これまでにも何度か書いたけど,ジョンズ・ホプキンスには Peabody Institute,通称・ピーボディーと呼ばれる音楽学校がある.Wikipedia によれば,アメリカで最初の音楽学校(1857年創立,ただし 1977年から JHU に併設)であり,U.S. News のランキングでも TOP10 に入るそうだ.そんなことはここに来るまで全然知らなかったけど.日本人も少ないけど何人かいるようで,この前ピアノ専攻の日本人学部生にも会った.

そしてこれまた約1年前にも書いたけど,Shriver Hall Concert Series という年間コンサートがあって,昨年度は結局2回だけしか行けなかった.一番行きたかったユンディ・リのコンサートに行けなかったのがとても悔しい.

今年は40周年にあたるそうで,例年以上に気合いが入っているみたい.昨日が今年度の初公演日で,今回も rush ticket という当日割引券(学生は$8!).今回は Takacs String Quartet という弦楽四重奏のグループと Garrick Ohlsson というピアニストの二本立て.Ohlsson はショパンのピアノソナタ第3番ロ短調 Op.58 (WMA)という有名な曲を弾いた.大きな体格に似合わず指が凄い動きをしてたけど,ミスが結構あったり演奏スタイルがあまり自分にはしっくりこなくて,それほど好きにはなれなかった.と,演奏が終わった途端,結構な人数がスタンディングオベーション.そこまで素晴らしい演奏だったのか?と思って休憩時間にパンフレットを読んでいたら,彼は1970年のショパンコンクール優勝者だったことが発覚(同年2位は内田光子).ついでに,5年ごとに開かれて今年はいままさに開催中.彼の演奏が終わったら帰った人がちらほらいたけど,TAKACS というグループの方がいい演奏をしていたような気がする,まぁあくまでまったくの素人意見だけど.さて,今シーズンは何回行けるだろうか.

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数ヶ月前,日本の博士号取得者の実態を揶揄した『博士が100にんいるむら』というウェブサイトが,その実情を知る人たちの間で大きな話題を集めたけど,アメリカでも大学院生を茶化した番組がありました.有名なマンガ,The Simpsons という番組の一説より.
http://philz.no-ip.org/grad.mpg (スクリプトを見たい方はこちらへ.)
違う点は,日本の場合は博士号取得者(つまり大学院を出た後)に関してだけど,アメリカの場合は現役の大学院生を題材にしてるところ.

これに関連して.shima さんが『日米の博士号取得者のキャリアパス』というエントリーで面白い報告書を見つけてきている.アメリカに関しては,確かに良い面ばかり書かれている気がするけど.実際の状況はどうなのか,おそらく4~5年後に自ら体験する予定.

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ここボルチモアにある大きなアジア系食品店はハナルンとロッテ(ともに韓国系のお店).今まではいつもハナルンに行ってたけど,調べてみたらロッテもハナルンの近くだった.1年ちょっとして,ようやく本日ロッテデビュー.

ロッテワールドとか韓国に行ったときに見たロッテデパートの印象が強かったのと,さらに Lotte の綴りが L から始まるから,もともとは韓国の会社なのかと思ってたけど,創業者の重光武雄(辛格浩)さんが在日韓国人だからだそうで,会社自体は日本発みたいだ.詳しくは Wikipedia にて.

ハナルンは韓国人を中心に結構多国籍な客層だけど,ロッテは韓国人がかなり多かった.規模としてはハナルンの方が少し大きそう.ロッテは通路が狭くて,買い物カートがすれ違えない場所が多くて不便.そしてロッテは店内中で韓国のにおいがした.うまく言葉では言い表せないけど,釜山に行ったとき同じようなにおいがした.

大学の卒業旅行で友達と韓国に行ったけど,そのときゆず茶をお土産に買って帰った.友人の一人が焼酎お湯割りにゆず茶(=ゆずジャム)を入れると美味いと言って,それ以来,彼の家ではゆず茶焼酎お湯割りが大流行になった.今日ロッテでゆず茶を発見し,隣の酒屋でソジュ(韓国の焼酎)を買い,まだちょっと冬には早いけど,一足お先に懐かしい味を堪能.日本の居酒屋にあれば,甘いお酒好き(特に女性客)にはかなり大人気だと思うんだけど.ゆず茶が手に入ったらぜひお試しください.

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アメリカの大学・大学院に在籍している日本人なら知らない人はいないであろう,ボストンキャリアフォーラムという,日本語と英語が話せるバイリンガルのための最大規模の就職フェアが毎年10月にボストンで行われている.去年,なぜか登録もしてないのにキャリアフォーラムの案内ハガキが届いた.

日本で一般的に行われる就職フェアとの大きな違いは即決性だそうだ.通常,学部卒・院卒見込みの人が日本で就職しようとすると,エントリーシートの応募に始まって,入社試験や何回も面接があるそうだけど(未経験なのでわかりません),ボストンキャリアフォーラムではその場で内定が出ることも珍しくないらしい.

また,これもどこかで読んだ留学生の感想だけど,日本語も英語もあんなに堪能な日本人が一同に介する様は圧巻だそうだ.もちろん日本人のみならず,日本語の話せる他国の学生も集まる.さらに,KING さんによれば日本から参加するバイリンガル学生もいるとのこと.

今日,そのキャリアフォーラムの告知が留学生オフィスから回ってきた.開催日は10/21(金)~23(日)の3日間,既に2週間を切っている.これに参加するために一定の旅費を負担してくれるトラベルスカラーシップの応募期間は8/2~10/4,つまりもう締め切られている.何もないよりはマシだけど,いくらなんでも遅すぎる気がする.でも一つだけ興味深いリンクが張られていた.この動画で,話に聞いていた雰囲気がちょっとだけわかった気がする.

ここを見ている参加者もいると思うので,中間試験とかぶって大変だけど頑張って下さい.

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ウェブサイトをリニューアルしようという構想自体は今年5月からあったけど,なんだかいつも通りずるずると間延びして,気が付いたらもう10月も中旬になっていた.Movable Type という,要するに今話題のブログを作るソフトで全体を再構築し直したけど,日付表示を含めて英語・日本語が混ざっていたり,テンプレートは標準のものに少し手を加えた程度なので,なんだか中途半端な感が否めない.でも,とりあえずこんなところで.不具合を発見したらご連絡下さい.

以下,今回お世話になった情報.バージョンは Movable Type 3.2 英語版です.

以前 Amazon で他の本を買ったついでに Movable Type の本も買ったけど,巻末のテンプレートタグ一覧が見やすかった程度であまり役に立たなかった.バージョンが3.2に上がったので,そのテンプレート一覧も十分ではなかったし.こういう,バージョンアップが早いものは,本よりもそれこそブログの方が情報量も多くて早い.

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あと煩わしいかもしれないけど,Google の広告を入れました.もし年間$100以上副収入があるようなら,サイト運営費(約$100)は頂いて残りは赤十字かどこかに寄付しようかと思っています.

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2年目を迎えて,ジョンズ・ホプキンスの日本人友達が増えてきた.そしてブログやメーリングリストなどを通じて,同じメリーランド州にあるメリーランド大学 (University of Maryland) の知り合いも何人かできた.明日17(月)は,自分が通うホームウッドキャンパスは秋休みなので,みんなに声を掛けてミニ日本人会を開いてみた.場所はもちろん日本食レストラン.以前,学内院生用月刊新聞みたいのでおすすめされていた,Edo Sushi に行ってみた.

集まったのは JHU 関係者7人と UM 関係者4人の計11人.お店に予約の電話を入れたときは対応がいまいちだったけど,実際に行ってみたら電話の主は非常に丁寧できめ細かい接客をしてくれた.料理も美味しかったし,気兼ねなくみんなで日本語を話せたし,かなり満足.研究留学でメリーランドに来られる方は結構多いけど学生は少ないので,ゆくゆくはボルチモアの日本人学生会みたいのが作れればいいなと思う.

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先週の土曜日の話だけど,1年4ヶ月してようやく Farmers Market デビュー.この Farmers Market というのは,地元の人たちが採れたての新鮮な野菜や果物を安く売る朝市みたいなもので,毎週土曜日に近くの一角で開かれている.去年の夏,友達から話は聞いて知っていたけど,いつも気が付いたら土曜の昼過ぎとかだったので,結局一度も行ったことがなかった.先週土曜も9時起きだったけど,たまたま Farmers Market のことを思い出したので,9時半過ぎに行ってみた.…車で.

朝7時から昼12時までやっているようなので,9時45分頃に着くと既にもうピークは過ぎた感じ.野菜がメインで果物は少ないかな.他にはパン屋やどこかの伝統料理というか郷土料理みたいな惣菜のお店も出ていた.値段も安く,しかもいくつか買うとおまけもしてくれる.ここらへんは地元民ならではって感じがする.

今回一番びっくりしたのは,茄子を買おうとしたら "male or female?" って訊かれたこと.なんと茄子には雄と雌があるそうだ.雄の方が種が少なく,形が細長い.雌はちょっと小太りみたいな感じ.へー,と思ったら回りの通行人も集まってきてみんなへーって顔をしてた.いま Google で調べてみたけど,日本語サイトで茄子の雌雄に関して書いてあるところが見当たらなかった.茄子の種類が違うから?一応,英語サイトでは見つけたので参考までに

この他にも緑ピーマンでも赤ピーマンでもない紫ピーマン(←元は黄色で次第に紫に変化.料理の彩り用らしい.)とか,ハロウィーンが近付いているから定番のでっかいかぼちゃとかも.偶然,今年1年目の F さんに遭遇.疲労困憊の毎日なようだ.そしてふと,あのかぼちゃって食べられるの?と訊かれた.なんだか食べてもあまり美味しそうに見えないけど,どうなんでしょう?

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昨日夕食を食べながらテレビを見てたら,Comcast というケーブルテレビの会社が面白い CM を流してた.ブロードバンドの回線速度が速い(と言っても下りで 6Mbps)というのを宣伝するもので,オフィシャルサイトで動画が見つかるかな,と思ったけど残念ながらないっぽい.その代わり,Google Video という,動画専用検索を発見.キーワードで funny とか入れると面白い動画が結構出てくる.例えば, あと Nationwide という会社,一般から公募したと思われる(保険に関連するであろう)30の面白い動画を公開している.ここから入って,一番左の WATCH THE VIDEOS をクリックすると見られます.以前日記にロボットの話で書いたと思ったけど見つからなかったので,同社の面白い CM 特集も.

●過去の関連日記 Can you push up like that?

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ねずみが苦手な方は今回はパスして下さい.

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インターネットの普及で,海外にいてもニュースやウェブサイトを日本語で読むことはできるけど,本を読みたいとなると話は別で,日本語の本はなかなか手に入らない.新刊となると高いお金を払って買うしかないと思うけど,古い本でも構わないという人にお勧めなウェブサイトがある.かなり有名らしいので既に知っている人も多いかもしれないけど,最近友人から教えてもらった青空文庫.ここには著作権保護期間の切れた作品が置かれていて,いま現在約5,000弱の作品がある.(怪しげな響きだけど)「工作員」と呼ばれるボランティアが実際に入力・校正に携わっているそうだ.

パソコン画面上だと読みづらいし,もともと縦書きだったものを横書きで読むのも違和感がある,といった場合,これまた優れたソフトウェアがたくさんある.テキストビューワーにて,Windows や Mac に始まり,各種OS・デバイス用のアプリケーションが比較紹介されている.さらに iPod 用まで出ている.携帯電話や iPod だとかなり読みずらそうだし,そこまでしなくてもって思うけど,普段手放さないものだから活字離れ解消に役立つとか役立たないとか.

日本から本を持って来ようとすると重いしかさばるし,海外で日本の本を買うと高いので,海外在住者にとってこういうのはとっても嬉しい.実際に青空文庫を支えてる方や,それを読みやすくするためのアプリケーションを無料で配布している方,本当にすごいなぁの一言です.

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今日は今学期唯一の中間テスト.唯一といっても履修してるのは2科目だけで,もう一方は期末のみ.結構入念に準備したつもりだったけど,例えるとホームで格下相手に引き分けたような出来だった... 宿題は頑張ってるから貯金はあるけど,ちょっと痛い.まぁ,まだまだ折り返し地点.

先週からアドバイザー(=指導教官)が本格的に復帰.8月上旬に女の子を出産し,当初は1ヶ月後の9月上旬復帰予定だったけど,赤ちゃんをみる人たち(先生と先生の旦那さんのそれぞれの両親)の都合で少し遅れた.とは言っても,9月は大きな学会の〆切が2つあったので,学生とは電話・FAXを駆使して論文添削をしたり,10月上旬も結構大きな grant proposal (研究費の申請書)も書き上げていたので,学校には週1~2回しか顔を出していなかったけど,家では相変わらず働いていたみたいだ.そんなわけで先週から研究室全体のミーティングと学生との個別ミーティングがスタートし.そして今日,自分にとっては約3ヶ月ぶりの個別ミーティング.3ヶ月分の成果をどう問われるかちょっとびくびくしていたけど,無難に報告終了.あとは研究プランと1月末に迫った Qualifying Exam について話し合った.今後のプランとしては,まず Qualifying Exam を通ることが最重要事項で,あとは先月自分はどこにも論文を出していないので,2/15〆切の学会目指すことに決定.うまくいけば来年10月は初めての中国は北京へ.アドバイザーは既に行く気満々.まぁ,まだまだ先だけど,〆切まではそう遠くない...

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先日紹介した Google Videorobot とキーワードを入れてみたら,なんとも面白い動画が見つかった.これまでにも何回か書いてるけど,いまの研究で da Vinci Surgical System という遠隔操作の手術支援ロボットを使っている.その da Vinci を使った手術がライブ中継されている OR-Live というウェブサイトに辿り着いた.医師が実際に患者さんの体を使って説明しながら手術するので,同意の下とは言え患者さんにはちょっと気の毒だけど...一例として,バンダービルト大学(Vanderbilt University)での手術例.本編,予告編,医師のコメントの動画が見られます.

この da Vinci を作っているのはカリフォルニアにある Intuitive Surgical という会社で,昨日,2005年度第3四半期(7~9月)の決算が発表されて,なんと昨年の同時期と比較して純利益が3倍以上だそうだ.それを受けて,株価も一気に$75から$90に上昇チャートを見ると2005年の快進撃が一目瞭然.ちなみに1セット約1億円の da Vinci が2005年7~9月だけで30体も売れたとのこと(昨年同時期は18体).現在の da Vinci は実際に手術をするロボット側からの反力が伝わらない視角によるフィードバックだけなので,いま多くの研究者が目指している力覚フィードバックが実装されたら,もっと桁違いに大きな市場になりそう.

●過去の関連日記
The da Vinci Surgical System

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今朝知ったけど,昨日,名古屋から日本人の方が訪れていたそうだ.ホームウッドキャンパスには貴重な日本人訪問者なので,せめて声を掛けてくれればよかったのに.先生なのか学生なのかさっぱりわからないけど,わざわざ羊羹を差し入れして下さった.こういう気遣いは日本人ならではだなぁ,と大変感謝する一方,名古屋からならういろうなのではと思いつつも,美味しく頂いた.栗ようかんはよく見かけるけど,栗きんとん羊羹なんて初めて聞いた気がする.岐阜にある松月堂という,栗のお菓子が名物のお店らしい.

この栗きんとん羊羹とは何かを説明するとき,中にマロンが入ってると言ったら誰も理解していない雰囲気.あれ?と思ったら,あぁチェスナッツのことね,と一人が気が付いた.恥ずかしながらマロン (marron) がフランス語だと今日初めて知った.マロンケーキとか,いま旬なグループ Maroon 5 ですっかり英語かと思い込んでいた.ちなみに英語では maroon で,栗自体ではなく栗色を指し,栗は chestnut.確かに言われてみれば気が付く.Wikipedia には和製英語と誤解される和製でも英語でもない外来語の例に載っていた.

上記リンクの和製英語,結構色々と参考になる.リンクフリーもあるし,フリーマーケット (flea market) も載っている.フランス語 marche aux puces を英訳した,蚤の市の意だそうだ.日米には,free market と書いてあったらお金を払わないで何でも持っていっていいよ,と言ってた講師がいた.

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11/2(水)の話だけど,アメリカの大学院生の間では有名なマンガ,PhD Comics の作者 Jorge Cham (以下,ホーヘイ)がホプキンスにやって来た.毎月院生向けに発行される The Grad News に載っているので,結構毎月楽しみにしている.

今までどんな人が作者なのか知らなかったけど,来たのは若い20代後半のイケメン青年だった.そして彼自身はスタンフォードの機械工学科で PhD を取っている.冒頭で流された研究紹介で登場した Sprawl Robot は結構有名なロボットで,まさか彼がこの研究に携わっていたとはかなり予想外だった.ちなみに当時のホーヘイ(一番右)はちょっと20代前半には見えない... そしてスタンフォードの機械工学科といえば,自分の指導教官(以下,アリソン.名前のとおり女性です.)も同専攻出身.なんで彼女のオフィスドアに PhD Comics の Motivation Graph が貼ってあるのか,ようやく一つ目の謎が解決した.

ホーヘイがスタンフォードの大学院に入学した1997年から書き始めたそうで,当初は身内のみに配布していたのがどんどん広まり,今ではアメリカ以外でも紹介されてるそうだ.月240万ページビューとのこと.そもそもの動機は,世の中に色々な人を題材にしたドラマやマンガがあるけど,大学院生を題材にしたものがほとんどなかったから,とのこと.確かに院生の日常はルーチンワークの繰り返しだから,あまり面白くならない.もう一つの理由は,ストレスが溜まる大学院生活を,もっと気張らずにリラックスして,The Power of Procrastination を取り入れながらやっていこう,というメッセージが込められている.procrastination を辞書で調べると,『ぐずぐずすること,遅延』などといった訳が出てくる.彼は procrastination は laziness (怠惰,不精)とは違うと主張していた.The American Heritage Dictionary では,

To postpone or delay needlessly.
と書かれていて,needlessly (不必要に)というところを彼は強調して笑いを誘っていた.
●参考:Procrastination Definition

この背景に,アメリカのトップスクールでの熾烈な競争がある.学部生は良い成績を取って良い大学院に進むために競争がすごいのは知っていた.ホプキンスでも,プリメド(premed)と呼ばれる生物や化学,心理学などを専攻し,主にメディカルスクールを目指す学部生の競争は凄まじいそうだ.大学院でも優秀な学生が集まる UC Berkeley などでは,次のような調査結果がある.

A recent survey by U.C. Berkeley found that 95% of all graduate students feel overwhelmed, and over 67% have felt seriously depressed at some point in their careers.
出典:PhD Comics
意訳すると,95%の院生は多くの宿題や熾烈な競争に凹んだ経験があり,67%はかなり精神的に落ち込んだことがある,とのこと.そういう現状を,この PhD Comics を読んでもらって少しでも改善したい,という想いがあると言っていた.

ホーヘイ自身が大学院で6年間過ごして博士号も取っているので,学校や分野によって違えはあれど,多くの大学院生の共感を呼び,これだけの人気があるのだと思う.約1時間のトークショーは最初から最後まで笑いが絶えずとても楽しかった.そして最後に設けられた質問コーナーで,ある学生から「このマンガに登場する Cecilia という女の子が身近にいる誰かに似ている気がするんだけど気のせいか?」という質問が出た.というのも,特に初期の頃のセシリア,自分の指導教官のアリソンにかなり似ている.去年初めて彼女のオフィスを訪れたとき,オフィスのドアに貼ってあった PhD Comics のセシリアを見て,アリソンが自分で描いた自画像なのかと思ったほど.彼の回答は,アリソンからちょっとはヒントを得ているけど基本的には別人だとのこと.アリソンとホーヘイは同じ研究室仲間だったそうだ.なんでセシリアとアリソンが似ているのか,長い間疑問だった二つ目の謎がようやく解けた.

最後に付け足すと,彼はスタンフォード卒業後プロの漫画家としてやっているのかと思ったら,いま現在カルテックの有名なロボティクス研究室でポスドクとして働きながら PhD Comics を描き続けている.こういうタイプの研究者は日本ではなかなかお目に掛かれない気がする.

【追記】

  1. PhD Comics でキャンパス巡りトークもマンガにして描かれている.今回のホームウッドキャンパスの内容は割愛されているけど,11/4(金)のメディカルキャンパスでの感想は描かれている...
    ↑勘違いでした.ダブルセットで載りました
  2. PhD Comics 読者からもらう4種類のメールを説明する動画(Quick Time).

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Introduction to Robotics: Mechanics and Control
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ロボット工学の有名な入門用テキストに Introduction to Robotics: Mechanics and Control,著者の名前を取って通称 Craig Book がある.1989年の第2版以来となる第3版が今年5月に発売された.春セメスターで取った Introduction to Robotics では A Mathematical Introduction to Robotic Manipulation,著者3名の頭文字を取って通称 MLS Book を使った.Craig では運動解析に昔ながらの D-H parameter を使っていて万人向けの教科書だけど,MLS は最近広まりつつある twist, wrench, screw と言った概念を導入している.だから改めて Craig Book を買う必要はないんだけど,以前日記で紹介した安く教科書を買えるオンラインショップを見ていたらかなり安く売っていたので注文してみた.定価$80,売値$16.21,なんと約1/5の値段.配達に25~45日も掛かると書かれていたけど,まったく急ぎではないので全然気にしていなかった.

そして本当に1ヶ月以上掛かって本日ようやく到着.…でも,なんだか変.北京から??

表にも数箇所継ぎ接ぎが見えるけど,裏返してみると継ぎ接ぎだらけ.RECEIVED IN BAD CONDITION AT _____ と赤スタンプが押されている.途中で破けたのか,アメリカ入国時にチェックされたのか... そして恐る恐る中を開けてみた.出てきたのは…

写真が意味不明,著者は J. が入ってる人ってことしか判別不能,そして『机器人学●×』と言われてもまったくわからない.これは間違いなのか,本当に注文した本なのか?本を開いて前書きページを見てみると,

どうやら中国人が必要なようです.でもよく見ると,Introduction to Robotics: Mechanics and Control, Third Edition と書かれている.どうやらこれが注文した商品らしい...

春セメスターで AI の授業を取って,その教科書 Artificial Intelligence: A Modern Approach (AIMA) という本も同じところで買ったけど,その時は表紙と紙がちょっと安っぽいくらいで全然問題なかった.結局,今回は中身は普通の英語テキスト(索引は英中二ヵ国語対応)だから,まぁ問題がないと言えば問題ないに違いないけど.オンラインで安すぎる本を見つけた場合,ちょっと覚悟を決めてから購入ボタンを押して下さい.

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この前探していた Comcast の CM でやっているのは スピードスタックス (Speed Stacks) と呼ばれるスポーツの一種だそうだ.結局 CM は見つからなかったけど,そのスピードスタックスで世界新記録を達成する動画を見つけた.要するに Comcast のインターネットを使えばこんなに速いですよ,ということらしい.下りで 6Mbps だけど.

これを見つけたのはスピードネーターというところだけど,ざっと眺めていたら日本で話題になっているらしいマジシャン・セロの動画をいくつか発見.なんだか今までのマジックとは根本的に違う(ように見える)のばっかりで,ラボ仲間と昼飯を食べながら,みんなで目を丸くしながら見ていた.一体どうやってるんでしょう?

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CNN はアメリカの有名なニュース専門チャンネルで,24時間ニュースだけを放映している.いわゆるニュースの時間帯以外でもいつでも見られるからいいかもしれないけど,情報の垂れ流しと言うか繰り返し同じ映像を流すので,ある意味洗脳効果があるようにも感じられ,あまり好きじゃない.

今日たまたまつけたら,Undercover in the Secret State という特集で,北朝鮮の貴重な映像を放映していた.CNN のみと言っていたので,日本では見られない気がする.というわけで,動画のリンクを下記に張っておきました.

<注> 最初約10秒の CM が流れます.

【追記】
CNN だけと言ってた気がするけど,Channel4 というところで1ヶ月ほど前に放映されたようです.
Miscellaneous Thoughts:北朝鮮に関するChannel 4の番組

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この前ホプキンスにやってきた PhD Comics の作者が,JHU の様子を描いたコメントを載せている.それによれば,ここ JHU の大学院生が TA/RA としてもらう給料は結構少ないそうだ.他校のデータを知らないからよくわからないけど,確かに家族と一緒に住んでいる留学生はかなり大変だと前々から思っていた.

某衆議院議員じゃないけどざっくばらんに話すと,今年度自分が RA としてもらっている給料は年間$21,000(もちろんボーナスは出ません).12で割って$1,750/月,ここから連邦税 (Federal Tax) と州税 (State Tax) が毎月$300強引かれるので,手取りが$1,450弱になる.昨年の小遣い帳データによれば,自分の出費は月々$1,200±$100くらいだった.これに自動車の保険(まだ免許取得1年目なので半年で約$1,000)と日本帰国を年1~2回とすれば,それでプラスマイナスゼロくらいな気がする.車も持たず母国へも帰国しなければ,留学生が夫婦でも辛うじて生活していけるかもしれないけど,やっぱり結構厳しい.日本の大学院生からすれば,授業料免除の上仕送りなしで自活できるのでこれで文句を言うなんてとんでもないと思うかもしれないけど,アメリカの学生はそうじゃないようだ.

話が結構ややこしいので簡単にまとめると,まず,全米自動車労働組合 (UAW) が中心になって TA/RA の組織化を図っている.一方,全国労働関係局 (NLRB) に私立大学の TA/RA の団結交渉権が委ねられていて(州立大学は各州によりけり),長い間 NLRB は大学院生にこの団体交渉権を認めていなかった.これが2000年に方針転換し,私立大学の大学院生を労働者と認定し,大学院生の労働組合が認められた.ところが近年再び組織化にブレーキがかかり,2004年7月13日,TA は労働者ではないという判断が下される.これを受け,各私立大学ではストライキが起きた.イェールやコロンビアのように自主投票の末,大学に組織化を求めるところもあった.ニューヨーク大学では NLRB の決定を受け,今年6月に組合承認取り消しを決定.ところが,大学院生をはじめ,教員なども大学の方針を批判したことから,大学側が『新労働協約案』を UAW に提示し48時間以内の回答を迫り(交渉の余地なし),結局 UAW は受け入れ拒否.そして2005年8月5日,ニューヨーク大学は UAW と今後の労使交渉を行う意思がないことを表明.そして11月9日朝,約500人の学生がデモ行進を始め,大学側が『誠意のある』対応をするまでの無期限ストライキを開始.その間,ストライキに参加している大学院生は TA や RA の仕事は一切行わず,クラスによってはキャンセル(でも,大学側が代わりの TA を補充予定)や学外で授業を開くとのこと.一方大学側は,もはや労働組合はないので正式なストライキではない,TA/RA は働く義務があるためこれは非常に遺憾である,と言っている.現在もスト続行中の模様.かなり内容を端折っているので,わかりづらかった方,より詳しい背景を知りたい方は下記リンク(上記3つは同一サイト)へどうぞ.

RA は指導教官から出る場合が多いのでこれにはあまり該当しないと思う.まして自分の場合,今年6月からようやく給料が出るようになったので,仮にそれが TA として働いて出るお金であっても,こんな行動はしない(というかおこがましくて出来ない)と思う.明日が期限に迫ったヤンキース・松井選手の交渉を見ていても思うけど,確かにはっきり主張することは大事だと思うけど,なんだかここまでやるのはどうかと思ってしまうのは日本人的発想なんだろうか?ちなみに給料は大学周辺の物価をもとに決まることが多いらしいので,一概に金額の多い少ないだけで他大学よりも良い・悪いというのは決められない.同じ学校内だったら,他専攻より少ないのは悔しいかもしれないけど.


●参考
New York University: GA/TA Issues
GSOC/Local 2110 UAW
ミシガン日記: ストライキ
IPSO FACTO: イェールとコロンビアの自主投票の件 (エントリーの後半)

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タカラから発売されている『ウォーキービッツ』というカメのおもちゃが TIME 誌の Best Inventions 2005 の一つに選ばれたそうだ.タカラはバウリンガルに続いて二度目の受賞.1,344円なので,ちょっとしたクリスマスプレゼントにいいかもしれない(でも品薄・在庫切れ状態らしい).その他の受賞ロボットは,下記の通り.


  • ApriAlpha / 東芝
    ホームロボットのコンセプトモデル.丸いロボットは話者の方向を特定でき,背の高い方は体形や服装をもとに人込みでも人(=ターゲット)を特定できる.過去の日記参照.

  • iCat / Philips Research
    人間の声を認識(マルチリンガル)し,表情で感情を表現できる.現在は研究用プロトタイプのみ.

  • nuvo / ZMP Inc.
    これまでに何回か紹介した,世界初の一般家庭向け人型ロボット.過去の日記参照.

  • PBDR (Partner Ballroom Dance Robot) / 東北大・小菅研,野村ユニソングループ,有限会社トロワゾ
    愛知万博にも出展されていた,世界初のダンスパートナーロボット.CNN に出てたのは初めて知った.東北大の綴りが Tokhuro University と間違ってるけど.

改めてこうやって見てみると,やっぱりエンターテイメントロボット分野では日本が突出している.

● 参考ニュース
世界を癒やして「発明王」 タカラ、2度目の栄誉 米タイム誌選出
スタート合図は“甲羅をクリック”~タカラの小型亀ロボット

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留学しようと決めた大学4年の秋,当時の大学指導教官から紹介されたのが東京は四谷にある日米会話学院,官庁や企業研修で定評のある1945年設立の語学学校だ.入学当時は標準的な大学生レベルからスタートだったけど,1年半でアメリカの大学院に合格できるまでレベルアップした.でも日米で学んだことは,テストスコアアップよりむしろアメリカの実生活や大学での過ごし方に役立ってる気がする.

在籍していた夜間総合英語科は入学から卒業まで2年間(当時は半年×4期)のカリキュラムで,毎日平日夜6時半から9時まで授業があった.ちゃんとクラス制になっているので,本当に『学校』みたいな感じだった.学校帰りの大学生や仕事帰りの社会人がほとんどだったけど,みんな目的意識がしっかりしていているので出席率も高かった.クラスメートから非常に刺激を受けたのを覚えている.

クラスごとに『担任の先生』もいて,最後の半期にお世話になった先生はいまでも交流が続いている.そしてその先生が英語教授法に関するワークショップに参加するため,なんとボルチモアにやって来た.出身がお隣のペンシルベニアということもあって,ワークショップの後は親戚巡りをし,1週間の滞在はかなり慌しかったようだ.それでもわざわざ時間を割いて近くまで来てくれて,自分の渡米以来1年半ぶり,しかもアメリカで再会を果たすことができた.2年前,ちょうどその総合英語科に在籍していたときは,出願準備に追われて自分の将来がどうなるか全然わからなかったので,まさかその2年後にアメリカで再会するなんて夢にも思わなかった.

お世話になった先生に恩返しをするというのは,技量的にも機会的にもなかなかできることじゃないけど,そのうちの一つに『頑張っている姿を見せること』が当てはまると思う.そういう意味で,今回は語学学校の先生に『恩返し』が出来た気がする.彼から学んだことをアメリカで実践していることが,何よりのプレゼントだと思うから.となると,次なる目標は国際学会に出て大学時代の恩師と会うことだろう.当面の目標にしている学会の〆切まで日程的に厳しいけど,なんとか結果を出して,また『恩返し』ができれば,と思う.

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一昨日,友人から Nature 2005年11月17日号に掲載されている記事の転送メールをもらった.いま現在留学中の学生や留学を目指している人は,ぜひとも自分で Chinese students in the US: Taking a stand (PDF / Full Text) という記事を読むことをお勧めします.中国人がアメリカに大学院生・ポスドクとして留学することで直面する問題が書かれているけど,多くの留学生が少なからず共感する部分があると思う.

簡単にまとめると,まず一つが,非英語圏から来る多くの留学生が直面する英語・カルチャーショックの問題.先週,去年 ESL でクラスメイトだったベトナム人に久しぶりに会った.1年数ヶ月経ってようやくアメリカの生活にも慣れてきた,と言っていた.そのとき彼が「日本とアメリカじゃほとんど文化的差異がないからいいよね」と言っていたのが印象に残っている.今まで日本とアメリカが同じなんて考えたこともなかったけど,確かにベトナム他,発展途上国からの留学生は,日本人以上にアメリカでカルチャーショックを感じるのかもしれない.

二つ目は生活資金の問題.これまでにも何回か書いているけど,アメリカの大学院(特に PhD 課程の場合,ただし専門職系大学院は別)で授業料や生活費を自腹で払っている人は非常に少ない.留学生の場合,外部からの奨学金をもらっていないと,専攻や指導教官を変えるのが非常に困難である.なぜなら,所属を変える=新たな資金源を探す必要があるからで,これはかなり難しいことだと思う.そうなると,我慢して居残るか母国に帰るかのどちらかである.こういうとき,良い指導教官にあたるかどうかで状況が大きく異なると思う.

Nature には,不当な差別を受け退学処分になりそうだった中国人が,大学当局に抗議したことで資金問題も解決して転学科することができた話が書かれている.だから,同じような状況に陥ったとき,泣き寝入りせずに自分の意思を声高に主張することが重要であると.アメリカでは自分の意見を主張しないと何も始まらない,ということを改めて感じた.

● 参考記事
life@MIT: 研究テーマ
Nature: As one door closes... (PDF / Full Text)

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our great chef and the hot statistician

右手前のハムっぽく見えるのが自分用の七面鳥.鳥皮が嫌いなので.

毎年11月第4木曜日は Thanksgiving Day と呼ばれる感謝祭.昨年は指導教官の家に招待されて,ラボ仲間と一緒にアメリカの伝統行事を楽しむことができた.今年はニュージャージーのいとこ宅にお邪魔して昨年とはまた違った感謝祭を楽しめた.こういうとき,アメリカに親戚がいる自分はとっても恵まれてるなぁと思うし,わざわざ誘ってくれたいとこ夫婦にも非常に感謝.せっかくの連休だからのんびりと過ごしたかったけど,最近忙しくなってきたこともあって宿題を持参.ほとんど手伝いもせず,なんだか食べて飲んで帰ってきただけの感じがする...

感謝祭の翌日は Black Friday と呼ばれる買い物日.去年は当日に初めてそのことを知ってセールを逃したけど,今年はこの日にテレビを買おうと企んでいた.テレビはちゃんとあるし問題なく動くけど,入力・出力端子が一切ない.すると,いとこの旦那さんが RF Modulator というのを教えてくれた.新しいテレビなんかよりこっちの方がよっぽど安いと.これを使えば入力端子を増設した感じになって,DVD プレーヤー等が繋げるようになる.確かに仰るとおり.と,そこで一旦は早朝セールに行くことは諦めたけど,木曜夜に色々な広告を眺めていたら,なんだか購買意欲を煽るような商品が次々と目に飛び込んできた.結局夜1時前に就寝するも目覚ましなしで朝5時前に飛び起き,無線 LAN キット$14.99勉強机用椅子$34.99を購入してきた.大手小売店だと早朝5時開店も結構あったけど,5時半にいとこ宅を出たときはまだ真っ暗で車が一台も走ってなかった.これはもうちょっと寝ててもよかったかなと思ったけど,幹線道路に出てみたらすごい車の数でしかもみんな飛ばしまくり.駐車場も一杯で,止めるのに長蛇の列.でも目的の商品が無事手に入ったからよかった.

ちなみに今日ニュースを見ていたら Cyber Monday の様子を放映していた.感謝祭明けの月曜日にはオンラインショップが大幅値引きをしてかなりの売り上げを稼ぐので,そう呼ばれるとのこと.あと,去年アドバイザー宅で揚げた七面鳥を食べたけど,最近は結構増えてきてるらしい.でも調理法に注意しないと大火事を引き起こして,家が焼失するような事件も増えてるそうだ.

● 参考:ブラックフライデーの様子
一触即発!激しくブラックフライデー@ウォルマート

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春セメスターの最後は怒涛の課題ラッシュと成績の危機的な状況でかなり濃い1ヶ月を過ごした.その経験を活かして今学期は2科目のみ履修にとどめた.両方とも毎回結構な課題量だったけど,本日めでたく Adaptive Systems の全課題終了!あとは Final Exam のみ.中間試験がなかった分& closed-book, closed-note (=持ち込み一切不可)だからかなり大変そうだけど... でも Adaptive Systems ともう一科目の Linear Dynamic Systems の期末が15(金)と19(月)と間隔が空いてるのはちょっと救い.

ところが今回問題なのは期末試験の方じゃなくて,今後の日程.書き出してみると,

  • 12/6: ラボプレゼンテーション
  • 12/15 & 19: 期末試験

  • 12/26~1/5: 個人的な冬休み(日本でお正月)

  • 1/9~27: Intersession は Haptic Systems を受講

  • 1月末: Qualifying Examination (下の補足説明参照)

  • 1/30: 春セメスター開始

  • 2/15: IROS 2006 論文〆切

  • 3/20~26: 春休み

  • 3/25~26: Haptics Symposium 2006
来週の火曜は,ラボ全体ミーティングで自分の研究内容を発表.IROS に投稿するネタをプレゼン予定だったけど,つい最近文献を漁っていたら,夏にやったアイデアの大半が過去に発表された論文とほぼ同じ事が発覚.よってストーリーを大幅に変える必要があるし,もっと良いアイデアが必要.これはアドバイザーもまったく気付いてなくて,かなり衝撃的な出来事だった... 期末は最初に説明した通り.冬休みは10日間だけ日本に帰ることにしたけど,最近本当に課題を持ち帰る必要があると感じ始めてる.

厄介なのは1月の Intersession.これはホプキンス独特の制度かもしれないけど,主に学部生用に3週間完結型の授業が用意されている.通常院生は研究期間に充てる.でも今度の Intersession でウチのラボのポスドクが Haptics(力覚・触覚)に関する入門講座を開くので,今までに Haptics のコースを取ったことがないウチのラボの学生に強制参加指令が飛んだ.期間中3週間は平日毎日9時~10時半まで授業がある.当然宿題(恐らくプログラミング)も出る.学部生には単位が出るけど,でも院生の場合は卒業単位にカウントされない.そして1月末には,入学時から一番気にしてる口頭試問による Qualifying Exam が行われる.1月の大半はこの準備に費やしたかったけど,Haptic Systems にどれくらい時間を取られるか結構不安.それが終わると春セメスターが始まり,最近目標に掲げてる IROS の論文〆切が2/15.そして3月下旬に1週間の春休みがあるけど,その終わりにお隣バージニア州で Haptics Symposium が開かれるから,きっと『春休み』はない.自分はこの学会に論文を投稿してないけど,アドバイザーは「せっかく近くでやるんだから da Vinci を持ち込んでデモをやろう!」とかなり張り切っている.それに伴って da Vinci の研究に携わってる人はデモ用の成果を求められていて,これは IROS に出す予定の研究内容とは別内容(つまり現在2つのプロジェクトを同時進行してる).これらの課題量を逆算していくと,年内にある程度研究成果をまとめておかないと2月に入ってから論文書けないし,Qualify は絶対落とせないからやっぱり少なくとも飛行機の中では勉強せざるを得なそう.師匠も走る12月に弟子が頑張らないでどうするって感じなのかな.まぁ,やる気になればきっとできるに違いない,と自己暗示を掛けてみる.


【補足1】
本来の intersession の意味は,(2学期制の)学期と学期の間,とかそんな意味です.

【補足2】 Qualifying Examination
Preliminary Exam とか名前が異なる場合もあるけど,アメリカの大学院で PhD(博士号)を取得するためにはまず避けて通れない試験.これがパスできないと修士のみで卒業することを勧められるらしい.要するに PhD 課程の学生として入学しても,本当に PhD の学生として残るレベルに達しているかどうかを判定する試験.

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Steve Jobs@stanford
Courtesy of L.A. Cicero

先週いとこ宅にお邪魔したとき,いとこの旦那さんが新しい iMac G5お披露目ビデオを見せてくれた.iPod nano の直後に発表されたのでそのニュースは知ってたけど,実際に動画で見てみると結構凄い.当然ながらデザインは良いし,非常にコンパクトで遊び心も満載.Mac は学部の研究室でちょっとしかいじったことがないけど,これは(お金があれば!)すぐにでも買いたくなる.それにしても彼のプレゼンは非常に上手くて,思わず聞き入ってしまう.

ところでもう半年前の話だけど,今年の6/12にスタンフォードで行われた卒業式で,アップル社 CEO の Steve Jobs が祝辞を述べた.以前どこかのブログでその話を読み,スクリプトを読んでとっても感動した.先ほど約15分間のスピーチの音声ファイル(一応無料でダウンロードできるけど,もしよかったら募金してください,と書かれている)を見つけて,なんだか前回以上に胸が熱くなった.最後の3分弱だけの動画もあるけど,音声ファイルの方が非常にスティーブ・ジョブズの熱意が伝わってきて心が打たれると思う.英語がわからない方は日本語スクリプトもあるのでそちらをどうぞ.

● 関連記事
Steve Jobs to 2005 graduates: 'Stay hungry, stay foolish'
「年収1ドル」の CEO スティーブ・ジョブズが働く理由


スティーブ・ジョブズ-偶像復活
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Life is beautiful で『大人になると誰も間違いを指摘してくれなくなる』というエントリーを読んだ.一般人との対話における外国語の間違いにも結構当てはまる気がする.

この話を読んだときに思い出したエピソードがある.四谷の日米会話学院に通っていたとき,もう日本に十数年以上滞在しているアメリカ人の先生らと飲みに行った.具体的には覚えていないけど,自分が言ったある事柄に対してその先生が「勉強しました.」と日本語でお礼を言った.そこで「その場合は『勉強になりました』と言うべきですよ.」と間違いを訂正したら,「もう長い間日本に住んでるけど,今まで誰一人として訂正してくれなかった!」と目を丸くして言っていた.特に母国語の異なる外国人と喋る場合,一方が教師的な立場でない限り,意味が理解できたら訂正せずに流してしまうことが多い気がする.前に韓国に行ったときも,市場のおばさんたちが怪しげな間違った日本語で客寄せをしていた.この場合は訂正しようものなら押し売りされる可能性が高いだろうけど,あの人たちは一生間違った日本語を連呼し続ける気がして,ちょっと気の毒な気がした.

なぜこの話を書いたかと言うと,語学学校や ESL では先生から英語の間違いを結構指摘してもらえたけど,やっぱり一般生活で訂正されることはほとんどないから.最近はたくさん喋っていれば意味が通じることが多くなってきた.でもそうなると,自分の話している英語が本当に正しいかどうか時々考えてしまう.そして先ほどある間違いに気が付いた.asymptotically stable (漸近安定)という専門用語があるのだけど,いつも asymptotically と第二音節にアクセントを置いて発音していた.でも正しくは asymptotically と第3音節にアクセントが来る.友人と議論するとき,毎回毎回間違って発音していた.でも誰も何も言ってくれなかった.だけど今セメスターは耳にタコができるくらいこの単語を聞いているから,いまさら気が付いた自分の方がどうなんだかって感じだけど.そしてアクセントの謎が解けても宿題の謎は解けない...

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東工大の同窓会,蔵前工業会が来年創立100周年を迎えるそうだ.いきなり余談だけど,anniversary と聞くとお祝い事の何周年とかのイメージが強い気がする(自分だけ?)けど,何回忌なんてときも anniversary を使って,例えば昨日(12/8)は 25th Anniversary Of John Lennon's Death だったとか.あと chance と聞くと好機という意味を連想しがちだけど,可能性や見込みを表す場合にも使われて,降水確率を chance of rain(/snow) と言ったりする.人によっては『チャンス』なのかもしれないけど.

話を戻すと,100周年記念を迎えるにあたり,これまで以上に東京工業大学後援会への寄付を呼びかけており,結構な額が集まっているとのこと.『世界最高の理工系総合大学』の目標実現に向けて使われるそうだ.ぜひそうなって欲しい.でも寄付といえばアメリカ.その額は半端じゃない.寄付をすると税金控除になる等の理由もあるけど,これはアメリカと日本で最も差が大きいものの一つだと思う.

ホプキンスのホームウッドキャンパスはいま結構大規模な工事をやっていて,2007年に Alonzo G. and Virginia G. Decker Quadrangle という,ビジターセンターやいくつかの校舎が完成予定である.その一つに The New Computational Sciences and Engineering Building というのがあって,いまは専攻ごとに散らばっているロボット関連の研究室をそこに集めるそうだ.あと1年ちょっとすれば新しいオフィスに移ることができるので,いまから結構楽しみにしている.このビルの総工事費はおよそ3,600万ドル(1ドル120円換算で約43.2億円)掛かり,建てている最中だけどいま寄付を呼びかけている.つまり確実な資金源の当てはないけど,まぁ誰かがお金を出してくれるということなんだろうか.もちろんこれにはからくりがあって,寄付してくれた人の名前が建物の名前になったり部屋の名前になったりする.小口だと小規模ラボで10万ドル(1,200万円),1,500万ドル(18億円)寄付すれば建物に名前を入れられるそうだ.お金が余ってる方はぜひどうぞ.ライブカメラで工事現場の様子をこちらから見られます.

● 関連
shima's: ビルゲイツから20億円のプレゼント!
アメリカの「寄付の文化」の背景にあるのもの
現役教授が200万ドル寄付

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Blue Book




← Blue Book と呼ばれる答案用紙.去年 ESL で習ったけど,アメリカの大学では一般的だそうだ.中身は普通の罫線が引かれたノート.今日のテストで初めて見た.


今日は Adaptive Systems の期末試験があった.担当講師は多忙な教授で,学会やセミナー等で出掛けることが多く,予定通りに授業ができなかったのでスケジュール調整が結構あった.そして先週から2週間,水中ロボットの現地実験に行くと言って,今日は代理の学生が試験監督をしていた.ちなみに先週授業できなかった分の補講が1月にあるらしい.成績は出た後だし出席は自由.日本だったらまず間違いなく休講だと思うけど.

研究が忙しくても教育熱心な教官はたくさんいる.現にその教授も日程変更はしょっちゅうあったけど休講は一度もなかった.全8回出された宿題は毎回筆記問題と MATLAB によるシミュレーションのセットで,ボリューム的にかなりきつかったけど非常に学ぶところが多かった.でも,今日の期末試験は目を疑いたくなるものだった.宿題に出たものとまったく同じ問題,ノートをコピーすれば答えられる問題,専門用語の定義を厳密な数式で答えさせる問題(←授業内容に関係あるけど本質的にはそこまで重要でなくて,これもノートコピーで完答可)のオンパレード.過去の宿題やノートを熟読したから点数は悪くないと思うけど,頭は一切使わないで記憶力だけで満点が取れるテストだった.実際,自分が試験中にやった作業は,宿題やノートの残像を頭に思い浮かべて,そこに書いてある文字と数式をコピーしてばかりだった.それなら今回みたいに持ち込み一切禁止の closed book, closed note のテストじゃなくて open book, open note でもっと内容的に濃い試験が良かったはず.もしくは,試験の代わりにファイナルプロジェクトを課せばかなり面白いのができたと思う.事前にサンプルとして配られた数年前の期末試験を見たときなんとなく予想はしていたけど,実際にここまでひどいとは思わなかった.自分が学部生のときはそういう試験大歓迎だったけど...

先にも書いたとおり,研究で多忙であっても毎年同じ授業を長年教えていても,非常に『質の良い』試験問題を出す教授はたくさんいる.でもアメリカにだってこういう問題を作る教授もいるってこと.日本と比べたら割合は断然低いと思うけど.そして一つ思ったこと.クラスの評価を最後の授業でやらないで,なぜ期末試験後に実施しないのか?期末試験を含めての授業評価だと思う.でも出来なかった学生が文句を書くのかな.

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アルクの留学生トラックバック広場で,『アメリカ在住者おすすめのお土産』というエントリーがあった.まだ他にトラックバックがついてので他の留学生はどんなお土産をおすすめするのかわからないけど,エントリー内に書かれていた日経新聞のサイトで結構色々と紹介されている.やっぱりニューヨークのものが多いけど,どこにでも売ってそうなものもいくつかある.何を買って帰るか悩んでる方はぜひご参考にどうぞ.

もう飲み干してなくなっちゃったけど,残っていたら持ち帰りたかったのは,ニュージャージのワインフェスティバルで買った Alba Riesling という白ワイン.いま知ったけど,このリースリング (Riesling) とはブドウの種類だそうで,Wikipedia には

> 白ワイン用の品種、果実香が強く、甘味と酸味のバランスがとれたワインとなる。 小粒で晩熟性のぶどう。
> ドイツモーゼル地方、ラインガウ地方の代表的品種。

と書かれている.Alba のは1本$10.99とかなり安いけど,ラボのBBQボルチモアミニ日本人会に持っていったとき,とても好評で多くの人に銘柄を聞かれた.この前ボルチモアのレストランで Riesling を注文したけど結構味が違かったので,Alba Riesling が美味しいみたいだ.あと,もしお金に余裕があればカナダ産だけどアイスワイン!去年夏,ナイアガラへ行ったときに買った Inniskilliln のアイスワインはもったいなくてなかなか開けられなかった.というか,一番安い50ml×6本セットで買ったけど,それですら未だに2本残っているどこまでも貧乏性な自分...

● 参考
日経アメリカ社:私のおすすめ!米国在住者が選ぶアメリカみやげ (←おすすめがある方はぜひ応募を)
リースリングの解説

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19(月)に Linear Systems の期末試験があって今セメスターが終了.その後は,日本の語学学校で一緒だった友人がオハイオから訪ねてきてボルチモア案内をしたり,第2回目のボルチモアミニ日本人会(=忘年会)をやったりとちょっとリラックス.でもやるべき課題はたくさんあるので,共同研究者とミーティングしたり Qualifying Exam の勉強も始めてみたり.あと1ヶ月後に迫ってるから,しっかりとスケジュールを立てて進めなければ.あと,ちょうど最近参加した Kagakusha ML でもこの Ph.D. 課程の関門試験の話題が出てるけど,やっぱり学校・専攻によってそれぞれだなぁと感じる.ウチの専攻は約1時間の口頭試問だけと聞いているけど,他だとペーパー書いて3時間の口頭試問やって・・・,なんてところもあるそうだ.ウチの場合はほとんど落ちないと聞いているけど,その手の試験で結構前科がある自分としては,これまで受けた授業総復習(宿題含む)くらいが必要かもしれない.

写真は Ze Mean Bean Café地図)という東欧料理レストランにて.ワインの品揃えが豊富だったけど全然わからなかった.アメリカで,お手頃価格でこんな美味しい料理が食べられるとは思わなかった.とってもおすすめです!

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アメリカではこの時期,Merry Christmas の代わりに Happy Holidays という言い回しがよく使われる.これはアメリカは人種のるつぼ(最近は salad bowl とも言うらしい)なので,同時期のキリスト教以外の祝日(ユダヤ教:ハヌカ,アフリカン・アメリカン:クワンザ)にも配慮しているため(このような差別的でない言い回しは politically correct と呼ばれる).今年,ブッシュ大統領は Christmas という言葉を使わずに "Holiday" Card を書いたり,米政府の機関では Christmas Tree の代わりに "Holiday" Tree と呼んでるそうだ.

ところが,毎年この時期になると Merry Chritmas vs. Happy Holidays みたいな論争が巻き起こるそうだ.そして今年の CNN の調査の結果,69%は Merry Christmas を好み,Happy Holidays は29%(昨年は41%)の支持にとどまったとのこと.また一部のキリスト教徒は,先の大統領のホリデーカードに対して「なぜ Christmas という言葉を使わなかったのか」と怒っているそうだ.ただし,この CNN の電話調査は1,003人のアメリカ人を対象にしたと書かれているので,この数字がどれだけ正確に世論を反映しているのかは疑問だけど.

身近なところでは,先々週ラボのアメリカ人2人がこれに関して議論していた.一方は敬虔なクリスチャン,もう一方はクリスチャンだけどあまり教会に行ったりはしない.前者の彼はなんで Merry Christmas でいけないんだ,と.別に他の人がどう言おうが関係ないけど,なんでクリスチャンが Merry Christmas と言っちゃいけないのか.もう一方の彼は,世の中キリスト教徒だけじゃないんだから,とよく言われている理由を主張し,20分ぐらい熱く議論していた.そして今日,その後者の彼が明日から冬休み旅行に出掛けるイスラム教徒のポスドクに Happy Holidays と言ったら,そのポスドクは FOX News で言ってたんだけどと前置きして,今度は A Happy Holiday か Happy Holidays かについて熱く語りだした.彼曰く,FOX News で言われていたのは,キリスト教なら12/25だけを祝うはずで Happy Holidays と複数にするとハヌカとかクワンザの色が濃くなるとのこと.だから単数形か複数形かは大問題なんだ,と.言われてる方の彼は「この前も言い争ったばっかりなのにまたかよ」みたいな呆れ顔で苦笑い.言ってる方はこのホリデーシーズンと無関係のイスラム教徒,言われてる方は一応キリスト教徒.お互いが逆の立場なら道理にかなうんだけど.二人のある意味面白い議論を見て思わず笑ってしまった.ちなみにどこで読んだネタだけど,日本人には『クリスマス・イブ クリスチャン』が多いよ,と言うとみんな笑う.

● 関連
あおぞらマーケット | NY INFO | ホリデー・シーズン

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果たして需要があるかわからないけど,もしかしたら似た分野で留学を考えてる人がいるかもしれないし,自分で振り返る意味も込めて,参考までに今セメスター取った授業を簡単に紹介します.わからない方は最後の段落だけ読んで下さい.

Linear Systems (線形システム)は現代制御理論の一つで,状態空間表現とか可制御性・可観測性など,学部で制御の基礎を学んでいれば当然知っているようなことがことが中心だった.そしてそれらは prerequisite と呼ばれ,既に履修していることが条件とされている.だからあまり目新しいことは学んでいないけど,特に中間試験以降はこれまでは当然のように使ってきた定理の証明中心になり,より本質的な議論がされた.例えば,すべての固有値が負だとなぜシステムが asymptotically stable (漸近安定)になるのかを授業でやった上で,では marginally stable (漸近安定ではなく普通の安定)の必要十分条件は何かとか,controllability (可制御性)について学んだ後,output controllability (出力可制御性?)の必要条件は何かとか.こんな感じの宿題が毎週だいたい4~5問.担当教授の採点は厳しいことで有名で,学部生には加点方式,院生には減点方式を使っているそうだ.というのは,学部生には間違いを恐れずにたくさん書いて欲しいから加点方式,院生は論文を書いて査読されるときが減点方式なので,それらを使い分けてるとのこと.大問1問の配点が1~3点,一つの宿題で6~9点程度なので,ちょっとミスするとあっという間に持ち点がなくなる.でも授業は非常に明確でわかりやすかった.

もう一つ取った科目は Adaptive Systems (適応システム).適応制御は,状態空間表現されたときのパラメータ推定などに用いられる.例えば同じラボの友人がやっているのは,遠隔手術支援ロボットを使ったとき,対象物(臓器など)のパラメータ推定を行う研究.一般的に対象は慣性+粘性+弾性(つまり,物の重さ+粘りっけ+ばねっけ)で構成されることが多いので,その各パラメータを素早く正確に推定して対象物のモデル(つまり臓器モデル)を作るのが彼の研究目標.適応システムの授業では,線形・非線形システムの復習から始まって,基本的なパラメータ推定法,適応オブザーバとかロボットマニピュレータアームの軌道追従制御などを学んだ.軌道追従制御に関しては,原論文を読んだり.宿題はほぼ毎週,理論問題(Problem Set)とそれに関連した MATLAB のシミュレーション(Lab)のセット.ボリュームがあって結構大変だったけど,理論的に数式で解いたことをシミュレーションで確認するので,非常に良い演習だったと思う.一例として,直列型二重倒立振子を制御するための目標軌道が与えられていて,それを制御するのに,Computed Torque と Sliding Mode を制御則として使ったとき,それぞれ2質点の重さを推定する問題,とか.結構みんなシミュレーションでてこずったのがリアプノフ関数のグラフ.ある学生は,「私のリアプノフ関数は非常に良好である,増加している一部分を除いては」なんて答えたそうだ(リアプノフ関数は単調減少関数).ただ,残念ながら期末試験は意味があったとは思えなかったけど.

と,こんな感じです.結構な時間を授業に費やすので,やっぱり最初の大学院1~2年目は日本の院生の方がかなり研究に時間を割けると思う.ちなみに写真は(先の論文で少し水増ししてるけど)提出した宿題の量.計算用紙は両科目合わせて70枚ノートを2冊強.大学浪人時代の方がもっと書き殴ってたかもしれないけど,まぁ質と量は正比例ではないので.

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アメリカに住み始めて1年半,色々なことに慣れてきた.

本日は帰国予定日.空港までの電車の切符を買って乗ろうとしたら,本日は運行してないとのこと(アムトラックは運行してるけど,MARC という通勤電車はまだクリスマス休暇で休みだった).カスタマー・サービスで返金をお願いしたら,返金は無理だからまた今度使ってよとのこと.そんなアホな話はない.こんな人に粘っても時間の無駄.こういうときは違う人に頼んでみる.すると No problem! と笑顔ですぐ返金してくれた.ま,これくらいはもう慣れた.

仕方ないのでタクシーで空港へ.でも,なかなか搭乗手続きが始まらない.機械的な不具合があるので少し遅れるとのこと.待つこと1時間,乗り換えに2時間しかないので結構際どい.しびれを切らして相談してみたら,東京行きは厳しいわねぇ,とのおばちゃんスタッフからお返事.「ちょっと待って.あ,あった!大西洋越えてヒースロー経由で・・・」,それは勘弁です.なんだかこの人からもあまり良い返事を期待出来なさそう.ちょっと考えると言って待つこと1時間半,待ちに待った搭乗が始まる.間に合うかわからないのでマネージャーっぽい人に相談してみたところ,乗り換えに25分あるとのこと.もし無理だったらシカゴでホテルを手配すると言われた.自分の乗り換えより荷物の方が心配だったけど,とりあえず一か八か.Good luck! とそのマネージャーに送り出され,あとは順調に飛ぶことを祈るばかり.

成田行きは13時発なのに結局シカゴ着が12:55.無理とは思いながらも超ダッシュで JAL カウンターへ.「まだ間に合いますか?」と訊ねたら,笑顔で「飛び立ちました」と.ま,自分で賭けたから仕方ない.そんなわけで,シカゴで1泊することに.遅れたアメリカン航空にホテルの件を話しに行ったらすんなりホテルを予約してくれた.でもあとになって気が付いたのが,夕食分と朝食分のバウチャーがない.再び戻って交渉開始.食事分を出すかでマネージャーに電話して,ようやく勝ち取った夕・朝食券.でもいま気が付いたけど,夕食は$10まで,朝食は$5までと上限が書かれてる.こんなもので足りるのか,それとも足りさせるのか.それとも食事代は基本自己負担?それはなんだか違う気がするけど.

空港からホテルまではシャトルがあって20分ごとに運行とのこと.30分待っても来ず.電話をしてみる.すぐ行くからもうちょっと待っててね,と爽やかな対応.そして待つこと1時間強.既にシェラトンのシャトルは4回も見た.ようやくやってきた我がシャトル.まぁこんなのも慣れた・・・かな.

用意してくれた部屋はとっても広々として満足だけど,やっぱいま機上の人の方がよかったなぁ.明日は予定通り飛ぶことを祈るばかり.そういえば日米の友人は,オーバーブッキングでアメリカ-成田間がエコノミーからビジネスクラスになったとこの前嬉しそうに話してたっけ.

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喪中につき、新年の挨拶は控えさせて頂きます。

期間は短くて残念だったけど、やっぱりお正月を過ごすのは日本が一番!と感じた一時帰国。夏に会えなかった友人や11月に生まれた甥っ子に会ったり、日本のお正月の味を満喫したり、新年早々車を側溝に落としたり、充実した楽しい時間を過ごせた。そして6日夜からは、日米の留学準備講座で一緒だった友人がボルチモアを訪ねてきてくれた。あまり大したおもてなしもできなくて申し訳なかったけど、自分は美味しいレストランを開拓できたし、彼は結構ボルチモアが気に入ってくれたみたいで良かった。

あまり時間がなかったけど、今回の帰国で手にしてみた本をご紹介。
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大学教官になる選択肢はあまり考えていないけど、アメリカの教育システムに興味があるのと、出版社が自分のアパートと同じブロック内にあるという偶然に、日本に帰るときにちょっとだけ読んでみた。著者は現在 Assistant Professor で、新米教授が直面するであろう問題や共通の悩み、そしてときに感じる高揚感などを書き綴っている。まだ数十ページしか読んでないけど、大学教授の内面や実情がわかるという意味で、面白い本だと思う。


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CMU(カーネギー・メロン大学)の前ロボット研究所所長、金出武雄(かなで・たけお)先生の本。以前、日記の感想で King さんに紹介してもらった。ご自身の掲げるモットー『素人発想、玄人実行』の説明に始まり、物事の考え方や人生訓、英語の勉強法などにも触れられていて、軽快な文章で非常に面白かった。主旨は違うと思うけど、『ただ漫然と人と話すのでは意味はない。』(P.184) という文を読んだとき、今回の帰国で CMU の shima さんとジョージア工科大の King さんと一緒に会う機会があったのに、何もプランを考えずに漫然と話を繰り広げた自分がちょっと恥ずかしくなった。


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結構前から話題になってるけど、毎日新聞科学面に連載された同タイトルの企画をもとに加筆・再構成された本。文系優位の日本社会における『理系人』のあり方を模索している。帯に書かれた「理系は報われているか。」というキャッチフレーズが響く。全体的にかなり理系の視点で書かれているので、こういうのを理系の人が読んで納得するのではなく、逆に文系の人に読んでもらいたい気がする。

● 関連サイト
MSN-Mainichi INTERACTIVE 理系白書
理系白書ブログ

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star日本国内の研究者にも読んでいただきたい1冊
star研究者を志す者としては日本の研究環境に考えさせられます
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青色発光ダイオードの中村修二氏に始まり、海外に研究拠点を求めた7人の研究者を紹介している本。恥ずかしながら3人しか知らなかった。まだぱらぱらとめくった程度だけど、非常に面白そう。最後の7章に登場するスタンフォード大の雨宮健(あめみや・たけし)教授は、『ノーベル経済学賞に最も近づいた日本人』と紹介されていて、ジョンズ・ホプキンスで Ph.D. を取ったそうだ。医学で非常に有名なホプキンスだけど、古くは数学や経済学でも非常に有名で、ノーベル賞受賞者もかなりの数に上る。
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ところでウェブサイトを公開してて良かったなぁと思うのは、新たな出会いにめぐり合えたとき。前回のエントリーでシカゴで足止めを食らったと書いたら、先日 mixi で知り合った Daigo さんから、翌日にシカゴ経由で日本に帰るので時間が合えば会いましょう、とのご連絡を頂いた。結局コーヒー一杯程度の時間しかなかったけど、実際にお会いできて話ができて嬉しかった。こういうのはまさに現代ならでは。今年もいろいろな新しい出会いに恵まれればと思うので、コメントやつっこみ等、よろしくお願いします。

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これまでにも何回か書いてるけど、アメリカの大学院で PhD (博士号)を取るためにはいくつかの関門があって、その一つに Qualifying Exam とか Preliminary Exam とか呼ばれる関門試験がたいていある。ジョンズ・ホプキンスでは DQE (Department Qualifier Examination) と呼ぶそうで、自分の所属専攻では入学してから3セメスター後の冬休み(1月下旬)に受けるのが一般的。ところが年が明けても正確な日程が決まらず、つい昨日1月23日にあると正式発表された。2週間を切っての発表、しかも翌週の1/30頃を予想していたのでちょっと想定外。今週月曜から始まった3週間集中のクラスの宿題〆切を1/23以降に延期してもらったりしないと辛い。時差ぼけがまだ治らないなんて言ってる場合じゃなくなってきた。

今回、アメリカ入国時には税関で何も申告しなかったので、牛加工食品を没収されずに済んだ。持ち帰ったうちの一つ、グリコ DONBURI 亭の牛丼を食べようとしたら受験川柳カードが入っているとのこと。当たりの場合は合格祈願図書カードプレゼント。ちょっと期待しつつ出てきたのが左のカード。…DQE に受験票はないと思うけど、まぁ頑張ります。

それにしても、たいていこういう忙しいときは何か起きる。今回はリビングにあるファン付き照明のON/OFFスイッチが壊れた。引っ張るひもが伸びきった状態。自分で直そうとしたけど途中で断念。天井が高いし真っ暗で見えない。かなり小さい六角レンチが必要っぽい。明日修理を頼んでも多分金曜日でやってくれなさそうだから、そうなると来週月曜はマーティン・ルーサー・キングの日で祝日なので、土日月も真っ暗。。。

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メリーランド州の免許を取って車を購入したのが約1年前。自動車保険に加入するとき、免許取得後どれくらい経過したのかが結構大きな査定ポイントになるようだ。日本での運転歴を考慮してもらうという方法も聞いたけど、日本にいたときは実家で車を所有していなかったので、証明を頼める保険会社もなく、仕方なく『若葉マーク』ドライバー価格で去年は申し込んだ。かなり最低限度の補償にしたけど、それでも約$1,000/半年。かなり痛かった。ようやく1年が経過して今回は安くなるだろうと期待していたら、なんと来た請求書の金額がまったく変わっていない。いま契約してる Geico がそういう方針なのかと思って他社にも問い合わせてみたけど、やっぱり他もみんな『若葉マーク』価格。結局 Geico の現在価格が一番安かった。


そんなときふと思い出したのが AAA の担当者が言っていた「違う区域なら安いんだけど」という言葉。ためしに Geico で住所変更でどれくらい金額が変わるのかオンライン上で試してみた。その結果、なんと6ヶ月で$335も違う!! いまの住所は大学キャンパス東側(郵便番号でいうと 21218)、試してみたのがキャンパス北側(21210)。月$50家賃の高い北側のアパートに住んでもトータルでは安くなるので、住む場所を決めるときは自動車保険も考慮する必要が大いにある。アメリカはブロックでかなり雰囲気が変わってくるから郵便番号で保険金額が変わるとは聞いていたけど、まさか学校のすぐ東と北でこんなに違うとは思わなかった。さすが犯罪率の高いボルチモア、恐るべし。。。
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Qualifying Exam、問題なくパスできました! 試験の詳細はまたあとで書くことにして、月曜にして打ち上がってきます。 と言っても、延期してもらっていた、いま取ってる授業の3週間プロジェクトを 明朝から始めて金曜までに仕上げる必要があるけど。。。
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今年は1/9~28までが Intersession と呼ばれる3週間集中講座(もしくは研究に集中する)期間で、今回受けていた Haptic Systems のファイナルプロジェクトを Qualifier 直後の火曜から始めたけど、なんとか今朝のデモ公開までに終わらせることができた。今週末は束の間の休息、来週月曜から春セメスター開始。

せっかくなので、23(月)に受けた Qualifying Exam(通称 Qualifier とか Quals)についてご説明。まず、そもそも Qualifying Exam とは何かというと、PhD 課程(博士課程)の学生としてやっていくのに相応しいかを見極める試験。アメリカの場合、多少名前は違えどほぼどの学校・専攻でもあるのが一般的。修士を取るためにも Quals を課すところもあるそうだし、ホプキンスの Biomedical Engineering PhD 課程みたいに Quals がないところもあるけど、まぁ例外的な部類だと思う。試験の時期・形式・難易度は学校・専攻で全然変わってくる思う。だから大学院を選ぶとき、『生存率』(学位取得者数÷入学者数)を考慮することも大事かもしれない。渡米前、日米教育委員会で開かれた招待者講演で、元東大学長の有馬さんは修士号を『残念賞のマスター』と仰っていた。PhD 課程に入学しても Quals に落ちた場合、修士号だけ与えられて追い出されるからだそうだ。

ジョンズ・ホプキンスの機械工学専攻の場合、入学から3セメスター後の冬休みに受けるのが一般的。同専攻内でさらに3つの分野(流体力学・材料力学・ロボット工学)に分かれて実施されるので、正確には自分のロボティクスしかわからない(聞いた限りでは概ね同形式みたい)。試験は1時間の口頭試問のみ。ロボティクスには4名の教授がいて、昨年は4名同席したらしいけど、今年は3名+他分野の教授1名の構成。他の学校の人の話を聞くと1時間というのは結構短い方かもしれないけど、審査官1名あたりの持ち時間が15~20分なので、一度行き詰るとほとんど答えないうちに終了してしまうという危険性もある。

ロボティクス分野の場合、calculus, linear algebra, differential equations, linear systems, physics, statics, dynamical systems, vibrations, and strength of materials as appropriate for the conduct of their research に精通していれば合格できると書かれているけど、主に線形代数・動力学・ロボット工学・運動学がメインになる。問題を与えられて説明しながら解く場合もあるけど、筆記試験ではなく口頭試問のため、基礎的な概念をしっかりと理解しているか、自分なりに説明できるかが試される。今回自分が受けた質問は、



● 自分のアドバイザー(主に動力学メイン)
2つの滑車にベルトが掛けられ、一方の滑車はあるトルクを出力するモーターに、もう一方にはロボットアームのようなものが取り付けられている。2つの滑車は異なる慣性モーメントを持ち、滑車を結ぶベルト間にはバネが挟まれている。このときのシステムの自由度や運動方程式、モーターから正弦波のトルクを入力したときの系の振動の様子などを答える。打ち上げでみんなと話したら、完答できた人は誰もいなかった。

● Advanced Systems Modeling 担当の教授
対称行列の固有値はすべて実数になること、その固有値が互いに異なる場合は固有ベクトルは直交すること、その固有ベクトルからなる行列は回転行列となることを証明。それを使って、マス-ばねシステムの運動方程式(M \ddot{X} + K X = 0)の解 X(t) を求める問題(M,K は行列)。座標変換のヒントがちょこちょこ出された。大半は授業でやって、試験日前日復習した箇所で助かった。ちなみに最終的な答えは M,K がスカラーのときと見た目が同じ解が得られる。すなわち、X(t) = X(0) * cos(Ωt) + Ω^{-1} * V(0) * sin(Ωt) となる。行列 Ω は長いので省略。

● Adaptive Systems 担当の教授
上の問題で座標変換をするとき、M>0、K≧0 を仮定したけど、K が準正定行列でないときはどうするか?、また K が対称行列にならないマス-ばねシステムの例を図示せよ、との追加質問。これはメインじゃなかったし1分考えてわからなかったので即白旗。どうやるんだろ?メインの問題は、そもそも Adaptive Systems とは何かに始まり、微分方程式の解の存在性・一意性の十分条件、必要十分条件(Lipschitz Continuity)、stability と attractivity の厳密な定義、persistent excitation やリアプノフ関数に関してなど、Adaptive Systems の授業導入部分中心。期末試験でたくさん書いて完璧な図も描いたのに、数式が厳密性に欠けるとのことで、20点中たったの2点しかもらえなかった stability と attractivity の定義を自信を持って説明できたのでちょっと嬉しかった。



最初のアドバイザーからの問題で少し詰まったけど、それ以降は大きな問題もなく順調に切り抜けられたのが良かった。4人目の他分野の教授が一般的な常識問題みたいのを出すかと思ったけど、ずっと座ってただけで一言も話さなかった。ただの監視係だったのかな。Introduction to Robotics 担当教授が同席してなかったので、一番メインのはずのロボット工学はほとんど出なかったけど、あの教授はなぜか群論(Group Theory)に関する問題が好きらしい。

さて、多分一番みなさんが興味があるのは、「一体この試験をパスするのはどれくらい難しいのか?」だと思う。これも学校・専攻によって大きく違うと思う。情け容赦なしに結構ばっさり切るところもあると聞く。ウチのロボティクス分野の場合、審査は結構甘いのでは、という印象を受けた。ドロップアウトしたという話は滅多に聞かないし、大抵みんな一発で通る(一般的に2回チャンスがあるそうだ)。専攻の規模が小さい(同級生は約15人なので、ロボティクスだと5人程度)のもこの甘さに関係あるのかもしれない。でもこの試験準備をする過程で、あんなに頑張って勉強したことをすっかり忘れていたのに気付いたり、見直すことで新たな発見があったりして基礎固めになるという点で、しっかり復習して良かったなと思う。あと、しっかりとした手応えを自分で感じ取れたことが嬉しかった(ラボに戻ったら、結果発表前なのに you look happy と言われた)。次の関門試験は、約1年後にある GBO(Graduate Board Oral Exam)というコースワークと研究に関する2時間の口頭試問(一般的には Comprehensive Exam、通称コンプと呼ぶと思う)。まだまだ学位までの道のりは長い。

● 関連
MIT EECS の Qualifying Exam ←さすが MIT、成績の条件が相当厳しい。

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今日から春セメスターがスタート。学部生が一斉に戻ってきたので、4月の日本の大学みたいに一気に人口が増えた。Quals は先週月曜、Intersession も先週金曜に終わったので、週末は日本人院生でパーティーを楽しんでちょっと一息。また今日から授業に研究に頑張らなければ。

今セメは少し授業を抑え目にして、その分研究に力を入れたいと思っている。先セメに線形システムを担当した大物教授が今期で最後の教鞭を執るので、その非線形システムを受講。非線形システム自体は非常に込み入った難解な学問だけど、前回適応システムを受講したおかげで少し非線形システムのことを習っているので、ちょっとだけアドバンテージがある。あともう一科目は学部生向けの確率・統計。もう1ランク上の統計学のクラスがあるけど、去年最初の1週間だけ出てみたら記号が全然わからなかった。今日、確率・統計のシラバスを聞いた感じだと、なんだか日本の高校レベルの話をしていたけど、まぁ大学入試以来まったく手をつけていない分野なのでリハビリも兼ねて。これだと少し時間的に余裕があるから、今後の研究成果発表を考えて、リサーチ・ライティングかプレゼンテーション・スキルのクラスを取ろうと思って指導教官に相談してみたら、「そういうのは実際に自分の研究で実践するのが一番だし、それを教えるのが私の仕事」と、なんとも励みになる返事を頂いてしまった。でもせっかく余裕がありそうなので、代わりに ESL のスピーキングのクラスを受ける予定。夜間週2なので、ちょっとした気分転換にもいいかもしれない。パッと見、ポスドクばっかりで院生は全然いなかったけど。

ところで、去年は2/25にやった新入生向けの Grad Visit Day というイベントを、今年は今週金曜に開くそうだ。青田買い作戦に出たのか?と思ったら、(多分)昨年までは1/15が願書出願〆切だったのが、今回は12/15〆切に変わっていた。やっぱり良い学生を早く確保したいから早めになったのかな?自分が出願のときに12/15〆切だったら、間違いなく撃沈してた気がする。。。

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知人のブログで知ったけど、東工大が博士一貫コース(仮称)を設置するそうだ。肝心の東工大ウェブサイトからは正式発表が見つからず、日経新聞の短い記事しかないので詳しくはわからないけど、学部卒から博士号取得までに要する期間をこれまでの5年から3年に短縮し、博士号取得者の就職難解決の狙いがあるとのこと。以前、友人から一貫コースの噂は聞いていた。実際、2004年12月にも発表している。ただし1年前の発表では電気系専攻で4年間と言っているので、今回の発表と同主旨のものかはわからない。

確かに25歳で博士号を持っていたら年齢的に有利だろう。最初は企業も喜んで採るかもしれない。でもこれまで5(+α)年要していたのに、たったの3年間で果たしてこれまでと同水準の博士を輩出できるのか非常に疑問である。そして博士号取得者に求められるのは、専門分野の能力はもちろんのこと、既存の問題に対する解決法を自ら考え出す力、物事に対する柔軟な発想、そしてコミュニケーション能力だということを大学側は理解しているのだろうか?『最短で』3年とかなら話はわかる(それでも学内進学が前提だと思うけど)。でも、短期卒業の代わりに博士号取得者の質を下げてしまったら本末転倒だ。東工大のみならず日本の大学院がするべきなのは、3年とか5年とか決まりきった修業年限で卒業判定するのではなく、一定のルールは設けつつも柔軟に対応することだと思う。普段は大嫌いで見向きもしない 2ch で、自分と同意見の人が多くてびっくりした。

4年で博士号取得は日本でもアメリカでも聞いたことがあるけど、学部卒業後3年で取ったというのは自分は聞いたことがない。アメリカの場合、大学や大学院までは飛び級で進むけど、大学院ではそれなりの年数を費やして博士論文の質にこだわる、という印象を自分は持っている。

P.S. 日本のトップの大学院では論文の本数が条件というのも一応知っています。余計、3年はきつそうだけど。

● 関連
博士号取得を目指す人々 ← 確かにアカデミックポストに関しても通用するんでしょうか?

