これまでにも何度か書いたけど,ジョンズ・ホプキンスには Peabody Institute,通称・ピーボディーと呼ばれる音楽学校がある.Wikipedia によれば,アメリカで最初の音楽学校(1857年創立,ただし 1977年から JHU に併設)であり,U.S. News のランキングでも TOP10 に入るそうだ.そんなことはここに来るまで全然知らなかったけど.日本人も少ないけど何人かいるようで,この前ピアノ専攻の日本人学部生にも会った.

そしてこれまた約1年前にも書いたけど,Shriver Hall Concert Series という年間コンサートがあって,昨年度は結局2回だけしか行けなかった.一番行きたかったユンディ・リのコンサートに行けなかったのがとても悔しい.

今年は40周年にあたるそうで,例年以上に気合いが入っているみたい.昨日が今年度の初公演日で,今回も rush ticket という当日割引券(学生は$8!).今回は Takacs String Quartet という弦楽四重奏のグループと Garrick Ohlsson というピアニストの二本立て.Ohlsson はショパンのピアノソナタ第3番ロ短調 Op.58 (WMA)という有名な曲を弾いた.大きな体格に似合わず指が凄い動きをしてたけど,ミスが結構あったり演奏スタイルがあまり自分にはしっくりこなくて,それほど好きにはなれなかった.と,演奏が終わった途端,結構な人数がスタンディングオベーション.そこまで素晴らしい演奏だったのか?と思って休憩時間にパンフレットを読んでいたら,彼は1970年のショパンコンクール優勝者だったことが発覚(同年2位は内田光子).ついでに,5年ごとに開かれて今年はいままさに開催中.彼の演奏が終わったら帰った人がちらほらいたけど,TAKACS というグループの方がいい演奏をしていたような気がする,まぁあくまでまったくの素人意見だけど.さて,今シーズンは何回行けるだろうか.

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数ヶ月前,日本の博士号取得者の実態を揶揄した『博士が100にんいるむら』というウェブサイトが,その実情を知る人たちの間で大きな話題を集めたけど,アメリカでも大学院生を茶化した番組がありました.有名なマンガ,The Simpsons という番組の一説より.
http://philz.no-ip.org/grad.mpg (スクリプトを見たい方はこちらへ.)
違う点は,日本の場合は博士号取得者(つまり大学院を出た後)に関してだけど,アメリカの場合は現役の大学院生を題材にしてるところ.

これに関連して.shima さんが『日米の博士号取得者のキャリアパス』というエントリーで面白い報告書を見つけてきている.アメリカに関しては,確かに良い面ばかり書かれている気がするけど.実際の状況はどうなのか,おそらく4~5年後に自ら体験する予定.

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ここボルチモアにある大きなアジア系食品店はハナルンとロッテ(ともに韓国系のお店).今まではいつもハナルンに行ってたけど,調べてみたらロッテもハナルンの近くだった.1年ちょっとして,ようやく本日ロッテデビュー.

ロッテワールドとか韓国に行ったときに見たロッテデパートの印象が強かったのと,さらに Lotte の綴りが L から始まるから,もともとは韓国の会社なのかと思ってたけど,創業者の重光武雄(辛格浩)さんが在日韓国人だからだそうで,会社自体は日本発みたいだ.詳しくは Wikipedia にて.

ハナルンは韓国人を中心に結構多国籍な客層だけど,ロッテは韓国人がかなり多かった.規模としてはハナルンの方が少し大きそう.ロッテは通路が狭くて,買い物カートがすれ違えない場所が多くて不便.そしてロッテは店内中で韓国のにおいがした.うまく言葉では言い表せないけど,釜山に行ったとき同じようなにおいがした.

大学の卒業旅行で友達と韓国に行ったけど,そのときゆず茶をお土産に買って帰った.友人の一人が焼酎お湯割りにゆず茶(=ゆずジャム)を入れると美味いと言って,それ以来,彼の家ではゆず茶焼酎お湯割りが大流行になった.今日ロッテでゆず茶を発見し,隣の酒屋でソジュ(韓国の焼酎)を買い,まだちょっと冬には早いけど,一足お先に懐かしい味を堪能.日本の居酒屋にあれば,甘いお酒好き(特に女性客)にはかなり大人気だと思うんだけど.ゆず茶が手に入ったらぜひお試しください.

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アメリカの大学・大学院に在籍している日本人なら知らない人はいないであろう,ボストンキャリアフォーラムという,日本語と英語が話せるバイリンガルのための最大規模の就職フェアが毎年10月にボストンで行われている.去年,なぜか登録もしてないのにキャリアフォーラムの案内ハガキが届いた.

日本で一般的に行われる就職フェアとの大きな違いは即決性だそうだ.通常,学部卒・院卒見込みの人が日本で就職しようとすると,エントリーシートの応募に始まって,入社試験や何回も面接があるそうだけど(未経験なのでわかりません),ボストンキャリアフォーラムではその場で内定が出ることも珍しくないらしい.

また,これもどこかで読んだ留学生の感想だけど,日本語も英語もあんなに堪能な日本人が一同に介する様は圧巻だそうだ.もちろん日本人のみならず,日本語の話せる他国の学生も集まる.さらに,KING さんによれば日本から参加するバイリンガル学生もいるとのこと.

今日,そのキャリアフォーラムの告知が留学生オフィスから回ってきた.開催日は10/21(金)~23(日)の3日間,既に2週間を切っている.これに参加するために一定の旅費を負担してくれるトラベルスカラーシップの応募期間は8/2~10/4,つまりもう締め切られている.何もないよりはマシだけど,いくらなんでも遅すぎる気がする.でも一つだけ興味深いリンクが張られていた.この動画で,話に聞いていた雰囲気がちょっとだけわかった気がする.

ここを見ている参加者もいると思うので,中間試験とかぶって大変だけど頑張って下さい.

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ウェブサイトをリニューアルしようという構想自体は今年5月からあったけど,なんだかいつも通りずるずると間延びして,気が付いたらもう10月も中旬になっていた.Movable Type という,要するに今話題のブログを作るソフトで全体を再構築し直したけど,日付表示を含めて英語・日本語が混ざっていたり,テンプレートは標準のものに少し手を加えた程度なので,なんだか中途半端な感が否めない.でも,とりあえずこんなところで.不具合を発見したらご連絡下さい.

以下,今回お世話になった情報.バージョンは Movable Type 3.2 英語版です.

以前 Amazon で他の本を買ったついでに Movable Type の本も買ったけど,巻末のテンプレートタグ一覧が見やすかった程度であまり役に立たなかった.バージョンが3.2に上がったので,そのテンプレート一覧も十分ではなかったし.こういう,バージョンアップが早いものは,本よりもそれこそブログの方が情報量も多くて早い.

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あと煩わしいかもしれないけど,Google の広告を入れました.もし年間$100以上副収入があるようなら,サイト運営費(約$100)は頂いて残りは赤十字かどこかに寄付しようかと思っています.

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2年目を迎えて,ジョンズ・ホプキンスの日本人友達が増えてきた.そしてブログやメーリングリストなどを通じて,同じメリーランド州にあるメリーランド大学 (University of Maryland) の知り合いも何人かできた.明日17(月)は,自分が通うホームウッドキャンパスは秋休みなので,みんなに声を掛けてミニ日本人会を開いてみた.場所はもちろん日本食レストラン.以前,学内院生用月刊新聞みたいのでおすすめされていた,Edo Sushi に行ってみた.

集まったのは JHU 関係者7人と UM 関係者4人の計11人.お店に予約の電話を入れたときは対応がいまいちだったけど,実際に行ってみたら電話の主は非常に丁寧できめ細かい接客をしてくれた.料理も美味しかったし,気兼ねなくみんなで日本語を話せたし,かなり満足.研究留学でメリーランドに来られる方は結構多いけど学生は少ないので,ゆくゆくはボルチモアの日本人学生会みたいのが作れればいいなと思う.

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先週の土曜日の話だけど,1年4ヶ月してようやく Farmers Market デビュー.この Farmers Market というのは,地元の人たちが採れたての新鮮な野菜や果物を安く売る朝市みたいなもので,毎週土曜日に近くの一角で開かれている.去年の夏,友達から話は聞いて知っていたけど,いつも気が付いたら土曜の昼過ぎとかだったので,結局一度も行ったことがなかった.先週土曜も9時起きだったけど,たまたま Farmers Market のことを思い出したので,9時半過ぎに行ってみた.…車で.

朝7時から昼12時までやっているようなので,9時45分頃に着くと既にもうピークは過ぎた感じ.野菜がメインで果物は少ないかな.他にはパン屋やどこかの伝統料理というか郷土料理みたいな惣菜のお店も出ていた.値段も安く,しかもいくつか買うとおまけもしてくれる.ここらへんは地元民ならではって感じがする.

今回一番びっくりしたのは,茄子を買おうとしたら "male or female?" って訊かれたこと.なんと茄子には雄と雌があるそうだ.雄の方が種が少なく,形が細長い.雌はちょっと小太りみたいな感じ.へー,と思ったら回りの通行人も集まってきてみんなへーって顔をしてた.いま Google で調べてみたけど,日本語サイトで茄子の雌雄に関して書いてあるところが見当たらなかった.茄子の種類が違うから?一応,英語サイトでは見つけたので参考までに

この他にも緑ピーマンでも赤ピーマンでもない紫ピーマン(←元は黄色で次第に紫に変化.料理の彩り用らしい.)とか,ハロウィーンが近付いているから定番のでっかいかぼちゃとかも.偶然,今年1年目の F さんに遭遇.疲労困憊の毎日なようだ.そしてふと,あのかぼちゃって食べられるの?と訊かれた.なんだか食べてもあまり美味しそうに見えないけど,どうなんでしょう?

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昨日夕食を食べながらテレビを見てたら,Comcast というケーブルテレビの会社が面白い CM を流してた.ブロードバンドの回線速度が速い(と言っても下りで 6Mbps)というのを宣伝するもので,オフィシャルサイトで動画が見つかるかな,と思ったけど残念ながらないっぽい.その代わり,Google Video という,動画専用検索を発見.キーワードで funny とか入れると面白い動画が結構出てくる.例えば, あと Nationwide という会社,一般から公募したと思われる(保険に関連するであろう)30の面白い動画を公開している.ここから入って,一番左の WATCH THE VIDEOS をクリックすると見られます.以前日記にロボットの話で書いたと思ったけど見つからなかったので,同社の面白い CM 特集も.

●過去の関連日記 Can you push up like that?

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ねずみが苦手な方は今回はパスして下さい.

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インターネットの普及で,海外にいてもニュースやウェブサイトを日本語で読むことはできるけど,本を読みたいとなると話は別で,日本語の本はなかなか手に入らない.新刊となると高いお金を払って買うしかないと思うけど,古い本でも構わないという人にお勧めなウェブサイトがある.かなり有名らしいので既に知っている人も多いかもしれないけど,最近友人から教えてもらった青空文庫.ここには著作権保護期間の切れた作品が置かれていて,いま現在約5,000弱の作品がある.(怪しげな響きだけど)「工作員」と呼ばれるボランティアが実際に入力・校正に携わっているそうだ.

パソコン画面上だと読みづらいし,もともと縦書きだったものを横書きで読むのも違和感がある,といった場合,これまた優れたソフトウェアがたくさんある.テキストビューワーにて,Windows や Mac に始まり,各種OS・デバイス用のアプリケーションが比較紹介されている.さらに iPod 用まで出ている.携帯電話や iPod だとかなり読みずらそうだし,そこまでしなくてもって思うけど,普段手放さないものだから活字離れ解消に役立つとか役立たないとか.

日本から本を持って来ようとすると重いしかさばるし,海外で日本の本を買うと高いので,海外在住者にとってこういうのはとっても嬉しい.実際に青空文庫を支えてる方や,それを読みやすくするためのアプリケーションを無料で配布している方,本当にすごいなぁの一言です.

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今日は今学期唯一の中間テスト.唯一といっても履修してるのは2科目だけで,もう一方は期末のみ.結構入念に準備したつもりだったけど,例えるとホームで格下相手に引き分けたような出来だった... 宿題は頑張ってるから貯金はあるけど,ちょっと痛い.まぁ,まだまだ折り返し地点.

先週からアドバイザー(=指導教官)が本格的に復帰.8月上旬に女の子を出産し,当初は1ヶ月後の9月上旬復帰予定だったけど,赤ちゃんをみる人たち(先生と先生の旦那さんのそれぞれの両親)の都合で少し遅れた.とは言っても,9月は大きな学会の〆切が2つあったので,学生とは電話・FAXを駆使して論文添削をしたり,10月上旬も結構大きな grant proposal (研究費の申請書)も書き上げていたので,学校には週1~2回しか顔を出していなかったけど,家では相変わらず働いていたみたいだ.そんなわけで先週から研究室全体のミーティングと学生との個別ミーティングがスタートし.そして今日,自分にとっては約3ヶ月ぶりの個別ミーティング.3ヶ月分の成果をどう問われるかちょっとびくびくしていたけど,無難に報告終了.あとは研究プランと1月末に迫った Qualifying Exam について話し合った.今後のプランとしては,まず Qualifying Exam を通ることが最重要事項で,あとは先月自分はどこにも論文を出していないので,2/15〆切の学会目指すことに決定.うまくいけば来年10月は初めての中国は北京へ.アドバイザーは既に行く気満々.まぁ,まだまだ先だけど,〆切まではそう遠くない...

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先日紹介した Google Videorobot とキーワードを入れてみたら,なんとも面白い動画が見つかった.これまでにも何回か書いてるけど,いまの研究で da Vinci Surgical System という遠隔操作の手術支援ロボットを使っている.その da Vinci を使った手術がライブ中継されている OR-Live というウェブサイトに辿り着いた.医師が実際に患者さんの体を使って説明しながら手術するので,同意の下とは言え患者さんにはちょっと気の毒だけど...一例として,バンダービルト大学(Vanderbilt University)での手術例.本編,予告編,医師のコメントの動画が見られます.

この da Vinci を作っているのはカリフォルニアにある Intuitive Surgical という会社で,昨日,2005年度第3四半期(7~9月)の決算が発表されて,なんと昨年の同時期と比較して純利益が3倍以上だそうだ.それを受けて,株価も一気に$75から$90に上昇チャートを見ると2005年の快進撃が一目瞭然.ちなみに1セット約1億円の da Vinci が2005年7~9月だけで30体も売れたとのこと(昨年同時期は18体).現在の da Vinci は実際に手術をするロボット側からの反力が伝わらない視角によるフィードバックだけなので,いま多くの研究者が目指している力覚フィードバックが実装されたら,もっと桁違いに大きな市場になりそう.

●過去の関連日記
The da Vinci Surgical System

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今朝知ったけど,昨日,名古屋から日本人の方が訪れていたそうだ.ホームウッドキャンパスには貴重な日本人訪問者なので,せめて声を掛けてくれればよかったのに.先生なのか学生なのかさっぱりわからないけど,わざわざ羊羹を差し入れして下さった.こういう気遣いは日本人ならではだなぁ,と大変感謝する一方,名古屋からならういろうなのではと思いつつも,美味しく頂いた.栗ようかんはよく見かけるけど,栗きんとん羊羹なんて初めて聞いた気がする.岐阜にある松月堂という,栗のお菓子が名物のお店らしい.

この栗きんとん羊羹とは何かを説明するとき,中にマロンが入ってると言ったら誰も理解していない雰囲気.あれ?と思ったら,あぁチェスナッツのことね,と一人が気が付いた.恥ずかしながらマロン (marron) がフランス語だと今日初めて知った.マロンケーキとか,いま旬なグループ Maroon 5 ですっかり英語かと思い込んでいた.ちなみに英語では maroon で,栗自体ではなく栗色を指し,栗は chestnut.確かに言われてみれば気が付く.Wikipedia には和製英語と誤解される和製でも英語でもない外来語の例に載っていた.

上記リンクの和製英語,結構色々と参考になる.リンクフリーもあるし,フリーマーケット (flea market) も載っている.フランス語 marche aux puces を英訳した,蚤の市の意だそうだ.日米には,free market と書いてあったらお金を払わないで何でも持っていっていいよ,と言ってた講師がいた.

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11/2(水)の話だけど,アメリカの大学院生の間では有名なマンガ,PhD Comics の作者 Jorge Cham (以下,ホーヘイ)がホプキンスにやって来た.毎月院生向けに発行される The Grad News に載っているので,結構毎月楽しみにしている.

今までどんな人が作者なのか知らなかったけど,来たのは若い20代後半のイケメン青年だった.そして彼自身はスタンフォードの機械工学科で PhD を取っている.冒頭で流された研究紹介で登場した Sprawl Robot は結構有名なロボットで,まさか彼がこの研究に携わっていたとはかなり予想外だった.ちなみに当時のホーヘイ(一番右)はちょっと20代前半には見えない... そしてスタンフォードの機械工学科といえば,自分の指導教官(以下,アリソン.名前のとおり女性です.)も同専攻出身.なんで彼女のオフィスドアに PhD Comics の Motivation Graph が貼ってあるのか,ようやく一つ目の謎が解決した.

