November 2011 Archives

アメリカのビザの話からちょっと逸れるけど、今日、会社の同僚から、「日本の履歴書には、顔写真を貼らなければいけないのか?」と訊かれた。なんらかのウェブサイトで読んだそうだ。一般的に知られている(?)ように、アメリカの履歴書には、年齢、性別、顔写真はまずない。そのため、日本人がアメリカの履歴書を見てびっくりするように、アメリカの人が日本の履歴書を見るとかなりびっくりする。多人種国家でジェンダーフリー、そして年功序列制度がないため、それらの項目が必要ではなく、むしろ雇用側が「平等」に審査することを主張するためだと思う。でも、書いちゃいけない、とも聞いたことがない。例えば、会社の顔を背負って顧客と接する役職の場合、容姿やスタイルが良いに越したことはないのではないか、と同僚から出てきた。むしろ、そういう役職に応募するのであれば、容姿やスタイルをセールスポイントとして、写真を貼ってもいいのではないかと。どこまで本気で言っているのかわからないけど、確かに一理あるかもしれない。

そこでふと思い出したのが、ちょうど1年前に、ジョンズ・ホプキンスの卒業生を招いて開かれた、ホプキンスでの就職セミナーでの話。ある卒業生曰く、(アメリカで就職活動をしているという前提で)、Google で自分の名前を検索してみなさい、と。このご時世、多くの Hiring Manager (日本で言う人事担当)は、インタビュー前の人物チェックとして、応募者の情報を、インターネットから集めるとのこと。実名が基本の facebook をはじめ、ブログや Twitter、大学卒業間もなければ、所属研究室での情報など、あらゆることが簡単に手に入ると。だから、見られたら困るようなことは、整理しておくように、というのがアドバイスだった。例えば、「見られたら困る」には、友達が勝手に facebook にアップロードした、酔っぱらったときの恥ずかしい写真なども入る。現に、そういうオンライン上の評判を管理・モニタリングするサービス(例えば、名前そのままの Reputation.com とか)まで出ている。

こうなってくると、ネットでは匿名が多い日本の場合、応募者を検索しても、なかなか情報は得られない。逆に、ネットでも実名が基本のアメリカの方が、履歴書に顔写真なんか貼ってなくても、インターネットから色々な情報を入手することが可能になる。年齢はわからずとも、少なくとも性別とどんな人種でどんな容姿かはわかる。もちろん(建前上は)そういう情報で応募者を取捨選択・合否決定することはないと言っているけれど、いまの時代のアメリカでの就職活動では、日本の履歴書以上に個人情報を提供する可能性があるように感じる。

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