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舞台裏というほどではないかもしれないけど、へーと思った出来事を2つほど。

先日2/3にウチの専攻の Grad Visit Day というのがあって、既に合格通知をもらった志願者がキャンパス訪問をしたのだけど、少なくとも自分のアドバイザーはこの時点では誰を取るかを決めていなかったみたいだ。つまり、合格者の中に具体的な条件(授業料免除とか RA/TA の保証)を提示されていない学生がいたということ。専攻が交通費も宿泊費も負担しているので、学生側が行き先を選ぶためのイベントかと思っていたけど、ウチの学科がやっているのはむしろ教員側が学生を吟味するインタビューを兼ねているような気がした。実際、合格者が興味のあるラボ訪問をしたのだけど、後日アドバイザーから彼らに対してどんな印象を持ったかを訊かれた。つまり、取りたい学生が本当にラボにフィットするかを見極めていた、ということ。あと自分と同期のラボメンバーは、一度専攻に呼ばれてキャンパス訪問、後日アドバイザーに呼ばれて再度訪問したそうだ。まぁ一般的かはわからないけど。

もう一つは人員募集に関して。現在、ウチの専攻で教官公募をしている。機械工学(Mechanical Engineering)と言っても幅広く、先日の Qualifier でも書いたけど、JHU ME では流体力学・材料力学・ロボット工学の3分野に分かれている。現在募集しているのは材料工学専門の教官で、毎週木曜にある全員参加の専攻セミナーで志願者が job talk と呼ばれる自分の研究紹介をしたり、日程が合わない志願者は個別に用意されたセミナーで job talk を行っている。公募に Mechanics of Materials と明記されているのでこの分野でしか取らないと思ってたけど、実は来週 job talk でやってくる志願者はロボティクス専門。なんとも面白いことに、ウチの専攻がこの志願者に大変興味を示しているため、分野は違うけど招待するんだそうだ(というか、そもそもこの志願者は応募すらしていなかった)。こういう柔軟さはアメリカならではなのか、ウチの専攻が小さいからなのか。

天気予報では知っていたけど、今日は家から出ていなかったので全然気が付かなかった。1月は信じられないくらいに暖かかったので、本日が今年初雪です。

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この週末、アメリカ北東部はかなりの雪が降ったようで、ニューヨークではセントラル・パーク最高記録となる68cmの積雪を記録したそうだ。大雪のため多くのフライトが大幅に遅れたりキャンセルとなり、かなりダイヤが乱れていた(徐々に解消中)とのこと。ボルチモアはそこまで降ってないし、学校も通常通りだったけど、この1年半で一番積もった気がする。

大体週末に1週間分の買い物に出掛けるけど、今回は雪のため家にずっと篭ってた。そして今日は雪が止んだので出掛けようかと思ったら、自分の車が除雪された雪で壁のように覆われて身動きとれず。シャベルなんて持ってないので、通行人にからかわれながら、フロントガラス用の小さな雪かきで20分ほど掛けて車を掘り出した。次回からは小まめに駐車位置を動かした方がよさそうだ。

ちなみに、ボルチモアの緯度は仙台と盛岡の中間くらい、ニューヨークは青森市と同じくらい。こういうときに Google Earth を使うと面白いしわかりやすいです。

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数日前の CNN で大卒初任給を専攻別に分析したニュースが流れていた。日本の場合、中卒・高卒・大卒等で区別してるのは結構見たことがあるけど、大学卒業者の専門別に区別してるというのは見たことがない(知ってる方がいたらぜひ教えてください)。新入社員を一括採用してみんな同じスタートラインから始めるから?

The National Association of Colleges and Employers (NACE) というところが統計を取っていてデータが見られる。でも会員費が必要みたいなので、CNN からのデータを3年分(2004年2005年2006年)並列してみた。パッと見てすぐわかるように、全般的に工学専攻の初任給が高い(金額だけ見ると結構もらってそうだけど、実際にはここから結構税金が引かれるので、日本の場合と比べるとどうなのかはよくわからない)。機械工学もまぁまぁの金額なので自分にとっては嬉しいニュース。Computer Science(情報工学とか情報科学とか)はもっと高いかと思ってたけど、これは卒業者数が多いからなのか、それとも一時期の IT バブルがはじけたからなのか。そして注目すべきなのは Chemical Engineering. 白衣を着て試験管を振っている人のイメージが湧いたら、それは Chemistry であって大きな間違いだそうだ。恥ずかしながら自分もつい最近まで全然知らなかった。専門の方の詳しい説明がとってもわかりやすい。

ちなみに専門別から話は逸れてしかも初任給じゃないけど、労働時間に対して給料の額が見合ってない職業
・Architects(建築家)
・Chefs(料理人)
・Academic research scientists(研究者・大学教官)
などが挙げられている。いずれも最初の駆け出しの給料が低いことが共通している。ポスドクの給料が安いので、博士号を取ってもアカデミックな世界には残らないで産業界に流れる、という話を以前聞いたことがあったけど、確かに学部卒で上記の給料(すなわち博士卒はもっと高い給料)なのに、ポスドクだと多くても$43,000なら思わず納得してしまう。

さらにおまけで、six-figure jobs(米ドルで年収6桁、つまり年収数千万の職業)を見てみると、予想通りのスタントマンに始まり、競売人や仲人業者、法廷速記者など、結構意外な職業が多くて面白い。
Six-figure jobs
Who gets paid six figures?

● 関連
Shima's:数字で見るアメリカの大学(コンピュータサイエンス編) ← 有名どころを出るとやっぱり CS は高そうだ。

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Courtesy of NBCOlympics.com

日記・ブログを書いてる人の何割が今日このネタかわからないけど、やっぱりベタでも金メダルで。夕方、荒川選手が金メダル!というニュースを知り、テレビ欄をチェックし早めに帰宅。こちらではリアルタイムではなく、数時間遅れで ESPN というスポーツ専門チャンネル(→ NBC の間違いでした)で放映されていたので、日本人3選手全員の演技を見られた。そういえば今回のオリンピック競技を見たのは今日が初めて。学校でも全然話題に上らない。アメリカが変なのか日本が変なのか。。。

当然アメリカ国民の視点から解説されるわけだけど、それでも荒川選手の演技は非常に絶賛されていて、演技が clean (ノーミス?)でイナバウアーを gorgeous と評していた。思わず得点発表でちょっと感動してしまった。彼女のニックネームが cool beauty と言ってたけど、日本でも有名なんでしょうか。そもそも長野五輪に出場したのも覚えてないけど、思い返してみるとちょうど8年前のこの時期、お茶の間が長野五輪中継で朝から晩まで盛り上がってたとき、国立二次試験に向けて追い込みをしてた気がする。唯一リアルタイムで見たのがスキー団体ジャンプの金メダル。4年周期で受験生はかわいそうだ。4年前のソルトレークシティーもあまり覚えてないけど、このときは山に篭ってスキースクールで働いていた。イントラバイトをしていたので当然みんなでスキー競技は見たけど、それしか見てない気がする。冬季五輪に関心が薄いわけではないけど。

話が逸れたけど、こちらのスポットはサーシャ・コーエン選手。最初2回連続転倒したけど、そこからの立ち直りが凄かったと。確かにずるずるといってしまった安藤選手と比べると、そこら辺が実力の違いなのだろう。それにしても、全米選手権で2位が4回、世界選手権でも2大会連続で2位だそうで、今回も銀メダル。silver belle(銀色美人?)とある紹介文には書かれていた。あと途中の CM で知ったけど、6位に入ったキミー・マイズナー選手はボルチモア(厳密に言うと車で北に15分くらいの Towson)出身だそうだ。Towson 出身の有名人といえば、水泳のマイケル・フェルプス


● 追記
NCBOlympics.com Video (←アメリカ国内からのみ視聴可のようです)
オリンピックの動画をいくつか見られます。改めて村主選手の滑りを見ると、なんであんなに得点差が開いたのか不思議。
びいたまブログ:オリンピック雑感
↑のサーシャのインタビューで思い出したけど、荒川選手の喜びの声を聞いてないことにいま気が付いた。当たり前だけどアメリカだからその映像は流れないので。

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今回のオリンピックで男子フィギュアは見てなかったけど、エキシビションのエフゲニー・プルシェンコの滑りに魅了されて色々と動画を探してみた。というわけで、ファンの方には常識の範囲内だろうけど、自分みたいなにわかフィギュアスケートファンの方は楽しめると思うのでぜひご一緒にどうぞ。


まずは今回のプルシェンコのエキシビション。宿題をやりながら見ていたのではっきりと覚えてないけど、アメリカの NBC ではアンコールは放映されてなかった気がする。


ソルトレークはスキー以外を見る環境になかったので見逃していたけど、前回王者のヤグディンのエキシビションも凄まじい。これぞ芸術って感じ。4年遅れて一人で感動。


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everything.gif
Courtesy of JHU ME
Courtesy of
EvgeniPlushenko.net

最後にもう一つ、友人の日記で知ったプルシェンコの持ちネタ、Sex Bomb。以前から名前も顔も知っていたけど、よくよく見てみると、(髪型以外の)顔自体はウチの専攻の学科長と結構似ている気がする。この動画のくしで髪を梳かす横顔なんてまさにそのまんま。


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本日は UPS の郵便物を自宅で待つこと10時間、待ちくたびれた。アパート内の他の住人とも話したけど、ここ周辺担当の UPS はとにかくひどいってことでみんな一致した。そしてねずみが出るのも自分の部屋だけっぽい。。。

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先日ようやくアメリカにてゲレンデデビュー!火曜の夕方にドイツ人の友達から「明日どう?」と突然誘われて結構迷ったけど、多分今回逃したら今シーズンも滑れず仕舞いな気がしたので、セメスター中の平日にも関わらず行くことに決めた。大学時代はスキーサークルに所属して多い年は年間60日くらい滑ったけど、アメリカに来るとき、しばらくスキーは休もうと思ってスキー用具はすべて置いてきた。ところが渡米した後、親から送ってもらった衣類の中にスキーウェアと道具一式が含まれていた。スキーはもうしないと言ったのにと思いつつ、去年の夏、一時帰国から戻ってくるときはしっかりとマイブーツまで持参。さすがに板とポールは持ってこなかったけど。

知っていたのは誘ってくれたドイツ人だけで、他はメディカルキャンパスの学生・スタッフがほとんどだった。びっくりなことに、参加者9名がなんと9ヶ国5大陸から。なんだかんだいって普段はアメリカ人多数の環境だから、今回の人種の多様性にはみんなびっくりしていた。そしてドイツ人の彼が運転していたとき、West と East を一瞬で判断できないという話題になり、それにエジプト人もかなり同意。なんだかとっても親近感が湧いた。二人ともほとんど英語は問題ないんだけど。

ところでなぜ水曜日かというと、近くのスキー場が2月から毎週水曜を College Nights と称して、17~22時のナイター5時間、スキー/スノボのレンタル代込みで$20で提供しているため。通常ナイターチケットのみで$32なので、まさに学生の味方。夕方5時前にキャンパスを出発、帰宅ラッシュで少しフリーウェイが混んでいたけど、2時間弱で目的地の Whitetail に到着。2年ぶりでわくわくしつつも、近場なのであまり期待していなかった。確かに人口雪だし、スキー場周辺でさえ全然雪がなかったけど、ナイターでも全面滑走可なので日帰りなら十分楽しめる。今回行った Whitetail 周辺に他に2つスキー場がある。ここら辺だとボルチモアからでも車で1~2時間で行けるので、ちょっとしたレジャーには向いている。雪も積もらない地域だと思うので、自分の車(Toyota Echo)でも行けそう。ちなみにこの College Nights、下で紹介している上3つのスキー場にて、シーズン終了までの毎週水曜やっている。


● ボルチモア最寄りのスキー場 (距離・所要時間はすべてボルチモア市内からの概算)
下記3つは苗場や白馬みたいに三山共通みたいな感じらしい。結構離れている気がするけど。
- Liberty Mountain (60マイル、1時間強)
- RoundTop (75マイル、1時間半弱)
- Whitetail Mountain (90マイル、1時間半)

- Pocono (180マイル、3時間~)
- Nemacolin Woodlands Resort and Spa (190マイル、3時間半)
- Seven Springs Mountain Resort (200マイル、約4時間)
- Wisp (200マイル、オフィシャルサイトでは3時間弱と言っている)

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昨日の最高気温はなんと26度。Tシャツで歩いてる人も結構多かった。今日は最高20度だったけど、それでもかなり暖かく、通称ビーチと呼ばれる芝生のスロープには日光浴を楽しむ人がたくさんいた。春を通り越してもう夏みたい。と思ったら、来週金曜の予報は最高6度・最低氷点下2度。今年の冬は暖かくなったり寒くなったりが正弦波のようにコロコロ変わる。

気が付いたら米も味噌も切れていたので、友人を誘って韓国系食品店・ハナルンへ。本日の戦利品、いちごがこの量で$1.29!それほど甘くはないけど、十分許容範囲。もっと買って、いちごジャムでも作ればよかったかも。

日本にいたとき、あまり甘くないいちごにはコンデンスミルクを掛けて食べていた。この前スーパーで見掛けて気が付いたけど、コンデンスミルクとは condensed milk、つまり牛乳を濃縮した(+砂糖を加えた)もの。カタカナで書かれると気付きづらいのもあるんだろうけど、ただ単に昔は condense という単語を知らなかっただけな気もする。逆にカタカナで単語を知っていて、それを英語に変換するのも結構骨が折れる。最近認識してもらえなかった例だと、クロアチア(Croatia → クロエィシァ)、ゼウス(Zeus → ズース)、スキーのアルペン(Alpine → アルパイン)とか。

そういえば大学のスキーサークルで、基礎スキー(タイムを競う競技スキーではなく、上手く華麗に滑る技術を目指す方)は『ベーシックスキー』じゃなくて『テクニカルスキー』と言うんだよ、と聞いた記憶がある。以前スキーのイントラバイトをしてたと言う話をラボ仲間としていたら、「じゃあアルパイン・スキーイングをやってたんだ?」と訊かれた。別にレースをやっていたわけではないので、「いやいや、アルパイン・スキーイングじゃなくてテクニカル・スキーイングだよ」と答えたら、みんなはてなマークが飛び交ってる模様。アルペンスキーってレーシングだけを指すのかと思っていたけど、Wikipedia によれば、ノルディックスキーとは異なるスタイルでそれを総称してアルペンスキーと呼ぶらしい。全然知らなかった。ちなみに『テクニカルスキー』を説明するのに、スピードスケートとフィギュアスケートの違いみたいなものだよ、と言ったら結構わかってくれた(アメリカ人が5人いて、誰も今回のフィギュアスケートを見てなかったけど)。

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今日の日付は3/19だけど、話のネタの都合で3/14付けということで。

pie_day.jpg

(画像:日本パイ協会
3/14といえば日本ではおなじみのホワイトデー。1980年に全国飴菓子工業組合が始めたのが起源だそうだけど、福岡の石村萬盛堂というお店は1978年にマシュマロデーを発案したのがホワイトデーの起源だと主張しているみたい。まぁ、とにかくその頃に始まったそうなので、そこまで古くからあるイベントではないらしい。上記の通り日本発のイベントなので、当然アメリカ人は知らない。そんな14日の朝、友人が「ハッピー・パイデー!」と言ってきた。2/14には「ハッピー・バレンタイズデー!」と言うけど、ホワイトデーを知らないアメリカ人がなぜ3/14にそんなことを言うんだ?とはてなマークを浮かべていると、今日は 3/14、すなわち円周率の 3.14 だからπ(パイ)デーなんだそうだ。彼女は学部は MIT 卒で、MIT のキャンパスではこの日色々なイベントがあると言っていた。さすが geek の集まる MIT は一味違う。

ホワイトデーは通常アメとかクッキーのお返しが無難(!?)だろうけど、本当にパイをあげちゃってもいいのでは?と思ったら、2002年から日本パイ協会がパイの日を始めていた。さすがだ。某議員は手作りクレープはやめた方がいいと言ってるので、代わりにパイではどうか。これだから理系の男は・・・なんて思われる可能性もあるけど。。。 まぁ来年以降の選択肢の一つにどうぞ。


● 関連
- 企業法務戦士の雑感 - ホワイトデーにはパイを。 ←商標登録には失敗したそうだ
- Wikipedia Pi Day(英語日本語) ← 色々と説明が書かれていて面白いけど、日本語は説明が少ない
- Pi Day Songs ← Happy Pi day to you ~
- 韓国における毎月14日のイベント ← でも、こんなのやってる人いない、というのが韓国人友人の共通意見

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多くの学校同様、ホプキンスのホームウッドキャンパスは今週春休み。でも、授業がないだけで(と言ってもこれは結構嬉しい)院生は平日同様だし、さらに今週末控えている学会の準備でほとんど潰れちゃうけど。

今回の学会、自分は投稿していないので口頭発表もポスターセッションもなし。(分野によって違うみたいだけど)ロボット関係の場合、こういうときはまず学会に参加しないのが普通だと思う。でも今年はお隣のワシントンDCで開かれるため、アドバイザーがかなり気合いを入れて、ラボメンバー全員を帯同することを既に1年前に決めていた。何をそんなに意気込んでいるかというと、デモ展示。何しろ車で1時間なので、ラボからロボットを持っていくことができる。つまり、自分たちの研究をアピールする絶好のチャンス。まぁその煽りを食うのは学生たちなんだけど。

そんなわけで、去年の夏頃からデモ準備に取り組んできて、先週金曜、予想外に早く自分の仕事が終了。今朝、ポスドクが最後の仕事を完了したので、本日昼からロボットを解体。明日一日を予備日に取っておいたけど問題なく終了したので、あとは金曜に会場入りして組み立て、土日に展示するのみ。と言っても、その展示が一番大変、というのがよく聞く話。

学会等でのデモ展示は今回が初めてだけど、2年前は新製品のお披露目に立ち会うことができた。舞台裏で手伝わせて頂いた感想は、まさに戦場の如しだった。今回は規模も小さいし失敗してもやり直しがきくから、大きなプレッシャーも全くない。あとは上手く説明することと壊れないことを祈るばかり。

ちなみにデモの内容は、これまでにも何度か説明している遠隔手術支援ロボット、ダ・ビンチのプロトタイプを使って、フォースフィードバックや Virtual Fixture と呼ばれる仮想的な力を体感できる。IEEE Virtual Reality と共催の Haptic Symposium という学会で、3/25-26、ワシントンDCのヒルトンホテルにて。興味のある方は是非、ってもしいても既に機上の人か。。

P.S. 本日学んだエンジニアのための英単語コーナー:
(1) ボルトとナットを締めるときに挟む真ん中に穴の開いた金属円板、ワッシャー(座金)。綴りは washer 。
(2) 英語圏では六角レンチを Allen wrench(/key) と呼ぶらしい。Xerox machine(コピー機)同様、会社名から。
(3) reverse engineer とは動詞で、逆行分析をする、分解/解析して模倣する、という意味だそうだ。

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先週末の3/25(土)~26(日)にワシントンDCで行われた Haptic Symposium という学会に参加しました。自分は口頭発表もポスター展示もなかったけど、前回も書いたとおり、何しろ車で1時間強の場所なので、ロボットを持ち込んでデモ展示には好都合、ということでデモ要員として参加。




今回の学会はハプティックスに関連した研究のみの非常にこじんまりとしたもの。そもそもハプティックス(haptics)とは何かというと、英語で説明すれば anything relating to the sense of touch, 日本語だと触覚や力覚を指す単語で、ギリシャ語の haptesthai が語源になっている。つまり、ツルツル・ザラザラした手触り感や、物体を押した際の手応え感(=反力)などを扱う分野。遠隔操作ロボットに力のフィードバックを実装したり、オンラインショッピングで洋服の生地の感触を確かめられたりなど、応用用途はかなり広いです。

話しは戻って学会の様子。初めて学会で口頭発表したとき、客席は人で埋まってその前で発表するのかと思ってたけど、蓋を開けてみると(自分の発表には)ほとんど人がいなかった。大きな学会だと同じ時間帯にいくつものセッションを同時進行するので、人が分散するため。でも今回は小さな学会なので、なんと口頭発表の部屋が1つしかなかった。つまりみんなその部屋に集まるから常にほぼ満員状態。専門家がところ狭しといるから発表する方は大変だろうけど、やりがいもありそう。

デモ自体は終始順調で大成功だった。あんな大きなシステムで問題なく動いたのは結構すごい。会場はヒルトンだったけど、なぜか中高生みたいのが多くて、夜は歌って踊ってまさにアメリカの若者のパーティー状態。そして外国人が集まるDCの土地柄なのか、従業員もあまり英語がうまくない人が多くて、初ヒルトンはちょっと良い印象はなかった。まぁ食事代も含めてすべてアドバイザーに出してもらってるんだけど。そういえば学会費に晩餐会も含まれていて、Chart House というレストランへ。そこそこ名の通ったチェーン店みたいで、料理がとても美味しかった。学会費の1/3がこれに消えてても不思議じゃない。

ところで南インド料理って聞いたことありますか?インドと言えばカレーだけど、南インドは菜食中心で3番目の写真のドーサというのが有名らしい。あまりの大きさにめちゃめちゃびっくりした(中にはマッシュポテトが入ってるけど量は多くない)。食べた感想は、なんで日本でカレーは流行って南インド料理は流行らないのか分かった気がした(味は全く問題ないけど、何度も食べたいかと言うとちょっと微妙なので)。あと、ラッシーは普通のとマンゴー・ラッシー、さらにはソルト・ラッシーなんてのもあって意外だった。

ちなみに来年は日本で開催とのことだけど、筑波ってのはちょっとモチベーションが(つくばエクスプレスで実家から45分弱みたいだけど)。。。

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先週末は結構寒くて、学会会場に行くときDCを通ったけど、桜はほとんど咲いてなかった。でも月曜以降は結構暖かかったので、ここボルチモアも一気に春が到来。というわけで、昨日、今年もワシントンDCの桜まつり(National Cherry Blossom Festival)に行ってきた。一つ大きな勘違いをしていたのが、来週土曜の8日にパレードがあるのは知ってたけど、去年結構面白かった Sakura Matsuri, ずっとやってるのかと思ったらなんとパレードの日だけらしい。去年はピークが遅くて桜の見頃とこの祭りがちょうど重なったけど、通常はそんなことは結構稀なはずだから、なんだかもったいない気がする。Sakura Matsuri ではいくつかの道を封鎖するから交通事情も関係するだろうし、この祭り以外にも日本文化を紹介するイベントもいくつかあるけど、でもやっぱり1日だけってのはちょっと残念。ちなみに3/4~5/14までスミソニアンの Arthur M. Sackler Gallery で葛飾北斎の作品を無料で見られます。

今年の NCBF の他に、ボルチモアとホプキンスの写真も追加したので、併せてご覧下さい。
- National Cherry Blossom Festival 2006
- ボルチモア ← 74番目から春の写真
- ジョンズ・ホプキンス大学(ホームウッドキャンパス) ← 31番目から春の写真

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今シーズンでちょうど40周年を迎える Shriver Hall Concert Series, それを祝って金~日曜の3日間、 PianoCelebration が開催された。レクチャーあり、ピアノ演奏会あり、さらには初めてジャズピアニストも迎えたり、まさにピアノ三昧の3日間。レクチャーにはあまり興味がないのでピアノコンサートを聴きに行こうと思ったら、ピアニストは5人。誰がいいか全然わからなかったので、ホプキンスの Peabody Institute(ピーボディー音楽院)でピアノを専攻している友人に訊いておすすめの二人を教えてもらった。

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まず最初は金曜夜の8時から。金曜午前中にアドバイザーとミーティングがあって、その準備で少し寝不足だったので開演前までちょっと研究室で15分仮眠、・・・のつもりが気付いたら8:10!あろうことか、最初の曲目を逃してしまった。。。 そのトップバッターは、Krystian Zimerman(クリスティアン・ツィマーマン、もしくはツィメルマン). 史上最年少の18歳で1975年のショパンコンクール優勝を果たしたポーランド人。世界各地のコンサートに自らのピアノを持ち歩いたり、質を保つためコンサートの回数を制限したり、音に対する飽くなき追求心を持つ超有名人だそうだけど、全然知らなかった。ベートーベンの悲愴ソナタをとても情緒豊かに弾きこなし、ショパンのバラード第4番でさらに観客を引き込み、最後の現代音楽ではまさに超絶技巧を披露。演奏終了後、観客のスタンディングオベーションは鳴り止まず、彼が4度目の舞台裏からの登場で、もう夜10時過ぎで遅いから早く帰って寝てください、というジェスチャーを繰り出してようやく終了。とにかく大満足の一言。最初のモーツァルトのソナタ(K.330)を逃したのが本当にもったいない。

こんなすごい演奏だったにも関わらず、全くお金を払ってない。というのも、夕方6時半から当日割引(rush ticket)販売とのことで行ってみたら、受け付けのおばちゃんに「ホプキンスの学生?」と尋ねられた。そうだと答えると、じゃああげる、とタダでチケットをもらってしまった。本当にいいの?と念押ししても、「ホプキンスの学生なら無料だからいいのよ」と。以前のコンサートは払ってるからおかしいなぁと思いつつも、翌日(土曜)の当日割引はいつ販売開始か尋ねたら、なんと金曜夜にして土曜夜の当日割引まで、しかも無料でもらってしまった。

そんなわけで、当初は二人のコンサートだけの予定だったけど、無料ならってことで土曜午後のコンサートも行くことに決定。ところがチケットを買う際、「学部生、それとも大学院生?」と訊かれる。どうやらホプキンスの学部生は無料だったようで、院生は当日割引$17(土曜午後の回は$8)払う必要があったらしい。金曜夜にチケットをタダでくれたおばちゃんは、学生はみんな無料と勘違いしてたのか、それとも自分が見た目で学部生と判断されたのか。。


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土曜午後は Kit Armstrong(キット・アームストロング) という、弱冠14歳のピアニスト兼作曲家。数学や言語の才能もあるそうで、7歳のとき、高校に通いながらカリフォルニアにある Chapman University に奨学金付きで part-time の学生として通い始めたそうだ。いま現在は、ロンドンにある Royal Academy of Music と Imperial College に通っている、まさに神童。さて、開幕して登場したのは年齢よりさらに幼く(10歳くらい?)見える男の子。まるで小さなピアノ教室の発表会で演奏する小学生。ところが一度ピアノを弾きだすとまさに別人。小さいながらも、繊細なピアニシモも迫力のあるフォルテシモも良かった。多少演奏ミスが目立ったのが残念だったけど。最後のアンコールに、客席にいる先生へのお礼と言って弾いた曲がとても良かったけど、残念ながら曲名わからず。


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そしてこの日二度目のコンサートは夜8時から Leon Fleisher(レオン・フライシャー). 今年7月で78歳になる、現役のピーボディーの先生だそうだ。彼はアメリカ人で初めて世界的なコンクールにて優勝を果たすものの、1965年絶頂期の37歳のとき、突然原因不明のまま右手の2本の指が動かなくなり、ピアニストとして『引退』せざるを得なくなった。ところがその後は指揮者・音楽教師として活躍し始め、また左手のピアニストとしても活動を続け、いつか両手で弾ける日が来ることを決して諦めなかったそうだ。そして1995年、その右手が練習過多のためにジストニア(筋失調症)という神経障害を患っていたことが判明し、ボトックス療法という治療法で見事に復活。2004年冬、初めて『両手』で弾いたアルバム、トゥー・ハンズを発売。そんな感動的な話はすべてコンサート中~終了後にかけて知ったんだけど、体格に似合わずとても優しい音を奏でるなぁという印象を受けた。治療法で完璧に右手が蘇ったわけではないだろうし、77歳という年齢を考慮すればとっくにピークは過ぎてしまっていると思うけど、ベテランだからこそ放つ巧さを感じた。最後のシューベルトのソナタ(D.960)はそんな不安も感じさせない迫力溢れる素晴らしい演奏で、この日もスタンディングオベーションが鳴り止まなかったけど、その後のアンコールはなし。というのも、開演後いきなり、「最後は(シューベルトのソナタで)盛り上がって終わりたいんだ」と切り出し、自身69年間のピアニスト生活で初めてという、アンコールでコンサートを始めたため。個人的には一番最初のアンコール曲、バッハ作曲/ペトリ編曲・羊は安らかに草をはみ(WMA)、がとっても気に入って初めて iTunes でクラシックを買ってしまった。イージーリスニング(いわゆる癒し系音楽)が好きな方にはおすすめです。

さすがに週明けにテストを控えて3日連続は辛いので今日はやめたけど、ちょうど節目の年に巡りあえてラッキーだった。ちなみに本来なら3つで計$42(学割+当日割)のところ$8しか払ってないけど、$42だったとしても今年日本で開催されるツィマーマンのコンサートより安い。これだから学生はやめられない!?

● 参考
レオン・フライシャーが語る
JHU GAZETTE: Three Days of Nonstop Piano Performances

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アメリカで高等教育を受けた人でジョンズ・ホプキンス大学/病院を知らない人はほとんどいないと思うけど、残念ながら日本でホプキンスを知っている人もほとんどいないと思う。そもそも自分自身まったく聞いたこともなかったし、ちょうど進学を決めた2年前、当時通っていた語学学校の先生たちから「ジョンズ・ホプキンスは凄い学校だよ!」と言われたけど、お世辞で言ってるのかと思っていた。アイビーリーグには属してないので知名度的にいまいちだけど、実はかなり良い学校なんです。そろそろ2006年秋入学の合否結果が出揃って進路を決定する時期、もしかしたらホプキンスに入学する方やこれから進学を考えている方が検索で辿り着くかもしれないし、これを読んでいらっしゃる方にもより知ってもらうチャンスなので、少し学校紹介を。

まずは非常によくまとまっているので、ウィキペディアのジョンズ・ホプキンス大学から引用(一部改変)。
ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University, ジョンズ・ホプキンスだいがく)は、アメリカ合衆国メリーランド州ボルティモアに所在する大学である。医学方面の研究で有名である。 ボルティモアの実業家ジョンズ・ホプキンスの遺産を基に、1876年に世界初の研究大学院大学として設立された。それまでのアメリカの大学教育は教養中心の学部教育であったが、新たに研究を中心とした専門教育を行うことを目的とし、大学院教育のシステムを確立した。 全米で初めて実験室での科学実験を行ったのも、また、公衆衛生大学院(School of Public Health)を始めて設置したのも、全米で初めて博士の学位を授与したのもこの大学である。付属のピーボディ音楽学院(Peabody Institute)も北米で最初の音楽学校であり、この大学には「アメリカで最初」と言われるものが多い。ノーベル賞受賞者(ホプキンス所属者は31名)も多く、米国連邦政府からの研究費額は第一位となっている。ジョンズ・ホプキンス病院は全米ランキング1位を15年維持している(2005年現在)。過去に留学生として新渡戸稲造も入学している。最近ではマイケル・ブルームバーグ(現ニューヨーク市長)やビル・ゲイツの多額な寄付がアメリカで話題となった。スポーツではラクロスが有名で、大学チームのブルージェイズ(Blue Jays)は何度も全米優勝をしている。キャンパス内に米国ラクロス協会の事務局、ラクロス博物館、ラクロスの殿堂がある。

続いて学校のウェブサイトからいくつか。
  • ジョンズ・ホプキンスの寄付した遺産は700万ドル(2005年だと約8820万ドルの価値で、1ドル100円強換算でも90億円)で、長らくジョンズ・ホプキンス大学への寄付金額としてはトップだったが、現ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグがここ数年莫大な寄付をし、現時点で総額2億ドルを越えている。
  • 『ジョンズ』ではなく『ジョン』の間違いでは、とアメリカ人でも勘違いしている人がいるが、そもそもジョンズが姓(ラストネーム)から来ているので誤りではない。詳しくは、Who Was Johns Hopkins? を参照。
  • 自分にとっても意外だったのが、以前は学部課程は男子のみだったこと(大学院はもっと早くから女子の入学も認めている)。1970年に初めて女子学生が学部課程に入った。
  • メインキャンパスのホームウッド(メディカルキャンパスとは異なる)には full-time の学部生約4,400人、full-time の大学院生約1,400人が在籍。かなりこじんまりとした学校。
  • 大学のレベルから考えると非常に part-time の学生が多いのも特徴。学部から大学院まで全て併せて約18,000名が在籍するうち、その約半数が part-time の学生(その多くは修士課程に在籍)。
  • ジョンズ・ホプキンス大学で働く人は約25,000名(full-time, part-time 含める)。病院の就労者も含めると、メリーランド州最大の民間雇用者数を誇る。
先に書かれている通り、医学部や公衆衛生学、生物医学工学などの医学分野で突出しているけど、第28代米国大統領のウッドロウ・ウィルソンはホプキンスで政治学博士号を取ったり、日本人で最もノーベル経済学賞に近いと評される雨宮健も経済学博士号を取っている。マイケル・ブルームバーグは電気工学科で学士号を取り、数学のノーベル賞と言われるフィールズ賞のジョン・フィールズもホプキンスで博士号を取得している、と結構満遍なく様々な分野でレベルが高い。より詳しい一覧を見たい方はこちら(英語)へ。難点としては、ボルチモアの治安がよくないこと、(自腹の場合は)学費が非常に高いこと、学部生(特に pre-med)の競争が非常に熾烈なこと、学食&周辺の店がダメダメなこと、などが挙げられるけど、綺麗なレンガ造りのキャンパスやこじんまりとした雰囲気がとても気に入っています。そんなジョンズ・ホプキンス大学へ、ぜひお越し下さい。

● 関連(すべて英語)
Johns Hopkins University (Wikipedia)
information about hopkins
JHU Wiki
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朋有り遠方より来たる、亦た楽しからずや
と言っても日本から来たわけではなくデトロイトからやってきた。自分が中学生のとき、イトマンというスイミングスクールに通っていた。当時同じイトマンの選手コースで泳いでいた友人が、結婚していまはデトロイトに住んでるという。旦那さんの出張の途中ワシントンDCに寄るとのことで、実に11年ぶりに再会した。前回、語学学校の先生とアメリカで会えるなんて思わなかったけど、福島のスイミングで一緒だった仲間とアメリカで会うなんてお互い当時は考えもしなかった。



今日の天気予報は2週間前のお花見時同様、ところにより雷雨、だったけど雨は降らずいい天気だった。残念ながら桜はきれいさっぱり散っちゃったけど。。 ところでお昼にチャイナタウンに行き、ランチスペシャル$3.95という値段に惹かれてある中華料理屋に入ってみると、ランチスペシャルは平日だけらしい。まぁ当たり前と言われれば確かにそうだけど、表には何も書いてないし。そして注文した Chinese Vegetables in Oyster Sauce (← with じゃなくて in でいいのかな?in だとソースにどっぷり漬かってるってイメージあるけど、そんなことはない??)、料理が来てみて唖然。茹でた菜の花(?)にオイスターソース。これで終了。一緒に写ってるご飯は別料金。友人とその旦那さんが頼んだのはまぁ普通そうだったけど。去年桜祭りに行っ たときもチャイナタウンでひどい店に当たった。2戦2敗なので次回は周到な予習が必要だ。あと、いままでリンカーン・メモリアルは遠くから見ただけだったけど、今日は中に入ってみた。予想よりはるかにリンカーン像が巨大でびっくり。なんでジョン・ハーバード像みたいにみんなつま先に触れないのかな?と思ってたけど、像があまりにも大きすぎて触れないだけだった。

友人家族はこれから出張先に移動ということであまり時間がなくて残念だったけど(というか自分が遅刻した。。)、のんびり楽しい一日を過ごせた。そうそう、その友人は去年の11月に赤ちゃんを出産したのだけど、彼女は日本人、旦那さんはイギリス人、そして赤ちゃんはアメリカで生まれたので日英米の三重国籍を持ってるそうだ。日本は成人後の多重国籍を認めていないけど、英米の二重国籍は可能とのこと。へー。ちなみにその子が国籍を決めるまではパスポートが3つ必要なので、お金が掛かって(あときっと更新も)大変なんだそうだ。

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最近取り組んでいる研究が人間-機械系と呼ばれる分野で、人間が制御システムの中に入ってくる。となると、人間のモデル化が必要になるため、心理学や脳科学の分野にもまたがってくる。大学のネットワークを介せば基本的に主要ジャーナルにはアクセス可能なので読みたい論文がすぐに手に入るけど、特定分野のジャーナルは特定分野の専攻からしかアクセスできない場合もある。今日探していた論文は自分のところからだとアブストラクトしか読めなかったので、関連専攻に所属しているYさんに頼んでみた。結局そこからでもダメだったようだけど、Yさんから今まで知らなかった図書館の利用法を聞くことができた(と言っても有名らしい)。

ある本・雑誌の数ページのコピーのみ欲しい場合でそれが大学図書館にあるとき、図書館のウェブサイトにいってどの本のどのページのコピーが欲しいかのリクエストフォームに記入すれば、スキャンしたものを PDF 化してメールで送ってくれるとのこと。だからわざわざ図書館に行って小銭を払ってコピーして(図書館のコピー機は有料)、それをさらにスキャンして PDF 化して保存、なんて必要はまったくなく、ただメールが届くのを待っていればいいだけ。(少なくとも)院生以上は無料で利用可。ちなみに、借りたい本をオンラインでリクエストして学科の自分のポストに配達してもらうことも院生以上は可能。広大な敷地でもないのに大学院生がそんな億劫でいいのか、と叱られてしまいそうだけど、細分化がきっちりなされてるアメリカならでは(それとも金持ち大学故か)。ただし、急ぎの場合は自分でやった方が早いと思うけど。

ちなみに MSE と呼ばれるホームウッドキャンパスのメイン図書館、正式名称は The Milton S. Eisenhower Library で、このミルトン・アイゼンハワーは第34代大統領ドワイト・アイゼンハワーの弟にして、ホプキンスの第8代学長でもある。この図書館建設に際して、ホプキンスの名物時計台より高くならないようにという不文律のもと、6階建てなのに地上2階+地下4階の構造になったそうだ。

● 関連
Facilities@JHU

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今日、ある学会用の査読が終了した。査読とは、簡単に言えば、研究者が論文を発表しようとする際、それが発表・掲載されるに相応しいものかを判定すること。初めて査読を頼まれたときはとってもびっくりしたけど、周りの人の話を聞いた限りでは、やっぱり学生でも査読するのは結構あるそうだ(もちろん投稿先のレベルによると思うけど)。間もなく2年目が終了するけど、自分のこれまでの投稿論文はゼロなのに、査読した論文が2.5編(0.5というのは書いてはいないけど、読んで指導教官と話し合ったもの)というのは結構情けない。。。

査読は無償労働で確かに時間が掛かるけど、利点としては出版されない論文にもお目にかかれること。これはまだ論文に書き慣れてない学生のうちに経験すると、その恩恵に結構授かれる気がする。というのは、普段読む論文は査読を経て世に出てるものが多いので、ある一定以上のレベルになっているはず。一方、査読では採否される前の論文を読むので、査読をしないと見られないようなちょっとひどい論文も中にはある。今回読んだ論文は、参考文献に挙がっている論文の順番がめちゃくちゃで、正しい文献が参照されていなかったり(つまり、5番目の文献と文章中で言ってるのに参考文献欄では10番目だったり)、いくつかのグラフを比較してるのにそのスケールがばらばらだったり、グラフ中の文字が小さすぎて読めなかったり。こういうのを見ることで、自分が実際に論文を書く際にどういうことに注意すればよいのか、段々感覚的にわかってくる気がする。

もちろん一番重要なのは研究内容だけど、英語論文の場合はやっぱり英語自体もそれなりに重要だと思う。自分もたくさん問題を抱えてるけどそれは棚に上げて続けると、結構多いのが一文が非常に長い場合。科学・技術英語論文では短い簡潔な文が好まれる。この原因になりがちなのは、受動態を多用しすぎて内容が曖昧になり、かつ一文も長くなるといういう悪循環。友人が査読した論文にはこれがかなり多かったそうで、「きっと著者は日本人だな」と言っていた(自分も同じ傾向があるのでからかわれた)。。あとは動詞の時制が一貫してなくて、既に発表されたことなのか今回得られたことなのかが曖昧になる場合。そして意外に多いのが、句読法(punctuation)の使い方を誤っている場合など。こういうことは基本書を読めば必ず書いてあることなので、学部生のうちに読むべきくらいだと思う。

自分が初めて英文論文を書いたときに非常に重宝したのは、過去の日記を参照下さい。でも科学・技術論文に関係なく必読なのは Strunk and White の古典的名著 The Elements of Style. ペーパーバックなら非常にコンパクトで持ち運び自由、それでも重要なことが盛りだくさん。アメリカの大学はどこでもほぼ全員ライティングの授業が必修で、その授業で結構使われるそうだ。あと、友人の所属する研究室の学生はほとんどアメリカ人だけど、そこの指導教官はラボの学生全員にこの本をプレゼントしている。つまり、アメリカ人も必携のライティングのバイブル。

The Elements of Style (Elements of Style (Paperback))
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● 関連
査読(Wikipedia) (誰が熱心に書いたのか、解説がかなり詳しい)
投稿論文の査読のしかたを考える
Suggestions for Performing a Good Review (↑のサイトより)
Reviewing a Manuscript for Publication (初めて査読する前に一読を勧められた)

Strunk, William. 1918. The Elements of Style. (第1版はパブリックドメインになって全公開、なお現在は第4版)
William Strunk, "The Elements of Style" (Japanese Translation) (第1版の日本語訳)

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毎年春セメスターの終わり近くに、ホプキンスのホームウッドキャンパスで Spring Fair と呼ばれるお祭りをやってる。去年も興味はあったけど、その頃はそれどころじゃなかったので。。今日の昼間は天気も良かったので、少し散歩がてらのぞいてみた。

去年は駐車場でやっていたけど、いまそこは新しいビジターセンターを工事中なので、校舎すれすれの位置で乗り物が回ってたりする。何かあったら大変そう。一見して日本の大学祭っぽく見えるけど、お店を出してる大部分の人たちは外部から来てるっぽい。そのため、わざわざ金曜の午前11時から日曜いっぱいまで多くの建物のドアの鍵を変えてしまった。だから週末に研究室に入りたかったらセキュリティースタッフを呼んで身分証を提示しないと入れない。いくらなんでもこれはちょっとやりすぎだと思うんだけど。

● 関連
shima's:スプリングカーニバル ← CMU の同じような催し物

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先日の米軍グアム移転費のニュースを見て、その昔、コンポを買おうと秋葉原に行ったことを思い出した。大して情報収集もしないで一店舗目に入ったら、ちょうど予算内で収まりそうな製品が目に付いた。メーカーは SONY だから悪くはない。そのコンポの相場はわからなかったけど、話し掛けてきた店員さん曰く、「いやー、これはかなりお手頃価格ですよ!」とのこと。でもまだ他の店も見たいからと伝えると、「じゃあ割引しますよ、ブランク MD も付けますよ(当時はまだ MD 全盛期だったので)」、と交渉してきた。それでも渋っていたら、「この場で即決ならこの値段にします!」とさらに割引額を提示してきた。結構魅力的な値段に思えたけど、かなり迷った挙句、結局他のところも見て回りたいので、とその店を後にした。結局その後いくつか見て回ったけど、一番最初の店で提示された金額は実は大したものではなかった。もし最初に提示された金額で購入していたら、きっと自分は満足のいく買い物をしたと思ったかもしれない。でも、冷静になって客観的に見てみれば、本当に良い買い物をしたかどうかはかなり疑問の余地が残るんだろうと思う。

最近のニュースしか見なかったから詳しい経緯はわからないけど、今回のグアム移転費も同じことが言えると思う。最初ある程度の出費は日本も覚悟していただろうけど、アメリカ側に先制攻撃で75%を要求された。さすがにそれでは高いから50%以上は無理なんじゃないかと思い始める(でも当初は50%なんて考えもしなかったのでは?)。とは言ってもお互いに譲歩する必要があるから、現実的には50%と75%の間だろう → 最終的に59%まで減らせて一部の永田町の人は満足した、というように自分の目には映った。今回の合意に関して、果たして永田町以外でどれくらいの人が「よくやった」と思っているのだろう?少なくとも Yahoo! JAPAN で読める社説はすべて否定調だった。それにしても調子にのって3兆円も要求してくるなんてありえない。

蛇足だけど、コンポを買いに行ったとき、秋葉原では交渉して値段を下げるというルールを知らなかった。その経験を活かし、渡米前の買い物のときには、「これとこれとこれを買いたいけどこの予算でどうでしょう?」と直球勝負でいくつかの店を回って、結果かなりいい買い物ができた。

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もうこの前の日曜の話だけど、ホプキンスのロボット関連の研究室が近場の Oregon Ridge Park というところに集まって BBQ をした。日本だと学期末に打ち上げすることが多いけど、こっちでは(自分の回りだけかもしれないけど)学期末直前にこうしたイベントが多い気がする。でもやっぱり大変な人は多いようで、約100人の参加が見込まれてたのに実際に来たのは50人だった。

2枚目の写真は、マフィアと呼ばれるゲームをしているところ。こっちではパーティーゲームとして有名だそうで、Wikipedia によれば1986年にモスクワ大学心理学科の人によって作られたそうだ。その通り、ゲームはまさに心理戦。かなり多くのマイナールールが存在するそうだけど、今回やった形式で説明すると、まずプレーヤーは10人くらい、そのうちの一人が神になってゲームを取り仕切って進める。ランダムにマフィア3人、刑事1人が選ばれ、そのほかは村人。この時点で誰が誰だかわからない。ゲームには昼と夜があり、昼には全員目を覚ましていて、ここで誰がマフィアかを議論する。そしてマフィアとおぼしき人を一人決め、処刑する。処刑されたらゲームから去らなければならないけど、果たしてその人がマフィアなのか刑事なのか村人なのかはわからない。昼が終わると夜になり、村人は眠る(=目をつぶる)。でもマフィアは活動できる(=目を開ける)。つまり、マフィアは全員目を開けているので誰がマフィアかお互いがわかる。そこで今度はマフィアが相談して(喋れとばれるので多分ジェスチャー?)一人殺す村人を決める。マフィアが目を閉じた後、今度は刑事だけが目を開ける。そして、神に誰か一人の身元(マフィアか村人か)を訊く権利がある。それが終わると昼になり、先ほどマフィアから指名された村人は殺され、再び誰がマフィアかを探る議論が始まる。マフィアが村人を全員殺すか、村人がマフィアを見つけるまでゲームは続く。こういうのは説明だけ読んでもわかりづらいけど、やってみたら結構面白かった。

このゲームで一番面白いのはやっぱり心理戦。全員が本当のことを言っているとは限らない。マフィアは昼の議論中に自分がマフィアであることがばれないようにしないといけないので、うまく村人を誘導してマフィア以外の人を処刑する必要がある。刑事は自分の目撃証言を確かであることをみんなに伝えないといけない。でも最初は誰がマフィアだか刑事だか村人だかわからないから、みんなで色々言い合う。そうすると、とにかく自分は村人だからと言い張って手当たり次第に処刑したがる人、普段話し好きなのに黙ってる人、すぐに誰かの意見に同調する人なんかが出てくる。ちょっとマフィアにとって不利な発言をすると、マフィアから目を付けられて殺されたりする。みんな知ってるメンバーだと性格もわかるので、普段の行いもゲームに反映されるのが面白い。

この他にもバレーボール、サッカー、アルティメットフリスビー(大雑把に言えばアメフトみたいなもの?)なんかもやったり、天気にも恵まれて楽しかった。あと、高校・大学も色々変わった人に会ったけど、やっぱりそういう類の人は国籍を問わずいる。同じ専攻のギリシャ人Aは初対面時に、「山本五十六とどういう関係なんですか?」と訊いてきた。今回は第一次・二次世界大戦の日本の戦いぶりに関してレクチャーしてくれて、どの軍艦は素晴らしいだのあそこはこう攻めるべきだったと熱く語っていた。と思いきや、今度はインド人を前にインドの国歌をかなり正確な発音で歌い通し、さらには歌詞の解説も始め、その場に居合わせたインド人の度肝を抜いていた。そんな彼は PhD 課程の3年目なのに、一部しか金銭的サポートをもらっていない可哀そうな学生です。
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ERC というホプキンスが主体の医用工学研究グループに所属しているのは何度か書いたけど、このグループは NSF からの大型研究資金(8年で約13億円)を基に設立されている。毎年6月に NSF Site Visit と呼ばれるいわゆる査察があって、ちゃんと研究計画の申請通りに遂行されているかをチェックされる。ところが NSF が去年の査察に満足したのと、もう間もなくこの研究資金提供期間が終了して ERC が解散するため、今年は例年のような大掛かりな査察はなくなったそうだ。このイベントには企業が出席するのも認められている。学生はまだ卒業を控えていなくても、将来のため、レジュメブックなるものに自分の履歴書を掲載して企業にアピールすることができる。

このレジュメブック、去年はあまり必要性を感じず載せなかった。いまのところ、卒業後は企業への就職で考えているけど、なにしろまだまだ PhD 取得までは長いし、とても実務レベルで通用する英語力が身に付いたとも思えない。出願時からほとんど変化のないレジュメを載せてもあまり得だとは思えなかった。でも今年は指導教官に『ERC のために』と頼まれ、ウチの研究室の学生は概ね出したようだ。

先週金曜がその締め切りだったので、ウェブサイト(もちろん関連企業だけが見られるパスワード付き)に反映されたのは一昨日の今週月曜のはず。ところが今日いきなりある企業から電話が掛かってきた。医療ロボットに興味があるんですよね?って。確かにそうは書いたけど、まさかいきなりリクルートの電話が掛かってくるとは思わなかった。しかも先方は、自分がまだ PhD 2年目ってこともしっかり把握してるし。謙遜でもなんでもなく、自分のレジュメはかなり内容に乏しい(逆にアメリカ人のが大袈裟とも言う)。「レジュメブックだけど、レジュメじゃなくて CV の方がより詳しく書けるからいい(注)」と指導教官には言われたけど、CV にしても大して長さが変わらなかったのでレジュメにしたくらい。電話をもらえたこと自体光栄で素直に嬉しいんだけど、そんなレジュメを見て電話してくるなんて、大学ブランドの高さかそれとも人材不足なのか。。


(注) 一般的に、レジュメとは1~2ページに簡潔にまとめた履歴書のことで、CV (Curriculum Vitae) はより詳しく書いたもの。レジュメにしろ CV にしろ、日本みたいにどこでも売ってるような典型フォーマットも写真欄もなく、自分で気に入ったデザイン・内容を書いている。

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毎年4/15はアメリカの確定申告の締め切り日(今年は15日が土曜日だったから4/17が期日だった)。本当にいまさらではあるけど、来年以降の自分自身への備忘録のために。アメリカの確定申告と無関係な方は、下線で挟まれてる部分は読み飛ばした方がいいと思います。



去年は授業料免除だけで給料と呼ばれるものは一切もらってなかったので、実質無収入だった。でも念のために学校の Tax Office と呼ばれる大学の税金専門家に訊ねてみたら、
・ Form 8843 (Statement for Exempt Individuals and Individuals With a Medical Condition)
を提出するように言われたメモが残ってる。収入がなくても、一応これは出した方がよいと言われたのは覚えてる。

めでたく去年の6月からリサーチ・アシスタントとして給料をもらえるようになったわけだけど、日本とアメリカの税金協定(日米租税条約)というものがある。この条約改正が2年前にあったそうで、2004年3月31日以降にアメリカに入国した場合、旧日米租税条約(入国日から5年間、年間$2,000まで連邦税が非課税)は原則適用されないけど、1年間のみ年間$2,000まで適用される、という話を Tax Office から聞いた。どこを探してもこの下りは見つからなかったし、対応した以外の Tax Office の人もよくわかってなかったけど、でも自分は実際に申請して通った。そのとき出したのは、
・ MW507 (Employee's Maryland Withholding Exemption Certificate)
・ W-4 (Employee's Withholding Allowance Certificate)
・ I-9 (Employment Eligibility Verification)
の3つ。これを提出して、年間$2,000まで連邦税は非課税だった。

そして先月出した書類は、
(1) Form 1040NR-EZ (U.S. Income Tax Return for Certain Nonresident Aliens With No Dependents)
(2) Form 8843 (Statement for Exempt Individuals and Individuals With a Medical Condition)
(3) Maryland 502 (Maryland Resident Income Tax Return)
(4) Form 1042-S (Foreign Person's U.S. Source Income Subject to Withholding)
(5) W-2 (Wage and Tax Statement 2005)
(1), (2) は IRS からダウンロード、(3) はメリーランド州ウェブサイトからダウンロード、(4) は郵便で届いて、(5) は大学のサービスに申し込んだからメールで届いてプリントアウト。今回は Tax Treaty の恩恵があったから (3) の 502 が必要だったけど、来年以降は簡易バージョンの Form 503 で十分。



大学の日本人友人は、日本の財団から奨学金をもらってる人が多いので、自分と必要な書類が結構違う気がする。研究室の友人もアメリカ人は当然違うし、他の国だと細部が異なる場合があるから、結局『まったく同じ』人は周りに誰もいなかった。そんなわけでとにかく Tax Office の講習会に参加して電話・メールで質問して締め切りギリギリに終了。計算してみたら、本当にこんなに返ってくるの?って金額になったけど、間違いは見当たらないしってことで出してみた。すると、本当に申請した金額(約半月分の給料!)が銀行口座に振り込まれた。これはまだ連邦税分のみ。あとあまり多くはないけど、メリーランド州分が戻ってくる予定。

メリーランド州分の書類を埋めてて面白かったのが、あと少し2005年度収入が足りなかったら、自分は State Poverty Level というので『貧困層』に分類されていたこと。途中計算ミスに気付いて、残念ながら年間収入が約$600超過していたので貧困層には分類されなかったけど、もし$600少なかったらメリーランド州から生活支援費がもらえた。まったくの無収入だとこの対象にはならないけど、中途半端に収入をもらってるともらえる(自分の場合6月から給料スタートだったので中途半端の境界だった)。

最後に検索で辿り着いた方、税金の質問をされても答えられないので、(信頼性順に)記入説明書をよく読むか大学の Tax Office に問い合わせるか、もしくは専門家のウェブサイトをのぞいて下さい。

● 参考
研究留学ガイド:アメリカの税金と確定申告の基本
米国公認会計士・若菜雅幸さんのウェブサイト
IRS
Maryland State

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先週金曜日に確率・統計、そして今日は非線形システムの期末試験。これで自分の春セメスターは終了。これから授業のない夏休み!今セメのコースワークはそれほど辛くなかったけど、でも授業から開放されるのは嬉しい。

今日は期末試験のことでも日記に書こうかな、と試験が終わってちょっとるんるん気分で家に向かう。すると、ある車が窓全開で止めてある。中には誰も乗ってない。「窓が空いてたら危ないじゃん」と思ったら、よくよく見るまでもなく自分のトヨタ・エコではないか。あれ、窓閉め忘れたっけ?と過去の記憶を辿りつつ近付くと・・・

・・・や、やられた。そう、ここはボルチモア。助手席の窓ガラスが割られて、中が荒らされていた。幸い、というか常に車の中には貴重品を置かないようにしてるけど、いつも付けっぱなしの iPod 用の FM トランスミッター兼バッテリーチャージャーが盗まれた。犯人に一言、それが何か一体わかってるの?

日本でも警察なんて呼んだことはない、はず。同時多発テロで有名になったけど、アメリカは110番じゃなくて911.警察も消防車も救急車も全部911.電話して用件を伝えて待つこと15分、"Hey, how're you doing, sir?" と満面の笑顔でパトカーから降りてきた陽気な警察官。いやいや、「調子はどうだい?」なんて聞かれたってねぇ。その後取り調べじゃないけど、簡単な調書作成のため、いくつか質問に答える。何が盗られた?と訊かれたけど、ドアにも触ってないからわからないと答える。おいおい、これはハリウッド映画じゃないんだから写真なんて撮らないよ、と笑い飛ばされてしまった。。。

何が盗られたかをチェックし、身分証明書と車の登録番号(注)を確認して終了。終わると、Victim Assistance / Incident Information Form なるものが手渡される。ここに書かれている Complaint No. というのを保険会社に伝えて、損害額の補償をしてもらってとのこと。貴重品が盗まれたわけじゃないし、車もあるんだし、何よりも本人が無事なんだから良かったね、と彼は鼻歌まじりに去っていった。まぁ、きっとこんなのは日常茶飯事なのか。

さて、せっかく保険会社に連絡する番号をもらったけど、実はこれがまったく役立たないのは薄々気が付いていた。任意保険の中に Comprehensive と Collision というのがあって、前者は包括車輌保険で、盗難・火災・落下物等による損傷修理に支払われる。後者は衝突車輌保険、自ら起こした事故の自動車修理に支払われる。ともに Deductible(免責額)の設定が任意で、修理額から免責額を差し引いた分が支払われるので、免責額を低くすればするほど保険金は上がる。前回の自動車保険更新時、これがネックだったから Comprehensive, Collision 共に免責額 $500 だったのを両方とも解約してしまった(でも万が一の事故に備えて、対人・対物損害賠償保険は結構引き上げたけど)。現在の契約だと、それで約$450/半年値下がりする。そんなわけで、今回の窃盗に対しては何にも出ない。結局自業自得なんだけど、やっぱり保険は万が一に備えての掛け捨て、と改めて思った出来事でした。


<注> メリーランド州民(というかアメリカのドライバー?)の方々へ
今日警察から、車の登録証のコピーを常に携帯しておくよう言われました。資料丸ごと車に入れておくと、それも一緒に盗難される恐れがあるので、コピーだけどこかに隠しておくか携帯しておくとよいとのこと。メリーランド州の場合、REGISTRATION CERTIFICATE という 5cm x 10cm くらいの小さな紙です。ちゃんと裏側の注意事項に、事故に遭ったらこれを提示すること、との但し書きが書いてあった。

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そんなわけで、昨晩保険会社の Geico に電話しても保険は一切きかない旨を言い渡されたけど、その代わり Safelite AutoGlass という、車のガラス修理会社を紹介してもらった。昨日のうちに予約センターに電話し、最寄りで一番早い時間に直してくれるところに予約を入れる。車内に何もないとは言え、窓ガラスがずっと空いてる(=鍵を開けて中に入れる)のは気分的によろしくないので。

修理に行く前に車の中を掃除しようと、近くのスーパーで小さなほうき&ちりとりセットを購入。と言っても、ほうきはブラシ型で大して小さくない。せいぜい$3-4だろうと高を括っていたら、レジで値段を見てびっくり。なんと$9もした。いくらアメリカじゃ需要がないとは言え、日本じゃ100均で十分買えそうなのに。。そうそう、窓ガラスってかなり粉々になっちゃうんですね。

幸い天気が良かったので、窓全開で気持ちよくドライブ。そういえば北西側(Mondawmin Mall の裏を走る Liberty Heights Ave.)は初めて走った気がする。時間より少し早く着いたけどすぐに始めてくれて、助手席窓だけだったので1時間で終了。メカニックもいい対応で、車の中を丹念に掃除してくれた。ガラス代が$130, 人件費が$60, 税込みでトータル$200弱。修理場だから当然なんだけど、みんな窓なしカーが続々やってきて、なんだか親近感を覚えた。あと、ラジオは壊れてるかと思ったけど、ただカバーが外れてただけでちゃんと動いた。ディーラーに持っていくと高いので助かった。

結局ガラスが$200, 新たに注文した iPod 用トランスミッターが$60, 被害総額約$260。もともと以前は Comprehensive の免責額を$500に設定していたので、もし仮に保険がおりても全額自費になったはず。そう考えるとまぁ結果オーライなんだけど、でもやっぱり精神的によくないので Comprehensive と Collision は削るべきじゃないんだろうなぁ。

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6月中旬に両親が10日間ほど遊びに来ることになった。ニュージャージーのいとこ宅にお邪魔してからボルチモアに来て、その後一緒にグランドキャニオンに行く計画を立てている。航空券が必要となるわけだけど、こんなに値段が二転三転するとは思わなかった。

両親が買ったチケットはユナイテッド航空のアメリカ周遊券で、ユナイテッドに限定される。そうなると、ボルチモアからラスベガス(→グランドキャニオン)に行く自分の航空券もユナイテッドの同便にする必要がある。最初に親が押さえたチケットはワシントン・ダレス国際空港→ラスベガス国際空港の直通便だったけど、ダレス国際空港はワシントン D.C. と言ってもバージニア州内で D.C. にはない(つまり新東京国際空港みたいな感じ)。ボルチモアからだと2時間くらい?そこで旅行代理店に、ボルチモア市内から一番近いボルチモア・ワシントン国際空港発を探してもらった。直通便はないけどシカゴ経由ならあるとのことで、両親のはそっちに変更してもらった。早速その便を格安チケットサイトで探してみたけど、まったく同じルートは見つからず。この乗り継ぎ便を指定すると正規料金で買うしかなさそう。その代わり、コロラド・デンバー経由の便なら往復$310ほどで買えることが判明した。そこですぐさま両親のルート変更を代理店に頼み、デンバー経由に変更してもらう。これで自分の分も買えると思って格安サイトを再び探してみると、なんとつい1~2日前まで多くのサイトに出回っていた$310チケットがどこにもない。ユナイテッドのオフィシャルサイトに行って検索すると、こちらの正規料金も数日前の2倍弱にまで急上昇している。つまり、両親が予約を入れたことでその便の残り座席数が少なくなり、自分が買う分の値段が一気に上がったということになる。まったく当たり前の話だけど、まさに市場は需要と供給の関係で成り立ってることを実感。

結局ボルチモア→ラスベガスは正規料金で買うしかなく、片道で$300払って購入。そして復路はわざわざユナイテッドにする必要はないので、片道チケットを格安サイトで買うことにした。ラスベガスとボルチモアは US エアウェイズ(もしくはアメリカウエスト航空)が直通便を飛ばしている。値段は$230でどの乗り継ぎ便よりも安い。先日買い忘れたので昨日チェックしてみたら、今度はなんと$160まで下がっていた。「さすが市場は需要と供給の関係!」、なんてわかった風な態度で、もう少し待てばもっと安くなるかも?と一日置いてみた。そして今日調べたら、希望の便だけ$230に戻っていた。。。仕方なく一本早い時間の$160の便を即購入。航空券の購入はくれぐれも慎重にどうぞ。

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アメリカに来てからすっかり朝シャワーの生活になってしまった。今日もいつも通り起きてすぐシャワーを浴びようとお湯の蛇口をひねると、・・・何も出てこない。水は出てくる。洗面所や台所も試してみたけど、水は通常どおりだけどお湯はまったく出てこない。ふと、玄関ドアの下から紙が1枚差し込まれてることに気付いた。1階の住人ジョナサンからで、どうやら建物全体でお湯が出てないらしい。今朝早く、ボイラーのある地下室から大きな騒音が聞こえたので見に行くと、地下室が水浸しになっていたそうだ。地下室に置いてある共有の洗濯機・乾燥機も使えなさそう。こういうとき彼は色々と率先してやってくれる、とても親切なナイスガイ。土曜の昼に掃除機を掛けてたらうるさいと文句を言ってきた2階のジョンとは大違い。ジョナサンは今回もわざわざ全員(6棟)にプリントを作って配ったようで、すぐに復旧してもらうためにみんなで管理会社に抗議しよう!、と管理会社の緊急連絡先もプリントに書いてあった。(お湯の代金は家賃に含まれてるので)火曜になっても復旧しなかったら家賃の返金を迫ろう!と書いてあった要求はいかにもアメリカっぽいけど。

お湯が出ないと困るのはとりあえずシャワーだけ。通常なら大学のジムに行ってシャワーを浴びればいいんだけど、都合の悪いことに、今度の木曜の卒業式に備えてジムは10日間ほどの休みに入ってしまった。仕方がないから鍋でお湯を沸かし、それに水を足して体を洗うしかない。2年も住んでこういうのはもう驚かなくなったけど、そろそろ『ハッスルフリー』な平穏な生活を送りたいなぁとも思う。ちなみに建物の入り口の窓に、「月曜日までは直せません。ごめんね!」みたいな軽い感じのメッセージが貼ってあった。

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先日、世界で初めて自律ロボットによる心臓手術が行われたそうだ(英文記事)。これまでに何回か紹介したダ・ビンチという遠隔手術支援ロボットは医師が操作するけど、今回のは人間が操作せずにロボット自ら自動的に手術を行う。イタリアはミラノにあるサン・ラファエロ大学の Carlo Pappone 氏が中心となっているようだけど、彼は医師であってエンジニアではなさそう。どんなロボットなのかの詳しい情報はよくわからない。

今回の手術は、ミラノの病院にいる34歳の心房細動(不整脈の一種)の患者に対して行われ、50分ほどで終わったとのこと。心臓手術とは言えそれほど難易度の高いものではなさそう。この手術の様子がボストンで開かれていた不整脈・心臓外科に関する学会で中継され、多くの心臓外科医が見たそうだ。ロボットは1万例にのぼる症例をもとに自律制御されており、きっと画像認識がかなり高精度だと思われる。心臓外科の自律ロボットの方がすごいと思うんだけど、なんで遠隔地で見られるのが非常に大きな利点として強調されてるのかがよくわからない。ちなみにこのロボット、今月末から販売開始されるそうだけ、前述どおり詳細不明。

夏休みの間、同じ研究室の学生が3ヶ月ほどイタリアの大学に交換留学に行くことからもわかるように、イタリアも医療ロボットの研究は結構進んでいる。日本のロボット技術がトップレベルなのは間違いないけど、残念ながらこの分野ではかなり出遅れている。昨日、友人宅の BBQ でいつも通り話に出たけど、日本のロボットはエンターテイメント分野に向かっていて、アメリカは実用分野主体で進んでいる、というのは robo さんの留学動機を読むととてもわかりやすい。逆に言えば、日本はまだ競争の余地があるので、医療ロボットの需要は今後確実に伸びると思うけど。

医療ロボットに関してもう少し書いた記事が、近々メールマガジンの連載が始まる『未来型カガクシャ・ネット』に掲載される予定です。続きはそちらを見て頂くか、もしくは発行後こちらにコピーしたいと思います。

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ドイツW杯開幕まであと僅か。ひそかに応募していたチケットはすべて落選だったので、おとなしくテレビ観戦するしかない。ここで気になるのが、果たしてアメリカで日本戦が見られるのか?ってことだけど、なんとサッカーの発展途上国・アメリカで全64試合すべてが HDTV(High Definition television, ハイビジョン)でライブ中継されるとのこと!ハイビジョンといっても高画質で縦横比が変わるくらいなので、ABC, ESPN, ESPN2 が見られる環境ならわざわざ HDTV の契約をしなくても大丈夫(一応念のため、ケーブルテレビ会社の Comcast にも確認済み)。日本だと、スカパー等に加入しないと、おそらく日本代表の試合と決勝ラウンドくらいしか見られないので、なんだか今回はアメリカにいてちょっと得した気分。なお、アメリカ東海岸時間で日本戦は下記の通り。
-------------------------------------------------------------------------
6/12 8:55 am Australia vs. Japan (ESPN2/ESPN2 HD)
6/18 9:00 am Japan vs. Croatia (ABC/ABC HD)
6/22 2:55 pm Japan vs. Brazil (ESPN/ESPN HD)
-------------------------------------------------------------------------
時差の関係で、朝9時からというのがちょっと微妙なところだけど。。

もし ABC や ESPN, ESPN2 が見られない場合、TV JAPANsoccerTV.com なんかがあるみたいだけど、TV JAPAN は試合終了24時間後と言っているので、丸一日情報をシャットアウトしない限りほとんど見る価値がない気がする。

ちなみに、今日はアメリカ代表とモロッコ代表がテネシー州ナッシュビルで親善試合をしていた。終了間際にモロッコが1点取ってアメリカの負け。後半の半分くらいしか見てないけど、この前、日本とアメリカがサンフランシスコ・ジャイアンツ球場(=野球場)で試合したときの動きとは全然違った(そのときは3-2でアメリカが勝ったけど、点差以上に日本はボロボロだった)。そんなモロッコは出られない。今回のアフリカはいつも以上に不気味。そうそう、なんで Morocco なのに MAR と略記されるんだろう?