ホーヘイがスタンフォードの大学院に入学した1997年から書き始めたそうで,当初は身内のみに配布していたのがどんどん広まり,今ではアメリカ以外でも紹介されてるそうだ.月240万ページビューとのこと.そもそもの動機は,世の中に色々な人を題材にしたドラマやマンガがあるけど,大学院生を題材にしたものがほとんどなかったから,とのこと.確かに院生の日常はルーチンワークの繰り返しだから,あまり面白くならない.もう一つの理由は,ストレスが溜まる大学院生活を,もっと気張らずにリラックスして,The Power of Procrastination を取り入れながらやっていこう,というメッセージが込められている.procrastination を辞書で調べると,『ぐずぐずすること,遅延』などといった訳が出てくる.彼は procrastination は laziness (怠惰,不精)とは違うと主張していた.The American Heritage Dictionary では,

To postpone or delay needlessly.
と書かれていて,needlessly (不必要に)というところを彼は強調して笑いを誘っていた.
●参考:Procrastination Definition

この背景に,アメリカのトップスクールでの熾烈な競争がある.学部生は良い成績を取って良い大学院に進むために競争がすごいのは知っていた.ホプキンスでも,プリメド(premed)と呼ばれる生物や化学,心理学などを専攻し,主にメディカルスクールを目指す学部生の競争は凄まじいそうだ.大学院でも優秀な学生が集まる UC Berkeley などでは,次のような調査結果がある.

A recent survey by U.C. Berkeley found that 95% of all graduate students feel overwhelmed, and over 67% have felt seriously depressed at some point in their careers.
出典:PhD Comics
意訳すると,95%の院生は多くの宿題や熾烈な競争に凹んだ経験があり,67%はかなり精神的に落ち込んだことがある,とのこと.そういう現状を,この PhD Comics を読んでもらって少しでも改善したい,という想いがあると言っていた.

ホーヘイ自身が大学院で6年間過ごして博士号も取っているので,学校や分野によって違えはあれど,多くの大学院生の共感を呼び,これだけの人気があるのだと思う.約1時間のトークショーは最初から最後まで笑いが絶えずとても楽しかった.そして最後に設けられた質問コーナーで,ある学生から「このマンガに登場する Cecilia という女の子が身近にいる誰かに似ている気がするんだけど気のせいか?」という質問が出た.というのも,特に初期の頃のセシリア,自分の指導教官のアリソンにかなり似ている.去年初めて彼女のオフィスを訪れたとき,オフィスのドアに貼ってあった PhD Comics のセシリアを見て,アリソンが自分で描いた自画像なのかと思ったほど.彼の回答は,アリソンからちょっとはヒントを得ているけど基本的には別人だとのこと.アリソンとホーヘイは同じ研究室仲間だったそうだ.なんでセシリアとアリソンが似ているのか,長い間疑問だった二つ目の謎がようやく解けた.

最後に付け足すと,彼はスタンフォード卒業後プロの漫画家としてやっているのかと思ったら,いま現在カルテックの有名なロボティクス研究室でポスドクとして働きながら PhD Comics を描き続けている.こういうタイプの研究者は日本ではなかなかお目に掛かれない気がする.

【追記】

  1. PhD Comics でキャンパス巡りトークもマンガにして描かれている.今回のホームウッドキャンパスの内容は割愛されているけど,11/4(金)のメディカルキャンパスでの感想は描かれている...
    ↑勘違いでした.ダブルセットで載りました
  2. PhD Comics 読者からもらう4種類のメールを説明する動画(Quick Time).

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Introduction to Robotics: Mechanics and Control
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ロボット工学の有名な入門用テキストに Introduction to Robotics: Mechanics and Control,著者の名前を取って通称 Craig Book がある.1989年の第2版以来となる第3版が今年5月に発売された.春セメスターで取った Introduction to Robotics では A Mathematical Introduction to Robotic Manipulation,著者3名の頭文字を取って通称 MLS Book を使った.Craig では運動解析に昔ながらの D-H parameter を使っていて万人向けの教科書だけど,MLS は最近広まりつつある twist, wrench, screw と言った概念を導入している.だから改めて Craig Book を買う必要はないんだけど,以前日記で紹介した安く教科書を買えるオンラインショップを見ていたらかなり安く売っていたので注文してみた.定価$80,売値$16.21,なんと約1/5の値段.配達に25~45日も掛かると書かれていたけど,まったく急ぎではないので全然気にしていなかった.

そして本当に1ヶ月以上掛かって本日ようやく到着.…でも,なんだか変.北京から??

表にも数箇所継ぎ接ぎが見えるけど,裏返してみると継ぎ接ぎだらけ.RECEIVED IN BAD CONDITION AT _____ と赤スタンプが押されている.途中で破けたのか,アメリカ入国時にチェックされたのか... そして恐る恐る中を開けてみた.出てきたのは…

写真が意味不明,著者は J. が入ってる人ってことしか判別不能,そして『机器人学●×』と言われてもまったくわからない.これは間違いなのか,本当に注文した本なのか?本を開いて前書きページを見てみると,

どうやら中国人が必要なようです.でもよく見ると,Introduction to Robotics: Mechanics and Control, Third Edition と書かれている.どうやらこれが注文した商品らしい...

春セメスターで AI の授業を取って,その教科書 Artificial Intelligence: A Modern Approach (AIMA) という本も同じところで買ったけど,その時は表紙と紙がちょっと安っぽいくらいで全然問題なかった.結局,今回は中身は普通の英語テキスト(索引は英中二ヵ国語対応)だから,まぁ問題がないと言えば問題ないに違いないけど.オンラインで安すぎる本を見つけた場合,ちょっと覚悟を決めてから購入ボタンを押して下さい.

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この前探していた Comcast の CM でやっているのは スピードスタックス (Speed Stacks) と呼ばれるスポーツの一種だそうだ.結局 CM は見つからなかったけど,そのスピードスタックスで世界新記録を達成する動画を見つけた.要するに Comcast のインターネットを使えばこんなに速いですよ,ということらしい.下りで 6Mbps だけど.

これを見つけたのはスピードネーターというところだけど,ざっと眺めていたら日本で話題になっているらしいマジシャン・セロの動画をいくつか発見.なんだか今までのマジックとは根本的に違う(ように見える)のばっかりで,ラボ仲間と昼飯を食べながら,みんなで目を丸くしながら見ていた.一体どうやってるんでしょう?

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CNN はアメリカの有名なニュース専門チャンネルで,24時間ニュースだけを放映している.いわゆるニュースの時間帯以外でもいつでも見られるからいいかもしれないけど,情報の垂れ流しと言うか繰り返し同じ映像を流すので,ある意味洗脳効果があるようにも感じられ,あまり好きじゃない.

今日たまたまつけたら,Undercover in the Secret State という特集で,北朝鮮の貴重な映像を放映していた.CNN のみと言っていたので,日本では見られない気がする.というわけで,動画のリンクを下記に張っておきました.

<注> 最初約10秒の CM が流れます.

【追記】
CNN だけと言ってた気がするけど,Channel4 というところで1ヶ月ほど前に放映されたようです.
Miscellaneous Thoughts:北朝鮮に関するChannel 4の番組

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この前ホプキンスにやってきた PhD Comics の作者が,JHU の様子を描いたコメントを載せている.それによれば,ここ JHU の大学院生が TA/RA としてもらう給料は結構少ないそうだ.他校のデータを知らないからよくわからないけど,確かに家族と一緒に住んでいる留学生はかなり大変だと前々から思っていた.

某衆議院議員じゃないけどざっくばらんに話すと,今年度自分が RA としてもらっている給料は年間$21,000(もちろんボーナスは出ません).12で割って$1,750/月,ここから連邦税 (Federal Tax) と州税 (State Tax) が毎月$300強引かれるので,手取りが$1,450弱になる.昨年の小遣い帳データによれば,自分の出費は月々$1,200±$100くらいだった.これに自動車の保険(まだ免許取得1年目なので半年で約$1,000)と日本帰国を年1~2回とすれば,それでプラスマイナスゼロくらいな気がする.車も持たず母国へも帰国しなければ,留学生が夫婦でも辛うじて生活していけるかもしれないけど,やっぱり結構厳しい.日本の大学院生からすれば,授業料免除の上仕送りなしで自活できるのでこれで文句を言うなんてとんでもないと思うかもしれないけど,アメリカの学生はそうじゃないようだ.

話が結構ややこしいので簡単にまとめると,まず,全米自動車労働組合 (UAW) が中心になって TA/RA の組織化を図っている.一方,全国労働関係局 (NLRB) に私立大学の TA/RA の団結交渉権が委ねられていて(州立大学は各州によりけり),長い間 NLRB は大学院生にこの団体交渉権を認めていなかった.これが2000年に方針転換し,私立大学の大学院生を労働者と認定し,大学院生の労働組合が認められた.ところが近年再び組織化にブレーキがかかり,2004年7月13日,TA は労働者ではないという判断が下される.これを受け,各私立大学ではストライキが起きた.イェールやコロンビアのように自主投票の末,大学に組織化を求めるところもあった.ニューヨーク大学では NLRB の決定を受け,今年6月に組合承認取り消しを決定.ところが,大学院生をはじめ,教員なども大学の方針を批判したことから,大学側が『新労働協約案』を UAW に提示し48時間以内の回答を迫り(交渉の余地なし),結局 UAW は受け入れ拒否.そして2005年8月5日,ニューヨーク大学は UAW と今後の労使交渉を行う意思がないことを表明.そして11月9日朝,約500人の学生がデモ行進を始め,大学側が『誠意のある』対応をするまでの無期限ストライキを開始.その間,ストライキに参加している大学院生は TA や RA の仕事は一切行わず,クラスによってはキャンセル(でも,大学側が代わりの TA を補充予定)や学外で授業を開くとのこと.一方大学側は,もはや労働組合はないので正式なストライキではない,TA/RA は働く義務があるためこれは非常に遺憾である,と言っている.現在もスト続行中の模様.かなり内容を端折っているので,わかりづらかった方,より詳しい背景を知りたい方は下記リンク(上記3つは同一サイト)へどうぞ.

RA は指導教官から出る場合が多いのでこれにはあまり該当しないと思う.まして自分の場合,今年6月からようやく給料が出るようになったので,仮にそれが TA として働いて出るお金であっても,こんな行動はしない(というかおこがましくて出来ない)と思う.明日が期限に迫ったヤンキース・松井選手の交渉を見ていても思うけど,確かにはっきり主張することは大事だと思うけど,なんだかここまでやるのはどうかと思ってしまうのは日本人的発想なんだろうか?ちなみに給料は大学周辺の物価をもとに決まることが多いらしいので,一概に金額の多い少ないだけで他大学よりも良い・悪いというのは決められない.同じ学校内だったら,他専攻より少ないのは悔しいかもしれないけど.


●参考
New York University: GA/TA Issues
GSOC/Local 2110 UAW
ミシガン日記: ストライキ
IPSO FACTO: イェールとコロンビアの自主投票の件 (エントリーの後半)

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タカラから発売されている『ウォーキービッツ』というカメのおもちゃが TIME 誌の Best Inventions 2005 の一つに選ばれたそうだ.タカラはバウリンガルに続いて二度目の受賞.1,344円なので,ちょっとしたクリスマスプレゼントにいいかもしれない(でも品薄・在庫切れ状態らしい).その他の受賞ロボットは,下記の通り.


  • ApriAlpha / 東芝
    ホームロボットのコンセプトモデル.丸いロボットは話者の方向を特定でき,背の高い方は体形や服装をもとに人込みでも人(=ターゲット)を特定できる.過去の日記参照.

  • iCat / Philips Research
    人間の声を認識(マルチリンガル)し,表情で感情を表現できる.現在は研究用プロトタイプのみ.

  • nuvo / ZMP Inc.
    これまでに何回か紹介した,世界初の一般家庭向け人型ロボット.過去の日記参照.

  • PBDR (Partner Ballroom Dance Robot) / 東北大・小菅研,野村ユニソングループ,有限会社トロワゾ
    愛知万博にも出展されていた,世界初のダンスパートナーロボット.CNN に出てたのは初めて知った.東北大の綴りが Tokhuro University と間違ってるけど.

改めてこうやって見てみると,やっぱりエンターテイメントロボット分野では日本が突出している.

● 参考ニュース
世界を癒やして「発明王」 タカラ、2度目の栄誉 米タイム誌選出
スタート合図は“甲羅をクリック”~タカラの小型亀ロボット

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留学しようと決めた大学4年の秋,当時の大学指導教官から紹介されたのが東京は四谷にある日米会話学院,官庁や企業研修で定評のある1945年設立の語学学校だ.入学当時は標準的な大学生レベルからスタートだったけど,1年半でアメリカの大学院に合格できるまでレベルアップした.でも日米で学んだことは,テストスコアアップよりむしろアメリカの実生活や大学での過ごし方に役立ってる気がする.

在籍していた夜間総合英語科は入学から卒業まで2年間(当時は半年×4期)のカリキュラムで,毎日平日夜6時半から9時まで授業があった.ちゃんとクラス制になっているので,本当に『学校』みたいな感じだった.学校帰りの大学生や仕事帰りの社会人がほとんどだったけど,みんな目的意識がしっかりしていているので出席率も高かった.クラスメートから非常に刺激を受けたのを覚えている.

クラスごとに『担任の先生』もいて,最後の半期にお世話になった先生はいまでも交流が続いている.そしてその先生が英語教授法に関するワークショップに参加するため,なんとボルチモアにやって来た.出身がお隣のペンシルベニアということもあって,ワークショップの後は親戚巡りをし,1週間の滞在はかなり慌しかったようだ.それでもわざわざ時間を割いて近くまで来てくれて,自分の渡米以来1年半ぶり,しかもアメリカで再会を果たすことができた.2年前,ちょうどその総合英語科に在籍していたときは,出願準備に追われて自分の将来がどうなるか全然わからなかったので,まさかその2年後にアメリカで再会するなんて夢にも思わなかった.

お世話になった先生に恩返しをするというのは,技量的にも機会的にもなかなかできることじゃないけど,そのうちの一つに『頑張っている姿を見せること』が当てはまると思う.そういう意味で,今回は語学学校の先生に『恩返し』が出来た気がする.彼から学んだことをアメリカで実践していることが,何よりのプレゼントだと思うから.となると,次なる目標は国際学会に出て大学時代の恩師と会うことだろう.当面の目標にしている学会の〆切まで日程的に厳しいけど,なんとか結果を出して,また『恩返し』ができれば,と思う.

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一昨日,友人から Nature 2005年11月17日号に掲載されている記事の転送メールをもらった.いま現在留学中の学生や留学を目指している人は,ぜひとも自分で Chinese students in the US: Taking a stand (PDF / Full Text) という記事を読むことをお勧めします.中国人がアメリカに大学院生・ポスドクとして留学することで直面する問題が書かれているけど,多くの留学生が少なからず共感する部分があると思う.

簡単にまとめると,まず一つが,非英語圏から来る多くの留学生が直面する英語・カルチャーショックの問題.先週,去年 ESL でクラスメイトだったベトナム人に久しぶりに会った.1年数ヶ月経ってようやくアメリカの生活にも慣れてきた,と言っていた.そのとき彼が「日本とアメリカじゃほとんど文化的差異がないからいいよね」と言っていたのが印象に残っている.今まで日本とアメリカが同じなんて考えたこともなかったけど,確かにベトナム他,発展途上国からの留学生は,日本人以上にアメリカでカルチャーショックを感じるのかもしれない.

二つ目は生活資金の問題.これまでにも何回か書いているけど,アメリカの大学院(特に PhD 課程の場合,ただし専門職系大学院は別)で授業料や生活費を自腹で払っている人は非常に少ない.留学生の場合,外部からの奨学金をもらっていないと,専攻や指導教官を変えるのが非常に困難である.なぜなら,所属を変える=新たな資金源を探す必要があるからで,これはかなり難しいことだと思う.そうなると,我慢して居残るか母国に帰るかのどちらかである.こういうとき,良い指導教官にあたるかどうかで状況が大きく異なると思う.

Nature には,不当な差別を受け退学処分になりそうだった中国人が,大学当局に抗議したことで資金問題も解決して転学科することができた話が書かれている.だから,同じような状況に陥ったとき,泣き寝入りせずに自分の意思を声高に主張することが重要であると.アメリカでは自分の意見を主張しないと何も始まらない,ということを改めて感じた.

● 参考記事
life@MIT: 研究テーマ
Nature: As one door closes... (PDF / Full Text)

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our great chef and the hot statistician

右手前のハムっぽく見えるのが自分用の七面鳥.鳥皮が嫌いなので.

毎年11月第4木曜日は Thanksgiving Day と呼ばれる感謝祭.昨年は指導教官の家に招待されて,ラボ仲間と一緒にアメリカの伝統行事を楽しむことができた.今年はニュージャージーのいとこ宅にお邪魔して昨年とはまた違った感謝祭を楽しめた.こういうとき,アメリカに親戚がいる自分はとっても恵まれてるなぁと思うし,わざわざ誘ってくれたいとこ夫婦にも非常に感謝.せっかくの連休だからのんびりと過ごしたかったけど,最近忙しくなってきたこともあって宿題を持参.ほとんど手伝いもせず,なんだか食べて飲んで帰ってきただけの感じがする...

