December 2009 Archives

少し早い冬休みを取って、12/3〜12/15まで日本へ一時帰国した。日数的には結構あったけど、来夏の結婚式の準備、婚姻届提出、親戚・恩師・友人への挨拶回り、ボストンCFから継続している就活、そして12/13にカガクシャ・ネット主催で行った理系大学院留学セミナー&公開インタビューと、非常に盛りだくさんで、今まででも一番忙しくかつ充実した滞在だった。今回のメインイベントは婚姻届。入籍したとは言え、少なくとも結婚式までは、まだ遠距離結婚生活が続く。でもそれを励みとして、今まで以上に気合いを入れて頑張らなければ。。

今回の日本滞在で体験したこと・感じたことを、忘れないうちにいくつか。


● お食事会
_CSC5716.JPG伝統的な結納という形式では執り行わなかったものの、本人同士とそれぞれの両親が揃ってのお食事会を開催。既にそれぞれの両親への挨拶は前回帰国時の5・6月に済ませているし、お互いの両親同士も会っているけど、6名全員が会うのは今回が初めて。一休.com の「結納・お顔合わせ」からお店を選ぶ。この日に、結婚式招待状に使う写真の撮影を予定していたため、なんとか晴れて欲しいと祈っていたら、前日は大雨だったのに当日は快晴で素晴らしい撮影日和。わざわざ素晴らしい庭園付きのホテルニューオータニにした甲斐があった。身分不相応な会場提供にご賛同頂いた双方の両親に心から感謝です。


● 婚姻届提出
週末に提出したため、事前に提出する区役所へ婚姻届を持参し、内容を確認してもらう。そうしないと、後日訂正事項があっても、自分がアメリカに戻っているため、訂正が不可能なため。ただし、訂正事項がある場合でも、婚姻届受理の日は一番最初に提出した日だそうだ。せっかくの記念だからと、閉まっている区役所前で、持参したデジタル一眼レフカメラを三脚に載せ、二人で何度も婚姻届を持った写真を撮影。通行人にはとっても奇妙に映ったに違いない。

それにしても、いま夫婦別姓が検討されているけど、日本国外に居住する人が、日本へ婚姻届を提出して姓を変えて再び国外に出るのは、なかなか難しいのではと感じた。今回、自分方の姓を選択したので、自分自身への影響はなかったけど、仮に立場が逆だったとしたら、婚姻届を提出した後、パスポート・米国へのビザ・運転免許証などなど、すべて変更手続きを申請する必要がある。これらを短期間で終わらせるのは、現実的に非常に難しい気がする。


● カールじいさんの空飛ぶ家
ピクサー映画で、英語名は Up。実はアメリカで上映されたときに映画館で観たけど、とっても感動したので、ぜひ一緒に妻と観たいと思っていた。今回の日本公開を待ち、二人で一緒に観に行った。2回目なのに、前回よりも感動してしまった。歴代のピクサー映画を凌ぐ出来で、心温まるストーリーと随所での笑いのツボを抑えた、素晴らしい映画。子供から大人まで楽しめるけど、特に結婚前後のカップルにはおすすめ。ちなみに、ピクサー映画に携わる主要スタッフの多くは、の通っている California Institute of the Arts(通称 CalArts)の卒業生。

米国版と日本版の予告編を見比べて、米国版は壮大なアドベンチャー風の映画に見立てているのに対して、日本版は感動系の映画として宣伝しているのが、両国の違いが出ていて面白い。アメリカでは、映画は学校・仕事帰りでもふらっと立ち寄るような、日常的な娯楽として考えられているので、みんなで一緒に笑って楽しむことが多いと思う。一方日本では、「映画=ちょっとしたイベント」と捉えられている気がする。そして、日本のドラマ・映画では、例外なく感動を追求する傾向があるように思う。


● アメリカ理系大学院留学セミナー&公開インタビュー
P1050215.JPGこのウェブサイトでも告知した、カガクシャ・ネット主催(後援:東京農工大学国際センター、(株)アルク、科学技術社会論学会)による、アメリカ理系大学院留学セミナー&世界で活躍する理系人公開インタビューを、12/13に開催した。告知が遅れてしまい、日曜午後で場所が山手線から外れてしまったこともあり、当初見込んだほどは来場者が集まらなかったが、それでも意識の高い参加者に多く参加して頂き、また公開インタビューが非常に楽しめた。今回のイベント運営に携わって頂いた方々や、招待講演を快く引き受けて頂いた北澤先生・東原先生に心からお礼申し上げます。なお写真は、イベント後の懇親会からの一コマ。


● 小柴先生へのインタビュー
IMG_1280.JPG上の企画に関連して、カガクシャ・ネットのメンバーが執筆し、来春アルク社から出版予定の本に、「世界で活躍する理系人インタビュー」という項目がある。その一環で、2002年にノーベル賞物理学賞を受賞された小柴昌俊先生へのインタビューに同行させて頂いた。いま現在は、平成基礎科学財団という、基礎科学・純粋科学の普及活動を主とする財団を興され、理事長をなさっている。30分間という短い時間だったけれど、非常に聞き応えのあるインタビューだった。インタビュー内容に関しては、来春発刊の書籍を手に取って頂きたい(もしくは、カガクシャ・ネットのウェブサイトにて動画の一部が公開されるかもしれない)。


● 我慢を強いる社会
アメリカ生活も6年目を迎え、日本のことを良くも悪くも客観的に見られるようになってきている。今までの一時帰国でも感じていたけど、日本は我慢を強いる社会なのではと、今回改めて思い出した。日本の社会では、「空気を読む」ことがある程度大事だとされるけど、空気を読み過ぎて、「相手のため」と思って考えすぎた結果、自分の思っていること・やりたいことを各々が抑制し過ぎているように思う。その結果、誰も何も言わないのに、周囲は我慢を強いられ、息苦しい世の中を生み出しているのではないだろうか。もちろん回りを思いやる心は大切だけど、「相手のため」と思ってやったこと・控えたことが、いつも必ずしも相手のためになっているわけではないと思う。相互理解を深めるためのコミュニケーションが上手く取れず、自分自身を納得させるために、「相手のため」と、無意識的に決めつけていることが多いのではないだろうか。

また、特に師走の東京だからか、社会全体に余裕が感じられないように見えた。例えば、スーツケースに少しぶつかっただけで露骨に嫌な顔をする人、自動改札機において前の人のスイカが残高不足のためにゲートが閉じただけで舌打ちする人、などなど。もちろん全員がそうだと言っているわけではなく、ごく一部の人だけかもしれない。どんなに忙しくても、心の中に少しでも余裕は持っておきたい、と思わされた。


P.S. 今回の滞在中に特別嫌な体験をした、というわけでは全くありません。色々な人と話をした中で、そういえば・・・、と思い出したので、書き留めたというわけです。一部の方に誤解を与えていないか心配ですが、今回お会いした方々とは、とても楽しい時間を過ごすことができ、大変感謝しています。

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