● 参考
ESPN, ESPN2 AND ABC SPORTS 2006 FIFA WORLD CUP SCHEDULE

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5月最終月曜はメモリアル・デーと呼ばれる戦没者追悼記念日だったので、こちらは5/27~29は3連休だった。去年はそんなことは全然知らず、今年も数日前に友人に「連休何するの?」と訊かれるまですっかり忘れていた。来年こそは事前に旅行計画か何か立てておかなければ。。

そんなわけで特に大きな予定もなく、友人と食事に行ったり、映画(ミッション・インポッシブル3)を見たり、パーティーに顔を出したり、昨日は昼間からビールを飲みながら OS の再インストールしたり。パソコンの復旧をしながらゆっくり本も読めたし、宿題がないって素晴らしい。

ところで、受講する予定だったけど途中でドロップアウトした授業の本が何冊かある。学校のブックセンターがどんな本でも買い取ってくれるそうで、特に期末試験期間が終了する前までだと結構いい値段で買うと言っている。でも実際に調べてみると、そんなに高い値段じゃ買ってくれなさそう。そこで Amazon.com で個人出品してみることにした。結構メジャーな本ばかり持っていたようで、新品・中古で出品されてる数が結構多い。となると、やっぱり売れるようにするためには価格次第ってことで、どれも最低価格に近い値段を設定して5/18に6冊出品。なんと今日までに4冊も売れてしまった!こんなに簡単に売れるとは思わなかったのでかなりびっくり。

ただひとつ面倒なことがあって、買い手が購入してから2営業日以内に発送しなくてはいけない。以前はキャンパス内に郵便局があったけど、いまはその建物が工事中で郵便局がなくなってしまった。キャンパス内のが使えないと、最寄りでも約2km弱離れるので結構不便。自分は車があるからまだいいけど、車がないと切手を買いに行くのもかなり面倒。建物の改修が終わってもキャンパスに郵便局は戻ってこないそうだけど、これはぜひともなんとかして欲しい。

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昨日の昼過ぎ、学科のメーリングリストで、場所・時間限定の映画タダ券が大量にあるから興味ある人はぜひ、とのメールが回ってきた。車で20~30分の White Marsh というモールにある映画館で19時半開演の An Inconvenient Truth(邦題:不都合な真実)という、クリントン政権で副大統領を務めた(&2000年大統領選でブッシュに曰く付きで負けた)アル・ゴアが地球温暖化について訴えるドキュメンタリー映画。個人的にはとっても興味があるので友人を誘って行ってきた。


アメリカ全体で考えると、『環境問題後進国』というのはちょっと生活してみればすぐに感じる(でも特定地域は他国顔負けのエコ推進地域もあるそうだ)。この前ラボ友人宅で BBQ があったとき、自分の指導教官が「ウチのだんなは地球温暖化を信じてない」と言っていたのを聞いてびっくりした。その旦那さんはウチの学科で流体力学専門のアシスタント・プロフェッサーで、彼の考えるモデルでは地球の温暖化が証明できないから、というのが理由だそうだけど、日本の理系大学教授で地球温暖化に異を唱える人なんてほとんどいなさそう(去年の卒業式、アル・ゴアの話に関心がなかったのもそのためかも?)。そして他のアメリカ人学生もほとんど興味がなさそうだった。でも、昨年 PhD を取って卒業したアメリカ人のラボ仲間がいまスイスの大学でポスドクをしているけど、彼はスイスで1年弱生活して地球温暖化を信じるようになった、と夫婦揃って言っていた。もちろんこれが典型的なアメリカ人の反応とは言い切れないけど、でも日本がクールビズと言ってネクタイ外してクーラーの設定温度で盛り上がってる一方で、アメリカは大抵どこの建物も(人がいなくても)風邪引くくらい冷房掛け過ぎの現状を考えると、やっぱり『環境問題後進国』と考えざるを得ない。

さて肝心の映画の内容だけど、基本的にゴアが今まで地球温暖化に関して1,000回にも及ぶ講演を行ってきたものをメインに映像化したもの、という構成。近年の地球全体の平均気温の上昇、年間最高気温がこの十数年にほとんど記録されていること、キリマンジャロなどの氷河がどんどん溶けていたり、二酸化炭素の割合がどう変わっているかといった科学的なデータをもとに、効果的な映像を駆使して聴衆を引き込むトークで1時間半語り進められる。他にも溺れている北極グマが近年目撃されるようになったことや、近年の査読された928編の科学論文で温暖化の原因が人類であることを否定しているのはゼロなのに対し、(アメリカだけか世界でかはわからないけど)一般大衆誌では53%も地球温暖化は未解明、としている点なども語られている。ところどころ、データとしては正しいんだろうけど、その示し方・他との関連付け方として本当に正しいかどうか少し疑問に思うところもあったけど、地球温暖化は徐々に進行していると警鐘を鳴らすためにはくどくてもいいのかもしれない(そんなわけで映画は1時間半強だったけど、ちょっと途中で『胃もたれ』気味になって2時間超に感じた)。

また、ゴアの人生を紹介するエピソードもいくつか組み込まれているので、温暖化のことを全面に押し出しつつも、どこか政治的な匂いも感じてしまう。そのため、華氏911では本人の意思に関係なく主演:ジョージ・ブッシュとなったけど、この『不都合な真実』はむしろ自ら主演:アル・ゴアを売りにしているように見える。実際、この映画の話題の一つに、ゴアが2008年の大統領選に立候補するか、というのがあるようだし。ちなみにブッシュ政権は温暖化を否定しているのではなく、温暖化の原因が人類なのか自然現象なのかわかっていないから放置、というスタンスらしい。この映画を見るか?と訊かれたブッシュ大統領、しばらく苦笑いした後に一言、"Doubt it."(多分見ないよ)と答えていた。

このようなアメリカの温暖化に対する現状を考えると、ホワイトバンドの趣旨が思い出される。ホワイトバンドは、貧困をなくすためには個人レベルの募金では焼け石に水なので国家レベルで動かないと解決できない、そのために一人一人がホワイトバンドを身に付けてアピールしよう、という感じだった。これをアメリカでの地球温暖化問題に置き換えると、個人個人で温暖化に対する意識を高め、国家レベルで(つまり環境問題をしっかり考える大統領を選出するよう)進めよう、という考え方ができる。また結局のところ、こういうのを見る人はもともと環境問題に興味がある人であって、そもそも温暖化について考えてない人が観る可能性はかなり低い。そんなわけで、温暖化のみに焦点を置くより、主演:アル・ゴアみたいな映画でもありかな、と思った。


【アメリカ在住の方へお知らせ】
この映画を見た者の使命(?)として、この映画を広める責務があるようです。場所も時間も非常に限られて上映されるけど、ぜひ都合がよければ映画館に足を運んでみて下さい。詳しい日程等はこちらでどうぞ。ボルチモアでは、6/9(金)に Charles Theater で上映。日本で公開されるかはいまのところ不明。。


● 関連ブログ
- 深夜のNews:An Inconvenient Truth
- パンダとそらまめ:An Inconvenient Truth with アル・ゴア
- 温暖化いろいろ:アル・ゴアのフライング?キャンペーン
- オフィシャルサイトのブログ(英語)

● 関連ビデオクリップ(英語)
- Break the Addiction: An Inconvenient Truth (MTV.com)
(右側の "Watch An Inconvenient Truth PSA's" で30分のビデオが見られる。)
- 5/31 CBS Early Show
- CEI: We Call It Life
(温暖化に真っ向から反対していて、ゴアこそ二酸化炭素をたくさん排出していると皮肉っている。)

● もう少し突っ込んだ解説など
- ウィキペディア:地球温暖化
- 温暖化問題:基礎知識FAQ ←科学的観点から
- 田中宇の国際ニュース解説:地球温暖化問題の歪曲 ←政治的観点から

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ちょうど1週間前、指導教官のアリソンがアシスタント・プロフェッサーからアソシエイト・プロフェッサーに昇進し、テニュア(終身雇用権)も取得した。日本だと一部の大学を除いて終身雇用が保障されているけど、アメリカの大学の場合、アシスタント・プロフェッサーからアソシエイト・プロフェッサーへ上がるとき、ようやく終身雇用が保障されることが多い。だから博士号を取ってめでたく教授職を得たとしても、(大学・専攻によって期間は異なるけど)最初の5~7年間で十分な成果をあげられない場合クビになってしまう。そうするとその先生についてる学生は指導教官を失うのでかなり大変。行きたい大学院を選ぶとき、その教官がテニュアを持ってるかも少し重要な要素になってくる。

アリソンがテニュアを取った直後は、「まぁ当然嬉しいけど、そんな大きなパーティーを開くようなことでもないから」とそんな感じだった。お隣のコンピュータサイエンスだと専攻でパーティーを開くそうだけど、ウチの機械工学科はそういうイベントはないらしい。そんなわけで、大学教授としては重要なマイルストーンだし、やっぱりだた「おめでとう!」と言うだけよりちゃんとお祝いしようという話が出て、サプライズパーティーを企画した。今年の夏休み中毎週木曜は研究室みんなでお昼を食べることになっている。12時になるとアリソンがラボに学生を誘いに来る。毎週木曜11~12時まではちょうど自分の個別ミーティングの時間なので、みんなには11時45分頃からラボでパーティーの準備を進めてもらい、自分が12時ぎりぎりまでミーティングを引っ張って、その後みんなをランチに誘うふうを装ってアリソンをラボに連れて行くことにした。

事前に何人かの教授に招待状メールを送った際、ある先生から部分的に情報が漏れてしまったらしい。だからアリソンは「今週のいつ頃かに何かイベントがある」というのを感づいてたそうで、本当のサプライズパーティーではなくなってしまったけど、とっても喜んでくれたのでこちらとしても嬉しかった。ちなみにみんなでプレゼントしたのは、ちっちゃなアカデミックツリー。デコレーションはコンピュータサイエンスのトイレから拝借したトイレットペーパー。。

● 関連
Professors in the US ← 日米の大学教授の違いに関して
Life On The Tenure Track: Lessons From The First Year

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6/9 のサッカーワールドカップ開始とともに両親がアメリカに遊びに来たため、昨日までニューヨーク&ニュージャージー → ゲティスバーグ → ボルチモア → グランドキャニオンと、短いながらもアメリカ旅行してました。今日は朝からサッカーに釘付け。これからの研究が思いやられる。。旅行記&写真はまた後ほど。

今日、久しぶりにいつもと違うスーパーに買い物に行くと、一晩わずか$1で DVD を借りられる redbox なるものを発見。1年ほど前からこのサービスは始まっていたみたい。自動販売機みたいなのがあって、そこで好きな DVD を選択してお金を入れるだけ。翌日返却するとき、同じ場所じゃなくてもいいそうだ。州を越えても構わないとか。毎週火曜に最新作を更新するとのことで、これは結構使えそう。基本的にスーパーやマクドナルドに設置してるけど、順次拡大中とのこと。ちなみに今日見つけたのは 33rd 沿いの Giant の中。

● 参考
California Sky - アメリカのビジネスと株を考える - :マクドナルドとDVD
The next evolutionary step in DVD rentals: Redbox (英語)

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■ 2006年6月9日(金)

待ちに待った FIFA ワールドカップ開幕日!そして両親がアメリカを訪ねてくる日。最初、両親をニューヨークの JFK 国際空港まで向かいに行き、その後ニュージャージーのいとこ夫妻宅まで行く。Google Maps によれば、ここボルチモアから JFK まではちょうど200マイル、所要時間約4時間。到着が夕方4時の予定で、渋滞を考慮して5時間強を引き、午前11時前に出る計画を立てる。残った仕事の処理と部屋の掃除がなかなか終わらず、結局いつもどおり大幅に遅れて午後1時に出発。ドイツ対コスタリカ戦前半を見てから出発したのではなく、掃除がなかなか終わらなかったので結果的に前半を見られただけ、だと思う。







そこからは珍しく非常に快調なドライブ。I-95 から JFK に進む I-278 の直前まで3時間弱しか掛からなかった。そのままうまくいけば、両親の入国審査が終わって出てくる頃にちょうど間に合うかと思ったけど、ここからが事件の始まり。Staten Island と Brooklyn を結ぶ I-278 の Verrazano-Narrows Bridge を渡った後に Belt Pkwy E. へ行くはずだったけど、Belt Pkwy への出口を Belt Pkwy からの出口と誤り、そのまま I-278 でブルックリン中心街へ。途中で異変に気付き引き返し、道を尋ねて Belt Pkwy へ戻る。その後は一本なので迷うことなく JFK へ。金曜夕方ということもあってか、Belt Pkwy は結構混んでた。空港に入って気付いたこと、そういえばどのターミナルに到着するのか確認してなかった。走りながらどの航空会社がどのターミナルかを標識で確認できるけど、なぜかお目当てのユナイテッドが見つからず。帰りにもちらっと確認したけど、Terminal 7 に United Airlines の文字が見つからず。会社の大きさから考えて表示なしなんてことはないと思うし単なる自分の見過ごしだと思うんだけど。。

結局無事会えたのは両親が待ちくたびれた午後5時45分。次なる目的地のいとこ宅は JFK から37マイル、1時間強。もと来た Belt Pkwy, I-278 を戻り、ニュージャージーの Elizabeth というところに差し掛かる。ここから第二弾の始まり。大雑把な地図だと大きなサークルを1/4回って一直線な道路を走れば着くように見えたけど、Goole Maps の指示を読むと道の名前がめまぐるしく変わっている。そしてナビは初めて英語の地図を読む父親。いまじゃ自分はすっかり Google Maps に慣れてしまったけど、確かに初めて見たら何がなんだかわからないだろう。そんなわけで、サークルを回るはずが大きくそれて明後日の方向へと進んでいく。途中ガソリンスタンドで従業員に訊くと、全然周辺の地理がわかってないスペイン系人。でも運良く警官を発見。地図を見せてもよくわかってないけど、その代わり口頭でかなり詳しく伝えてくれた。いま思えば、いとこ宅近くの大通りじゃなくて元の経路に戻る通りを訊けばよかった。そのあとは少し走っては道を尋ね、の繰り返し。いとこ宅の近くは近くだけど、一体どこにいるのかさっぱり検討がつかない。たまらずいとこ夫妻に迎えに来てのヘルプコール。そんなこんなで、みんな疲れきってようやく到着。いとこがテレビで見て作ったという、ようやくありつけた冷やし中華そば(本当に蕎麦を使って通常の冷やし中華よりさっぱり)の夕食がとてもおいしかった。

今回知ったこと。高速道路の出口番号は連番(例えば Exit 17 の次は 18, 19, 20, ... と続く)と思っていたけど、少なくともブルックリンには片側にしか Exit 19 がない場所があってびっくりした。つまり、南行きには Exit 19 があるけど、北行きだと Exit 18 の次が Exit 20 だったりとか。19番出口で降りたいとびっくりする(結局道違いだったけど)。そして今回学んだこと。同じ道でも道路の名前が変わるのは知っていたけど、迷った周辺にはそんなところが多々あったり、名前は同じ道路なのに全然違う道だったり(つまり、近くの地域に同じ名前の道路がいくつかあったり)ってことが想像以上に多かったこと。こういうとき、GPS 付き携帯で Google Maps とか見られたら便利なんだろうけど。それならカーナビだろって思うけど、アメリカでカーナビ付けてる人を今まで一人も見たことがない。みんな周りが学生だから?


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■ 2006年6月10日(土)

View of Manhattan from a ferry

View from Top of The Rock

Security Council Room

King Kalbi at Woo Chon
週末なのでいとこ夫妻がニューヨーク市内を案内してくれることになった。両親はすでに一度来ていて、自分も何回か来ている。そんな今回の観光地はトップ・オブ・ザ・ロックと国連本部。でもその前に日本食品店ミツワで恒例のお買い物。あの『日本のスーパー』みたいな雰囲気はミツワならでは。ちなみに去年行ったときは、ミツワ内のらーめん山頭火で食べた。

フェリーに乗ってハドソン川を渡り、ニュージャージーからニューヨークへ。そこから無料シャトルでマンハッタンまで行ける。フェリー代にシャトルバスの代金も含まれてるからとのことで、帰りもマンハッタンからフェリー乗り場まで無料で戻ってこられる。

トップ・オブ・ザ・ロック(Top of The Rock)は1933年に展望台がオープンしたけど、2005年秋に20年ぶりに一般公開が復活したそうだ。70階(260m)から見渡すニューヨークの街並みは凄いの一言。風が強かったおかげでもやがかってなく、非常に見晴らしがよかった。エンパイアステート・ビルの説明に、King Kong is Here (映画『キング・コング』で)と書かれていた。年中無休で営業時間は朝8時から深夜12時(最終エレベータは午後11時)まで。オンラインで入場時間指定のチケットを買えるとのこと。ニューヨークの夜景が見たい方はオンラインで購入しておくときっと便利だと思う。

その後、サンドイッチ屋に入り昼食をとる。飲み物にレモネードっぽいものを注文し、それを一口飲んだ両親が「ちょっと味が変だね」と二人揃って言った。自分にとってはまったくもって普通の味。この後も二人から繰り出される「ちょっと変な味」発言に、どうやらこの2年間で自分の味覚もアメリカ色に染まってきたことを痛感する。でも美味しい日本食は美味しいままなので、アメリカ生活で味覚の許容範囲が広くなった、と自分に言い聞かせている。日本に一時帰国した友人が彼の友達にハグしようとして冷たい視線を浴びたってのよりは全然マシかな。

さて、少し遅い昼食を取り終えた後は国連本部へ。この日は加盟国の国旗が揚がっていない。ツアー時に訊いた話によれば、国旗が掲げられるのは平日で天気のいい日だけとのこと。英語のツアーは団体でなければ特に予約が必要ないそうだけど、その他の言語のツアーは当日の朝にならないとわからないとのこと(→ FAQ 2番目参照)。朝、いとこが電話確認してくれたら、ちょうどこの日は日本語ツアーがあってよかった。約1時間のツアーで、安全保障理事会会議室や総会ホールなどを回る。恥ずかしながら、国連公用語にアラビア語が入ってるなんて初めて知った(その他は、英語・フランス語・スペイン語・ロシア語・中国語)。

夜はいとこの旦那さんマイクお気に入りの韓国料理屋 Woo Chon. 2年前のニューヨーク観光時も連れてきてもらったけど、ここの焼肉は絶品!日本人が多かったから、旅行ガイドにも載ってるのかもしれない。


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■ 2006年6月11日(日)

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SESAME MARINATED DUCK
この日はニュージャージーからボルチモアへの移動日。せっかくなのでどこかに寄っていく計画を立てていた。でも1日目の迷走ぶりから、ゲティスバーグに行くかもう少し道がわかりやすそうなランカスターのアーミッシュ村にするか迷う。本当はフィラデルフィアがいいんだけど、自分は2年前に行ったし、ほとんど見て回る時間がなさそうなので却下。結局、当初の予定通りゲティスバーグに行くことに決定。経路によるのかもしれないけど、Google Maps だとちょっと細かすぎて逆にわかりづらい。Map Quest だと余計な情報は省かれてたので、念のため両方のプリントアウトを持参。

ニュージャージーのいとこ宅からゲティスバーグまでは190マイル、4時間ドライブ。US-22 W & I-78 W を120マイルくらい走るんだけど、I-95 に比べるとみんな結構安全運転な雰囲気。自分より速い車がいればいいんだけど、自分が最高速車だと捕まる確率が高いので周りに合わせた。でも I-95 に比べてほとんどパトカーがいなかった。途中気になったのが、都市名に ***burg/burgh がとっても多かったこと。ウィキペディアによれば、

ドイツ語で Burg は都市・城を意味し、また、-burg は、ドイツ語・オランダ語・アフリカーンス語で町を意味する接尾辞である。英語の -burgh も同様。

とのこと。行けなかったランカスターのアーミッシュ村ではペンシルバニア・ダッチと呼ばれるドイツ語の一種が話されているそうだ。なんでダッチなのにドイツ語?って父親に訊かれてわからなかったけど、これまたウィキペディアによれば、Dutch (オランダ語)とはまったく無関係で、Dutch は古くはドイツ語・ドイツ人を指したそうだ。ということで、なんでペンシルバニアはこんなにドイツと深い関係なんだろう?

結局道に迷うことなく順調に進み、3時間半でゲティスバーグに到着。ゲティスバーグを見て回るには最低3時間必要、とオフィシャルサイトには書かれていて、夕方の出発まで3時間強ほど時間があったのでちょうどよかった。ビジターセンターに行ってマイカーで回るセルフガイドツアーの地図をもらい、自分の車で回り始める。でもこれがまずかった。周りを見渡すとほとんどがアメリカ人。アジア系もスペイン系も全然いない。そう、ゲティスバーグはアメリカ史にとって重要な地だけど、アメリカ史を知らないとまったく楽しめないところ。ここでアメリカの歴史を垣間見ようと思ってたけど、そんな考えは甘かった。結局北海道みたいな広大な原っぱを見て回って終了。英語ツアーでも頼んだほうがまだましだったと思う。ランカスターに行ってればあまり基礎知識なくても見て楽しめたので、アーミッシュ村の方がよかったかもしれない。

一番気掛かりだったのは、ゲティスバーグからボルチモアまでの道のり。地図を見ると大きなフリーウェイがないので Google Maps の道順案内を見たら帰れる自信がなかった。でも Map Quest だと比較的単純。実際、一箇所間違ってすぐ気付いた程度で、そんなに込み入ってなかった。というわけで、長距離ドライブの際は色々な地図を見比べてみるといいと思う。

ゲティスバーグ-ボルチモア間は60マイル、1時間半。予定より早く着いたので、大学キャンパス北側の高級住宅街を回る。ほんの1ブロックで雰囲気(治安)が変わる、というのを両親が目の当たりにしてびっくりしていた。自分も日本でそう聞いたけど、実際自分の目で見るまで全然わからなかった。その後キャンパスを少し散策。日曜で人がいないからか、かなりの数のウサギを目撃。その後、ボルチモアではお勧めの東欧レストラン Ze Mean Bean Cafe で夕食を食べる。最後のデザートでなんとか面目を保ったけど、サラダとかメインはあまり両親の口に合わなかった様子。確かに前回来たときほど当たりとは思わなかったけど、それでもうーん。。。


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■ 2006年6月12日(月)







Obrycki's
前日ボルチモアに帰ってきたけど、泊まったところはボルチモアの空港近くのホテル。いま住んでるのは1BR (リビングとベッドルームの2部屋ある)で広いから、ホテルなんて取らないで簡易ベッドを借りてくれば大丈夫だよ、と両親に言ったけど、下の住人が異常なほど音に神経質だったりねずみハウスだったりで結局ホテルに宿泊。この日は朝9時からの日本対オーストラリア戦に備えて早めにホテルを出発、我が家にて日本戦観戦!・・・そして朝から一気にモチベーション低下。その後、大学のラボに行って簡単なハプティック・デバイスやダ・ビンチのデモ実演。せっかくなので先生に紹介しようと思ったけど、年次会ミーティングで忙しくて会えず。後日、母親が持ってきた麻でできた浴用タオルをプレゼントしたら、「綺麗なスカーフね!」と日本語が読めないから思いっきり勘違いしてた。でも昔習ったカタカナはまだ少し覚えてるそうで、ヘルシータオルってのは読めた。外来語は大抵カタカナなので、ヘルシー → healthy、タオル → towel と音から連想できてちょっとだけわかりやすいそうだ。へー、なるほど。

昼食は McCormick & Schmick's にて。うーん、両親の反応はいまいち。。まぁ確かにちょっと味が濃かったけど。その後、当初はマクヘンリー要塞(Fort McHenry)に行く予定だったけど、前日のゲティスバーグでアメリカ史の知識がまったくなくて懲りたので行き先変更。ちなみにマクヘンリー要塞は、アメリカ独立戦争の重要な拠点であり、星条旗とアメリカ国歌が生まれた地。ボルチモアのダウンタウンから結構近い(まだ一度も行ってないけど)。向かったところは歯科博物館(The National Museum of Dentistry)。名前だけだとマイナーっぽそうだけど、一応スミソニアン博物館の系列だそうだ。ただし普通のスミソニアン博物館と違って入場料は少し掛かる。ところが行ってみると、営業時間が10時~16時(日曜は13~16時)と非常に短く、さらに毎週月・火曜は休館日だった。ちょっと下調べが足りなかった。どうりで周りの路上駐車スペースが16時までしか止められないわけだ。

急遽、ベーブ・ルース生家に行き先を変更。ボルチモア・オリオールズの本拠地、カムデンヤードの Sports Legends という博物館とそこから数ブロック離れた生家の両方とも入場料が掛かる。しかも両方ともあまり安くない。生家だけ入ることにして、大して広くないので1時間ちょっとで見て回れる。もちろんバッターとしては714本のホームランが有名だけど、今回初めて知ったのが、レッドソックスにいたときまで、彼はピッチャーとしても大活躍してたそうだ。館内で昔の映像も流れてたけど、小太りな彼(失礼)がそんな偉大な選手だったってのがあまり信じられない。他に知ったことは、もともとルース家はペンシルバニア・ダッチ(← 3日目参照)だったとか、彼は二度結婚していたとか、最高を意味する形容詞 ruthian なんてあったりとか(もちろん造語)。

ベーブ・ルース生家の後はボルチモア観光の基本、インナーハーバーをぶらぶらし、夕食までの時間潰し&お土産購入タイム。そして夜はメリーランド州名物のブルークラブ。ブルークラブはその名の通り青いけど、茹でると赤くなってしまうから結局わからない。今回行ったのはボルチモア一と言われる Obrycki's という店。ちょっと店が変な場所(=周りの治安がよくなさそう)にあるけど、評判通りよかった。しかも通常は1ダースからなのに、半ダースだけ注文したら金額が半額になった。2年前、ブルークラブを食べて蕁麻疹が発症したことがあって、実は蒸し蟹を食べるのはそれ以来だったのでちょっとドキドキしたけど、今回は何事もなかった。あのときは Old Bay Seasoning という蟹にまぶす調味料が原因だと思ったけど、少し古かったのかもしれない。ちなみにこれは steamed hard-shell crab と呼ばれる蒸し蟹で、脱皮したばかりの蟹 soft shell crab は殻ごとそのまま食べられる。別の種類かと思ってたけど、(少なくともここら辺では)両方ともブルークラブだそうだ。


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今回の両親のアメリカ旅行は、ニュージャージーのいとこ夫妻宅とボルチモアの自分のところに来るのが主目的だった。でもせっかくだからどこか他にも行こう、という話になりグランドキャニオンを選んだ。東海岸に来るから、その他の東海岸主要都市とかナイアガラの滝も候補に挙がったけど、 2年前に既に自分が回ってしまったので、じゃあグランドキャニオンということになった。

まず最初にどちらに行くかという選択がある。つまり、西のグランドキャニオンを見てから東海岸に来るか、最初に東まで来てから西のグランドキャニオンに寄って日本に帰るか。アメリカ国内の時差を考慮すると、最初に東に来て西に寄って日本に帰るのがよさそう。例えば今回の経路、ボルチモア(BWI)からラスベガス(LAS)で考えてみる。時差が3時間あって、直行便だとフライトは約5時間。(中学の地理でやったような内容だけど)BWI → LAS と行けば時計上では2時間しか掛からないけど、LAS → BWI の場合は8時間も掛かってしまうことになる。どちらが得かは一目瞭然。アメリカに来るとき多少フライト時間が長くても、アメリカ国内の移動を東から西にした方が時間を有効に使える。・・と、ネットサーフィンしてたらどこかに書いてあった。

そんなわけで大まかな旅程を決め、その後は具体的にどこに行くかの計画を立て始めた。最初はグランドキャニオンしか考えていなかったけど、今回は残念ながらハイキングができなかったので、それならできるだけ多くのところを回ろうってことになり、ラスベガス → ザイオン国立公園(通過のみ) → ブライスキャニオン国立公園 → アンテロープキャニオン → モニュメントバレー → グランドキャニオン国立公園サウスリム → ラスベガス、と4日間でかなり盛りだくさんなスケジュールにした。ちなみにこのルートだと約1,000マイル(1,600km)。

通常、グランドキャニオンとかだと3ヶ月ほど前に旅行計画を立てるらしい。公園内の宿泊施設の数が限られていて、特に6月から10月のハイシーズンはかなり早く埋まるからだそうだ。大自然のど真ん中なので、敷地外の最寄り宿泊施設は数十キロ離れている、なんてこともあるので、朝日・夕日を見たかったら宿の確保はかなり重要。急遽この旅行が決まってから出発まで1ヶ月であまり時間がなかったけど、結構粘ったのと6月上旬でまだ早かったこと、あと全部平日だったため運良く3泊とも敷地内の宿が取れた。

今回旅行計画を立てるときに一番役立ったのはウィキ。簡単に言えば、誰もが容易に書き込み・編集できるウェブサイトみたいなもの。Livedoor Wiki なんかだったら必要最低限な機能は揃っていて誰でも簡単に書き込めるので、同行者が離れていて一緒に相談できないとき、ウィキにやることリストや情報を書き込んでおけば、お互いの情報共有ができてとっても便利。もちろんメールやスカイプも使ったけど、旅行前にウィキに書き込んだ内容をプリントアウトすれば、自分たちのガイドブックが簡単にできあがる。あとつい最近始まったサービスだけど、お金の計算や詳しい旅程表には Google Spreadsheets なんかを活用すると、オンラインでエクセルファイルを共有できるので、何回もファイルに書き込んで交換してということがなくて便利だと思う。

以下、順不同に今回の旅行計画の主な情報源です。グランドサークルの最初のリンクは回り方が違うだけで目的地はほぼ同じで、2番目の JTB ツアーは目的地も回り方もほとんど一緒だった、てことに帰ってから気が付いた。。。

● グランドサークル
- Grand Circle Drive 旅行記
- Shrewd SilkRoader シルクロードの小細工
- The Grand Circle
- Grand Circle
- アメリカの国立公園

● ブライスキャニオン
- Bryce Canyon National Park(英語)
- Bryce Canyon Lodge(英語)
- ブライスキャニオン旅行 クチコミ情報 徹底ガイド

● アンテロープキャニオン
- アンテロープキャニオン - USA Tourist
- Antelope Canyon Tribal Park / アンテロープキャニオン 部族公園

● モニュメントバレー
- モニュメントバレー旅行 クチコミ情報 徹底ガイド
- Goulding's Lodge
- Navajo Nation Parks and Recreation Department

● グランドキャニオン
- グランドキャニオンツアー情報
- グランドキャニオン旅行記 ~ 世界遺産グランドキャニオン国立公園
- Grand Canyon National Park(英語)
- グランドキャニオン(mixi メンバーのみ)

● その他
- ラスベガス大全 観光スポット
- グランドキャニオン、ラスベガスと各地の気温・天候
- 日本から訪れる方々のためのアリゾナガイド
- アメリカの国立公園(mixi メンバーのみ)
- アメリカ国立公園ガイド(mixi メンバーのみ)


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■ 2006年6月13日(火)

Las Vegas McCarran International Airport

Our car, Toyota 4Runner SR5

On the way from Las Vegas to Zion National Park

Passing thourgh Zion

Red Canyon

Scenic Byway 12

View from Bryce Point

Sunset from Bryce Point
ホテルには簡単な朝食が付くところがあって、シリアルやベーグル、飲み物などがホテルのロビー付近で取れるようになっている。両親が気に入ってたのはワッフルマシーン。あらかじめ用意されている紙コップに入ったタネをワッフルマシーンに満遍なく流し込み、あとは蓋をしてひっくり返してタイマーが止まるのを待つ。あっという間に焼きたてワッフルの出来上がり。2年前一時滞在してた寮の食堂にもあったけど結局使わなかったので、実は自分も使うのが初めて。確かにとっても簡単。でもうまくタネを均等に広げられなくて、ポタポタ垂れちゃう。ワッフルマシーンにも技が必要なのかも。

今回、空港の駐車場の変わりに近くの駐車場に置いた。駐車場スペースはかなり広いし、シャトルも頻繁に走ってるし、なんと言っても値段が安い。数日間止めて置くなら Airport Fast Park みたいなところがおすすめ。

飛行機でボルチモアからデンバー経由でラスベガスへ。いつも飛行機は通路側を取るけど、今回席が空いてなくて窓側になった。でも、デンバーからラスベガスの経路は絶対に窓側がおすすめ!どこを飛んでるかはわからなかったけど、天気が良ければグランドキャニオンっぽい景色を上空から眺められる。いつも通り飛行機のトラブルはあったものの、一応予定通りお昼12時過ぎにラスベガスに到着。ゲートを降りたとこにもうスロットマシーンがあった。さすがラスベガス。

ここからレンタカーを借りてブライスキャニオンへと向かう。レンタカー情報を収集してたとき、空港でレンタカーの手続きをするのに結構並んだり時間が掛かる、という感想を見掛けたけど、あまり便が集中してなかったためか人気がない会社だからかスムーズに終わった。そしてレンタカー会社の営業所へ移動。日本人の旅行記を読むと Hertz で車を借りてる人が多いみたい(そして非常に高い評価)だけど、Hertz で見積もったら結構高かった。AlamoEnterprise で見積もってみたらかなり安い。Alamo は使ったことがなかったけど、Enterprise は車を買う前に数回利用していて、まぁ可もなく不可もなくって感じだったこと、そして Alamo よりわずかに高め程度だったので Enterprise にした。

モニュメントバレーでオフロードに入りたかったので Full-size の車を予約した。ところが営業所に着いてみると車がまだ戻ってないという。もともと12時に予約して営業所到着は13時過ぎ。車がないなんて空港で手続きしてる時点でわかってるんだから、あらかじめ言うべきでしょ。コンパクトサイズの車ならある、と言われたけどそれじゃモニュメントバレーは厳しいから却下。そうすると車が戻るまで待ってもらうしかないんだけど・・・なんて言ってきたけど、本当に他にないのか探してもらった。そしてようやく渋々(?)出てきたのが Toyota 4Runner SR5 というでっかい SUV. まだナンバープレートもなく(当時申請中)、総走行距離204マイルという本当に新車同様。Full-size と同じ値段でいいというので、まぁ結果的にいい車をレンタルできたことになるんだけど、でもやっぱりそれ以前のサービスはちょっと疑問あり。ラスベガスから帰るとき、空港そばの Hertz のガレージを見たらかなり巨大だった。Enterprise は周辺に支店が多いみたいだけど、一営業所あたりの車が少ないので、確実に車を確保したいなら大きなレンタカー会社を選んだ方が無難かもしれない。まぁ今回のはたまたまかもしれないけど。

途中、セブンイレブンによって昼飯用に軽食を購入。他に大量のミネラルウォーターと発泡スチロールのクーラーボックスも購入。もし氷を買って入れておけば、簡単な冷蔵庫のできあがり。会計のとき、$25以上はクレジットカードが使えないと言われた。通常、何ドル以上じゃないとカード不可という表示はよくあるけど、逆は初めて見た。ラスベガスだから犯罪を警戒してかもしれない。ちなみにセブンイレブン内にもスロットマシーンがあった。

準備を整え、ラスベガスからザイオンまで165マイル、3時間のドライブ。ザイオンは時間がないので通過しただけだけど、公園内に入るので一車両につき$20払わないといけない。余分なお金を払いたくない場合は迂回した方がいいかも。でも他の国立公園にも行くなら$50の年間フリーパスを買うとお得。ザイオン$20、ブライスキャニオン$20、グランドキャニオン$25だったので年間パスを購入。ザイオン通過中、一人の男性が手を挙げていた。それがヒッチハイクの合図ってのはもちろん知ってたけど、なんとなく車を停めてしまう。彼はザイオン付近の住人で、レンタカーを返したばかりで帰る足がないんだとか。まったく予定外だったけど、ブライスキャニオンに行く途中らしいので連れて行くことに。その人からブライスキャニオンのレストラン情報を聞いて、一路ブライスキャニオンへ。ブライスキャニオン近くのレッドキャニオンやシーニックハイウェイは、思わず写真に撮りたくなる風景が満載だった。

ザイオンからブライスキャニオンまでは90マイル、1時間半くらい。夕日の時間に間に合うか心配だったけど、ブライスキャニオン到着が午後8時前、日の入りが午後8時50分くらいだったのでなんとか間に合った。20時に閉まるビジターセンターに駆け込み夕日スポットを訊ねると、そのスタッフはブライスポイントが朝日も夕日もお勧めだと言う(多分人によって違う)。早速ブライスポイントへ。結構風が強くて寒かったけど、綺麗な夕日と赤茶の尖塔・フードゥー(Hoodoo)がとても印象的だった。

その後、ヒッチハイカーお勧めの Ruby's Inn のレストランへ。両親が頼んだバッフェは値段もそこそこでよさげだったけど、自分の頼んだステーキはちょっといまいちだった。この晩、ブライスキャニオン国立公園内唯一の宿泊施設ブライスキャニオンロッジに泊まったけど、この Ruby's Inn はわずか公園から2マイルちょっとしか離れてないし、ガソリンスタンドや土産物屋も揃っているので、ブライスキャニオンはわざわざ公園内ロッジにこだわる必要はなかったかもしれない。夕食後、ロッジにチェックインする際空を見上げると一面の星でびっくりした。父親の実家が伊豆山中なので星いっぱいの夜空は何回も見たことがあるけど、ここで見た星空は伊豆で見たそれとは比較にならないくらいとっても綺麗だった。


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■ 2006年6月14日(水)

Sunrise from Bryce Point

Sunrise from Bryce Point

Sunset Point

Mossy Cave

Windows at Mossy Cave

Upper Antelope Canyon

Upper Antelope Canyon

Horseshoe Bend

On the way from Navajo NM to Monument Valley

Navajo Frybread
前日、日の入り後に夕食を食べたので結構遅くなった。23時頃ロッジに着いてすぐ就寝。そして日の出のために朝5時過ぎに起き、前日と同じブライスポイントへ。今回まわった公園で一番ブライスキャニオンの標高が高く気温が低い予報だったけど、風があまり強くなかったからかそこまで寒くなかった。朝日の光に照らし出されるフードゥーはとても美しかった。ブライスポイントは夕日より朝日の方が綺麗だったかな。

その後、ロッジ本館内のレストランで朝食を取る。時間があればブライスキャニオンで馬とロバの間の子のミュールライドをしてみたかったけど、その後の予定が詰まってたので断念し、いくつかのポイントを回ることにする。ロッジに近かった Sunset Point, Sunrise Point, そしてオフィシャルサイト曰く穴場の Mossy Cave. サンセットとサンライズはそれぞれ違った景色が広がっているので、両方見て損はない。砂地もあるのに硬いフードゥーも同じ場所にあるのが面白い。なんでだろう?

唯一少しだけハイキングしたのが Mossy Cave. ここは公園内にはなくて、ブライスキャニオンへ伸びる道の交差点を西に4マイルくらい走ったところにある。ブライスキャニオンはフードゥーなどが多くて水っけがまったくないけど、Mossy Cave にはちょっとした川が流れている。ここはオアシス的存在なのかもしれない。10時15分過ぎにブライスキャニオンを後にし、今度はペイジへ向かう。ちなみにブライスキャニオンからペイジへ抜ける道は、ザイオン方面へ戻ってカナブ経由で US-89 を走る経路と、未舗装道路を突っ切ってショートカットする道があるようだ。ショートカットでどれくらい時間短縮になるかわからないけど、前者の普通のルートでも2時間半(150マイル)だったので、わざわざ危険を冒してレンタカーの保険が利かないような道を行く必要はないと思う。ただし、警察がところどころ潜んでるので、スピードの出しすぎには要注意。自分より速い車についていけばちょっと安心。

ブライスキャニオンのあるユタ州とペイジのあるアリゾナ州は夏だと1時間時差があるので、ペイジには12時前に着いた。時差に関してはこのサイトがとっても参考になる。ペイジに12時頃着きたかったのはアンテロープキャニオンツアーのため。アンテロープキャニオンは鉄砲水によって作り出されたスロットキャニオンと呼ばれる狭い峡谷で、上の小さな隙間から太陽光が差し込む時間が限定される。その光が差し込む瞬間はとても神秘的な姿になるため、多くの写真家が訪れるそうだ。アッパーとロワーの二つあり、有名なアッパーは個人では入れない。アンテロープキャニオンはナバホ族と呼ばれるネイティブアメリカンが管轄しているため、ペイジから出ているツアー会社を利用することになる(もしかしたらアッパー入り口のところからもツアーが出てるかもしれないけど、よくわからなかった)。このツアーはインターネットでも予約できたけど、何時に着くかわからなかったのでペイジに到着してから探すことに。ところがいくつか回ると11時半に出てしまったばかりのところが多く、次は早くても1時過ぎになるという。1時や2時だとわざわざ来た意味がないので他のツアー会社をあたることに。少し脇道に入ったところにあった Overland Canyon Tours という店を訪ねると12時15分からあるとのこと。これがちょうどだったので、入場料と税金込みで3人分$85を払って申し込んだ。なんとウチの家族3人で貸切だった。

ツアーガイドの兄ちゃん(きっと彼はナバホ族じゃなくて普通のアメリカ人)は写真の撮り方を丁寧に教えてくれたりとても親切だった。彼曰く、
(1) 中は幅が狭くて縦に長いので、写真は基本的に縦に撮る、
(2) 直接光(光の差込口や地面まで差し込んだ光)は撮らず、光の筋や間接光を撮る、
(3) 地面が写るときは縦に真っ直ぐに、地面が写らないときはどんな角度でも大丈夫、
などを守れば素人でも綺麗な写真が撮れるとのこと。実際その通りだった。今までマニュアルでいじったことがなかったけど、ホワイトバランス等を変えるとまた違った雰囲気の写真が撮れる。アンテロープの情報集めをしていたとき、ここは実物を見るより写真で見た方が感動するという感想があったり、ツアーの料金が結構高いなーと思っていたけど、実際中に入ってみたらやっぱり行ってよかった。もちろん感想は人それぞれだけど、ここはぜひとも行くべきところだと思う。彼に聞いてみたところ、12時15分より10時15分発のツアーが一番良いとのこと。昼を過ぎちゃうとほとんど光が入り込まないので、あまり勧めないとも言っていた。ちなみにロワー側はツアーじゃなくて個人でも入っていけるとのこと。

アンテロープに行くならぜひともホースシューベンドにも寄るべき、との書き込みを mixi で見掛けたので行くことにした。沿道からすぐ見えるわけではなく、3/4マイルほど砂漠道みたいなところを歩く必要がある。この日のこの時間帯が一番暑かったけど、ここは絶対に歩く価値があると思う。遠くから見えたのはなんだかいまいちだと思っていたけど、その全体が見えた途端圧倒された。今回の旅で一番度肝を抜かれた場所と言ってもいいくらい凄かった。夕日の時間に行くとこんな凄い光景が見られるみたい。

この後モニュメントバレーに向かう途中にある、ナバホ族居留地(Navajo National Monument)に寄ることを先のツアー会社で勧められた。ペイジから伸びる AZ-98 のあとに US-160 をカイエンタ(Kayenta)に向かって進むと、AZ-564 が左手に伸びている。そこを9マイルほど進むとナバホ族居留地に着く。ここではナバホ族の昔の居住地が見られるそうだけど、保存状態を保つため無料のツアー申し込みが必要だそうだ。そのハイキングもそれなりに大変っぽい。午前発のみだけど、人数制限もあってそれなりに人気があるらしい(寄ったときにはそんな雰囲気は微塵も感じられなかったけど)。写真を見る限り面白そうなので、もし寄りたいならしっかりと計画をした方がいいと思う。ウチはただふらっと寄っただけだったので、何の感動もなく時間を無駄にして終わってしまった。

モニュメントバレーに向かうにつれて、なんだか空がどんより曇ってきた。そして残念ながらこの日は夕日を見ることができなかった。この日泊まったのは、モニュメントバレーならここしかないと言われる Goulding's Lodge. かなり粘ってようやく予約できた。このロッジが取れないと、モニュメントバレーから20~25マイル離れた街まで行かざるを得ない。夕食はグールディングス内のレストランにて。ナバホフライブレッドなるものを注文したらめちゃめちゃでかい。通常のは二人分くらいありそうなので、ミニサイズで十分だと思う。ここの店員(ナバホ族)は覇気がなくてあまりいい印象は受けなかった。そこは昔から彼らの居住区であって、勝手に踏み入って文明化してるのは我々だけど、それでもあの態度はちょっと気分を害する。到着が遅かったため夕食も遅くなり、宿泊者は無料で見られる Earth Spirit Show の上映時間を過ぎてしまって見られなかった。

グールディングス・ロッジは Motel Room と Lodge Room があって、前列のモーテル(そして2階)の方がおすすめ。ここが埋まってる場合、レストランの隣に2棟あるキャビンを訊ねてみるといいと思う。それでも空きがないなら、半マイルほど離れたキャンプグラウンドにさらにキャビンが6棟あるそうだ。いずれにしろ20数マイルも離れたところよりいいと思う(しかもキャビンはかなり安いはず)。空き情報はオフィシャルサイトで随時更新されるので、最後まで粘ってると部屋が見つかるかもしれない。


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■ 2006年6月15日(木)

Sunrise from Goulding's Lodge

View from Visitor Center

Huge rock and me

Artist's Point

Huge pizza for lunch

Desert View Watchtower

Grandview Point

Grandview Point

Mather Point
グールディングス・ロッジ最大の利点は部屋のバルコニーから素晴らしい日の出を見られること、と聞いていた。朝起きてバルコニーに出てみると薄く雲がかっていたけど、その分雲が赤く染まって綺麗な朝焼けが見られた。今回の旅行で残念だった点を挙げると、ちょうど満月直後の時期だったため、朝が比較的明るかったこと。それでもここの日の出はプライスレス。モニュメントバレーに行くならぜひともグールディングスをおすすめします。

日の出を見た後はすぐ近くにあるスーパーに行って朝食の買い出し。ここのスーパーはキャンプ客を想定してか、かなり品揃えがよい普通のお店だった。朝食を取り終え、土産物屋で買い物をし、モニュメントバレーへ出発。そういえば博物館があったようだけど行き忘れた。プールもあったけど、必要性がよくわからない。

モニュメントバレーは国立公園ではなくナバホ族の管轄なので年間パスは使えない。確か一車両当たりではなく、人数分の入場料を払った気がする。入るとすぐビジターセンターが見える。このビジターセンターから見える眺めがすごい。3つのビュートが綺麗に撮れる(下に降りてしまうと、普通のカメラで3つ一緒に収めるのは辛い)。ビジターセンターにも土産物屋が併設されているけど、ここはとっても高かった。グールディングスのより品揃えは豊富で、伝統的な織物みたいのも数多くあったけど、中にはグールディングスより倍近い値段の物もあった。

モニュメントバレーはナバホ族に有料のツアーを頼んで彼らの車で入っていく方法と、自分の車で入っていくセルフガイドツアーがある。ナバホ族ツアーだとセルフガイドツアーだと入っていけないところにも連れて行ってくれるそうだけど、ジープとか荷台付き車みたいので走るので、砂埃がすごいとのこと。雨が降るとさらに大変そうだけど、時間に余裕があればゴーグル持参で行くといいみたい。

限られていると言っても、セルフガイドツアーでもかなり見所満載。公園内に入るときにもらう地図に道順と各ポイントが描かれている(でも少し見づらかった)ので、それに従えば2~3時間のツアーを楽しめる。未舗装道路だけどそこまでボコボコとは感じなかったけど、帰りに坂を上って行く際は 4WD だとラクかなとも思った。運転がうまければ 2WD でも問題ないと思う。

ちょうどツアーに入っていった頃から曇り始め、途中小雨も降り出した。かなり怪しげな空模様だったので、ここで大雨に降られたらかなわないと思って少し早めに回ったら、そのせいで有名なジョンフォード・ポイントを見逃してしまったみたい。1ドル払うと、馬にまたがったおじさんの西部劇みたいな写真を撮らせてくれるらしい。それにしてもすべてがでかい。Spherehead Mesa 近くに巨大な岩が転がっていたのでそこで写真を撮ろうと思ったけど、外は強い雨風が吹き荒れていた。でも対比になるものがないと大きさがわからないので、帽子をかぶってダッシュで岩の前に行って立ち、両親に車から写真を撮ってもらった。風が強くて立ち止まったことは何度かあるけど、車に戻る際、人生で初めて風に吹っ飛ばされた。結局大雨に降られることはなかったけど、終始曇っていたのがちょっと残念。

セルフガイドツアーの後はモニュメントバレーを後にし、グランドキャニオンのサウスリムへ向かう。カイエンタで US-163 と US-160 が交差する十字路にガソリンスタンドが4つあって、そこの一つでガソリンを入れ始めると、ふと向かい側のスタンドは1ガロン当たり20セントも安いことに気付いた。すぐさま給油をやめて安い方へ移動。向かい合ってるのにそんなに値段が違うなんてあり得ない。そしてすぐ近くにあったピザ屋で昼食を取ったけど、ピザのでかさにびっくり。ラージは5人分くらいありそう。3人ならミディアムで十分だった。

カイエンタを後にしたのが午後1時過ぎ、そしてグランドキャニオン東口に着いたのは午後3時頃、距離にして約そんなに遠くない。この日の移動距離は200マイルと一番短かった、と言ってもそれでも320kmだけど。南口から来るとかなりゲートが混んでるけど、東口は比較的空いていた。入るときに The Guide というとても役立つガイドをもらえる。ここでは訊き忘れたけど、ビレッジ内のビジターセンターには日本語ガイドも用意されている。英語版と見比べると日本語版はところどころ端折られてるけど、それでも必要なことは書かれている。

東口からビレッジまでは結構遠く、25マイル離れている。東口から入ると、デザートビューや各ポイントを回りながらビレッジにたどり着ける。グランドキャニオンに来るまでにいくつかの公園を見て回ってきたので、感動して涙が出るなんてことはなかったけど、やっぱりグランドキャニオンの壮大さは凄いの一言。最初にグランドキャニオンから回るルートだったらもっと大きな感動があったかもしれない。他の国立公園等に比べると(上から見る限りでは)それほど大きな変化があるわけではないけど、それでもポイントポイントで違った表情を楽しむことができる。ちなみにアメリカの国立公園は日本みたいな安全用の柵がほとんどない。でもグランドキャニオンは結構あった気がする。前日寄ったホースシューベンドは柵がなくて風が結構強かったので、実は写真を撮るときちょっと怖かった。

グランドキャニオンも公園内の宿泊施設を取るのは結構大変だそうだけど、運良くヤバパイロッジが取れた。ここは他のロッジよりもリムへのアクセスがよくないけど、でも車を持ってればまったく問題ない。ただし西側の Yavapai West だと空調設備がないのが難点かも。この日はそれほど気にならなかったけど。逆に便利なのは、すぐ近くにかなり大きなスーパーがあること。銀行や郵便局、コインランドリーなんかもある。

夕食はヤバパイロッジ本館内の食堂にて。ここは大衆食堂というか、スキー場にあるなんの特徴もない食堂みたいな感じ。その後、夕日を見にヤバパイポイントへ。結構風が強くて寒かったけど、綺麗な夕日を眺めることができた。眺めたというか、夕日のパラパラ写真を撮るため寒い中頑張ったけど、日が沈むところより峡谷の色が移り変わるのを撮った方がよかった気がする。

一般的に夕日が綺麗と言われるのは西側のホピポイントとかだそうだけど、3/1~11/30まで西側のハーミッツ・レスト・ルートは自家用車の乗り入れが禁止されてるので、あらかじめバスの時間を調べてシャトルバスに乗って行く必要がある。ちなみにグランドキャニオンビジターセンターは朝日・夕日ともどこのポイントがおすすめとは公言せず、それぞれのポイントが素晴らしいと言っている。

せっかく寒い中粘ったので、興味があれば夕日のパラパラ写真ぜひどうぞ。
# 写真の読み込みが終わるまでしばらく待ってから Play ボタンを押して下さい。


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■ 2006年6月16日(金)

Sunrise from Mather Point

Sunrise from Angel Bright Lodge

Mohave Point

Mohave Point

Rod's Steak House

Bally's

Bally's Casino

Bally's Casino

Bellagio Fountains
グランドキャニオン サウスリムの朝日のポイントはビレッジ周辺だそうで、この日はマーサポイントに行った。ヤキポイントも有名らしいけど、ここはシャトルでしか行けないので前もって時刻表を調べておく必要がある。マーサポイントに到着してびっくりしたのは、圧倒的な日本人の数。いろんなとこから日本語が聞こえてくる。日本からの弾丸ツアー(日本から3泊4日でグランドキャニオンに来るのとか)でも忙しいスケジュールの中に日の出が組み込まれてるみたい。今回の旅行で夕日は万国共通人気があるように感じたけど、朝日はアジア人が多かった気がする。そう考えると、なんで日本人は初日の出を見たがるんだろう、という疑問が湧いてくる。

マーサポイントにはちょっとした突き出た展望台があるけど、到着したら既に結構な数の人がいた。そこから少し右側に行ったところでも日の出を見られるので、そっちに待機して前日の夕日同様写真を撮り続ける。あとから気付いたけど、結局日が出るのを見るより、太陽に照らし出された峡谷の表情の移り変わりが綺麗なので、やっぱり展望台の方がよかった気がする。さすがツアーガイドは的確だ。

日の出の後は少し離れたブライト・エンジェルロッジの方へ。まだレストランは空いてなかったので少し散歩して、お隣のエル・トバーホテル(El Tovar Hotel)を覗いてみる。グランドキャニオン内にはロッジが5つとホテルが1つあり、ここが唯一のホテル。1905年にオープンした由緒正しいところで、セオドア・ルーズベルト大統領やアインシュタインなんかも泊まったそうだ。外見は普通だけど中に入ってみると高級感が漂っていて、なんだか場違いな雰囲気を感じた。

朝食を食べチェックアウトし、夏季はシャトルでしか回れないハーミッツ・レストルートへ。午前9時からパウエルポイント、モハビポイント、ピマポイントなどを回る。個人的にはモハビポイント(Mohave Point)が一番良かった。午前11時、グランドキャニオンを後にしてラスベガスに向かって走り始める。

途中、ウィリアムズ(Williams)のステーキハウスにてランチ休憩。最初に出てきたパンが美味しかったので期待したけど、その他は並レベル。でもランチスペシャルなので、サラダもスープも付いて安かった。

ここら辺は Route 66 がところどころ顔を出す。ウィリアムズからキングマン(Kingman)に向かう I-40 にも、ルート66の分岐点が表示されていた。でもラスベガスに戻るには I-40 を突き進んだ方が早い。今回の旅行計画を立ててたとき、多くの人がルート66の写真を撮っていたのを見たけど、どうしてそんなにメジャーなのかさっぱりわからなかった。でもこの理由は、ボルチモアに帰って1週間も経たないうちに判明することになる。

キングマンを経由し、今度は US-93 を北上。快調に進んでいたけど、フーバーダム手前で急に大渋滞になる。事故でも起きたのかと思ったけど、みんなフーバーダムをわき見運転しながら通過する&ダム周辺は速度制限があるため、かなりのノロノロ運転になっていた。現在、その渋滞を解消するための高速道路を建設中だったけど、これはかなりいい迷惑。もしダムには興味がなく他に迂回路があるならそっちを通った方がいい。あと、ダムは思ったより小さかった。

そしてようやく午後5時半ラスベガスに到着。ホテルに向かうためストリップを通ったけど、これがまた大きな間違い。MGM グランドからバリーズまで進むのに30分弱も掛かった。一番右車線が途中でなくなるので、余計に渋滞になるっぽい。

ようやくバリーズにたどり着き駐車場へ。係りの人に任せてチップを払うバレットパーキングは利用せず、みみっちくセルフパーキング。すると、なんだか隣のパリスの方に入っていく。さらに駐車場を出てホテルに向かおうとしたら、いきなりカジノが目の前に広がってびっくり。フロントデスクがどこにあるのかまったくわからず。そこを大きな荷物を抱えて歩くのはなんだか場違いな雰囲気。道を間違えたのかと思ったけど、カジノを突っ切っていたところにフロント発見。一応確認してみたところ、バリーズの駐車場はパリスと一緒なんだそうだ。結構いいホテルのはずなのに。でもバレットパーキングを利用すればそんなことは問題ないのか。あと、フロントがわかりづらいとはなんて不親切な作りなんだと思ったけど、そうやってカジノに迷い込ませてお金を使わせるのがきっと作戦なんだろう。

部屋に荷物を置き、ストリップ沿いを歩き始める。アメリカの大きさにはある程度慣れてきたと思ったけど、ラスベガスのホテル等は何もかもでかい。ラスベガスの1ブロックは普通の1ブロックよりかなり大きい気がする。時間があまりなかったけど、一通り大きなホテルや中を見てまわり、基本のベラッジオの噴水ショーとトレジャーアイランドノ Sirens of TI の無料アトラクションを見る。Sirens of TI はギリギリだったため、踊ってるのがほとんど見えなかった。ぜひとも早めに陣取っておくべき。

夕食はバリーズ内の The Big Kitchen Buffet にて。ここでちょっと戸惑ったのが、バッフェにはチップが必要か?ってこと。ラスベガスではバッフェに入店する際に前払いする方式が多いそうだ。その会計時にチップを書く欄があるけど、その時点ではまだ何のサービスも受けていない。何名以上の団体だと15%のチップが課されるとは書いてあったけど、それ以外でもやっぱり一般的に払うんだろうか?よくわからないので思い切ってチップ$0と書いたら、店員もなんだか微妙な反応だった。でも、その後自分たちのテーブルに飲み物を出してくれるサーバーの方にはチップを置いていったけど。最初に払うのはチップの定義に反してる気がするんだけど、それでもやっぱり払うんだろうか?こういうのはとっても面倒。ちなみにここのバッフェはまぁまぁ良かった。カニは少ししょっぱかったけど。

翌日、朝早い便で両親が帰国するので、この日も早めの就寝。結局ラスベガスに行ったけど、カジノでは遊ばずに帰ってきてしまった。。


おまけ:パラパラ写真第二弾、マーサポイントからの日の出。IE で見るとなぜかノイズがのってしまうけど、Firefox だと問題なし。


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■ 2006年6月17日(土)

Venetian gondola ride

sCIMG4253

Atlantis

Caesar's Palace

Bellagio Fountains

Paris fountain

あっという間の9日間が過ぎ、朝7時半の便で帰る両親を送るためラスベガス空港へ。結局この日も早起きだったので、4日連続朝日を見たことになる。空港の短期用パーキングに止めたときびっくりしたのが、フロアの名前がホテル名だったこと。駐車場が大きいと自分の車をどこに止めたのかわからなくなるので、例えば 2B みたいに、2階のBエリアみたいな表示がある(エレベータにカードが置いてあるところもあるので、これを持っていれば万が一忘れても大丈夫)。それが空港の駐車場はホテルの名前だったので、なんで駐車場からホテルに繋がってるの??と一瞬混乱してしまった。

両親見送った後、再びホテルに戻る。二度寝しようかと思ったけど、夕方4時の便で帰るまでの貴重な時間なので、それまでにどこを回るか計画を立てる。・・つもりだったけど、テレビでアルゼンチン対セルビア・モンテネグロ戦を見始めたら止まらなくなり、結局チェックアウトぎりぎりまでいることに。

そして11時前、ホテルをチェックアウトしてレンタカーを返却しに空港隣の Enterprise へ。朝すべて身支度して空港に出掛け、両親を送った後にさっさと返せばよかった。夕方の便まで再びストリップに戻って散策をしたかったので、ホテルのロビーで荷物のことを訊いてみたら無料で預かってくれるとのこと。他のホテルでも普通なのかもしれないけど、チェックイン前・チェックアウト後の荷物をしっかりと預かってくれるサービスはとてもいい。もちろん無料とは言っても、チップは渡したけど。

車返却後、エンタープライズの従業員に再びストリップまで送ってもらい、各ホテル&無料アトラクション巡りを始める。それにしてもラスベガスは暑くて乾燥してるので水がないと辛い。ハイキングをしなかったから偉そうなことは言えないけど、ラスベガスはどこの国立公園よりも水が必需品な気がした(でも普通はバスやトラムに乗って、ストリップをずっと歩き続けないらしい)。ところどころ路上で冷えたミネラルウォーターを売ってるけど、ある人は無料で大量のミネラルウォーターを配ってた。カジノで儲けたのかな。

昼間やってる無料アトラクションは大抵1時間ごとなので、2つ見ようと思うとまた1時間待つ必要がある。だから結局1つしか見られなかった。結局、サーカスサーカスの方まで歩いたりショッピングモールをぶらぶらして終了。

昼はインペリアル・パレス内のエンペラーズ・バッフェ。あとで調べたら結構ネガティブな意見とまぁそんなに悪くないよって意見があったけど、自分は後者側の意見。普通では。種類はそんなに多くなかったけど、味はまぁまぁだったと思う(アメリカ味覚になっちゃったから?)。オムレツを目の前で作ってくれるのも嬉しい。でも値段が税込みで$14でオムレツでチップを渡すのを考えたら、やっぱり値段的にはちょっと高いかも。照明も少し暗めだったし。ということで、少しネガティブな評価になってしまった。

その後、ニューヨークニューヨークや MGM グランドのライオンを見に行こうかと思ったけど、意外に時間が押してたので、バリーズに戻って荷物を受け取りラスベガス空港へ。地図で見ると空港までかなり近いと思ったけど、バリーズからタクシーで$10ちょっと掛かった。

帰りは直通便でボルチモアへ。午後4時過ぎに離陸予定だったけど出発は1時間遅れた。自分のこれまでの経験だと50%以上の確率でアメリカ国内線は遅れてるので、アムトラックくらいに考えた方がいいのかもしれない。ちなみにボルチモア到着は当初の予定よりたった10分遅れ。なんで?