感謝祭の翌日は Black Friday と呼ばれる買い物日.去年は当日に初めてそのことを知ってセールを逃したけど,今年はこの日にテレビを買おうと企んでいた.テレビはちゃんとあるし問題なく動くけど,入力・出力端子が一切ない.すると,いとこの旦那さんが RF Modulator というのを教えてくれた.新しいテレビなんかよりこっちの方がよっぽど安いと.これを使えば入力端子を増設した感じになって,DVD プレーヤー等が繋げるようになる.確かに仰るとおり.と,そこで一旦は早朝セールに行くことは諦めたけど,木曜夜に色々な広告を眺めていたら,なんだか購買意欲を煽るような商品が次々と目に飛び込んできた.結局夜1時前に就寝するも目覚ましなしで朝5時前に飛び起き,無線 LAN キット$14.99勉強机用椅子$34.99を購入してきた.大手小売店だと早朝5時開店も結構あったけど,5時半にいとこ宅を出たときはまだ真っ暗で車が一台も走ってなかった.これはもうちょっと寝ててもよかったかなと思ったけど,幹線道路に出てみたらすごい車の数でしかもみんな飛ばしまくり.駐車場も一杯で,止めるのに長蛇の列.でも目的の商品が無事手に入ったからよかった.

ちなみに今日ニュースを見ていたら Cyber Monday の様子を放映していた.感謝祭明けの月曜日にはオンラインショップが大幅値引きをしてかなりの売り上げを稼ぐので,そう呼ばれるとのこと.あと,去年アドバイザー宅で揚げた七面鳥を食べたけど,最近は結構増えてきてるらしい.でも調理法に注意しないと大火事を引き起こして,家が焼失するような事件も増えてるそうだ.

● 参考:ブラックフライデーの様子
一触即発!激しくブラックフライデー@ウォルマート

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春セメスターの最後は怒涛の課題ラッシュと成績の危機的な状況でかなり濃い1ヶ月を過ごした.その経験を活かして今学期は2科目のみ履修にとどめた.両方とも毎回結構な課題量だったけど,本日めでたく Adaptive Systems の全課題終了!あとは Final Exam のみ.中間試験がなかった分& closed-book, closed-note (=持ち込み一切不可)だからかなり大変そうだけど... でも Adaptive Systems ともう一科目の Linear Dynamic Systems の期末が15(金)と19(月)と間隔が空いてるのはちょっと救い.

ところが今回問題なのは期末試験の方じゃなくて,今後の日程.書き出してみると,

  • 12/6: ラボプレゼンテーション
  • 12/15 & 19: 期末試験

  • 12/26~1/5: 個人的な冬休み(日本でお正月)

  • 1/9~27: Intersession は Haptic Systems を受講

  • 1月末: Qualifying Examination (下の補足説明参照)

  • 1/30: 春セメスター開始

  • 2/15: IROS 2006 論文〆切

  • 3/20~26: 春休み

  • 3/25~26: Haptics Symposium 2006
来週の火曜は,ラボ全体ミーティングで自分の研究内容を発表.IROS に投稿するネタをプレゼン予定だったけど,つい最近文献を漁っていたら,夏にやったアイデアの大半が過去に発表された論文とほぼ同じ事が発覚.よってストーリーを大幅に変える必要があるし,もっと良いアイデアが必要.これはアドバイザーもまったく気付いてなくて,かなり衝撃的な出来事だった... 期末は最初に説明した通り.冬休みは10日間だけ日本に帰ることにしたけど,最近本当に課題を持ち帰る必要があると感じ始めてる.

厄介なのは1月の Intersession.これはホプキンス独特の制度かもしれないけど,主に学部生用に3週間完結型の授業が用意されている.通常院生は研究期間に充てる.でも今度の Intersession でウチのラボのポスドクが Haptics(力覚・触覚)に関する入門講座を開くので,今までに Haptics のコースを取ったことがないウチのラボの学生に強制参加指令が飛んだ.期間中3週間は平日毎日9時~10時半まで授業がある.当然宿題(恐らくプログラミング)も出る.学部生には単位が出るけど,でも院生の場合は卒業単位にカウントされない.そして1月末には,入学時から一番気にしてる口頭試問による Qualifying Exam が行われる.1月の大半はこの準備に費やしたかったけど,Haptic Systems にどれくらい時間を取られるか結構不安.それが終わると春セメスターが始まり,最近目標に掲げてる IROS の論文〆切が2/15.そして3月下旬に1週間の春休みがあるけど,その終わりにお隣バージニア州で Haptics Symposium が開かれるから,きっと『春休み』はない.自分はこの学会に論文を投稿してないけど,アドバイザーは「せっかく近くでやるんだから da Vinci を持ち込んでデモをやろう!」とかなり張り切っている.それに伴って da Vinci の研究に携わってる人はデモ用の成果を求められていて,これは IROS に出す予定の研究内容とは別内容(つまり現在2つのプロジェクトを同時進行してる).これらの課題量を逆算していくと,年内にある程度研究成果をまとめておかないと2月に入ってから論文書けないし,Qualify は絶対落とせないからやっぱり少なくとも飛行機の中では勉強せざるを得なそう.師匠も走る12月に弟子が頑張らないでどうするって感じなのかな.まぁ,やる気になればきっとできるに違いない,と自己暗示を掛けてみる.


【補足1】
本来の intersession の意味は,(2学期制の)学期と学期の間,とかそんな意味です.

【補足2】 Qualifying Examination
Preliminary Exam とか名前が異なる場合もあるけど,アメリカの大学院で PhD(博士号)を取得するためにはまず避けて通れない試験.これがパスできないと修士のみで卒業することを勧められるらしい.要するに PhD 課程の学生として入学しても,本当に PhD の学生として残るレベルに達しているかどうかを判定する試験.

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Steve Jobs@stanford
Courtesy of L.A. Cicero

先週いとこ宅にお邪魔したとき,いとこの旦那さんが新しい iMac G5お披露目ビデオを見せてくれた.iPod nano の直後に発表されたのでそのニュースは知ってたけど,実際に動画で見てみると結構凄い.当然ながらデザインは良いし,非常にコンパクトで遊び心も満載.Mac は学部の研究室でちょっとしかいじったことがないけど,これは(お金があれば!)すぐにでも買いたくなる.それにしても彼のプレゼンは非常に上手くて,思わず聞き入ってしまう.

ところでもう半年前の話だけど,今年の6/12にスタンフォードで行われた卒業式で,アップル社 CEO の Steve Jobs が祝辞を述べた.以前どこかのブログでその話を読み,スクリプトを読んでとっても感動した.先ほど約15分間のスピーチの音声ファイル(一応無料でダウンロードできるけど,もしよかったら募金してください,と書かれている)を見つけて,なんだか前回以上に胸が熱くなった.最後の3分弱だけの動画もあるけど,音声ファイルの方が非常にスティーブ・ジョブズの熱意が伝わってきて心が打たれると思う.英語がわからない方は日本語スクリプトもあるのでそちらをどうぞ.

● 関連記事
Steve Jobs to 2005 graduates: 'Stay hungry, stay foolish'
「年収1ドル」の CEO スティーブ・ジョブズが働く理由


スティーブ・ジョブズ-偶像復活
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Life is beautiful で『大人になると誰も間違いを指摘してくれなくなる』というエントリーを読んだ.一般人との対話における外国語の間違いにも結構当てはまる気がする.

この話を読んだときに思い出したエピソードがある.四谷の日米会話学院に通っていたとき,もう日本に十数年以上滞在しているアメリカ人の先生らと飲みに行った.具体的には覚えていないけど,自分が言ったある事柄に対してその先生が「勉強しました.」と日本語でお礼を言った.そこで「その場合は『勉強になりました』と言うべきですよ.」と間違いを訂正したら,「もう長い間日本に住んでるけど,今まで誰一人として訂正してくれなかった!」と目を丸くして言っていた.特に母国語の異なる外国人と喋る場合,一方が教師的な立場でない限り,意味が理解できたら訂正せずに流してしまうことが多い気がする.前に韓国に行ったときも,市場のおばさんたちが怪しげな間違った日本語で客寄せをしていた.この場合は訂正しようものなら押し売りされる可能性が高いだろうけど,あの人たちは一生間違った日本語を連呼し続ける気がして,ちょっと気の毒な気がした.

なぜこの話を書いたかと言うと,語学学校や ESL では先生から英語の間違いを結構指摘してもらえたけど,やっぱり一般生活で訂正されることはほとんどないから.最近はたくさん喋っていれば意味が通じることが多くなってきた.でもそうなると,自分の話している英語が本当に正しいかどうか時々考えてしまう.そして先ほどある間違いに気が付いた.asymptotically stable (漸近安定)という専門用語があるのだけど,いつも asymptotically と第二音節にアクセントを置いて発音していた.でも正しくは asymptotically と第3音節にアクセントが来る.友人と議論するとき,毎回毎回間違って発音していた.でも誰も何も言ってくれなかった.だけど今セメスターは耳にタコができるくらいこの単語を聞いているから,いまさら気が付いた自分の方がどうなんだかって感じだけど.そしてアクセントの謎が解けても宿題の謎は解けない...

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東工大の同窓会,蔵前工業会が来年創立100周年を迎えるそうだ.いきなり余談だけど,anniversary と聞くとお祝い事の何周年とかのイメージが強い気がする(自分だけ?)けど,何回忌なんてときも anniversary を使って,例えば昨日(12/8)は 25th Anniversary Of John Lennon's Death だったとか.あと chance と聞くと好機という意味を連想しがちだけど,可能性や見込みを表す場合にも使われて,降水確率を chance of rain(/snow) と言ったりする.人によっては『チャンス』なのかもしれないけど.

話を戻すと,100周年記念を迎えるにあたり,これまで以上に東京工業大学後援会への寄付を呼びかけており,結構な額が集まっているとのこと.『世界最高の理工系総合大学』の目標実現に向けて使われるそうだ.ぜひそうなって欲しい.でも寄付といえばアメリカ.その額は半端じゃない.寄付をすると税金控除になる等の理由もあるけど,これはアメリカと日本で最も差が大きいものの一つだと思う.

ホプキンスのホームウッドキャンパスはいま結構大規模な工事をやっていて,2007年に Alonzo G. and Virginia G. Decker Quadrangle という,ビジターセンターやいくつかの校舎が完成予定である.その一つに The New Computational Sciences and Engineering Building というのがあって,いまは専攻ごとに散らばっているロボット関連の研究室をそこに集めるそうだ.あと1年ちょっとすれば新しいオフィスに移ることができるので,いまから結構楽しみにしている.このビルの総工事費はおよそ3,600万ドル(1ドル120円換算で約43.2億円)掛かり,建てている最中だけどいま寄付を呼びかけている.つまり確実な資金源の当てはないけど,まぁ誰かがお金を出してくれるということなんだろうか.もちろんこれにはからくりがあって,寄付してくれた人の名前が建物の名前になったり部屋の名前になったりする.小口だと小規模ラボで10万ドル(1,200万円),1,500万ドル(18億円)寄付すれば建物に名前を入れられるそうだ.お金が余ってる方はぜひどうぞ.ライブカメラで工事現場の様子をこちらから見られます.

● 関連
shima's: ビルゲイツから20億円のプレゼント!
アメリカの「寄付の文化」の背景にあるのもの
現役教授が200万ドル寄付

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Blue Book




← Blue Book と呼ばれる答案用紙.去年 ESL で習ったけど,アメリカの大学では一般的だそうだ.中身は普通の罫線が引かれたノート.今日のテストで初めて見た.


今日は Adaptive Systems の期末試験があった.担当講師は多忙な教授で,学会やセミナー等で出掛けることが多く,予定通りに授業ができなかったのでスケジュール調整が結構あった.そして先週から2週間,水中ロボットの現地実験に行くと言って,今日は代理の学生が試験監督をしていた.ちなみに先週授業できなかった分の補講が1月にあるらしい.成績は出た後だし出席は自由.日本だったらまず間違いなく休講だと思うけど.

研究が忙しくても教育熱心な教官はたくさんいる.現にその教授も日程変更はしょっちゅうあったけど休講は一度もなかった.全8回出された宿題は毎回筆記問題と MATLAB によるシミュレーションのセットで,ボリューム的にかなりきつかったけど非常に学ぶところが多かった.でも,今日の期末試験は目を疑いたくなるものだった.宿題に出たものとまったく同じ問題,ノートをコピーすれば答えられる問題,専門用語の定義を厳密な数式で答えさせる問題(←授業内容に関係あるけど本質的にはそこまで重要でなくて,これもノートコピーで完答可)のオンパレード.過去の宿題やノートを熟読したから点数は悪くないと思うけど,頭は一切使わないで記憶力だけで満点が取れるテストだった.実際,自分が試験中にやった作業は,宿題やノートの残像を頭に思い浮かべて,そこに書いてある文字と数式をコピーしてばかりだった.それなら今回みたいに持ち込み一切禁止の closed book, closed note のテストじゃなくて open book, open note でもっと内容的に濃い試験が良かったはず.もしくは,試験の代わりにファイナルプロジェクトを課せばかなり面白いのができたと思う.事前にサンプルとして配られた数年前の期末試験を見たときなんとなく予想はしていたけど,実際にここまでひどいとは思わなかった.自分が学部生のときはそういう試験大歓迎だったけど...

先にも書いたとおり,研究で多忙であっても毎年同じ授業を長年教えていても,非常に『質の良い』試験問題を出す教授はたくさんいる.でもアメリカにだってこういう問題を作る教授もいるってこと.日本と比べたら割合は断然低いと思うけど.そして一つ思ったこと.クラスの評価を最後の授業でやらないで,なぜ期末試験後に実施しないのか?期末試験を含めての授業評価だと思う.でも出来なかった学生が文句を書くのかな.

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アルクの留学生トラックバック広場で,『アメリカ在住者おすすめのお土産』というエントリーがあった.まだ他にトラックバックがついてので他の留学生はどんなお土産をおすすめするのかわからないけど,エントリー内に書かれていた日経新聞のサイトで結構色々と紹介されている.やっぱりニューヨークのものが多いけど,どこにでも売ってそうなものもいくつかある.何を買って帰るか悩んでる方はぜひご参考にどうぞ.

もう飲み干してなくなっちゃったけど,残っていたら持ち帰りたかったのは,ニュージャージのワインフェスティバルで買った Alba Riesling という白ワイン.いま知ったけど,このリースリング (Riesling) とはブドウの種類だそうで,Wikipedia には

> 白ワイン用の品種、果実香が強く、甘味と酸味のバランスがとれたワインとなる。 小粒で晩熟性のぶどう。
> ドイツモーゼル地方、ラインガウ地方の代表的品種。

と書かれている.Alba のは1本$10.99とかなり安いけど,ラボのBBQボルチモアミニ日本人会に持っていったとき,とても好評で多くの人に銘柄を聞かれた.この前ボルチモアのレストランで Riesling を注文したけど結構味が違かったので,Alba Riesling が美味しいみたいだ.あと,もしお金に余裕があればカナダ産だけどアイスワイン!去年夏,ナイアガラへ行ったときに買った Inniskilliln のアイスワインはもったいなくてなかなか開けられなかった.というか,一番安い50ml×6本セットで買ったけど,それですら未だに2本残っているどこまでも貧乏性な自分...

● 参考
日経アメリカ社:私のおすすめ!米国在住者が選ぶアメリカみやげ (←おすすめがある方はぜひ応募を)
リースリングの解説

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19(月)に Linear Systems の期末試験があって今セメスターが終了.その後は,日本の語学学校で一緒だった友人がオハイオから訪ねてきてボルチモア案内をしたり,第2回目のボルチモアミニ日本人会(=忘年会)をやったりとちょっとリラックス.でもやるべき課題はたくさんあるので,共同研究者とミーティングしたり Qualifying Exam の勉強も始めてみたり.あと1ヶ月後に迫ってるから,しっかりとスケジュールを立てて進めなければ.あと,ちょうど最近参加した Kagakusha ML でもこの Ph.D. 課程の関門試験の話題が出てるけど,やっぱり学校・専攻によってそれぞれだなぁと感じる.ウチの専攻は約1時間の口頭試問だけと聞いているけど,他だとペーパー書いて3時間の口頭試問やって・・・,なんてところもあるそうだ.ウチの場合はほとんど落ちないと聞いているけど,その手の試験で結構前科がある自分としては,これまで受けた授業総復習(宿題含む)くらいが必要かもしれない.

写真は Ze Mean Bean Café地図)という東欧料理レストランにて.ワインの品揃えが豊富だったけど全然わからなかった.アメリカで,お手頃価格でこんな美味しい料理が食べられるとは思わなかった.とってもおすすめです!

