ERC Graduation & MRCIIS (1)

もう半月も前の話だけど、以前参加したサマースクールと同じような趣旨で、医療画像・ロボット系のウィンタースクールが、ホプキンスで開催された。これにはちょっとトリック(?)があって、今までに何度か紹介している、NSF 出資でホプキンスを中心とした医用工学グループ ERC CISST (Engineering Research Center for Computer-Integrated Surgical Systems and Technology) の卒業行事も兼ねて、CISST の主要メンバーを中心に開催されている。ウィンタースクールは1/12〜16の1週間のスケジュールで、そこへ CISST の卒業記念パーティーが月曜に組み込まれていた。確かに世界中を見渡しても、これほど大規模で多岐にわたる医用工学グループというのはないように思う。だから ERC CISST がこの10年間で果たしてきた役割は非常に大きなものであるのは確か。でも同時に、少しバイアスが掛かったウィンタースクールであったのも確かだと思う。

さて、月曜のセレモニーは、他大学の CISST 関係者や NSF の査察団はもちろんのこと、医療業界の大御所たちも駆けつけ、一大イベントになった。午前は、1998年にスタートした ERC CISST が10年間でやってきたことのプレゼンテーションが中心で、午後は、ジョンズ・ホプキンス病院から学部長たちや Intuitive Surgical 社の社長などが講演をして、そしてパネルディスカッション。最後は ERC CISST の学生たちによるポスター発表。アカデミア・産業界・医師・エンジニアのそれぞれの大物が繰り広げるパネルディスカッションをとても楽しみにしていたけど、進行がスムーズではなかったのと、時間が非常に限られていたのとで、期待していたほどの討論が聞けなかったのは残念。

びっくりした(でも同時に、そうかもしれないと納得した)のは、いわゆる医療ロボットを販売している企業は世界中で26社(25社かも?)あって、そのうち現在黒字経営なのは Intuitive Surgical 社だけだそうだ。同社の保有する特許数(アメリカ国内で140〜200件、国外で60〜90件)を考えると、まだまだ一人勝ちの状況は続くと思う。ただ、以前は消極的だったオープンソース化に、同社が最近前向きに考え始めた状況を考慮すると、近い将来状況はもう少し変わるかもしれない。ちなみに少しデータが古いけど、2007年決済で、同社の収入は約600万ドル(600億円)、純利益は約144万ドルだそうだけど、遠隔操作医療ロボット da Vinci の開発・治験等に集めた約500万ドルの投資金はまだ返済中だそうだ。

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2 Comments

はじめまして。
東工大一年5類のものです。
制御と電電で迷っていて学科について調べていたら偶然いきつきました。

ここまでではコメントを書くつもりはなかったなのですがAboutのコメント「May the force be with you」を見てビビッときてしまいました。

私の好きな言葉もそれなんです。スターウォーズですよね。

突然、見知らぬ人がこんなコメントしてすみません。失礼しました。

Mino さん、はじめまして。既に自己紹介をご覧になったかもしれませんが、私は東工大5類→制御でした。制御は創造設計が忙しくも楽しいですし、電電に行った友達も満喫してたように記憶してます。将来やりたいことを考えて、よい進路が選べるといいですね!

スターウォーズエピソード3はこちらで公開初日に観ることができました。でも、あれ以来まったく観てない、ファンにはあるまじき体たらくですが。。。

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