WALL-E

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アメリカの会社では、職員がみんな心地良く働けているかどうか、ということを上層部は気にしているように思う。快適に働けるようにするために、色々なサービスやイベントを開催する。それが従業員のモチベーションアップに繋がり、最終的には企業の利益に反映されるからだと思う。

その一環かどうかわからないけど、指導教官の提案で、研究室全員で映画を観に行くことになった。平日の真っ昼間、午後2時開演。題材がロボットに関連しているからってこともあるけど、それでも日本じゃ考えられない。まぁ、アメリカでもめったに聞いたことがないけど(ランディ・パウシュ教授は、終身雇用権を取得後、研究室メンバー全員をディズニーワールドに連れて行った)。

観たのは WALL-E(邦題:WALL・E/ウォーリー)で、ピクサーとディズニーの合作映画。舞台は未来の荒廃した地球から始まる。西暦2100年頃、地球上のすべてのサービスを提供していた会社が、地球政府として地球脱出を企画した。荒れ果てた地球を WALL-E (Waste Allocation Load Lifter Earth-Class) と呼ばれる掃除ロボットに託し、人間は宇宙船に乗ってしばしのあいだ宇宙に逃れ、掃除されて綺麗になった地球に戻る計画だった。ところが計画は失敗し、一台のロボットのみ残り、700年近くものあいだ、一人(?)でせっせとゴミ処理をする毎日。ウォーリーはゴミ収集をしながらも、自分の好きながらくたを集めたり、「ハロー、ドリー!」というミュージカルをテレビで繰り返し観ているうちに感情が芽生えた、愛くるしいロボット。そんなところへ、ある日突然、空からイヴという姿・形全く異なるロボットが宇宙船から舞い降りてきて、ウォーリーはイヴに出会う。孤独だったウォーリーはイヴに惹かれるのだけど、イヴは宇宙船に回収され母艦に戻されてしまう。それを追いかけて行ったウォーリーとイヴのラブストーリーが描かれている。もっと詳しいストーリーはこちらの映画批評(ただし多少ネタバレ含む)を参照下さい。



個人的に面白いなと思ったのは、会話らしい会話が非常に少なかったこと。ピクサーは、会話がまったくない短編映画も作り、アクションだけで面白さを表現する、チャップリンのようなことも得意だ。今回の映画も言葉の喋れないロボットが登場しているため、ほとんど会話が少ない。その代わり、効果音やしぐさで感情をうまく表現している。言葉が少ない分、感情移入がしやすいかもしれない。あとは映画内に隠されている(と思われる)メッセージ。地球の環境汚染や、アメリカ社会を風刺したとも思えるような宇宙船の人間たち、そんなちょっとした引き出しが面白い映画と対照的に印象的だった。そういえば、iPod が登場したり、ウォーリーに Mac の効果音が適用されていたりするのは、スティーブ・ジョブズの携わったピクサーだからだろうか。

他のピクサー映画に違わず、ディズニーと提携しているからか、子どもが観ても非常に楽しめる内容だし、大人が観ても映画の後は非常に清々しい気持ちになると思う。映画館を出た後、観て良かったなと思えるのが、ピクサー映画の神髄なのではと思う。

● 参考
- Apple: WALL-E Trailer
- 日本の公式ウェブサイト(日本では、12/20公開予定)

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