5時間(この日は4時間強)フライトだったけど、時差が3時間あるのでボルチモアには深夜12時過ぎに到着。この時間でもパーキングサービス会社のシャトルが結構頻繁に回ってきたのはびっくりした。インターネットのクーポンをプリントアウトすれば駐車料金が安くなるけど、旅行前にプリントアウトをし忘れてしまった。仕方ないので、旅行に持って回ったノートパソコンにクーポン券のハードコピーを保存しておき、清算する際にノートパソコンごと見せた。留学前、アメリカで暮らすとお金にシビアになると聞いていたけど、2年経ったらこんな感じになってしまった。日本じゃまずできないか。。。


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<注> 若干、映画のネタばれ含んでます。

グランドサークル旅行から帰ってきて1週間もたたないうち、友人と映画を観に行くことになった。何か面白い映画を物色するために予告編を見ていたら、グランドキャニオンっぽい映像が流れた。でもアニメかと思っていたら、ピクサーの作った Cars (邦題:カーズ)という映画であることが判明。ピクサー作品はアニメと言っても質が高く、笑いあり感動あり何らかのメッセージありと、いつも予想を上回る映画を作ってくる。

カーズの登場人物(?)はその名の通りすべて車。主人公のライトニング・マックィーンはピストン・カップという伝統あるレースで期待されるルーキー。実力も人気もあるけれど、あまり周囲には気を配らず、少し天狗になっているところがある。三つ巴に終わったレースの勝敗を決するため、カリフォルニアで行われるレースに搬送される途中、アクシデントである寂れた田舎町に迷い込む。そこはラジエーター・スプリングスと呼ばれるルート66号線沿いの町。

このルート66がとても引っ掛かった。先日の旅行記でも触れたとおり、旅行の準備をしていたとき、なぜルート66が人気なのかまったくわからなかった。そこでちょっと調べてみた。一言で表せば、ルート66とは古き良き時代のアメリカの象徴だそうだ。1926年に開通し、シカゴからロサンゼルスまでの2,448マイル(3,939 km)の高速道路だったけど、Interstate Highway と呼ばれる州間を突き抜ける高速道路の普及と共にその存在価値が薄れ、1985年には正式な地図からはすべて消えてしまったそうだ。ところが1990年頃から復興の動きが出始め、今日ではそのルートの一部が Historic Route 66 として人々に愛され続けているとのこと。

さて映画の話に戻って、このラジエーター・スプリングス、なぜこんなに寂れてしまったのかの回想シーンがある。この仮想上の田舎町が存在するとされるのは、ラスベガスからグランドキャニオン サウスリムへ行く途中(Kingman と Seligman の間あたり)にある。ただしルート66を通ればの話。今では I-40 という車線数が多くてルート66を通るよりも距離が短い高速道路ができてしまったので、時間短縮のためには I-40 を通った方が早い。特別な目的がない限りみんな I-40 を通る。かつて活気に満ちていた町は、I-40 の普及と共に客足が途絶え、そして忘れられた町となった。そんな回想シーンが(確か)ナレーションなしで流れる。グランドキャニオンからラスベガスに帰る際、自分はまったく同じ判断をした(ルート66は遠回りなので I-40 を通った)ので、なんだか大きなショックを受けてちょっと胸が痛くなった。

その続きは映画を観て頂くとして、同じような経験のある方や、むしろルート66を通った方にはより一層楽しめる映画だと思う。もちろんこれまでの作品を上回る CG のクオリティや映画に込められたメッセージなど、ここら辺に行ったことがなくても十分楽しめるおすすめの映画。アメリカは6/9スタートなのでもう終わってしまうけど、日本は7/1封切なのでまだまだこれから。時間があればぜひどうぞ。


● 関連
- カーズ日本語公式ウェブサイト
- Wikipedia: U.S. Route 66
- The Mother Road: Historic Route 66
- Route 66 News » A Route 66 guide to the "Cars" movie ← いわゆる『ロケ地』特集



【2006年夏アメリカ旅行記】
1日目:ボルチモア → JFK 国際空港 → いとこ夫妻宅
2日目:NYC 散策
3日目:NJ → ゲティスバーグ → ボルチモア
4日目:ボルチモア散策

グランドサークル旅行計画
5日目:BWI → LAS → ザイオン → ブライスキャニオン
6日目:ブライス → アンテロープ → モニュメントバレー
7日目:モニュメントバレー → グランドキャニオン
8日目:グランドキャニオン → ラスベガス
9日目:ラスベガス → ボルチモア
後日談:映画『カーズ』
これからグランドサークルに行かれる方へ

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3泊4日と非常に短かい期間だったけど、毎日が新鮮で驚きと感動の連続だった。ただ車に乗って見て回っただけなので、本来の大自然の楽しみ方とは違うだろうけど、短時間で多くを見て回る日本人的な観光にはぴったりなルートだったと思う(後で知ったけど、JTB が3泊4日でほぼ同じルートのツアーを出していた)。でも次回行くなら、自分の足で歩き回ってもっと多くの自然に触れたいけど。

旅行中いくつか気が付いたことで、これから旅行する方にきっと役立つと思われる情報を挙げておきます。また、撮った写真をほぼ時系列で並べているのでぜひご覧ください(284枚もあるので、スライドショーは2~3秒くらいが適当)。では、安全に気をつけて楽しいご旅行を。

- グランドサークル旅行の写真(サムネイルスライドショー


宿は最後まで粘るべし
何の予約でもそうだろうけど、直前になるとかなりの確率でキャンセル待ちが出る。最初にチェックしたときに空きがなかったからといって諦めないで、粘り強く(オフィシャルサイトで!)空きがないかチェックするべし。

出発前にできる限りの情報収集を
出発前にある程度の情報収集をしていたので困ることはなかったけど、それでももう少し念入りに調べておけばよかったと思った。詳細は旅行中にインターネットで調べようと思っていたけど、今回泊まったブライスキャニオンの Bryce Canyon Lodge, モニュメントバレーの Goulding's Lodge, グランドキャニオンの Yavapai Lodge, あとラスベガスの Bally'sの中で無料でインターネットが使えたのは Goulding's Lodge (しかも、フィットネスセンターでしか電波が入らない)だけ。まぁそんなの大自然の中だから、そもそも期待するのが間違ってるんだろうけど。逆に公園外のモーテル等に泊まった場合、インターネットサービスなどは充実してるかもしれない。

大きくて詳しい地図があると便利
そんなに込み入った道路ではないはずなので、今回カーナビは付けなかった。実際に迷うことはなかったけど、それでもある程度詳しく描かれた地図があったらより安心だった。何しろ Enterprise でもらった地図だけだったので。。アリゾナ州からの地図が非常に役立つと友人から聞いていたのでそれを持っていく予定だったけど、結局送られてこなかった。その友人曰く、アリゾナ州のみならずグランドサークルが網羅されているそうなので、手に入れば重宝すること間違いなし、とのこと。もちろん地図はそこら辺に売ってるけど、州毎の地図が多いのに州の境界ら辺が重要なので、役立つかどうかはちょっとわからない。むしろいい地図があれば、ぜひ教えてください。

日中でもライトを点けるべし
最近、昼間でもタクシーやバスはライトを点けている。アメリカだと一般車でも結構多くの人が点けている。ライト点灯が事故防止に絶大な効果があるとはあまり思っていないけど、今回の旅行はこの有用性を実感した。お互い一車線ずつの対向車線で前の車を追い抜くとき、対向車がどれくらい遠くにいるのか気になるところ。その対向車がライトを点けている場合、非常に距離感が掴みやすい。対向車もかなりのスピードを出しているので、ライトで距離を目算できるのは非常に助かるし、何より事故防止になる。

ナバホ族居留地のアルコール販売
ナバホ族は居留地内でのアルコール飲料販売を禁止しているそうだ(だからといって、彼らが飲まないわけではない)。グールディングス・ロッジのレストランで販売しているビールやワインはノンアルコールなのでご注意を。

スピードの出しすぎにはご注意を
とにかく何もないところなので、公園間を移動する時間を短縮したくてスピードを出しすぎる。でもところどころ警察が潜んでいるのでご用心。小さな町を通過する場合は制限が厳しく(時速30マイルとか)、パトカーもところどころで見掛けた。あと レイクパウエル付近のダムに警察がよくいるそうで、実際に何台か見掛けた。もちろん基本は安全運転だけど。ちなみに今回借りた Toyota 4Runner SR5, たまたま運転したのがそうだったのかわからないけど、この大きさなのにちょっとした横風や時速80マイルくらいの走行でかなり不安定だった。世界のトヨタなのにちょっと信じられない。



【2006年夏アメリカ旅行記】
1日目:ボルチモア → JFK 国際空港 → いとこ夫妻宅
2日目:NYC 散策
3日目:NJ → ゲティスバーグ → ボルチモア
4日目:ボルチモア散策

グランドサークル旅行計画
5日目:BWI → LAS → ザイオン → ブライスキャニオン
6日目:ブライス → アンテロープ → モニュメントバレー
7日目:モニュメントバレー → グランドキャニオン
8日目:グランドキャニオン → ラスベガス
9日目:ラスベガス → ボルチモア
後日談:映画『カーズ』
これからグランドサークルに行かれる方へ

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mixi でグランドサークルの情報収集をしていたとき、地球探検隊なる会社を知った。旅行会社ではあるけれど、よくあるパックツアーを販売してるような旅行代理店ではなく、社長を『隊長』、お客を『隊員』と呼びあってみんなで旅行を創り上げていく、心の冒険を楽しむ旅を販売している会社だそうだ。多国籍冒険ツアーと呼ばれる、名前の通り色々な国から参加者が集う現地集合・現地解散のツアー、大人の修学旅行と呼ばれる日本人版の冒険ツアーなどがあるとのこと。なんか聞いただけでもとっても面白そう。

今年4月に起業10周年を記念して、隊長こと中村伸一氏が本を出版した。両親がアメリカに来るついでに買ってきてもらった。その名も、『感動を売る!「人とお金」が集まる仕事術』と、なんとも刺激的なタイトル。

ビジネス書というよりは半自叙伝的に、ほぼ時系列に沿って語り進められていく。非常に読みやすい文体で、読者を最初から最後まで引き込む。大手旅行代理店と差別化を図るためのアイデア、オンリーワンであり続けるための経営手法、隊員たちとのコミュニケーション法、米国同時多発テロ危機の克服、そしてご自身が楽しんで感動を見つけながら働いてきた様子が熱く語られている。読み終わると、清々しさとともに非常にやる気が湧いてくる。この本からだけでも感動が伝わってくる。

色々と共感することや勉強になることが多かったけど、特に印象に残っているのがチャレンジ精神を持ち続ける大切さ。偶然の話だけど、今年秋から高校水泳部の後輩がワシントン DC にある大学院に通う。彼は2つ下なので、ちょうど2年前にやってきた自分にだぶって見える。さらに偶然、同じく2つ下の水泳部後輩が現在アメリカを訪れている。彼女は先の見えない事務職をすっぱり諦め、自分探しの旅の真っ最中。自分がアメリカに来てちょうど2年目の6月30日、三人で DC で一緒に食事した。そのとき二人を見て、最近自分にはチャレンジ精神が欠けてる気がした。

2年前、初めてのアメリカはすべてが新鮮だった。言葉・文化の違いを理解しようと、「もうこの瞬間は二度とおとずれない!」と常に言い聞かせ、一瞬一瞬を大事にできる限り多くのことにトライした。その甲斐あって色々なことに慣れた。自信も少しついた。でも、今まで非日常だった世界が日常の世界に変わって、以前のようなチャレンジ精神はなくなった。外界からの刺激が少なくなってそこで落ち着いてしまった。

数日前、日米の友人からメールをもらった。かつて同じ教室で学んだ仲間がいまも頑張り続けている姿を知った。身近な人が頑張っていると、自分も負けずに頑張ろうというやる気がいつも以上に湧いてくる。そしてこの本を読んで、改めて人生チャレンジし続ける重要性を学んだ。相田みつを流に言えば、『一生勉強 一生青春』なのかな。夏休み残り2ヶ月、ちょっと欲張って色々とやってみよ。

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最近進めているプロジェクトはかなり前に書いた Kinematic Error に関する研究で、ちょっと神経科学や心理学の要素も含まれる。幸いホプキンスの優秀な日本人の友人はそっち方面が多いので、以前少し話を聞かせてもらったりメールで訊ねたりお世話になった。このプロジェクト以外にもいまウチの研究室で行われてる研究で脳神経学に関するものがあるので、指導教官は前からあった共同研究の話に本腰を入れ、他専攻の二人の教授と本格的に lab exchange を始めることにした。この lab exchange とは、簡単に言えばお互いの研究室の学生が週に1回程度行き来すること。もちろん研究室全員じゃなくて、研究で関連がある学生のみだけど。まだ始ったばかりでどちらもまだお互いの研究室訪問しかしてないけど、これから本格的に始るので、どちらにも携わる自分としては結構楽しみ。

このお互いの研究室訪問で面白かったのが、自分の研究分野ではやるのがなかなか難しいと思ってたことでも、違う分野の専門家から見たら「そんなの簡単だよ」という意見が出てくること。できないという前提で話を進めていたのが、そのアドバイスで一気に道が開ける。こういうのが異分野交流の醍醐味だと思う。病院・医学部が有名なジョンズ・ホプキンスで医療ロボットの研究に携わるのはもちろん大きいけど、神経科学や心理学でもかなり有名なので、そういう分野の人たちと気軽に共同研究できるのも非常に大きなメリットだと思う。

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アメリカは理不尽なことがたくさん起きるけど、人の優しさに触れることもかなり多い。今日テレビを見ていたら、そんな心温まるシーンの CM があった。こういうのはぜひとも日本人(特に東京近郊に住んでる人)が見習って欲しいこと。ニューヨーカーとかボストニアンは結構冷たい、とアメリカ人の友達は言ってたけど。

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今朝 CNN のニュースを見ていたら、イスラエルの攻撃直前・直後の様子(だったと思う)が紹介されていた。その紹介された動画、14歳の少年が撮って、YouTube といういま話題の動画サイトにアップロードしたそうだ。イラク戦争が始ったとき、現地の情勢をマスコミよりも早くありのまま伝える手段としてブログが一躍脚光を浴びたけど、それから数年、今度は普通の人でも動画が簡単にアップロードできる時代になった。これからのマスコミの存在意義を考えると結構面白い。

さて、スティーブ・ジョブズが昨年6月にスタンフォード大の卒業式でスピーチを行い、それが非常に話題になってることを以前書いたけど、iTunes でその音声ファイル・動画ファイルをダウンロードできることを研究留学ネットのエントリーで知った。早速ダウンロードしてみたけど、この動画ファイル結構重い。そこで YouTube で探してみたらやっぱりあった。

前回も思ったけど、この場の聴衆からはそれほど感銘を受けた様子は伺えない。アメリカではほとんど見ることがない、原稿をひたすら読むスピーチだから?そんなわけで、個人的にはやっぱり音声ファイルの方が好きかな。

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こうなると、とりあえずなんでも動画検索したくなってくる。びいさんが紹介している、アメリカスポーツ界最高と言われるジム・バルバーノのスピーチ、やっぱり YouTube にあった。

うーん、やっぱり聴衆に語りかけるこういう話し方のほうが、思わずスタンディング・オベーションしたくなる。とてもじゃないけど、2ヶ月弱後に亡くなる方のスピーチとは思えない。ちなみに先ほどのびいさんのところで貴重な日本語訳が用意されています。


● 関連
- Jim Valvano (Wikipedia)
- V Foundation for Cancer Research

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すっかり書くのを忘れていたけど、一昨年から始まった IEEE-RAS と IFRR 共催のサマースクールが今年も開催されます。2004年、イタリア・ヴォルテッラのテーマは Human Robot Interaction, 昨年は東京にて Robot Design, そして今年はフランス・パリで Haptic Interaction と、いきなり対象範囲を狭めた気がしないでもない。開催時期が 9/25-29 と、アメリカだと秋セメスターが始まっちゃうけど、もう授業のプレッシャーがそれほど大きくない&タダでパリに行けるので応募することにした。対象は PhD 課程の学生かポスドクで、定員は30名。つい最近正式発表したばかりなのに、募集締め切りは今月末31日。正式スケジュールはまだ発表されてないけど、実は隠しページがある。興味のある方はぜひパリでお会いしましょう(自分が通ればだけど)。

● 参考
Robot.Mとの優雅な平日 (←9/19-23 の日記に昨年の様子が書かれています)

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ニューヨークやサンフランシスコなどの大都市で、有名どころがスペシャルメニューを特別価格で提供するレストランウィークと呼ばれるイベントがあるそうだ。ボルチモアでは今年初めて、今週の24(月)から28(金)まで、一部は来週まで行うとのこと。ディナーだと一律$30(飲み物、税、チップは別)、ランチは一部のみで$20。普段は高くて近寄りがたいレストランに行く絶好のチャンス!
Baltimore Restaurant Week

Restaurant Week Specials ← 開催地一覧

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今度引っ越す(というかもう昨日引っ越した)家のオーナーは、同期入学の同じ専攻のアメリカ人S。もちろんローンを組んで買ったみたいだけど、大学院生が家を買うなんて日本じゃ考えられない。さて、彼女は時々教会に行くそうで、教会は地域のちょっとした出会いの場になってるそうだ。というのは、いくつかのグループごとにわかれて、そのグループのメンバーを夕食に招くイベントがあるとのこと。今週水曜日がSの誕生日だったため、彼女はインナーハーバー近くの一等地にある家に誕生日ディナーに招かれた。その招待者の息子が日本に6年ほど住んでいるとのことで、Sはそれなら日本人を連れて行く、と自分を誘ってくれた。その家は rowhouse で一戸建てではないのだけど、至るところに高価な絵画や貴金属が飾られていて、映画に出てきそうな感じのとても豪華な家だった。

日本に6年住んでいる息子はイアンといって、ドキュメンタリー映画の監督をしているとのこと。最初3年間は栃木にいて、いまは東京港区の白金高輪に住んでいる。ボルチモアに来る前に自分が住んでたのは港区芝浦で、白金高輪までは自転車で10分程度。世間は狭い。いま、彼は3年ぶりにアメリカに帰ってきているそうだ。かなり日本が気に入ったようで、この日は日本食のオンパレード。てっきりアメリカの伝統的な夕食かと思っていたのでびっくりした。

まず最初に出てきたのはキリン一番搾り、つまみは枝豆・柿ピー・わさび豆。その後、何種類かの寿司(こっちでは巻き物も寿司と呼ぶ)が振舞われ、その後に本格的なディナーのスタート。冷やし中華、冷やしトマトサラダ、ゴボウの漬物、揚げだし豆腐、油揚げにしょうが&大根おろしをのせたもの、風呂吹き大根、そしてみそ汁。最後のデザートには芋ようかんとキットカット宇治抹茶味、そして玄米緑茶。メインディナーはすべて彼の手作りで、漬物以外は3時間弱で7人分作ったとのこと。もう一組招かれたカップルがベジタリアンだったため、それを考慮してこのメニューになったんだそうだ(寿司だけベジタリアン用、つまり魚なしの巻き物、を用意していた)。イアンはベジタリアンじゃないのにこんなメニューが簡単に作れてしまう、もう凄いの一言しか出てこない。こういうのを目の当たりにすると、25年も日本に住んでて揚げ出し豆腐も風呂吹き大根も作ったことがない自分がかなり恥ずかしくなってくる。。

以下、順不同に彼が言っていた日本・日本人に対する面白かった発言:


  • このディナー中、イアンは大したものじゃないけど召し上がってくださいと言って料理を提供し、みんながこの料理はすごい!と褒めると、決まって No, No と答えた。日本人は褒められても謙遜しなければならないからとのこと。
  • 栃木の居酒屋では「ねーちゃん、生!」で通じたのに、東京で同じセリフを言ったら怪訝な顔をされた。東京では「すみません、生ビールください」と丁寧に頼まなければいけない。 ← もちろん店によると思うけど。
  • 日本では酒の席でのことは大抵許される。上司に文句を言っても大丈夫(?)。友人宅に招かれて酔っても、ソファに寝ていいよと、とても親切に介抱してくれる(アメリカじゃ招かれて酔っ払うのはあり得ない)。
  • ○○は体にいいよ、健康にいいから食べてごらん、とよく勧められたらしい。体に良い食品をみんなよく知ってるけど、どこにどういう風にいいのか訊いてみると実はみんなあまり知らない。
  • 特に若い女の子は、医者や専門家が言うことより雑誌の占いとかの方を信じる。



  • ちなみに、イアンの作った(確か)イギリス南西部にある街に住むドラッグ中毒の女性とその息子を描いたドキュメンタリー映画 the ballad of vicki and jakeVisions du Réel, Festival International de Cinéma というコンテストで賞を取ったそうだ。映画を買ってくれる会社を探すのも重要だけど、次回作の出資者を探す方がもっと重要らしい。

    ● 関連
    イアンのブログ: documenting ian

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    先週木曜、3年目にして3回目の引っ越しを決行。一度目はこっちに来た直後に滞在してた寮から正式契約したアパートへ。引っ越しと言っても、荷物も渡米したときのものくらいしかなかったけど。二度目は昨年のこの時期。キャンパスまで徒歩5分のいいアパートだったけど、ベッドとソファが部屋の半分くらいを占めていたので、もう少し大きな部屋に移りたかった。結局 1BR(1ベッドルーム)の大きな部屋が見つかったけど、肝心のベッドとソファが大きすぎて入居先の3階まで持ち込めなかった。かなり本末転倒。。ここも学校まで歩いて10分弱、広さの割りに家賃も安かったけど、住んでみて色々な問題が浮上。そんなわけで、今年も引っ越し。お隣の建物のラボにいる N さんは4年で4回引っ越したけど、それは何としても避けたい。

    住んでれば大抵の不都合は慣れてくるけど、車の保険料ばかりはどうしようもない。これは地域(郵便番号)によってかなり変わってくるので、住所を変えるほかなかった。次に近隣住民。下に住んでいた住人が悪すぎた。とにかく騒音(というか生活音)に神経質。土曜日の昼に掃除機をかけていたら文句を言ってきたり、友人らと野球をテレビ観戦してたら怒ってきたり。こちらが悪かったのも一度か二度はあるけど、それ以外は異常としか言えない。ちなみに引っ越しのことを事前に知らせていても、当日に What's going on? (お前は一体何をやってるんだ?)と文句を言うあたり、やっぱり変なヤツだった。あともう一つはねずみ。以前の日記にも書いたけど、これは全然笑い事なんかじゃなくて、実はかなり深刻な問題だった。途中で数えるのをやめたけど、昨年10月以来の捕獲数は20匹弱くらい。掃除をすると、あり得ないところにねずみの糞を発見するたびにかなり凹んだ。

    そんないろんな要素が絡み合って、引っ越しを決意。当初はこれまでどおり一人暮らしで考えていたけど、なかなかいい物件が見つからなかったのと、シェアしてみるのもいいかなと思って、ちょうど友人が募集していたハウスメイトになることに。前回も書いたけど、家のオーナーSは同期入学で同じロボティクスを専攻している。当初は女1人男2人になる予定と聞いていて、もう一人の候補が An Inconvenient Truth のタダ券をくれた人。彼は環境問題にも興味がある人だったから、それならいいかなと思ったけど、結局彼は入ってこなかった。その代わり8月中旬に入居してくるのは、今度の秋からホプキンスの Public Health(公衆衛生)に通う、いまはドミニカに住んでいる女の子だそうだ。craigslist という地域掲示板みたいなところで募集して、メールのやり取りだけで決めたのでどんな人なのかよくわからないらしい。ただ、その人はボランティアをしてるそうで、それが決め手になったとのこと。確かにボランティアをする人に悪人はいなさそう。ちなみにその子はいまドミニカにいるけど、国籍は訊いてないので不明。さて、これから一体どんな生活になるのやら。

    <注> 最初の画像は近所で有名なお隣ですので、あしからず。。

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    またまた日記じゃなくて回想記になるけど、ちょうど1週間前に引っ越しをした日の夜、Baltimore Restaurant Week だったので、友人を誘ってレストランに行ってきた。ディナーは一律$30なので、こういうときこそ普段は近寄れない高級店に行かなければ、という貧乏学生の発想。。

    先日小泉総理が訪米した際、ワシントン DC の The Prime Rib という店から首相が出てくるのを目撃した、と DC に住む友人が言っていた。先月 DC で彼と会ったとき、その店に行こうかという話が出たけど、あまりにも高かったので即却下。実はこの店、DC とボルチモアとフィラデルフィアに店舗を構えてる。そこで、このレストラン・ウィークを利用して行ってみた。

    店のウェブサイトを見たらドレスコードがある。今までそんな店には入ったことがないので、ちょっと怯んだ。が、同行者 M さんの社会経験のための一言で腹を固める。学生とは言え既に27歳、男性はジャケット着用くらい普通か。ちなみに DC 店だと男性はジャケット+ネクタイが必須とのこと。

    アメリカでは安くて美味しい料理を期待しちゃいけないけど、やっぱりそれなりに払えばそれ相応の美味しい料理を食べられる。The Prime Rib は評判どおりとても良かった。スープもサラダもメインディッシュのステーキもとっても美味しかったけど、一番感動したのが Creamed Spinach というほうれん草。あまりにも気に入って、一人で食べまくってた。検索して見るとレシピはたくさん出てくるから結構メジャーなのかもしれない。最後のデザートはちょっと甘すぎたかな。

    あと、ステーキの付け合せにゴボウみたいな歯応えの辛いものが出てきた。これは horseradish(セイヨウワサビ、ワサビダイコン)と呼ばれるものだそうだ。そういえば、この前ブライス・キャニオンのレストランでステーキを頼んだとき、すりおろししょうがみたいのが出てきたけど、これがまさにすりおろしたホース・ラディッシュだった。

    ドレスコードが示すとおり店内は高級感溢れていて、カメラを持参したもののちょっと恥ずかしくて結局1枚も撮らなかった。レストラン・ウィークで混んでたからか、人が多くてなかなか他の人の声が聞こえなかったけど、たまにはこういうところでの食事もいい。そんなわけで、なかなかよい社会勉強でした。

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    最近かなり暑い。日本も相当暑いみたいだけど、ここボルチモアも数日連続で100F(約38度)越えだった。明日くらいから少し気温が下がるみたいだけど、アル・ゴアが言っていた年々気温が上がってるデータは今年も更新されそう。



    さて、引っ越してきた地域は Hampden(ハンプデン、でも実際には p は発音しない)と呼ばれ、ボルチモアの地元住民が多い。ホームウッドキャンパスの周りは結構住み分けされていて、東側の Charles Village は学生が多く、北側はちょっと高級感が漂ってポスドクとか客員研究員が多い(もちろん学生も結構いるけど)。ハンプデンと呼ばれる西側には地元民・ボルチモリアンが住んでいて、そして南側はちょっと治安が悪い。前回住んでいたところは一応チャールズ・ビレッジに入ると思うけど、キャンパスから見ると東南側なので、見た目的に結構境界ラインな気がする。前回はお隣さんの豪華な写真を載せたけど、今回引っ越してきた周辺、見た目的には前回のアパート周辺より少し悪い気がする。でも、たった1週間住んだだけど、体感的にはそこまで危なそうには感じない。

    そしてこの家、確かに隣と比べると見劣りしちゃうけど、そんなに悪くない(2棟くっついてるので、写真1枚目の右側のみ)。表からはそうは見えないけど、中に入ってみると奥行きがかなりあって広いし、先月改装したばかりのキッチンは結構圧巻。まだ3人目のハウスメイトが入ってきてないけど、3人ならかなり十分の広さ。まだ自分の部屋の壁のペンキ塗りが終わってなかったり、併設されてるバスルームのバスタブから水漏れがある等の細々とした問題はあるけど、いまのところ快適に暮らしてる。

    一つ問題があったとすれば、懸念してたとおり焼き魚。これは引っ越す前にちょっと気にしてたけど、自分の入居する部屋にキッチンもあるとのことで、それなら2階で料理すれば問題ないかなと思った。でも、2階のオーブンは結構不安定みたいで、1階のキッチンが豪華にリニューアルされたので、やっぱり1階キッチンに行ってしまう。この前、S が外食に出たときに試しに塩鮭を焼いてみたけど、S が帰ってきたときの反応がちょっと微妙だったので、多分もう1階のオーブンじゃ焼けなさそう。まぁ、無煙・無臭の fish roaster(魚焼き機)を買えば問題解決しそうなんだけど。

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    この前も書いたけど、引っ越してきた家は同じ専攻・同期入学の大学院生 S がオーナー。彼女は指導教官からではなく外部から奨学金をもらってるので、一般の大学院生がもらう給料よりは多い。自分と同じ研究室でも2人の大学院生が家を購入していて、その2人も外部から結構いい奨学金をもらってる。ニューヨークとかボストンみたいな大都会じゃ無理だろうし、親のサポートも必要だろうけど、それでも大学院生が家を買うなんて日本じゃ考えられない。

    もう一つ、学生でも家が買えるための前提条件は、アメリカのインフレがこのまま続くこと。じゃないと、家を売るときに購入時より高い価値で売れなくなってしまうから。日本だと年々家の価値は下がっていくけど、(少なくともいまの)アメリカは年々価値が上がっていってるそうだ。だから、卒業時に家を売るとき、購入時よりも高く売れる。平たく言えば、銀行にお金を預けていたようなもの。でもそれ以上に、家を購入するとその価値を上げようと自分たちで改修工事する。以前 S のお兄さんが家を買ったとき、良い家だったけど細々と小さい部屋に区切られてるのが好きじゃなかったそうだ。そこで彼は壁を取っ払い、1年掛けて新たに壁から仕切り直したそうだ。こういうのを聞くと、そもそも家に対する考え方が日本人とは違う気がする。

    さて、自分が引っ越してくる前に部屋のペンキ塗りは終わってる、という話だったけど、S が忙しくてまだ1層しか終わっていなかった(というか、その1層目も手伝ったけど)。最初の1層目がベース、残り2層は同じ色で2回重ねる。昨日・今日でようやくペンキを塗り終えた。ちなみに壁の色は、前入居者の意志を引き継ぎ、periwinkle という薄紫っぽい色。

    この他、バスタブ管からの水漏れも、サンドペーパーで錆を取り除きシリコン接着剤で補修完了。1階のトイレの流れが悪かったのも、S がバルブを交換したり色々と試行錯誤して終わったみたい。彼女曰く、アメリカの生活を体験させてあげてるのよ、とのこと。もちろん冗談だけど、まぁまさにその通りだ。もし将来アメリカに残って家を買ったときの予行練習みたいな感じ。


    ● 関連
    ニテヒナルびいたま:アメリカで家を買う

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    昨晩の CNN で面白いニュースが紹介されていた。四肢麻痺の人の頭に小さなチップを埋め込み、そのチップから脳波を計測してコンピュータに送り、そのコンピュータと繋がれているパソコンやロボットなどを考えるだけで動かせるという。以前日米に通っていたとき(確か2003年冬)、面白い新聞の記事を発表してディスカッションする授業があって、そのときにサルで同様の実験があったことを聞いた。サルを使ってコンピューターモニタに映し出されたカーソルを動かす実験はもっと前からあったようだけど、当時は全然知らなかった&発表者の彼が記事を持ってなかったのもあって、実はちょっと半信半疑だった。それがもう人間で成功してることにびっくりした。これに関するブラウン大学研究チームの成果が Nature の Volume 442 Number 7099 に載っていて、そのほかにもスタンフォード大の研究グループが、対象はサルだけど、従来よりも正確に4倍も速く制御するアルゴリズムを発見した記事が載っている。といっても、自分は神経科学系の論文を読んでもわからないけど。。

    さて、最初の人間を被験者とした研究グループ、ロボットアームを動かすことにも成功している。昨日の CNN で流れた映像では非常にシンプルな動きでまだまだ実用化には程遠いけど、そのうち、脊髄損傷したり腕を失くした人が元通りに腕(もしくは代替えのロボットアーム)を動かせる日が来るだろう。実はこれに関して DARPA(アメリカ国防総省の防衛高等研究計画局)が出資している義肢を作ろうという大掛かりなプロジェクトがある。以前概要だけ聞いたので詳しくは覚えていないけど、相当数の研究者が携わっていて、ウチの研究室もちょっとだけ参加している。関わっている分野はハプティックス(触覚・力覚)の部分。以前、インテリジェント義足の動画を見てびっくりしたけど、コンピュータ制御された義足の研究は非常に進んでいる(興味ある方は robo さんのブログへどうぞ)。それに比べると、義手や義腕(?)はあまり聞かない、と思う。足との大きな違いは、手の場合は感覚がより重視されること。つまり、腕を失った人がロボットアームを取り付け、それを自由に動かすことができるようになったとき、物を握ったときの感触や手触り感をきちんと再現できるかが問題になってくる。まぁかなり長期的なプロジェクトだけど、いつかそんな日が来ればいいなと思う。アメリカ国防総省がらみなのがちょっと気に食わないけど。

    ● 関連
    Nature Japan: 脳-機械インターフェース
    Wikipedia: Matt Nagle ← 今回の被験者
    WHDH-TV - Boston - 7 Healthcast - Brain breakthrough ← ここにも動画(WMV)がある。
    Brain-computer link lets paralyzed patients convert thoughts into actions

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    以前、アルクの企画に挙がっていたアメリカ在住者おすすめのお土産に関して書いたけど、逆にアメリカにお土産として持ってくるものでお勧めを一つ。今年の正月に伯母さんからお勧めされたもので、『レンジでゆで野菜』というもの。最初はそんなのいらないよと思ったけど、使ってみたらもう便利で手放せない。

    ザル付き2重構造の容器になっていて、文字通りレンジで簡単に茹で野菜ができる。茹でたお湯に栄養分が溶け出すことがないので損失も少ないそうだ。蓋を完全に閉め、野菜の自重による圧力効果で簡単に加熱できる。ほうれん草のおひたしとかポテトサラダを作るのにわざわざ茹でる必要がなくなったのが一番便利。もちろん大抵なんでもできる(でも冷凍枝豆は微妙だった)。日本じゃ結構前から流行ってたみたいだけど、多分アメリカにこんなものは売ってない気がする。お正月に持ち帰ってきた丸型は主にご飯用に使ってたけど、この前両親が遊びに来たとき、伯母さんからのプレゼントでとうもろこしがそのまま入る細長いタイプを持ってきた。アメリカ人ハウスメイトの S はもうこれが病みつきになって、ほとんど毎回使ってる。とてもいいものを頂いて感謝です。

    フタに野菜ごとの調理時間の目安が書かれているけど、当然日本語なので、それを訳した表を添付してあげれば喜ばれるはず。もちろん自分用でも重宝するけど、(ちょっとかさばるけど)軽くて安いのでお土産にとってもおすすめです。

    ● 参考
    いくらとすじこ!(。・_・)ん・・・? 私、企業の回し者、ちゃいまっせ~(^^ゞアセアセ ← パスタ用もあるらしい
    Life is beautiful: ゆで野菜のオリーブオイル炒め ← お手軽で健康的な簡単料理

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    2年前の同じ頃ボルチモアにやってきた友人が、一昨日修士号を無事に取得した。一息つく暇もなく、彼女は新たな活躍の場を求めて今朝日本へと飛び立った。同じ時期にやってきて、同じ期間苦楽を共にした友人が帰っていくのは、言葉ではうまく言い表せない感情を生む。もう帰ってしまう寂しさと、新たなスタートに向けての応援の気持ち、そして、人一倍多くのトラブルに見舞われた彼女に、本当にお疲れさまでした、と。

    出発前夜にまでみんなを招いてボルチモア一の料理を振る舞ってくれた F さん、本当にどうもありがとう。日本での更なる飛躍を祈ってます!

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    最近暗くなるのが結構早くなってきた。といっても、サマータイム中だからまだ夜8時頃までは明るいけど。あと2週間すると3度目の秋セメスターが始まる。ホプキンスはかなり遅い方だから、もう始まってる学校もあると思う。1年目の方、最初のセメスター頑張って乗り切ってください。

    去年の夏は GRO という大学院生のための学生委員会みたいなところが主催するサッカーをやったけど、今年はウチの専攻からも去年やった ERC からもサッカーのチームは出なかった。今年はのんびりしようかと思ったけど、卒業して主力が何人か抜けたので、機械工学科のソフトボールチームが人手不足になった。せっかくなので予選リーグ途中から参加したら、ウチはかなり強いチームだった。ソフトボールだからってこともあるけど、20点とか30点とか取って予選は全勝通過。前回までのチーム打率が6割7分4厘というありえない数字(ただしエラーもフィルダースチョイスもヒットに数えてるけど)。ところが今日のベスト4の相手は強すぎて、なんと屈辱のコールド負け。決勝の金曜日に備えてみんな予定を空けてたのに、不完全燃焼のまま夏は終わってしまった。

    先日応募したサマースクール、7月末日が締め切りだったのに、あるロボット系メーリングリストでは8/1に募集メールが回ってたり根本的な連絡不足などで、結局8/15まで締め切りが延びてた。昨日、めでたく審査を通過した報告をもらえたので、来月末にフランスはパリに行くことになった。親の光は七光ならぬアドバイザーの七光な気もするけど、まぁ無事通ってよかった。応募書類の一つに参加志望動機を1ページにまとめるのがあって、「パリに行きたいから」の一言以外になかなか思いつかなかったけど。

    昨日3人目のハウスメイト C と初めてご対面。C に会うことなく決めてしまったオーナーの S もすごいけど、家を一度も見ることなく、craigslist の広告と S とのメールのやり取りだけで決めてしまった C もすごい。C はこの前までドミニカに1年半、その前はアフリカに2年いたそうだ。びっくりしたのが、アフリカに行く前に住んでたサンフランシスコの貸し倉庫に、当時持ってた家具を保管してたとのこと。売って新しく買い揃えるより、3年半も保管するほど価値のある家具って一体どんなすごいものだろう。。

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    今までの週末の過ごし方は、友達と遊んだりのんびりゆったりな時間を送ってた(セメスター中だと宿題か研究。。)けど、引っ越してきてからは日曜大工な週末だった。先日の部屋の壁塗りに始まり、Home Depot で長い baseboard(うまく説明できないので写真を参照)を買ってきて、それを電動のこぎりで切って壁に取り付けたり、長いカーテンを買ってきてそれを窓のサイズに合うように裁縫したり、キッチンに取り付け忘れた取っ手(写真を見ればわかる通りノブがどこにもない)を、元大工の友達に手伝ってもらって深夜3時まで取り付けたり。でも、どうやら今年の夏分はもうほとんど終了っぽい。さすがにセメスター中はやりたくないので、ようやく目処が立ってよかった。というか S はワークショップと友人の結婚式のため、この前の土曜日から2週間ちょっと外出中。入れ替わりに、昨日3人目のハウスメイトが入ってきた。荷物の量がとんでもなかった。。

    昨日は、昨年末以来となる、ボルチモア在住の日本人大学院生を対象にした食事会。今回はホプキンスからだと少し離れてるけど、ロッテの隣にある韓国料理屋・新村で焼き肉を食べた。隣の研究室の韓国人が「焼き肉なら新村!」と言っていた通りとっても美味しかった。でもここからの距離を考えると、近くにある韓国料理屋の焼き肉でもいいかも。今回も何人か初めてお会いできた方もいて楽しかった。もう少し集まるかなと思ったけど、ちょっと日程が悪かったみたいで残念。次回はぜひ!

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    忘備録の一環として。以前、主にアメリカ発日本行きの格安航空券ウェブサイトを書いたけど、今回パリまでのチケットを買うのに使ったのは Kayak.com というウェブサイト。これはグランドサークル旅行のとき見つけたけど、つい先日、TIME 誌の選ぶ 50 Coolest Websites にも選ばれていて思い出した。Kayak で条件を入力するだけで、大手格安航空券ウェブサイトをまとめて検索してくれるのでとっても便利。

    ちなみに、今回はアイスランド航空のボルチモア発レイキャビク経由パリ行きを購入。ただの乗り継ぎだけど、自分の人生でアイスランドに行くことがあるなんて考えもしなかった(でも日本からの直行便だと12時間なので、成田-ニューヨーク間くらいみたい)。聞いた話によると、ケフラヴィーク国際空港にて乗り継ぎ便待ちで4~5時間もあるような場合、空港近くへの観光ツアーが利用できるらしい。便によっては無料になるとか。S からの情報で裏付けはないけど。

    アイスランド経由のかなり安い航空券が手に入ったので満足してたんだけど、友人から学割&教員割(?)のあるサイトを教えてもらった。Kayak.com だと大して安くなくて諦めたノースウェスト、この Student Universe だとかなり安い。NW のマイレージプログラムを持ってるので、ちょっと損した気分。。

    P.S. おすすめのホテル検索サイトあったら教えてください。

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    アメリカは9月第1週は Labor Day でお休み。授業が始まってないから休みも何もないけど、貴重な休日なので遠慮なく休ませてもらって、キャンパス周辺の方々とミニお食事会。先週もやったし、来週末は研究室 BBQ, 再来週はこの家で大規模なホームパーティーとなんだかパーティー三昧な気もするけど、引っ越してきてからメリハリのついた生活ができてるので、それなりに充実してる。ただ肝心の実験準備が遅れていて、10月中旬の某学会締め切りに間に合うか微妙になってきたけど。。。

    今日は、面識はあったけどきちんとお会いして話すのは初めての方がいたり、いつも以上に色んな専攻の方がいたりと、気が付いたらあっという間に7時間も経ってた。引き出しの多い方が集まると話していて本当に楽しいし、いろいろと勉強になる。でも今日一番の衝撃的な事実は、経済学部大学院生の給料の額。去年 PhD Comics の作者が描いていた状況に経済学部も含まれる気がする。専攻によって給料の額が変わるのは聞いていたけど、こっちがとっても恐縮してしまうくらいだった。

    ちなみに写真は、昨年秋にホプキンスに短期研究留学していた N さんから頂いた日本酒。とても飲みやすくて美味しかった。

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    ホームウッドキャンパスは今日から秋セメスター開始。あっという間に3年目に突入。でも周りの方の話を聞くと、これからの3年間(+α)が長そう。。

    ウチの専攻では、修士課程の修了要件に10科目の授業履修が定められている(もしくは8科目+修士論文)。PhD 取得に授業数の決まりはない。これまで2年間で9科目取ったから、とりあえず通過点の修士を取るためにはあと1科目でいいんだけど、来年春に受ける GBO (Graduate Board Oral Exam) と呼ばれる口頭試問のために今セメスターも2科目取ることにした。というのは、GBO では専攻内から2人、専攻外から3人の教官を選ぶ必要があって、このままだと専攻外の教官が不足してしまうので。もちろんこれまでに誰を GBO の審査官に選ぶかも考えて授業を取ってきたけど、これまで2科目取って一番優先順位の高かった先生が、昨年度いっぱいで退官された。近々退官するという噂は聞いていたけど、まさか自分の口頭試問を目前に辞めてしまったのはちょっと誤算だった。

    今セメスター取る授業は、自分の指導教官が開講する Haptic Systems for Teleoperation and Virtual Reality という授業と、2年前に2週間でやめてしまった Computer Vision. 前者は半ば強制的に取る必要があって、後者が GBO のため。今セメスターは自分にとっては興味を引かれる授業が少なく、コンピュータ・ビジョンも消去法で残った感じだけど、同じく消去法で残ったデジタル信号処理と迷った。どちらかと言えばデジタル信号処理が良かったけど、指導教官がそれぞれの担当教官を見比べて前者(同じ研究グループの先生)を勧めてきた。なんだか大人の事情が反映されてる気がしないでもない。

    とは言っても、ロボット工学の基礎知識としてコンピュータ・ビジョンは必要だろうし、授業自体は結構面白い。ただ一番痛かったのは、2年前に履修する気満々で買った教科書2冊、引っ越しを控えた今年5月に「もう二度と使うことはないだろう」と思って両方ともアマゾンで売ってしまった。今日の授業でその2冊がテキストとして推奨された。。

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    アメリカはとにかく自転車の盗難が多くて、キャンパス内でもしょっちゅう持っていかれるそうだ。去年の話だけど、robo さんは一日に2台も盗まれたそうだし。。。

    今年から研究室に入ってきた院生の一人はユタ州出身で、マウンテンバイクが好きだそうだ。少しキャンパスから離れたところに住んでいて、彼は雨の日でも自転車で通っている。今日、みんなで自転車の話で盛り上がってたら、彼が面白い(?)ビデオクリップを見せてくれた。何度も自転車の盗難被害に遭った人が、平日通勤ラッシュのニューヨークシティーのど真ん中で、自転車を盗むのはこんなに簡単なんだと実演してる(一応念のため、自転車も含めて全部彼らの物)。逆に、みんなが急いでる朝、しかも他人に無関心な大都会だからってのもあると思うけど。


    ちなみに唯一最後に話しかけた人、こっちのやり方のほうがもっと簡単だよとアドバイスを与えている、通りがかりの自転車泥棒です。

    ● 関連
    NEISTAT BROTHERS (このビデオを作った人たち) ← 左メニューの MOVIES から他のビデオが見られます

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    昨日はウチでかなり大規模なパーティーを開いた(家主でもないのに『ウチ』というのは気が引けるけど、住んでるんだから my house って言ってもいいらしい)。機械工学専攻の院生・ポスドク全員に招待状を送って、事前にパーティーに行くよと返事をくれたのが50人強なので、実際には80~100人くらい。さすがにこの家も人で溢れかえった。今までは招かれる側だったから途中で帰れたけど、今回は一応ホストなので最初から最後までずっと顔を出す必要がある。大変かなぁと思ってたけど、夜の9時スタートで結局パーティーが終わった朝5時頃まで結構あっという間だった。

    このパーティー、オーナーの S が去年からはじめて、年2回それぞれ秋・春のセメスターはじめにやっている。ハウスメイト募集にもパーティーの用件が入ってたくらい、S はこういう社交的なのが好きっぽい。前回の残り分が結構残っているので、この家にはいろんなアルコールが常備されている。60リットル弱の樽ビールと他に買い足したアルコールなどをホスト3人で割り勘して、あとはみんなが持ってきてくれたビールやワイン(2枚目)。食べ物はチップスくらいなので、出費も一人$50と大して掛からなかった。でもまぁ年1回くらいでいいと思うんだけど。。

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    アメリカでの大学院生活も3年目に入って、少しは色々なことが見えるようになってきた。以前にもどこかで書いたかもしれないけど、日本の学生は作文・プレゼンテーション能力を鍛えるべきだと思う。でも、残念ながら上手く教えられる教員がいないからか、日本の大学ではそういう授業がないんだと思う。自分の研究を他人に理解してもらうためには、丁寧にわかりやすく説明することが重要で、その点において日本の学生とアメリカの学生には大きな隔たりを感じる。こっちの学生を見ていると、授業のレポート書きの延長線上で論文を書ける気がするけど、少なくとも自分の学部時代の体験では、レポートと論文はまったく別物だった。

    とここまで書いておいて、ここから逆の主張をすることになるけど、作文・プレゼン力があまりにも優れていて、一しかないことを十にも膨らませて説明できるのもちょっと困ってしまう気がする。アメリカの研究大学で大学教授として生き残っていくためには、グラント(=研究資金)を勝ち取る能力が必須で、研究資金を得るために大学教授は相当な労力を費やす。研究資金がないと、大学院生・ポスドクが雇えない、(研究資金を自分の給料にも充てている場合は)給料も入ってこない、研究に必要なモノが買えない、そして余計に研究が進まなくなって全然成果が出ない、となってしまうため。当然大学・分野によって変わってくると思うけど、多くの理系分野(特にサイエンス)ではこれが当てはまると思う。

    研究資金を勝ち取るためには、明確に自分の研究プランを説明することが求められる。奨学金を狙う学生や大学院に出願する学生も、レベルはかなり違うけど、明確にプランを示すという点では一緒だと思う。だから、作文・プレゼン力がある人は、学生の頃からより多くの賞与をもらって、論文もどんどん出版し、将来的にも多くのグラントを獲って生き残ることができる。もちろんはじめに言ってるように、この能力自体は非常に重要なことだと思う。自分の研究を誰にでもわかりやすく伝えることは、研究者としての義務みたいなことだとも思う。でも時々ふと思うのは、説明が下手な人がいるんだから、説明が上手い人もいる。そして中にはちょっと上手すぎる人もいるはず。それってどうなんだろう、と。採択率が40~60%と言われるロボット系最大の国際学会締め切りが先週金曜で、アメリカからの採択率ってどれくらいなんだろうと思いながら、なんとなくそんなことを考えていた。

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    フランスはパリで開かれるサマースクールに1週間参加するため、行く前の週は宿題と実験を前倒しでとにかく進め、パリに行ってからも毎日朝から晩まで予定盛りだくさんだった。ハプティックスの分野で著名な先生方の講義を受けたり、他国の学生たちとも研究の話で盛り上がったり、楽しく貴重な経験ができた。観光に割ける時間があまりなくてちょっと残念だったけど、華の都・パリはとても綺麗で、できるならそのままずっといたかった。でも宿題もたまって、2週間後に World Haptics の締め切りが迫っているので、また現実に戻って研究を進めなければ。。。

    サマースクールの詳細、パリの写真等はまた後日、もう少し落ち着いてから紹介します。

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    パリに行く前は2つだった宿題が帰ってきたら4つに増えてて、受講してる授業のファイナルプロジェクトのプロポーザルを書いたり昨日締め切りの論文があったりで、1年目の終わりを髣髴させるような忙しさでした。論文は無事執筆が終わったけど、今度はそのために延期してもらった宿題が貯まってるので、授業を取りながら1週間空けるのは結構大変なことを身をもって体感。。まぁこれも今学期で最後(のはず)。

    さて、嬉しいことに今日は秋休みだったので、パリで撮った写真を少し整理。サマースクールの話、パリの感想などはさらに後回しして、とりあえず写真をご堪能ください。

    Musée du Louvre

    Rue de Rivoli

    Jardin du Palais Royal

    Sunset over the Seine

    Cathédrale Noore-Damede Paris

    Sundown from the Seine

    Louvre the Seine from open-air terrace in d'Orsay

    Jardin des  Tuileries

    Jardin du Luxembourg

    Jardin du Luxembourg

    Jardin du Luxembourg

    Tour Eiffel


    もっと見たい方はこちらからどうぞ(サムネイルスライドショー)。いつも通り枚数が多いです(182枚)。おまけでエッフェル塔のネオン映像。そして一緒に参加したポスドク K が撮った写真はこちら。とても同じ場所に行ったとは思えない。きっと博士号を取ると撮影技術も向上するに違いない。

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    もう1ヶ月も前の話だけど Better late than never (遅れてもしないよりはまし)ということで、パリの思い出話を少し。

    looooooong line to buy train tickets

    me sleeping in a tiny bed

    Jardin du Palais Royal

    Jardin du Luxembourg
    パリに行くときは大抵シャルル・ド・ゴール空港を利用すると思うけど、空港からパリの中心街に出るためには、(1) エールフランスなどのリムジンバス、(2) RER(高速郊外鉄道)、(3) タクシー等があるとのこと(以上、地球の歩き方情報)。今回 RER を使ったけど、ここはお勧めしません。切符の券売機は、確か Smart Card とかいう特別なカードが必要で、現金・クレジットカードは不可。仕方がなく窓口に並ぶことになったけど、空港から人がたくさん来るのに窓口対応が1~2人のみ。結局切符を買うのに1時間以上も掛かった。違う便でパリに着いたアドバイザーはエールフランスのバスを使ったそうで、荷物の持ち運びもなくてよかったとのこと(市街地から空港に戻る際は長蛇の列になることはないと思うけど)。

    今回びっくりしたのがホテルの狭さ。国土を考えれば当然だけど、一般的にヨーロッパのホテルはアメリカより狭いとのこと。ベッドはアメリカのサイズの半分くらい?高校生のときに家族旅行でヨーロッパをちょっとだけ回ったけど、当時は全然気にならなかった。アメリカンサイズに慣れちゃったからかもしれない。でもさすがパリ、内装はとってもおしゃれだった(デザインに懲りすぎて機能的にはいまいちのもあったけど)。

    サマースクールが開かれたのは、ラテンクォーターにあるパリ第6大学 (Université Pierre-et-Marie-Curie, Paris 6) というところで、結構ノートルダム寺院に近かった。ここは科学と医学が主体とのこと。キャンパスの景観はいかにも理系って感じの無機質な建物ばかり。でもアメリカと違ってみんな学生はおしゃれだったけど。至って当然の話でばかみたいな感想だけど、アジア系もアフリカ系もみんなフランス語を喋ってるのになんか違和感を感じた。お昼は毎日学校の周りで食べたけど、値段もそこそこで美味しくて、ボルチモアに帰ってくるのが辛かった。

    お金の話。結構多くのところでクレジットカードが使えた。でもアメリカほどじゃないので、それなりに現金は必要。今回とっても便利だったのが ATM. 同行者のポスドク K が両替所より ATM の方がレートがいいと言ったので素直に従った(そして実際にそうらしい)。クレジットカードじゃなくて、自分の銀行口座から落とせるのでとっても便利。これは常識なのかな。ちなみに Bank of America と BNP Paribas という銀行が提携していて、その ATM がパリ第6大学前にあったので、毎回手数料無しで引き落とせた。他の銀行の場合、1回につき$5 + 1%の手数料が掛かっていた。

    今回見て回った中で特に気に入ったのはパレ・ロワイヤルとリュクサンブール公園。パレ・ロワイヤルは面白いオブジェと整った公園があって、リュクサンブール公園は色とりどりの花が咲いていてとっても綺麗だった。あとオルセー美術館は2時間くらいの予定が3時間半くらい見て回った。残念ながらオランジュリーとルーブルは行けず。

    パリの地下鉄は東京みたいに結構整備されているし頻繁に走ってる。地下鉄は距離に無関係に一回券が€1.40, カルネ (Carnet) と呼ばれる10回券が€10.70 (2006年9月現在)。RER は距離に比例するっぽい。滞在してたホテルから大学まで毎日地下鉄を使うことになっていたので当初はカルネを買う予定だったけど、駅の窓口で毎週月曜スタート日曜終了のウィークリーパスみたいなのを勧められた(地球の歩き方には載ってない)。これがたったの€16で、ちょうど都合のよい期間(日曜から次の日曜にパリ滞在)だったので、かなり役立った。RER は別料金だけど、地下鉄は1週間乗り放題なので非常にお勧めです。

    長くなったので、サマースクールに関してはまた今度。。。

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    boat tour

    hands-on project

    Haptic Summer School
    9月末のサマースクールに出席するために1週間学校を休んだ。帰ってきたら宿題が2倍に増えてて論文締め切りも迫ってて、論文のために締め切り延長してもらった宿題を消化してるあいだに中間テストがやってきてと、結局1週間の不在穴埋めに1ヶ月も掛かった。これがセメスター(2期)制じゃなくてクォーター(4期)制だったらどうなってたことやら。。

    さて、せっかく参加したからパリの感想だけじゃなくてサマースクールの感想も。去年参加された baby touch さんの日記(9/19-23)を見てもわかるとおり、朝から晩までスケジュールがぎっしりっぽい。今回は、
    ----------------------------
    08:30-10:20 講義1
    10:40-12:30 講義2
    12:30-14:00 昼食
    14:00-15:50 講義3
    16:10-18:00 講義4
    ----------------------------
    というのが大まかな流れで、これが月曜から金曜まで。夜も(参加は任意だったけど)色々なイベントが組まれていて、大体帰るのは毎日11時半くらいだった。時差ぼけと講義を聴き続けるのとで、自分も含めて授業中にウトウトする人もちらほら。。でもどの講師も入念に準備してくれたおかげで、とっても刺激的で知的好奇心を満たすような講義が受けられた。個人的に一番楽しめたのは、Dr. Colgate の受動性(passivity)の講義。かなり基本的な概念から丁寧でわかりやすい解説で、後半はサンプル値制御の安定性の話など。自分はこういう分野に興味を持っていたけど、最近はちょっと違う方向に進んでるので、なんだかちょっと複雑な気分。ちなみに今回のすべての講義スライドが CD-ROM に収められて参加者に配られることになってるけど、これには難色を示した講師もいたそうだ。彼らの最新研究成果の多くを出しているから、確かにわからなくもない。でも生徒にとっては講義資料が手に入るのは嬉しい限り。1ヶ月経ってもまだ全然音沙汰なしだけど。

    開催地がパリだったのとその後に IROS が控えてたからか、自分を含めて日本人学生は2人(講師は1名)とちょっと寂しかった。でもそのもう一人の日本人参加者 N さん、積極的に講師や学生に話しかけたり、授業中もポンポン質問を投げかけたり、彼のそのバイタリティには圧倒された。自分も3年目なんだから、こういう積極性をもっと出さないといけないのはわかってるんだけど。あとウチの研究室からアドバイザーも含めて4人も参加したので、気楽に参加できた反面、他の学生との交流が少し疎かになってしまったのはかなりの反省点。。

    座学のほかに、CEA というフランス政府が出資する原子力機関の研究所を訪れたり、実際にハプティック・インターフェースを使って/作って簡単なデモを見せたり、セーヌ川下りや超一流レストランでの晩餐会があったりと、帰ってきてからの大変な生活を差し引いても有り余る経験ができたと思う。サマースクール参加者による写真もあるので、雰囲気だけでもどうぞ(Mitch の解説がおすすめ)。最後に、まだ暫定でオフレコなのかもしれないけど、来年はバンクーバーで医療ロボットが候補に挙がってるそうなので、興味がある方はぜひ考慮してみて下さい。


    P.S. フランス版キーボードはアメリカ版や日本版とローマ字の配置が少し違って、プログラミングのとき結構みんな苦戦していた、というかかなり苛立った。あと、大学がアクセス制限を掛けてるのかわからないけど、Google.com や .jp は繋がらなくて、勝手に .fr に接続された。中国みたいに政府が制限してるとか??

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    と仰々しいタイトルをつけてみたものの、これは別に自分のことではなくて、この時期はアメリカのアカデミックポストへの就職活動が活発らしい。自分の研究室でも今度の冬に卒業する学生と、来年夏に卒業する学生が大学教員を志望していて、来年からアシスタント・プロフェッサーとして働くことが決まっているポスドク K に色々とアドバイスを求めている。あと、ちょくちょくのぞいてる日本人留学生のウェブサイトでも、就職活動に関して書いてある記事がちらほらとある。勝手にリンクはっていいかわからないけど、勝手にはらせてもらいます。将来、アカデミアへの道に興味がある方にはきっと参考になると思います。

    ECONO斬り!!
    2006/09/16~。凄い数の学生がアカデミア希望だったり、なんだか別次元の話が飛び交ってる。。

    ファンキー政治学者テキサスをゆく
    2006/10/21~。教員側から見た選考の舞台裏(?)。

    日本とか韓国はよく学歴社会と言われるけど、アメリカの大学・大学院に留学したことがある人なら、アメリカも負けず劣らず学歴社会ってのはすぐわかると思う。アメリカには良い大学がたくさんあって良い教授も散らばってるので、いわゆる超トップ校だけが選択肢じゃない、というのはとっても納得できる。でも、もし博士号取得後に一流大学で働きたい場合、これは当てはまらないと思う。つまり、トップ20の大学の卒業生がトップ5の大学にストレートで就職できるのはかなり稀なケースだと思う。以前ある教授は、甲乙付けがたい二人の応募者がいたら、最後の決め手になるのは大学名だと仰っていた。


    ところで、来年秋入学を目指してる方はきっとこれから正念場だと思います。有名みたいなので紹介するなんておこがましいけど、大学教員からの視点で書かれてるのでかなり役立つと思います。読んでて思わず頷く内容満載。出願者の方、頑張ってください。

    理系留学のススメ

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    昨日遅まきながら友人から聞いたんだけど、10月からボルチモアの美術館・博物館などが無料開放されているらしい。キャンペーン期間(?)は10~11月がメインなのでもう終わりに近付いているけど、ホプキンス・ホームウッドキャンパスの隣にある Baltimore Museum of Art やダウンタウンにある Walters Art Museum は、なんと1年間誰でも入場料が無料らしい。これでどうやって経営が成り立つのか心配しちゃうけど、それだけ十分な市からの援助や団体・個人からの寄付金があるんだろう。ま、お隣ワシントンDCのスミソニアンはいつでも無料だけど。

    Free Fall Baltimore

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    アメリカに来るまではずっと実家暮らしだったこともあって、家に帰ればいつもご飯が用意されていた。厳格な家とは程遠い(?)けど、でも小さい頃からの食習慣のためか、(大学の途中までは)朝食を抜くことなんて考えられなかったし、夜ご飯にハンバーガーってのは今でも結構抵抗がある。だからアメリカに来てからも極力自分で料理してる。時間がないから外食や冷凍食品で済ますって人もいるけど、自分の場合、ある程度時間が掛かっても自分で料理して食べた方が好循環を生み出すと思うので。まぁ、大戸屋とかホカ弁、もしくはコンビニ弁当が買えるなら話は変わってくるかもしれないけど。。

    さて、食生活の中でも日本人にとって一番重要なのはきっとお米。当初はどれがいいのかわからなかったから色々と試したけど、田牧ゴールドを食べたらもう他の米に戻れなくなった。中でも、1年目のクリスマスプレゼントにいとこ夫婦からもらって試してみた、田牧ゴールドと田牧胚芽米の1:1ブレンドは絶品だった。田牧ゴールドは近くのハナルンという韓国系食品店で買えたけど、胚芽米はニュージャージーのミツワまで行かないと買えなかったので、その後は田牧ゴールドの日々が続いていた。ところがある日、いつも通りハナルンに田牧ゴールドを買いに行くと、なんと田牧ゴールドが忽然と消えていた。店員に訊いてもよくわかってない状態。その後も何度か行ってみたけど、田牧ゴールドが戻ることはなかった。近くで買えるとこを探してみたり、もしくはオンラインで買おうかとさえ思ったけど、近場には見つからずオンラインは送料を考えると無理っぽい。

    途方に暮れ始めた頃、突然、今までハナルンでは一度も見たことがなかった胚芽米が一袋だけポツンとあるのを発見。以前、日本人パーティーで米談義になったとき、ny さんに田牧ゴールドを勧めたことがあった。その日偶然、ハナルンで ny さんに遭遇。きっと田牧米を試したかっただろうし、後輩としては譲るのが当然なんだろうけど、今まで追い求めていた胚芽米だったので遠慮なく早い者勝ちさせて頂いた。でもなんで一袋だけあったのかはよくわからない。いつも通り店員も全然わかってない。

    そんなわけでようやく手に入れた田牧胚芽米。胚芽米のみでもとっても美味しいけど、特にカレーやチャーハンには田牧ゴールドとブレンドした方がもっとすっきりして美味しい。そして先日、ついに待ち望んでいた田牧ゴールドがハナルンに帰ってきた!他の米に比べてちょっと高いけど、田牧ゴールドはとってもおすすめです。あまり売れなかったから消えたかはわからないけど、売り場からまた消えてしまわないように、ボルチモアのみなさんのご協力お願いします&田牧胚芽米情報お待ちしています。


    P.S. ちなみにここら辺だと、普通の米は20lb (9.1kg) で大体$10~13くらい。それに対して田牧米は15lb (6.8kg) で$18~20くらい。確かに田牧米はちょっと高いけど、それでもきっと日本で米を買うよりかなり安いはず。

    P.S. の P.S. 大体決まってアメリカ人は「これ、何?」と炊飯器を指して訊いてくる。細かい機能を教えるととっても驚かれる。日本の炊飯器はもっと凄いんだろうけど。

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    結構以前に何回か書いたけど、毎週木曜日に機械工学専攻のセミナーがある。毎週講演者を呼んできて、その人の研究に関しての講演が1時間行われる。ウチの専攻は小規模なのに3つの分野にわかれていて、他分野のスピーカーが来るとはっきり言ってほとんどわからない。だから興味が湧きそうな話は3回に1回程度しか聞けないけど、院生は出席必須なので仕方がない。昨日はその3回に1回の中でもとりわけ面白い話が聞けた。

    今回のスピーカーは、カーネギーメロン大学ロボティクス学科の Ralph Hollis. 色々なプロジェクトをやってるみたいだけど、昨日のトピックは Ballbot という、車輪や脚の代わりにボール1個だけ使った移動型ロボット。そもそもの動機は、四輪車などの statically stable なロボット(電源がオフのときに非常に安定するシステム)より dynamically stable なロボット(電源が入ってるときに安定しているシステム)の方がきっと優れてるに違いない、という発想転換からだそうだ。また、ヒューマノイドロボットを含めて数多くある移動型ロボットより、もっと速く動いて単純で、なおかつ安価に生産できるものというコンセプトから、ボール1個でというアイデアが出てきたとのこと。大きさは人間との共存を考えて、人間くらいの大きさになるように設計し、重心はかなり高いけど、これはこれでかなり安定化できてるらしい。アクチュエータ2つだけでボールを制御し、全方位へ移動可。

    - point-to-point motion


    - response to a disturbance
    最新版だと、結構力強くポンポン叩いても↓みたくバランスを取るために動くことなく、ほとんど静止状態みたいに安定していた。


    今後の目標はもっと速く動かすこと、腕などをつけて回転や安定化に役立たせることなどを挙げていた。質問タイムで、ボールをホップさせて高さの自由度を加えたらどうか、という提案が挙がった。それは今のところ考えてないそうだけど、近い将来、こんなロボットが階段をホップして上ってるのかもしれない。でも、途中でバッテリーが切れたらどうするんだろ。。

    ちなみに最初の関連研究紹介で、Vuton なるみんなの笑いを買った動画が紹介された。実用的なロボットを作ることで有名な東工大・広瀬先生が、こんなロボットを作ってたのはかなり意外だった。あと、同じようなタイプとして挙げられていたのがセグウェイ。そういえば9月上旬頃はキャンパス内でセグウェイに乗って巡回している警備員の姿をよく見掛けたけど、最近はまったく見なくなった気がする。まだリコールから戻ってきてないとか?


    ● 参考
    Dynamically-Stable Mobile Robots in Human Environments

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    ちょっと前から robotics-worldwide というロボット関連では多分世界最大級のメーリングリストに登録していて、そこでは各学会のお知らせ、アカデミックポストの募集、時々学生募集なんて内容も流れる。学生を募る場合、今まではかなり特定研究に絞ったヨーロッパからの募集が多かったけど、たまたまジョージア工科大の募集要項が出ていたので、もし興味がある方はぜひ出願してみてください。といっても、出願締め切りが12/15だけど。。ちなみにジョージアテックでは、2007年秋から新しくロボティクス専攻の PhD 課程を立ち上げるらしい。

    The Colleges of Computing and Engineering at Georgia Tech are establishing a PhD Program in Robotics. Pending Board of Regents' approval, the program will begin in Fall 2007.

    We invite interested students with a strong academic record
    in robotics-related disciplines to apply. The program is
    structured to accept students with backgrounds in CS, ME,
    ECE, AE, and other scientific and engineering disciplines.
    We expect an inaugural class of approximately 20 students.
    Upon acceptance and enrollment, all students will complete
    a rigorous foundation of graduate coursework including:

    Robotics Research
    Mechanics
    Control
    Artificial Intelligence
    Perception, and
    Autonomy

    Students are expected to be deeply involved in robotics
    research from the start of the program. Requirements for
    the degree include: coursework, directed research, successful
    completion of a qualifying exam, a thesis proposal, and a
    dissertation summarizing significant original research in
    robotics.

    Admission procedures:
    All applications for graduate work at Georgia Tech are accepted
    through our website: http://www.gradadmiss.gatech.edu/
    Note that the Robotics PhD Program is not yet listed as an option
    on this site. Students should apply to one of the following
    degree programs: Computer Science, Electrical and Computer
    Engineering, Mechanical Engineering, or Aerospace Engineering.
    Indicate in your application that you would like to be considered
    for the Robotics PhD Program. On page 4 of the application, choose
    "Robotics" as your first choice of technical interest.

    Please visit the website: http://robotics.gatech.edu to learn more
    about robotics at Georgia Tech.

    Please send email to harvey.lipkin@me.gatech.edu if you any
    questions or difficulty with the applications process.

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    アメリカの11月第4木曜日は感謝祭(サンクスギビング・デー)。一昨年はアドバイザー宅、昨年はいとこ夫妻宅とお邪魔して、今年は再びアドバイザー宅に招かれた。一昨年と比べて今回はこじんまりしてたけど、アドバイザーの旦那さんの作った料理は美味しくて、その後みんなでゲームをしたり楽しかった。こっちで時々ボードゲームみたいなのをやるけど、語彙がわからなかったりアメリカの常識がないゆえに解けないのとか、いつもちょっと悔しい。日本の人生ゲームみたいにもっと単純なのがあればいいんだけど。・・て、そうじゃなくてもっと色々勉強しろってことか。

    感謝祭といえば七面鳥。そして必ず余る七面鳥。今回もお土産に結構な量の七面鳥をもらった。余った七面鳥を『コールドターキー』と称してサンドイッチに入れたりするけど、七面鳥のサンドイッチは定番中の定番なので、もうとっくに飽きた。これをどうやって食べ切ろうか困ってたら、以前買ってそのままだった棒々鶏(バンバンジー)のタレを発見。飽きた七面鳥でもごまダレを掛ければ大変身!タレが売ってないと実際に作るのはちょっと大変かもしれないけど、これはおすすめです。というか、鶏ささみの代わりに七面鳥で合わないはずがない。

    あと今日試してみたのは、クリームソースのパスタ。まぁまぁ。シチューに入れても大丈夫そう。こうなってくると、美味しく食べるというより、鶏肉の代わりに見立ててどうやって処分するかになってるけど。。

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    先週金曜日は異常なくらい暖かくて、日中の最高気温が22度くらいはあった。でも今日は一気に冷え込んで、お昼頃はちらほらと雪が舞っていた。今年は気温の変化がかなり激しい。





    サンクスギビングが終わると、アメリカは一気にクリスマスモード(厳密に言うと、クリスチャン以外の人のために holiday season モードだろうけど)。学科の事務室もスーパーの飾り付けもお隣さんも、みんなクリスマス仕様。そして、ここら辺で有名なクリスマス・ストリートも、サンクスギビングの2日後に早速照明を点けた。写真に撮ってみるとあまり変わってない気がするけど、去年・一昨年より今年の方がほんのちょっと明るさが増したような気がする。

    さて先日、少し離れたコロンビアにある『すし園』というレストランを探していたら、道路沿いに綺麗なライトアップを見つけた。なんだこれは?と思って探してみたら、Symphony of Lights と呼ばれるドライブスルーのクリスマス・イルミネーション。車一台につき$15とちょっと高いけど(ただし収益はすべて病院にいくらしい)、これはかなり凄かった。写真とか動画にその雰囲気を収めようかと思ったけど、これは直接見て楽しむものだと思う。きっと上空から撮らない限り、あの凄さは伝わらない。今年で13周年だそうだけど、友人に聞いたら知ってる人が少なかった。入場料が若干掛かるけど、ここはかなりおすすめです。一つ注意点。行く前に、車の窓の掃除をお忘れなく。

    ● 関連
    2年前に撮ったクリスマス・ストリートの写真
    Symphony of Lights from AOL City Guide

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    1ヶ月ほど前からエントリーをアップする際やコメントをつけようとするとエラーが出るようになって、11月末頃には一切更新不能状態に。最近大量に発生したスパムコメント・スパムトラックバックで、データベースがとんでもないことになっていた。ちょうど期末テストやファイナル・プロジェクトの提出が重なって直す余裕がなかったけど、ようやく更新はできるように。細かいところは月曜締め切りのファイナル・レポートが終わってからということで、とりあえずちゃんと生きていますという報告でした。

    簡単な近況報告としては、年末年始(12/28~1/10)は日本で過ごすのと、3月末に学会で筑波に行くことになりました。遊んでやってもいい&おごってやってもいいって方はぜひ連絡ください。

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    昨日の夕方4時半締め切りの Haptic Systems 最終レポートを4時31分に提出。・・ちょっと大目に見てもらった。これで今セメスターがようやく終了!これでもう5期目だけど、今まで以上に長く感じたセメスターだった。10月が特に大変で、11月に入ったら少し余裕が出るかなと思ったけど、そこまで劇的には変わらなかった。

    宿題とか予習のリーディングに結構時間を費やさざるを得なかったから忙しかったのは確かだけど、モチベーションがかなり低下したのが大きな原因だと思う。サマースクールに参加する前後くらいから(でも厳密に言うと夏休み前から)アドバイザーとの考え方の違いから、どう研究を進めていくべきか困った。そして授業の方もセメスター前に感じたとおり、そこまで自分の研究と関わりがあるとは思えないクラスを、よくわからない理由で取らされ続けた。もう一つのクラスも、なんで自分が履修する必要があるのか、その理由がわからなくなった。

    自分の専攻だと、8科目+修論、もしくは10科目修了で修士号が出ることになっている。以前は博士号取得にも授業履修数の要項も盛り込まれていたけど、いまはなくなった。だから、10科目取ればあとは授業は取らなくてもいい。もちろん取ってもいいけど。これまでに9科目取った自分としては、残りあと1科目で十分だった。はじめは、来学期中(もしくは後)に受ける口頭試問のためにと2科目申請したけど、途中で必要性を感じなくなってどちらか落とそうとした。でも結局アドバイザーに説得され、どちらも落とせず履修。確かに両方最後までやってみて面白かったけど、でも途中からどんどんモチベーションは低下。そんなわけで、長い長いセメスターに感じた。

    でもずっとこんな調子だったわけではなく、やっぱりちょっと他の人に相談してみると気分的に変わる。こういうとき、一人で解決しようと悶々と考え込むと、負のスパイラルに落ち込むと思う。話しても何も変わらないかもしれないけど、何かきっかけを掴めるかもしれない。これはその昔、院試に落ちたときにも経験済み。ただ、ネガティブ思考の強い人と話すのは解決策には繋がりづらいと思うけど。人生ポジティブ思考が重要です。

    そんなわけで、ようやく通過点の修士号をもらえるはず。これから博士号取得までまだまだ長いと思うけど、とりあえずもっとポジティブにいってみようと思う。些細なことも含めていろいろ書きたかったことが溜まってるので、日本に帰る前にできるだけ書く努力をします。

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    途中で何度も落とそうかと思ったコンピューター・ビジョン、担当教授の説明がとっても曖昧で、授業からはほとんど何も得られず、パワーポイントも具体性に欠ける、さらに宿題は誤植が多くてかなり参った。でも、扱ってる題材そのものはとっても面白かった。その中から、セメスター最後にやったファイナル・プロジェクトと最新の研究事例をちょっとご紹介。


    ファイナル・プロジェクトは2人のチームになって、約1ヶ月で仕上げた。いくつか選択肢があったけど、独自のプロジェクトをやるのもOK。自分のチームが選んだのは Photo-Mosaicing. 最初、写真&モザイクというキーワードから思わずあやしげな想像をしちゃったけど、英語で mosaic とは『寄せ集めの』という意味。つまり、いくつかの画像を貼りあわせて1つの大きな画像を作るプロジェクト。

    これを進める上で欠かせないのが、SIFT (Scale-Invariant Feature Transform) というアルゴリズム。この正式な論文が発表されたのは2004年なのに、Google Scholar によれば既に800回弱の引用があるとのこと。それだけインパクトの強い手法なんだと思う。この SIFT というのは、ある画像内の特徴を抽出する手法。これを2つの画像で比べて共通する特徴を抽出し、その2つを組み合わせる。画像の輝度とかが若干違うので、画像をうまく混ぜ合わせる、というのが基本的な一通りの流れ。実際にこの手法を提案した筆者は、80枚の写真を組み合わせて凄い綺麗なパノラマ画像を作っている。さすがにそこまではできないので、自分たちは3枚を組み合わせるプログラムを作った。つまり、3枚の写真にそれぞれ30%くらい共通する部分があれば、プログラムが自動的に計算して、3枚の画像を組み合わせるもの。珍しく締め切りの12時間前以上にすべて終了して、出来もまぁまぁ。欲を言えば、もっとこんなパノラマ画像を作りたかったけど。

    この話に関連して、最後の授業に紹介されたいま注目を集めている研究に、Photo Tourism というものがある。ワシントン大学とマイクロソフトが共同研究しているもので、データベースにある画像の特徴を抽出・比較することで、どの写真がどの場所から撮られたかを3次元上で再現してしまうというもの。このデモ映像を見ると、どんなものかなんとなくわかると思う。もしくは、実際にオンライン・デモも試せる。

    ちなみに、画像処理の分野ではマイクロソフトが相当ずば抜けているそうだ。この授業を教えていた教授(画像処理では結構な第一人者)の教え子も何人かマイクロソフトで働いていて、たった数年で自分の一生涯の給料を越えるくらい稼いでしまう、とちょっと嘆いていた。


    ● Photo-Mosaicing 関連の参考文献
    - Heung-Yeung Shum and Richard Szeliski. Panoramic image mosaics. Technical report, Microsoft Research, 1997.
    - David G. Lowe, "Distinctive image features from scale-invariant keypoints," International Journal of Computer Vision, 60, 2 (2004), pp. 91-110.
    - Matthew Brown and David G. Lowe, "Recognising panoramas," International Conference on Computer Vision (ICCV 2003), Nice, France (October 2003), pp. 1218-25.
    - D. G. Lowe. Demo software: Sift keypoint detector. Technical report, July 2005.
    - P. J. Burt and E. H. Adelson. A amultiresolution spline with application to image mosaics. ACM Transactions on Graphics, 2(4):217-236, 1983.
    - P. J. Burt and E. H. Adelson. The laplacian pyramid as a compact image code. IEEE Transactions on Communications, COM-31(4):532-540, 1983.

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    大変遅ればせながら、あけましておめでとうございます。長い間ごぶさたしていたけど、年末年始はついに西海岸デビューを果たし、昨年同様日本にてお正月を過ごしました。ボルチモアに戻ってくる直前には、これまた初めての九州旅行にも行ったりと、忙しくも充実した楽しい2週間を過ごせました。おかげで、先のセメスターで溜まっていた鬱憤が十分晴れ、これから始まる研究中心の生活のためのエネルギーが蓄えられた気がする。とは言っても、ここアメリカはいきなり3連休(1月第3月曜日はマーチン・ルーサー・キング牧師の日)なので、残念ながら本格始動は1/16からだけど =p

    去年は1月もクラスを取らされたりその後に Qualifying Exam を控えていたこともあって、なんだか慌しいお正月だったけど、今年は2週間ちょっとの休みが取れた。日本に帰ったその日から友人らと食べ歩き・飲み歩きな毎日だった気もするけど、ちょっとだけ言い訳をすると、大晦日から正月三が日、アメリカに戻る直前の九州旅行は家族と過ごすための時間に当初から割り当てていた。ただその日程が変わったことで、その後に予定を入れてしまったのは自分が悪いのだけど。アメリカに来て以来、家族の重要性は日本にいたときとは比較にならないほど実感しているつもりなので、ちょっと反省。でもその代わり、多くの友人に会えて色々な話をきけたことはよかったし、収穫にもなった(ただの飲み話で終わったのも多いけど)。

    その中から得て、今年はぜひ実行に移そうと思ったのが、常に手帳を持ち歩くこと。その日のスケジュールを書き込むのではなく、その日に終わらせるべきことを書く。昔から父親には短期・中期・長期的な目標を持つように言われているけど、たいてい頭の中で考えるだけで、実際に書き出して実行することはあまりなかった。この話題を提供してくれた友人も話していたけど、今までにそういう手帳術みたいな本を読んだこともあったけど、結局やろうとは思わなかった。「ふーん、まぁ今度試してみよ」で結局やらずに終わってしまう。でも、頭の中で思うだけと実際に目に見える形にするのとでは、かなり目標達成率が違ってくるはず。なんとなくやろうと思うのと、絶対やらなくちゃと思うのが非常に違うのは、週2回は泳ごうと思ってあまり泳がなかった昨年の経験が大いに物語ってる。

    自分が一番発奮するのは、友達から言われたとき・友達がやったとき。中学3年の後期、それまで生徒会に一切関わったことがないのに突然副会長に立候補した友人に刺激され、これまたまったく経験がないのにいきなり自分が生徒会長に立候補したことを、今回の帰国でその彼に会って思い出した。手帳のことを話してくれた友人は、単なる関心事だったのを実行に移そうという気持ちに変えてくれた。そんな素敵な友人たちに巡り合えて感謝してるし、自分からも何らかの刺激を与えられればと思う。

    そんなわけで、とりあえずは旅行中に撮った写真の整理&時差ぼけの解消から。今年もどうぞよろしくお願いします。

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    以前よりトップでお知らせしていたメールマガジンが創刊しました。大学院留学に興味ある方、これからの科学の動向に興味ある方はぜひご登録をお勧めします!


    科学技術のブレークスルーが未来の社会を変える!?新メールマガジンが発行されます!

    自分たちの生活や仕事に、とても身近なことなのに、多くの人にとっては、それがどう成り立っているのか、どう発展していってるか分からない・・・それがサイエンスとテクノロジーではないでしょうか?