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アメリカではこの時期,Merry Christmas の代わりに Happy Holidays という言い回しがよく使われる.これはアメリカは人種のるつぼ(最近は salad bowl とも言うらしい)なので,同時期のキリスト教以外の祝日(ユダヤ教:ハヌカ,アフリカン・アメリカン:クワンザ)にも配慮しているため(このような差別的でない言い回しは politically correct と呼ばれる).今年,ブッシュ大統領は Christmas という言葉を使わずに "Holiday" Card を書いたり,米政府の機関では Christmas Tree の代わりに "Holiday" Tree と呼んでるそうだ.

ところが,毎年この時期になると Merry Chritmas vs. Happy Holidays みたいな論争が巻き起こるそうだ.そして今年の CNN の調査の結果,69%は Merry Christmas を好み,Happy Holidays は29%(昨年は41%)の支持にとどまったとのこと.また一部のキリスト教徒は,先の大統領のホリデーカードに対して「なぜ Christmas という言葉を使わなかったのか」と怒っているそうだ.ただし,この CNN の電話調査は1,003人のアメリカ人を対象にしたと書かれているので,この数字がどれだけ正確に世論を反映しているのかは疑問だけど.

身近なところでは,先々週ラボのアメリカ人2人がこれに関して議論していた.一方は敬虔なクリスチャン,もう一方はクリスチャンだけどあまり教会に行ったりはしない.前者の彼はなんで Merry Christmas でいけないんだ,と.別に他の人がどう言おうが関係ないけど,なんでクリスチャンが Merry Christmas と言っちゃいけないのか.もう一方の彼は,世の中キリスト教徒だけじゃないんだから,とよく言われている理由を主張し,20分ぐらい熱く議論していた.そして今日,その後者の彼が明日から冬休み旅行に出掛けるイスラム教徒のポスドクに Happy Holidays と言ったら,そのポスドクは FOX News で言ってたんだけどと前置きして,今度は A Happy Holiday か Happy Holidays かについて熱く語りだした.彼曰く,FOX News で言われていたのは,キリスト教なら12/25だけを祝うはずで Happy Holidays と複数にするとハヌカとかクワンザの色が濃くなるとのこと.だから単数形か複数形かは大問題なんだ,と.言われてる方の彼は「この前も言い争ったばっかりなのにまたかよ」みたいな呆れ顔で苦笑い.言ってる方はこのホリデーシーズンと無関係のイスラム教徒,言われてる方は一応キリスト教徒.お互いが逆の立場なら道理にかなうんだけど.二人のある意味面白い議論を見て思わず笑ってしまった.ちなみにどこで読んだネタだけど,日本人には『クリスマス・イブ クリスチャン』が多いよ,と言うとみんな笑う.

● 関連
あおぞらマーケット | NY INFO | ホリデー・シーズン

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果たして需要があるかわからないけど,もしかしたら似た分野で留学を考えてる人がいるかもしれないし,自分で振り返る意味も込めて,参考までに今セメスター取った授業を簡単に紹介します.わからない方は最後の段落だけ読んで下さい.

Linear Systems (線形システム)は現代制御理論の一つで,状態空間表現とか可制御性・可観測性など,学部で制御の基礎を学んでいれば当然知っているようなことがことが中心だった.そしてそれらは prerequisite と呼ばれ,既に履修していることが条件とされている.だからあまり目新しいことは学んでいないけど,特に中間試験以降はこれまでは当然のように使ってきた定理の証明中心になり,より本質的な議論がされた.例えば,すべての固有値が負だとなぜシステムが asymptotically stable (漸近安定)になるのかを授業でやった上で,では marginally stable (漸近安定ではなく普通の安定)の必要十分条件は何かとか,controllability (可制御性)について学んだ後,output controllability (出力可制御性?)の必要条件は何かとか.こんな感じの宿題が毎週だいたい4~5問.担当教授の採点は厳しいことで有名で,学部生には加点方式,院生には減点方式を使っているそうだ.というのは,学部生には間違いを恐れずにたくさん書いて欲しいから加点方式,院生は論文を書いて査読されるときが減点方式なので,それらを使い分けてるとのこと.大問1問の配点が1~3点,一つの宿題で6~9点程度なので,ちょっとミスするとあっという間に持ち点がなくなる.でも授業は非常に明確でわかりやすかった.

もう一つ取った科目は Adaptive Systems (適応システム).適応制御は,状態空間表現されたときのパラメータ推定などに用いられる.例えば同じラボの友人がやっているのは,遠隔手術支援ロボットを使ったとき,対象物(臓器など)のパラメータ推定を行う研究.一般的に対象は慣性+粘性+弾性(つまり,物の重さ+粘りっけ+ばねっけ)で構成されることが多いので,その各パラメータを素早く正確に推定して対象物のモデル(つまり臓器モデル)を作るのが彼の研究目標.適応システムの授業では,線形・非線形システムの復習から始まって,基本的なパラメータ推定法,適応オブザーバとかロボットマニピュレータアームの軌道追従制御などを学んだ.軌道追従制御に関しては,原論文を読んだり.宿題はほぼ毎週,理論問題(Problem Set)とそれに関連した MATLAB のシミュレーション(Lab)のセット.ボリュームがあって結構大変だったけど,理論的に数式で解いたことをシミュレーションで確認するので,非常に良い演習だったと思う.一例として,直列型二重倒立振子を制御するための目標軌道が与えられていて,それを制御するのに,Computed Torque と Sliding Mode を制御則として使ったとき,それぞれ2質点の重さを推定する問題,とか.結構みんなシミュレーションでてこずったのがリアプノフ関数のグラフ.ある学生は,「私のリアプノフ関数は非常に良好である,増加している一部分を除いては」なんて答えたそうだ(リアプノフ関数は単調減少関数).ただ,残念ながら期末試験は意味があったとは思えなかったけど.

と,こんな感じです.結構な時間を授業に費やすので,やっぱり最初の大学院1~2年目は日本の院生の方がかなり研究に時間を割けると思う.ちなみに写真は(先の論文で少し水増ししてるけど)提出した宿題の量.計算用紙は両科目合わせて70枚ノートを2冊強.大学浪人時代の方がもっと書き殴ってたかもしれないけど,まぁ質と量は正比例ではないので.

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アメリカに住み始めて1年半,色々なことに慣れてきた.

本日は帰国予定日.空港までの電車の切符を買って乗ろうとしたら,本日は運行してないとのこと(アムトラックは運行してるけど,MARC という通勤電車はまだクリスマス休暇で休みだった).カスタマー・サービスで返金をお願いしたら,返金は無理だからまた今度使ってよとのこと.そんなアホな話はない.こんな人に粘っても時間の無駄.こういうときは違う人に頼んでみる.すると No problem! と笑顔ですぐ返金してくれた.ま,これくらいはもう慣れた.

仕方ないのでタクシーで空港へ.でも,なかなか搭乗手続きが始まらない.機械的な不具合があるので少し遅れるとのこと.待つこと1時間,乗り換えに2時間しかないので結構際どい.しびれを切らして相談してみたら,東京行きは厳しいわねぇ,とのおばちゃんスタッフからお返事.「ちょっと待って.あ,あった!大西洋越えてヒースロー経由で・・・」,それは勘弁です.なんだかこの人からもあまり良い返事を期待出来なさそう.ちょっと考えると言って待つこと1時間半,待ちに待った搭乗が始まる.間に合うかわからないのでマネージャーっぽい人に相談してみたところ,乗り換えに25分あるとのこと.もし無理だったらシカゴでホテルを手配すると言われた.自分の乗り換えより荷物の方が心配だったけど,とりあえず一か八か.Good luck! とそのマネージャーに送り出され,あとは順調に飛ぶことを祈るばかり.

成田行きは13時発なのに結局シカゴ着が12:55.無理とは思いながらも超ダッシュで JAL カウンターへ.「まだ間に合いますか?」と訊ねたら,笑顔で「飛び立ちました」と.ま,自分で賭けたから仕方ない.そんなわけで,シカゴで1泊することに.遅れたアメリカン航空にホテルの件を話しに行ったらすんなりホテルを予約してくれた.でもあとになって気が付いたのが,夕食分と朝食分のバウチャーがない.再び戻って交渉開始.食事分を出すかでマネージャーに電話して,ようやく勝ち取った夕・朝食券.でもいま気が付いたけど,夕食は$10まで,朝食は$5までと上限が書かれてる.こんなもので足りるのか,それとも足りさせるのか.それとも食事代は基本自己負担?それはなんだか違う気がするけど.

空港からホテルまではシャトルがあって20分ごとに運行とのこと.30分待っても来ず.電話をしてみる.すぐ行くからもうちょっと待っててね,と爽やかな対応.そして待つこと1時間強.既にシェラトンのシャトルは4回も見た.ようやくやってきた我がシャトル.まぁこんなのも慣れた・・・かな.

用意してくれた部屋はとっても広々として満足だけど,やっぱいま機上の人の方がよかったなぁ.明日は予定通り飛ぶことを祈るばかり.そういえば日米の友人は,オーバーブッキングでアメリカ-成田間がエコノミーからビジネスクラスになったとこの前嬉しそうに話してたっけ.

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喪中につき、新年の挨拶は控えさせて頂きます。

期間は短くて残念だったけど、やっぱりお正月を過ごすのは日本が一番!と感じた一時帰国。夏に会えなかった友人や11月に生まれた甥っ子に会ったり、日本のお正月の味を満喫したり、新年早々車を側溝に落としたり、充実した楽しい時間を過ごせた。そして6日夜からは、日米の留学準備講座で一緒だった友人がボルチモアを訪ねてきてくれた。あまり大したおもてなしもできなくて申し訳なかったけど、自分は美味しいレストランを開拓できたし、彼は結構ボルチモアが気に入ってくれたみたいで良かった。

あまり時間がなかったけど、今回の帰国で手にしてみた本をご紹介。
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大学教官になる選択肢はあまり考えていないけど、アメリカの教育システムに興味があるのと、出版社が自分のアパートと同じブロック内にあるという偶然に、日本に帰るときにちょっとだけ読んでみた。著者は現在 Assistant Professor で、新米教授が直面するであろう問題や共通の悩み、そしてときに感じる高揚感などを書き綴っている。まだ数十ページしか読んでないけど、大学教授の内面や実情がわかるという意味で、面白い本だと思う。


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CMU(カーネギー・メロン大学)の前ロボット研究所所長、金出武雄(かなで・たけお)先生の本。以前、日記の感想で King さんに紹介してもらった。ご自身の掲げるモットー『素人発想、玄人実行』の説明に始まり、物事の考え方や人生訓、英語の勉強法などにも触れられていて、軽快な文章で非常に面白かった。主旨は違うと思うけど、『ただ漫然と人と話すのでは意味はない。』(P.184) という文を読んだとき、今回の帰国で CMU の shima さんとジョージア工科大の King さんと一緒に会う機会があったのに、何もプランを考えずに漫然と話を繰り広げた自分がちょっと恥ずかしくなった。


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結構前から話題になってるけど、毎日新聞科学面に連載された同タイトルの企画をもとに加筆・再構成された本。文系優位の日本社会における『理系人』のあり方を模索している。帯に書かれた「理系は報われているか。」というキャッチフレーズが響く。全体的にかなり理系の視点で書かれているので、こういうのを理系の人が読んで納得するのではなく、逆に文系の人に読んでもらいたい気がする。

● 関連サイト
MSN-Mainichi INTERACTIVE 理系白書
理系白書ブログ

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star日本国内の研究者にも読んでいただきたい1冊
star研究者を志す者としては日本の研究環境に考えさせられます
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青色発光ダイオードの中村修二氏に始まり、海外に研究拠点を求めた7人の研究者を紹介している本。恥ずかしながら3人しか知らなかった。まだぱらぱらとめくった程度だけど、非常に面白そう。最後の7章に登場するスタンフォード大の雨宮健(あめみや・たけし)教授は、『ノーベル経済学賞に最も近づいた日本人』と紹介されていて、ジョンズ・ホプキンスで Ph.D. を取ったそうだ。医学で非常に有名なホプキンスだけど、古くは数学や経済学でも非常に有名で、ノーベル賞受賞者もかなりの数に上る。
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ところでウェブサイトを公開してて良かったなぁと思うのは、新たな出会いにめぐり合えたとき。前回のエントリーでシカゴで足止めを食らったと書いたら、先日 mixi で知り合った Daigo さんから、翌日にシカゴ経由で日本に帰るので時間が合えば会いましょう、とのご連絡を頂いた。結局コーヒー一杯程度の時間しかなかったけど、実際にお会いできて話ができて嬉しかった。こういうのはまさに現代ならでは。今年もいろいろな新しい出会いに恵まれればと思うので、コメントやつっこみ等、よろしくお願いします。

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これまでにも何回か書いてるけど、アメリカの大学院で PhD (博士号)を取るためにはいくつかの関門があって、その一つに Qualifying Exam とか Preliminary Exam とか呼ばれる関門試験がたいていある。ジョンズ・ホプキンスでは DQE (Department Qualifier Examination) と呼ぶそうで、自分の所属専攻では入学してから3セメスター後の冬休み(1月下旬)に受けるのが一般的。ところが年が明けても正確な日程が決まらず、つい昨日1月23日にあると正式発表された。2週間を切っての発表、しかも翌週の1/30頃を予想していたのでちょっと想定外。今週月曜から始まった3週間集中のクラスの宿題〆切を1/23以降に延期してもらったりしないと辛い。時差ぼけがまだ治らないなんて言ってる場合じゃなくなってきた。

今回、アメリカ入国時には税関で何も申告しなかったので、牛加工食品を没収されずに済んだ。持ち帰ったうちの一つ、グリコ DONBURI 亭の牛丼を食べようとしたら受験川柳カードが入っているとのこと。当たりの場合は合格祈願図書カードプレゼント。ちょっと期待しつつ出てきたのが左のカード。…DQE に受験票はないと思うけど、まぁ頑張ります。

それにしても、たいていこういう忙しいときは何か起きる。今回はリビングにあるファン付き照明のON/OFFスイッチが壊れた。引っ張るひもが伸びきった状態。自分で直そうとしたけど途中で断念。天井が高いし真っ暗で見えない。かなり小さい六角レンチが必要っぽい。明日修理を頼んでも多分金曜日でやってくれなさそうだから、そうなると来週月曜はマーティン・ルーサー・キングの日で祝日なので、土日月も真っ暗。。。

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メリーランド州の免許を取って車を購入したのが約1年前。自動車保険に加入するとき、免許取得後どれくらい経過したのかが結構大きな査定ポイントになるようだ。日本での運転歴を考慮してもらうという方法も聞いたけど、日本にいたときは実家で車を所有していなかったので、証明を頼める保険会社もなく、仕方なく『若葉マーク』ドライバー価格で去年は申し込んだ。かなり最低限度の補償にしたけど、それでも約$1,000/半年。かなり痛かった。ようやく1年が経過して今回は安くなるだろうと期待していたら、なんと来た請求書の金額がまったく変わっていない。いま契約してる Geico がそういう方針なのかと思って他社にも問い合わせてみたけど、やっぱり他もみんな『若葉マーク』価格。結局 Geico の現在価格が一番安かった。


そんなときふと思い出したのが AAA の担当者が言っていた「違う区域なら安いんだけど」という言葉。ためしに Geico で住所変更でどれくらい金額が変わるのかオンライン上で試してみた。その結果、なんと6ヶ月で$335も違う!! いまの住所は大学キャンパス東側(郵便番号でいうと 21218)、試してみたのがキャンパス北側(21210)。月$50家賃の高い北側のアパートに住んでもトータルでは安くなるので、住む場所を決めるときは自動車保険も考慮する必要が大いにある。アメリカはブロックでかなり雰囲気が変わってくるから郵便番号で保険金額が変わるとは聞いていたけど、まさか学校のすぐ東と北でこんなに違うとは思わなかった。さすが犯罪率の高いボルチモア、恐るべし。。。
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Qualifying Exam、問題なくパスできました! 試験の詳細はまたあとで書くことにして、月曜にして打ち上がってきます。 と言っても、延期してもらっていた、いま取ってる授業の3週間プロジェクトを 明朝から始めて金曜までに仕上げる必要があるけど。。。
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今年は1/9~28までが Intersession と呼ばれる3週間集中講座(もしくは研究に集中する)期間で、今回受けていた Haptic Systems のファイナルプロジェクトを Qualifier 直後の火曜から始めたけど、なんとか今朝のデモ公開までに終わらせることができた。今週末は束の間の休息、来週月曜から春セメスター開始。

せっかくなので、23(月)に受けた Qualifying Exam(通称 Qualifier とか Quals)についてご説明。まず、そもそも Qualifying Exam とは何かというと、PhD 課程(博士課程)の学生としてやっていくのに相応しいかを見極める試験。アメリカの場合、多少名前は違えどほぼどの学校・専攻でもあるのが一般的。修士を取るためにも Quals を課すところもあるそうだし、ホプキンスの Biomedical Engineering PhD 課程みたいに Quals がないところもあるけど、まぁ例外的な部類だと思う。試験の時期・形式・難易度は学校・専攻で全然変わってくる思う。だから大学院を選ぶとき、『生存率』(学位取得者数÷入学者数)を考慮することも大事かもしれない。渡米前、日米教育委員会で開かれた招待者講演で、元東大学長の有馬さんは修士号を『残念賞のマスター』と仰っていた。PhD 課程に入学しても Quals に落ちた場合、修士号だけ与えられて追い出されるからだそうだ。

