情報は「アウトプット」してこそ得られる

口頭試験の条件付き合格をもらった後、何がダメだったのか・何が足りていなかったのかを考えた。個々の知識が足りていなかったのはもちろんのこと、それ以上に、全体像を把握して点と点を線で結ぶ(元々の意味合いは違うけど、スティーブ・ジョブズの話にも繋がると思う)ことができてなかったのだと思う。ある事柄に関してストレートに訊かれたらわかるけど、遠回しに婉曲に訊かれたら、そこから自分の持っている知識まで結びつけないといけない。そのことを高校の友達に話したら、「社会人だとそんなのは当たり前だよ〜」と一蹴されてしまった。・・学生でもごもっともです。というか、それが Ph.D. には最低限求められることなんだと思う。

もう一つ足りていなかったのは、「アウトプット」する演習の機会。前回の DQE のときには周りに受験者がいたので、みんなで集まって一緒に勉強をする機会が多かったけど、今回の GBO は時期がバラバラなため、かなりの時間を一人で机に向かっていた気がする。筆記試験と違って、口頭試験は相手との受け答え次第でどのようにでも変化していくので、もっと友人に頼って、口頭演習を多く入れるべきだったと思う。

後者に関して、経験則では非常に当たり前のように思われる。例えば外国語を勉強するとき、文章を読んだり訊いたりするだけでは不十分で、実際に書いたり話したりしないと身に付かない。自分の研究を紹介するとき、毎日ずっと取り組んでいるからといって、誰にでも単純明快に説明できるとは限らない。jkondoの日記:言語化にも書かれているように、実際に自分の口から「アウトプット」していかないと、なかなか自分の頭の中には定着しない。

このことを、パーデュー大学の教授が実験で示した。それを日本語でわかりやすく解説したのがNBonline:脳は「入力」より「出力」で覚えるに書かれている(Science にアクセスできるならば、原文の "The Critical Importance of Retrieval for Learning" はたった3ページで読みやすい)。結果を簡単にまとめると、教科書から覚えるよりもテストで実践してこそ覚えられる、つまり、「インプット」ではなく「アウトプット」することで知識が定着する、ことを示している。これは自分の GRE の勉強法に当てはまっていて、個別に単語を覚える努力が優先しすぎて、演習問題を通して覚える努力が疎かになっていた。努力すればいいってわけではなく、努力の方向性が大事。

もちろんこれには当たり前のことがあって、アウトプットだけでは意味がない。アウトプットしたあとのフィードバックをしっかり活かすことが重要なはず。ここまで読み返してみると、当たり前のことをそのまま書いているだけな気がするけど、当たり前のことを当たり前のようにすることが難しい。それが無意識的に継続してできるならば、ある程度のことは何でもできるようになるんだと思う。

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