First Autonomous Cardiac Surgery

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先日、世界で初めて自律ロボットによる心臓手術が行われたそうだ(英文記事)。これまでに何回か紹介したダ・ビンチという遠隔手術支援ロボットは医師が操作するけど、今回のは人間が操作せずにロボット自ら自動的に手術を行う。イタリアはミラノにあるサン・ラファエロ大学の Carlo Pappone 氏が中心となっているようだけど、彼は医師であってエンジニアではなさそう。どんなロボットなのかの詳しい情報はよくわからない。

今回の手術は、ミラノの病院にいる34歳の心房細動(不整脈の一種)の患者に対して行われ、50分ほどで終わったとのこと。心臓手術とは言えそれほど難易度の高いものではなさそう。この手術の様子がボストンで開かれていた不整脈・心臓外科に関する学会で中継され、多くの心臓外科医が見たそうだ。ロボットは1万例にのぼる症例をもとに自律制御されており、きっと画像認識がかなり高精度だと思われる。心臓外科の自律ロボットの方がすごいと思うんだけど、なんで遠隔地で見られるのが非常に大きな利点として強調されてるのかがよくわからない。ちなみにこのロボット、今月末から販売開始されるそうだけ、前述どおり詳細不明。

夏休みの間、同じ研究室の学生が3ヶ月ほどイタリアの大学に交換留学に行くことからもわかるように、イタリアも医療ロボットの研究は結構進んでいる。日本のロボット技術がトップレベルなのは間違いないけど、残念ながらこの分野ではかなり出遅れている。昨日、友人宅の BBQ でいつも通り話に出たけど、日本のロボットはエンターテイメント分野に向かっていて、アメリカは実用分野主体で進んでいる、というのは robo さんの留学動機を読むととてもわかりやすい。逆に言えば、日本はまだ競争の余地があるので、医療ロボットの需要は今後確実に伸びると思うけど。

医療ロボットに関してもう少し書いた記事が、近々メールマガジンの連載が始まる『未来型カガクシャ・ネット』に掲載される予定です。続きはそちらを見て頂くか、もしくは発行後こちらにコピーしたいと思います。

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4 Comments

そろそろ一年前の記事ですが、いま読んでみると若いですね。。。なんかえらそう。。。。

いまも自分の気持ちは変わりませんが、日本がヒューマノイドロボットに多大のお金を出資している以上、なんとか実用化までこぎつけてほしいとは思っています。

心臓手術のロボット。すごいですね。ダ・ビンチはぼくのいた大学の医学部にあったので、やらせてもらったことあります。あと、なぜかZeusも触ったことあります。ロボットのキラーアプリの最高峰ですよね。。。

いやいや、偉そうだなんてとんでもないです。去年読んだとき、とても心を打たれました。どちらの流れが良いかというより、方向性の違いがあって面白いと思います。お互いが勝手に歩いていかないで、相互に良い影響を及ぼしあえればいいですよね。

ご存知かわかりませんが、ゼウスの会社(Computer Motion)はダ・ビンチの会社(Intuitive Surgical)と合併しちゃいました。だから、アメリカではもう Intuitive がかなりの特許を持って独走態勢なんです。新規ベンチャーが参入してくるのはかなり厳しく、そういう意味で、日本には大きなチャンスがあるのでは、と思っているわけです。

なんと、合併は知りませんでした。その合併はユーザや他の研究者にはちょっといただけませんね。

いつかジョンホプキンスに行く機会があれば、研究室のぞかせてください。

いつでも大歓迎ですので、ぜひお越し下さい!

あと、今度義腕(?)の大規模プロジェクトが始まるようなので、ウチの研究者も robo さんの研究成果に興味があると思います。といっても、ウチのラボはあまり噛んでるわけではないんですが。

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