ジョンズ・ホプキンスの機械工学専攻の場合、入学から3セメスター後の冬休みに受けるのが一般的。同専攻内でさらに3つの分野(流体力学・材料力学・ロボット工学)に分かれて実施されるので、正確には自分のロボティクスしかわからない(聞いた限りでは概ね同形式みたい)。試験は1時間の口頭試問のみ。ロボティクスには4名の教授がいて、昨年は4名同席したらしいけど、今年は3名+他分野の教授1名の構成。他の学校の人の話を聞くと1時間というのは結構短い方かもしれないけど、審査官1名あたりの持ち時間が15~20分なので、一度行き詰るとほとんど答えないうちに終了してしまうという危険性もある。

ロボティクス分野の場合、calculus, linear algebra, differential equations, linear systems, physics, statics, dynamical systems, vibrations, and strength of materials as appropriate for the conduct of their research に精通していれば合格できると書かれているけど、主に線形代数・動力学・ロボット工学・運動学がメインになる。問題を与えられて説明しながら解く場合もあるけど、筆記試験ではなく口頭試問のため、基礎的な概念をしっかりと理解しているか、自分なりに説明できるかが試される。今回自分が受けた質問は、



● 自分のアドバイザー(主に動力学メイン)
2つの滑車にベルトが掛けられ、一方の滑車はあるトルクを出力するモーターに、もう一方にはロボットアームのようなものが取り付けられている。2つの滑車は異なる慣性モーメントを持ち、滑車を結ぶベルト間にはバネが挟まれている。このときのシステムの自由度や運動方程式、モーターから正弦波のトルクを入力したときの系の振動の様子などを答える。打ち上げでみんなと話したら、完答できた人は誰もいなかった。

● Advanced Systems Modeling 担当の教授
対称行列の固有値はすべて実数になること、その固有値が互いに異なる場合は固有ベクトルは直交すること、その固有ベクトルからなる行列は回転行列となることを証明。それを使って、マス-ばねシステムの運動方程式(M \ddot{X} + K X = 0)の解 X(t) を求める問題(M,K は行列)。座標変換のヒントがちょこちょこ出された。大半は授業でやって、試験日前日復習した箇所で助かった。ちなみに最終的な答えは M,K がスカラーのときと見た目が同じ解が得られる。すなわち、X(t) = X(0) * cos(Ωt) + Ω^{-1} * V(0) * sin(Ωt) となる。行列 Ω は長いので省略。

● Adaptive Systems 担当の教授
上の問題で座標変換をするとき、M>0、K≧0 を仮定したけど、K が準正定行列でないときはどうするか?、また K が対称行列にならないマス-ばねシステムの例を図示せよ、との追加質問。これはメインじゃなかったし1分考えてわからなかったので即白旗。どうやるんだろ?メインの問題は、そもそも Adaptive Systems とは何かに始まり、微分方程式の解の存在性・一意性の十分条件、必要十分条件(Lipschitz Continuity)、stability と attractivity の厳密な定義、persistent excitation やリアプノフ関数に関してなど、Adaptive Systems の授業導入部分中心。期末試験でたくさん書いて完璧な図も描いたのに、数式が厳密性に欠けるとのことで、20点中たったの2点しかもらえなかった stability と attractivity の定義を自信を持って説明できたのでちょっと嬉しかった。



最初のアドバイザーからの問題で少し詰まったけど、それ以降は大きな問題もなく順調に切り抜けられたのが良かった。4人目の他分野の教授が一般的な常識問題みたいのを出すかと思ったけど、ずっと座ってただけで一言も話さなかった。ただの監視係だったのかな。Introduction to Robotics 担当教授が同席してなかったので、一番メインのはずのロボット工学はほとんど出なかったけど、あの教授はなぜか群論(Group Theory)に関する問題が好きらしい。

さて、多分一番みなさんが興味があるのは、「一体この試験をパスするのはどれくらい難しいのか?」だと思う。これも学校・専攻によって大きく違うと思う。情け容赦なしに結構ばっさり切るところもあると聞く。ウチのロボティクス分野の場合、審査は結構甘いのでは、という印象を受けた。ドロップアウトしたという話は滅多に聞かないし、大抵みんな一発で通る(一般的に2回チャンスがあるそうだ)。専攻の規模が小さい(同級生は約15人なので、ロボティクスだと5人程度)のもこの甘さに関係あるのかもしれない。でもこの試験準備をする過程で、あんなに頑張って勉強したことをすっかり忘れていたのに気付いたり、見直すことで新たな発見があったりして基礎固めになるという点で、しっかり復習して良かったなと思う。あと、しっかりとした手応えを自分で感じ取れたことが嬉しかった(ラボに戻ったら、結果発表前なのに you look happy と言われた)。次の関門試験は、約1年後にある GBO(Graduate Board Oral Exam)というコースワークと研究に関する2時間の口頭試問(一般的には Comprehensive Exam、通称コンプと呼ぶと思う)。まだまだ学位までの道のりは長い。

● 関連
MIT EECS の Qualifying Exam ←さすが MIT、成績の条件が相当厳しい。

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今日から春セメスターがスタート。学部生が一斉に戻ってきたので、4月の日本の大学みたいに一気に人口が増えた。Quals は先週月曜、Intersession も先週金曜に終わったので、週末は日本人院生でパーティーを楽しんでちょっと一息。また今日から授業に研究に頑張らなければ。

今セメは少し授業を抑え目にして、その分研究に力を入れたいと思っている。先セメに線形システムを担当した大物教授が今期で最後の教鞭を執るので、その非線形システムを受講。非線形システム自体は非常に込み入った難解な学問だけど、前回適応システムを受講したおかげで少し非線形システムのことを習っているので、ちょっとだけアドバンテージがある。あともう一科目は学部生向けの確率・統計。もう1ランク上の統計学のクラスがあるけど、去年最初の1週間だけ出てみたら記号が全然わからなかった。今日、確率・統計のシラバスを聞いた感じだと、なんだか日本の高校レベルの話をしていたけど、まぁ大学入試以来まったく手をつけていない分野なのでリハビリも兼ねて。これだと少し時間的に余裕があるから、今後の研究成果発表を考えて、リサーチ・ライティングかプレゼンテーション・スキルのクラスを取ろうと思って指導教官に相談してみたら、「そういうのは実際に自分の研究で実践するのが一番だし、それを教えるのが私の仕事」と、なんとも励みになる返事を頂いてしまった。でもせっかく余裕がありそうなので、代わりに ESL のスピーキングのクラスを受ける予定。夜間週2なので、ちょっとした気分転換にもいいかもしれない。パッと見、ポスドクばっかりで院生は全然いなかったけど。

ところで、去年は2/25にやった新入生向けの Grad Visit Day というイベントを、今年は今週金曜に開くそうだ。青田買い作戦に出たのか?と思ったら、(多分)昨年までは1/15が願書出願〆切だったのが、今回は12/15〆切に変わっていた。やっぱり良い学生を早く確保したいから早めになったのかな?自分が出願のときに12/15〆切だったら、間違いなく撃沈してた気がする。。。

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知人のブログで知ったけど、東工大が博士一貫コース(仮称)を設置するそうだ。肝心の東工大ウェブサイトからは正式発表が見つからず、日経新聞の短い記事しかないので詳しくはわからないけど、学部卒から博士号取得までに要する期間をこれまでの5年から3年に短縮し、博士号取得者の就職難解決の狙いがあるとのこと。以前、友人から一貫コースの噂は聞いていた。実際、2004年12月にも発表している。ただし1年前の発表では電気系専攻で4年間と言っているので、今回の発表と同主旨のものかはわからない。

確かに25歳で博士号を持っていたら年齢的に有利だろう。最初は企業も喜んで採るかもしれない。でもこれまで5(+α)年要していたのに、たったの3年間で果たしてこれまでと同水準の博士を輩出できるのか非常に疑問である。そして博士号取得者に求められるのは、専門分野の能力はもちろんのこと、既存の問題に対する解決法を自ら考え出す力、物事に対する柔軟な発想、そしてコミュニケーション能力だということを大学側は理解しているのだろうか?『最短で』3年とかなら話はわかる(それでも学内進学が前提だと思うけど)。でも、短期卒業の代わりに博士号取得者の質を下げてしまったら本末転倒だ。東工大のみならず日本の大学院がするべきなのは、3年とか5年とか決まりきった修業年限で卒業判定するのではなく、一定のルールは設けつつも柔軟に対応することだと思う。普段は大嫌いで見向きもしない 2ch で、自分と同意見の人が多くてびっくりした。

4年で博士号取得は日本でもアメリカでも聞いたことがあるけど、学部卒業後3年で取ったというのは自分は聞いたことがない。アメリカの場合、大学や大学院までは飛び級で進むけど、大学院ではそれなりの年数を費やして博士論文の質にこだわる、という印象を自分は持っている。

P.S. 日本のトップの大学院では論文の本数が条件というのも一応知っています。余計、3年はきつそうだけど。

● 関連
博士号取得を目指す人々 ← 確かにアカデミックポストに関しても通用するんでしょうか?

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舞台裏というほどではないかもしれないけど、へーと思った出来事を2つほど。

先日2/3にウチの専攻の Grad Visit Day というのがあって、既に合格通知をもらった志願者がキャンパス訪問をしたのだけど、少なくとも自分のアドバイザーはこの時点では誰を取るかを決めていなかったみたいだ。つまり、合格者の中に具体的な条件(授業料免除とか RA/TA の保証)を提示されていない学生がいたということ。専攻が交通費も宿泊費も負担しているので、学生側が行き先を選ぶためのイベントかと思っていたけど、ウチの学科がやっているのはむしろ教員側が学生を吟味するインタビューを兼ねているような気がした。実際、合格者が興味のあるラボ訪問をしたのだけど、後日アドバイザーから彼らに対してどんな印象を持ったかを訊かれた。つまり、取りたい学生が本当にラボにフィットするかを見極めていた、ということ。あと自分と同期のラボメンバーは、一度専攻に呼ばれてキャンパス訪問、後日アドバイザーに呼ばれて再度訪問したそうだ。まぁ一般的かはわからないけど。

もう一つは人員募集に関して。現在、ウチの専攻で教官公募をしている。機械工学(Mechanical Engineering)と言っても幅広く、先日の Qualifier でも書いたけど、JHU ME では流体力学・材料力学・ロボット工学の3分野に分かれている。現在募集しているのは材料工学専門の教官で、毎週木曜にある全員参加の専攻セミナーで志願者が job talk と呼ばれる自分の研究紹介をしたり、日程が合わない志願者は個別に用意されたセミナーで job talk を行っている。公募に Mechanics of Materials と明記されているのでこの分野でしか取らないと思ってたけど、実は来週 job talk でやってくる志願者はロボティクス専門。なんとも面白いことに、ウチの専攻がこの志願者に大変興味を示しているため、分野は違うけど招待するんだそうだ(というか、そもそもこの志願者は応募すらしていなかった)。こういう柔軟さはアメリカならではなのか、ウチの専攻が小さいからなのか。

天気予報では知っていたけど、今日は家から出ていなかったので全然気が付かなかった。1月は信じられないくらいに暖かかったので、本日が今年初雪です。

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この週末、アメリカ北東部はかなりの雪が降ったようで、ニューヨークではセントラル・パーク最高記録となる68cmの積雪を記録したそうだ。大雪のため多くのフライトが大幅に遅れたりキャンセルとなり、かなりダイヤが乱れていた(徐々に解消中)とのこと。ボルチモアはそこまで降ってないし、学校も通常通りだったけど、この1年半で一番積もった気がする。

大体週末に1週間分の買い物に出掛けるけど、今回は雪のため家にずっと篭ってた。そして今日は雪が止んだので出掛けようかと思ったら、自分の車が除雪された雪で壁のように覆われて身動きとれず。シャベルなんて持ってないので、通行人にからかわれながら、フロントガラス用の小さな雪かきで20分ほど掛けて車を掘り出した。次回からは小まめに駐車位置を動かした方がよさそうだ。

ちなみに、ボルチモアの緯度は仙台と盛岡の中間くらい、ニューヨークは青森市と同じくらい。こういうときに Google Earth を使うと面白いしわかりやすいです。

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数日前の CNN で大卒初任給を専攻別に分析したニュースが流れていた。日本の場合、中卒・高卒・大卒等で区別してるのは結構見たことがあるけど、大学卒業者の専門別に区別してるというのは見たことがない(知ってる方がいたらぜひ教えてください)。新入社員を一括採用してみんな同じスタートラインから始めるから?

The National Association of Colleges and Employers (NACE) というところが統計を取っていてデータが見られる。でも会員費が必要みたいなので、CNN からのデータを3年分(2004年2005年2006年)並列してみた。パッと見てすぐわかるように、全般的に工学専攻の初任給が高い(金額だけ見ると結構もらってそうだけど、実際にはここから結構税金が引かれるので、日本の場合と比べるとどうなのかはよくわからない)。機械工学もまぁまぁの金額なので自分にとっては嬉しいニュース。Computer Science(情報工学とか情報科学とか)はもっと高いかと思ってたけど、これは卒業者数が多いからなのか、それとも一時期の IT バブルがはじけたからなのか。そして注目すべきなのは Chemical Engineering. 白衣を着て試験管を振っている人のイメージが湧いたら、それは Chemistry であって大きな間違いだそうだ。恥ずかしながら自分もつい最近まで全然知らなかった。専門の方の詳しい説明がとってもわかりやすい。

ちなみに専門別から話は逸れてしかも初任給じゃないけど、労働時間に対して給料の額が見合ってない職業
・Architects(建築家)
・Chefs(料理人)
・Academic research scientists(研究者・大学教官)
などが挙げられている。いずれも最初の駆け出しの給料が低いことが共通している。ポスドクの給料が安いので、博士号を取ってもアカデミックな世界には残らないで産業界に流れる、という話を以前聞いたことがあったけど、確かに学部卒で上記の給料(すなわち博士卒はもっと高い給料)なのに、ポスドクだと多くても$43,000なら思わず納得してしまう。

さらにおまけで、six-figure jobs(米ドルで年収6桁、つまり年収数千万の職業)を見てみると、予想通りのスタントマンに始まり、競売人や仲人業者、法廷速記者など、結構意外な職業が多くて面白い。
Six-figure jobs
Who gets paid six figures?

