Importance of LORs

アメリカの大学院入試選考システムで大抵の日本人出願者が一番困るのは Letter of Recommendation こと推薦状だと思う.特に学部卒で3通とも推薦者から書いて頂ける人は結構少ない気がする.そのとき,推薦状の重要性を少し理解した上で悩む問題が,以前にも書いたけど
  • 有名な方に頼んで適当な推薦状を書いてもらう,もしくは自分で書いてサインをもらう.
  • 世界的な権威ではないけれど,身近な方から良い推薦状を書いてもらう.
になると思う.去年はどちらが良いかわからなかったけど,次のようにも考えられる.

審査側の教官と推薦者が親しい間柄の場合,お互い連絡を取り合うことはかなり容易だと思う.つまり審査側の教官が親しい人からの推薦状を見て,その推薦者に出願者のことを聞くのは結構あり得ることだと思う.そのとき,実際に出願者と推薦者の関係が希薄だったり出願者自ら書いてサインだけをもらったような場合,本当にその出願者をプッシュできるかと言うと,そうはいかない気がする.大して知らない人を推して失敗しようものなら,その推薦者の資質が疑われてしまうから.そこで審査側の先生にネガティブな返答をすると,その時点でその出願者に関する興味は薄れ,審査終了になってしまうのではないか,と考えられる.

その一方,身近な方から良い推薦状を頂ける場合,確かに応募先の教官とは接点がなくてその推薦状が審査官の目には留まらないかもしれないけど,連絡してこようが何しようがいつでもその学生を存分に推してくれるだろう.そう考えると今回のような二択で迷った場合,例え推薦状で差を出せなくてもまだチャンスは残るので,後者を選んだ方が賢明な気がする.もちろん以前にも書いたとおり,その分野で著名な方や繫がりのある方から良い推薦状が頂けるのがベストであるのには変わらないと思うけど.

自分は推薦状の重要性を「とにかく著名な先生・コネのある先生から」と勘違いして,ある大学院に応募するとき,そこで昔客員研究員として1年間働いた(授業は1科目取ったものの,ほとんど面識はなしの)先生にお願いしたら,「推薦状は親しい先生に書いてもらうのが普通ではないですか?」との返事を頂きました.その当時は,大学院留学における推薦状の重要性をわかってないなぁ,と知ったかぶりのように憤慨したけど,いま考えるとその先生のアドバイスは非常に的を得ていたと思う.そういえば留学準備で大変お世話になったバージニアの I 先生に,留学を決意した当初に推薦状のことを伺ったら,「推薦状は非常に重要です.でも普通は,この学生はとても素晴らしいという推薦状がほとんどなので,ネガティブな内容を書かれたら大きな減点になる,と言う意味で大事です.」とコメントを頂いたのを思い出した.

日本の大学院入試にはない文化で大変かもしれないけど,普段から(胡麻を摺るという意味じゃなくて,本当の意味での)良い関係を築いて,良い推薦状を頂いて下さい.

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