    しかしこれからは、世界を相手に商売するビジネスマンも経営者も、ますます幅広い理系の知識を持って生きて行かなければならない世の中になってきています。

    研究者・科学者であっても、自分の専門分野という限られた枠だけでなく、その外で起こっていることを多く知っていれば、新たな発見への道が開かれるかもしれません。

    そこで、アメリカをはじめとする海外の大学院で学んだ我々27人のサイエンティストの卵が、さまざまな研究分野での最先端の情報を分かりやすく紹介して、2週間に一度お届けします。

    http://www.mag2.com/m/0000220966.html

    一部の情報を抜粋すると、、、

    ・メタボリック・シンドロームって具体的にどんな病気?
    ・心をコントロールするホルモンってあるの?
    ・コエンザイムQ10とポリフェノールって本当に効くの?
    ・効率よい太陽電池ってできるのか?
    ・私たちが踏んでいる「土」の偉大な秘密
    ・生命の現象をコンピュータで再現できる?
    ・ダイオキシンなどの汚染物質にさらされた土壌をきれいにする「法則」
    ・私たちの体は「時計遺伝子」によって支配されている?
    ・病気に負けない「最強のイネ』を作り出す秘訣
    ・ロボットに手術されたり介護される時代が来る?
    ・「微生物」って我々の味方、それとも敵?
    ・ガンに対するワクチンって何?
    ・私たちを構成する細胞を形づけているのは実は油の成分だった?
    ・働く人に優しい職場作りを研究するサイエンスとは?
    ・日本人が大活躍「ナノテクノロジー」の驚くべき可能性
    ・味を感じるセンサーや匂いを感じるセンサー付きの携帯電話ができる?
    ・家事の順序、渋滞フリーの道路作り、効率よい工場生産、すべてコンピュータで解決
    ・「一つの問題の解決は新たな問題の始まり」である数学の公式
    ・クリーンで安全な、新しい「核融合」でエネルギー問題を解決
    ・「航空宇宙工学」と「デザイン」との関係
    ・われわれの生活に密着している「環境ホルモン」とのつきあい方

    また、最新の研究紹介以外にも、理系分野でアメリカの大学院に行くことをなぜ選んだのかなど、海外の大学院教育の現状を紹介していきます。

    メールマガジンの登録はもちろん無料です。未来型の科学の姿を通じて、自分の知っている世界を広げていって下さい。

    http://www.mag2.com/m/0000220966.html

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    父親たちの星条旗

    硫黄島からの手紙
    年末年始日本に帰ったとき、『硫黄島からの手紙』と『武士の一分』を観ようと思っていた。でも、誘った友人は既に両方観ていたので断念、じゃあ後日行こうかと思ったけど、結局都合がつかずどちらも観ずに戻ってきてしまった。次回帰ったときに DVD かなと諦めてたけど、Letters From Iwo Jima (硫黄島からの手紙)がちょうどこちらでも封切りになった。というわけで、若干ネタバレを含むけど、映画を観た感想。

    この映画に関しては、きっと日本の方がたくさん宣伝されていると思うし、硫黄島に関する特番やインタビューも放映されていると思うので、敢えて大まかなストーリーに触れる必要はないと思う。それに、自分は恥ずかしながら硫黄島の戦いを今回初めて知ったので、正確に語るだけの知識も持ち合わせていない。でも、わずかだけど違う視点から観ることができたのでは、とは思う。

    まず一つに、今回、直前に日本で見てきたものの影響がある。もうアメリカに来てから2年半が経つけど、よく思うのは「自分は日本のことをほとんどわかってない」ということ。多分外国に出てある期間暮らしたことがあれば、そう感じる人は少なくないと思う。自国の文化も理解してなければ、歴史も大してわかってない。日本に関することを訊かれても、いつも満足の行く答えを言えず恥ずかしい思いをする。そこで、冬休みにとりあえず靖国神社に行ってみようと思った。理由は行ったことがなかったから。そして広島にも行ってみたいと思った。原爆ドームがどんなものか知りたかったから。靖国は近いから行けたけど、結局後者は目的地が広島から南九州に変更になってしまった。その代わり、鹿児島・知覧にある知覧特攻平和会館を訪れる機会に恵まれた。

    そもそも2本の邦画を観たいと思ったのは、ただなんとなく。せっかく日本に行くから邦画を観たいな、くらいの軽い気持ちだった。でも、靖国神社にある軍事博物館の遊就館、そして知覧特攻平和会館を訪れたあとに硫黄島からの手紙を観たので、なんだか余計に胸が締めつけられる思いだった。

    遊就館には硫黄島の戦いに関する資料も多くあったけど、映画の影響か人だかりがすごく、自分はまだ映画を観る前だったのでそれほど関心もなく、あまり見ないでとばしてしまった。その代わり、特攻隊員たちの時世の句が目に飛び込んできた。閉館時間が迫っていたため、第二次世界大戦ブースはゆっくり見られなかったけど、それでも心が重くなるには十分だった。その1週間後、南九州旅行で知覧特攻平和会館を訪れた。ここはその名前の通り、鹿児島・知覧から飛び立った特攻兵たちの遺品・関連資料が展示されている。知覧からの特攻隊の総攻撃が始まったのは硫黄島の戦いよりも後なので、ここで見た遺書等が直接映画と結び付いているわけではないけど、どちらも同じような状況下で戦争に駆り出された若者たちの姿であることに変わりはない。映画中に日本兵が手榴弾で自決する場面を見て、遊就館・特攻平和会館で見た文面が思い出され、居た堪れなかった。

    もう一つ、この映画をアメリカで観たのはある意味貴重な体験だったと思う。日本の映画館で多くの日本人とこの映画を観るのと、こっちでアメリカ人に囲まれて観るのとでは、きっと雰囲気が違うと思う。同じ場所で同じ映画を観ても、きっと周りの観客とはまったく異なる視点で観ていたので、言葉では上手く表現できないけど、とても不思議な感じだった。でも、別に何かが起きたわけではない。ただ、決死の覚悟で天皇陛下万歳!と繰り返す日本兵を彼らはどういう気持ちで観たのだろう?投降した日本兵が米兵に射殺される場面を観て、彼らはどのように感じたのだろう?、という問いが頭に浮かんだ。アメリカの映画館は、観客の喜怒哀楽がわかりやすい。終始水を打ったようにみんなが観ていたのが、この問いへの回答なのかもしれない(途中退席した人も何人かいたけど)。もう公開終了してしまったけど、第一部の『父親たちの星条旗』もアメリカの劇場で観たかった。

    最近、憲法改正のこと、特に憲法第9条のことが話題になっているけど、自分としてはこれは変えるべきではないと思うし、ましてや非核三原則は永遠に守るべきだと思う。兵器がある限り、戦争が起きる可能性は決してなくならない。単なる綺麗ごとにしか聞こえないだろうし、核ミサイルを打ち込まれたら終わりだろうけど、でも強くそう思う。軍事技術開発が世界の技術の発展に大きく寄与しているのは紛れもない事実だけど、技術者は殺戮兵器を作るために研究するべきじゃない。ノーベルは、人を殺すためにダイナマイトを作ったわけじゃない。


    【補足】
    自分が知らなかったからと言って一般化するのは明らかに間違っているけど、この映画以前に硫黄島のことを知っていた日本人はどれくらいいるのだろう?研究室と家にいるアメリカ人10人に訊ねたら、Iwo Jima のことはほとんどが知っていた。もちろん、中には沖縄すら知らなかったり、硫黄島の戦いが第一次大戦か第二次大戦かあやふやな人もいたけど。栗林中将まで詳しく知ってたのは、ヒストリー・チャンネルが大好きな人だけだった。一方、第一部の表紙にも使われている、擂鉢山にアメリカ国旗を掲げる写真(硫黄島の星条旗)はみんなが知っていた。1945年にピューリッツァー賞の写真部門を唯一受賞した、特にアメリカでは相当有名な写真だそうだ(多分それが第一部の話だと思うけど)。

    ● 参考
    - 硫黄島探訪
    硫黄島に関すること、硫黄島の訪問記、硫黄島の戦いのまとめなど。
    - 祖父の硫黄島戦闘体験記
    硫黄島から生還した方の回想記。かなり長いけど、まさにノンフィクション。
    - 硫黄島の戦い / Battle of Iwo Jima (ともに Wikipedia より)
    - 米軍の実際の記録映像から作られた短編ドキュメンタリー映画
    1945年に作られた To the Shores of Iwo Jima という映画。すさまじいの一言。撮影した人はものすごい。著作権上問題がありそうな気もするけど。。。

    <その1>

    <その2>

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    先セメスターで卒業するための授業単位数は揃ったので、もう授業を履修する必要はなくなった。面白い授業があれば聴講しようと思ったけど、特に興味を惹かれるクラスがなかったし、5月頃に受ける予定の GBO と呼ばれる口頭試験もあるので、結局何も取らないことにした。その代わり、ティーチング・アシスタント(TA)をすることになった。リサーチ・アシスタント(RA)は日本の大学じゃあまり馴染みがないけど、TA は少なくとも理系学部だったら聞いたことがあると思う。授業や実験、採点の手伝いをするのが主な仕事。博士号取得に TA 経験が必須というのは、日本の大学院ではほとんどないと思う(でも実際には少なからずやると思うけど)。ホプキンスの機械工学科では、卒業までに最低2回 TA をすることが義務付けられている。

    来る GBO に備えて、できれば昨年度受講した線形システム(Linear Systems)の TA をやりたかったけど、その担当教官の学生が優先的に採用される傾向があるので、申し込んだら既に締め切られていた。できれば大学院用クラスがよかったけど、結局学部生用のクラスになってしまった。院生用のクラスの方が内容は難しいけど、履修人数は少ないし、みんなある程度常識があるので、院生の方がいいと聞く。一方学部生だと、計算用紙や下書きのようなひどい答案があったり、良い成績を取ることに固執しているため大変な目に遭った話(100点中99点の答案を持ってきて1点のために30分間延々と抗議された、携帯番号を学生に教えてしまった哀れな TA, etc.)とか、カンニングを発見してその学生が退学処分になった話などをちょこちょこ聞いた。どれも起こらないのが理想だけど、今日締め切りだった宿題で既に1番目のチェックポイントは通過されたので、残り2番目と3番目が起きなければいいけど。。

    この授業は講義と実験とがあって、講義用の TA が自分を含めて2名、実験が1名。講義用と言っても実際に授業を受け持つわけではなく、宿題の採点とオフィス・アワーを受け持つ。オフィス・アワーとは、授業や宿題の質問を受け付ける時間。質問に来る人数が少なければ一人ずつ応対すればいいけど、学部生用のクラスは結構質問に来る学生が多いし、つまづくところは大体みんな一緒なので、担当教官からは宿題に似た問題演習をするように言われている。昨日初めてやったけど、やっぱりみんなの前に立ってテンポ良く進めていくのは難しい。TA が二人いるので隔週だから、2週間後は今回よりもうまくできればいいけど。

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    2週間前まではずっと暖冬モードだったけど、ある日を境に一気に真冬モード。そして今日は今シーズン一番の寒さだった。天気予報では最低-11度、最高-4度。体感気温は-20度とか。。ボルチモアでこの寒さだから、ニューヨークとかボストンは考えただけでも凍えちゃいそう。



    土曜日はハウスメイトが2人とも出掛けていたので、ホプキンスの日本人友達とちょっと遅めの新年会兼節分の会。本当は翌日にあるスーパーボウルのために集まろうかと思ったけど、checkie さんと M さんがそれぞれ日本から持ってきてくれた八海山とさくらんぼワインを楽しみたかったので、節分もあるしってことで土曜日に。さらに checkie さんは明治神宮から福豆も持参。ちゃんと豆まきするのなんてかなり久しぶり。鬼のお面も小道具もなかったから、その代わりに swiffer を鬼の金棒に見立ててやってみた。・・やっぱりちょっと無理があったかも。車で通り掛かった人は何事が起きてるのかと思ったに違いない。でも、久々にやってとっても楽しかった。

    多分、今回初めて恵方巻きのことを知った。認知率は84%らしいからちょっと恥ずかしい。。戦後に一旦は廃れたけど、起源は結構昔だそうだ。それともう一つ話題になったのが落花生。我が家で豆まきをしたとき、落花生を投げてた記憶がある。この記事によれば、北海道・東北・信越地方だと落花生を撒く家庭も多いとのこと。我が家は福島に住んでたこともあるから、そのとき落花生になったのかな?ちなみに撒いた豆で転ぶと危ないので、ちゃんとみんなで掃除しました。

    日曜日はアメフト全米一を決めるスーパーボウルの日。自分がアメフトを見るのはきっと年1回。アメフトが強い大学に通ってたら違うと思うんだけど。と言いつつ、ボルチモアには NFL のチーム、ボルチモア・レイブンズがちゃんとあるけど。。2年前同様、研究室の友人宅で50インチのテレビで観戦。そしてスーパーボウルにはお決まりのおもしろコマーシャル。やっぱり専攻がら、これが気になったかな。でもこのロボットの描き方は、アメリカというより日本っぽいと思う。

    同じ自動車メーカーだと、ホンダ CM の最後のキャッチフレーズ、
    The Most Fuel-Efficient Auto Company in America
    ってのが気になった。・・深読みしすぎかな。

    その他にここで3本面白いのが紹介されてる。コカ・コーラのも面白かった(でもスーパーボウルのオフィシャルドリンクを提供したのはペプシでは?)。あと、Nationwide のフライドポテトの場面で何人か笑ってたけど、よく意味がわからなかった。と思ったら、こんな意味があったらしい。なるほどなるほど。

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    いろいろと書きたいことがあったけど、ちょっと風邪でダウン。日本から持ってきた風邪薬を今回初めて開けたから、ボルチモアにて初風邪?加湿器つけてたのに喉がやられた。。。だいぶ良くなったので今日は何を書こうか迷ってたけど、週末前に見事なタイミングで待ち望んでいた荷物が届いた。MacBook を買ってしまいました!といっても指導教官が買ってくれた研究室の所有物なんだけど、実質的に自分専用。マックは触ったことがある程度なので、本当に右も左もわからない。

    とりあえず、マウスがないとかなり不便だ。そして、外付けハードディスクを接続したらいきなりフリーズした。やっぱ数十ドルけちらないでちゃんとしたメーカーの買うべきだった。。。

    P.S. マック初心者のための有用な情報、お待ちしてます!



    【追記】
    備忘録も兼ねて、今回役立ったウェブサイトなどなど。
    Apple Online Seminars
    ny さんに紹介して頂いたアップル社のオンラインセミナー。無料登録だけ必要。ほんとはこれくらい簡単にパソコン同士が繋げるはずだったんだけどなぁ。。

    ● Windows (XP) マシンと MacBook (OS X) を繋いでデータを共有する方法
    パソコン同士はクロスケーブルと思ってたけど、この組み合わせだとストレートケーブルでもいけるみたい。データ共有に予想以上に手こずった。
    http://www.macusersforum.com/index.php?showtopic=16420
    http://forums.macrumors.com/showthread.php?t=54704

    Mac OS X Tips
    情報量がすごい豊富で、とっても役立った。

    WindowsユーザーのためのMac OS講座
    今まで Windows 一筋だった人にはとっても役立つ。情報量も豊富。

    Mac OS X keyboard shortcuts
    ショートカットキー一覧。

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    以前書いたとおり、今セメは初めての TA をやっている。と言っても TA 自ら直接教えることもある他の専攻とは違って、たいてい工学系の授業だと、オフィス・アワー(もしくはプロブレム・セッション)と採点が主な仕事。もう一人 TA がいるので隔週で仕事が回ってくる。今のところ大きな負担もなく順調にこなせている、と思う。ちょっと困っていることがあるとすれば、明日の朝10時から第1回中間テストがあるけど、担当講師が出張先のフロリダから帰ってこられない可能性があるとのこと。先週から最高気温が10度になったりしてようやく春らしくなってきたと思ったのに、今日はかなり雪が降った、というか積もった。だからフライトがキャンセルされる可能性がある。まぁ万が一の場合、試験問題は先生の旦那さんが持ってきてくれるらしいけど。

    これまでに4回宿題が出ていて、1回目・3回目は自分が採点して、2・4回目はもう一人の TA が担当した。毎週半分ずつでもいいけど、30人弱なので一人でもできるし、二人の間で採点基準が変わってくるかもしれないので、交代制にした。宿題は毎回大問4題で40点。1回目の宿題を採点し終わった後、なんかちょっと嫌な予感がした。満点ゼロ。ちょっと平均点低そう。自分では結構甘めで採点したつもりだったんだけど。。みんなある問題の同じところでつまづいていたので、それまでは10点中5点しかあげていなかったけど、仕方なく10点中8点あげることにした。他にもちょっと甘めに採点基準を変更して、最終的に平均が29.1/40点。それでも7割強だから高いとは言えない。担当講師に答案と点数表を渡したら、「あなたは厳しめに付けるのね。まぁ、初めての TA は大抵そうだけど。」と言われてしまった。採点基準変更しなかったら大変だったかもしれない。。

    でも最初に学生たちがちょっと混乱するのも無理はないかもしれない。というのも、この Design and Analysis of Dynamic Systems(略して DADS)というクラスでは、運動方程式を立てたり、微分方程式を解いたりと言った基本的な内容を学ぶんだけど、通常はある物体に働く力を考慮した Free Body Diagram という図(高校物理で習う、重力とか反力とかの矢印を描くやり方)を使って考える。ところが、主に MIT などでは、エネルギーを考慮した Bond Graph というものを教えていた(いる?)そうだ。だから、その昔 MIT で Bond Graph を習った人たちがいま大学教授になり、いまでも好んで使ってる先生は Bond Graph の伝道師になっている。でも、かなり流れは止まってる気がする。言うなれば、VHS が Free Body Diagram でベータが Bond Graph みたいな。多分ほとんどの学生は、このクラスより一つ易しいクラスで Free Body Diagram を簡単に習ったので、今回からいきなり Bond Graph に変わるのは少しきつそう。そこで TA の出番となるわけなんだけど、TA も Bond Graph を習うのは初めてだし、それに関する文献はそんなに豊富じゃないので、ちょっと自分なりに勉強する必要がありそう。。。

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    多分サマータイムに関係のある人はこんなところを読む前に気付くと思うけど、念のためすっかり忘れちゃってる方のために。今年から夏時間が3週間早くなって1週間延びたので、合計4週間長くなる。始まるのがもう間もなくだから、今日寝る前に時計を1時間早めておいた方がいい。パソコンとか電波時計は自動的に変わるのかな??

    ● 参考
    CNN: Preparing for this year's early Daylight Saving Time
    JHU: Important information concerning changes in Daylight Saving Time

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    2週間ちょっと前、突然先生から「夏休みに交換留学でドイツに行かないか?」と訊かれた。突然、と言っても、実は去年の夏にそんな感じの話は聞いていたけど、1つしかない枠に他に相応しい人がいて、あまり叶いそうな雰囲気はなかった。ところが、その行く予定だった研究室仲間が急遽キャンセルした。考えていた共同研究者が、もう先方の研究室にいなくなってしまったためだそうだ。そこで二番手に自分が指名された、というわけ。

    実は今までやってきたテーマがあまり好きになれなかったので、今年に入って研究テーマをガラッと変えた。だから今年の夏にある程度進めたかったので、どうしようか迷った。あと、4月末に受ける予定だった GBO (Graduate Board Oral Exam) と呼ばれる口頭試問のことも気になった。でも、この交換留学は今年だけしかチャンスがないこと、まだ3年目の終わりだから時間的に余裕があることなどを考慮して、新たな世界を見るチャンスなのでお願いすることにした。

    ビザの関係で90日以内の滞在にしたいけど、スポンサーの意向で限りなく90日に近付けて欲しいそうだ。さらに、8/31までには帰国しないといけない、という結構複雑な条件が付いている。だから、恐らく5月末か6月初旬に渡独、8月末にボルチモアに戻ることになると思う。出発までもう2ヶ月ちょっとしかないので、結構慌ただしそう。

    行き先は、ミュンヘン工科大学。去年のパリ・サマースクールで一緒にプロジェクトをやったドイツ人が今年の夏の共同研究者になる予定。せいぜい会っても学会でくらいかと思ってた。やっぱり人生何があるのかわからない。

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    Google と Yahoo! の最大の違いは、Google がすべてをコンピュータで自動化させるのに対して、Yahoo は人の手が介在すること、と聞いたことがある。いまは検索と言ったら Google 全盛期の時代だけど(でも日本では、Yahoo! Japan の利用率がまだかなり高い気がする)、ヤフーが主流だった頃、ヤフーの登録サイトに選ばれるとアクセス数が数段アップした。登録サイトに選ばれるには、ヤフーのスタッフが実際に見て回って、推薦するに値すると判断されれば、登録サイトとして認定されて検索上位に出てきた。このウェブサイトを作ったときも登録申請をして、めでたく承認された。そのときのサイト一言紹介文、自分で書いてヤフーの人が直したものがこれ。

    直すのは面倒そうだし間違いはないので、まぁOKってことにした。で、Biglobe にも同じようなのがあるみたい。初めて知った。そこで見つけたのがこれ。

    ・・・。果たしてビッグローブの紹介文は、ヤフーみたいに人の手が介在したものでしょうか、それともグーグルタイプでコンピュータが勝手に作ったものなんでしょうか。。。

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    先日、未来型カガクシャ・ネットが発刊している『海外の大学院留学生たちが送る!サイエンス・実況中継』というメールマガジンに、いま携わっている研究内容を簡単に紹介した記事を載せて頂きました。メールマガジンを購読して頂くのが一番なのですが、せっかくなのでこちらにもそのコピーを載せておきます。なお、下で紹介したハプティクスに関して興味が湧いたら、2007年3月8日号の The Economist に掲載されていた How touching(英語)という記事にもぜひ目を通してみて下さい。iPhone への実装が期待されている技術の話などが出ています。


    1. ロボット工学

    アメリカでロボット工学を勉強していると言うと、「ロボットなら日本じゃないの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。2005年愛知万博で最高峰のロボット技術が集結していたのは記憶に新しいですし、日本では数多くのロボットコンテストが開催されており、最近では小学校で実施するところもあるようです。また、もうお馴染みとなったホンダの ASIMO やソニーの AIBO(既に2006年3月に生産終了)など、人間型ロボットやエンターテイメント分野では、日本は飛び抜けています。総合力では間違いなく日本はトップクラスです。

    一口にロボットと言っても多種多様です。大別すると移動型ロボットと操作型ロボットになりますが、より細かく見てみると、先に挙げたエンターテイメントロボットや人間との共存を目指す家庭用ロボット、自動車の組み立てなどに用いられる産業用ロボット、人間の操縦なしで動く自律型の移動ロボット、昔ながらの義手や義足に取って代わるインテリジェント義手・義足まで、様々です。

    そんな数多くのロボット工学の中で近年注目を集めている分野に、医療ロボットや医用ロボティクスと呼ばれる研究領域があります。比較的新しい分野ではありますが、高齢化・少子化が社会問題になっている日本にとって、ロボットが医療・福祉の場で担う役割は確実に大きくなっていくでしょう。現に日本ロボット工業会によれば、医療・福祉ロボットの需要は2005年には292億円ですが、2010年には4倍以上の1,204億円にまでなると予測されています。

    ロボットの医療への応用は、遠隔操作<注1>を使った手術の概念が1970年代前半に提唱されています。医療の現場にロボットを持ち込むことで、精度の高い手術が実現され、低侵襲化(傷口を小さくすることで、患者の身体にかかる負担を少なくする治療)が可能になります。遠隔操作システムを使うメリットは、患者が遠く離れた場所にいても手術できる点や、ロボットの動きを拡大・縮小できること、また操作者の手ぶれなどを抑制できる点が挙げられます。

    残念ながら、この医療ロボットの分野において、日本は欧米諸国に遅れを取っています。その要因として、新しい技術に対する法律が整っていない場合、前例がないことに対しての認可が慎重になり、その結果、法成立までに長期間を要することが挙げられます。また、日本の医師の技術レベルが高いがゆえ、ロボットを使った手術への抵抗感もあるようです。そのため、既に数万に及ぶ症例において、医療ロボットの代表格であるダ・ビンチ<注2>が世界で使用されている一方、日本では未だ厚生労働省から医療用具としての許可が出ていないという現状です。

    アメリカにおいて医用ロボティクスに携わるメリットは、企業との共同研究と各分野間の敷居が低い点が挙げられます。近年、日本でも産学連携といった企業と大学の知の共有や、様々な分野間のコラボレーションが盛んになってきましたが、この点ではアメリカは非常に進んでいると思います。もともと大学発ベンチャーが非常に多いですし、学科や専攻にとらわれず、必要に応じて様々な研究者と共同研究します。ジョンズ・ホプキンス大学は医学で非常に有名なのですが、実際に私の所属する研究室(Haptic Exploration Lab)で提案した手法を医師に実験してもらったり、逆に病院の施設を利用させてもらい、我々が実験することも多々あります。

    現在、先に挙げた遠隔医療ロボットの最重要課題は、正確な力のフィードバックを操作者に返すことです。現状では、術者にとって非常に重要な手応え感がほぼ欠如しており、モニタを通した視覚情報のみに頼っています。実験レベルでは力フィードバックの実装に成功していますが、正確な力フィードバックが実装されているものはまだありません。Haptics Lab では、精度の高い力フィードバックを遠隔操作ロボットに実装し、操作者がロボットを操作しているのではなく、実際に患者を手術しているような手応え感を作り出すことを目標にしています。これらは、次に紹介するハプティクスという概念に繋がっていきます。

    <注1> 遠隔操作ロボット
    遠隔操作ロボットの代表例に、マスタ・スレーブと呼ばれる二対のロボットから成り、操作者がマスタ・ロボットを使って離れた場所にあるスレーブ・ロボットを制御するシステムがあります。第二次世界大戦直後、アメリカで放射線物質を扱うための遠隔操作ロボットが開発されたのに始まり、今日でも原子炉や災害現場、宇宙や深海など、人間にとって危険なところや作業をするのが困難な場所での作業を可能にする遠隔操作ロボットの開発が進められています。

    <注2>ダ・ビンチ (The da Vinci Surgical System)
    カリフォルニア州にある Intuitive Surgical 社が開発した遠隔操作タイプ手術支援ロボットの名称。2000年にFDA(アメリカの食品医薬品局)より認可を受け、2006年末現在、世界で550台以上のダ・ビンチが稼動しています。内視鏡的手術が可能な症例にはすべて使用でき、一般外科手術以外にも様々な手術が可能です。

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    2. ハプティクス (Haptics)

    多くの方にとって、ハプティクスという言葉は馴染みがないと思います。私もいまの研究室に所属するまで知りませんでした。ギリシャ語の haptesthai という単語を語源とし、英語で説明すると anything relating to the sense of touch, 日本語だと力覚や触覚を意味する言葉です。つまり、硬いものや柔らかい物体を押したときに感じる反力や、ツルツル・ザラザラした物体の表面を触ったときの手触り感などをハプティクスと呼びます。以前からこの分野に関連した研究はありましたが、1990年代からハプティクスという言葉の台頭とともに急成長してきた分野です。

    既にハプティック技術が実装された身近な商品として、ゲーム機のコントローラやジョイスティックが挙げられます。ゲームをしている最中にブルブルとした振動を感じたら、それがハプティクスの一例です。また、携帯電話のバイブレーションもハプティック技術です。ポケットやバッグに入れて呼び出し音が聞こえづらい場合、もしくはマナーモードにしていても着信したのがわかるのは、我々が振動を感じるためです。

    機械を通じて人間に力覚・触覚を伝えることが多いため、大きくはロボット工学の一つに分類されることが多いですが、人間の感覚に関する事柄なので、心理学や脳神経学の研究者もいます。様々な複合分野への応用が期待されています。

    医療分野では、先に挙げた遠隔操作ロボットの例のほか、手術シミュレータへの応用もあります。例えば研修医がある術式を学ぶ場合、一連の作業は教科書やビデオから学べますが、実際にどんな手応え感が得られるのかはわからないでしょう。シミュレータにハプティック技術を実装することで、操作者は直接手術する際と同様の力のフィードバックを期待でき、視覚・力覚を通してまさに手術の予行演習をすることができます。もちろんこのようなシミュレータができれば、医療分野のみならず、日本の伝統工業のような熟練を要する作業の習得にも役立つでしょう。

    生物学の分野ですと、マイクロ・ナノマニピュレーションへの実装が期待されています。生物細胞のように対象物が極めて微小な場合、人間が直接操作することは難しいため、マイクロ・ナノメートル単位<注3>の高精度で制御できる操作機器(マニピュレータ)を用います。このマニピュレータに、マイクロ・ナノニュートン(ニュートンは力の単位)レベルで計測できるセンサを取り付け、現状の視覚のみではなく、力のフィードバックを拡大して操作者に伝えることで、任意の物質を細胞に注入したり細胞操作をする作業の正確性・成功率を高めることができます。

    触覚に関してはどんなものがあるでしょうか?オンラインショッピングをするとき、色やデザイン以外にも、どんな触り心地なのかも気になるでしょう。しかし残念ながら、写真や紹介文からではその正確な手触り感は伝わりづらいと思います。そんなとき、インターネットを介して生地の手触り感を再現できる機器(インターフェース)があったらどうでしょう?そのインターフェースを通して、あたかも本物の布地に触れているような感覚が得られ、より希望に近い商品をオンラインでも買うことができます。

    このようにハプティクスは様々な可能性を秘めている分野です。私の所属する Haptics Lab で取り組んでいるメインテーマは、先にも述べましたが、遠隔操作ロボットに、再現性の高いハプティック技術を実装することです。これを難しくしている一番大きな要因は、ロボットの安定性です。力のフィードバックを加えることで、ロボットシステムの安定性を保つことが非常に難しくなります。手術に使用するロボットですから、ロボットが暴走したり、制御不能な状態に陥ることは絶対に許されません。また、高精度のセンサは高価なため商品化の大きな壁となったり、センサから得られたデータにはノイズが混入するため、大量のデータからリアルタイムでノイズだけを除去する必要があります。これらの課題を解決し、一日も早く、より安全で質の高い医療ロボットを世の中に提供できれば、と思います。

    <注3>マイクロ・ナノメートル
    1マイクロメートルは1ミリメートルの1000分の1。1ナノメートルは1マイクロメートルのさらに1000分の1。


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    前回に引き続き、未来型カガクシャ・ネットの『海外の大学院留学生たちが送る!サイエンス・実況中継』というメールマガジンで配信された記事の転載です。今回はなぜ海外の大学院を選んだか。実際、ロボット工学を専攻しているということもあって、こういう質問はよくされます。自分の場合、昔から留学を志してたとか、日本の枠じゃ収まりきらないとか、そういう壮大な目標があったわけではなく、簡単に言えば敗者復活戦でした。こんな失敗談を公にするのはかなり恥ずかしいけど、何かの参考になれば幸いです。

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    一浪の末入学した憧れの東工大の入学式祝辞で、どなたかが「6ヶ年計画」と仰っていたのを今でもよく覚えています。つまり、理工系出身の学生として社会に出て活躍するためには、最低でも学部4年+修士2年の勉強が必要であると。入学時、ロボット工学を勉強したいという目標は決めていましたが、具体的な進路は特に考えておらず、学部→修士→就職という理系学生の典型的なキャリアパスをぼんやりと描いていました。

    月日はあっという間に流れ、学部4年の夏。大学全体の修士課程進学率が約90%という、まさに6年間の学部・修士一貫システムのような環境、仲の良い友人はみな大学院進学希望だったこともあり、何の疑問も持たずにそのまま修士に進学しようと考えていました。そして大学院入試を終え、合格発表の日、私は江ノ島で夏休みを満喫していました。前日夜遅くまで飲んでいたため合格発表には間に合いそうもありません。友人に合格確認を頼んだその十数分後、「・・・番号がないんだけど」という折り返しの電話。確かに試験の出来は芳しくなかったものの、まさか自分が落ちるとは考えたこともなく、ぼんやりと思い描いていた「6ヶ年計画」が一気に崩壊。まさに自分の将来が真っ暗になった瞬間でした。

    その後の身の振り方としては、(1)同じ研究室に研究生として残って翌年大学院を再受験する、(2)その時点から就職活動をする、(3)まだ募集を受け付けていた他大学院を受験する、という選択肢がありました。既に大学入試で一度失敗していた私にとって、これは非常に大きな転機でした。現役時に失敗した悔しさを忘れ、大学4年間だらだらと過ごした自分への憤り、そして同じ過ちを繰り返した不甲斐なさで一杯でした。そこで、自らの意識を根本的に変える必要性を感じ、(1)のように同じ環境に身を置くより、(2)や(3)のように環境を大きく変えるべきだと考えました。

    そんなある日、ふと立ち寄った本屋で、大学院留学という本が目に留まりました。そうだ、何も日本国内だけで考える必要はないんだ。今まで考えたこともなかった選択肢に遭遇した瞬間でした。もちろん同じ失敗を繰り返した自分が、些細な気持ちから「海外逃亡」を挙げても何の説得力もありません。しかし、色々な選択肢を吟味しつつ他国の大学院を調べるうちに、海外に行って一から自分を鍛え直したい、という思いが強くなってきました。そして不合格の日から1ヵ月後の9月下旬、両親や指導教官に自分の気持ちを伝え、大学院留学を目指すことを決意しました。

    当初はどこの国の大学院を目指すかも決めていませんでしたが、基礎力がしっかり身についていない私にとって、アメリカの厳しくも評判の良い高等教育は非常に魅力でした。まさに鍛え直すには理想的な環境ですし、実際に体験したいま、この選択は正解だったと思います。また研究分野のレベル、文化的な多様性、将来的な英語の重要性、そして多くの方が挙げていると思いますが、金銭的なサポートが充実している点を考慮し、最終的にアメリカの大学院を目指そうという結論に辿り着きました。欧米の先進諸国では、(一部の専攻を除いて)大学院生でも十分自活できるというのは一般的です。博士課程でも多くの学生が授業料を払っている日本は、むしろ「発展途上国」であるということを、残念ながら多くの方は知らないと思います。

    私が日本の学生に一番伝えたいこと、それは選択肢は一つではない、ということです。アメリカに来て驚いたことの一つに、予想以上に中国人・インド人・韓国人が多かったことが挙げられます。確かに日本がトップの研究分野も多いですし、彼らの国と教育事情は異なるでしょう。しかし、院試前の私と同様、日本の多くの大学生には、数ある選択肢が見えていないのではないでしょうか?仮に大学院も学部と同じ学校にしようと決めたとき、国内の他大学院や海外の大学院も十分に検討してみましたか?なんとなく知らず知らずのうちに選択を狭めていませんか?目標を達成するためには、小学校の算数テストのように一意の解が存在するのではなく、研究のように様々なアプローチがあります。同じキャンパスに6年間通って企業に就職、もしくは学部から博士まで同じ研究室で過ごす以外にも多くの選択肢が存在するのです。

    私の場合、大学院入試に落ちたことでようやくその事実に気付きました。この失敗のおかげで非常に大きな人生の転換期を経たわけですが、優秀な方にはこんな経験をせずとも、ぜひ広い視野を持って様々な可能性について考え、多くのことにチャレンジして欲しいと思います。誰にでもアメリカの教育システムが合うとは思いませんし、海外留学はあくまで選択肢の一つです。しかし、密度の濃い授業やそれに望む積極的な学生の姿勢、授業外の質問であっても親身になって答える教授、ライティング・プレゼンテーション能力に長けた学生たち、枠を越えた研究者との交流など、知の探求を楽しむ上で参考になることは多いと思います。私の体験が、将来の進路を考える一助になれば幸いです。

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    撮った写真の整理にまだ時間が掛かりそうなので、忘れないうちに先に旅行記(?)を。

    3/20-3/27まで、つくばで開かれた World Haptics Conference 2007 という学会に参加。今回がアメリカに来てから初めての学会発表。個人的にはもうちょっと違う場所が良かったんだけど(なんて言うと、つくばの人に怒られちゃうけど)。今年はたまたま日本でやっただけで、国際学会なのでもちろん英語発表。

    通常、ロボット系で最大の IROS とか ICRA などの学会は、マルチ・セッションと言って、それぞれのトピックごとに部屋が割り当てられ、同時進行でいくつかのセッションが進められる。今回のは特定分野・ハプティクスに関する学会なので、シングル・セッション。つまり、大きな部屋1つにみんなが集まる(ただし、デモやポスターは別の部屋)。一応2年半ちょっとこっちで生活してきたわけだし、やっぱりつくばなので日本人の参加者が多かったので、あまり情けない発表はできないという、ちょっと変なプレッシャーがあった。まぁ、誰もそんなこと気にしてなかったと思うけど。

    日本なのでリラックスできるとはいえ、自分の発表は最終日最終セッションのトップバッター。普通、小型マイクはスーツの襟に固定して機械はポケットの中に入れるんだろうけど、発表内容と質疑応答のことばかり考えて壇上に上がったので、すっかりマイクのことを忘れていた。そして、マイクを持ちながら話し始めてしまったので、結局発表終了まで左手にマイク、右手にレーザーポインター、ジェスチャーほとんど使えず。この方がよっぽど恥ずかしい。。。

    質問は座長の一人からしか出なかったので、本当に聴衆に話が伝わったのかちょっと不安だけど、まぁみんなにはなかなか良かったと言ってもらえた。受けた質問、最初はちょっと的外れな回答をしちゃったけど。というわけで、可もなく不可もなく、70点くらいかな。次回はもっと落ち着いてできるようにしなければ。

    今回は、去年のパリ・サマースクールで会った友人たちとも再会できたり、その一人のNさんの計らいで、日曜日にも関わらず東大の研究室見学ができたり、初めて日本を訪れた研究室仲間の観光案内をしたりと、1週間の滞在とかなり短かったけど、いつも以上に充実していた。もっと日本食(特に食べ損ねたラーメン!)を堪能したかったけど、あまりゆっくりもしていられず残念。

    それにしても、いつも日本に帰るときはほとんど時差ぼけがないんだけど、アメリカに戻ってくると本当に大変でちょっと困る。一度うたた寝をしたら、そのあと3日間は夜眠れず、朝起きられないみたいな。どなたか、おすすめの時差ぼけ対策あれば教えてください。

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    Prof. Ishii demonstrating Topobo

    今回の学会で一番面白かったのは、MIT・メディアラボの石井教授の特別講演。1時間じゃまったく収まりきらないくらい数々のプロジェクトが紹介されたけど、それでも紹介されたのは一部に過ぎないそうだ。一番最後に、ハプティクス・コミュニティへのメッセージとして、バーチャル・リアリティー(仮想現実)の世界から飛び出して、実際の物体を介した研究への転換を提案していた。確かにそれができれば、大きなブレイク・スルーになりそう。でも、やっぱり難しそうだけど。

    今回の学会でちょっと気になったのは、psychophysics の研究が多過ぎたこと。psychophysics とは、簡単に言えば、人間を被験者にしてある作業(=実験)を行わせ、それを統計的に分析する研究分野のこと。ハプティクスとは触覚・力覚を指すため、よく視覚と比較して語られることが多い。よくあるのが、ある実験を (1) 視覚のみ、(2) 力覚のみ、(3) 視覚+力覚で行った際のパフォーマンスを比較する、というタイプ。視覚・力覚の役割を調べるためにはこういう実験は重要だし、こういう実験を行ったときの人間の主観(操作しやすい・操作しづらいなど)が大事なのもよくわかる。何かを商品化するときには、実際に扱った人の感想が一番重要だろうし。でもそこに辿り着くまでに、同じ手法を用いるのもどうかと思う。なんだかあまりにも『そんなの当然じゃん』というのが多い気がする。実は今回自分が発表したのもこの分野に含まれるもので、この手の安易な研究にはかなり辟易して来た。今回発表したテーマも最初は面白いかなと思っていたけど、あとから少し考えてみたら至極当然な結果だった。別に psychophysics が悪いと言ってる訳ではない。ただ、同じような手法の研究がこのまま増え続けたら、なかなかブレイク・スルーは生まれないと思う。

    How to use chopsticks

    Lucky Cat and Verners


    さて、学会以外で面白かったのは、日本が初めての外国人友達が多かったこと。今回、同じ学校からは8人(配偶者を含めると10人も!)が日本へ行き、自分とアドバイザー以外は日本が初めてだった。自分にとっては当たり前でも、彼らには新鮮なことばかり。例えば、
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    ・ウォシュレットにびっくりしてよけたら、壁が水浸しになった。
    ・お決まりで、ビデも試しちゃった男友達(でも bidet がウォシュレットって意味らしい)。
    ・ホテルの宿泊プランが朝食付きで、和食を選択したら謎のネバネバする臭いものが出てきた(もちろん納豆のこと)。
    ・英語を話せる店員がいないおでん屋に入って、ベジタリアンがいたから注文時に大変だったこと。
    ・お好み焼きを注文したら、何かウヨウヨ動いてるものが乗ってた(この話は以前聞いたことがある。鰹節です)。
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    などなど。築地の場内市場に行って朝から寿司を食べたけど、中西部出身のアメリカ人夫婦はやっぱりあまり好きにはなれなかったみたい。カナダ国籍を持ってるインド人は、納豆以外は全部食べられたのにはびっくり(梅干しもウニも食べた)。あと、釜飯・焼き鳥はかなり好評だった(鳥ぎんには英語メニューもある)。まぁ、みんなに楽しんでもらえたみたいで良かった。

    今回の滞在でもう一つ嬉しかったのが、母校・東工大制御の謝恩会(南棟祭)に出席できたこと。東工大制御では、卒業式の夜に学科の建物内で研究室ごとに出店(?)をする。焼き肉とかカレーとかパスタに始まり、おでんやたこ焼き、バーをやる研究室なんかもある。基本的に関係者のみなので、食べ物を買うという概念は存在せず、OB/OGの寄付や教授・学生によって賄われる(寄付忘れて帰ってきてごめんなさい。。)。外に出てどこかのホテルでやるより、こういう方がアットホームな雰囲気なので、普段はあまり交流がなくても、こういう機会に他の研究室にも気軽に顔を出せる。卒業する学生は先生へのお礼まわりや、久しぶりに訪ねた卒業生も色々な先生方と話せる機会があるし。

    学部時代の頃ほとんど勉強をしなかったので、東工大を卒業したときに自分のことを認識していた先生は多分ほとんどいなかったと思う。でも、今回南棟祭に参加させて頂いて、昔の研究室仲間に暖かく迎え入れてもらったり、以前の指導教官に色々な先生方を紹介して頂けたり、ちょうどこの時期に帰ることができて本当によかった。まだ何も成し遂げてないけど、何か将来的に恩返しができればと思う。


    ● 今回撮った&もらった写真
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    今日、指導教官の共同研究者の医師の計らいで、ダ・ビンチ(詳しくは先日の研究紹介を参照)を使った手術に立ち会う機会に恵まれた。すぐひょいっと行けるのは、ホプキンスの病院には約1.5億円もするダ・ビンチが2台もあるから。こういう環境は本当に恵まれていて贅沢だと思う。


    (c) Intuitive Surgical, Inc.


    cited from Wikipedia

    ダ・ビンチを使った手術のビデオは何度も見たことがある(運が良ければ、ここでオンライン生中継が見られる)けど、実際に手術室の中に入って直に見たのはもちろん初めて。手術衣に着替え、まるで研修医みたいな気分。ノート持ち込み許可をもらえたので、色々とメモしてきた。

    事前に持ってたのは白い巨塔のイメージくらいだったので、術中の雰囲気にはちょっとびっくりした。まず世間話は当たり前、噂で聞いた通り音楽は掛けるし、手術室への出入りも結構頻繁。定時だからか、途中で帰っちゃった人もいた。もちろんこれが一般的かはわからないけど。

    専門じゃないし、当然英語(医学用語は難しい。。)なので、どこまで理解できてるかわからないけど、今日の症例は前立腺癌。アジアでは割合は低いけど、ヨーロッパ、特にアメリカではかなり一般的な癌だそうだ。前立腺なので男性のみで、50代以降に多いらしく、今日はその典型的な患者だった。

    手法は、前立腺(prostate)を全摘出し、膀胱(bladder)と尿道(urethra)を縫合。結構、タフな手術だそうだ。まずはじめに、肛門からの触診、腹部の剃毛をし、腹腔鏡手術なので穴を開ける部分をマーキングする。そして(腹腔内はスペースがないため)ガスを送り込んでお腹を膨らませ、先ほどマーキングした部分に穴を開け、ロボットアーム(ロボットアームと言っても、内視鏡に使われる器具と同じ)を挿入する。ここまでの流れは、手術室にいないと見られないので、なかなか貴重なシーンを見られてよかった。ちなみに、患者は全身裸で、局部と腹部はずっと晒されっぱなし。本人は全身麻酔でわからないだろうけど、ああいう扱い・光景を見ると、ちょっと自分だったら嫌かもってくらい、かなりおおっぴらだった。

    手術が始まると、患者の周りをスレーブ・ロボットが囲い込んでしまうし、内視鏡なので外側からは何もわからないため、モニタに映し出される映像を見ていた。基本的には執刀医が同じ部屋内の少し離れたマスタ・ロボットを操り、患者のそばに助手が一人いる。あとは、器具を準備する人、患者の状態をチェックする人などなど、全部で7〜8人くらい。助手は実際に患者に触れるので、当然手袋もするし、術衣の上からさらにもう1枚滅菌された手術着を身につけていたけど、執刀医はロボットを操るので、結構ラフな服装だった。普通に素手なので、手術中もパソコンに向かって報告書を書いたり。途中何度か研修医と交代し、指導もしていた。さらに最後には、自分たちにも動かさせてくれた。プロトタイプは実際に研究で使ってるし、市販のも以前に実験で扱ったことはあるけど、まさか手術中に操らせてくれるとは思わなかった(厳密に言うと、手術完了後、でもロボットアームはまだ患者の体内にあった)。

    手術後、なんと摘出された前立腺を触らせてもらえた。体内から出て来たばかりなので、当然生温かい。自分の今の研究テーマの1つが、こういう臓器の機械的性質を遠隔操作中にオンラインで推定すること。簡単に言えば、どれくらい固いかのばね定数等を推測する。前立腺の中に癌塊があって、それは他の部分より固い(その医師によれば、普通の部分は親指付け根の腹の辺り、癌塊は関節くらいの固さ)。いまのダ・ビンチでは、この固さの違いが操作者にほとんど伝わらないので、それを推定できればより医師にとって手術しやすくなる。実物を触る機会なんてまずないから、とっても貴重な経験だった。

    手術時間は5時間と長くてかなり疲れたけど、本当に見学できて良かった。実際に体験したことで、自分の研究へのモチベーションにもなったし。ドイツに行くまでのあと1ヶ月ちょっと、頑張ってプロジェクトを進めなければ。。。

    ● 参考
    - 名大医学部:内視鏡手術について
    - 前立腺癌について
    - Wikipedia: Prostate Cancer

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    ボルチモアで一番(というか唯一!?)気に入ってるのは、東海岸大都市へのアクセスのしやすさ。車だと、DC までは1時間弱、フィラデルフィアは2時間、ニューヨークも3時間半程度で行ける。アメリカだと車で3〜4時間は『お隣さん』感覚らしいから、ここら辺は十分圏内に当たる。先セメスターまでは授業を取ってたので学期末は修羅場だったけど、今セメは唯一の TA の仕事は終わったし、学期末になって時間にゆとりができたので、この週末に2回目のフィラデルフィア観光をしてきた。

    一度目に行ったときはまだアメリカに来たばかりで、夏期英語集中講座のあとの夏休みを利用して、アムトラックで東海岸を回ったときだった。当時は車がなかったので電車だったけど、今回は車で。ボルチモアーフィラデルフィア間は I-95 のみ1本で行けるので、本当に距離÷時速の時間で行けてしまう。

    前回、フィラデルフィア市庁舎周辺の洗練された街並が気に入ったけど、今回、以前は回れなかったフィラデルフィア美術館や大学街まで足を伸ばし、緑が豊富で美しい街並がとっても気に入った。特にゴッホのひまわりなどが展示されている美術館、想像してたより遥かに大きくて圧倒された。毎回反省することだけど、美術館とかは時間にゆとりを持って行かないと、もったいない見方で終わっちゃう。

    前回は歩きだったので全然気付かなかったのは、車の運転の荒さと道の狭さ。ボルチモアの運転が穏やかなんてとても言えないけど、フィラデルフィアの方が運転が荒かったように感じた。狭い道路が多かったから余計にそう感じたのかもしれないけど。

    あと前回も食べたフィラデルフィア名物のフィリー・チーズ・ステーキ、今回は友人Mさんに聞いた、地球の歩き方にも載ってる有名店 Jim's Steaks に行った。着いたらびっくり!まるで日本の有名ラーメン店みたいに人が並んでた。でも、並ぶに値する美味しさで大満足。さすがに毎日食べたいとは思わないけど。

    そして今回の目玉の、料理の鉄人・森本正治のお店 Morimoto. ここ目当てで行ったので、$80もするおまかせコース料理を頼んだ。創作和食のオンパレードで、そばのカルボナーラが唯一アメリカっぽい日本食アレンジでいまいちだったけど、その他はどれも半端なく美味しかった。先日、予想外に多く振り込まれていた TA の給料様々でした。ちなみに、日本人スタッフが多いのかと思ったけど、ウェイターはほとんどがアメリカ人、客層もアメリカ人中心。入り口は Morimoto 以外は何も書かれていなくて、事前に知らない限り、何のお店かもわからないし、入ろうとも思えない雰囲気だった。

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    以前書いたように、今年の夏はミュンヘンへ交換留学することになりました。そこで、その期間、自分の部屋をサブレット(短期リースみたいなもの)して頂ける方を探しています。もし興味があれば、コメント欄でもメールでも構いませんので、ぜひご連絡下さい。以下、ボルチモアーワシントンのメーリングリストへ投稿したコピーです。


    夏休みのあいだの3ヶ月間、私の部屋をサブレットして頂ける方を探しています。希望期間は6/1~8/29ですが、ある程度は柔軟に対応できると思いますので、お気軽にご相談下さい。

    住居形態は、アパートではなく家です。私の専攻の同級生(アメリカ人女性、以下オーナー)が家を購入し、現在3人でシェアしております。家は3階建てで、1階は共用スペース(バスルーム・キッチン・ダイニングルーム・リビングルーム)になっております。1階のバスルーム近くに洗濯機・乾燥機があります。コインランドリーではないので、もちろんお金を払う必要はありません。



    2階には2つの部屋があります。1つは通りに面した大きな部屋ですが、バスルームが付いていません。現在はアメリカ人女性が使用していますが、間もなく卒業予定なので、今年の夏の間には出て行くそうです(日程は未定)。私の部屋はその部屋と比べると小さいのですが、メインルームの他にキッチンとバスルームが付いているため、全体では同じくらいの広さだと思います。2階のアメリカ人女性とオーナーで3階にあるバスルームをシェアしていますが、私の部屋には専用のバスルームが付いています。キッチンもあるのですが、昨年夏に1階のキッチンを改装し、非常に広くて使いやすいので、2階のキッチンは現在自分用の物置きと化しています(冷蔵庫は重宝しています)。

    3階はオーナーの部屋とゲスト用ベッドルーム、そしてバスルームがあります。2階の表側の部屋の住人とオーナーでここのバスルームをシェアしていますが、先ほども述べた通り、私の部屋にはバスルームが付いているので、ここを使うことはないと思います。ゲスト用ベッドルームがあるので、私の希望するリース期間より前後しても問題ないと思います。

    この他に全員の物置きスペースと、家の隣に本当の物置き(ガラージ)がありますので、スペースに困ることはまずないと思います。地下室もありますが、これは今年の夏、もしくは来年夏以降に改修予定のため、現在は使用していません。

    場所ですが、ホームウッドキャンパス西側のハンプデン地区にあります(W 33rd Street と Keswick Road の角にあるセブンイレブンからすぐ近くです → Google Maps)。この地域には、ボルチモアに長く住んでいる地元民の方が多いと思います。家からホームウッドキャンパスまでは徒歩で10分くらい、メディカルキャンパスとの間を往復しているシャトル乗り場までも15分程度だそうです(ハウスメイトの一人は毎日シャトルを利用しています)。車に関してですが、家の周りは駐車許可証が必要ないため、空いているスペースならどこにでも止められます。

    気になる家賃に関してですが、基本は$475です。それにユーティリティー(ガス・電気・水・インターネット・月1回のハウスクリーニング)を3人で割ったものを足し合わせます。それぞれの使用量で多少変動はありますが、$600±15くらいです。借りる期間によっては$100程度の割り引きも提供させて頂くつもりです。

    該当期間中、私はアメリカ国外に出てしまいますが、最近和食に凝っているオーナーは非常にフレンドリーで良い人柄ですので、何かあればきっと力になってくれると思います。また、生活に必要な家具はほとんど揃っていますし、私の食料を使って頂くのも構いません。生活のセットアップのために短期間過ごすにはとても理想的だと思います。より詳しい情報をご希望でしたら、遠慮なくお問い合わせ下さい。

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    卒業式や友人の送別会、ミュンヘンへ発つ前に終わらせるべき研究、サブレットのための準備など、さすがに5月はバタバタした。それに加えて研究室がこの夏に新しい建物に引っ越すため、その雑務なども重なって、結局最終的な準備が完了したのは、友人に迎えに来てもらう出発5分前。。まぁ、これはいつものことだけど。今回はちょっと緊張感・下準備が足りなさ過ぎな気もするので、あっちに着いたら色々と頑張らなければ。

    最近ちょっとサボり気味だったけど、ドイツに行ったら目新しいことが多いと思うので、また色々と情報や現地での生活などを発信できればと思います。さて、これから機内でドイツ語の勉強をしなければ。。。

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    今回利用したのは US Airways. 周りの人の経験も含めて、一番使いたくなかったところ。でも、そこが最安価格とのことで仕方がない。そして結果、ボルチモアからフィラデルフィアは30分遅れ、フィラデルフィアでは飛行機の中で2時間待機と、期待を裏切らないサービスを提供してくれた。まぁどこの航空会社でも遅れるから慣れてきたけど。


    ミュンヘンの空港には、今回の研究留学プロジェクトを一手に引き受けてくれている、ミュンヘン工科大の先生(ダリウス)が迎えに来てくれた。2年前までホプキンスにポスドクとして来ていて、現在はミュンヘン工科大で准教授をしている。遅れる旨をフィラデルフィアの飛行機内から友人を通して知らせておいたので、まさにぴったりの時間に空港に迎えに来たとのこと。今回の留学プロジェクト、ホプキンスから7人もの学生が来ていて、みんな US Airways の便をそれぞれの希望日で取っているけど、時間通りに来たのは一便もないとのこと。帰りも US Airways なんだけど。。。

    お昼過ぎにミュンヘン到着、そのまま車で学生寮まで送ってもらった。アウトバーンを走るので、時速は無制限。通常、ダリウスは時速250kmで走るとのこと。だから、合流地点や出口など常にスピードメーターを注意深くチェックする必要がある。例えば時速150km分落としても、結局時速100kmで走ってることになる。それにしてもさすがドイツ車、スピード出してもとっても安定してた。

    寮の部屋は思っていたよりも広い!各人に個室が与えられて、キッチンとバスルームは共用。家具も調理器具も一通り揃ってるし、トイレも2つある。ただ一番の不満は、インターネットが使えないこと。これはちょっと致命的。早く開通するといいんだけど。

    寮に送ってもらった後は、既に着いていた友人らとミュンヘンの中心街 Marientplatz(マリエン広場)まで出掛けた。Viktualienmarkt(ヴィクトアーリエンマルクト)という野外市場でソーセージやサンドイッチを買って、早速ビールで乾杯。噂に聞いていた通り、ミュンヘンでは昼間っからみんなビールを飲んでいた。というか、ほんとにそこら中にビアガーデンばっかり。

    少し市街地を散策した後、自転車ストアへ。ここミュンヘンでは、通常の歩道に自転車用と歩行者用の道がある。それくらい自転車がとっても普及してる。先に来た友人は€39で中々の自転車を買ってたので、€50くらいでいいのがあれば買うつもりだった。夏なら通学にも使えるから定期券代が浮くし。でも安いのはブレーキがなかったり、フレームが曲がってるのばっか。それでも売られてるってことは、ある程度需要があるのかもしれない。

    その後、近くのスーパーマーケットへ。ALDI という激安チェーン店らしいんだけど、ほんとにびっくりするくらいの安さだった。アメリカだったら$40〜$50くらいする買い物で、なんと€15!ミュンヘンは他のドイツの都市に比べると物価が高いらしいけど、それでこの安さってのはちょっと信じがたい。一つ面白かったのが(ALDI だけかもしれないけど)、買い物カゴがない。その代わり、品物用の空き箱でみんな買い物してた。

    そんなこんなで、先に来てた友達のおかげで結構充実した一日が終了。まったく新しい土地に行って、知り合いがいるってのはやっぱり心強い。

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    ● 通学定期券
    買った日から1ヶ月じゃなくて、カレンダー月ごとに更新(1週間用もある)。Sバーン、地下鉄(Uバーン)、市電(トラム)とバスが全部乗れる。市の中心部から大きくは4区間、細かくは16区分あって、その区間・区分数に応じて料金が代わる。6月は色々なとこに行くだろうってことで、全部カバーされるものを買った。ちなみにいつでも乗れる通常券より、朝6-9時の通勤ラッシュだけ乗れないものの方が格段に安い。学校に行くのが少し遅いけど、その分長めに働けばいいので特に問題なし。

    ● 携帯電話
    詳しく書くと長くなるので、今回は簡単にまとめると、ヨーロッパは GSM が主流なので、ロックが解除された GSM 携帯に現地の SIM カードを入れれば使える。Cingular から携帯電話のロックを解除してもらって、格安ストア ALDI にてプリペイドの SIM カードを購入。それまでが色々あったけど。。

    ● 自転車
    移動手段としての自転車の重要度はかなり高い。早く買いたかったので、近場の自転車ショップとフリーマーケットを見に行ったけど、結局いまだに手に入れられず。やっぱり学生にとっての問題は予算なんだけど。

    ● インターネット
    学校では使えたけど、寮では一切使えず、なかなか不便な日を送ってたけど、ようやく一昨日の夜に使えるようになった。一度使えるようになったら、さすがコンピュータ・サイエンス専攻のルームメイトたち、あっという間に無線ルータを調達してきて、手早く設定完了。本当はこの寮で無線は禁止らしいので、通常じゃ検出できないように設定したっぽい。

    ● 食料品
    ALDI とかで買うとめちゃめちゃ安い。安くても、味は全然悪くない。しょう油とみりんが欲しくてマリエン広場近くにある日本食を扱う『みかど』に行ってみたけど、さすがに結構高かった。それでも他に比べて安いらしいけど、アジア系食品はボルチモアの方が断然安い気がする。

    ● ビール
    アメリカではほとんど飲んでなかったけど、ミュンヘンに着いたその日から、美味しさのあまり毎日飲み続けた。でもさすがに今日で2桁大台達成(10日連続)したので、とりあえず明日は止めることにした。・・・止める予定。それにしても、外で昼間に飲んで顔が赤くなるのは恥ずかしい。。。

    ● 大学での生活
    8日に研究室全体のミーティングがあったけど、面白かったのが、拍手の代わりにこぶしで机をドンドンドンと叩いてたこと。他の研究室でもやってるそうだから、ドイツの(ミュンヘンの?)やり方なのかもしれない。

    かなりのマイナーネタだけど、ミュンヘン工科大にある学食は東工大の二食みたいなカフェテリア形式。とっても懐かしいし、安くて味もそこそこ。ホプキンスにもこんなカフェテリアが欲しい。いまいる研究室だけだと思うけど、30人くらいいる研究室メンバーみんなでカフェテリアに大名行列。そしてみんな食べるのがめちゃめちゃ速い。自分は結構速い方だと思ってたんだけど。

    ● 観光
    とりあえず、マリエン広場を中心に色々と。English Garten(英国庭園)はめちゃめちゃ広くて、緑がとっても豊富。というか、もう森そのもの。天気がいいと、水着で日光浴してるし。庭園内にヌーデスト区域なんかもあるらしい。美術館・博物館はまだ行ってないけど、その代わりにニンフェンベルグ城に行ってきた。めちゃめちゃ広くて綺麗で、鴨・白鳥がたくさんいた。天気のいい日に城内庭園を散歩すると、とっても気持ちいい。

    ● 洗濯
    いま住んでる Studentenstadt のここの寮には部屋が100くらいはあると思うけど、洗濯機がなんと2つしかない。乾燥機に至っては1つ。しかも、ドイツ・マルクしか受け付けない旧型なので、同じ寮の『洗濯係』の人に頼んでユーロを両替してもらう必要がある。使い方は全部ドイツ語だったから全くわからなかったけど、適当にボタンを押したら動いた(アメリカのより細かい設定が色々ある気がする)。使った後にわかったんだけど、やっぱり圧倒的に数が足りないから、予約ノートみたいなのがあるそうだ。そこに自分が使いたい時間を早い者勝ちで埋めていく。そんなわけで、日曜の朝に予約入れてた人ごめんなさい。。。

    ● ミュンヘンの写真
    新しいカメラを買って、調子に乗って撮り過ぎてるので、かなりの枚数があるけど。
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    ちなみに、いまお世話になってる研究室に日本から交換留学で来てる日本人学生が一人いて、もう一人以前そこで働いてた日本人学生がいる。言葉の全然わからないところで同じ国からの人がいるのはやっぱりとっても心強い。話のついでに、やっぱりここでも日本人は超マイノリティーみたいで、たまたま運良く2人に巡り合えただけで、正規の学生として通ってる日本人学生は2人とかそんな程度なんだとか(交換留学は少しいる)。英語圏だと英語を学ぶだけでいいけど、英語圏以外に留学すると現地の言葉と英語の両方を習得する必要があるから、語学に関してはとっても大変そう。やっぱり現地語が話せないと、現地の人とは交流が深まらないし。

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    初めて ALDI というスーパーに行ったとき、買い物カゴがなかった。その代わり、お客さんは商品の空き箱を買い物カゴ代わりに使ってた。そしてレジに並んだら、前の人が買い物袋を他の商品と一緒に差し出した。確か日本とかアメリカの一部でもやってたと思うけど、さすが環境先進国ドイツ、こっちのスーパーでは買い物袋は有料みたい。でも地球全体で考えると、ドイツとか他の国が一生懸命頑張っても、アメリカが貯金を帳消しにしてる気がする。

    あと、環境に対する配慮か気候からかわからないけど、ドイツとかフランスとか、建物内に冷房がほとんど設置されてないそうだ。確かにここの部屋にも何もない。

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    さき、BBCニュースでチラッと紹介されてたサイト、その名もシート・グル。航空会社・飛行機の種類で、どこの場所がお勧めで、どこの席は避けるべきかがわかる。長旅の際には席位置はとっても重要なので、なかなか重宝しそう。

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    Mirabellgarten

    Looking down Salzburg

    ミュンヘン大学(正式名称は Ludwig-Maximilians-Universität)に、ミュンヘンへ来る留学生のための Münchner Erasmus Studenten Assoziation (MESA) という学生支援団体がある。セメスター中は大体毎週末イベントを開催してて、ミュンヘン大学の学生じゃなくても参加できるとのこと(ちなみに自分がお世話になってるのはミュンヘン工科大学:Technische Universität München)。この前の日曜はザルツブルグへの一日旅行が企画されてたので参加してみた。ミュンヘンからザルツブルグへは電車で約2時間弱、参加費用はなんとたったの€6!ミュンヘンからザルツブルグへはバイエルン・チケットというのが使えて、2〜5人用チケットが固定金額なので、5人で割れば格安になるというわけ。それにしても安過ぎる。

    ザルツブルグはモーツァルトの生誕地として有名で、結構こじんまりとした街。オーストリア(オーストリーと呼ぶかもしれない)の公用語はドイツ語だから、ミュンヘンとそこまで変わらないかなと思ってたけど、なんだか高級感溢れる街並みで、ちっちゃいながらも雰囲気は結構違かった。丘の上にはホーエンザルツブルグ城塞というのがあって、地球の歩き方によれば、現存する中世の城塞の中では最も保存状態が良いらしい。なんだかロード・オブ・ザ・リングの世界だった。ザルツブルグは1〜2日あれば大体全部回れるので、ちょっとした小旅行に最適。なかなか良かった。

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    気が付いたらもうここに来てから1ヶ月!光陰矢の如しとは言うけど、ちょっと早すぎる。。

    前回はまだ自転車を探してるようなことを書いたけど、結局その1週間後に自転車屋を歩き回って、中古車を購入。€95と予算オーバーだったけど、かなり良い状態だから、自分が出るときも十分売れそう。自分より先にミュンヘンに来た友人は€35で中古を買って、フリーマーケットで買った友人も大体€$40±10くらいだった。だからそれを相場で考えてたけど、みんなタイヤを買い替えたり、またもう一台自転車を買ったりと、結局高くついてる。だからちゃんとした自転車屋で買って€100ってのは相応の値段なのかもしれない。せっかくなので、歩き回った自転車屋リスト:
    - Second Hand Sports: Nymphenburger Straße 25
    - Doctor Bike: Schelling Straße 58 (ミュンヘン工科大メインキャンパスの近く)
    - Radl Bauer: いくつか店舗があるけど、Paul-Heyse-Straße 25 にあるお店は新品のみ。

    前回も書いたけど、ミュンヘンでは自転車は立派な交通手段の一つ。歩道と自転車専用道路はわかれてるし、自転車専用道路がないところは車道を走る必要があるらしい。しかも、自転車も車と同様に右側通行が原則。どうりで自転車を買って乗って帰ってきたとき、なんだか対向車ばっかりだったわけだ。みんな結構手信号も使ってる。日本にも自転車のルールみたいのはあるけど、ほとんど守られてない気がする、・・というか自分は守ってなかった。こっちみたいにこれだけきっちり決められてると、大きな事故も少なくなっていいと思う。

    そして今日は天気が良かったので、初自転車通学。片道20〜25分程度なので、ちょっとしたいい運動になりそう。アメリカでの3年間の生活がたたったのか、朝学校に着いたときはちょっと疲れた。。あと、全般的にサドルが固めだと思う。だからすぐに尻が痛くなる。

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    最後に、街でところどころに置いてある Call A Bike というレンタル自転車。これはドイツ鉄道のサービスで、まず電話を掛けて、自転車番号と自分のクレジットカード番号を告げ、ロック解除番号を教えてもらうんだそうだ。自転車を見つけたところから乗って、返すのは大きな交差点付近に乗り捨て。1分8¢、最大でも一日に€15なので、ちょっとした乗り捨てにはとっても便利そう。ただ、電話はドイツ語しか無理らしいのが難点。。。
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    友人から、観光客のように写真を撮ってると言われたけど、最初から観光客と開き直っていますので。そして、結局ドイツ語も観光客レベル。。。というわけで、先週末の観光記を。

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    View from Heimgarten Hütte 2

    Walchensee and the German Alps

    この前の土曜日はダッハウ強制収容所へ。ここはナチスによってドイツで最初に建てられた強制収容所とのこと。ユダヤ人以外にも、思想・宗教・政治上の問題等で、総計30ヶ国以上から約20万人も収容されたそうだ。場所はミュンヘン市街地から約19kmと少し離れていて、S2 バーンに乗って Dachau の駅まで行き、そこから726番(こっちの方が距離が短い)もしくは724番のバスに乗っていく。最低2時間は見て回れるように行ったつもりだったけど、電車の接続、バスの接続が悪くて、結局1時間半弱しか回れなかった。

    入場は無料だけど、音声ガイドは数ユーロ掛かる。でも、ドイツ語もしくは英語がわかるなら、多くの見どころには結構説明が書かれてるから、わざわざ音声ガイドを借りる必要はないかも。ま、学生なら€2だけど。ちなみに日本語ガイドはなかった。戦争で建物が壊されたため、バラックは2棟だけ復元されていて、収容所内は特に暗い雰囲気は漂ってない。ただ、入り口門の Arbeit macht frei(働けば自由になる)というスローガンや周囲の有刺鉄線を見ると胸が痛くなる。資料館を見て回りたかったら、大体3時間強くらいが適当だと思う。時間帯によってはドキュメンタリー映画も見られるそうだ。さすがに何回も行こうとは思わないけど、やっぱり時間が足りなくてもったいなかった。月曜は休みで、火〜日曜の午前9時から午後5時まで。

    - Wikipedia: Dachau concentration camp
    - Dachau Concentration Camp Memorial Site
    - ダッハウ強制収容所の写真一覧

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    日曜は、今回の研究留学プログラムを率いてるホプキンスの教授+そのご家族、あとミュンヘンで色々とお世話になってる教授、そしてホプキンスの学生4人でアルプスの山(Urfeld, Kochel am See)へハイキングに行ってきた。ホプキンスの教授の奥さんは元々ドイツ出身で、その奥さんのお父さんが有名な研究者だったそうだ。第二次世界大戦時、戦禍から逃れるために建てたのが、アルプスの山奥にある綺麗な湖を望む別荘。そのお父さんはいまはもう亡くなって、奥さん兄弟たちで代わる代わる使ってるそうだ。アルプスの別荘なんて響きからしてすごいけど、着いてみてさらにびっくり!絵に描いたようにまさにアルプスの別荘。もう別世界。こんなとこで湖を見ながら朝食を食べてしまった。ただ夏はいいけど、冬は誰も行かないらしい。確かに行くだけでもかなり大変そう。

    今回のは山登りというよりハイキング。ハイキング初心者の自分にはちょうどいい運動になった。そして当然筋肉痛、というか関節痛にもなったけど。。山の上で飲むビールは格別に美味しくて、山頂から眺めた景色も本当に綺麗だった。こんな景色を堪能しちゃうと、ますますボルチモアに帰りたくなくなっちゃう。

    - ハイキングの写真一覧

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    Windows から Mac に替えて一番困ってたのが写真の編集・管理。以前は Picasa を使ってたけど、Mac バージョンはまだない。Mac の iPhoto を使ってみたけど、なんだかあまり馴染めなかった。ところが、Parallels で Picasa を使う方法(これをやらないと、写真をわざわざインポートする必要があってとっても面倒)を見つけて、これで今まで通りに Picasa を使えるようになった!やっぱり断然使いやすい。これで編集・管理共にラクになったので、今回のから少しだけ写真の編集をしてみた。ほんのちょっと切り取るだけでも、かなり雰囲気が変わる。Picasa だと本当に手早くできるので、これからはちょっと撮影後も頑張ってみようかな。

    - これまで撮った中からのお気に入り写真セット

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    もう今年の夏自体が夏休みな気がしなくもないけど、先週木曜から1週間ほど夏休みを取ってました。ただ、今度の日曜から3日間、指導教官のアリソンがミュンヘンにやってくるので、今週末はちょっと忙しそう。というか、ホプキンスの教授が3人もやってくるらしい。。。そんなわけで、パリとナポリの旅行記&写真はまた後日。

    ところで、この1週間のあいだ、もしコメントを書かれた方がいたらごめんなさい。スパムフィルターの設定のため、投稿数日後には勝手に削除されてしまうため、承認する前に全部消えてしまいました。

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    今回、自分の指導教官の他にも、他のホプキンス学生の指導教官たちもぞろぞろやって来て、かなり大所帯の訪問になった。でもそのおかげで、教授たちにくっついていくつかの研究室や研究機関を見学でき、とっても貴重な体験ができた。予想以上にドイツではいい研究がなされている印象を受けている。

    夏休みの観光記も研究所の見学記も後回しにして、SEI’s INSIGHT @スタンフォード大学・シリコンバレーで紹介されていた興味深い話題をご紹介。

    iTunes Uは大学の授業を淘汰する(かも): 独学システムおよび失われる情報のアーカイブ化

    iTunes U という、iTunes で大学の講義を配信しているとのこと。だいぶ前に一度覗いたけど、結構な勢いで充実してきているとは知らなかった(とはいっても、まだ数が限られているけど)。

    ジョンズ・ホプキンスはアットホームでいい学校だけど、(少なくともエンジニアリングでは)小さすぎて十分な数の授業が開講されてない。つまり規模が小さいため、授業を取る人数も少ない。少人数制はいいことだけど、人数が少なすぎると隔年とか、数年に一度しか開かれない授業もある。でも研究で必要になったら何年も待ってられない。そういうとき、こういう iTunes U や MIT OCW なんかがあるととても助かる。

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    先週の日曜(7/15)に指導教官のアリソンが、その翌日にはさらに ERC から2人の教授がミュンヘンを訪ねてきたので、今回の研究留学プロジェクトを率いてこっちに滞在してる先生と合わせて、ホプキンスから4人もの教授が集まった。そのおかげで、行く先々でデモをやってくれたので、便乗して色々な研究所・研究室を見せてもらった。というか、いま自分がお世話になってる研究室のデモを見たのも今回が初めてだったけど。

    日曜は主に自分とのディスカッションがメイン、・・・のはずだったけど、昼食のために湖の見える綺麗なレストランへ片道45分、その後近くの教会をブラブラしたりして、結局キャンパスに戻ってきたのは午後4時前。夕方6時にディナーの予定が入ってたから、結局議論らしい議論は1時間半程度。でも、来る前に近況は報告してあったし、当初計画していた方向とは違ってきたので、そこまで何時間も話し合う内容がなかったのも事実だけど。。残りの話題は翌日に持ち越して、夕食は英国庭園の中にあるチャイニーズタワー前のレストランにて。いまお世話になってる研究室(LSR)から学生が何人か参加した。

    翌日月曜は、アリソンが朝から LSR にてセミナー、その後 LSR の研究室見学を丸一日。自分の知ってる限りだと、アメリカでは特定の曜日・時間帯にセミナーがある気がするけど、いまの研究室を見る限り、セミナーは誰かが招かれたとき不定期で開かれている。それでも月に数回はあるみたい。違うのは、少なくともホプキンスの機械工学科だとセミナー出席は必須だけど、ここは任意参加ってこと。研究室見学は、ハプティクスや遠隔操作ロボットを中心に見せてもらった。アリソンは学生のプレゼン能力の高さに感動してた。ミュンヘン工科大は、ドイツのエリート大学の1つだけあって、確かに優秀な学生が多い印象を受けている。しかもみんな英語が母国語じゃないのに、あんなに上手に英語を話されると、アメリカで3年間も生活してきた自分が恥ずかしくなる。。。

    17日火曜は、朝から DLR(ドイツ航空宇宙センター)へ。DLR はドイツ中に散らばっていて、ミュンヘン郊外にはロボット研究所がある。ここで見たロボットマニピュレータ&(上半身だけの)ヒューマノイドロボットがすごかった。ロボットが作業中に外界から力を加えてもまったく不安定にならず、うまくロボットの冗長性を利用して力を吸収している。上の動画の後半部分を見てみると、それがよくわかる。この他にも BrainLAB というところでは、内視鏡用器具にストレインゲージだけを使って6軸用力センサを実装していて、これはホプキンス一同驚いた。まだまだ実用化には遠いそうだけど、器具の大きさをまったく変えずに実装しているのはすごい。午後は TUM の Garching キャンパスに行って MiMed 研究室の見学。今年の夏、ここでホプキンスの学生2人がお世話になっている。ここの教授は若いのに、研究室の中には色々な装置がたくさんあって研究業績もかなり凄い。

    LSR にしてもこの MiMed にしても、教授の数に対して学生・研究者の数がかなり多い(25人くらい)。LSR の場合、指導教官との定期的なミーティングというものはなくて、代わりに年に2回程度、大規模な研究発表会があるそうだ。みんなよく、「PhD 課程の学生なら自分で研究を進めるのは当たり前」と言うけど、そうは言ってもなかなか難しい気がするんだけど。でもそれなりに機能しているところを見ると、それでも大丈夫なのか、学生が優秀なのか。

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    Musee d'Art American

    Rose(?)