● 関連
Shima's:数字で見るアメリカの大学(コンピュータサイエンス編) ← 有名どころを出るとやっぱり CS は高そうだ。

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Courtesy of NBCOlympics.com

日記・ブログを書いてる人の何割が今日このネタかわからないけど、やっぱりベタでも金メダルで。夕方、荒川選手が金メダル!というニュースを知り、テレビ欄をチェックし早めに帰宅。こちらではリアルタイムではなく、数時間遅れで ESPN というスポーツ専門チャンネル(→ NBC の間違いでした)で放映されていたので、日本人3選手全員の演技を見られた。そういえば今回のオリンピック競技を見たのは今日が初めて。学校でも全然話題に上らない。アメリカが変なのか日本が変なのか。。。

当然アメリカ国民の視点から解説されるわけだけど、それでも荒川選手の演技は非常に絶賛されていて、演技が clean (ノーミス?)でイナバウアーを gorgeous と評していた。思わず得点発表でちょっと感動してしまった。彼女のニックネームが cool beauty と言ってたけど、日本でも有名なんでしょうか。そもそも長野五輪に出場したのも覚えてないけど、思い返してみるとちょうど8年前のこの時期、お茶の間が長野五輪中継で朝から晩まで盛り上がってたとき、国立二次試験に向けて追い込みをしてた気がする。唯一リアルタイムで見たのがスキー団体ジャンプの金メダル。4年周期で受験生はかわいそうだ。4年前のソルトレークシティーもあまり覚えてないけど、このときは山に篭ってスキースクールで働いていた。イントラバイトをしていたので当然みんなでスキー競技は見たけど、それしか見てない気がする。冬季五輪に関心が薄いわけではないけど。

話が逸れたけど、こちらのスポットはサーシャ・コーエン選手。最初2回連続転倒したけど、そこからの立ち直りが凄かったと。確かにずるずるといってしまった安藤選手と比べると、そこら辺が実力の違いなのだろう。それにしても、全米選手権で2位が4回、世界選手権でも2大会連続で2位だそうで、今回も銀メダル。silver belle(銀色美人?)とある紹介文には書かれていた。あと途中の CM で知ったけど、6位に入ったキミー・マイズナー選手はボルチモア(厳密に言うと車で北に15分くらいの Towson)出身だそうだ。Towson 出身の有名人といえば、水泳のマイケル・フェルプス


● 追記
NCBOlympics.com Video (←アメリカ国内からのみ視聴可のようです)
オリンピックの動画をいくつか見られます。改めて村主選手の滑りを見ると、なんであんなに得点差が開いたのか不思議。
びいたまブログ:オリンピック雑感
↑のサーシャのインタビューで思い出したけど、荒川選手の喜びの声を聞いてないことにいま気が付いた。当たり前だけどアメリカだからその映像は流れないので。

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今回のオリンピックで男子フィギュアは見てなかったけど、エキシビションのエフゲニー・プルシェンコの滑りに魅了されて色々と動画を探してみた。というわけで、ファンの方には常識の範囲内だろうけど、自分みたいなにわかフィギュアスケートファンの方は楽しめると思うのでぜひご一緒にどうぞ。


まずは今回のプルシェンコのエキシビション。宿題をやりながら見ていたのではっきりと覚えてないけど、アメリカの NBC ではアンコールは放映されてなかった気がする。


ソルトレークはスキー以外を見る環境になかったので見逃していたけど、前回王者のヤグディンのエキシビションも凄まじい。これぞ芸術って感じ。4年遅れて一人で感動。


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everything.gif
Courtesy of JHU ME
Courtesy of
EvgeniPlushenko.net

最後にもう一つ、友人の日記で知ったプルシェンコの持ちネタ、Sex Bomb。以前から名前も顔も知っていたけど、よくよく見てみると、(髪型以外の)顔自体はウチの専攻の学科長と結構似ている気がする。この動画のくしで髪を梳かす横顔なんてまさにそのまんま。


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本日は UPS の郵便物を自宅で待つこと10時間、待ちくたびれた。アパート内の他の住人とも話したけど、ここ周辺担当の UPS はとにかくひどいってことでみんな一致した。そしてねずみが出るのも自分の部屋だけっぽい。。。

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先日ようやくアメリカにてゲレンデデビュー!火曜の夕方にドイツ人の友達から「明日どう?」と突然誘われて結構迷ったけど、多分今回逃したら今シーズンも滑れず仕舞いな気がしたので、セメスター中の平日にも関わらず行くことに決めた。大学時代はスキーサークルに所属して多い年は年間60日くらい滑ったけど、アメリカに来るとき、しばらくスキーは休もうと思ってスキー用具はすべて置いてきた。ところが渡米した後、親から送ってもらった衣類の中にスキーウェアと道具一式が含まれていた。スキーはもうしないと言ったのにと思いつつ、去年の夏、一時帰国から戻ってくるときはしっかりとマイブーツまで持参。さすがに板とポールは持ってこなかったけど。

知っていたのは誘ってくれたドイツ人だけで、他はメディカルキャンパスの学生・スタッフがほとんどだった。びっくりなことに、参加者9名がなんと9ヶ国5大陸から。なんだかんだいって普段はアメリカ人多数の環境だから、今回の人種の多様性にはみんなびっくりしていた。そしてドイツ人の彼が運転していたとき、West と East を一瞬で判断できないという話題になり、それにエジプト人もかなり同意。なんだかとっても親近感が湧いた。二人ともほとんど英語は問題ないんだけど。

ところでなぜ水曜日かというと、近くのスキー場が2月から毎週水曜を College Nights と称して、17~22時のナイター5時間、スキー/スノボのレンタル代込みで$20で提供しているため。通常ナイターチケットのみで$32なので、まさに学生の味方。夕方5時前にキャンパスを出発、帰宅ラッシュで少しフリーウェイが混んでいたけど、2時間弱で目的地の Whitetail に到着。2年ぶりでわくわくしつつも、近場なのであまり期待していなかった。確かに人口雪だし、スキー場周辺でさえ全然雪がなかったけど、ナイターでも全面滑走可なので日帰りなら十分楽しめる。今回行った Whitetail 周辺に他に2つスキー場がある。ここら辺だとボルチモアからでも車で1~2時間で行けるので、ちょっとしたレジャーには向いている。雪も積もらない地域だと思うので、自分の車(Toyota Echo)でも行けそう。ちなみにこの College Nights、下で紹介している上3つのスキー場にて、シーズン終了までの毎週水曜やっている。


● ボルチモア最寄りのスキー場 (距離・所要時間はすべてボルチモア市内からの概算)
下記3つは苗場や白馬みたいに三山共通みたいな感じらしい。結構離れている気がするけど。
- Liberty Mountain (60マイル、1時間強)
- RoundTop (75マイル、1時間半弱)
- Whitetail Mountain (90マイル、1時間半)

- Pocono (180マイル、3時間~)
- Nemacolin Woodlands Resort and Spa (190マイル、3時間半)
- Seven Springs Mountain Resort (200マイル、約4時間)
- Wisp (200マイル、オフィシャルサイトでは3時間弱と言っている)

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昨日の最高気温はなんと26度。Tシャツで歩いてる人も結構多かった。今日は最高20度だったけど、それでもかなり暖かく、通称ビーチと呼ばれる芝生のスロープには日光浴を楽しむ人がたくさんいた。春を通り越してもう夏みたい。と思ったら、来週金曜の予報は最高6度・最低氷点下2度。今年の冬は暖かくなったり寒くなったりが正弦波のようにコロコロ変わる。

気が付いたら米も味噌も切れていたので、友人を誘って韓国系食品店・ハナルンへ。本日の戦利品、いちごがこの量で$1.29!それほど甘くはないけど、十分許容範囲。もっと買って、いちごジャムでも作ればよかったかも。

日本にいたとき、あまり甘くないいちごにはコンデンスミルクを掛けて食べていた。この前スーパーで見掛けて気が付いたけど、コンデンスミルクとは condensed milk、つまり牛乳を濃縮した(+砂糖を加えた)もの。カタカナで書かれると気付きづらいのもあるんだろうけど、ただ単に昔は condense という単語を知らなかっただけな気もする。逆にカタカナで単語を知っていて、それを英語に変換するのも結構骨が折れる。最近認識してもらえなかった例だと、クロアチア(Croatia → クロエィシァ)、ゼウス(Zeus → ズース)、スキーのアルペン(Alpine → アルパイン)とか。

そういえば大学のスキーサークルで、基礎スキー(タイムを競う競技スキーではなく、上手く華麗に滑る技術を目指す方)は『ベーシックスキー』じゃなくて『テクニカルスキー』と言うんだよ、と聞いた記憶がある。以前スキーのイントラバイトをしてたと言う話をラボ仲間としていたら、「じゃあアルパイン・スキーイングをやってたんだ?」と訊かれた。別にレースをやっていたわけではないので、「いやいや、アルパイン・スキーイングじゃなくてテクニカル・スキーイングだよ」と答えたら、みんなはてなマークが飛び交ってる模様。アルペンスキーってレーシングだけを指すのかと思っていたけど、Wikipedia によれば、ノルディックスキーとは異なるスタイルでそれを総称してアルペンスキーと呼ぶらしい。全然知らなかった。ちなみに『テクニカルスキー』を説明するのに、スピードスケートとフィギュアスケートの違いみたいなものだよ、と言ったら結構わかってくれた(アメリカ人が5人いて、誰も今回のフィギュアスケートを見てなかったけど)。

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今日の日付は3/19だけど、話のネタの都合で3/14付けということで。

pie_day.jpg

(画像:日本パイ協会
3/14といえば日本ではおなじみのホワイトデー。1980年に全国飴菓子工業組合が始めたのが起源だそうだけど、福岡の石村萬盛堂というお店は1978年にマシュマロデーを発案したのがホワイトデーの起源だと主張しているみたい。まぁ、とにかくその頃に始まったそうなので、そこまで古くからあるイベントではないらしい。上記の通り日本発のイベントなので、当然アメリカ人は知らない。そんな14日の朝、友人が「ハッピー・パイデー!」と言ってきた。2/14には「ハッピー・バレンタイズデー!」と言うけど、ホワイトデーを知らないアメリカ人がなぜ3/14にそんなことを言うんだ?とはてなマークを浮かべていると、今日は 3/14、すなわち円周率の 3.14 だからπ(パイ)デーなんだそうだ。彼女は学部は MIT 卒で、MIT のキャンパスではこの日色々なイベントがあると言っていた。さすが geek の集まる MIT は一味違う。

ホワイトデーは通常アメとかクッキーのお返しが無難(!?)だろうけど、本当にパイをあげちゃってもいいのでは?と思ったら、2002年から日本パイ協会がパイの日を始めていた。さすがだ。某議員は手作りクレープはやめた方がいいと言ってるので、代わりにパイではどうか。これだから理系の男は・・・なんて思われる可能性もあるけど。。。 まぁ来年以降の選択肢の一つにどうぞ。


● 関連
- 企業法務戦士の雑感 - ホワイトデーにはパイを。 ←商標登録には失敗したそうだ
- Wikipedia Pi Day(英語日本語) ← 色々と説明が書かれていて面白いけど、日本語は説明が少ない
- Pi Day Songs ← Happy Pi day to you ~
- 韓国における毎月14日のイベント ← でも、こんなのやってる人いない、というのが韓国人友人の共通意見

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多くの学校同様、ホプキンスのホームウッドキャンパスは今週春休み。でも、授業がないだけで(と言ってもこれは結構嬉しい)院生は平日同様だし、さらに今週末控えている学会の準備でほとんど潰れちゃうけど。

今回の学会、自分は投稿していないので口頭発表もポスターセッションもなし。(分野によって違うみたいだけど)ロボット関係の場合、こういうときはまず学会に参加しないのが普通だと思う。でも今年はお隣のワシントンDCで開かれるため、アドバイザーがかなり気合いを入れて、ラボメンバー全員を帯同することを既に1年前に決めていた。何をそんなに意気込んでいるかというと、デモ展示。何しろ車で1時間なので、ラボからロボットを持っていくことができる。つまり、自分たちの研究をアピールする絶好のチャンス。まぁその煽りを食うのは学生たちなんだけど。

そんなわけで、去年の夏頃からデモ準備に取り組んできて、先週金曜、予想外に早く自分の仕事が終了。今朝、ポスドクが最後の仕事を完了したので、本日昼からロボットを解体。明日一日を予備日に取っておいたけど問題なく終了したので、あとは金曜に会場入りして組み立て、土日に展示するのみ。と言っても、その展示が一番大変、というのがよく聞く話。

学会等でのデモ展示は今回が初めてだけど、2年前は新製品のお披露目に立ち会うことができた。舞台裏で手伝わせて頂いた感想は、まさに戦場の如しだった。今回は規模も小さいし失敗してもやり直しがきくから、大きなプレッシャーも全くない。あとは上手く説明することと壊れないことを祈るばかり。

ちなみにデモの内容は、これまでにも何度か説明している遠隔手術支援ロボット、ダ・ビンチのプロトタイプを使って、フォースフィードバックや Virtual Fixture と呼ばれる仮想的な力を体感できる。IEEE Virtual Reality と共催の Haptic Symposium という学会で、3/25-26、ワシントンDCのヒルトンホテルにて。興味のある方は是非、ってもしいても既に機上の人か。。

P.S. 本日学んだエンジニアのための英単語コーナー:
(1) ボルトとナットを締めるときに挟む真ん中に穴の開いた金属円板、ワッシャー(座金)。綴りは washer 。
(2) 英語圏では六角レンチを Allen wrench(/key) と呼ぶらしい。Xerox machine(コピー機)同様、会社名から。
(3) reverse engineer とは動詞で、逆行分析をする、分解/解析して模倣する、という意味だそうだ。

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先週末の3/25(土)~26(日)にワシントンDCで行われた Haptic Symposium という学会に参加しました。自分は口頭発表もポスター展示もなかったけど、前回も書いたとおり、何しろ車で1時間強の場所なので、ロボットを持ち込んでデモ展示には好都合、ということでデモ要員として参加。




今回の学会はハプティックスに関連した研究のみの非常にこじんまりとしたもの。そもそもハプティックス(haptics)とは何かというと、英語で説明すれば anything relating to the sense of touch, 日本語だと触覚や力覚を指す単語で、ギリシャ語の haptesthai が語源になっている。つまり、ツルツル・ザラザラした手触り感や、物体を押した際の手応え感(=反力)などを扱う分野。遠隔操作ロボットに力のフィードバックを実装したり、オンラインショッピングで洋服の生地の感触を確かめられたりなど、応用用途はかなり広いです。

話しは戻って学会の様子。初めて学会で口頭発表したとき、客席は人で埋まってその前で発表するのかと思ってたけど、蓋を開けてみると(自分の発表には)ほとんど人がいなかった。大きな学会だと同じ時間帯にいくつものセッションを同時進行するので、人が分散するため。でも今回は小さな学会なので、なんと口頭発表の部屋が1つしかなかった。つまりみんなその部屋に集まるから常にほぼ満員状態。専門家がところ狭しといるから発表する方は大変だろうけど、やりがいもありそう。

デモ自体は終始順調で大成功だった。あんな大きなシステムで問題なく動いたのは結構すごい。会場はヒルトンだったけど、なぜか中高生みたいのが多くて、夜は歌って踊ってまさにアメリカの若者のパーティー状態。そして外国人が集まるDCの土地柄なのか、従業員もあまり英語がうまくない人が多くて、初ヒルトンはちょっと良い印象はなかった。まぁ食事代も含めてすべてアドバイザーに出してもらってるんだけど。そういえば学会費に晩餐会も含まれていて、Chart House というレストランへ。そこそこ名の通ったチェーン店みたいで、料理がとても美味しかった。学会費の1/3がこれに消えてても不思議じゃない。

ところで南インド料理って聞いたことありますか?インドと言えばカレーだけど、南インドは菜食中心で3番目の写真のドーサというのが有名らしい。あまりの大きさにめちゃめちゃびっくりした(中にはマッシュポテトが入ってるけど量は多くない)。食べた感想は、なんで日本でカレーは流行って南インド料理は流行らないのか分かった気がした(味は全く問題ないけど、何度も食べたいかと言うとちょっと微妙なので)。あと、ラッシーは普通のとマンゴー・ラッシー、さらにはソルト・ラッシーなんてのもあって意外だった。

ちなみに来年は日本で開催とのことだけど、筑波ってのはちょっとモチベーションが(つくばエクスプレスで実家から45分弱みたいだけど)。。。

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先週末は結構寒くて、学会会場に行くときDCを通ったけど、桜はほとんど咲いてなかった。でも月曜以降は結構暖かかったので、ここボルチモアも一気に春が到来。というわけで、昨日、今年もワシントンDCの桜まつり(National Cherry Blossom Festival)に行ってきた。一つ大きな勘違いをしていたのが、来週土曜の8日にパレードがあるのは知ってたけど、去年結構面白かった Sakura Matsuri, ずっとやってるのかと思ったらなんとパレードの日だけらしい。去年はピークが遅くて桜の見頃とこの祭りがちょうど重なったけど、通常はそんなことは結構稀なはずだから、なんだかもったいない気がする。Sakura Matsuri ではいくつかの道を封鎖するから交通事情も関係するだろうし、この祭り以外にも日本文化を紹介するイベントもいくつかあるけど、でもやっぱり1日だけってのはちょっと残念。ちなみに3/4~5/14までスミソニアンの Arthur M. Sackler Gallery で葛飾北斎の作品を無料で見られます。

今年の NCBF の他に、ボルチモアとホプキンスの写真も追加したので、併せてご覧下さい。
- National Cherry Blossom Festival 2006
- ボルチモア ← 74番目から春の写真
- ジョンズ・ホプキンス大学(ホームウッドキャンパス) ← 31番目から春の写真

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今シーズンでちょうど40周年を迎える Shriver Hall Concert Series, それを祝って金~日曜の3日間、 PianoCelebration が開催された。レクチャーあり、ピアノ演奏会あり、さらには初めてジャズピアニストも迎えたり、まさにピアノ三昧の3日間。レクチャーにはあまり興味がないのでピアノコンサートを聴きに行こうと思ったら、ピアニストは5人。誰がいいか全然わからなかったので、ホプキンスの Peabody Institute(ピーボディー音楽院)でピアノを専攻している友人に訊いておすすめの二人を教えてもらった。

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まず最初は金曜夜の8時から。金曜午前中にアドバイザーとミーティングがあって、その準備で少し寝不足だったので開演前までちょっと研究室で15分仮眠、・・・のつもりが気付いたら8:10!あろうことか、最初の曲目を逃してしまった。。。 そのトップバッターは、Krystian Zimerman(クリスティアン・ツィマーマン、もしくはツィメルマン). 史上最年少の18歳で1975年のショパンコンクール優勝を果たしたポーランド人。世界各地のコンサートに自らのピアノを持ち歩いたり、質を保つためコンサートの回数を制限したり、音に対する飽くなき追求心を持つ超有名人だそうだけど、全然知らなかった。ベートーベンの悲愴ソナタをとても情緒豊かに弾きこなし、ショパンのバラード第4番でさらに観客を引き込み、最後の現代音楽ではまさに超絶技巧を披露。演奏終了後、観客のスタンディングオベーションは鳴り止まず、彼が4度目の舞台裏からの登場で、もう夜10時過ぎで遅いから早く帰って寝てください、というジェスチャーを繰り出してようやく終了。とにかく大満足の一言。最初のモーツァルトのソナタ(K.330)を逃したのが本当にもったいない。