    Water Lilies

    Basilique du Sacré-Cœur

    Jardin du Palais Royal

    Palais Garnier

    もう2週間も前だけど、1週間ほど正式な夏休み休暇を取って、フランス・パリとイタリア・ナポリに行ってきた。パリのメインは郊外にあるジヴェルニー、ナポリは青の洞窟。ジヴェルニーには、モネが晩年を過ごした家と庭園があり、ここで有名な睡蓮が描かれた。青の洞窟は、洞窟の中に入ると海の色が真っ青に見えるところ。

    パリは去年の9月にサマースクールで行ったばかりなので、さすがに結構覚えていた。面白かったのは、ここドイツじゃ全くドイツ語が喋れないのに、パリで「ありがとう!」と言いたかったときに口から出てきた言葉が、フランス語のメルシーじゃなくてドイツ語のダンケだったこと。きっとダンケくらいしか脳に刷り込まれてないからだと思うけど。。。

    さて、メインのジヴェルニーへはふらつーで情報収集してから行った。とにかくパリ・ラザール駅からの電車の本数が少ないので、朝一番の電車で行くつもりだった。出発の20分弱前に着いて、切符を買う段階になって気が付いたのが、去年も空港の駅で体験した長蛇の列。フランスで一般的なのかわからないけど、とにかく彼らは並ぶ印象が強い。一応自動券売機もあるけど、専用のカードがないと購入できず、普通のクレジットカードは受け付けない。だから旅行者は並んで窓口で買うしかないんだけど、こっちは出発直前で焦って(もちろん英語で)早口になってしまったら、窓口の女性が「私は英語わからないんだから!」とブチ切れてしまった。。日本と違って、混んでるからと急ぐそぶりもないから、結局朝一の電車を逃してしまったので、次の3時間後の電車に乗らざるを得ず。。。メトロはすぐに券売機で買えるから問題ないけど、大きな駅から RER や SNCF に乗車する場合、できれば事前に切符を購入しておいた方がいいと思う。ドイツも日本みたいにどんどん人をさばいていくので、余計にフランスのゆっくりした対応が気になってしまった。

    さて、電車で Vernon まで行って、そこからバスで Giverny まで。ここはちゃんとうまく接続されてるので、あんまり気にする心配はない(帰りのバス→電車の接続も然り)。なぜ朝一がよかったかと言うと、お昼前後には団体ツアー客がたくさん訪れるとふらつーに書かれていたため。結局お昼過ぎに着いて確かに人で溢れ返っていたけど、モネの家・庭園の他にもアメリカン美術館前の庭園などがとっても綺麗なので、他で時間を潰して頃合いを見計らって行けば、それほど問題はないと思う。庭園に関していれば、アメリカン美術館前の方がより綺麗に手入れされていた。まぁモネの方は睡蓮がメインだと思うけど。

    花や庭園はとにかく綺麗で、時間が止まってると錯覚するくらいのどかなところで、半日観光にはとっても向いていると思う。特に市内に長期滞在して、パリの喧騒に疲れた場合はなおさら。

    パリ市内は、モンマルトルの丘にあるサクレ・クール寺院、そして去年外観写真だけで終わってしまったオペラ・ガルニエ。サクレ・クール寺院はちょうど晴れていて、綺麗にパリ市内が見渡せた。オペラ・ガルニエは、ヴェルディ・椿姫の当日券を購入。一番安い席だったのでどんなところかわからなかったけど、ステージの半分は見えず、喋る言葉はイタリア語、字幕はフランス語、これじゃまったくわかるはずもなく。。。せっかく行くなら、もう少し高い席を買った方が良いと思う。でも、ガルニエ内部はとにかく豪華絢爛なので、昼間のツアーだけでも行く価値があると思う。それにしても、パリはほんとに簡単に綺麗な写真が撮れる。

    パリ市内の写真
    ジヴェルニーの写真

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    Today's Pasta

    Seafood Pizza

    Blue Grotto

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    ナポリと聞いたら燦々と照り輝く太陽と青い地中海の優雅なイメージが思い浮かぶ、・・のは自分だけだろうか。少なくともそういうイメージを持って初めて行ったイタリア。待ち受けてたのは、・・・ゴミの山だった。これは帰ってきてから知ったことだけど、いまナポリはゴミ問題で大変なことになっているらしい。

    - CNN.co.jp: 米国が自国民にナポリなどへの旅行「警告」、ゴミ問題で
    - イタリアよもやま話: ナポリの惨状
    - イタリア関心空間: ナポリのゴミ問題

    でもゴミが片付いても、ナポリはまるで発展途上国みたいに感じるかもしれない。とりわけ中央駅周辺の交通渋滞はものすごくひどくて、特にバイクは無秩序に走っている状態。ちょっとでも隙間があれば接触すれすれで突っ込んでいく。歩行者も歩行者で信号なんてまったく無視、すごい交通量でもてくてくと歩いていく。自分の中のイメージだと、まるで東南アジアのどこかの国みたいな感じだった(バリしか行ったことないけど)。イタリアはあまり治安がよくないらしく、特に南に行くと悪くなるそうだ。ホテルの人にはカメラを手に持って歩かないように言われた。だから荷物の管理や不審な人には常に気を配り、結構神経をすり減らした。

    とは言っても、場所によっては綺麗にナポリの街並みが見られるし、何といっても食べ物(特にピザ!)は本当に美味しかった。そして大して下調べもせずに行ってしまった青の洞窟、知り合いからの評判はいまいちだったけど、とっても綺麗だった。振り返ってみると、ちょっと交通費が高かったかなとは思うけど。

    以下、いくつか観光情報。
    ● 空港から市街地へ
    市内バスを使えば中央駅(Piazza Garibaldi)まで1€で行ける。切符は空港内の雑貨屋で購入できる。ムニチーピオ広場まで行きたいときは、市内バスで中央駅まで行って乗り換えるか、ALI BUS を使えば直接行く。市内バスなら切符が90分有効だから1€、アリバスだと3€。でもムニチーピオ広場まで行きたいときは、初めてだとかなりわかりづらいから、アリバスの方がいいと思う。

    ● ナポリ → カプリ島
    ベヴェレッロ港(Molo Beverello)からカプリ島まで船で行くのが一般的。注意するのは、それぞれの便ごとに運行会社が違うので、その運行会社のチケット売り場で切符を買う必要があること。高速船は16€(きっと会社ごとで多少前後)で約40分掛かる。

    ● カプリ島 → 青の洞窟
    船が着いたマリーナ・グランデ港から青の洞窟行きの小型船が出ている。他にはバスでの行き方もあるらし。船の場合、カプリ島を一周(?)する経路だと13€、青の洞窟直通の場合は10€。

    ● 青の洞窟前 → 青の洞窟内
    小型船から直接手漕ぎボートに乗り換える。海上だから、あんまり小綺麗な服装だと大変かも。青の洞窟への入場料は一人9€。それとは別に、青の洞窟から出てきた後に、手漕ぎボートの船頭さんにチップを渡す。相場は(このサイトによれば)予想以上に小額でも十分っぽい。ちなみに水着を着ていけば、青の洞窟内で泳げる。というか、泳いでた人がいた。

    ● カプリ島
    ほとんど下調べができずに行ってしまったので、青の洞窟を見るためにはギリギリの時間帯(マリーナ・グランデ港発が15:30〜16:00)になってしまい、ほとんど島の観光はできなかった。でも、朝早くナポリを出発してカプリ島をゆっくり見て回る方がきっといいと思う。いつ青の洞窟に入れるかもわからないし。大きくはない島だけど、半日〜一日ぶらっと回る程度の大きさはあると思う。


    旅行で困ることの一つはチップ。相場がわからないと、多すぎるのか少なすぎるのかさっぱり検討もつかない。ちなみにフランスはチップはなしでも構わない(というか含まれている)とフランス人に言われた。ドイツは端数を切り上げる程度で十分。アメリカは昼なら10〜15%、夜なら15〜20%くらい。でも、イタリアはどんな感じなのかまったく未知だった。先の青の洞窟の船頭さんへのチップも相場がわからなくて本当に困った。行く先々のレストランで、「サービス料は入ってませんからね」と念押しされて困ったけど、基本的にほとんどなしでも構わないっぽい。こういうのは旅行ガイドの『10%程度』を鵜呑みにするより、現地に住む人に習うのが一番だと思う。でも、チップのそもそもの定義を考えたら、まぁもっとフレキシブルでもいいと思うけど。

    ナポリはピザの発祥地で基本的にどこでもある程度美味しい。しかも安い(でっかいピザ1枚4〜7€)!レストランに関して、地球の歩き方には良いお店と提携してるお店が出ている気がする。ヨーロッパ編のナポリには2店舗だけ載っていて、一方は本物のお店、もう一方は日本人と韓国人しかいなかったので、思わず素通りしてしまった。。。入ったら美味しいのかもしれないけど。ちなみにピザの食べ方は、日本だと6等分とかにして手で食べるのが一般的だと思うけど、イタリア(ミュンヘンも)ではナイフとフォークで好きな大きさに切って食べていくのが一般的らしい。


    ナポリ&カプリ島の写真一覧

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    アルプス山脈に近いためか、ミュンヘンの天気はとっても変わりやすい。最近、自転車通学に切り替えたけど、雨がいつ降るかわからないのでちょっと困る。でもなんとなく、そろそろ降りそうかな、どれくらい降りそうかなってのは、空の色と勘でわかってきた。ちなみに今日の時間別天気予報では夕方4〜5時が雨の予報だった。本当にきっかり1時間だけ降って、いまは空が明るくなってきた。

    ところで航空券を買いたいとき、最近は Kayak, BookingBuddy, SkyScanner など色々なところで一気に検索できて便利になった。そういう値段比較サイトを使って見つけた一番安い運賃、でもこれが果たして明日になったら上がるのか下がるのか、それはなかなかわからない。少し待ってみようと思ったら、値段が上がっちゃったってのはよくある話。天気みたいに予報があればいいのにな〜と思ったら、ちょっと情報が遅いのかも知れないけど、Farecast という航空運賃予測サイトがあった。まだサービスがアメリカ国内75都市程度に限られているそうだけど、これはかなり便利そう。同社のブログも役立ちそう。そしてこういう予測は、やっぱり高度な数学に基づいているそうだ。

    Japan.Internet.com というところで Farecast が紹介されてるけど、この2つを読むと、ちょっとだけ航空運賃設定の情報がわかって面白い。
    - 航空料金が安くなるタイミングを予測する
    - 航空料金を予測する Farecast、サービスを拡大

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    ミュンヘンはとっても治安が良い。女性でも夜の一人歩きができるだろうし、浮浪者もほとんど見ない。昨日お会いした日本人の方の情報によると、Sendlinger Tor 近くはちょっと危ないそうだけど、でもそれを考慮しても、アメリカでも有数の治安の悪いボルチモアとは全然大違い!

    そう言うと、じゃあボルチモアってどれくらい危険なの?って訊かれる。先週、ホプキンスからの友人たちとボルチモアの治安が話題に上ったとき、2007年だけで既に180人以上も殺されているという話が出た。しかもそのうちのほとんどが銃犯罪。このペースは、ボルチモアではほとんど毎日一人が殺されていることになる。。。ちょっと古い資料だけど、マイケル・ムーアの Bowling for Columbine のデータ(2002年頃)によると、銃犯罪で亡くなった人の数は、
    ------------------------------
    - アメリカ:11,127人
    - ドイツ:381人
    - フランス:255人
    - カナダ:165人
    - イギリス:68人
    - オーストラリア:65人
    - 日本:39人
    ------------------------------
    となっている。つまり年間で考えると、ボルチモア市だけで、フランスとドイツの間に割り込むことになる(改めて見ると、ドイツが結構多いのにびっくり)。

    あまり知られてないかもしれないけど、首都ワシントンD.C.周辺も結構治安が悪い。そんなメリーランド州とDCの状況をまとめているウェブサイトがあって、Google Maps を利用してどこで事件が起きたかを表示している。これを見ると、事件が起こるのは特定の地域(そしてアフリカン・アメリカンの被害者がほとんど)なので、基本的にこういう地域のそばに寄らなければいい。とは言っても、やっぱりこういうのを見るとげんなりする。。。

    ● 参考
    Baltimore City Paper: Death Watch

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    Candles for Peace at Auschwitz II-Birkenau

    Bombed Gas Chamber

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    the way it used to be...

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    初めてアウシュヴィッツの名を聞いたのは、きっと学校の歴史の授業だと思う。はっきりとは覚えてない。はっきり覚えてるのは、留学前の2003〜2004年に放映された白い巨塔を見て、思い出したかのように本や映画を見始めたこと。でも渡米後、この熱はパタッと止んでしまった。新しい生活を始めたこともあって、一気にほとぼりが醒めたような状態になってしまった。数年が経過し、アウシュヴィッツに再び心が向くようになったのは、今年の夏の研究留学が決まったとき。せっかくドイツへ行くのだから、お隣ポーランドにあるアウシュヴィッツにはぜひ足を伸ばしたいと思った。

    とは言え、ヨーロッパ内の航空券が安い中、ミュンヘンからアウシュヴィッツ最寄りのポーランド・クラクフへの航空券は他と比べると高かった。気が付けば8月に入り、ミュンヘン滞在も残り1ヶ月。毎週水曜に売り出されるルフトハンザの格安航空券で、ミュンヘンからロンドン・ブリュッセル・プラハへの往復88€チケットを見つけた。今度の週末はどこへ遊びに行こうかと迷っていたとき、まだ見ぬアウシュヴィッツの地が気になって仕方なかった。そして気が付いたら、クラクフ行きのチケットを買っていた。


    8月10日金曜早朝、ポーランドはクラクフへ降り立った。アウシュヴィッツはドイツ語名で、ポーランド語名ではオシフィエンチム(Oświęcim)というそうだ。もちろんアウシュヴィッツと言えば通じるけど、ポーランド人はそう呼ぶのを好まないらしい。

    空港からオシフィエンチムに行くには、バスか電車でクラクフ中央駅(Kraków Główny)まで移動し、中央駅裏のバスターミナルからバスか電車で行く。空港から中央駅までは約20分、中央駅からオシフィエンチムまでは約1時間半。ちなみにオシフィエンチムへ行くには、バスの方が30分毎くらいに出て本数が多いし、直接ポーランド国立オシフィエンチム博物館(以下、博物館)前に到着するので、電車よりバスの方がアクセスはいいと思う。

    ちょっと調べればわかるけど、博物館には唯一の日本人公式ガイドの中谷剛さん(メールを送る際は、_AT_ を @ に、_DOT_ を . に書き換えて下さい)が働いている。本当に行く直前に連絡を取ったけど、運良く金曜午後は空いているとのことだったので、案内をお願いした。予約を確保したければ、少なくとも2週間前に連絡した方が良い、と博物館のウェブサイトには書かれている。

    空港から中央駅経由で直接行ったので、博物館には11時頃に着いた。駐車場には団体用のバスがずらっと並び、インフォメーションセンターには多くの人が溢れ返っていた。別にみんな騒いだりはしゃいだりはしていないけど、それでも予想していたのとは違う雰囲気だった。インフォメーションセンター内で日本語のガイドブックを購入し、11時半から英語で上映されていた短編記録映画を鑑賞。20分程度だと思う。中谷さんのツアーにはこの記録映画は含まれていないと思うので、案内の前後に個別に見ることをお勧めします。英語がわからなくても、映像を見るだけでもある程度わかるし、雰囲気が十分伝わる。

    ガイドブックと記録映画はほんの少しだけお金が掛かるけど、博物館自体は入場無料。後から中谷さんに伺ったけど、これは多くのユダヤ人にとってはお墓参りだからだそうだ。実際、至る所でユダヤ人の団体を見掛け、追悼の儀式を行っていた。ただし無料の代わり、全部でアウシュヴィッツに3つあった強制収容所のうち、維持費の関係から第三アウシュヴィッツ(モノヴィッツ収容所)は取り壊されたとのこと。一般的に知られているのが第一アウシュヴィッツ(アウシュヴィッツ収容所)、第二が電車の終着点&ガス室が有名なビルケナウ収容所。規模で言えば、第一は28棟のバラックがあるのに対して、第二には300棟を超えるバラックがあったそうだ。

    記録映画を見た後、近くのレストランで昼食を済ませた。それでも集合まで時間が余っていたため、第一場内を少し歩き回ってみた。ダッハウ強制収容所に行ったときも感じたけど、晴れていたこともあり、ここで60年前に大量虐殺が行われたとは到底考えられなかった。そしてダッハウと同じように、ポプラ並木があった。戦後に追悼の意を込めて植林されたかと思っていたけど、少なくともアウシュヴィッツでは、当時囚人に植えさせたそうだ。

    いくつかのバラック内は展示場になっており、当時の囚人から奪った衣服、かばん、靴に始まり、切り取られた髪の毛の山まであった。没収された一部のみだけど、それでもとてつもない数が展示されていた。数字よりも、実際に見た方が遥かに圧倒される。でも、不思議と全く実感が湧かず、自分とはほど遠い世界に感じてしまった。中谷さんのツアーが始まっても、なんだか全然ピンと来なかった。ツアー同行者に家族連れ(<注> 中谷さんのガイドを希望する場合、対象年齢は14〜15歳以上とのことです)の方がいて、中谷さんが小さな子供にもわかりやすく説明していたというのもあったと思うけど、なんだか別世界のこととしか感じられなかった。現実離れし過ぎていて、逆に理解できなかったのかもしれない。

    それが少し変わったのが、アウシュヴィッツからビルケナウへ移動した後。アウシュヴィッツは博物館として作り替えている部分があるのに対して、ビルケナウは極力手を加えないようにしているそうだ。昔の姿をありのままに残すことで、より当時の雰囲気を知ってもらうためだろう。ビルケナウはとにかく広大だった。その面積は1.75平方キロメートル(約53万坪)、東京ドームで約37.4個分。これも数字ではなかなかピンと来ない。実際、時間の制約で敷地の約1/3弱しか歩けなかったけど、それでなんとなく大きさを想像できた。そんなに大きいのにも関わらず、ビルケナウは未完成だったそうだ。

    アウシュヴィッツのバラックと比べると、ビルケナウのそれは明らかに粗末な造りだった。最初はレンガ造りだったのが、時間と工費節約のため、途中からは木造バラックになった。その一方、バラックに収容できないくらい多くの囚人が運び込まれたため、多いときにはあの死の門をくぐって汽車を降りた約75%の人がそのままガス室送りになったそうだ。ビルケナウのバラックに入ると、まるで時間が止まっているかのように感じられた。

    中谷さんのガイドは、事前に他の参加者の感想で読んでいた通り、淡々とした口調で客観的な視野で語られる。最初から最後までひたすら語り続けるスタイルではなく、これを見てあなたはどう感じるか、なんでこんなことが実際に起きたのか、同じ過ちを繰り返さないために我々はどうするべきなのか、そういうことを考える機会を与えてくれる。普段なかなかできないことだからこそ、少なくとも見学中は深く考えるべきなんだろう。

    今回アウシュヴィッツを訪れたいと思ったもう一つの理由に、昨年末に隣の研究室のユダヤ人友達が発した一言があった。何らかの弾みで戦争の話に夢中になっていた彼は、「日本人もナチスも一緒だよ」と言ったのだ。彼は私がいることに気付いていなかったし、何気ない会話の中から出た一言だった。でも、だからこそとても気になったし、余計に深く考えた。

    今年の正月、靖国神社の遊就館や鹿児島・知覧にある知覧特攻平和会館を訪れた。ミュンヘンに来てからは、ダッハウ強制収容所、ニュルンベルクにあるナチス党大会会場、そしてアウシュヴィッツを訪れたけれど、それでもなぜ日本やドイツがあのような狂気の沙汰に傾倒していったのか、まだよくわからない。どうすれば、このような悲劇が二度と起こらないようになるのか、それも明確にはわからない。ただ、アウシュヴィッツを訪れたことで、また中谷さんのツアーに参加したことで、改めてそういうことを考える機会が得られた。そういう意味で、アウシュヴィッツまで実際に足を運び、真剣に考えることは非常に価値があると思う。

    博物館を訪れる人は年間約100万人にのぼるそうだけど、日本人訪問者は7,000人くらい、つまり全体の0.7%ほどにしか満たない。確かにわざわざ日本から高いお金を払って、バカンスとは程遠い地を訪れるのは気が引ける。ヨーロッパにはもっと見どころがたくさんあるし、実際のところ、自分もミュンヘンに滞在していなかったら、わざわざアメリカ・日本から訪れようとはしなかっただろう。でも、何かのきっかけで近くへ行くチャンスがあれば、ぜひ訪れてみて欲しい。実際に行って、見て、感じて、そして考える機会を得て欲しい。そうすることで、これからの明るい未来を築くヒントが得られればと思う。

    ちなみに個人的なお勧めとしては、午前中にガイドの案内で一通り見て回った後、午後に改めてじっくり見るのがいいと思う。展示されている資料に目を通そうと思うと、かなり時間が必要だと思う。あと、最寄りの都市クラクフは日本で言えば京都みたいなところ、ポーランドの古都である。やっぱりアウシュヴィッツだけじゃもったいないので、クラクフの素敵な中世の雰囲気や、近くの世界遺産・ヴィエリチカ岩塩坑とかもぜひ楽しんで下さい。

    ● 参考
    - 国立オシフィエンチム博物館公式ウェブサイト
    - アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所
    - アウシュビッツ徹底ガイド
    - クラクフ中央駅からオシフィエンチムまでの電車時刻表
    - 中谷さんから頂いたクラクフーオシフィエンチム間の移動方法(PDFファイル)
    - 中谷さんの著作2冊:

    ホロコーストを次世代に伝える―アウシュヴィッツ・ミュージアムのガイドとして (岩波ブックレット)
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    ● 旅行の写真
    - 国立オシフィエンチム博物館
    - ヴィエリチカ岩塩坑
    - クラクフ

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    週末は、昨年のサマースクールで出会って今年の World Haptics で再会した友人Gを訪ねて、オランダ・アムステルダムへ。この夏の3ヶ月間でドイツを含めて実に6ヶ国も行ったことになる。文化交流も兼ねていたとは言え、最近の日記からわかるように、ちょっと遊び過ぎた気がする。。。現在の心境を表すと、まさにこんな感じ。

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    さて、アムステルダム行きの飛行機の中で地球の歩き方を眺めてたときに気付いたけど、ひょっとしたらビザの問題が生じるかもしれないことが判明。もちろんドイツに来る前にビザのことは一通り調べたけど、少しややこしくなってきた。

    <注> 検索等で辿り着いた方、査証のことは一次情報を使ってご自分で調べて下さい。以下は、あくまで現在自分が陥っている状況です。

    まず日本国籍所有者の場合、ドイツ入国前にあらかじめビザを取得する必要はない。ビザが必要な場合、入国後に滞在地の外国人局で申請できるとのこと。また、今回の滞在は、ミュンヘン工科大からは給料をもらっていない。ホプキンスの教授が獲得した研究留学のための資金から賄われているので、ドイツで労働していることにはならない。さらにこっちで授業を取っているわけでもない。ということで消去法でいって、この夏の3ヶ月間は観光目的の滞在になっている。

    観光の場合、最大90日までビザ無しで滞在できる。91日を越える場合、延長申請をする必要がある。自分の場合、6/2に入国して8/29に出国予定なので、89日間の滞在となる。つまり、ビザは必要ない。これが今までの認識だった。

    ところが、このビザのことを調べたときと状況が少し変わって、10月中旬に1週間ほどフランス・イタリアへ行くことになった。これがちょっと問題になるっぽい。

    ヨーロッパの一部の国では、共通の出入国管理などを扱うシェンゲン協定という取り決めがある。これはEUとは別で、26ヶ国が調印して現在15ヶ国で施工されているとのこと。シェンゲン協定国間を移動するときは、入国審査をせずに移動できるメリットがある。

    一方、シェンゲン国以外の国民は、該当地域内の滞在期間が6ヶ月間で90日以内に制限されている。つまり、今回のドイツ滞在はまったく問題がないけど、今度フランス・イタリアへ行くときに問題になる可能性がある。ビザ無しで90日を越えると、多額の罰金を請求される(そもそも、入国できない?)可能性があるとのこと。

    そこで昨日、慌てて KVR というところの外国人局へ行ってきた。 延長申請をもらえるかと思ったら、・・・追い返された。あちらの言い分としては、ドイツに滞在中は90日を越えるわけじゃないから、90日を越える国で延長申請をして下さい。だからウチは関係ありません、と。なんかまさにドイツっぽい対応。。。

    そんなわけで、ここでは申請が厳しそうなので、アメリカに帰って該当国の大使館にて申請する必要がありそう。なおさら厄介そうなのが、ポーランドはシェンゲン協定には入ってなくて、この前クラクフに行ったとき、金曜発で日曜帰りだったため、物理的にシェンゲン国にいなかったのは1日。よって、89-1=88日間滞在していることになる。フランスは2〜3日間滞在予定なので、もし2日間だけだったとしたら、フランスじゃなくて次のイタリアで申請する必要があるかもしれない。。。まぁDCに行けば大使館がたくさんあるから、それを巡り巡ればいいだけなんだろうけど、あぁなんでこんなに面倒くさいのか。

    ● 参考
    - ドイツ大使館:ビザについて
    - Visa for entry into Germany(英語)
    - 在ミュンヘン総領事館

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    そして、無事ボルチモアに帰ってきました。

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    3ヶ月ぶりにアメリカの家に戻ってきて、なんとなくほっと落ち着いたんだけど、帰国(?)早々トラブルだらけ。
    - 10〜15秒しか止めてないのに、目の前で駐禁のチケットを書かれた
    - 車庫に入れてた車のバッテリーが上がって、保険会社に来るように連絡したら、車庫から出す際にぶつけられた
    - 税金申告で不手際があって$600近くもの請求が来た
    と、なんだかお金にまつわるのばっかり。これを一つ一つ処理するのにまた結構な時間&エネルギーを要する。こういうのはほんと疲れる。ドイツよりアメリカで良かったなと感じたのは、夜8時以降でも日曜でも空いてる店があるってことくらいかな。。

    昨日は我が家にて、毎年恒例のセメスター始めのパーティー。アメリカは8月中旬〜9月上旬が新学期のスタートなので、今年も一年間頑張ろうってパーティー。一昨年・去年は100人くらい来たけど、今年は直前になってやることを決めたから、告知も遅れてちょっと少なめ。それでも全部で40〜50人くらいは来たのかな。その告知メールで主催者(=この家の住人)の簡単な所属を書いたとき、自分が4年目に突入した事実を知りちょっと衝撃。ミュンヘンでも思ったけど、果たして在米4年目として相応しい英語力・大学院4年目に相応しいだけの知識が身に付いてるのか。。改めて、今年一年頑張ろうと思った。・・いつも思うけど、実行が伴わないのが問題なわけで。

    さて、こういうハウスパーティーのとき、家の案内をして回ることがある。昨日オーナーSが見せて回ってたとき、自分の部屋を見たSの友人が、「この部屋に住んでるヤツはゲイか?」って訊いてきたそうだ。男の部屋にしては綺麗さっぱり片付き過ぎてるみたい。Sは「ゲイじゃないけど、日本人だよ」って答えたら、その友人は納得したらしい。いやー、日本人でも人それぞれだと思うんですが。。

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    友人から回ってきたメールより。下の画像で、女性がどっちに回ってるように見えますか?

    mime-attachment.gif

    一応IQテストらしいんだけど、解析結果は・・・

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    8月末にミュンヘンから帰ってきたときは暑かったけど、ここボルチモアも秋っぽくなって急に気温が下がってきた。だからもうエアコンは必要ないので、取り外すことにした。

    日本の窓は横に引いて開閉するタイプが多いけど、アメリカは上下に重なった2枚の下の方を上げ下げするタイプが多い。アメリカでは窓に設置する冷房機が結構多くて、この上下に動く窓で立方体のエアコンを挟むように設置する。設置の仕方が甘いと隙間ができちゃうから、そこから夜は特に小さな虫が入ってきて、部屋の電球・電灯が街灯みたいになることも時たまある。

    ちなみにドイツでは、窓の取っ手の角度によって2種類の開け方が可能だった。確か取っ手が下を向いてれば施錠されていて、横に向けると扉のように空き、上に向けると窓全体が上から少し傾いて開く。今まで見たことがなかったので、斬新に感じた。

    さて、いつも夏前後に思うんだけど、この窓設置型冷房って危なくないんだろうか?つまり、窓が閉まっていれば問題ないけど、窓が開いちゃうと支えがなくなるから、冷房機は窓から真っ逆さまに落ちる。特に冷房の設置・取り外しの時、落とす人いないのかなぁ?なんて考える。

    自分の部屋の窓は動きが悪くて、なかなか滑らかに動かない。そこで左手にしっかり体重をのせてエアコンを押さえつつ、右手で窓を持ち上げたその瞬間、左手からするりと大きな物体が逃げた。げげっ!と思って、必死で掴もうとしたけど、地球の重力加速度の速いこと速いこと。冷房本体は既に窓の外でコードだけがするすると落ちる。そのコードを掴もうとするも、コードもあっというまに窓から逃げてしまった。そして1秒も経たないうちにドーーン!という音とともに、庭に真っ逆さまに落っこちた。

    落ちたところは庭の草むらの部分で、通りとは少し離れてるんだけど、ときどきオーナーのSがガーデニングをしてる。今日はSが出掛けててよかったけど、万が一下に誰かいたらと考えるとぞっとする。しかもここはまだ2階、これを高層階のアパートなんかでやってしまった日にはとんでもないことになりそう。来年は買い替えようかなと思ってた$10で買った冷房だけが唯一の被害で本当によかった。・・というわけで、冷房の設置・取り外し&窓設置型冷房が頭上にあるそばを歩くときにはぜひご注意を。。。

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    更新頻度が落ちてるときに限って、突発的な1日2回投稿。。

    Slashdot 経由で知ったんだけど、カナダの名門ブリティッシュ・コロンビア大学(University of British Columbia)に、学部5年間というちょっと特殊なカリキュラムを提供する学科 Engineering Physics がある。ここの2年生用のクラスに、4人一組で自律型ロボットを組み立てる、ロボコン型の授業があるみたいだ。

    自分の母校・東工大制御では、2年前期に1人1台遠隔操作型のロボットを作って競う、創造設計第一という授業があって、これが MIT やケンブリッジ大などとの国際デザインコンテスト(IDC)の予選になっている。そして3年後期には、4人一組で自律型ロボットを作る、創造設計第二がある。それを考慮すると、2年後期に自律型ロボットを作るってのはかなりすごいと思う。もちろん競技のテーマで難易度が変わってくるけど、前回大会の動画を見る限りだとかなり完成度も高い。

    Youtube にアップされた約10分間の動画があるので、ぜひご覧下さい。

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    もう寝ようかなと思ったとき、あるニュースに目が留まった。新聞記事を読んだあと、すぐさま Youtube で動画を探した。それを見始めたら時間が経つのも忘れて見入った。

    恥ずかしながらまったく知らなかったけど、カーネギーメロン大学コンピューターサイエンス学部にランディー・パウシュ(Randy Pausch)という教授がいて、彼はバーチャル・リアリティーの分野ではかなりの権威のようだ。簡単に三次元アニメーションを作れる Alice というプロジェクトが最近では特に有名で、去年1年間で100万件ものダウンロードがあり、アメリカの大学生の10%が使用しているとのこと。弱冠46歳にして大成功の彼だが、現在肝臓に10個もの腫瘍を抱えており、医師から余命は数週間〜数ヶ月と宣告されている。9/18(火)、彼にとって最後となる講義がカーネギーメロン大学にて開かれた。下の動画を見ればわかる通り、とてもじゃないけど余命幾ばくの人間とは思えない。むしろ本人も言っている通り、一般人よりもとても健康そうに見える。でも、既に末期まで進行した膵臓癌は、もう残念ながら絶望的なようだ。そんな状況に直面したとは思えない人が繰り広げる、エネルギッシュで家族へのたくさんの愛情が込められた最後の講義、ぜひご覧下さい。

    ウォール・ストリート・ジャーナルより

    Pittsburgh Post-Gazette より


    おそらく最初が抜けてるけど、Youtube に1時間半ちょっとに渡る動画が上がっているので、全部英語で大変かもしれないけど、時間があればぜひ最初から最後までどうぞ。

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    MT3.33 → MT4.01 にアップグレード。MT タグが大幅に変わってちょっとびっくり。近い将来、昔のタグはつかえなくなったりして。。管理画面が大幅に改善されて、なんだか見やすいし新鮮。

    多分ブログをやったことある人なら少なからずいると思うけど、エントリーを書きかけてそのまま忘れ去られたのがいくつかある。今回のバージョンアップで、今まで下書き状態だったエントリーが表示されるようになった。せっかく途中まで書いてるのでお蔵入りはもったいないから、また適当にアップロードしていく予定。でも、ドイツのまとめもそろそろ書かなければ。・・既に1ヶ月経ってるけど。

    一通り見回したけど、アップグレードに伴う不具合を発見したら、コメント欄にでも連絡頂けると助かります。

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    今年2月に初めて Windows から Mac に移行して困ってたことの一つが写真の管理。Windows では、Google が無料で提供してる Picasa を愛用してた。問題は Picasa の Mac 版は未だリリースされてないこと。Mac には iPhoto が標準でついてくるけど、Picasa に慣れきっていた自分にとって、なかなか iPhoto は馴染み辛かった。ほとんど使いこなせなかったから何とも言えないけど、多分 Picasa も iPhoto も機能的には大差ないんじゃないかと思う。ただ先に使ったのが Picasa で、そっちに慣れていただけ。

    Parallels Desktop for Mac という、Intel 製 CPU を搭載した Mac で Windows を走らせるソフトウェアがある。研究で使うソフトウェアの関連で Windows が必要だったから、Parallels を Mac 購入直後くらいに購入して、Picasa を試しにインストールしてみた。もちろんちゃんと使えるんだけど、一番肝心なファイルの読み込みを自動的にやってくれない。Picasa のいいところは、監視しているフォルダに取り込まれた写真・動画は、自動的に Picasa に読み込んでくれる。でも、監視できるフォルダリストに Mac のフォルダが見えないため、取り込みを毎回手動でやる必要があった。一度、自動読み込みの便利さを知ってしまったら、これができないのは結構苦痛に感じる。そんなわけで、あまり慣れない iPhoto を使い続け、Picasa が Mac に移行される日を夢見ていたけど、待てど暮らせどそんな日は来ず。。そして初めてのデジタル一眼レフ Nikon D40x を買ってミュンヘンに行ってからは、写真を撮る機会が半端なく増えたので、かなり困ってた。

    そんなとき見つけたのが、『Picasa でネットワーク内の画像を管理』という技。これを使えば、上で挙げている問題点がすんなり解決できるので、快適に Picasa を使える!もちろん、Picasa を使うためには毎回 Parallels を立ち上げる煩雑さはあるものの、これで少なくとも Mac 版がリリースされるまではやっていけそう。

    <注> ちなみに、Windows OS をインストールしないで、Windows アプリケーションをそのまま Mac で走らせる CrossOver Mac では、非公式ながらも Picasa 2 の動作は一応確認されてるみたいです。

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    Windows から Mac へ移行して写真の編集・整理の次に困ってたのが、音楽ファイルに関して。 以前はずっと Winamp 派だったけど、iTunes で曲を買うようになって&iPod を購入してからは、ほとんど iTunes ばかり使っていた。そんなわけで Windows でも iTunes を使っていたんだけど、Mac の iTunes に移行して困ったことが、日本語の文字化け。まず iTunes ヘルプの方法で ASCII から ISO Latin-1 へ変換したけど、違う文字化けに変わっただけだった。Parallels 上の Windows で iTunes を起動しても問題は解決せず(純粋な Windows マシンでは問題なかったから、Parallels で走らせた Windows は Mac の影響が出るんだろうか?)。ググって色々と試してみたけど、どれをまったく変化なし。

    そんなこんなで諦め気味だったけど、本格的に直そうと思って探してみたら、やっぱり解決法はあった!やり方は、こちらで紹介されてる通りにやるだけ。そうすると、文字コードを Shift_JIS から Unicode(UTF-16) に変換できる。Mac だとこういう文字コード変換機能も備えた ID3 タグ編集ソフトは見つからなくて、Windows でも最初に試した STEP は上手く変換できず、ID3Uni でようやく解決した。先のリンクでも書かれてるけど、ID3Uni にはサブフォルダ読み込み機能がないから、歌手ごと・アルバムごとに綺麗に整理していた自分にとってはちょっと大変だったけど。。でも、手動で直す手間を考えれば、こっちの方が断然マシ。それにしても、ID3 タグを編集するソフト(特に文字コード変換機能付き)は開発がずっと止まってるのはなんでだろう?

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    DSC_4252.JPG
    夏にヨーロッパを満喫したばかりだけど、妹の結婚式&新婚旅行ツアーでパリ&ローマを訪れてました。いつもはボルチモア最寄りの BWI 空港を使うけど、今回はダレス国際空港 (IAD) を利用。行きはパリまで直行便、帰りはローマから直行便。ただ、自宅 ⇔ IAD 間を1時間半前後運転する必要があるけど。

    パリは去年の秋から3回目にもなるので、さすがに大きな感動は少なかったけど、ローマは初めてだったので驚きの毎日。ちなみに、シェンゲン条約90日問題は、特になんの手続きなしに問題なく出国できた。でも、一つの預け荷物につき20kg制限なのに31kgだったから$50請求された。ミュンヘンでは見逃してくれたのに。。総重量は変わらないのに、2つにわけたら問題ないってことが理解不能(運ぶ人への配慮?)。

    無事に着いたら、また旅行記をまとめたいと思います。なんだかこのウェブサイト、留学記と言うより旅行記じみてきた気が。。。

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    せっかく貴重な体験をしたのだから書こう書こうと思いつつ、気が付けばもうドイツから帰国して早2ヶ月が経過。。こういうのは勢いで書かないとずっと書かなそうなので、遅ればせながら重い腰を上げて書いてみようと思う。

    The Last Supper with Darius in Munich
    今回の研究留学は自分の指導教官にサポートしてもらったわけではなく、この研究留学を率いた H 教授が NSF IREE award 2006 という研究資金を手にしたことから始まった。アメリカで科学・工学に携わっている人なら NSF という団体は知っていると思う。アメリカ国立科学財団(National Science Foundation)の略称で、アメリカの科学技術促進を目的に設立された連邦機関(もう少し詳しくは、ウィキペディアのアメリカ国立科学財団をどうぞ)。これまでにも何度か書いたことがあるけど(例えばこの日記)、いま現在自分が所属している研究室とは別に、CISST-ERC という大きな研究グループがある。ロボットや画像処理を用いて医療の向上に役立てることが主目的。ERC は NSF からの大型研究資金を基に1998年に設立され、ジョンズ・ホプキンス大学を中心に、ジョンズ・ホプキンス病院、MIT、そしてカーネギーメロン大学などと共同研究を重ね、来年に10年間の務めを終える(来年からはまた違う大型プログラムが始まるらしい)。この ERC への補助資金という形で、今回の NSF IREE award が与えられた。これは、NSF から援助を受けている研究グループを対象とした補助研究費で、若い研究者を積極的に海外へ派遣し、共同研究や文化交流を促進し、アメリカの科学・工学の発展に役立てるというもの。2006年度から初めてスタートされたので、自分たちは1期生ということになる。ちなみに IREE とは International Research And Education In Engineering の略称。工学を対象とした国際研究・教育の支援機関みたいなところだと思う。

    なぜこの研究留学資金が設立されたかと言うと、アメリカには多くの国から留学生が集まってくる。その一方、アメリカ国外へ出る人は非常に少ない。アメリカの大学に在籍していて留学する学生は毎年1%程度だそうだ。特に工学は、農業専攻に次いで2番目に低い割合とのこと。そこで NSF が積極的にアメリカの学生を海外へ派遣することを始めた。ここまで読むと、なんだかアメリカ人を対象にしたプログラムに聞こえる。幸いなことに去年は応募する教授(PI)がアメリカ市民、もしくは永住権保持者なら問題なかった。だから、学生の国籍は問われず、アメリカの大学に在籍して、NSF から研究資金をもらっていることが条件。ところが2007年度から規約が変わったみたいで、研究留学する者はアメリカ市民、もしくは永住権保持者となった。だから今年度以降だったら自分には適用外だったので、とっても幸運だった。

    そんなわけで、ホプキンスからは7人が行くことになった。資金的には6人分だったけど、最後の一人は訪問先から半分資金提供を援助してもらう形で受け入れてもらった。自分の所属する研究室からは1名と言われていて、第一番手は他の人だったけど、彼が共同研究者が受け入れ先で見つからないという理由からキャンセルし、2月下旬に急遽自分へチャンスが回ってきた。研究留学先は、主導したH教授の元で以前ポスドクをしていたダリウスが現在教授を務めているミュンヘン工科大学。行く前はほとんど知らなかったけど、ヨーロッパでも指折りの工科系大学で、昨年ドイツでは、ミュンヘン大学(LMU)とカールスルーエ大学と共にエリート大学として認定された。

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    DSC_0376.JPG
    書き始めた途端にまた止まってしまったけど、夏の研究留学成果報告をするため、火曜からインディアナ州はラファイエットにあるパーデュー大学を訪れていました。泊まったホテルは校舎と直接繋がっていて、キャンパス内にはスターバックスに始まり、なんとゲームセンターやボーリング場まであってびっくり!まさに大学街という雰囲気で、ホプキンスとはまったく違った世界。

    この報告会は、今回の IREE NSF の研究留学資金をもらったグループが招待されているので、専門的な学会とは程遠かったけど、ミュンヘンでの3ヶ月間を振り返ると言う意味ではとっても充実していて、なかなか楽しめた。この学会のことも、研究留学のまとめが終わったら書きたいと思います。

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    国が違えば当然教育システムは異なることが多い。日本とアメリカの大学・大学院の違いは、このウェブサイトでも何度か書いてるけど、ドイツの高等教育は日本ともアメリカとも異なっていてとても興味深かった。理系で留学と言えばアメリカがほとんどだけど、これから留学を考えている方にはドイツという選択肢も紹介できればと思う。

    【注】聞いた感じでは、アメリカほど多様性があるわけではなさそうだけど、あくまで自分が経験した範囲内ということで汲み取って下さい。これが一般的かどうかというのはわかりません。また、間違っている点、異なってる点等あれば、ぜひコメントでお知らせ下さい。

    教育システムと言ってもここでは高等教育、大学・大学院の教育システムに関して。大学院のみに特化したいところだけど、ドイツの教育システムを考えるとそうはいかない。というのも、ドイツには伝統的なディプロムと呼ばれる、いわゆる学部・修士一貫の5〜6年間のプログラムがある。大学へ入るためにはアビトゥアという試験をパスすれば、(大抵の場合)誰でもどこへでも入学できるそうだ。大学へ入学すると、自然科学・工学系はディプロムコースに在籍する。博士号を取得したい場合、ディプロムコースを卒業後に博士課程へ在籍する必要がある。アメリカ同様、日本特有の論文博士というオプションはない。これが今までの流れだった。

    ところが1999年、ヨーロッパ間でまちまちだった教育システムを統一する等の理由で、ボローニャ宣言がヨーロッパ各国で採択された。これに伴い、ドイツでも2010年末までには学士/修士課程へ完全に切り替えるそうだ。面白いのは、国際的な流れのために取り入れたボローニャ宣言なのに、アメリカでドイツのディプロムを真似て、学部・修士一貫課程を設置している大学が増えてきたこと。

    ところで、アメリカの学士号取得に卒業論文が必須なところは極めて稀だし、修士号でも必須と言うところはそれほど多くはない。一方、ドイツのディプロムコース(もしくは修士課程)は卒業論文が必須だと思う。日本の場合、卒論・修論と言ったら、大学の研究室に所属して書くのが一般的だけど、ドイツの場合、大学の研究室以外に、企業でインターンをして論文を書き上げるという選択肢もあるようだ。特に工学系では、企業でのインターンがかなり普及しているように感じられた。そういえば大学院1年目のとき、ミュンヘン工科大学からディプロムの学生が来ていて、卒業論文を書き上げるためにウチの研究室に半年間在籍していた。

    ドイツではこれまで授業料は無料だった。これはヨーロッパだと結構一般的なようで、大学以降は授業料を無料にしている国が多いと思う。ただ最近は、学生数の増加に伴う財政難や、長く大学に居座る学生を早く社会へ送り出すため、ドイツでは2006年冬から授業料を徴収し始めたそうだ。とは言っても、日本の国公立大学に比べても破格の値段で、州ごとに異なるらしいけど、ミュンヘンがあるバイエルン州では1セメスターにつき500ユーロとのこと(もしくはミュンヘン工科大が500ユーロかもしれない)。

    ドイツで一番興味深かったのは、博士課程のシステム。日本でもアメリカでも博士課程は学生という認識が強いと思う。日本とアメリカで違うのは、アメリカの方が『働いている』という意識が強いところだと思う。実際、多くの博士課程の学生は給料をもらっているし、研究すると言う意味で work という動詞をよく使う。これがドイツだとより顕著になる。というか、博士課程に在籍する人はもう学生ではなく、大学の職員として扱われ、教育者・研究者として働いている。これを初めて聞いたのが学食(ドイツ語でメンザ)へ行ったときで、あっちは学生用の食堂、こっちは大学職員の食堂と言って、博士課程の学生はみんな職員用食堂へ向かっていた。

    働いているから、当然給料も払われる。一概には言えないけど、アメリカ(少なくとも自分)よりも結構いい額をもらっていると思う。その代わり、それに見合った仕事量も要求される。ドイツの博士課程在籍者の給料は、主に TA(ティーチング・アシスタント)と研究資金付きプロジェクトに参加することで賄われているそうだ。自分のお世話になった研究室だと、みんな毎セメスター TA をやっており、講義の補習や宿題の添削、さらには期末試験問題作成(← アメリカでも TA がするところもあるようです)までやっていた。これとは別に、博士課程在籍者はディプロム・修士課程の学生を指導することもある。彼らが卒論を書き上げるためミニプロジェクトを与え、それを指導する。多い人だと一度に3〜4人も指導していた。そして数ヶ月間学生を指導し終えて送り出すと、また新たな学生がミニプロジェクトを求めてやってくるそうだ。ちなみにディプロム・修士課程学生の卒論には、『指導教官』の名前が明記される。アメリカでは特に夏休みの間、大学院生が学部生を指導することはあるけれど、ドイツほどではないと思う。資金付きプロジェクトは、時として給料稼ぎのためで自分の博士論文とテーマが違う場合がある。その場合、TA, ディプロム・修士学生の指導、給料のためのプロジェクト、そして自分の研究テーマをこなすことになる。これは最悪のケースだけど、これだけ働くならそれ相応の給料をもらう権利は十分にある。とは言っても、やっぱり一般企業で働くよりは分が悪いそうだ。

    ちょっと面白かったのは、博士論文を仕上げる段階になると、もう論文を書く作業にだけ集中してその他の雑務(TA や資金付きプロジェクト)は一切しない。そうなると収入がなくなる。そんな博士課程在籍者には失業保険が適用されるんだそうだ。まさに学生としてではなく、独立した教育者・研究者と見なされているのがわかる例だと思う。あともう一つ面白かったのは、修士課程以前と博士課程でかなり大きな差を感じたこと。それは上でも述べている通り、修士までは学生だから授業料を払い、博士からは研究者でむしろ指導する立場だからなんだと思う。

    最後にドイツの大学院留学に関して。ボローニャ宣言の影響で修士課程が増えてきた。中には英語用の修士課程コースも少なからずあるそうだ。よって、留学生にとってドイツの大学院はかなり身近になってきていると思う。もちろんドイツで暮らすからには当然英語だけでは不十分で、日常生活を送るためにはドイツ語は必要になるけど、英語圏の留学を考えている人にも十分選択肢の一つに入り得ると思う。北米の修士課程と比べて良い点は、徴収が開始されたとは言え授業料が格安であること。アメリカの有名私立大学だと、年間$36,000(400万円強)も授業料が掛かる。授業料が払えなくて安い州立大学を探すよりは、思い切って授業料が安い違う国の英語プログラムへ応募するのもいいのではと思う。もちろん教育の質が下がるのは問題だけど、分野によってはドイツは十分強い。一方、博士課程となると TA が必須となる。学生はやはりドイツ人主体なので、ドイツ語を話すことが期待されるため、博士課程からいきなりドイツというのは結構大変なのではと思う。そうは言っても、学部は中国、修士はイギリスで、博士からドイツに来ていた中国人の友達がいて、彼は TA の際も英語で全部通してるそうだ。というか、ほとんどあまりドイツ語が喋れなかった。だから、英語だけでもできないことはないと思う。

    もっとドイツの教育システムに知りたい方は、下記のウェブサイトをご覧下さい。

    ● 参考
    - ドイツ留学日記 Tagebuch meines Aufenthaltes in Deutschland
    - ドイツの大学

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    ニューヨーク・ニュージャージ州を中心に、アメリカ生活に必要な情報を独自取材で届ける『週刊NY生活』という無料の日本語紙があります。週刊NY生活発行人兼CEO・三浦様と、カガクシャネットのエグゼクティブメンバー・小葦さんのご尽力で、今年の3月から隔月発行で『私の留学ライフ・イン・USA』という連載がスタートし、2007/11/17号にて私の留学生活もご紹介頂きました。以前カガクシャネット発刊のメールマガジンで配信して頂いた、私の研究紹介なぜアメリカの大学院を選んだかのエッセイと重複する部分がありますが、もし興味・関心があればぜひご覧下さい。直接アーカイブの2007年11月からご覧頂くか、左上の画像をクリックすればPDFファイルが表示されます。この場を借りて、三浦様と小葦さんに感謝申し上げます。

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    もう1週間前だけど、今年の感謝祭はハウスメイトSが太平洋上で水中ロボットの実験中で、もう一人のRはサンフランシスコの実家に帰ったのをいいことに(?)、日本人の友人らを家に招いて感謝祭っぽくない持ち寄りパーティーにしました。久しぶりにボルチモアを訪れた人から、新しく知り合った方、近くに住んでるのにあんまり会わない方まで、最終的には10人も集まり、数々の美味しい料理&お酒を堪能し、例年とはまた違った雰囲気で楽しめました。ミュンヘンへ行く前のメンバーと見比べると、なんだか世代交代っぽいような気もしたけど、新しく加わった方たちも話題が豊富で、というかSさんのトークには笑いが止まらず、非常に楽しい時間が過ごせました。休み明けにアメリカ人の研究室仲間と感謝祭の話をしたら、「まぁ七面鳥食べなくてもいいと思うけど」と言われたけど、きっと例えるなら、日本に住むアメリカ人が元旦の朝からハンバーガーとコーラを食べるような感じなのかもしれない。。。

    ところで、3年半もボルチモアに住んでるのに、ボルチモアのあるメリーランド州の州都・アナポリスには一度も行ったことがなかったけど、今回ようやくアナポリスデビュー!ボルチモアからだと車で30分くらい、州都なのにかなりこじんまりとしていた。この日はかなり気温が低かったけど、思いがけず発見した紅葉スポットがほんとに真っ赤で、とても綺麗だった。

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    このウェブサイトでも紹介している、未来型カガクシャ・ネットによる『海外の大学院留学生たちが送る!サイエンス・実況中継』というメールマガジンの配信が、残すところ僅かとなってきました。今年1月に刊行したばかりでメールマガジンとしては新しい方ですが、おかげさまで読者数も徐々に増え、現在は800名を越えました!執筆者の一人としても大変嬉しい限りです。そんな折、まぐまぐの2007年メールマガジン大賞『教育・研究部門』にノミネートされたとの報告を受けました。最終的に受賞することができれば、より多くの方に私たちの研究紹介・エッセイを読んで頂けると思います。メールマガジンを購読していて(もちろんこれからの購読も大歓迎です!)、『海外の大学院留学生たちが送る!サイエンス・実況中継』が受賞に値すると思われた方、お手数ですが下記サイトから一票投じて頂ければ幸いです。投票の締め切りが12月10日(月)10時30分となっておりますので、お早めにお願い致します。なお、投票して下さった方には、抽選でまぐまぐからのプレゼントが当たるようです。

    http://www.mag2.com/events/mag2year/2007/
    - 部門:教育・研究部門
    - マガジンタイトル「 海外の大学院留学生たちが送る!サイエンス・実況中継」
    - マガジンID:0000220966
    - 推薦理由(普段購読されて感じたことをお願い致します)
    - メールアドレス(プレゼント抽選のため必須)

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    DSC_5707.JPG
    ボルチモアの初雪は、大体サンクスギビング頃と聞いている。今年はついちょっと前までは結構気温が高い日もあったけど、ようやく今日初雪が降った。今まで降らなかった分頑張ったのか、朝から少量ながらもずっと降り続いた。家に帰った後は、ハウスオーナーのSと雪かき。いまは一戸建てに住んでるので、少なくとも自分たちの家の前は雪かきする必要がある。とか言いつつ、そう言えば去年は一度も雪かきを手伝った記憶がない気が。。。

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    いま住んでいるハンプデンには、冬になるとクリスマス・ストリートと呼ばれるところがある。学校の近くなので毎年行ってるけど、いまの家に引っ越してからはたったの1ブロックなので、本当に目と鼻の先になった。新しくデジタル一眼レフを買って三脚も用意したので、改めて撮り直し。3年前の写真と見比べると雲泥の差。もちろんカメラの差も大きいけど、特に夜景や暗いところでは三脚を使うだけで見違えるように変わります。三脚使って撮るのは、まぁ確かにちょっと恥ずかしいんだけど。

    Hampden Christmas Street

    Blue Illumination

    Wheel Tree

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    The First Sunrise of 2008
    大変遅ればせながら、明けましておめでとうございます。アメリカでの留学生活は早くも3年半が経過し、非日常な出来事が日常になってきたためか、渡米当初よりは目新しく感じることが減ってきました。その分、日記に書くネタが減っているのは確かだけど、アメリカでの生活のみが話題の中心ではないので、もう少し日々感じていることも発信していければと思っています。更新頻度が落ちた理由としては、書きたいことがあっても推敲しているうちにタイミングを逃したり、いつもは書かないのに忙しいときほど書きたくなる(例:普段はしないのに、試験前になって突然部屋の掃除を始める)、などが最大の要因なので、例年以上に時間を効率的に使うのが今年の目標です。今回も例外ではなく、10日後に論文の締め切りが迫っていますが、本年もどうぞよろしくお願いします。
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    こっちに帰ってきたとき、なんか以前よりも自分の部屋が寒く感じた。そもそも自分のメインルームには大きな窓が2つあって、未だに断熱材の組み込み作業が終わってないからもともと少し寒いんだけど。でもそれを考慮してもちょっと寒かった。ちなみに壁にあった大きな穴(家をリフォームしたときから空いたままだった)は、Home Depot でちょっと厚め&大きめのベニヤ板を買ってきて、他の壁と同じ色に塗って打ち付けた。これで去年より少しは暖かいはずなんだけど。どうやら自分の部屋の暖房が正常に稼働してなかったらしい。

    アメリカのはこんな感じの暖房が一般的で、この鉄パイプに熱湯を流して室温を調整する。一般的な作りだと、地下室にボイラーがあることが多いみたい。今ごろブラジル沖のどこかで水中ロボットの実験をしているオーナーのSに訊いたら、暖房の脇に付いている小さなノブを回してみろとのこと。お湯を流すので、鉄パイプ内に空気が入ると上手く対流しない。ノブを回して蒸気が出てきたら、その空気を全部抜けばいいそうだ。まさにその通りで、蒸気を抜いたら以前のように戻った。

    ボルチモアに戻ってきてから学会論文の締め切りで忙しかったので、そもそも暖房が効いてる時間は家にいなかった。暖房を直すのも後手後手になってたけど、12月の電気・ガス代を精算するのも後回しになっていた。こちらはセントラルヒーティングで常に暖かいのが一般的で、我が家の場合みんながいる時間帯は20度、昼間・深夜は15〜16度程度に保たれている。これまでいたアパートはもっと設定温度が高くて、半袖にならないと暑いくらいだった。でも一軒家なので常に省エネ(というか低料金)を心掛けている。12月は誰も家にいない期間が2週間弱あったからまぁ安いだろうと思ってたんだけど、請求書を見てびっくり!なんと11月の1.5倍にもなっている!去年はここまで高くなかったと思うんだけど、もしかして燃料費が上がったから?12月はハウスメイト3人で割っているけど、1月は実質オーナーSが不在なので、残りの2人で電気・ガス代を割ることになりそう。となると、ちょっと今月の諸経費はとんでもないことになりそう。。。

    P.S. 年末年始に実家へ帰ったとき、両親が毎朝一生懸命窓拭きをしていて気が付いたけど、こっちでは結露を見たことがない。夜間でも15度程度に保ってるから、室内の水蒸気が飽和しないのでは。というか、来年は窓掃除します。。
    参考:結露はなぜ起こる

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    先日配信されたのに、読み飛ばしていたお気に入りの宋文洲氏のメルマガを読んでいて、彼が日テレにもコラムを書き始めたことを知った。そのリンク先で知ったのが、日本テレビが開局55周年を記念して興した特別番組、ACTION 日本を動かすプロジェクト。非常に興味深いトピックがたくさん並んでいて(例えば教育崩壊、医者不足の真相など、現在10のテーマ)、1年間掛けて日本の難問題に真っ向から取り組んで解決を試みる番組だそうだ。日本ではとっくに話題になってるのかもしれないけど。。海外在住者のように日本のテレビが見られない人にとって嬉しいのが、各テーマ担当者がブログを書いていたり、既にオンエアされた番組がオンラインで視聴可能なこと。リアルタイムでは見られないけど、それでも十分嬉しい配慮。

    いまのところ最も反響があるのは医療問題のように見える。特にブログのコメント欄の内容が非常に濃い。年末年始に帰国した際も、この医師不足に関しては少し聞いたので、僅かながら自分も医療分野にも取り組んでいる(研究分野は医師不足とはほぼ無関係だけど)こともあって、これは非常に興味があるし心配でもある。そう言えばいま医療界で最も注目を集めているニュースの一つの福島県立大野病院産科医逮捕事件、自分が小さい頃住んでいたのが隣の富岡町で、何度かここの病院にも通った。あの地域周辺だと、大野病院以外に大きな病院はなかったと思う。

    そして動画がないので詳細がよくわからないけど、リサイクルの件もとても興味を引かれた。というのは、今年から我が街・ボルチモアではリサイクル方法が変わった。昨年までは、紙のリサイクルの日と、缶・瓶・プラスチックのリサイクルの日が別だった。ところが今年は全部ひとまとめにしても構わないと言う。プラスチックのリサイクルも、昨年は番号が1と2だけだったのが、今年は1-7まで可能になった。これって本当に可能なんだろうか?例えば、一つの容器に瓶も缶も紙も種類が様々なプラスチックも混ざっていても、それをすべて簡単に選り分けて再生することは、本当に可能でしかも環境にも良いしコスト上でも安くなるのだろうか?ほとんど詳しい知識がないからわからないけど、素人目ではどう考えてもなんだかおかしい気がする。せめて、瓶と缶とプラスチックと紙を別々の容器に分けて、でも全部同じ日に回収する、程度のことだったら少しは納得できるんだけど。

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    映画『ターミネーター2』と『ターミネーター3』の繋ぎを描いた、Terminator: The Sarah Connor Chronicles というテレビシリーズが1/13から Fox で始まった。最初のターミネーターは多分テレビで観たと思う。あの手に汗を握るラストの緊迫感が今でも忘れられない。友達同士で初めて観に行った映画がターミネーター2だった。あの幕切れにしびれて、思わずシュワちゃんとターミネーター(T-800)の顔が半分ずつ写っているポスターを購入した。それを自分の部屋に貼ったら、なんだか暗くしてもターミネーターの目がいつも赤く輝いてるように見えて、趣味が悪いと家族からとっても不評だった。ターミネーター3は大学院出願準備中、熱狂的なターミネーターファンの友達を誘ってお台場でのプレミアム試写会に行った。知らない人のために少し補足すると、1と2の監督はジェームズ・キャメロン(タイタニックの監督)だったのに、3はジョナサン・モストウに交代した。ジェームズ・キャメロンは2で完結にする予定だったのにシュワちゃんは続編に意欲的で、別の監督を立てて3が作られたそうだ。そんなわけで3の出来に関してはかなり賛否両論が分かれる。実際、プレミアム試写会で観た後、友人と共に結構無言だった記憶がある。

    そんなわけでテレビ版が放映されるのは知っていたけど、当初の監督からは代わって後から取って付けたようにシナリオを書き足していく感じなので、それほど気にはしなかった。・・でも、やっぱり始まったら気になり出した。最初の2回分は論文締め切りで見逃してしまったのでネットで探そうかと思ったら、もちろん iTunes や Amazon なんかでも一話ごとに販売されているけど、なんと放映元の Fox のウェブサイトで、放送から1〜2日後にはアップロードされている!恐らくきっとアメリカ国内でしかアクセスできないのかもしれないけど。。ずっと遡って初回から観られるので、見逃した方は一番最初のリンクから WATCH FULL EPISODES をクリックしてご覧下さい。最初にほんの少しだけ宣伝が入るだけで、あとは CM 一切なし、画面の大きさ変更可。

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    2006年夏からボルチモアでも始まったレストラン・ウィーク、2007年夏はミュンヘンに滞在してたので逃してしまったけど、今回は冬にも登場した(1/28〜2/3まで開催中)。そこで ERC に所属する友人たちと昨日フェルズ・ポイントにある The Black Olive へ。前回はドレスコードのある The Prime Rib だったけど、今回のお店は特になし。でもめったに着飾ることのない大学院生、今回は自主的にドレスコードを設けた。またみんなでこういう服装になるのは次回のレストラン・ウィークか。。ちなみに肝心の料理はと言うと、やっぱりそれなりに美味しかったけど、The Prime Rib ほどの感動はなかったかな。あとワインが高くてびっくりした。ボトルワインは$30からで、一番高かったのはなんと$7,000! ということで、このお店も普段は近付けなさそう。。

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    本日2/3は節分の日。去年は我が家で豆まきをやって、初めて恵方巻きの存在を知った。そこで今年は S さんからの提案で、恵方巻きを食べる会にした。今回はアメフトのスーパーボウルと同じ日に重なっていて、それとはずらして昼に食べちゃったけど、本当は節分の夜に食べないといけないみたい。しかも後から気付いたけど、目をつぶって食べるらしい。。

    日本人友達の他に、同じ学科の友人や家主の S も誘った。オリジナルの七種類の具は入手が難しいので、みんなに好きな具を持参してもらい、それぞれ思い思いに自分の恵方巻きを作る。そして、今回の恵方(南南東)を向いて無言で食べた。アメリカに来てから手巻き寿司(今回は太巻き)を初めてやったけど、自分で選べるからベジタリアンがいても大丈夫だし、かなり手軽にできそう。ただ、海苔自体がダメって人が少なくないから、それが難しいのかもしれないけど。

    ● 参考
    All About:恵方巻(丸かぶり寿司)の謎を解明

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    アメリカの大学・大学院に留学している日本人で、ボストン・キャリアフォーラムを知らない人はほとんどいないと思う。それくらい有名な、ディスコインターナショナルという会社が開催する、全米一の日本語・英語が話せるバイリンガルのための就職フェア。そのディスコ社から、就職活動を開始しようと思っている日英バイリンガル(とてもおこがましくて、自分がバイリンガルだとは言えないけど)のための出張セミナーがホプキンスのキャンパスで開かれた。就職活動を開始するわけでもなく、ましてや卒業が見えたわけでもないけど、そうある機会でもないと思って参加してみた。

    昨年卒業した ny さんから、「いつになったら卒業できるかと考えてるようじゃダメだよ、いつまでに卒業するって自分で決めないと」とのアドバイスを頂いて、いま自分の中では2年後の冬に卒業を目標にしている。もともとアメリカに来る以前から、卒業後は企業へ就職という方向を考えていて、いまも大学に残る道はほとんど考えていない。となると、ではどこで?という質問が次に来る。いまのところはアメリカもしくはどこか日本国外で考えている。実際に動き出してみないとわからないと思うけど、やっぱり日本企業の博士卒の受け入れは充実していないと思うし、恐らく卒業後すぐに帰国するよりは、海外で経験を積んでから逆輸入のような形で日本へ戻った方が出世も早いし貢献度も高いのではと思う。そういう意味では、今回のセミナーはむしろ日本企業への就職を主な対象としているので、自分の希望とは合致しているわけではなかった。でも、わざわざ最初から選択肢を狭めるのはよくないし、就職活動に関して聞くには良い機会だし、実際に参加してみて良い話が聞けた。

    セミナーの中でも触れられていたけど、やっぱり長期・中期・短期的なビジョンが必要だと改めて感じさせられた。そう言えば留学前に旧プリンストン・レビューで何度も聞いたことは、留学する前に留学後のキャリアプランをしっかり考えておくことだった。まず長期的な目標を考える。それを達成するためにはどんなことが必要かを考え細分化していくことで、長期から中期、そして短期的なプランに落とし込んでいく。まぁ当たり前なんだろうけど、当たり前のことを当たり前にやれてきていなかったから、色々と遠回りしてきたわけで。。

    自分の場合、まず考えることは2つ。一つは博士論文を書き上げるためにはどんなシナリオが必要か、もう一つは5年後・10年後にどんな仕事に就いていたいか。博士論文に関してやるべきことは最近結構ブレインストーミングできているから、あとは実際にそれに向かって進むだけだと思う。と言っても、それが難しいんだろうけど。もう一方に関しては、医療ロボットに的を絞るか、ハプティクス関連にするか、もしくはもっと広い意味でロボット業界として考えていくか。もっと具体的に自分のやりたいことを考え直し、そのためにはいま何を身に付ける必要があるか、何をしてゆくべきか、毎日ちょっとずつでも考えていきたい。

    最後に、ディスコ社の方から教えて頂いた、自己分析や就職情報のために役立つウェブサイト一覧。
    - 日経ビジネスオンライン
    - 日経ビジネス Associe Online
    - adp ビジネスオンライン:経済コラムマガジン
    - みんなの就職活動日記
    - (海外留学生のための)和文履歴書フォーム
    - CFN | Press バックナンバー

    P.S. ちなみに2/29〜3/1にニューヨークキャリアフォーラムが開催され、2/10までに申し込むと色々な特典があるそうです。

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    ワシントンDCにあるケネディーセンターにて、日本の芸術・文化を紹介する JAPAN! culture + hyperculture というフェスティバルが2週間(2/5-17まで)開催されている。アメリカにおける日本文化紹介イベントとしては過去最大規模だそうで、総勢500名近くの出演者やアーティストが日本から訪れるとのこと。蜷川幸雄、宮本亜門、野村万作・萬斎、山海塾、五嶋みどり、夏木マリ、笠井叡、安藤忠雄、草間弥生といった超豪華メンバーの他に、ホンダの ASIMO やトヨタのヒューマノイドロボット、博多や北海道の民俗音楽演奏など、本当に幅広く行われている。驚くのは入場料や多くの講演・公演が無料、有料なのは一部の演劇やコンサートのみ。その有料イベントも、日本では考えられないくらい安い値段でチケットが提供されている。そのイベントに土曜日に友人を誘って行ってきた。からくり人形のレクチャー、蜷川幸雄演出の身毒丸、その他に多くの展示物やホンダ・アシモのデモも見て、非常に楽しめた。

    (ファンの人には当たり前の話らしいけど)身毒丸は藤原竜也のデビュー作となった舞台作品だそうで、1997年にロンドンで公演され、当時15歳の藤原竜也の演技がかなり高い評価を受けたそうだ。一番最初に英語であらすじのナレーションがあっただけで、劇はすべて日本語。一緒に行った友達はアメリカ人だったのでどこまで理解できたかわからないけど、でも舞台後は多くの人がスタンディング・オベーションだった。ちなみにこのイベント自体の来訪者は、日本人も散見したけど、大多数がアメリカ人。身毒丸の観客もほとんどが日本語がわからない人だと思う。だから言葉がわからなくても通じるものはあるんだと思う。とは言っても、やっぱり言葉がわかるに越したことはないと思うけど。

    ホンダ・アシモはやっぱりアメリカでもかなり有名だった。夕方4時半開始のデモのために4時にステージに行ったけど、既に結構な数が陣取っていた。そしてどんどん観客は増えて、でも開始の頃には相当数が集まっていたと思う。アシモを直接見たのは4〜5年前で、当時と比べるとだいぶスリムになったなという印象を受けた。デモは前進・後進、簡単なダンス、ランニング、そして階段の昇降など。

    昔、日本は文化への補助金が少なくてチケットが高いという話を聞いたことがあったけど、アメリカで暮らしてみて本当にそう思う。今回のは特別イベントでかなりのスポンサーがついていると思うけど、それにしても本当に公演チケットが安い。身毒丸のチケットは$15〜35、宮本亜門のミュージカルが全席$18、そして万作の会は$40など、日本じゃ考えられない値段。あと今回のイベントに関わらず、このケネディーセンターのミレニアム・ステージでの公演・演奏は無料みたいで、毎日夕方6時からライブ中継をしていたり、過去のアーカイブにもアクセスでき、RealPlayer がインストールされていればすべて無料で視聴できる。下記参照。

    ● 参考
    - ケネディーセンターの国際プログラム戦略
    - Millennium Stage Broadcast Archive
    - Wikipedia:身毒丸

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    ボルチモアにはねずみが多い。以前住んでたアパートではねずみの害に悩まされ、結局9ヶ月で20匹弱も捕獲した。ある日寝室のベッドの近くに糞が落ちているのを発見して、引っ越しを決意した。だから、今の家のオーナーのSには「ねずみとゴキブリは出る?」としつこく訊いた(1番最初のアパートはゴキブリが多かった)。

    この家ではゴキブリはほとんど見掛けない。1年半過ごして、未だに1匹、しかもなぜか死骸が玄関ホールにひっくり返っていたのを見たくらい。そして比較的ねずみも少なかった。そう、最近かなり増えてきた。昨年末、ハウスメイトのRは、ガスコンロの上で複数のねずみがお喋りしてるのを目撃したそうだ。誰が躾けたか知らないけど、ガスコンロの上に置いてあるフライパンの中に綺麗に糞が並んでいることもある。

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    さすがに最近は気分を害してきたので、色々と試した。でもなかなか被害は収まらない。オーナーSの指導教官宅では猫を飼っていて、3匹の小猫がいるとのこと。ここは古典的に、ねずみ退治には猫で攻めてみることにした。その先生の奥さんもだいぶ乗り気で、仕留めたらぜひ写真を送ってくれとのこと。とりあえず4日間のレンタル。果たして効果はあるのかどうか。。

    P.S. ちなみにキャットフードはSの指導教官宅から提供されてるけど、Sに内緒で煮干しを与えてみた。3匹のうちの1匹は結構煮干しが気に入ったみたい。

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    既に出遅れてしまって、この件に関して書かれてる記事が多いけど。。まずは能書きよりも、こちらの映像からご覧下さい。

    これは以前にも少し触れた、DARPA(アメリカ国防総省の防衛高等研究計画局)が出資するロボット義腕開発プロジェクトの研究成果の一つ。下で紹介している記事によれば、大きなチームが2つあって、ケーメン氏の DEKA という会社が2年間のプロジェクト、ジョンズ・ホプキンスの応用物理研究所 (APL: Applied Physics Laboratory) は4年間のプロジェクトとして発足したそうだ。お互いに別々のアプローチを取っており、DEKA が2年間のプロジェクトを終えて発表したのが、今回掲載されている通称『ルークアーム』。おおまかな解説に関しては、こちらを参考にして下さい。

    - Engadget Japanese:セグウェイの発明家が開発するロボット義手「ルークアーム」
    - Robot.Mとの優雅な平日:ロボットニュース【セグウェイの発明家が開発するロボット義手「ルークアーム」】

    より詳しく知りたい方は、ieee spectrum の記事 "Dean Kamen's "Luke Arm" Prosthesis Readies for Clinical Trials" を読んでみて下さい。


    ケーメン氏のグループは、以前触れたような頭にチップを埋め込む方法ではなく、胸筋からの筋電位を測定している。頭にチップを埋め込むよりは安全そうに見えるけど、それでも今回の手法もやっぱり手術が必要。人間の神経網は上部脊髄から肩を通り越えて、脇の下、そして腕へと繋がっているそうだ。今回の被験者は脇の下の神経が胸筋と繋がるように手術したとのこと。だから、脳からの信号を直接読み取る代わりに、胸筋からの微量な電位を測定して、腕がどんな動きをしたいのかの命令をロボット義腕に送っている。ちなみにこの執刀医が所属する Rehabilitation Institute of Chicago はおそらく全米一の規模のリハビリセンターで、リハビリ関連のロボット研究が、シカゴにあるノースウェスタン大学などで盛んに行われている。

    動画から、脳からの信号を出力する方はかなりよくできているのがわかる。では、脳に戻ってくる信号の方はどうだろうか。ロボットハンドで難しいのは、固いものでも柔らかいものでも両方掴めること。そのためには掴んでいるモノからの力のフィードバック、つまり、いま自分がどれくらいの力で物体を握っているのかを知る必要がある。これが脳に戻ってくる信号という意味。これが十分でないと、最初にコップを掴んで、次にブドウの一粒を掴む、といったような動作は難しい。動画でも説明されているけど、この研究チームがとった手法は、直接力のフィードバックをするわけではなく、代替え手段によるフィードバック。小さな振動センサを腹部に取り付け、出力している力の大きさによって振動の周期を変えている。だから、実際に重い・軽い、固い・柔らかいといった情報までは正確にはフィードバックされていない。でも本物の感覚フィードバックの代わりに、違った形でのフィードバックを使うというのはよくあることで、例えば自分の研究グループだと、実際に遠隔操作手術ロボットに力のフィードバックを実装する代わりに、力情報をディスプレイに表示して視覚情報として伝達する方法が試されている(力フィードバックを実装するとロボットの安定性が問題になるけど、視覚情報を追加するのはシステムの安定性には影響ない)。

    手触り感の実装や空間認知能力(例えば両手を背中の裏に回しても、どこに自分の手があるかが大雑把にわかるため、手を繋ぐことができる)のフィードバックなど、ハプティクスと脳神経科学間での問題が山積してるように見える。でも正直なところ、たったの2年間でこんな高性能なロボット義腕ができるとは思わなかったので、APL を中心としたグループがあと2年後までにどんな結果を出すのか楽しみだ。

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    Graduate Oral Board Exam (GBO) と呼ばれる、PhD を取るためにはパスする必要がある試験がようやく3/10(月)に決定。詳しくは終わってから書くけど、試験を受けようかと思ってから実に1年近く掛かって最終スケジュールが決定。色々な要因があったのは確かだけど、5人の教授(予備も含めると7名)が2時間のスケジュールを合わせるのがこれほどまでに大変だとは思わなかった。。。あと1週間ほど、9年前(!)の大学受験生に戻ったつもりで頑張ります。

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    蛇型ロボットと言ったら東工大の広瀬先生があまりにも有名(例えばこの水陸両用蛇型ロボットとかすごい)だけど、カーネギーメロン大の Howie Choset 教授が一台で前進はもちろんのこと、回転前進、木登り、遊泳などなど、なんでもできる蛇型ロボットを作っている。2004年9月に学科セミナーでホプキンスへ招かれたことがあって、非常にユーモアに富んだ面白い講演をしたのが印象に残っている。

    詳しくは公式ウェブサイトをどうぞ。

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    今となっては正確な日付は思い出せない。でも、恐らく10年前のちょうど今日、浪人生活が決定して自然と涙が溢れてきた感覚は今でも覚えている。小3のときに算盤を習い始めたのがきっかけで、小中高とずっと算数・数学が得意だった。ところが、センター試験の数学2・Bで予期もしない大失敗。後期試験の足切りに届くか届かないかのぎりぎりラインだったけど、東工大への憧れもあって出願した。結果、前期試験の数日後、後期試験足切りの通知が届いた。そして前期試験の合格発表日、桜は咲かなかった。ようやく桜が咲いたのは、長く苦しい浪人生活を体験したその1年後だった。

    あれから10年、今回は Ph.D. への第二の関門試験、通称 GBO (Graduate Board Oral Exam) を受けた。これはジョンズ・ホプキンスで博士号を取得するためには恐らくどの学科でも課されている。形式は学科によってまちまちだけど、自分の所属する機械工学科では、第一の関門試験 DQE (Department Qualifying Exam) の約1年後に受ける口頭試問となっている。DQE は入学から1年半後、主にそれまで履修した授業からの内容を問う試験。GBO は自分の研究中心の口頭試問であっても良いけれど、機械工学科では授業中心の口頭試問を課している。

    これまた学科によって異なるけど、機械工学科では学部内から2名の教授、学部外から3名の教授、計5名の教授で審査委員会を形成することになっている。比較的学科内のクラス中心に受けていたこともあって、学部外教授の選考が厳しかった。さらに拍車を掛けたのは、2クラス取った教授が定年退職したことと、もう一人別の学科外の教授が、昨年秋から1年間のサバティカル(通称研究休暇と呼ばれ、アメリカの大学だと6〜7年ごとに約1年間の自由な時間が与えられる)に入ったこと。現在はサバティカルを利用してスタンフォード大で自身の研究に打ち込んでいるため、これが試験日程の調整に大きな影響を及ぼした。

    その結果、GBO を受けようと考えたのがちょうど1年前。その後、急遽ミュンヘン行きの話が舞い込み、夏以降に延期するも、秋セメスターは5教授の日程が合わず、10月・12月と計画するも断念。3/7に再びサバティカル中の教授が帰って来られるかもとの話を聞き、その日で日程をスケジュールするも、最後の最後にその教授の日程が折り合わず、帰ってこられないことになった。仕方がなく代理の教授を立てるも、他の教授が億単位で研究資金が動く重要な会議に出席せざるを得なく、再び日程調整。その前後でなんとか都合をつけてもらい、ようやく今日受けることができた。5人の教授が2時間の都合を合わせるのに、これほどまでに大変だとは思いもしなかった。

    そして結果は条件付き合格。5月末までに3人の教授から再び追試験を受ける必要があり、そのうち最低2人から合格をもらわないと、再び最初から GBO を受けることになるとのこと。ただ、追試験は3人同時ではなく、それぞれの審査員の先生から個別に受けることになるため、今回よりはもっとカジュアルな雰囲気なんだろうけど。でも正直なところ、首の皮一枚でつながっていると言った方が正確かもしれない。自分自身、試験の出来には満足してないので、まぁ残りの2ヶ月ちょっとでなんとか巻き返せればと思っている。自分は出来る学生だとは思ってないけど、ただ今回の試験の印象が審査員の中で残ってしまうのも全く嬉しくない。なんとか追試験でそのイメージを払拭できる成果を見せられればと思う。10年前と違うのは、1年間待たなくていいこと。そう遠くない将来に再びチャンスが巡ってくるのは有り難いと思う。

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    2週間前の話になるけど、以前少しと触れた Computational Science and Engineering Building (CSEB) の落成記念パーティーが開かれた。元々は去年の夏にすべて工事が終了予定だった。だから、昨年8月末にミュンヘンから戻ってきたら、既にみんなは新しいオフィスに引っ越している予定だった。ところがアメリカの工事だから(?)か計画通りには進まず、とりあえず教授や一部の学生は昨年夏に引っ越し。そして大学院生用のオフィススペースは昨年冬までに完成させて、多くの大学院生は昨年12月に移動。最後に残ったいくつかの小部屋や、今回の建物のメインの一つでもある展示用手術室がついこの前完成し、落成式にはすべてが間に合ったといったところ。この展示用手術室、正式名称は寄付金出資者の名前を冠して、The Richard A. Swirnow Computer Integrated and Interventional Systems Mock Operating Room という名前だけど、Mock OR と呼ばれている。最初友人の会話で聞いたとき、みんな口々に「マーコーアール」と言っていて何のことだかさっぱりわからなかった。この展示手術室では、これまでにホプキンスの研究グループで開発された手術用器具や、実際に医師が使う器具を展示し、見学者が実際に試すことができる。噂によれば、この展示用手術室のために遠隔操作用手術ロボット da Vinci をもう一台買うとか。そのお値段、150万ドル(約1.5億円)也。。

    今回の式典の出席者は、ホプキンスの他学部の教授や CSEB への出資者だったため、かなり平均年齢が高かった。自分はいま取り組んでいる研究紹介とロボットのデモ要員として参加。ちなみに参加した学生や教授たちには、前日夜にトップシークレットの文書が手渡されていて、そこには大口出資者の経歴が細かく書かれていた。つまり、その VIP たちとの会話を弾ませるための下準備をしろ、ということだった。昨年秋にも同じような催しが開かれていて、その時はこの CSEB だけではなく、新たに完成したビジターセンターをも含めた大規模な落成式典だった。その日 CSEB の案内役で出席した友人の話によれば、学長自ら約300名の参加者を一人一人と握手して出迎えたそうだ。また、自分の指導教官は、晩餐会で同席する出資者の経歴一覧を持っていて、これまた事前にある程度暗記してから式典に参加したそうだ。

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    HDR

    以前から名前は知ってたし作品を見たこともあったけど、今週末にふと試してはまってしまったこと、HDRI (High Dynamic Range Imaging) 作成。簡単に言うと、フィルムカメラやデジタルカメラだと記録できる情報が限られている(=ダイナミックレンジが狭い)そうだ。それを克服するために、カメラが受け取る光の量を調整して、同じ風景を異なる露出で撮影してそれを合成。すると、通常の1枚の画像からでは表現できない情報が再現できる。能書きよりも、きっとその合成写真を見てもらった方が早いと思う。

    ● ボルチモアの夜景
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    ● アナポリスで見た黄色い消防車
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    ● シカゴにあるミレニアムパークのクラウド・ゲイト
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    HDR で面白いのは、複数枚の写真を合成したあとに自分好みに調整できること。これによって、より現実っぽく見せることもできるし、ポップ調にして写真じゃなく見せることもできる。露出を調整するため一眼レフが適しているけど、Photomatix というソフトウェア($99 → 学割で40%OFF!)を使うと、1枚の画像からでも簡単に作成できる。でも厳密に言うと、実際には同じ風景を異なった露出で複数枚撮影してそれを合成するべきなので、上でやっているような1枚から作成するのは HDRI 風のものと呼ぶべきなのかな。追試験が終わったら深みにはまりそう。。

    興味がある方は下記の解説や作品一覧をご覧下さい。

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    Gilford House
    連続して暖かい日が続いた記憶がないんだけど(というかまだ寒い日が多い気がする)、マグノリアの蕾が膨らみ始めたり、ところどころで咲いたりしてきた。毎春ワシントンDCで開催される Cherry Blossom Festival開花予想を見ると、ピークは3/27〜4/3と書かれている。でもなんで開花状況は見つからないんだろう。。ちなみにこれまた毎年恒例の Sushi Taro の食べ放題、今年は$38で4/5(土)とのこと。

    今日は天気が良かったので少し散歩して春の息吹を撮ってみた。やっぱり春が来るとなんだか嬉しい。

    2年前に撮った春のホプキンス・ホームウッドキャンパス ← 3〜5ページ目

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    カガクシャネットがお届けしている、『海外の大学院留学生たちが送る!サイエンス・実況中継』というメールマガジンの第二弾が、本日からスタートしました。

    これまでの第一弾では、
    ○ 最先端の研究紹介
    ○ なぜアメリカの大学院を選んだのか
    に関して、幅広い分野から編成された執筆陣がお送りしてきました(過去ログはカガクシャネット上にて閲覧できます)。

    本日からの第二弾では、
    ● Ph.D.取得後のキャリアを成功させるには ~様々なケースから学ぶこと~
    ● 留学本では教えてくれない海外大学院のホント ~実際の体験から~
    に関して、新たなメンバーを加えてみなさんにお届けします。

    今回より、私が新しく編集長を務めさせて頂くことになりました。読者のみなさんから多くのフィードバックを得て、より良いメルマガを一緒に作り上げていきたいと思います。メルマガ・カガクシャネットの登録は無料ですので、みなさんのご参加を心よりお待ちしております!

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    口頭試験の条件付き合格をもらった後、何がダメだったのか・何が足りていなかったのかを考えた。個々の知識が足りていなかったのはもちろんのこと、それ以上に、全体像を把握して点と点を線で結ぶ(元々の意味合いは違うけど、スティーブ・ジョブズの話にも繋がると思う)ことができてなかったのだと思う。ある事柄に関してストレートに訊かれたらわかるけど、遠回しに婉曲に訊かれたら、そこから自分の持っている知識まで結びつけないといけない。そのことを高校の友達に話したら、「社会人だとそんなのは当たり前だよ〜」と一蹴されてしまった。・・学生でもごもっともです。というか、それが Ph.D. には最低限求められることなんだと思う。

    もう一つ足りていなかったのは、「アウトプット」する演習の機会。前回の DQE のときには周りに受験者がいたので、みんなで集まって一緒に勉強をする機会が多かったけど、今回の GBO は時期がバラバラなため、かなりの時間を一人で机に向かっていた気がする。筆記試験と違って、口頭試験は相手との受け答え次第でどのようにでも変化していくので、もっと友人に頼って、口頭演習を多く入れるべきだったと思う。

    後者に関して、経験則では非常に当たり前のように思われる。例えば外国語を勉強するとき、文章を読んだり訊いたりするだけでは不十分で、実際に書いたり話したりしないと身に付かない。自分の研究を紹介するとき、毎日ずっと取り組んでいるからといって、誰にでも単純明快に説明できるとは限らない。jkondoの日記:言語化にも書かれているように、実際に自分の口から「アウトプット」していかないと、なかなか自分の頭の中には定着しない。

    このことを、パーデュー大学の教授が実験で示した。それを日本語でわかりやすく解説したのがNBonline:脳は「入力」より「出力」で覚えるに書かれている(Science にアクセスできるならば、原文の "The Critical Importance of Retrieval for Learning" はたった3ページで読みやすい)。結果を簡単にまとめると、教科書から覚えるよりもテストで実践してこそ覚えられる、つまり、「インプット」ではなく「アウトプット」することで知識が定着する、ことを示している。これは自分の GRE の勉強法に当てはまっていて、個別に単語を覚える努力が優先しすぎて、演習問題を通して覚える努力が疎かになっていた。努力すればいいってわけではなく、努力の方向性が大事。

    もちろんこれには当たり前のことがあって、アウトプットだけでは意味がない。アウトプットしたあとのフィードバックをしっかり活かすことが重要なはず。ここまで読み返してみると、当たり前のことをそのまま書いているだけな気がするけど、当たり前のことを当たり前のようにすることが難しい。それが無意識的に継続してできるならば、ある程度のことは何でもできるようになるんだと思う。

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    先日の条件付き合格の際は、励ましのメッセージどうもありがとうございました。5月末までに3つの再試験を受けるようにと言われていたけど、試験勉強と研究と両方中途半端に進めるより、先に試験に集中して終わらせ、思う存分研究に専念したかったので、4月中旬から毎週1人ずつ教授と会い、おかげさまで3つともパスできました。ようやく晴れて正式な合格がもらえました。これをアメリカでは ABD (All But Dissertation, つまり残すは博士論文のみ)と呼ぶようです。果たしてどれくらいの需要があるかわからないけど、試験問題の内容に関してはまた後日改めて。

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    ウェブサイトのデザインを一新しました。はじめはいわゆるホームページから始めたこのサイト、元々のサイトに似せてつつ管理を簡単にするためにブログを導入し、今回の Movable Type 4.1 にはまさに自分が考えていたようなテンプレートが入っていたので、バージョンアップ。

    でもそれよりもずっと強化したかったのは、スパム対策。優秀なスパムフィルタが怪しげなコメントはスパムに分類してくれるけど、それでも正規のコメントもスパムとして紛れ込むことがあって、100のスパムの中から1のコメントを見つける状態。しかも、データベースに直接アクセスされてるようで、以前のバージョン(例えば、MT3.0(?) とか MT3.3)だと対策があったけど、一度 MT4.0 にバージョンしてからは、なかなか見つからなかった。

    ようやく今回見つけたのが、ブログのコメント対策だけではなく、色々な用途に使える reCaptcha というプラグイン。使おうと思ったら、いきなりユーザー登録が必要と出てきて、少し身構えてしまったけど、これはカーネギーメロン大学のコンピューターサイエンス学部が関わっているプロジェクトの一つみたいだ。Movable Type だけではなく、色々な種類のアプリケーションにも使えるようで、なかなか良い仕事をするな、という感じ。

    CAPTCHA というのは、コンピュータと人間を区別するテストのことで、よくユーザー登録するときに見掛ける、ぐにゃぐにゃ曲がった数字やアルファベットを入力するのもその一つ。これを導入することで、悪意を持ったコンピュータによって自動登録されるのを防いでいる。今回インストールした reCaptcha というのは、画像認証で発生する労力(つまり単語を打ち込む作業)を、何かに使えないかと考えたようだ。実際、世界中で一日に6,000万個もの文字列が人間の手で判別されてるとのこと。それを、本をスキャンしたけど認識不能な単語を解読するのに役立てている。実際にコメントを投稿しようとすると、2つの単語が表示される。一方は既に解読されてるもので、もう一方をみんなの力を借りて、人力で解読しようとしている。コメントする側にとってはちょっと面倒だと思うけど(そしてかなり読みづらい)、これによって書籍の電子化に貢献していると思って、ご協力よろしくお願いします。

    左の例のように、2つの単語をスペースで区切って入力して下さい。もし判読が難しい場合は、入力欄の右隣に3つの小さなアイコンが並んでいて、一番上をクリックすると違う単語に変わります。真ん中を押すと音声に変わりますが、かなり聞き取りづらいと思います(でも、機械的にかなりの精度で突破されてしまうようだ)。


    ● 参考
    - Adding reCAPTCHA to Movable Type
    - 秋元@サイボウズラボ・プログラマー・ブログ:reCAPTCHA - キャプチャを利用した人力高性能OCR
    - スパムに対抗しながら書籍をデジタル化、一石二鳥の「reCAPTCHA」

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    東京農工大国際センター後援のもと、カガクシャネットが大学院留学セミナーを開催します。カガクシャネット主宰者の杉井さんが海外留学に関する講演をし、その後に他のカガクシャネットメンバーを交えての質疑応答、そして懇親会も予定されています。参加費は無料です。日時・場所が限られますが、興味のある方は奮ってご参加下さい。

    日時:2008年5月22日(木) 午後5時〜午後6時半
    場所:東京農工大学農学部本館21番教室

    詳しくは、下記文書、もしくはこちらからPDFファイルを参照下さい。


    Read this doc on Scribd: 大学院留学セミナー

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    いよいよ夏本番。1年前の今ごろは、ミュンヘンで3ヶ月の生活をスタートしたばかり。今年はおとなしくボルチモアで過ごすことになりそう。何と言ってももう4年目の終わり、計画をしっかり練って、生産的な夏にしたいところ。

    これまでの夏と違うのは、学部生の指導をすることと授業を受けること。一般的かどうかはちょっとわからないけど、アメリカの大学では、学部生(場合によっては高校生も)が、夏の期間だけ研究室でインターンみたいな感じで働くことがある。NSF が REU (Research Experiences for Undergraduates) というプログラムを提供していて、自分の所属する大きな研究グループの ERC では、毎年結構な数の学部生を採用している。今年、自分はこれに絡んで、学部生の指導をすることになった。目標は、夏の終わりに、学部生と指導教官を入れた共著の学会論文を出すこと。もちろん事前にプロジェクトを考えて、2ヶ月半〜3ヶ月で成果が出そうなものにしている。

    もう一つは、ジョンズ・ホプキンスならではの授業、Surgery for Engineers. これは夏季のみ開講される短期集中講義で、名前の通り、工学系の学生のために、ジョンズ・ホプキンス病院の教授が医学に関しての講義をしてくれる。実際にオペ室で解剖の実験もするそうで、毎年かなり好評。ただし、ERC が出資している授業で、NSF の研究費で結成された ERC はもうすぐ解散のため、多分今年が最後の授業になるそうだ。ここに来た当初はそれほど医療ロボットには興味がなく、研究テーマが変わって受けたいと思い始めた昨年はミュンヘンだったので、最後の最後で受講できて良かった。

    他には、ホプキンスは夏の間、普段あまり運動しない?大学院生のために、夏季スポーツリーグを開催している。今年は話の成り行きで、ソフトボール・サッカー・バレーボールに登録してしまった。試合は週に一度程度夕方からだけど、さすがに3つもやると結構時間を取られるので、今年の夏は朝型に切り替え中。目指せ6時起き。

    最後は、今回こそ英語力の強化。その国に住んでるだけじゃ言葉が話せるようにならないのは、去年のドイツで痛いほど知ったので、やっぱり英語も習慣付けて積み重ねる必要がある。勉強する教材は「必ずものになる 話すための英文法」シリーズ。英語の思考回路を身につけるために、必要な文型をそれぞれ音読80回していく。要するに、算数の九九のように体に覚え込ませる。というわけで、何事も基本が大事なので、入門・初級・中級の2冊ずつ、Step1〜6 までの計6冊、3ヶ月間で頭の中にたたき込む。

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    ついにボルチモアでも、ガソリン代が$4/ガロンを上回り始めた。まぁ、そうは言っても、せいぜいリッター115円くらいだけど。それでも、自分が来た4年前の夏は、1ガロンで$2弱だった。でもそのときでも、「最近ガソリン代がだいぶ上がってるんだよ〜」と、友人が愚痴をこぼしていたのを覚えている。自分はあまり運転しないから、そこまで大きな影響はないけど。

    でも、影響があるのは航空券。5月末、アメリカン航空が、国内便の場合は1個目の預け荷物から課金することを発表した。それに追随して、ユナイテッドも同様のシステムを発表。これによって、例えばアメリカ国内線で2つの預け荷物があったとすると、1個目に$15, 2個目に$25掛かる。よって、往復便だと、荷物だけでなんと$80も取られることになる。幸い、今年自分はユナイテッドのエリート会員だから、払わなくて済むけど。エリート会員でない場合、国内線で液体(例えばコンタクトレンズの洗浄水とか化粧水)を持ち歩こうと思ったら、自動的に往復で$30掛かることになる。かなりアンビリーバボーな話。

    また、いつも日本里帰りで利用してる IACE Travel からのメールによれば、7月から大手日系航空会社では、日本行きの燃油サーチャージが、$360から$506に大幅アップするとのこと。つまり、航空券の値段の他に、税金とサーチャージでなんと約$600も掛かることになる。4年前の渡米時購入した航空券は、片道チケットでも60,840円だった(往復だったら5.5万くらいだったと思う)。飛行機はそれほど利用することはないと言え、こんなに値上がりしたら本当にどこにも行けなくなっちゃう。。。

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    The Last Lecture of Dr. Randy Pausch で紹介した、ランディー・パウシュ教授の『最後の授業』に、日本語字幕版が登場したとのコメントを先日頂きました。以前の、字幕なし・英語版で少し敬遠された方、ぜひ日本語字幕でお楽しみ下さい(全部で1〜9まであります)。


    また、この講義が日本語でも書籍化され、DVD付きバージョンもあるようです。Google Video や YouTube の小さな画面だとスライドが見えませんが、テレビの大画面だと見えそうです。

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    あと、『最後の授業』とは別物だけど、CMU へ移る前に勤務されていたバージニア大学にて、昨年11月に Time Management という講演をされています。以前、指導教官から観るように進められ、自分の回りでは、彼の講演中に登場する、優先順位を4つにわける方法が流行っています。ぜひ試してみて下さい。ただし、ちょっと長くて1時間半弱(最初の7分はイントロ)。


    最後にもう一つ。理系大学院留学日記で知った、今年の CMU での卒業式にての、パウシュ教授のスピーチ。こちらは短く6分半。


    ● 参考
    - Randy Pausch's Home Page
    - 404 Blog Not Found:「最初の講義」 - 書評 - 最後の授業

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    写真提供:UMMS Photos

    先週の木〜金曜の2日間、ボルチモア・ワシントン空港近くのホテルにて開かれた、ちょっと変わった学会に出席した。もともとメリーランド大学医学部の内部向けミーティングだったのを、外部にも公開して知識の共有化を図り、そして今年は、飛行士と医師との共通点を探る副題を掲げて開かれた。飛行士と医師の共通点と言われても、すぐには思いつかないかもしれないけど、ときには共に極限状態の中で任務を遂行するし、また、宇宙飛行士には医師免許を持つ人が少なからずいる(例えば向井千秋さん)。さらに、飛行士は事前訓練にシミュレーションをかなり使うそうで(例えばある任務を遂行するのに、実際の8倍分時間ものシミュレーションをしてから臨むそうだ)、そうした異分野からの知識・経験を、今後の医療発展に活かそうという試みだった。

    初日は、空港の格納庫にて、飛行・手術から学んだ教訓を、飛行士・医師が体験談を共有し、その後は緊急救助用ヘリと、F-18 ホーネットを実際に見て・聞いて、かなり貴重な体験をした。晩餐会には、宇宙飛行士兼医師のデーブ・ウィリアムズ氏を招き、彼の生い立ちや宇宙での体験談を披露してくれた。二日目は、引き続き終日ワークショップで、人間工学やシミュレーションなど、直接自分の研究に結びつくものはあまりなかったけど、なかなか聞けないような面白い話を聞くことができた。

    個人的に一番興味を持ったのが、シミュレーション分野でスティーブ・ドーソン医師の Simulation: The Ideal vs. Real で紹介された simulation と emulation の違いについて。これが一般的な解釈かはわからないけど、彼の説明では、シミュレーションとはそれを体験することで、実際に行う際に役立つもの。一方エミュレーションとは、実際のものとはよく似ているように見えるけど、実際に行う際にはほとんど役に立たないもの(例えば、ゲームの Guitar Hero のようなもの)。現在の航空分野では、シミュレーションが確立され、非常に有効活用されている。一方、医療分野においては、シミュレーションというよりもまだエミュレーションの段階なのでは、と疑問を投げ掛けている。これは人間の体の構造が複雑すぎて、飛行機のシミュレータのようには、医療シミュレータが簡単には作れないことに起因している。医療分野でも、訓練として十分に機能するシミュレータが出回るようになるには、まだだいぶ時間が掛かると思うけど、一エンジニアとして今後わずかでも貢献できればと思う。

    ちなみに出席者の多くは医師で、あとは医療機器を扱うメーカーからの技術者と招かれた飛行士が少し、学生は自分ともう一人同じ研究室からの同僚の二人だけだった。ついでに蛇足だけど、BWI 空港近くのマリオットホテルでの食事は、アメリカで食べた料理の中でもかなりのトップランクに入るくらい、とても美味しかった。


    ● 参考
    - UMM: Innovations in the Surgical Environment Conference Brings Surgeons and Aviators Together
    - UMSOM: Conference Studies Innovations in the Surgical Environment
    - Baltimore Sun: Surgeons, pilots trade safety ideas

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    WALL-Eposter.jpg

    アメリカの会社では、職員がみんな心地良く働けているかどうか、ということを上層部は気にしているように思う。快適に働けるようにするために、色々なサービスやイベントを開催する。それが従業員のモチベーションアップに繋がり、最終的には企業の利益に反映されるからだと思う。

    その一環かどうかわからないけど、指導教官の提案で、研究室全員で映画を観に行くことになった。平日の真っ昼間、午後2時開演。題材がロボットに関連しているからってこともあるけど、それでも日本じゃ考えられない。まぁ、アメリカでもめったに聞いたことがないけど(ランディ・パウシュ教授は、終身雇用権を取得後、研究室メンバー全員をディズニーワールドに連れて行った)。

    観たのは WALL-E(邦題:WALL・E/ウォーリー)で、ピクサーとディズニーの合作映画。舞台は未来の荒廃した地球から始まる。西暦2100年頃、地球上のすべてのサービスを提供していた会社が、地球政府として地球脱出を企画した。荒れ果てた地球を WALL-E (Waste Allocation Load Lifter Earth-Class) と呼ばれる掃除ロボットに託し、人間は宇宙船に乗ってしばしのあいだ宇宙に逃れ、掃除されて綺麗になった地球に戻る計画だった。ところが計画は失敗し、一台のロボットのみ残り、700年近くものあいだ、一人(?)でせっせとゴミ処理をする毎日。ウォーリーはゴミ収集をしながらも、自分の好きながらくたを集めたり、「ハロー、ドリー!」というミュージカルをテレビで繰り返し観ているうちに感情が芽生えた、愛くるしいロボット。そんなところへ、ある日突然、空からイヴという姿・形全く異なるロボットが宇宙船から舞い降りてきて、ウォーリーはイヴに出会う。孤独だったウォーリーはイヴに惹かれるのだけど、イヴは宇宙船に回収され母艦に戻されてしまう。それを追いかけて行ったウォーリーとイヴのラブストーリーが描かれている。もっと詳しいストーリーはこちらの映画批評(ただし多少ネタバレ含む)を参照下さい。



    個人的に面白いなと思ったのは、会話らしい会話が非常に少なかったこと。ピクサーは、会話がまったくない短編映画も作り、アクションだけで面白さを表現する、チャップリンのようなことも得意だ。今回の映画も言葉の喋れないロボットが登場しているため、ほとんど会話が少ない。その代わり、効果音やしぐさで感情をうまく表現している。言葉が少ない分、感情移入がしやすいかもしれない。あとは映画内に隠されている(と思われる)メッセージ。地球の環境汚染や、アメリカ社会を風刺したとも思えるような宇宙船の人間たち、そんなちょっとした引き出しが面白い映画と対照的に印象的だった。そういえば、iPod が登場したり、ウォーリーに Mac の効果音が適用されていたりするのは、スティーブ・ジョブズの携わったピクサーだからだろうか。

    他のピクサー映画に違わず、ディズニーと提携しているからか、子どもが観ても非常に楽しめる内容だし、大人が観ても映画の後は非常に清々しい気持ちになると思う。映画館を出た後、観て良かったなと思えるのが、ピクサー映画の神髄なのではと思う。

    ● 参考
    - Apple: WALL-E Trailer
    - 日本の公式ウェブサイト(日本では、12/20公開予定)

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    本日2008年7月25日、47歳の若さで逝去されたそうです。心よりご冥福をお祈り致します。

    RandyPausch_Wiki_2.jpg


    - THE PATH: The Last Lecture of Dr. Randy Pausch
    - THE PATH: 最後の授業
    - CMU: An Enduring Legacy
    - Wall Street Journal: Professor Aimed 'Last Lecture' At His Children ... and Inspired Millions

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    2週間ほど夏休みを取って、南カリフォルニアへ行ってました。今までに2回ほどLAに行ったけど、これまでは数日間の短期滞在だったため、いままで以上に南カリフォルニアがわかった感じがする。とりあえずの雑学としては、カリフォルニア州の面積は日本の国土より少し大きい(ちなみに、日本の国土面積はドイツより少し大きい、の方が意外かもしれない)。おまけとして、人口は約3,500万人で、東京大都市圏(東京都心から同心円状70km圏内)の人口とほぼ同じ。以上、ウィキペディアの情報より。

    カリフォルニアはとにかく広いので、車がないとほとんどどこにも行けない。一昨年初めて訪れて高速道路を走ったとき、一番左側にある carpool lane というのが目に付いた。ボルチモアに住んでいる感覚だと、carpool と言えば、例えばある場所に行きたいとき、車を持ってなかったり、わざわざ何台もで運転していく手間を省くために、何人かが1台(もちろん人数が多ければ数台)の車に乗っていくことだと認識していた。だから、なんでカープール専用の車線があるのかとても不思議で、そもそもどうやってカープールしているか確認するのか疑問だった。ところがこのカープール専用車線というのは、車に2人以上人が乗っていればいい。つまり、複数人乗っていたら優先して走っていい車線がある、ということ。裏返せば、ほとんどの車は一人でしか乗ってないことになる。ここボルチモアでも車がないと不便だけど、カリフォルニアと比べたらまだ何とかなる。そしてやっぱり車の数がとにかく多いので、事故でなくてもしょっちゅう渋滞が起きる。また、長距離走るため、車が小型だと疲れたり安定性に欠けるので、比較的大きな車を好む傾向にあると思う。あっちの高速の車線が若干狭いと感じたけど、それはきっと周りの車が一回り大きいから、というのが理由かもしれない。ちなみに、いまはガソリンの高騰でSUVはほとんど売れず、また車の交通量自体も減ってるそうだ。あんな状況で以前より少しマシというのがちょっと信じられない。

    何人かの友人を訪ねることもできた。一人は以前からお会いしたかった、カガクシャネットの主宰者でもある杉井さん。LAからサンディエゴまで大渋滞で大変だったけど、今後のカガクシャネットの方向性について色々お話しできたり、翌日はサンディエゴ観光が楽しめた。また、今春から1年間の予定でサンタバーバラに滞在している、大学時代のサークルの先輩夫婦宅も訪れ、リゾート気分の街も堪能できた。先輩夫婦が言っていたとおり、平日なのにいつも休日みたいな雰囲気が街中では漂っていた。あとは、去年卒業し、現在はロングビーチの大学で働いている元ラボメート。彼女はアメリカ生活が長いけどタイの出身で、西海岸の良いところは、アジアの食べ物や食品が安くて揃いやすいところと言っていた。一緒に行ったタイレストランで食べた Yentafo という麺が、不気味なピンク色のスープだったけど美味しかった。そういえば、東海岸にはニュージャージーの1店舗しかない日系スーパーのミツワ、LA周辺だけで4店舗、カリフォルニア全体では7店舗もある。山頭火のラーメン、また食べたいな。

    最後に今回の休暇に関しての余談だけど、今年の夏は学部生Bを指導していて、Bは8月中旬まで働くことになっていた。そのため、指導教官に夏休みの相談をしたとき、「もちろんBが終わってから休みを取るに越したことはないけど、それが自分で決めた夏休みの時期なら、そっちを優先して構わない」と言われた。こういう配慮は、なんとなくアメリカっぽいなと思う。

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    今週末は Labor Day のため3連休。そこで、今日は日本人の友人らと、Patapsco Valley State Park というところでBBQをしてきた。参加できなかった友人のすすめで、通常のグリル台の上にアルミホイルを敷くことで、韓国風バーベキューが可能になった。これはなかなか良いアイデア!雲一つない天気で、明日は休みだからゆっくりでき、かなり満喫できた。

    帰りは、最近ボルチモアに来たばかりの二人を乗せていて、ボルチモアの治安の話が出た。確かに危ないとは感じるけど、やはり雰囲気が危ないと近付かないので、実際にはどんなところかわからないとのこと。まだ少し明るい夕方過ぎだったし、車で通過するだけだったので、自分が知っている危ない地域の一つ、ジョンズ・ホプキンス病院の東側をちょっとだけ車で流そうと思った。

    在ボルチモア5年目にして、かなりのショックを受けた。そもそも病院周辺は危ないというのは知っていたし、周りの雰囲気を見てもすぐにわかる。でも、自分自身、東側に足を踏み入れたことは今まで一度もなく、本当にびっくりした。予想を遥かに越えていた。

    ある通りを越えたあたりで、急に前方に青く光るライトがたくさん見えた。これは、そこには監視カメラがあるという合図。治安が良いところに監視カメラがあっても意味がない。あるからにはそれなりの理由がある。でも、あんなにたくさんの青光りを見たのは初めて。と、急に周りから騒音が聞こえ出し、あっという間にかなりのバイクやバギーカーが現れた。その多くは10代後半くらいが運転している。中には、10歳くらいの少年もいた。そして誰もヘルメットをかぶっていない。しかも、彼らはウィリーして走っている。赤信号なんて無視で突っ走る。とてもじゃないけど先進国にいるとは思えない様子に、ショックを通り越して笑うしかなかった。下の映像を見ると、中には歩道を走ったり、逆送している連中もいるっぽい。秩序も何もあったもんじゃない。

    もちろん、今まで4年以上住んでいて、こんな光景を見たことがなかったように、危ない地域に行かなければ、危険はそこまで迫ってこない。大抵危ない地域の特徴としては、
    (1) 監視カメラがある(青いライトが光っている)
    (2) ゴミが散らかって汚い
    (3) 緑が少ない
    (4) 夜だと暗い
    (5) 徘徊してる人が多い
    (6) 軒先に出て、ただ何もしないで座ってる人が多い
    が挙げられる。人種差別的に聞こえてしまうかもしれないけど、ボルチモアの場合、黒人が多い地域はやはり治安が良いとは言えない。

    ちなみに南部と北部の違いの一つに、南部の場合、裕福な白人と貧困層の黒人が住む地域が分かれていること、が挙げられるそうだ。だから、ボルチモアは地理的には北部に見えるけど、この基準で考えると南部に属する。

    ●関連
    - ボルチモアの治安

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    9〜10月と、かなりここを放置状態にしてしまったけど、学会論文の締め切りが2つ、4月に提出した学会論文の発表、そして特許の仮申請と、かなり盛りだくさんな1ヶ月半だった。色々と理由はあるものの、大学院に入ってからの研究業績は芳しくないので、それをほんの少しだけ挽回できた・・・かな。

    先週末からこの前の水曜まで、春に投稿した学会論文の発表のため、アリゾナはスコッツデールへ行ってきた。サイエンス系の人にとっては、学会はそれほど重要ではなく、あくまで学術誌への投稿論文が最優先事項と聞くけど、工学系(少なくともロボット系)の場合では、学術誌への投稿は目標の一つではあるものの、あくまで学会発表の延長上にあると認識している。そのため、大抵の学会は、要項(abstract)だけではなく、6ページ程度の Full Paper が要求され、厳しい学会では採択率が25%程度というのもある。そんなわけで、いつになっても学会論文締め切り前はかなりバタバタする。


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    さて、今回の学会は、IEEE/RAS-EMBS International Conference on Biomedical Robotics and Biomechatronics, つまり医用生体ロボットや医療系メカトロニクスに焦点を当てた学会で、10/19〜10/22まで4日間開催された。隔年開催で2回目なので、まだまだできたばかりの学会。前回は前評判を覆すかなりの高評価を得たのでかなり期待していたのだけど、採択率は結構高かったため、質的に若干いまいちなものも少なからずあった。また、各セッションへの割り当て方がいまいちで、同じセッションなのにまったく違うトピックの研究だったり、課題もかなり多かった気がする。ただ、旬なトピックが多く試みとしては面白いので、2年後に期待という感じかもしれない。


    行くまでまったく知らなかったけど、アリゾナ州のフェニックスは全米6位の人口を誇る大都市で、スコッツデールはすぐその隣にある、超豪華リゾート地だそうだ。年間325日以上晴天が続き、湿気も少ないため、定年退職したお金持ちが移住するそうだ。どうりで、Scottsdale Fashion Square というモール一帯は、かなり着飾った人が多かったわけだ。ちなみに、学会会場のホテルは、通常宿泊料金がなんと$400もする。

    日曜のワークショップから学会終了日の水曜まで、かなり予定がぎっしりだったけど、火曜朝6時(ちなみに先生がこの時間を提案した)に近くの山へ早朝ハイキングに出掛けたり、和食フュージョンの Sea Saw Restaurant へ行ったりと、かなり満喫できた滞在だった。欲を言えば、あともう一日くらい観光に欲しかったけど。。ちなみに、Sea Saw はかなり有名な賞を受賞したレストランで、英語で検索するとかなり多くのレビューが出てくるけど、日本語で検索するとほとんど出てこない。感想としては、かなり斬新な和食で、確かに美味しかったのだけど、ちょっと値段が高いと思う(日本だったらこれくらいの値段かなと思うけど、アメリカの基準だと高い)。きっと学生が行くところではなくて、退職したお金持ちが行くと考えれば、まぁそんなものなのかもしれない。

    スコッツデールでは毎日青空が広がり、10月中旬にも関わらず気温が35度前後まで上がったけど、ボルチモアに帰ってきたら、最低気温は既に一桁台に。。。我が家も寒くなってきたので、既に暖房を入れ始めました。

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    留学するデメリットの一つに、冠婚葬祭になかなか出席できない点が挙げられると思う。『葬』は突然起きるし、アメリカからだとなかなか駆けつけられない。大都市ならまだしも、地方の場合、駆けつけても葬儀にすら間に合わないこともある。『婚』は事前に知ることができるけど、これまた毎回太平洋を越えていくのはなかなか大変。週末にちょっと顔を出す、なんてことは難しい。

    3ヶ月前、小学校時代の親友Aから結婚式の招待状をもらった。小学校でたったの3年弱しか一緒じゃなかったけど、仲の良い友達だったから、これまで同様ちょっと返事に躊躇しつつも、なんだか申し訳なかった。ところがその1ヶ月後、なんと偶然にも、大学時代の親友Kからその翌日に結婚式を挙げるとの連絡をもらった。今回のチャンスを逃したら、もう誰の結婚式にも行けなさそうな気がしたので、セメスター中だけど急遽1週間だけ帰ることにした。それにしても、なんと素晴らしいタイミング!

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    父親の仕事の関係で転校が多かったため、Aと同じ学校に通ったのは小学3〜5年途中までの3年弱。普通、この頃の友人関係というのは、年月と共に疎遠になりがちだと思う。中学・高校では年賀状くらいしかやり取りがなかったと思うけど、Aが大学入学に伴って近くに来たこと&携帯やインターネットの普及で再び連絡が繋がり、自分が渡米する直前にも会うことができた。Aのお相手は小学校時代の同級生で、自分がそのお嫁さんと対面したのは実に18年ぶり。他にも当時の懐かしい友人とも会うことができて、自分にとっては同窓会みたいな感じだった。実は親族以外の結婚式に参加するのは初めてだったので、ちょっと緊張しつつも、挙式・披露宴・二次会と、最高の結婚式を体験できた。場所が福島・いわき市で、翌日は朝から東京だったため、二次会は少ししか参加できず、ちょっと残念。またみんなといつか会える機会が楽しみ。

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    大学の親友Kは大学近くに住んでいたため、よくみんなで朝まで呑んで、K宅から学校に通ったことも結構あった。また、Kは父親の仕事の関係で、シカゴに4年ほど留学していた。だから自分が渡米する前は色々とアメリカの話(と言っても、彼はアメリカ嫌い)や英語でお世話になったけど、Kの実家は名古屋で勤務地が京都だったため、自分が帰国してもなかなか会う機会がなかった。結局今回会ったのが渡米前に会って以来。溢れ出る幸せオーラといつもの底抜けの明るさ&バイタリティに、こっちも一日中楽しませてもらって幸せな気分に浸れた。新郎・新婦ともに朝からずっと忙しそうで、ゆっくり話すチャンスはなかったので、今度関西に行くときは、ぜひ新居にお邪魔になろうかな。

    海外在住だと、最初にも書いた通り物理的に難しいし、あっちも気を遣ってか事後報告も多くなるけど、こうやって誘ってくれたのがとっても嬉しかった。航空券代は結構掛かるし、時差ボケと体調管理はかなり大変だけど、参加できて本当に良かったな、と心から思う。

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    ボルチモア界隈で美味しい点心(今まで Dim Sum = 飲茶 とばかり思ってたけど、料理自体は点心と呼ぶみたい)が食べられるところと言えば、ちょっと離れているけどコロンビアモールの近くにある Jesse Wong's Hong Kong というレストランだった。点心は人が多い方が色々なものを食べられるので、よく大人数の集まりのときに利用していた。値段も良心的だったし。いつ行っても客も多くて、結構繁盛していたと思う。

    ところが土曜日、お隣にある寿司屋(Sushi Sono)に行ったとき、ふと Jesse Wong's が真っ暗なことに気付いた。入り口には「閉店しました」とだけ張り紙があり、何の理由も書かれていない。あんなに繁盛していたのになぜ?今まで身近なところで景気後退を感じたことはほとんどなかったけど、もしかして経済情勢の影響があったのかもしれない。↓の記事・コメントによれば、本当に何の前触れもなく閉店してしまったようだ。
    Baltimore Sun / Dining@Large / A Columbia restaurant closes

    さて、Sushi Sono へ行くのは今回2度目。前回は2年弱前で、日本人からも結構良い評判を聞いていたし、実際結構良かった。が、今回ランチを食べて落胆。ネタはいたって普通だし、シャリはパサパサしてるし、味噌汁の濃すぎることと言ったら。。。前回来店から時間が経っているとはいえ、ここまでひどくなるなんて。

    ご飯のパサパサ感は、もしかしたら米の質を落としたのかもしれない。というのは、なぜか秋頃に急に米が急騰した。今まで頑なに田牧米一筋だったけど、11月上旬に買いに行ったら一気に$7も値上がり(約7kgで、$18.99→$25.99)したため、ランクを落とさざるを得なかった。もしかしたら、Sushi Sono も同じような理由で米のランクを落としちゃったのだろうか。それにしても、この米価格急騰の理由はなんだろう?原油が原因かと思ってたんだけど、今日は更に値上がりして$28.99にまでなっていた。

    いずれにしても、今まで自分の中にあった「美味しいレストランリスト」から、物理的に消えちゃったのと、消さざるを得ないのが一気に2つも出たなんて、ちょっと寂しい。。

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    Japanese New Year Food (Osechi Ryori)

    明けましておめでとうございます。今年は4年ぶりにアメリカでの年越し。少しでもアメリカの味気ない正月を紛らわせようと、大晦日は、エリコット・シティーの友人宅にて年越しパーティーとお節料理品評会。インターネットで見られるはずの紅白歌合戦は、世界中に散らばった日本人がダウンロードしようとしたためか、転送速度4.5KB/s(!)でダウンロードに68時間も掛かるとのことで断念。。。翌日の元旦には、DCのお隣、アレクサンドリアに住むNさん宅にてお節料理をご馳走になった。やっぱり元日に正月料理と日本酒は最高です。その夜は、大学の友人たちと一緒に夕食。それぞれでお正月気分を味わえたけど、それでもやっぱり家に戻ってくるとなんだか物足りない。とは言っても、既にサンクスギビングとクリスマスで休暇気分を堪能してるわけだから、お正月までゆっくりすると休みすぎに違いない。

    さて、自分へ喝を入れるためにも、今年の目標を公開すると、
    (1) 2010年5月の卒業式を目標に計画を進める。5月の卒業式に出るためには、4月上旬までに博士論文提出。そのためには、遅くとも3月中旬までにはディフェンスを終える。となると、今年中には博士論文の研究内容に目処をつけておきたい。
    (2) 卒業後の進路をもっと具体的に考える。最近は、普通の企業就職はもちろんのこと、企業の研究所にも興味が湧いてきた。どこの国で働くか、どんな業種に関わりたいか、もっと具体的に考える必要あり。あともう一つ重要なのは、経済状況を把握すること。
    (3) 『自己紹介』に20代後半の目標として書いたのに、すっかり忘却の彼方に行ってしまった、「プチマッチョの達成と維持」の実践。実質3ヶ月しかないから、達成がゴール。

    昨年はかなり更新頻度が落ちてしまった。数えてみると、1年間でたったの34エントリー。。。留学当初のような毎日更新とまではいかなくても、少なくとも週に1〜2回は更新できるようにしたいところ。不定期更新ですが、今年もどうぞよろしくお願いします。

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    Windows から Mac へ移行したとき、一番困ったことの一つが写真管理。それまで Windows では、Google が無料で提供する、Picasa という写真管理・編集ソフトを使ってたけど、その当時 Mac 版は存在しなかった。そのため、Parallels + Picasa という組み合わせをしていた。去年末には Mac 版が発表されるとの噂があったけど、ようやく満を持して Mac 版の登場!まだβ版で英語だけみたいだけど、これは Mac ユーザー(特に最近 Windows から移行した人)にとってかなり嬉しいニュースだと思う。

    よく Picasa を使ってない人に言うのは、「騙されたと思って使ってみな」。これほど直感的で簡単かつ便利なソフトウェアは少ないし、それが無料提供されてるのがすごい。ちなみに自分は、去年から Adobe Lightroom を使い出したのでそこまで大きくは関係ないのだけど、今まで写真共有をするとき、Windows ユーザーには Picasa Web Album で簡単に渡せたけど、これからは Mac ユーザーにも同様にできるのが便利。

    というわけで、まだ使ったことのない方、騙されたと思ってぜひ使ってみて下さい。

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    もう半月も前の話だけど、以前参加したサマースクールと同じような趣旨で、医療画像・ロボット系のウィンタースクールが、ホプキンスで開催された。これにはちょっとトリック(?)があって、今までに何度か紹介している、NSF 出資でホプキンスを中心とした医用工学グループ ERC CISST (Engineering Research Center for Computer-Integrated Surgical Systems and Technology) の卒業行事も兼ねて、CISST の主要メンバーを中心に開催されている。ウィンタースクールは1/12〜16の1週間のスケジュールで、そこへ CISST の卒業記念パーティーが月曜に組み込まれていた。確かに世界中を見渡しても、これほど大規模で多岐にわたる医用工学グループというのはないように思う。だから ERC CISST がこの10年間で果たしてきた役割は非常に大きなものであるのは確か。でも同時に、少しバイアスが掛かったウィンタースクールであったのも確かだと思う。

    さて、月曜のセレモニーは、他大学の CISST 関係者や NSF の査察団はもちろんのこと、医療業界の大御所たちも駆けつけ、一大イベントになった。午前は、1998年にスタートした ERC CISST が10年間でやってきたことのプレゼンテーションが中心で、午後は、ジョンズ・ホプキンス病院から学部長たちや Intuitive Surgical 社の社長などが講演をして、そしてパネルディスカッション。最後は ERC CISST の学生たちによるポスター発表。アカデミア・産業界・医師・エンジニアのそれぞれの大物が繰り広げるパネルディスカッションをとても楽しみにしていたけど、進行がスムーズではなかったのと、時間が非常に限られていたのとで、期待していたほどの討論が聞けなかったのは残念。

    びっくりした(でも同時に、そうかもしれないと納得した)のは、いわゆる医療ロボットを販売している企業は世界中で26社(25社かも?)あって、そのうち現在黒字経営なのは Intuitive Surgical 社だけだそうだ。同社の保有する特許数(アメリカ国内で140〜200件、国外で60〜90件)を考えると、まだまだ一人勝ちの状況は続くと思う。ただ、以前は消極的だったオープンソース化に、同社が最近前向きに考え始めた状況を考慮すると、近い将来状況はもう少し変わるかもしれない。ちなみに少しデータが古いけど、2007年決済で、同社の収入は約600万ドル(600億円)、純利益は約144万ドルだそうだけど、遠隔操作医療ロボット da Vinci の開発・治験等に集めた約500万ドルの投資金はまだ返済中だそうだ。

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    Sunrise at JHU Homewood Campus
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    前回のウィンタースクールの続き。火曜から金曜は、毎日朝から晩までスケジュールがぎっしり。以前のサマースクールで大変さはわかっていたけど、今回は地元開催だからまだ余裕があるかと思っていた。でも、やっぱり毎日朝8時から夜9時までスケジュールがびっしりだと、自分の研究なんて何もできないし、それだけで本当に一日が終了してしまう。

    今回のウィンタースクールでは、大きく分けると、医療ロボットと医療画像に分類される。この二つの分野を扱う学会と言えば、MICCAI (Medical Image Computing and Computer Assisted Intervention) が有名だけど、最近は MIC の方に比重が大きくなって、CAI の方は影が薄れてきてしまっているようだ。ただ、今後の医用工学の方向性として、両者を区別するのではなく、両者を統合したシステムに移行していく、とある先生は仰っている。確かに、いま現在は、CT スキャンや MRI といった非常に有用な画像情報は手術室の外の技術であって、それらが手術中に効果的に使われてはいない。そういう意味で、今回のウィンタースクールでは両者を均等に扱っていたので、バランスとしては良かったと思う。ただ、問題点としては、その分野の全体像の話が多くて、実際にレクチャーを通して何かを学んだ、ということが少なかったこと。大学院1・2年のときであれば、その分野の事情がわかっていいのかもしれないけど、短期集中講義なわけだから、もう少し有用な「授業」を増やして欲しかった。

    ちなみに、フランスのモンペリエでは(確か)2年ごとに、医療ロボットのサマースクールが開催されている。このリンクは2007年に開催されたもの。また、2010年夏には、NSF/IFRR 共催の医療ロボットサマースクールが、シアトルで開催されるそうだ。今回は、日本人の先生が4人もいらっしゃったけど、残念ながら日本人学生はいなかった。お金と距離の問題が非常に大きいのだろうけど、もう少し積極的にサマースクール・ウィンタースクールに参加すれば、同分野の研究者と知り合うことができるし、今後の研究にも大きなプラスになるのでは、と思う。

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    アメリカでは、原則(土日に当たると、その分延びる)、毎年4/15が確定申告の締め切り。1〜2年目の馴れないうちは、大学が主催する確定申告のワークショップに参加したり、一生懸命説明書を読んだりしてたけど、さすがに同じ形式のが5年目ともなると、細かくは覚えてなくても、それなりの作業はわかってくる。とは言っても、足し算・引き算したり、表を参照したりと、終わってみても合ってるかどうかちょっと不安。Form 1040 を出す人たちは、ある程度の条件がつくけど、Free File というオンライン無料システムを使って、確定申告が簡単にできる。留学生の場合、ほとんどが Form 1040NR を提出することになるけど、残念なことに、Free File ではこの用紙は取り扱われてない。2年前、そんなことを知らずに Free File で確定申告して、後からものすごい面倒なことになった。

    残念ながら、いまだに Free File では Form 1040NR の申請はできないけど、VisaTaxes.com というところが、無料で Form 1040NR(-EZ) と Form 8843 を作成できるオンラインアプリケーションを公開している(作成できるだけで、提出は普通郵便になる)。先の Free File にしてもそうだけど、こういうのは個人情報の漏洩がとっても気になるところだけど、同社曰く、このオンラインソフトウェアで作成する場合、同社のデータベースには一切データの保管はしないそうだ。それでもやっぱり気になると言う人は、Google Code で一般公開されてるソースコードをダウンロードして、自分のサーバーに必要なファイルをアップロードすればできる。ちなみに、一応無料だけど、$15の寄付を募っている。でも、こんなに簡単にできるなら、特に初めてやる人にとっては、かなり良心的な値段とも言える。

    <注> 使われる方は、自己責任においてご使用下さい。

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    去年の夏から、ハウスメイトのSと、近郊で取れた有機野菜を販売しているスーパー(Mill Valley General Store)にて共同購入している。One Straw Farm というところが、メリーランドでは最大の有機野菜を栽培している農場だそうで、One Straw Farm の提供する、CSA (Community Supported Agriculture) というのを、毎週 Mill Valley へ取りに行く。このシステムは、事前に品目数に応じて前払いし、決められた期間、毎週規定数の品目を自由に取ってよい。例えば去年の夏だと、2人で$250、24週間に渡って毎週4品目を取りに行っていた。シーズン始めだとあまり種類も少ないけど、夏も本場になると色々な種類の野菜・果物が出回って、2人で毎週4品目消費するのがかなり大変なくらいだった。

    今年はその反省(?)を生かして、他の友人も誘った。8品目を2世帯で分け、その後さらに3人で割る。8品目分が$485なので、その1/6の約$80払うだけで、24週間、毎週4品目の有機野菜が手に入る。Whole Foods なんかに行くより、よっぽど安く上がる。

    難点としては、自分の知ってる野菜ばかり出てくるわけじゃないこと。むしろ、今まで買おうと思わなかった野菜しかない週もあった。でも、こういう機会でも利用しないと食べようとは思わないので、なかなか良いチャンスでもある。その一つに、赤かぶのようなレッドビートがある。以前、ポーランドに行ったとき、Red Beet Soup で見たのが初めて。その後、Mill Valley でお目に掛かった。スープも試してみたけど、Sがどこからか見つけてきた Glory Bowl というのが、本当に美味しい。ソースが独特で、調味料を揃えるのがちょっと大変だけど、それさえできれば後は簡単。玄米の上に、細かく刻んだレッドビートと人参、そして少し茹でたほうれん草(写真ではレタスで代用)と表面を少し揚げた豆腐をのせ、特製ソースを掛けて、少々煎ったアーモンドをまぶす。野菜ばかりで健康にもいいし、ソースには醤油も入っているので、日本人の味覚にもとっても合う。機会があれば、ぜひお試しあれ。レシピは英語ですが。。。

    Glory Bowl


    Ingredients: (SERVES 4)

    The Bowl
    4 cups brown rice
    1 cup beets, grated
    1 cup carrots, grated
    1 cup almonds, toasted
    2 cups spinach leaves
    1 package firm tofu cut into 1/2-inch cubes

    Dressing
    1/3 cup nutritional yeast flakes *
    2 tbsp water
    3 tbsp tamari or soy sauce
    3 tbsp apple cider vinegar
    1 clove garlic, crushed
    3/4 cup sunflower oil
    1 tbsp tahini paste

    Directions:

    1. Prepare rice and set aside.
    2. Sauté tofu cubes in a skillet with a little vegetable oil.
    3. To prepare dressing combine nutritional yeast flakes, water, tamari or soy sauce, apple cider vinegar, tahini and crushed garlic in blender. Add oil in a steady stream.
    4. To assemble the bowls, place cooked brown rice into 4 bowls, top with beets, carrots, spinach leaves, almonds, and sautéed tofu cubes.
    5. Drizzle bowls generously with the dressing.

    We also make this into a delicious wrap using whole-wheat flour tortillas and all the same vegetables with falafel instead of tofu.

    *Nutritional yeast flakes can be found at any natural foods store.

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    日本の友人との、よくある会話。
    ---
    友人:アメリカのどこに住んでるんだっけ?
    自分:ボルチモアって言って、ワシントンDCから車で1時間弱のところ。
    友人:ふーん。・・・で、ワシントンDCってどこだっけ?
    自分:東海岸だけど、ニューヨークから南西に車で4時間強かな。
    ----

    ボルチモアと言っても、正直なところ、どこか知ってる人はほとんどいないと思う。アメリカ史にとっては重要な地でも、日本人にはこれと言った名所や関わりのあるストーリーはないし。だけど、上原投手がオリオールズに移籍することになって、これでようやくちょっとした繋がりができた。とは言っても、やっぱり地理的には認識されないと思うけど。

    去る4月8日、ボルチモアの認知度を一気に日本で上げた男を応援するため、友人らと一緒に野球観戦に行った。でも、ただ観に行くだけじゃ芸がないので、学会用のポスター印刷に使う大型プリンターを使って、横断幕を持参した。そして座席も、いつもの激安最上階席ではなく、ちょっと高めの内野席。

    球場入りに際して、横断幕の寸法が大きすぎて、係員と一悶着があったため、席に着いたときにはちょうど国歌斉唱が始まったところ。わざわざ作って、しかもごたごたがあってまで球場に持ち込んだ横断幕だけど、やっぱりいざ掲げるとなるとちょっと恥ずかしい。でも、こういうのは最初に思い切ってやってしまえば、後からは段々と馴れてくるもの。早めに上原投手は退いてしまったため、残念ながら日本のメディアにもアメリカのメディアにも取り上げてもらえなかったようだし、肝心の本人の目にも入ったかわからないけど、それでも、日本で応援していた選手が、同じ街にやってきて活躍することがとても嬉しい。オリオールズは強いチームではないので苦労しそうだけど、10年越しの夢を思う存分楽しんで欲しいし。

    それにしても、開幕第二戦、しかもヤンキース戦なのに、びっくりするほど空席が目立った。オリオールズ、大丈夫かな?