こんなすごい演奏だったにも関わらず、全くお金を払ってない。というのも、夕方6時半から当日割引(rush ticket)販売とのことで行ってみたら、受け付けのおばちゃんに「ホプキンスの学生?」と尋ねられた。そうだと答えると、じゃああげる、とタダでチケットをもらってしまった。本当にいいの?と念押ししても、「ホプキンスの学生なら無料だからいいのよ」と。以前のコンサートは払ってるからおかしいなぁと思いつつも、翌日(土曜)の当日割引はいつ販売開始か尋ねたら、なんと金曜夜にして土曜夜の当日割引まで、しかも無料でもらってしまった。

そんなわけで、当初は二人のコンサートだけの予定だったけど、無料ならってことで土曜午後のコンサートも行くことに決定。ところがチケットを買う際、「学部生、それとも大学院生?」と訊かれる。どうやらホプキンスの学部生は無料だったようで、院生は当日割引$17(土曜午後の回は$8)払う必要があったらしい。金曜夜にチケットをタダでくれたおばちゃんは、学生はみんな無料と勘違いしてたのか、それとも自分が見た目で学部生と判断されたのか。。


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土曜午後は Kit Armstrong(キット・アームストロング) という、弱冠14歳のピアニスト兼作曲家。数学や言語の才能もあるそうで、7歳のとき、高校に通いながらカリフォルニアにある Chapman University に奨学金付きで part-time の学生として通い始めたそうだ。いま現在は、ロンドンにある Royal Academy of Music と Imperial College に通っている、まさに神童。さて、開幕して登場したのは年齢よりさらに幼く(10歳くらい?)見える男の子。まるで小さなピアノ教室の発表会で演奏する小学生。ところが一度ピアノを弾きだすとまさに別人。小さいながらも、繊細なピアニシモも迫力のあるフォルテシモも良かった。多少演奏ミスが目立ったのが残念だったけど。最後のアンコールに、客席にいる先生へのお礼と言って弾いた曲がとても良かったけど、残念ながら曲名わからず。


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そしてこの日二度目のコンサートは夜8時から Leon Fleisher(レオン・フライシャー). 今年7月で78歳になる、現役のピーボディーの先生だそうだ。彼はアメリカ人で初めて世界的なコンクールにて優勝を果たすものの、1965年絶頂期の37歳のとき、突然原因不明のまま右手の2本の指が動かなくなり、ピアニストとして『引退』せざるを得なくなった。ところがその後は指揮者・音楽教師として活躍し始め、また左手のピアニストとしても活動を続け、いつか両手で弾ける日が来ることを決して諦めなかったそうだ。そして1995年、その右手が練習過多のためにジストニア(筋失調症)という神経障害を患っていたことが判明し、ボトックス療法という治療法で見事に復活。2004年冬、初めて『両手』で弾いたアルバム、トゥー・ハンズを発売。そんな感動的な話はすべてコンサート中~終了後にかけて知ったんだけど、体格に似合わずとても優しい音を奏でるなぁという印象を受けた。治療法で完璧に右手が蘇ったわけではないだろうし、77歳という年齢を考慮すればとっくにピークは過ぎてしまっていると思うけど、ベテランだからこそ放つ巧さを感じた。最後のシューベルトのソナタ(D.960)はそんな不安も感じさせない迫力溢れる素晴らしい演奏で、この日もスタンディングオベーションが鳴り止まなかったけど、その後のアンコールはなし。というのも、開演後いきなり、「最後は(シューベルトのソナタで)盛り上がって終わりたいんだ」と切り出し、自身69年間のピアニスト生活で初めてという、アンコールでコンサートを始めたため。個人的には一番最初のアンコール曲、バッハ作曲/ペトリ編曲・羊は安らかに草をはみ(WMA)、がとっても気に入って初めて iTunes でクラシックを買ってしまった。イージーリスニング(いわゆる癒し系音楽)が好きな方にはおすすめです。

さすがに週明けにテストを控えて3日連続は辛いので今日はやめたけど、ちょうど節目の年に巡りあえてラッキーだった。ちなみに本来なら3つで計$42(学割+当日割)のところ$8しか払ってないけど、$42だったとしても今年日本で開催されるツィマーマンのコンサートより安い。これだから学生はやめられない!?

● 参考
レオン・フライシャーが語る
JHU GAZETTE: Three Days of Nonstop Piano Performances

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アメリカで高等教育を受けた人でジョンズ・ホプキンス大学/病院を知らない人はほとんどいないと思うけど、残念ながら日本でホプキンスを知っている人もほとんどいないと思う。そもそも自分自身まったく聞いたこともなかったし、ちょうど進学を決めた2年前、当時通っていた語学学校の先生たちから「ジョンズ・ホプキンスは凄い学校だよ!」と言われたけど、お世辞で言ってるのかと思っていた。アイビーリーグには属してないので知名度的にいまいちだけど、実はかなり良い学校なんです。そろそろ2006年秋入学の合否結果が出揃って進路を決定する時期、もしかしたらホプキンスに入学する方やこれから進学を考えている方が検索で辿り着くかもしれないし、これを読んでいらっしゃる方にもより知ってもらうチャンスなので、少し学校紹介を。

まずは非常によくまとまっているので、ウィキペディアのジョンズ・ホプキンス大学から引用(一部改変)。
ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University, ジョンズ・ホプキンスだいがく)は、アメリカ合衆国メリーランド州ボルティモアに所在する大学である。医学方面の研究で有名である。 ボルティモアの実業家ジョンズ・ホプキンスの遺産を基に、1876年に世界初の研究大学院大学として設立された。それまでのアメリカの大学教育は教養中心の学部教育であったが、新たに研究を中心とした専門教育を行うことを目的とし、大学院教育のシステムを確立した。 全米で初めて実験室での科学実験を行ったのも、また、公衆衛生大学院(School of Public Health)を始めて設置したのも、全米で初めて博士の学位を授与したのもこの大学である。付属のピーボディ音楽学院(Peabody Institute)も北米で最初の音楽学校であり、この大学には「アメリカで最初」と言われるものが多い。ノーベル賞受賞者(ホプキンス所属者は31名)も多く、米国連邦政府からの研究費額は第一位となっている。ジョンズ・ホプキンス病院は全米ランキング1位を15年維持している(2005年現在)。過去に留学生として新渡戸稲造も入学している。最近ではマイケル・ブルームバーグ(現ニューヨーク市長)やビル・ゲイツの多額な寄付がアメリカで話題となった。スポーツではラクロスが有名で、大学チームのブルージェイズ(Blue Jays)は何度も全米優勝をしている。キャンパス内に米国ラクロス協会の事務局、ラクロス博物館、ラクロスの殿堂がある。

続いて学校のウェブサイトからいくつか。
  • ジョンズ・ホプキンスの寄付した遺産は700万ドル(2005年だと約8820万ドルの価値で、1ドル100円強換算でも90億円)で、長らくジョンズ・ホプキンス大学への寄付金額としてはトップだったが、現ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグがここ数年莫大な寄付をし、現時点で総額2億ドルを越えている。
  • 『ジョンズ』ではなく『ジョン』の間違いでは、とアメリカ人でも勘違いしている人がいるが、そもそもジョンズが姓(ラストネーム)から来ているので誤りではない。詳しくは、Who Was Johns Hopkins? を参照。
  • 自分にとっても意外だったのが、以前は学部課程は男子のみだったこと(大学院はもっと早くから女子の入学も認めている)。1970年に初めて女子学生が学部課程に入った。
  • メインキャンパスのホームウッド(メディカルキャンパスとは異なる)には full-time の学部生約4,400人、full-time の大学院生約1,400人が在籍。かなりこじんまりとした学校。
  • 大学のレベルから考えると非常に part-time の学生が多いのも特徴。学部から大学院まで全て併せて約18,000名が在籍するうち、その約半数が part-time の学生(その多くは修士課程に在籍)。
  • ジョンズ・ホプキンス大学で働く人は約25,000名(full-time, part-time 含める)。病院の就労者も含めると、メリーランド州最大の民間雇用者数を誇る。
先に書かれている通り、医学部や公衆衛生学、生物医学工学などの医学分野で突出しているけど、第28代米国大統領のウッドロウ・ウィルソンはホプキンスで政治学博士号を取ったり、日本人で最もノーベル経済学賞に近いと評される雨宮健も経済学博士号を取っている。マイケル・ブルームバーグは電気工学科で学士号を取り、数学のノーベル賞と言われるフィールズ賞のジョン・フィールズもホプキンスで博士号を取得している、と結構満遍なく様々な分野でレベルが高い。より詳しい一覧を見たい方はこちら(英語)へ。難点としては、ボルチモアの治安がよくないこと、(自腹の場合は)学費が非常に高いこと、学部生(特に pre-med)の競争が非常に熾烈なこと、学食&周辺の店がダメダメなこと、などが挙げられるけど、綺麗なレンガ造りのキャンパスやこじんまりとした雰囲気がとても気に入っています。そんなジョンズ・ホプキンス大学へ、ぜひお越し下さい。

● 関連(すべて英語)
Johns Hopkins University (Wikipedia)
information about hopkins
JHU Wiki
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朋有り遠方より来たる、亦た楽しからずや
と言っても日本から来たわけではなくデトロイトからやってきた。自分が中学生のとき、イトマンというスイミングスクールに通っていた。当時同じイトマンの選手コースで泳いでいた友人が、結婚していまはデトロイトに住んでるという。旦那さんの出張の途中ワシントンDCに寄るとのことで、実に11年ぶりに再会した。前回、語学学校の先生とアメリカで会えるなんて思わなかったけど、福島のスイミングで一緒だった仲間とアメリカで会うなんてお互い当時は考えもしなかった。



今日の天気予報は2週間前のお花見時同様、ところにより雷雨、だったけど雨は降らずいい天気だった。残念ながら桜はきれいさっぱり散っちゃったけど。。 ところでお昼にチャイナタウンに行き、ランチスペシャル$3.95という値段に惹かれてある中華料理屋に入ってみると、ランチスペシャルは平日だけらしい。まぁ当たり前と言われれば確かにそうだけど、表には何も書いてないし。そして注文した Chinese Vegetables in Oyster Sauce (← with じゃなくて in でいいのかな?in だとソースにどっぷり漬かってるってイメージあるけど、そんなことはない??)、料理が来てみて唖然。茹でた菜の花(?)にオイスターソース。これで終了。一緒に写ってるご飯は別料金。友人とその旦那さんが頼んだのはまぁ普通そうだったけど。去年桜祭りに行っ たときもチャイナタウンでひどい店に当たった。2戦2敗なので次回は周到な予習が必要だ。あと、いままでリンカーン・メモリアルは遠くから見ただけだったけど、今日は中に入ってみた。予想よりはるかにリンカーン像が巨大でびっくり。なんでジョン・ハーバード像みたいにみんなつま先に触れないのかな?と思ってたけど、像があまりにも大きすぎて触れないだけだった。

友人家族はこれから出張先に移動ということであまり時間がなくて残念だったけど(というか自分が遅刻した。。)、のんびり楽しい一日を過ごせた。そうそう、その友人は去年の11月に赤ちゃんを出産したのだけど、彼女は日本人、旦那さんはイギリス人、そして赤ちゃんはアメリカで生まれたので日英米の三重国籍を持ってるそうだ。日本は成人後の多重国籍を認めていないけど、英米の二重国籍は可能とのこと。へー。ちなみにその子が国籍を決めるまではパスポートが3つ必要なので、お金が掛かって(あときっと更新も)大変なんだそうだ。

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最近取り組んでいる研究が人間-機械系と呼ばれる分野で、人間が制御システムの中に入ってくる。となると、人間のモデル化が必要になるため、心理学や脳科学の分野にもまたがってくる。大学のネットワークを介せば基本的に主要ジャーナルにはアクセス可能なので読みたい論文がすぐに手に入るけど、特定分野のジャーナルは特定分野の専攻からしかアクセスできない場合もある。今日探していた論文は自分のところからだとアブストラクトしか読めなかったので、関連専攻に所属しているYさんに頼んでみた。結局そこからでもダメだったようだけど、Yさんから今まで知らなかった図書館の利用法を聞くことができた(と言っても有名らしい)。

ある本・雑誌の数ページのコピーのみ欲しい場合でそれが大学図書館にあるとき、図書館のウェブサイトにいってどの本のどのページのコピーが欲しいかのリクエストフォームに記入すれば、スキャンしたものを PDF 化してメールで送ってくれるとのこと。だからわざわざ図書館に行って小銭を払ってコピーして(図書館のコピー機は有料)、それをさらにスキャンして PDF 化して保存、なんて必要はまったくなく、ただメールが届くのを待っていればいいだけ。(少なくとも)院生以上は無料で利用可。ちなみに、借りたい本をオンラインでリクエストして学科の自分のポストに配達してもらうことも院生以上は可能。広大な敷地でもないのに大学院生がそんな億劫でいいのか、と叱られてしまいそうだけど、細分化がきっちりなされてるアメリカならでは(それとも金持ち大学故か)。ただし、急ぎの場合は自分でやった方が早いと思うけど。

ちなみに MSE と呼ばれるホームウッドキャンパスのメイン図書館、正式名称は The Milton S. Eisenhower Library で、このミルトン・アイゼンハワーは第34代大統領ドワイト・アイゼンハワーの弟にして、ホプキンスの第8代学長でもある。この図書館建設に際して、ホプキンスの名物時計台より高くならないようにという不文律のもと、6階建てなのに地上2階+地下4階の構造になったそうだ。

● 関連
Facilities@JHU

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今日、ある学会用の査読が終了した。査読とは、簡単に言えば、研究者が論文を発表しようとする際、それが発表・掲載されるに相応しいものかを判定すること。初めて査読を頼まれたときはとってもびっくりしたけど、周りの人の話を聞いた限りでは、やっぱり学生でも査読するのは結構あるそうだ(もちろん投稿先のレベルによると思うけど)。間もなく2年目が終了するけど、自分のこれまでの投稿論文はゼロなのに、査読した論文が2.5編(0.5というのは書いてはいないけど、読んで指導教官と話し合ったもの)というのは結構情けない。。。

査読は無償労働で確かに時間が掛かるけど、利点としては出版されない論文にもお目にかかれること。これはまだ論文に書き慣れてない学生のうちに経験すると、その恩恵に結構授かれる気がする。というのは、普段読む論文は査読を経て世に出てるものが多いので、ある一定以上のレベルになっているはず。一方、査読では採否される前の論文を読むので、査読をしないと見られないようなちょっとひどい論文も中にはある。今回読んだ論文は、参考文献に挙がっている論文の順番がめちゃくちゃで、正しい文献が参照されていなかったり(つまり、5番目の文献と文章中で言ってるのに参考文献欄では10番目だったり)、いくつかのグラフを比較してるのにそのスケールがばらばらだったり、グラフ中の文字が小さすぎて読めなかったり。こういうのを見ることで、自分が実際に論文を書く際にどういうことに注意すればよいのか、段々感覚的にわかってくる気がする。

もちろん一番重要なのは研究内容だけど、英語論文の場合はやっぱり英語自体もそれなりに重要だと思う。自分もたくさん問題を抱えてるけどそれは棚に上げて続けると、結構多いのが一文が非常に長い場合。科学・技術英語論文では短い簡潔な文が好まれる。この原因になりがちなのは、受動態を多用しすぎて内容が曖昧になり、かつ一文も長くなるといういう悪循環。友人が査読した論文にはこれがかなり多かったそうで、「きっと著者は日本人だな」と言っていた(自分も同じ傾向があるのでからかわれた)。。あとは動詞の時制が一貫してなくて、既に発表されたことなのか今回得られたことなのかが曖昧になる場合。そして意外に多いのが、句読法(punctuation)の使い方を誤っている場合など。こういうことは基本書を読めば必ず書いてあることなので、学部生のうちに読むべきくらいだと思う。

自分が初めて英文論文を書いたときに非常に重宝したのは、過去の日記を参照下さい。でも科学・技術論文に関係なく必読なのは Strunk and White の古典的名著 The Elements of Style. ペーパーバックなら非常にコンパクトで持ち運び自由、それでも重要なことが盛りだくさん。アメリカの大学はどこでもほぼ全員ライティングの授業が必修で、その授業で結構使われるそうだ。あと、友人の所属する研究室の学生はほとんどアメリカ人だけど、そこの指導教官はラボの学生全員にこの本をプレゼントしている。つまり、アメリカ人も必携のライティングのバイブル。

The Elements of Style (Elements of Style (Paperback))
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● 関連
査読(Wikipedia) (誰が熱心に書いたのか、解説がかなり詳しい)
投稿論文の査読のしかたを考える
Suggestions for Performing a Good Review (↑のサイトより)
Reviewing a Manuscript for Publication (初めて査読する前に一読を勧められた)