    Koji Uehara
    Koji Uehara vs. Hideki Matsui
    IMG_0910.JPG
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    How to use chopsticks

    同じ研究室仲間であり、親友でもあるSが、今日ボルチモアを発った。Sがホプキンスに来たのは、自分より半年遅れた2005年の春学期からで、当時既に修士号は持っていて、企業で4年間働いた後からの入学だった。出身はインドだけど、小さい頃から色々な国に住んでいて、現在はカナダ国籍を持っている。話の引き出しが非常に多く、ジョークばかり言う、今までには会ったことのないタイプだった。

    同じ研究室だったこともあり、自分の渡米以来、一番時間を共にした友人だろう。まさに努力家という言葉が似合う彼は、毎日文字通り朝から晩まで研究室で過ごし、ストレス発散のために始めたジョギングは、いつしか毎夕欠かさず走る日課となり、今後はレースにもたくさん出たいと言っていた。渡米前にはカナダ・モントリオールに住んでいて、(当時)彼女が住んでいたモントリオールまで、2ヶ月に一度くらい車で片道10時間を運転したり、彼女がニューヨークに移った後は、より頻繁に通うようになった(それでも、車で片道3時間半)。通算8年間の交際を経て、今年3月にインド(彼の出身地)での結婚式、そして7月にオランダ(奥さんの出身地)での結婚式が開かれる。インドの結婚式もオランダの結婚式も行きたかったけど、非常に残念ながら、どちらも日程が合わなかった。。

    今年8月から、オランダの名門大学でアシスタント・プロフェッサーとして教鞭を執る。きっと彼のことだから、良い大学教員・研究者、そして良い旦那さんになるのは間違いない。ボルチモアより、また会える日を楽しみにして。。。

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    自分がロボット工学入門(Introduction to Robotics)を受講したときに使用した教科書、A Mathematical Introduction to Robotic Manipulation のPDFファイルが、(個人使用に限って)なんと無料でダウンロードできるようになった。詳しくは、専用 wiki よりどうぞ。第一版が出たのは1994年で、いま現在第二版に向けて鋭意執筆中とのことだからかもしれないけど、それでもすごいサービス精神だ。アメリカだと、絶版になった教科書等を、自分のウェブサイトにて無料で配布している大学教授が多い気がする。

    ちなみに、JHUでは、ロボット工学入門を担当する教授によって、使用する教科書が変わってきて、
    - Introduction to Robotics: Mechanics and Control (John J. Craig)
    - Robot Modeling and Control (Mark W. Spong, Seth Hutchinson, and M. Vidyasagar)
    - A Mathematical Introduction to Robotic Manipulation (Richard M. Murray, Zexiang Li, and S. Shankar Sastry)
    の順番に難易度が上がると思う。A Mathematical~ は独特の数学表現を使うため、入門書には向いてないと思うけど、これを身につけると、かなり数学的に強くなると思う。一番最初の、通称 Craig's Book は逆にちょっと易しすぎるかも。ということで、この中では、2番目のが一番バランスが取れていると思う。今回のタイトルの MLS94 とは、著者3人の頭文字と出版年数から、そう略される。学生間では、よく MLS と呼ばれています。

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    これまでにも何度か紹介していますが、理系大学院留学を応援するカガクシャ・ネットの活動に携わっています。その関係で、この度アルク社から出版された、「留学入試エッセー 理系編」に、ほんの少しですが、関わらせて頂きました。アメリカの大学院留学を志す方にとって、エッセイは非常に重要です。しかし、日本語の書き方と英語の書き方が異なったり、そもそもどのようにエッセイを書けばよいのかわからない、という志望者が多いのではと思います。そういう方にとって、この本は非常に頼りがいのある本となるでしょう。

    この本は、「大学院留学入試エッセー」(1993年刊)と「合格留学入試エッセー実例集」(1997年刊)から重要事項を抜粋&新たに情報を加筆し、さらに理系・文系編と分けて出版されました。全5章から成っており、1章〜3章までは、エッセイの基本事項の解説のため共通で、残りの4・5章が、それぞれ理系・文系別々のサンプルを使って説明されています。もう少し詳しい内容はこちらでご覧下さい。

    注意すべき点としては、「はじめに」の留意点にも書かれていますが、特に第5章で掲載されているエッセイが、実際に入試選考でどれくらいの評価を受けたのかがわからないことです。これは、このウェブサイトでも繰り返し書いていますが、もちろんエッセイは非常に重要な出願書類の一つですが、それでも、エッセイだけで合否が決まるわけではありません。ですので、掲載されているものをテンプレートのように使うのは、あまりお勧めできません。

    留学入試エッセー 理系編 (留学応援シリーズ)
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    だいぶ前の話だけど、5月に神戸で開かれた国際学会のため、日本へ行く計画を練っていた。学会などに参加するときは、指導教官から旅費や諸経費を出してもらえるので、実質上、日本行きの航空券をタダでもらって、実家に帰ることができる。自分の指導教官は、特に留学生に対して、学会+実家への帰省セットを奨励していて、逆にそれが論文を書くモチベーションにも繋がる。

    さて、計画を練り始めたとき、5年間有効だった学生ビザが今年の5月いっぱいで失効することに気付いた。ビザは、その国への入国時に必要な査証。つまり、入国時に有効であれば、原則的に問題はない。裏を返せば、滞在中に失効しても、その国から出国して再度入国しようとしない限り、問題はない。一方、パスポートやI-20といった書類は、合法的な入国&滞在を示すもの。アメリカに滞在中は、常に両方有効じゃないと違法になる。パスポートは日本政府が発行し、アメリカへのビザはアメリカ大使館で発行され、I-20は学校が発行してくれる。つまり、アメリカ国内にアメリカ大使館はないので、ビザが切れたら、アメリカ国外で更新する必要がある。

    前置きが長くなったけど、要するに今回神戸の学会に参加する際、ついでにビザも更新してしまおう、という計画にした。懸念事項は、
    (1) ビザの再発行にどれくらいの時間が掛かるか?
    (2) ビザが失効する前に、再申請は可能なのか?
    の2点。1番目に関しては、日本に帰国した直後にアメリカ大使館へ行ってビザ再申請し、さらに時間の余裕をみて1ヶ月間の滞在にした。2番目に関しては、調べてもわからなかったので、大学の留学生課に行って専門家に問い合わせてみた。返事は、「正直なところ、どちらとも言えない」とのこと。彼曰く、失効前に再申請して、断られた例もあるし、大丈夫だった例もある。国によって違うのかもしれないし、面接官によって違うのかもしれない。だから、確信をもって Yes とは言えない。ただ、今回の自分の場合(5月末に失効、5月中旬に再申請)、明らかにすぐビザが切れるのはわかっているから、おそらく大丈夫なのでは、と一応非公式のアドバイスをもらった。

    これが、例えば失効数ヶ月前の場合はどうなるのか、と言ったようなことはまったくわからない。日本にあるアメリカ大使館にメールや電話(どちらも有料!)で問い合わせても、彼らは一般的な質問に対してのみしか答えられず、ビザの発行は申請者ごとにまったく状況が変わる場合もあるので、きっと満足のいく回答は得られないと思う(メールや電話相談だと、あちらはこちらの情報をまったく持っていないので、一般論でしか答えられない)。

    一応、どこのアメリカ大使館でも申請可能ということになっているから、例えばカナダやメキシコでも原則的には可能。でも、なぜ日本人なのに、日本じゃなくてカナダやメキシコで申請する必要があるのか、何か言いがかりをつけられて申請を却下なんてされてしまった日には、きっとそれ以降のアメリカ入国時には、毎回個室で色々な質問をされそうな気がする(下手すると入国できない)。なので、ビザの再申請として一番安全なのは、前回と同じ場所で面接をするのが良いらしい。

    そんなこんなで、日本に帰国した翌朝、以前ビザを申請した東京のアメリカ大使館で面接をこなした。結局、5年前にビザを申請したとき同様、今回の再発行も3日程度しか掛からなかった。ちなみに、ある日本人の先生に伺ったところ、日本滞在が1週間しかないのに、アメリカ大使館に「あと○日でアメリカに帰っちゃうから、よろしくお願いします」と押し切って、過去2回とも、問題なく2〜3日で発行してもらっているそうだ。まぁ、あまり心臓には良くないのかもしれないけど。グリーンカード(永住権)が手に入れば、こんな面倒もなくて済むんだけど。

    参考までに、面接で訊かれたのは、
    ・ボルチモアは気に入ってるか
    ・いま大学でどんなことをやってるのか
    ・(ロボット工学だと答えると)軍事用ロボットの開発に携わっているか
    ・卒業までにはあとどれくらい掛かりそうか
    ・卒業後はどんな進路を考えているか&アメリカに残りたいか
    のようなことを、だいたい5分くらい喋って終了。基本的には、ビザを再発行しても問題ない人物か、というのを世間話をしながら探る感じだけど、軍事関係に結びつくか、アメリカに残りたいか、というのは、少し注意深くチェックしていると思う。日本人の場合は大丈夫だと思うけど、特定の国から来てる留学生(例えばイランとか)は、軍事応用に発展するかは懸念事項だし、アメリカに残りたいというのも、表立って言わない方が良い(と、かなり曖昧だけど、どこかで読んだ気がする)。というわけで、無難に、日本でもアメリカでもヨーロッパでも職探しをします、と答えた。実際にそうなると思うし。

    注意したいのは、卒業まであとどれくらい掛かりそうか?という質問。例えば、あと1年と答えてしまうと、もし卒業後に OPT をしたい場合、OPT 期間終了前に F-1 ビザが失効する可能性が出てくる。特に STEM と呼ばれる科学・工学系分野は、OPT が最長29ヶ月まで可能なので、短いビザが出されてしまうと少し厄介かもしれない。というのは、企業側が就労ビザ(アメリカでは一般的に H1-b ビザ)を申請する場合、結構お金が掛かる。もしそれが OPT だけで通せるとしたら、企業はお金を払わなくて済むので、留学生を雇うハードルが下がる。というわけで、とりあえず「PhD は長いからなぁ・・・」とはぐらかして答えた。結果、また5年間のビザが下りたけど、この質問でビザの有効期間が変わるのかは、ちょっとわからない。

    P.S.1 日本にあるアメリカ大使館に質問すると有料だけど、アメリカ国務省のウェブサイトからだと、無料でメール相談ができます。詳しくは、こちらを参照下さい。

    P.S.2 特定の条件を満たすビザ更新の場合、面接が免除で、書類郵送のみでできる可能性があるとのことです。詳しくは、各自アメリカ大使館のウェブサイトで調べて下さい。

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    自分の研究テーマが、触覚や力覚を扱うハプティックスのため、触覚・力覚はもちろんのこと、聴覚、視覚の役割に関しては、何気ない日常生活の中でも、おそらく普通の人以上に考えていることが多いかもしれない。でも、それはあくまで若干意識している程度であって、しかも残りの五感である嗅覚や味覚は大して活用されていない、・・とダイアログ・イン・ザ・ダークに参加して感じた。

    先日の日本滞在中の経験で鮮明な記憶として残っていることに、ダイアログ・イン・ザ・ダーク(以下、DID)が挙げられる。公式ウェブサイトによれば、DID は「まっくらやみのエンターテイメント」だそうだ。完全予約制で、1グループ8名まで。会場は、何時間経っても目が決して馴れることはないであろう、完全な真っ暗闇。その中を、アテンドと呼ばれる視覚障害者のサポートのもと一緒に歩き回り、様々なモノを、視覚以外の五感を最大限に使って感じ取る。

    ・・と書いても、一体何をするのかまったく想像がつかないかもしれない。まず、真っ暗闇なため、本当に何も見えない。どうやって真っ暗闇を作っているか知りたいくらい、目のすぐ先ですら見えない。だから、アテンドが、「こっちに行くよ〜」と言っても、どっちだかわからない。しかも、下は安全な平地なのか、それとも小川が流れてるのか、まったくわからない。それを、文字通り手探り状態で恐る恐る突き進む(白杖は最初に渡される)。このとき、何かを発見するのは、触覚による部分が大きく、そして聴覚や嗅覚で確認することができる。目では見えないから、他の感覚器を使って、補って感じ取る。そして、何かを見つけたとき、同じグループの仲間と会話することで、情報を共有してゆく。会話をしないと、何かを発見したときの喜びを共有することもできないし、真っ暗闇の中を快適に過ごすこともできない。暗闇の中じゃ空気を読むこともできないし、話さないと、誰がどこにいて、どんなことを感じているのか、まったくわからない。ちなみに、ここまでの話に出てきていない味覚を感じるイベントも、この DID にはしっかりと組み込まれている。本当に良く練られた、「まっくらやみのエンターテイメント」だと思う。

    この真っ暗闇の探検が始まる前に、明るいところでメンバー同士、自己紹介をするのだけれど、暗闇の中で過ごす時間の方が長いため、そのときの記憶よりも、真っ暗な中でのその人の口調や態度によって、自分の頭の中で、この人はこんな感じなのかな、という想像が膨らむ。ところが、一度終了して明るみに出ると、「あれ、なんか想像したのとは違う人だった」と思うかもしれない。それは、それまでに視覚以外の情報を最大限に使って作り上げたその人の像が、視覚情報によって一瞬にしてかき消されるため。それほどにまで、ある情報における視覚の占める割合は大きい。もちろん、それが良い場合もある。でも、ときには、視覚以外の感覚器から成る「心の目」を使って、物事を見ることも必要だと思う。特に、大人になればなるほど。

    このまっくらやみのエンターテイメント、厚生労働省が後援に名を連ねている。そうしたら、定価8,000円なんていう料金設定(平日昼間学割だと2,800円にまでなるけれど)は、もう少し何とかならないのかなぁと思う。ちなみに、日本は現在、東京渋谷区の神宮前のみが会場になっている。アメリカだとアトランタのみだけど、一般・大人でも約$26程度と、日本に比べて非常に良心的な料金体系。でも、真っ暗闇の中、感覚を英語で説明するのって難しそうだな。。。

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    理系大学院留学を応援するカガクシャネットのメーリングリストにて、下記のイベント案内が流れてきました。ご本人とは面識がありませんが、この分野では非常に有名な方で、当ウェブサイトからもいくつかリンクを張らせて頂いています。興味のある方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。


    ---- <ここから引用> ----
    アメリカ大学院留学説明会

    -理系を中心に-


    理系を中心に、アメリカ大学院留学の説明会(東京)をします。無料です。制度や基本的な部分は理系でも文系でも変りませんし、日本とアメリカの違いの方が、アメリカ国内での理系と文系の大学院の違いより遥かに大きいので、今回より文系の方々にも参加して頂ける様にしました。但し、20年のアメリカ滞在にも拘らず、学生としても教員としてもadmissions committee(選考委員会)でも、青谷正妥(あおたにまさやす)には理系の経験しか有りませんので、文系に特化した話は、間接経験(=友人の話等)のみに成ります。所謂Graduate Schools(大学院)の説明会であって、Professional Schools(専門職大学院=ビジネススクール、ロースクール、メディカルスクール等)の説明会ではありません。

    卒業生の皆さんはもとより、他の方々も新しい京大東京オフィスの見学を兼ねてどうぞ。(未だ関西の方が良く分る最近の卒業生の皆さん:京都大学東京オフィスの有る品川インターシティA棟は、神戸ポートピアホテルにとても良く似た外観です。)

    【時】 2009年9月18日(金) 16時30分から18時(+質疑応答)

    【所】〒108-6027 東京都港区港南2-15-1品川インターシティA棟27階 京都大学東京オフィス(JR品川駅より徒歩5分)

    【講師】 青谷正妥(あおたにまさやす):プロフィール
    http://aoitani.net/aotani/Personal_Profile.html

    ▼内容:

    1) 日米大学院比較
    2) なぜアメリカの大学院か?
    3) 大学院の選択
    4) 情報収集
    5) 必要書類に付いて
    6) 奨学金等(financial support)に付いて
    7) 英語力とTOEFL
    8) GRE
    9) 合格の可能性を高める為に
    10) アメリカの大学院での学習・研究
    11) 卒業後(日本での就職活動を含む)

    登録ページ (携帯email *以外* で御願いします。)
    http://aoitani.net:80/Registration_US_09.html

    会場確保の関係上、申し込み一次締め切りは8月21日(金)とさせて頂きます。上の簡易登録フォームからお申し込み下さい。

    『アメリカの大学院』と言う京大での講義と、著書の『超★理系留学術』(化学同人)に基いて、出発前・留学中・卒業後と言う、アメリカ大学院留学の三つのフェーズを説明します。

    京都大学東京オフィスに会議室を借りますが、人数の目安が必要ですので、早目に希望者を募らせて頂きます。(因みに、部屋代はこちらの負担です。)

    希望される方は、直ちに登録を頂けますと幸いです。
    以上、宜しく御願い致します。
    因みに、毎年3月にはTOEFL iBTの説明会を東京でしています。

    青谷正妥(あおたにまさやす)


    追記: 関西同様、参加者の人数に合わせて、それなりのサイズの部屋を借ります。但し、社内や学内での講演と違い、こう言う場所では治安維持や防災の観点から、参加者名簿を提出し、その人達だけが入れる仕組みです。それが詳細に亘る参加者リストの管理が必要な理由です。ルールですので、面倒でも登録及び出席再確認の方、御協力下さい。出席確認・連絡事項・資料は登録email address(携帯以
    外の登録を御願いしています)に行きますので、毎日チェックするaddressを登録して下さい。

    追追記: 雑談の域に入りますが、青谷正妥(あおたにまさやす)はこう言う活動を老後の生甲斐に繋げたいと思っています。勿論ボランティア活動で、何時まで経っても無料のままです。(青谷注:最初は只で、固定客が付いたら後から有料化、つまり老後の副業と言うパターンは多いですからね。そんな虫けらではないと公に宣言する事は、個人的にはとても大事なのです。)
    ---- <引用終了> ----

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    前回に引き続き、理系大学院留学説明会のご案内を頂いたので、こちらに転載します。なお、前回告知したイベントとこのイベントは、まったく別の企画だと思います(ただし、両方とも参加無料)。

    ---- 引用開始 ----
    ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
    フルブライト・ジャパン アメリカ理科系大学院留学説明会のご案内
    ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

    フルブライト・ジャパン(日米教育委員会)は日米両国間の教育・文化・学術交
    流の推進を目的とし、日米両国政府が共同運営・管理している公的機関です。

    フルブライト・ジャパン 留学情報サービスでは、講師に東京工業大学建築物理
    研究センター教授 笠井和彦先生を お迎えして、アメリカ理系大学院への留学
    を志す方を対象とした説明会を下記の日程で開催致します。 皆様、ふるってご
    参加下さい。

    ◆ 2009年9月11日(金)15:00-17:00

    ◆ 会場: 東京アメリカンセンター

    ◆ 講師: 東京工業大学建築物理研究センター教授 笠井和彦先生

    ◆ お申し込み:下記サイトよりオンライン登録。
    http://www.fulbright.jp/study/event/setsumei_sp.html

    お問い合わせ:
    ★━━--------------------------------
    フルブライト・ジャパン(日米教育委員会)
    留学情報サービス
    http://www.fulbright.jp/study/index.html
    ブログ:http://fj-news.net/
    電話:03-3580-3231(火・木 13:00-17:00)
    資料室開館時間: 月-金 13:00-17:00
    休館日:土日、祝祭日、7月4日、12月25日
    --------------------------------━━★
    ---- 引用終了 ----

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    だいぶ一般的に認知されてきたとは言え、まだ聞いたことがない人もいると思う。レーシック(LASIK: Laser in Situ Keratomileusis)という、角膜屈折矯正手術の一種が盛んになってきた。簡単に言えば、レーザーで目の角膜の曲率を変えることで、視力矯正をする手術のこと。

    まず最初に、なぜモノが見えにくくなるのかだけど、ボシュロムのウェブサイトに、正視・近視・遠視をわかりやすく説明した図が載っている。

    kinen_ani.gif
    (ボシュロム|「近視・遠視・乱視・老眼」屈折異常のしくみ


    もっと詳しくは、見えにくい理由 近視・遠視・乱視・老眼からどうぞ。

    さて、上の図でもわかるように、要するにピントが合っていないからモノがはっきりとは見えない(一眼レフカメラの焦点合わせを手動でするとわかりやすいと思う)。メガネやコンタクトレンズは、その歪みをレンズを装着することで矯正するけど、レーシックは、人間の角膜の厚みを変える(=削る)ことで矯正する、ということ。理屈ではなるほどと納得できるけど、初めて体験した人はどんな思いだったんだろう。。。

    前置きが長くなったけど、先日5月の帰国時に、前からやりたいと思っていたレーシック手術を受けてきた。理由はいくつかあるけど、まずは費用面。メガネを中学のときから、コンタクトレンズは高校のときから装着開始。これまでの出費も結構な額だけど、このまま一生使い続けると、やはりかなりの金額になる。一方、レーシックがかなり普及してきて、手術費用が格安になった。そして、ただ単純に、裸眼ですべてが見える生活を再び楽しみたい、という想いが強かった。これは、目が悪い人なら共有できる気持ちだと思う。

    手術を受けるためには、まず事前診断をして、十分な角膜の厚みがあることが条件(そうではないと、削れないので)。また、自分が診療したところでは、1週間後検診は必ず来て下さい、とのことだったので、事前検診を含めても最短8日間で大丈夫。でもやはり少し長めに見積もると、通常の10日間程度の一時帰国だと、なかなか難しかった。それがこの前の帰国だと、十分な日数があった。海外在住であっても、一時帰国時に手術を受ける人は、少なくないようだ。

    アメリカで手術をするという選択肢もあったけど、費用が格段に違う。こちらでレーシックを受けた友人が数人いるけど、日本円に換算して50〜60万円程度掛かったと、みんな言っていた。レーシックは保険の対象外のため、アメリカで保険なしの手術だから、まぁこの値段になるのは当然かもしれない(日本でも保険は利かないけれど、そもそもの医療費が全然違う)。

    自分が通ったのは、最大手の品川近視クリニック。高校後輩の紹介で会員優待制度を使い、さらに平日曜日割と交通費補助制度(海外在住でも出る)を使って、すべて込みで16万3千円しか掛かっていない。もちろん、目に直接レーザーを当てるわけだから、安全性が最優先なのは当然だけど、口コミを調べたところ、安全性に関して問題はなさそうだったので、最終的にここに決めた。立地条件も良かったし。唯一の不満点としては、特に手術日に思ったことだけど、ベルトコンベア式に流されるのは、あまり気分のいいものではない。かなりの患者数を考慮したら、仕方のないことかもしれないけど。

    詳しい手術内容や体験談は、探すとたくさん出てくると思う。手術自体は10〜15分程度で終了する。目にレーザーを当てるなんて聞くと、血が流れてきて大変!、なんて想像するかもしれないけど、まったくそんなことはない。ただ一般的に言われてることで、自分には当てはまらなかったのは、手術中はほとんど痛みを感じなかった、という説。他に手術を受けた友人たちはみんな口を揃えてこう言うけど、はっきり言って自分はかなり痛かった。麻酔が掛かってないんじゃないかと思うくらい痛かった。翌日医師に聞いたら、「まぁ、痛みは人それぞれですから」と片付けられてしまった。でも、周りの体験した友人に聞くと、痛いと言ってる人はいない。

    肝心の効果に関してだけど、

    ●事前検診
    左:0.03
    右:0.03

    ●翌日検診
    左:1.2
    右:1.5

    ●1週間後検診
    左:2.0
    右:2.0

    一般的に、視力が落ち着くまでは、術後3ヶ月程度掛かるそうだ。実際に3ヶ月経ってみて、正確な検査はできないけど、個人的な実感としては、両目ともに1.5程度だと思う。手術直後の2.0の世界は、おそらく小学校低学年以来なので、かなり驚異の世界に思えたけど、日常生活を送る上でなら、1.5もあれば十分だ。

    昨年、Surgery for Engineers というクラスを受けたとき、ある医師が言っていた。遠隔医療操作型ロボットの代名詞であるダ・ビンチを含め、いま市場に出回っている医療ロボットは、腕の良い医師ができることを、ただ単に肩代わりしているだけに過ぎない。本当の意味での医療ロボットは、レーシックのように、医師の腕だけではできないものでないと、と。

    P.S. もし、品川近視クリニックの紹介制度に興味のある方、遠慮なくご連絡下さい。紹介状を送ってそれを持参すれば、最大5万円の割引になるそうです。

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    Engagement Ring

    日頃より、当ウェブサイトをご愛読頂いているみなさまにお知らせです。2年半付き合ってきた彼女と婚約し、5〜6月の日本一時帰国中に、双方の両親への挨拶も済ませました。自分の卒業を見込んだ上で、来夏の挙式・披露宴を予定しています。

    彼女とはボルチモアで出会ったのですが、同じ場所で一緒に過ごした時間はわずか半年。その後は、自分がミュンヘンへ研究留学したり、彼女が日本へ戻ったあとにLAの大学院へ進学したりと、色々な土地の組み合わせの遠距離恋愛となりましたが、スカイプやブログなどのおかげで、なかなか会えないながらも、なんとか楽しくやって来ることができました。8月中旬には彼女とLAで会い、二人が出会ってからの1000日記念日を祝い、LAダウンタウンのジュエリー・ディストリクトにて婚約指輪を購入。そして今日、無事に届きました。

    結婚式まではまだ少し時間がありますが、それまでに卒業して就職も決められるよう、大学院生活最後の1年を充実させたいと思います。

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    検索サイトからこのウェブサイトにたどり着くキーワードに、「ボルチモア 治安」というのがかなり多い。おそらく、こんな記事とかを書いているので、ボルチモアに留学しようか迷っている人の数を、必要以上に減らしているかもしれない。今回のなんて、明らかにタイトルからして信じられない。でも、それが実際に起きた。

    本日早朝1時過ぎ、JHU のホームウッドキャンパス付近に4人で住む学部生の住居へ、ある男が忍び込んだ。何かを察知した住人の一人が、自分の部屋に飾ってあった日本刀(英語では、samurai sword と呼ぶようだ)を持ち、下の階へ降りたところ、不法侵入者を発見。ちなみに、その強盗男は、すでにノートパソコン2台とプレイステーションを盗み終えていたとのこと。その男が住人に向かって突進してきたため、住人は手に持っていた日本刀で「正当防衛」をしたところ、致命傷を負わせて、結果的にその強盗は死亡。これが本当に正当防衛になるかどうかは、まだわかっておらず、警察署で引き続き調査を受けているとのこと。ニュースはこちら。

    Hopkins student kills intruder with samurai sword, police say

    まずびっくりしたのは、当然だけど、同じ大学の学生が、形はどうであれ、人を殺害したこと。次に、凶器が日本刀だったこと(ちなみに、ボルチモアでは、刀の所有は合法だそうだ)。そして、実にこれまでに29もの前科のある男が周辺をうろついていて、しかも先週土曜日に釈放されたばかりだったこと。最後に気付いてびっくりしたのが、去年お隣の学科に入学してきた後輩の家が、その事件が起きたところからわずか50歩程度だったこと。それにしても、すべてがあり得ない。

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    ボストンの風物詩とも言えるであろう、ボストン・キャリアフォーラム(世界最大規模の日英バイリンガルのための就活フェア)に参加してきた。例年は10月下旬に開催されるようだけど、今年は1ヶ月ほど遅く、11/20(金)〜11/22(日)までの開催。寒がりな自分にとって、ボストンの凍てつくような寒さは最大の懸念事項だったけど、滞在期間中は信じられない程暖かくて、日中はコートすらいらなかった。

    前回ボストンを訪れたのは、ちょうど渡米した直後の2004年8月。夏期語学学校が終わって、秋セメスターが始まる前に、東海岸をアムトラックで旅行したときだ。というわけで、5年と3ヶ月ぶりのボストン訪問。せっかくなので、できるだけ有意義な滞在にしようと、就活がメインなのはもちろんだけど、ボストンにある企業や研究室を訪問したり、カガクシャ・ネット関連のイベントにも参加してきた。あと、偶然学会でボストンを訪れていた、2年前にホプキンスを卒業されたYさんご夫妻ともお会いすることができ、とても楽しい時間を過ごすことができた。

    カガクシャ・ネットのメンバーは、主に全米や日本に散らばっているため、よく連絡を取る人であっても、一度も会ったことのない方も多い。ボストンには比較的多くの主要メンバーがいるため、今回お会いできる機会があったのは本当に良かった。ただ、就活の影響もあって、会えた人もほんのわずかの時間で、残念ながらお会いできなかった方がいたのは悔やまれる。今回の訪問の主目的を考えると、仕方がないのかもしれないけれど。

    日本経済の動向を反映してか、一昨年は204社、昨年でも172社登録していたのに、今年はなんと102社。2年前のわずか半数しか来ていない。しかも、不況の影響直撃なのか、自分が希望しているような、いわゆるメーカーが圧倒的に少なかった。一般的には、結構多くの企業に事前応募して、当日も一日当たり4〜5社は回るのだろうけど、とりあえず興味のあるポジションを募集している企業を探した結果、たったの2社しか見つからず。。それぞれを1日目、2日目に分けて応募したけど、逆にそれぞれから、現時点ではそれなりの評価を頂いて、両方ともからディナー(という名の面接?)にお誘い頂けたので、まぁ結果論だけど、かなり上出来だったと思う。

    以下は、来年以降、ボストンをはじめとしたキャリアフォーラムに参加する方への、一つの体験談のご紹介です。

    ● ディナーのお誘いは突然に!
    事前情報として、会場での面接で評価してもらえた場合、その日のディナーにお誘い頂けるかもしれない、と聞いていたけど、最終的にお誘い頂いた一方の企業からは、面接修了時には、まったくそのような素振りがなかった。その日は他に見て回る企業もなかったし、前日夜遅くまで起きていたこともあって、あまり会場に長居する気にはならず、今回お世話になった知人宅へ戻って仮眠をとった。すると、仮眠中に電話が掛かってきて、こちらは寝惚け後の頭が働いていない状態で、ディナーのお誘いを受けた。・・というわけで、面接後に何も言われなかったからと言って、夜にお誘い頂けないとは限らないようです。あくまで自分の予想だけど、全員の面接が終わってから、誘う応募者をピックアップしている企業もあるのでは、と思う。そのため、面接する人数が多い企業ほど、ディナー直前になって掛かってくる可能性があるかもしれない。もし会場を離れていても、すぐ駆けつけられるところにいれば良いけど、ホテル代を浮かせる為等で、会場から遠く離れているときにお誘いを受けると、非常に厳しいと思う。

    ● 連絡先には、常に連絡を取れる番号を!
    面接時に提出した履歴書には、自分のアメリカで使っている携帯電話番号を明記したけど、ディスコ社のウェブサイトから事前応募したものには、ディスコ社に登録したときの情報が使われていて、研究室の電話番号が書かれていた。ディナーのお誘いを頂いたとき、その企業の担当の方は、事前応募の連絡先を参照されたようで、研究室に電話を掛けられたそうだ。幸いなことに、まだその時間(=金曜日の夕方6時頃)でも研究室に残っていた学生がいて、その旨を折り返し自分宛に連絡してくれたから良かったけど、通常、金曜のその時間はみんな帰っているので、誰もいなかったかもと想像すると、ちょっとぞっとする。というわけで、事前応募内容はもちろんのこと、ディスコ社の登録内容にしても、常に連絡を取れる連絡先を書く必要がある。まぁ、当たり前の話なんだろうけど。。

    ● 面接場所を良く確認しよう!
    初日に面接を受けた企業からは、事前応募の選考結果の時点で、何月何日何時に「インタビュールーム」に来てくれ、との連絡を頂いた。連絡頂いた通りに当日その場所へ行くと、その企業の担当者の方が時間と面接時間をチェックしてくれ、予定通りに面接をこなすことができた。

    2日目の企業も同様にして、事前応募の選考結果でのメールで、何月何日何時に面接を予約しました、とのメールが来た。予定より5分程早めにインタビュールームへ行く。案内をする方は見当たらないので、とりあえず待機。すると、自分の面接が始まる頃に、一人の応募者とその企業の面接官が、あるインタビュールームに入っていく。他の同社のインタビュールームには誰もいない。最初は面接時間を間違えたのかと思ったけど、何度チェックしても合っている。そして、他のブースには面接官はいない。一体どうなっているんだろうと思いながら、その応募者の面接が終わるのを待つこと30分間、そこにいた面接官の方に、30分前に予約があった旨を伝える。しかしスケジュールを確認して頂いても、間違いはない模様。もしかしたら書類作成時に間違いがあったかもしれないとのこと。そこで企業ブースへ連れていって頂き、面接の時間を確認して頂く。

    そこで判明したこと。その企業での面接は、まず「企業ブース」での面接をして、それを通った場合に「インタビュールーム」へと進むんだそうだ。前日に面談を受けた企業が例外だったのかもしれない。その後、一日中、その企業の面接予約が埋まっていたにも関わらず、伺った直後に無理矢理ねじ込んで頂いた(ご迷惑をお掛けした他の応募者の方、申し訳ありません)。非常に寛大にご対応頂いたため、あとから笑い話にはなったものの、こちらのチェックミスで、相手側にもご迷惑を掛けて、さらには自分の面接機会すらなくすところだった。。。

    ● 参考
    Boston Career Forum の歩き方

    P.S. 今回のボストン滞在では、今までブログを通じて交流を深めた robo さん宅にお世話になった。実は会ったのは今年5月の ICRA の一度だけ、しかも奥様もいらっしゃって、大変忙しかった状況にも関わらず、ちゃっかり転がり込んだような自分を暖かく迎えて頂いた。本当に心から感謝です。

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    直前のご連絡になってしまいますが、下記の通り、カガクシャ・ネット主催による、留学セミナー&公開インタビューを開催します(より詳しい内容に関しては、事前登録ウェブサイトをご覧下さい)。大学院留学に興味がない方でも、第二部の公開インタビューは興味深く楽しめるのではと思いますので、お誘い合わせの上、ぜひご来場下さい。

    なお、この告知の宣伝・転載は自由(下記1番目のリンクから、コピー&ペースとしてください)ですので、一人でも多くのお知り合いの方にご連絡頂けるよう、ご協力よろしくお願い致します。
    イベント告知のテキストへのリンク:http://kagakusha.net/seminar09.txt
    ポスターへのリンク:http://www.scribd.com/doc/23228761/
    事前登録サイトへのリンク:http://kagakusha.net/event.htm




    昨年5月に開催し好評でした、留学セミナーの第二回目を、12月13日(日)に、東京農工大学小金井キャンパスにて開催いたします。今回は二部構成で、前半はカガクシャ・ネットのメンバーによる留学セミナー、後半は留学経験のある理系著名人を招いた公開インタビューを行います。参加費は無料です(無料だけでなく、アルク社から景品が進呈されます)。

    第二回アメリカ理系大学院留学セミナー&世界で活躍する理系人公開インタビュー


    なお、準備の関係上、ウェブから事前登録をお願いしています。その際に、セミナーおよび公開インタビューの際に質問したいことをあらかじめ、送っていただくことも可能です。当日時間に限りがありますので、あらかじめ質問を送っていただけると効率的に進行ができますので、質問のある方はぜひご利用ください。多くの皆さんの参加をお待ちしております。

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    少し早い冬休みを取って、12/3〜12/15まで日本へ一時帰国した。日数的には結構あったけど、来夏の結婚式の準備、婚姻届提出、親戚・恩師・友人への挨拶回り、ボストンCFから継続している就活、そして12/13にカガクシャ・ネット主催で行った理系大学院留学セミナー&公開インタビューと、非常に盛りだくさんで、今まででも一番忙しくかつ充実した滞在だった。今回のメインイベントは婚姻届。入籍したとは言え、少なくとも結婚式までは、まだ遠距離結婚生活が続く。でもそれを励みとして、今まで以上に気合いを入れて頑張らなければ。。

    今回の日本滞在で体験したこと・感じたことを、忘れないうちにいくつか。


    ● お食事会
    _CSC5716.JPG伝統的な結納という形式では執り行わなかったものの、本人同士とそれぞれの両親が揃ってのお食事会を開催。既にそれぞれの両親への挨拶は前回帰国時の5・6月に済ませているし、お互いの両親同士も会っているけど、6名全員が会うのは今回が初めて。一休.com の「結納・お顔合わせ」からお店を選ぶ。この日に、結婚式招待状に使う写真の撮影を予定していたため、なんとか晴れて欲しいと祈っていたら、前日は大雨だったのに当日は快晴で素晴らしい撮影日和。わざわざ素晴らしい庭園付きのホテルニューオータニにした甲斐があった。身分不相応な会場提供にご賛同頂いた双方の両親に心から感謝です。


    ● 婚姻届提出
    週末に提出したため、事前に提出する区役所へ婚姻届を持参し、内容を確認してもらう。そうしないと、後日訂正事項があっても、自分がアメリカに戻っているため、訂正が不可能なため。ただし、訂正事項がある場合でも、婚姻届受理の日は一番最初に提出した日だそうだ。せっかくの記念だからと、閉まっている区役所前で、持参したデジタル一眼レフカメラを三脚に載せ、二人で何度も婚姻届を持った写真を撮影。通行人にはとっても奇妙に映ったに違いない。

    それにしても、いま夫婦別姓が検討されているけど、日本国外に居住する人が、日本へ婚姻届を提出して姓を変えて再び国外に出るのは、なかなか難しいのではと感じた。今回、自分方の姓を選択したので、自分自身への影響はなかったけど、仮に立場が逆だったとしたら、婚姻届を提出した後、パスポート・米国へのビザ・運転免許証などなど、すべて変更手続きを申請する必要がある。これらを短期間で終わらせるのは、現実的に非常に難しい気がする。


    ● カールじいさんの空飛ぶ家
    ピクサー映画で、英語名は Up。実はアメリカで上映されたときに映画館で観たけど、とっても感動したので、ぜひ一緒に妻と観たいと思っていた。今回の日本公開を待ち、二人で一緒に観に行った。2回目なのに、前回よりも感動してしまった。歴代のピクサー映画を凌ぐ出来で、心温まるストーリーと随所での笑いのツボを抑えた、素晴らしい映画。子供から大人まで楽しめるけど、特に結婚前後のカップルにはおすすめ。ちなみに、ピクサー映画に携わる主要スタッフの多くは、の通っている California Institute of the Arts(通称 CalArts)の卒業生。

    米国版と日本版の予告編を見比べて、米国版は壮大なアドベンチャー風の映画に見立てているのに対して、日本版は感動系の映画として宣伝しているのが、両国の違いが出ていて面白い。アメリカでは、映画は学校・仕事帰りでもふらっと立ち寄るような、日常的な娯楽として考えられているので、みんなで一緒に笑って楽しむことが多いと思う。一方日本では、「映画=ちょっとしたイベント」と捉えられている気がする。そして、日本のドラマ・映画では、例外なく感動を追求する傾向があるように思う。


    ● アメリカ理系大学院留学セミナー&公開インタビュー
    P1050215.JPGこのウェブサイトでも告知した、カガクシャ・ネット主催(後援:東京農工大学国際センター、(株)アルク、科学技術社会論学会)による、アメリカ理系大学院留学セミナー&世界で活躍する理系人公開インタビューを、12/13に開催した。告知が遅れてしまい、日曜午後で場所が山手線から外れてしまったこともあり、当初見込んだほどは来場者が集まらなかったが、それでも意識の高い参加者に多く参加して頂き、また公開インタビューが非常に楽しめた。今回のイベント運営に携わって頂いた方々や、招待講演を快く引き受けて頂いた北澤先生・東原先生に心からお礼申し上げます。なお写真は、イベント後の懇親会からの一コマ。


    ● 小柴先生へのインタビュー
    IMG_1280.JPG上の企画に関連して、カガクシャ・ネットのメンバーが執筆し、来春アルク社から出版予定の本に、「世界で活躍する理系人インタビュー」という項目がある。その一環で、2002年にノーベル賞物理学賞を受賞された小柴昌俊先生へのインタビューに同行させて頂いた。いま現在は、平成基礎科学財団という、基礎科学・純粋科学の普及活動を主とする財団を興され、理事長をなさっている。30分間という短い時間だったけれど、非常に聞き応えのあるインタビューだった。インタビュー内容に関しては、来春発刊の書籍を手に取って頂きたい(もしくは、カガクシャ・ネットのウェブサイトにて動画の一部が公開されるかもしれない)。


    ● 我慢を強いる社会
    アメリカ生活も6年目を迎え、日本のことを良くも悪くも客観的に見られるようになってきている。今までの一時帰国でも感じていたけど、日本は我慢を強いる社会なのではと、今回改めて思い出した。日本の社会では、「空気を読む」ことがある程度大事だとされるけど、空気を読み過ぎて、「相手のため」と思って考えすぎた結果、自分の思っていること・やりたいことを各々が抑制し過ぎているように思う。その結果、誰も何も言わないのに、周囲は我慢を強いられ、息苦しい世の中を生み出しているのではないだろうか。もちろん回りを思いやる心は大切だけど、「相手のため」と思ってやったこと・控えたことが、いつも必ずしも相手のためになっているわけではないと思う。相互理解を深めるためのコミュニケーションが上手く取れず、自分自身を納得させるために、「相手のため」と、無意識的に決めつけていることが多いのではないだろうか。

    また、特に師走の東京だからか、社会全体に余裕が感じられないように見えた。例えば、スーツケースに少しぶつかっただけで露骨に嫌な顔をする人、自動改札機において前の人のスイカが残高不足のためにゲートが閉じただけで舌打ちする人、などなど。もちろん全員がそうだと言っているわけではなく、ごく一部の人だけかもしれない。どんなに忙しくても、心の中に少しでも余裕は持っておきたい、と思わされた。


    P.S. 今回の滞在中に特別嫌な体験をした、というわけでは全くありません。色々な人と話をした中で、そういえば・・・、と思い出したので、書き留めたというわけです。一部の方に誤解を与えていないか心配ですが、今回お会いした方々とは、とても楽しい時間を過ごすことができ、大変感謝しています。

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    遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。日本へは早めに一時帰国したため、昨年に引き続いてアメリカでの年越しとなりましたが、ニュージャージーに住む従姉妹家族のお宅にお邪魔になり、のんびりとしたお正月を過ごすことができました。こういうとき、親族が近くに住んでいるというのは嬉しいものですね。

    さて、大学院6年目の今年度も折り返し地点を迎え、目標にしている今夏卒業に向けて、より慌ただしくなってきました。夏に予定している結婚式の準備は、妻の頑張りのおかげで、半年以上前とは思えないくらい進んでいますが、肝心の博士研究・博士論文を仕上げるのはもちろんのこと、就職活動も同時並行して進めていく必要があり、また、今年3月末にアルク社から発刊を予定している、カガクシャ・ネットメンバーと執筆中の「アメリカ理系大学院留学を実現するノウハウ集(仮)」も、大詰めを迎えてきました。

    こちらでの生活を伝えることは、今後の留学希望者のためにも参考になるでしょうし、日々感じたことを発信することは、自分自身の考えをまとめる点において非常に役立ってきました。しかし、いま現在自分がすべき優先順位を考えた結果、このウェブサイトは、しばらくの間一時休止しようという結論に達しました(そうは言っても、最近はほとんど一時休止状態でしたが。。)。

    もちろん、これでウェブサイトを閉鎖するわけではありません。少なくとも、このドメインが失効する2010年9月末までは同じようにアクセスできますし、時々、お知らせや宣伝を掲載することもあるでしょう。質問があれば、これまでと同様、メールを頂ければお答えできる範囲内で回答します(他には、カガクシャ・ネットMLもご活用下さい)。そして、これからがクライマックスであろう Ph.D. 課程の最終章と就職活動の様子も、一段落したときにみなさんにご報告できればと思っています。

    そのようなわけですので、しばらく経ってから、また当ウェブサイトをチェックして頂ければ幸いです。残りの大学院生活を充実させ、近いうちに良いご報告ができるよう、日々頑張っていきます。みなさんにとって2010年が実り多き年になりますように。


    【補足】(1/27)ときどき Twitter でつぶやいてるかもしれません。

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    このたび、海外理系大学院留学を応援するカガクシャ・ネットは、語学教育・留学支援等で定評のあるアルク社より、『理系大学院留学 ― アメリカで実現する研究者への道』を上梓致しました。

    理系大学院留学表紙.JPG

    本書は、Part I 情報編、Part II 実践編、Part III インタビュー編の3つに大きく分けられます。




    --- 目次 ---

    はじめに
    大学院入学までのスケジュール
    Introduction: 知らないと損をする―アメリカ理系大学院のQ&A
    留学用語の基礎知識

    Part I 情報編
    Chapter 1 世界で活躍する研究者を目指す
     Section 1 世界で活躍する研究者を目指す!
     Section 2 なぜアメリカの大学院を選んだのか
      体験談:Case 1 / Case 2 / Case 3 / Case 4 / Case 5
    Chapter 2 注目される研究分野・研究者と求められる人材
     Section 1 生命科学(Life Science)
     Section 2 材料科学・工学(Materials Science and Engineering)
     Section 3 環境科学・工学(Environmental Science and Engineering)
     Section 4 情報科学(Computer Science)
    Chapter 3 アメリカの大学院教育―日本との比較
     Section 1 大学院のシステム
     Section 2 大学院のカリキュラム
     Section 3 大学院入試
     Section 4 大学院生のバックグラウンド
     Section 5 大学院生に対する見方・学生の意識
     Section 6 経済的支援
     Section 7 大学院修了後の進路
      体験談:Case 1 / Case 2 / Case 3

    Part II 実践編
    Chapter 1 目標を明確にする4つのチェックポイント
     Check 1 なぜ留学するのか
     Check 2 留学のメリット・デメリット
     Check 3 修士・Ph.D. 課程の選択
     Check 4 興味のある研究分野を絞る
    Chapter 2 情報収集をする ― 信頼のおける情報入手のノウハウ
     Section 1 インターネットを使った情報収集
     Section 2 コネクションを使った情報収集
    Chapter 3 入学後を見据えて出願校を選ぶ
     Section 1 大学・プログラム選びのポイント
     Section 2 研究室・指導教官選びのポイント
      体験談:Case 1 / Case 2 / Case 3
    Chapter 4 出願準備
     Section 1 入学審査の基本要件
     Section 2 出願書類作成のポイント
      成績証明書/推薦状/エッセー/CV・レジュメ
      体験談:Case 1 / Case 2 / Case 3
     Section 3 出願関連テストのポイント
      TOEFL/GRE
      体験談:Case 1 / Case 2 / Case 3
     Section 4 外部奨学金の獲得
      体験談:Case 1 / Case 2 / Case 3
     Section 5 出願後から合否通知をもらうまでにすべきこと
     Section 6 合否決定のプロセス
      体験談:Case 1 / Case 2 / Case 3
    Chapter 5 合格通知取得後
     Section 1 入学校の選定
     Section 2 入学辞退を伝える
     Section 3 渡航準備
     Section 4 プログラム開始前の準備
      体験談:Case 1 / Case 2 / Case 3

    Part III 世界で活躍する研究者からのメッセージ
    Interview 1 小柴昌俊
    Interview 2 安田涼平
    Interview 3 鳥居啓子
    Interview 4 黒川 清・岩瀬公一
    Interview 5 石井 裕
    Interview 6 篠原眞理
    Interview 7 浅田春比古
    Interview 8 北澤宏一・東原和成

    参考情報
    書籍・出願書類(推薦状サンプル / エッセーサンプル / レジュメサンプル)
    著者紹介




    情報編では、まずはじめに、世界で活躍するために研究者に求められる素養を探り、留学経験者への「なぜアメリカの大学院を選んだか」のアンケート結果分析、アメリカが世界をリードする研究分野の紹介、アメリカの大学院システムなどを紹介します。また、章末付録として、一般的にはあまり知られていない、留学・大学院に関連する各種統計データを掲載しています。

    実践編では、アメリカの大学院へ合格するために知っておくべき基本情報のほか、カガクシャ・ネットメンバーの体験談を豊富に紹介しています。多彩なバックグラウンドから成る留学経験者が書いているため、今後の留学志望者のために、多くのノウハウ情報を提供できるのではと思います。

    最後のインタビュー編では、大学院留学経験者、もしくは現在アメリカの大学で教鞭を執られている各分野第一人者の方々へのインタビューを紹介します。大学院留学に興味がなくとも、非常に楽しめる内容に仕上がっております。

    本書作成にあたり、メインとなる本文執筆者は10名、体験談やインタビュー企画も含めると総勢36名が、何らかの形で携わっています。多くの方々の知恵と経験が凝縮された一冊に仕上がっておりますので、ぜひ書店などで手に取ってご覧頂ければと思います。

    本書のご注文は、下記ウェブサイトから可能です。
    アルクオンラインショップ
    アマゾン
    楽天ブックス

    なお、本書の特設ウェブサイトを開設しました。適宜更新予定ですので、ぜひご覧下さい。
    http://kagakusha.net/alc/

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    アルク社より発刊された「科学技術英語徹底トレーニング」の「資源・材料・エネルギー工学(人見憲司・著/渡辺正・監修)」編と「環境工学(人見憲司・著/柳沢幸雄・監修)」編の見本を、元アルク社、現 h+m lab(エイチエムラボ)の岡田真紀様より頂戴致しました。大変遅くなりましたが、どうもありがとうございました。


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    タイトルからだとややわかりづらいのが残念なのですが、本書は、大学3〜4年生や大学院修士課程などに在籍中の理工系専攻の学生が主なターゲットになり、初めて学術誌へ論文を投稿するときや学会などでポスター発表をする前に読むと非常に役立つでしょう。どちらもほぼ同じ内容・構成のため、読者の専攻に応じて選択して下さい。また、本書の「ロボット工学」編が2010年8月に発売予定だそうです。


    本書の構成は、

    Part 1:英語で論文を書く
    Part 2:論文を投稿する
    Part 3:ポスター発表をする

    となっており、サンプル教材として、それぞれの分野で実際に出版されている論文・ポスターを使って、非常に丁寧に詳しく、論文の書き方やポスターのまとめ方が解説されています。演習問題や解説が充実しており、さらに CD も付いているため、イベント直前に読むよりも、常日頃からあらかじめ本書で英語力を鍛え上げておき、執筆・発表に臨むと、本書の効力が最大限に発揮されるのではと思います。そういう意味で、タイトルの「トレーニング」という言葉はぴったり合っていると思いますが、そうは言っても、論文執筆・ポスター発表に焦点が当てられていることは、購入前に読者が知りたいことでは、と思います。

    本書の構成を一つ変えるとすれば、「Part 2:論文を投稿する」を「(学会で)口頭発表をする」でしょうか。ポスター発表用の発表の仕方は、Part 3 で詳しく説明されていますが、少人数を相手にしたポスター発表と、多くの聴衆がいる場合の口頭発表では、言葉遣いや発表方法がやや異なってくると思います。そのため、本書の内容を、学生が大学・大学院で経験するイベントと考えると、論文執筆・口頭発表・ポスター発表とするのが、バランスが取れているのではないか、と私は思います。ただし、学会等での口頭発表は、分野によってはあまり一般的ではないかもしれません。そのため、本書の対象となっている、資源・材料・エネルギー工学専攻や、環境工学では、あまり必要ではないのかもしれませんが、私の専攻と分野が異なるのでわかりません。

    以上まとめると、将来的に論文執筆やポスター発表を控えている大学・大学院生で、特に資源・材料・エネルギー工学/環境工学の分野を専攻している方には非常におすすめです。巻末には、執筆や発表で重宝する英語の言い回しや、基礎・専門用語の一覧が掲載されているため、簡単な索引・辞書としても便利です。本書を使って毎日1〜3ヶ月程度トレーニングするだけでも、実用的な英語力の飛躍が見込めると思います。ただし、口頭発表を予定している学生には、もう1冊必要になってくると思われるので、その点だけ注意が必要です。

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    先日、アウシュビッツ強制収容所のある、ポーランド国立オシフィエンチム博物館が、遺品の保護・修繕を続けていく必要があるが、厳しい財政問題を抱えているというニュースを TBS News i で見掛けた。該当動画は既に消されてしまったけど、AFP 通信による同様のニュースがあるので、こちらをご覧下さい。


    アウシュビッツ博物館60周年、新たな難敵が出現

    今年で60周年を迎えるアウシュビッツ博物館。アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所を保存しているこの博物館の来館者数は、この3年間で 100万人を超える。展示物の多くが修復を必要としているほか、この「人気」のおかげで博物館は難題に直面している。(c)AFP 2007年06月28日

    ちょうど3年前に訪問したとき、博物館唯一の公式日本人ガイドの中谷さんが、「ここは、被害者の親族にとってはお墓参りで来るところなので、入場料金は取らないのです」と仰っていた。近年増え続ける訪問者が、逆に遺品を保護し続けるという点では、マイナスに作用してしまっているのは皮肉だろう。人類の過ちを後世に語り継ぐためにも、ぜひ寄付にご協力を。

    PayPal のアカウントがある方は、こちらから簡単に寄付が可能です。PayPal アカウントがない場合、銀行口座を通しての振り込みとなるようです(中谷さんから下記情報を頂きました)。

    銀行口座を通してご寄付していただく場合は、下記の銀行口座までお願いします。
    http://en.auschwitz.org.pl/m/index.php?option=com_content&task=view&id=640&Itemid=59

    財団の所在地は、ul.Wiezniow Oswiecimia 20 32-603 Oswiecim Poland
    tel 48-338448100

    ● 関連
    2007年8月15日: アウシュヴィッツ訪問記

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    先日もご紹介させて頂いた、「科学技術英語徹底トレーニング」シリーズの最新刊が、アルク社より発刊されました。今回は、「ロボット工学(人見憲司・著/富山健・監修)」編「バイオテクノロジー(人見憲司・著/近藤哲男・監修)」編の見本を、アルク社の菊野啓子様、現 h+m lab(エイチエムラボ)の岡田真紀様より頂戴致しました。どうもありがとうございます。

    基本的な本の構成は、前回の「資源・材料・エネルギー工学」編「環境工学」編と変わっていませんので、おおまかには同一の感想になると思います。つまり、近い将来に論文執筆・ポスター発表を控えている大学・大学院生にぜひお勧めしたい本です。今回の2編を合わせると、これまでに全部で4分野出版されており、また2011年3月には、ライフサイエンス編も発刊予定とのことなので、ぜひ自分の専門に近い本を買うことをお勧めします。というのも、今回、私の専門分野であるロボット工学編に目を通し、やはり他分野とは格段に理解度が異なることから、余計にそう実感しました。本書全体を通して、その分野で出版された論文・ポスターを題材にした、多くの解説が丁寧に書かれているため、やはり該当分野の知識があるのとないのとでは、読みやすさ・理解度に違いが生じてくるのではと思います。また、その分野の重要かつ基礎的な単語も紹介されているため、英語で専門用語を学ぶのには非常に有用です。

    ロボット工学編の監修を担当されている、千葉工科大の富山健教授とは、直接の面識はないのですが、私が留学前に富山先生のウェブサイトを偶然拝見して、出身大学・学科の大先輩であったことを知り、UCLA で博士号を取得された後にアメリカでしばらく教鞭を取られていたことを拝見し、勝手に大変励まされたことを覚えています。富山先生のアメリカ留学前、大学院生時代、プレゼンの秘訣を綴ったエッセイも、非常に楽しい読み物として仕上がっています。

    やや残念だったのは、その分野の権威である監修者の先生方が、どれくらい細かくチェックしていらっしゃるのかがわからないのですが、少なくともロボット工学においては、Vocabulary Building の重要英単語の日本語訳が、あまり適切に感じられないものがあったことです。もちろん、スペースの都合上、詳しく説明できない部分もあると思うのですが、例えば、下記の3語を、追記・訂正するならば、

    - haptics: 力覚・触覚の
    - manipulator: マニピュレータ、操作する人
    - neural network: 神経回路網 → ニューラルネットワーク

    となると思います。最初の haptics はもう一方の「力覚の」という意味が抜け落ちており、一般的に manipulator と言えば、robot manipulator を指し、操作者は (human) operator と呼ばれます。最後の neural network は、もちろん意味としては神経回路網で合っていると思いますが、「ニューラルネットワーク」という言葉自体が、日本語の専門用語として定着していると、私は認識しています。

    バイオテクノロジー編に関しては、監修者の先生の研究グループからの論文とポルトガルの研究グループのポスターが題材として取り上げられていたのですが、これは違う研究者の論文・ポスターの方が良かったのではと思いました。もちろん、査読という厳しい審査を通り抜けて、研究内容も英文の質も認められて論文が出版されていますが、せっかく科学技術英語のトレーニングをするので、例えば英語がネイティブの研究グループのサンプルの方が適切だったかもしれません。

    そうは言っても、全体の完成度という観点では、論文の書き方やポスター作成を学びたい学部生・大学院生には、非常におすすめの入門書です。該当分野に近い専攻で、論文執筆・ポスター作成を控えている方は、ぜひとも手に取ってみて下さい。

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    今年始めに、新年のご挨拶と一時休止のお知らせをしてから、あっという間に11ヶ月が経過しました。2009年初春には、その1年後の2010年5月の卒業式に出席しようという思っていたのですが、卒業が伸びに伸びて、今年7月に挙げた結婚式前までには終わらず、その後も若干伸びたのですが、先日11月16日に無事に博士論文最終口頭試問(ディフェンス)を執り行い、無事に合格することができました。

    2004年6月30日にアメリカ大陸に初めて足を踏み入れてから、実に6年半もの月日が経ったことになります。最初に来たときは、PhD 課程への入学が認められていたものの、博士号取得まで続けるかどうか、そもそも、財政援助が保証されていなかったので、いつまで通えるかどうかすらわからない状況でしたが、2005年初夏からは、現在のアドバイザーから安定的な財政援助を頂き、途中二度の関門試験をなんとか突破し、無事にやってくることができました。その間、家族や友人からの大いなる励ましはもちろんのこと、特に後半は、妻や妻の家族のみなさんからも非常に心強いサポートを頂き、ディフェンス終了まで辿り着けました。ディフェンス最後の謝辞でも述べたのですが、多くの方々のご協力や応援なくしては、成し得なかった博士論文ですので、この場で改めてみなさんに心から感謝申し上げます。

    ディフェンス直前の生活や、せっかくですので博士論文の研究内容に関しても、後々触れたいと思っています。とりあえずは、無事にディフェンスを突破できたこと、ここにご報告します。


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    ディフェンス終了後、ハウスメイトたちが企画してくれた、私のディフェンス合格記念&ボルチモアでの結婚記念パーティー。

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    私も活動に携わっているカガクシャ・ネット主催によるシンポジウムが、12/21(火)午後より、東大弥生キャンパスにて開催されます。どなたさまでも参加無料ですので、ぜひ奮ってご参加下さい。



    【イベント名称】 第一回・博士キャリアアップシンポジウム: グローバル時代に博士号を生かす方法 〜 就職難の時代だからこそチャンスを勝ち取る!


    【イベント概要】
    「大学院重点化計画」や「ポストドクター等一万人支援計画」により、日本における大学院進学者・博士号取得者は、1990年頃を境に急激に増加しました。しかし、博士号取得者を日本社会で活かす術がなかなか見つからず、前代未聞と言われている博士号取得者の就職難が、取り沙汰されています。しかし、ピンチのときこそ大きなチャンス!問題に対する責任のなすりあいはやめて、今こそ自分たちが行動に出るときだと我々は考えます。博士のひとりひとりが意識を変えて、視野を広げ、グローバルな視点で世界を見ていけるよう、このイベントを企画しました。単なる就職活動のノウハウではなく、将来までずっと役立つ「マインド」を養うことに特化したセミナーとワークショップを開催します。日本の科学技術のトップを担う先生方の基調講演から、キャリアプラニングに詳しい専門家、そして博士を取得したばかりの人たちによるお話まで、多岐にわたる構成です。積極的なご参加を歓迎します!

    なお、本シンポジウムは無料のため参加登録は必須ではありませんが、当イベントに関するお知らせや資料・ファイルの配信をご希望の方は、以下のフォームからご登録ください。個人情報は厳格に扱い、第三者に許可なく提供することは一切ありません。
    http://kagakusha.net/symposium_2010.htm


    【参加対象】
    博士課程大学院生、院進学を考えている学生、博士号取得者、ポスドク、この内容に興味のあるファカルティ等(東大生・所属である必要はありません)


    【基調講演】
    黒川清(政策大学院大学・教授、元内閣特別顧問)
    北澤宏一(科学技術振興機構・理事長)


    【講演】
    長井裕樹(アカリク・取締役)
    山本伸(サイコムジャパン・理事)
    杉井重紀(カガクシャネット・代表、司会進行兼)


    【パネリスト】
    峰島知芳(国立環境研究所)
    小池幸弘(モルガン・スタンレー)
    斉藤広隆(東京農工大・特任准教授)
    他アメリカ大学院留学経験者数名予定


    【日時】
    2010年12月21日(火) 13:30〜


    【進行予定案】
    ● 第一部
    13:30〜13:45 イントロダクション
    13:45〜14:45 基調講演
    14:45〜15:45 講演
    休憩
    ● 第二部
    16:00〜17:30 パネルディスカッション
    17:30〜 懇親会


    【場所】
    東京大学農学部1号館第8講義室


    【主催】
    カガクシャ・ネット

    カガクシャ・ネットはもともと2000年にメーリングリストとして発足した、理工系の大学院留学生・卒業生とそれを目指す人のネット上の集いです。ネット上のみに終わらず、実際の人脈作りにも役立てるのが、ねらいです。詳しくは、カガクシャ・ネットのウェブサイトをご覧下さい。


    【本シンポジウムに関する問合せ先】
    カガクシャ・ネット

    もしくは

    東京農工大学地域生態システム学科 斎藤広隆
    Tel/Fax: 042-367-5584
    (_at_ を @ に書き換えてください)

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    予想以上に長い一時休止になりました。その間、本の出版、結婚式、ディフェンス、就職活動と、いろいろなイベントが目白押しでしたが、今年の1月末に正式に博士課程を終え、就職活動もようやく3月上旬に終了しました。4月からは、ロサンゼルスにあるベンチャー企業にて触覚センサーの開発に携わることになりました。アメリカの企業を中心に、日本、ヨーロッパ、カナダと20を越える会社・研究機関・大学に応募した体験は、今後の大学院留学生にとって役立つ情報となると思うので、またの機会にぜひ就職活動の感想を共有したいと思います。

    2004年6月30日に初めてアメリカに到着してから、実に6年半以上の時間が流れました。日本を離れて、日本の友人たちと頻繁に会うことは難しくなってしまいましたが、その代わりに、多くの新たな素晴らしい友人との出会いにも恵まれました。20代後半という、人生の中でも重要な時間を、そんな素晴らしい仲間たちと過ごすことができたこと、本当に嬉しく思うと共に、家族やボルチモアの友人をはじめとした、私の大学院生活を支えてくれた多くの方々に、心から感謝申し上げます。

    昨日、ボルチモアを出発し、いま現在はロサンゼルスに向かって、アメリカを車で横断引っ越ししています。おそらく10日間以上、5,000km以上の旅になると思いますが、この体験もまた、ご報告したいと思います。

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    最後にお知らせしてから、また4ヶ月近くも空いてしまいました。気が付けば、アメリカに来てから既に7年が経ち、8年目に突入しました。まさかこんなに長く滞在するとは思ってもいませんでした。人生、なかなかわからないものですね。

    ボルチモアからの車での大陸横断は、拍子抜けするほど何事もなく順調に進み、12日間で12州をまたぎ、無事4/1にロサンゼルスに到着しました。そして、4月から働き始めたロサンゼルスの会社では、1ヶ月ほど前にちょっとしたトラブルはあったものの、毎日楽しくやっています。ようやくこちらでの生活も落ち着いてきたので、不定期ですが、またぼちぼちとブログを更新していこうと思います。

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    2004年秋入学を目指して、大学院出願の最後の追い込みをしていた2004年元旦、本屋である1冊の本を買った。TOEFLに何回チャレンジしても、なかなか250点(昔のペーパーだと600点、現在のiBTだと100点相当)の壁が越えられなかった。出願先によっては、TOEFL250点が足切りラインのところがあったから、どうしてもこの点数だけは取りたかったけれど、出願締め切りを考えると、1月が恐らく最後のチャンスだった。藁にも縋る思いで買ったその本は、杉村太郎氏の「TOEICテスト900点・TOEFLテスト250点への王道」という本だった。

    杉村氏は、「絶対内定」シリーズの著者として有名で、日本で就職活動をしなかった自分はその本を使う機会はなかったけど、名前だけは知っていた。彼は、ハーバード大のケネディ行政大学院に留学したそうで、そのときの英語勉強法とその心構えなどをまとめたのが、購入した本だった。事前に見掛けたカスタマーレビューでは、この本を読んでも急激に点数が伸びるわけじゃないけど、でもやる気だけはみるみると湧いてくる、というものだった。実際に読み出したら、彼の巧みな話術に引き込まれ、あっという間に読み終え、そして、何が何でも絶対250点を取ってやる、という闘志が湧いてきた。

    その数日後、TOEFLを受けた。果たしてその効果があったかはわからないけれど、以前に受けたリスニングといくつか同じ問題が出てきたという幸運にも恵まれ、最後の最後でボーダーラインを越えることができた。その足切りラインの一つを課していたのが、自分が進学・卒業したジョンズ・ホプキンスだったから、この本に救われたというのは、誇張表現じゃないだろう。

    さて、無事にホプキンスへの進学が決まった2004年春、渡米までのあいだに、英語を集中的に勉強したいと思った。そんなとき、杉村氏のことを調べたところ、プレゼンスという、英語試験・英会話のコーチングスクールを開校していることを知った。早速説明会に登録して駆け付けた。多くの人は試験対策をメインに考えているからか、それとも時期的なものだったのか、その英会話クラスの説明会にはたったの4人しか参加していなかった。それでも、ご本人自ら、プレゼンスの理念を1時間超熱弁し、さらにその後には、それぞれ4名の個別相談にも乗ってくれた。そのときには、もう彼は既に有名人で、かなり多忙だったはずなのに。

    説明会というのは、基本的に勧誘の場だと思う。でも、それまでにしてきた自分の英語の勉強、そしてもうすぐアメリカの大学院に行くという一連の話をすると、杉村氏は、プレゼンスに入学する必要はないのでは、と言ってきた。彼の学校は、英語を教えるのももちろんだけれど、それ以上に、コーチングによって生活・勉強習慣を律することが目的だそうだ。そのため、プレゼンスに通って他人からのコーチングに頼るよりも、自分で自分を律して、アメリカの大学院を頑張って乗り越えて下さい、とのことだった。営業すべきところだろうに、彼からの真剣なアドバイスに非常に感銘を受けた。

    恥ずかしながら、大学院を終えた今でも、自分で自分をしっかりと管理できているかと問われれば、未だに No だと思う。でも、思い掛けず、数日前の彼の訃報を知ったいま、彼の真剣なアドバイスがまた心の奥底から蘇ってきた。47歳の死というのはあまりにも早すぎる。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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    結局、更新再開宣言をしてからも、ほとんど何も書けていませんが、ロサンゼルスに引っ越してきて新しい仕事が始まってから、早くも半年が経過しました。8人しかいないスタートアップ企業ですが、朝から晩まで働き詰めかというと、そういうわけでもなく、大学の研究室の延長線上の雰囲気で、それなりに和気藹々と楽しくやっています。元々が南カリフォルニア大学の研究室だったこと、なおかつ、メンバーの半数以上がまだ大学に所属しているので、いままで慣れ親しんだアカデミアの雰囲気を持ちつつ、なおかつビジネスも当然のことながらやっている感じです。小さな会社なので、自分自身のエンジニアとしての仕事の他に、趣味の延長線上でカメラマンっぽいこともしたり、学会への出張などで営業っぽいこともしたり、この先は PI (Principal Investigator) として研究資金申請書を書くこともありそうです。

    このように、大学院修了後もアメリカで働くには、それ相応のビザが必要になってきます。その王道(参照:アメリカの就労ビザが欲しければ留学せよ)とも言える、学生ビザ(F-1)、学生ビザ+OPT(就労許可)、そして就労ビザ(H-1B)と、この1年弱のあいだに切り替わりました。アメリカの大学院に留学後にアメリカで働きたいと思っても、米国永住権や市民権がない人には、ビザが大きなネックになってくるので、次回に自分の知っている情報をまとめて、今後の方の参考になればと思います。

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    アメリカの大学・大学院に進学後、現地で就職するとなると、永住権・市民権を持たない場合には、ビザが問題になってきます。最近1年弱のあいだに、学生ビザ(F-1)から F-1 + OPT(就労許可)、そして 就労ビザ(H-1B)と変わったので、これから数回に渡って、これらの事柄をまとめてみます。

    はじめに断っておきますが、これから書くことは、すべて私個人の知識・体験がもとになっています。出来るだけ、信頼のおける文献を当たってはいますが、必ずしも正確性を保証する内容ではありません。そのため、最終的には専門の方(大学の留学生課の専門資格を持った職員や移民弁護士)などに確認して下さい。


    ● ビザ
    ビザとは査証のことで、査証とは、「外国人の入国に必要な入国許可申請証明の一部」であり、「入国許可・在留資格とは別のもの」です(Wikipedia より)。


    ● 学生ビザ(F-1)
    一般的な日本人(アメリカ国籍や永住権を持たない人)の場合、アメリカの大学や大学院に来る際に、学生としてのビザが必要になります。いくつか種類がありますが、一般的には、F-1 ビザを取得することが多いはずです。F-1 ビザ申請のためには、受け入れ校からの書類(I-20)が必要になります。なお、I-20 は Travel Signature と呼ばれる、所属大学からのサインが必要で、アメリカ国外に出て再度戻る際には、少なくとも過去1年以内に取得したサインでないと、再入国が厳しくなります。これをうっかり忘れてアメリカ国外に行くことは、結構犯しがちなミスです(その際には、所属大学の留学生課に連絡して下さい)。

    F-1 ビザ保持者は、フルタイムでの滞在のみが許可されています。学業が主目的であるため、基本的に労働は認められていませんが、例外として、大学キャンパス内での仕事であれば、週に20時間まで認められています。学部生であれば、キャンパス内のブックストアやカフェテリア、図書館や留学生課での仕事などがあるでしょう。大学院生であれば、TA(Teaching Assistant)や RA(Research Assistant)もパートタイムとしての仕事に含まれます。RA の場合、実質労働時間が20時間を越えることは、特に卒業間近になれば一般的ですが、それでも形式上は20時間以内のパートタイム労働として区分されます。

    在学中に、キャンパス外で仕事をしたい場合、CPT(Curricular Practical Training)という特別な許可申請が必要になります。専攻に関連する職務内容であったり、CPT を通して卒業単位を得られること(PhD 課程の場合は例外)など、いくつかの制約が課されます。また、フルタイムで CPT をすると、その期間分が、卒業後に申請可能な OPT から差し引かるため注意が必要です。なお、CPT は所属大学の留学生課を通して許可されるはずですが、私自身は CPT をしていないため、詳しくはわかりません。


    ● OPT(Optional Practical Training)
    CPT は在学中のものでしたが、OPT は卒業後に申請できる労働許可です。一般的に、大学・大学院卒業後、すぐに就労ビザや永住権を得られることは非常に稀なため、一時的な労働許可をもらってから、就労ビザを取得することが多いと思います。その橋渡しとなるのが OPT です。OPT は、あくまで特別労働許可であって、ビザではありません。そのため、OPT 期間内であれば、卒業後であっても F-1 ビザのステータスを維持する必要があります。

    2008年春に、OPT の内容に大きな変更がありました。私が申請した2010年10月の時点では、下記のようなことが特に注意する点です。ただし、これらは思いつく事柄であって、これがすべての条件・注意事項というわけではありません。

    1. 基本的に最長12ヶ月間まで。ただし、特別な要件を満たした場合、最長29ヶ月まで更新可
      最長29ヶ月まで延長するためには、2つの条件があります。1つ目は、大学での専攻が STEM (Science, Technology, Engineering, and Math) 分野に当てはまることです。2つ目は、雇用先が E-Verify プログラムに加入していることです。E-Verify とは、アメリカ政府が進めている、オンライン上で管理する移民情報システムのことです。大企業ではまず例外なく導入されていると思いますが、中小企業では加入していないところもあるため、その場合は STEM 分野専攻であっても OPT の延長は認められません。
    2. 卒業90日前から60日以内の期間のみ申請可
      学部課程や修士課程の場合、卒業時期が明確であることが一般的であるのに対して、PhD 課程の場合、いつ本当に卒業できるかというのは、最後の最後までわからないケースが多いと思います。大学やプログラムによってルールが異なるでしょうが、博士論文を最終的に提出する日が卒業日と定めているような場合、OPT 申請をいつすれば良いのか迷うかもしれません。
    3. CPT でフルタイムとして働いていた場合、その期間分が差し引かれる
      これは先に述べた通りです。そのため、在学中に12ヶ月間、フルタイムとして CPT で働いてしまうと、OPT の分がなくなってしまいます。なお、その際、項目1で述べた2つの条件を満たした場合、29ヶ月に延長できるかはわかりませんので、各自調べてください。
      【追記】shima さんから貴重なコメントを頂いたので、そちらも参考にしてみて下さい。
    4. 申請から許可までは、最長で90日掛かる
      アメリカでも大企業であれば、日本のように入社時期があらかじめ大まかに定められている場合があるかもしれませんが、ジョブオファーが出たらなるべく早く働いて欲しい、というケースも多いのではと思います。その際に OPT が出ていれば良いのですが、OPT がいつ出るかわからない状況で就業開始日までに間に合わない場合、最悪の場合、ジョブオファーが取り消し(厳密に言うと、OPT が取得できることが前提のジョブオファーになる場合が多いため、取り消しではないかもしれませんが)になる可能性も否定できません。OPT の申請は、時期によって混み具合が異なります。卒業シーズンと重なると、審査に要する期間も長いのが一般的ですし、90日以上掛かることも稀ではありません。
    5. OPT の最初の12ヶ月のあいだに、無職の期間は最大90日まで認められる
      裏を返せば、OPT 交付日から90日より長い期間、就業できていない状況だと、アメリカを出国しなければなりません。これは、2008年春以前にはなかったルールのようです。
    6. OPT は F-1 の延長なので、住所の変更や雇用先情報などは、所属していた大学の留学生課に逐次報告する必要がある
      これは OPT を受け取った際に、所属している/していた大学の留学生課より言われるはずです。また、OPT の最中も F-1 ビザなので、1年以内にもらった Travel Signature が必要になります。

    次回は、H-1B のことに関して説明します。

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    前回の続きで、今回は H-1B という就労ビザに関してです。

    H-1B は、「特殊技能職」用の一時就労ビザです。就労許可が認められる特定分野において、学士号以上の学位を取得していることが条件です。また、H-1B は雇用主を通してしか発行されないため、ビザを申請するためには特定の雇用先が決まっている必要がありますし、転職等で雇用主が変われば、新しい雇用主を通して再度 H-1B に申請する必要があります。一般的に3年間のビザが発行され、最長6年までとなっています。

    H-1B で厄介なことは、年間発行上限(cap)数が設定されていることです。2011年10月現在において、年間(会計年度で決められている関係上、毎年10月1日〜翌年9月30日まで)の新規 H-1B 発給数は、全体で65,000と定められていますが、修士号以上の学位取得者には、さらに20,000件余分に認可されます(つまり、修士号以上の学位を持っていれば、一般の65,000件の方か、もう一方の20,000件のどちらかに応募可能)。

    この上限数の免除対象となるのは、大学等の高等教育機関や非営利の研究機関などに勤務する場合です。例えば、ポスドクや大学職員として高等教育機関に勤務される場合、この上限数や発行時期は全く関係ありません。また、二度目以降の H-1B 申請の場合も免除されますが、一度目に上限数制約下での H-1B 発行に限ります。例えば、大学勤務で初めての H-1B を取得したのち、一般企業に H-1B で転職する場合は、二度目の申請になりますが、一度目が上限制約下ではないため、転職する際には、上限数が課される H-1B 申請になります。

    先に触れた通り、H-1B は会計年度と関係があるため、上限数のもとで新しく発給された H-1B では、その年の10月1日以降から勤務可能となります。H-1B の申請受け付けは、その年の会計年度が始まる6ヶ月前、つまり4月1日(もしくは、4月最初の営業日)から応募可能です。10月1日よりも前に承認されたとしても、H-1B のビザで勤務できるのは10月1日以降です。過去には、受け付け開始日の4月1日の時点で、発給数よりも多くの申請書を受け取った年があり、その場合は抽選で選ばれました。ジョブオファーをもらっていても、ビザが下りずに働けなかった人もいたそうです。ですが、リーマン・ショック後は不景気のため雇用が減少しているため、なかなか上限数にまで達していないようです。参考までに、近年の状況は以下の通りです。
    ---
    2008年度:2007年4月2日の受け付け開始日に、発給数の倍以上の約150,000通の申請書を受け取る。その後2日間は申請書を受け付け、それ以降は2008年度の応募は締め切り。
    2009年度:最初の1週間で規定数に到達し、その後は受け付けしないと、2008年4月8日に発表。
    (2008年9月にリーマン・ブラザーズが破綻)
    2010年度:2009年12月22日に、ようやく規定数に到達。
    2011年度:前年よりさらに遅く、2011年1月26日に規定数に到達。
    2012年度:2011年4月15日の時点で23,500件のみ受理。いま現在の状況は、こちらで確認可能。

    確実に H-1B を取るためには、少なくとも半年以上前に雇用を確保しているのが望ましいのですが、近年の不況が、ビザの面から見ると良い方向に影響しています(そもそも、ジョブオファーがもらえないと、就労ビザの申請もできませんが。。)。アメリカ国外に住んでいる人が初めて企業用の H-1B を取得しようとすると、景気の良かった時代には非常に困難だったのですが、近年では10月1日以降でも申請可能なので、敷居は低くなっていると思います。もちろん、これからどのようになるかはわかりませんが。

    次回は、OPT と H-1B 申請で実際に体験したことをまとめてみます。

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    アメリカのビザの話からちょっと逸れるけど、今日、会社の同僚から、「日本の履歴書には、顔写真を貼らなければいけないのか?」と訊かれた。なんらかのウェブサイトで読んだそうだ。一般的に知られている(?)ように、アメリカの履歴書には、年齢、性別、顔写真はまずない。そのため、日本人がアメリカの履歴書を見てびっくりするように、アメリカの人が日本の履歴書を見るとかなりびっくりする。多人種国家でジェンダーフリー、そして年功序列制度がないため、それらの項目が必要ではなく、むしろ雇用側が「平等」に審査することを主張するためだと思う。でも、書いちゃいけない、とも聞いたことがない。例えば、会社の顔を背負って顧客と接する役職の場合、容姿やスタイルが良いに越したことはないのではないか、と同僚から出てきた。むしろ、そういう役職に応募するのであれば、容姿やスタイルをセールスポイントとして、写真を貼ってもいいのではないかと。どこまで本気で言っているのかわからないけど、確かに一理あるかもしれない。

    そこでふと思い出したのが、ちょうど1年前に、ジョンズ・ホプキンスの卒業生を招いて開かれた、ホプキンスでの就職セミナーでの話。ある卒業生曰く、(アメリカで就職活動をしているという前提で)、Google で自分の名前を検索してみなさい、と。このご時世、多くの Hiring Manager (日本で言う人事担当)は、インタビュー前の人物チェックとして、応募者の情報を、インターネットから集めるとのこと。実名が基本の facebook をはじめ、ブログや Twitter、大学卒業間もなければ、所属研究室での情報など、あらゆることが簡単に手に入ると。だから、見られたら困るようなことは、整理しておくように、というのがアドバイスだった。例えば、「見られたら困る」には、友達が勝手に facebook にアップロードした、酔っぱらったときの恥ずかしい写真なども入る。現に、そういうオンライン上の評判を管理・モニタリングするサービス(例えば、名前そのままの Reputation.com とか)まで出ている。

    こうなってくると、ネットでは匿名が多い日本の場合、応募者を検索しても、なかなか情報は得られない。逆に、ネットでも実名が基本のアメリカの方が、履歴書に顔写真なんか貼ってなくても、インターネットから色々な情報を入手することが可能になる。年齢はわからずとも、少なくとも性別とどんな人種でどんな容姿かはわかる。もちろん(建前上は)そういう情報で応募者を取捨選択・合否決定することはないと言っているけれど、いまの時代のアメリカでの就職活動では、日本の履歴書以上に個人情報を提供する可能性があるように感じる。

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