Strunk, William. 1918. The Elements of Style. (第1版はパブリックドメインになって全公開、なお現在は第4版)
William Strunk, "The Elements of Style" (Japanese Translation) (第1版の日本語訳)

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毎年春セメスターの終わり近くに、ホプキンスのホームウッドキャンパスで Spring Fair と呼ばれるお祭りをやってる。去年も興味はあったけど、その頃はそれどころじゃなかったので。。今日の昼間は天気も良かったので、少し散歩がてらのぞいてみた。

去年は駐車場でやっていたけど、いまそこは新しいビジターセンターを工事中なので、校舎すれすれの位置で乗り物が回ってたりする。何かあったら大変そう。一見して日本の大学祭っぽく見えるけど、お店を出してる大部分の人たちは外部から来てるっぽい。そのため、わざわざ金曜の午前11時から日曜いっぱいまで多くの建物のドアの鍵を変えてしまった。だから週末に研究室に入りたかったらセキュリティースタッフを呼んで身分証を提示しないと入れない。いくらなんでもこれはちょっとやりすぎだと思うんだけど。

● 関連
shima's:スプリングカーニバル ← CMU の同じような催し物

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先日の米軍グアム移転費のニュースを見て、その昔、コンポを買おうと秋葉原に行ったことを思い出した。大して情報収集もしないで一店舗目に入ったら、ちょうど予算内で収まりそうな製品が目に付いた。メーカーは SONY だから悪くはない。そのコンポの相場はわからなかったけど、話し掛けてきた店員さん曰く、「いやー、これはかなりお手頃価格ですよ!」とのこと。でもまだ他の店も見たいからと伝えると、「じゃあ割引しますよ、ブランク MD も付けますよ(当時はまだ MD 全盛期だったので)」、と交渉してきた。それでも渋っていたら、「この場で即決ならこの値段にします!」とさらに割引額を提示してきた。結構魅力的な値段に思えたけど、かなり迷った挙句、結局他のところも見て回りたいので、とその店を後にした。結局その後いくつか見て回ったけど、一番最初の店で提示された金額は実は大したものではなかった。もし最初に提示された金額で購入していたら、きっと自分は満足のいく買い物をしたと思ったかもしれない。でも、冷静になって客観的に見てみれば、本当に良い買い物をしたかどうかはかなり疑問の余地が残るんだろうと思う。

最近のニュースしか見なかったから詳しい経緯はわからないけど、今回のグアム移転費も同じことが言えると思う。最初ある程度の出費は日本も覚悟していただろうけど、アメリカ側に先制攻撃で75%を要求された。さすがにそれでは高いから50%以上は無理なんじゃないかと思い始める(でも当初は50%なんて考えもしなかったのでは?)。とは言ってもお互いに譲歩する必要があるから、現実的には50%と75%の間だろう → 最終的に59%まで減らせて一部の永田町の人は満足した、というように自分の目には映った。今回の合意に関して、果たして永田町以外でどれくらいの人が「よくやった」と思っているのだろう?少なくとも Yahoo! JAPAN で読める社説はすべて否定調だった。それにしても調子にのって3兆円も要求してくるなんてありえない。

蛇足だけど、コンポを買いに行ったとき、秋葉原では交渉して値段を下げるというルールを知らなかった。その経験を活かし、渡米前の買い物のときには、「これとこれとこれを買いたいけどこの予算でどうでしょう?」と直球勝負でいくつかの店を回って、結果かなりいい買い物ができた。

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もうこの前の日曜の話だけど、ホプキンスのロボット関連の研究室が近場の Oregon Ridge Park というところに集まって BBQ をした。日本だと学期末に打ち上げすることが多いけど、こっちでは(自分の回りだけかもしれないけど)学期末直前にこうしたイベントが多い気がする。でもやっぱり大変な人は多いようで、約100人の参加が見込まれてたのに実際に来たのは50人だった。

2枚目の写真は、マフィアと呼ばれるゲームをしているところ。こっちではパーティーゲームとして有名だそうで、Wikipedia によれば1986年にモスクワ大学心理学科の人によって作られたそうだ。その通り、ゲームはまさに心理戦。かなり多くのマイナールールが存在するそうだけど、今回やった形式で説明すると、まずプレーヤーは10人くらい、そのうちの一人が神になってゲームを取り仕切って進める。ランダムにマフィア3人、刑事1人が選ばれ、そのほかは村人。この時点で誰が誰だかわからない。ゲームには昼と夜があり、昼には全員目を覚ましていて、ここで誰がマフィアかを議論する。そしてマフィアとおぼしき人を一人決め、処刑する。処刑されたらゲームから去らなければならないけど、果たしてその人がマフィアなのか刑事なのか村人なのかはわからない。昼が終わると夜になり、村人は眠る(=目をつぶる)。でもマフィアは活動できる(=目を開ける)。つまり、マフィアは全員目を開けているので誰がマフィアかお互いがわかる。そこで今度はマフィアが相談して(喋れとばれるので多分ジェスチャー?)一人殺す村人を決める。マフィアが目を閉じた後、今度は刑事だけが目を開ける。そして、神に誰か一人の身元(マフィアか村人か)を訊く権利がある。それが終わると昼になり、先ほどマフィアから指名された村人は殺され、再び誰がマフィアかを探る議論が始まる。マフィアが村人を全員殺すか、村人がマフィアを見つけるまでゲームは続く。こういうのは説明だけ読んでもわかりづらいけど、やってみたら結構面白かった。

このゲームで一番面白いのはやっぱり心理戦。全員が本当のことを言っているとは限らない。マフィアは昼の議論中に自分がマフィアであることがばれないようにしないといけないので、うまく村人を誘導してマフィア以外の人を処刑する必要がある。刑事は自分の目撃証言を確かであることをみんなに伝えないといけない。でも最初は誰がマフィアだか刑事だか村人だかわからないから、みんなで色々言い合う。そうすると、とにかく自分は村人だからと言い張って手当たり次第に処刑したがる人、普段話し好きなのに黙ってる人、すぐに誰かの意見に同調する人なんかが出てくる。ちょっとマフィアにとって不利な発言をすると、マフィアから目を付けられて殺されたりする。みんな知ってるメンバーだと性格もわかるので、普段の行いもゲームに反映されるのが面白い。

この他にもバレーボール、サッカー、アルティメットフリスビー(大雑把に言えばアメフトみたいなもの?)なんかもやったり、天気にも恵まれて楽しかった。あと、高校・大学も色々変わった人に会ったけど、やっぱりそういう類の人は国籍を問わずいる。同じ専攻のギリシャ人Aは初対面時に、「山本五十六とどういう関係なんですか?」と訊いてきた。今回は第一次・二次世界大戦の日本の戦いぶりに関してレクチャーしてくれて、どの軍艦は素晴らしいだのあそこはこう攻めるべきだったと熱く語っていた。と思いきや、今度はインド人を前にインドの国歌をかなり正確な発音で歌い通し、さらには歌詞の解説も始め、その場に居合わせたインド人の度肝を抜いていた。そんな彼は PhD 課程の3年目なのに、一部しか金銭的サポートをもらっていない可哀そうな学生です。
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ERC というホプキンスが主体の医用工学研究グループに所属しているのは何度か書いたけど、このグループは NSF からの大型研究資金(8年で約13億円)を基に設立されている。毎年6月に NSF Site Visit と呼ばれるいわゆる査察があって、ちゃんと研究計画の申請通りに遂行されているかをチェックされる。ところが NSF が去年の査察に満足したのと、もう間もなくこの研究資金提供期間が終了して ERC が解散するため、今年は例年のような大掛かりな査察はなくなったそうだ。このイベントには企業が出席するのも認められている。学生はまだ卒業を控えていなくても、将来のため、レジュメブックなるものに自分の履歴書を掲載して企業にアピールすることができる。

このレジュメブック、去年はあまり必要性を感じず載せなかった。いまのところ、卒業後は企業への就職で考えているけど、なにしろまだまだ PhD 取得までは長いし、とても実務レベルで通用する英語力が身に付いたとも思えない。出願時からほとんど変化のないレジュメを載せてもあまり得だとは思えなかった。でも今年は指導教官に『ERC のために』と頼まれ、ウチの研究室の学生は概ね出したようだ。

先週金曜がその締め切りだったので、ウェブサイト(もちろん関連企業だけが見られるパスワード付き)に反映されたのは一昨日の今週月曜のはず。ところが今日いきなりある企業から電話が掛かってきた。医療ロボットに興味があるんですよね?って。確かにそうは書いたけど、まさかいきなりリクルートの電話が掛かってくるとは思わなかった。しかも先方は、自分がまだ PhD 2年目ってこともしっかり把握してるし。謙遜でもなんでもなく、自分のレジュメはかなり内容に乏しい(逆にアメリカ人のが大袈裟とも言う)。「レジュメブックだけど、レジュメじゃなくて CV の方がより詳しく書けるからいい(注)」と指導教官には言われたけど、CV にしても大して長さが変わらなかったのでレジュメにしたくらい。電話をもらえたこと自体光栄で素直に嬉しいんだけど、そんなレジュメを見て電話してくるなんて、大学ブランドの高さかそれとも人材不足なのか。。


(注) 一般的に、レジュメとは1~2ページに簡潔にまとめた履歴書のことで、CV (Curriculum Vitae) はより詳しく書いたもの。レジュメにしろ CV にしろ、日本みたいにどこでも売ってるような典型フォーマットも写真欄もなく、自分で気に入ったデザイン・内容を書いている。

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毎年4/15はアメリカの確定申告の締め切り日(今年は15日が土曜日だったから4/17が期日だった)。本当にいまさらではあるけど、来年以降の自分自身への備忘録のために。アメリカの確定申告と無関係な方は、下線で挟まれてる部分は読み飛ばした方がいいと思います。



去年は授業料免除だけで給料と呼ばれるものは一切もらってなかったので、実質無収入だった。でも念のために学校の Tax Office と呼ばれる大学の税金専門家に訊ねてみたら、
・ Form 8843 (Statement for Exempt Individuals and Individuals With a Medical Condition)
を提出するように言われたメモが残ってる。収入がなくても、一応これは出した方がよいと言われたのは覚えてる。

めでたく去年の6月からリサーチ・アシスタントとして給料をもらえるようになったわけだけど、日本とアメリカの税金協定(日米租税条約)というものがある。この条約改正が2年前にあったそうで、2004年3月31日以降にアメリカに入国した場合、旧日米租税条約(入国日から5年間、年間$2,000まで連邦税が非課税)は原則適用されないけど、1年間のみ年間$2,000まで適用される、という話を Tax Office から聞いた。どこを探してもこの下りは見つからなかったし、対応した以外の Tax Office の人もよくわかってなかったけど、でも自分は実際に申請して通った。そのとき出したのは、
・ MW507 (Employee's Maryland Withholding Exemption Certificate)
・ W-4 (Employee's Withholding Allowance Certificate)
・ I-9 (Employment Eligibility Verification)
の3つ。これを提出して、年間$2,000まで連邦税は非課税だった。

そして先月出した書類は、
(1) Form 1040NR-EZ (U.S. Income Tax Return for Certain Nonresident Aliens With No Dependents)
(2) Form 8843 (Statement for Exempt Individuals and Individuals With a Medical Condition)
(3) Maryland 502 (Maryland Resident Income Tax Return)
(4) Form 1042-S (Foreign Person's U.S. Source Income Subject to Withholding)
(5) W-2 (Wage and Tax Statement 2005)
(1), (2) は IRS からダウンロード、(3) はメリーランド州ウェブサイトからダウンロード、(4) は郵便で届いて、(5) は大学のサービスに申し込んだからメールで届いてプリントアウト。今回は Tax Treaty の恩恵があったから (3) の 502 が必要だったけど、来年以降は簡易バージョンの Form 503 で十分。



大学の日本人友人は、日本の財団から奨学金をもらってる人が多いので、自分と必要な書類が結構違う気がする。研究室の友人もアメリカ人は当然違うし、他の国だと細部が異なる場合があるから、結局『まったく同じ』人は周りに誰もいなかった。そんなわけでとにかく Tax Office の講習会に参加して電話・メールで質問して締め切りギリギリに終了。計算してみたら、本当にこんなに返ってくるの?って金額になったけど、間違いは見当たらないしってことで出してみた。すると、本当に申請した金額(約半月分の給料!)が銀行口座に振り込まれた。これはまだ連邦税分のみ。あとあまり多くはないけど、メリーランド州分が戻ってくる予定。

メリーランド州分の書類を埋めてて面白かったのが、あと少し2005年度収入が足りなかったら、自分は State Poverty Level というので『貧困層』に分類されていたこと。途中計算ミスに気付いて、残念ながら年間収入が約$600超過していたので貧困層には分類されなかったけど、もし$600少なかったらメリーランド州から生活支援費がもらえた。まったくの無収入だとこの対象にはならないけど、中途半端に収入をもらってるともらえる(自分の場合6月から給料スタートだったので中途半端の境界だった)。

最後に検索で辿り着いた方、税金の質問をされても答えられないので、(信頼性順に)記入説明書をよく読むか大学の Tax Office に問い合わせるか、もしくは専門家のウェブサイトをのぞいて下さい。

● 参考
研究留学ガイド:アメリカの税金と確定申告の基本
米国公認会計士・若菜雅幸さんのウェブサイト
IRS
Maryland State

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先週金曜日に確率・統計、そして今日は非線形システムの期末試験。これで自分の春セメスターは終了。これから授業のない夏休み!今セメのコースワークはそれほど辛くなかったけど、でも授業から開放されるのは嬉しい。

今日は期末試験のことでも日記に書こうかな、と試験が終わってちょっとるんるん気分で家に向かう。すると、ある車が窓全開で止めてある。中には誰も乗ってない。「窓が空いてたら危ないじゃん」と思ったら、よくよく見るまでもなく自分のトヨタ・エコではないか。あれ、窓閉め忘れたっけ?と過去の記憶を辿りつつ近付くと・・・

・・・や、やられた。そう、ここはボルチモア。助手席の窓ガラスが割られて、中が荒らされていた。幸い、というか常に車の中には貴重品を置かないようにしてるけど、いつも付けっぱなしの iPod 用の FM トランスミッター兼バッテリーチャージャーが盗まれた。犯人に一言、それが何か一体わかってるの?

日本でも警察なんて呼んだことはない、はず。同時多発テロで有名になったけど、アメリカは110番じゃなくて911.警察も消防車も救急車も全部911.電話して用件を伝えて待つこと15分、"Hey, how're you doing, sir?" と満面の笑顔でパトカーから降りてきた陽気な警察官。いやいや、「調子はどうだい?」なんて聞かれたってねぇ。その後取り調べじゃないけど、簡単な調書作成のため、いくつか質問に答える。何が盗られた?と訊かれたけど、ドアにも触ってないからわからないと答える。おいおい、これはハリウッド映画じゃないんだから写真なんて撮らないよ、と笑い飛ばされてしまった。。。

何が盗られたかをチェックし、身分証明書と車の登録番号(注)を確認して終了。終わると、Victim Assistance / Incident Information Form なるものが手渡される。ここに書かれている Complaint No. というのを保険会社に伝えて、損害額の補償をしてもらってとのこと。貴重品が盗まれたわけじゃないし、車もあるんだし、何よりも本人が無事なんだから良かったね、と彼は鼻歌まじりに去っていった。まぁ、きっとこんなのは日常茶飯事なのか。

さて、せっかく保険会社に連絡する番号をもらったけど、実はこれがまったく役立たないのは薄々気が付いていた。任意保険の中に Comprehensive と Collision というのがあって、前者は包括車輌保険で、盗難・火災・落下物等による損傷修理に支払われる。後者は衝突車輌保険、自ら起こした事故の自動車修理に支払われる。ともに Deductible(免責額)の設定が任意で、修理額から免責額を差し引いた分が支払われるので、免責額を低くすればするほど保険金は上がる。前回の自動車保険更新時、これがネックだったから Comprehensive, Collision 共に免責額 $500 だったのを両方とも解約してしまった(でも万が一の事故に備えて、対人・対物損害賠償保険は結構引き上げたけど)。現在の契約だと、それで約$450/半年値下がりする。そんなわけで、今回の窃盗に対しては何にも出ない。結局自業自得なんだけど、やっぱり保険は万が一に備えての掛け捨て、と改めて思った出来事でした。


<注> メリーランド州民(というかアメリカのドライバー?)の方々へ
今日警察から、車の登録証のコピーを常に携帯しておくよう言われました。資料丸ごと車に入れておくと、それも一緒に盗難される恐れがあるので、コピーだけどこかに隠しておくか携帯しておくとよいとのこと。メリーランド州の場合、REGISTRATION CERTIFICATE という 5cm x 10cm くらいの小さな紙です。ちゃんと裏側の注意事項に、事故に遭ったらこれを提示すること、との但し書きが書いてあった。

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そんなわけで、昨晩保険会社の Geico に電話しても保険は一切きかない旨を言い渡されたけど、その代わり Safelite AutoGlass という、車のガラス修理会社を紹介してもらった。昨日のうちに予約センターに電話し、最寄りで一番早い時間に直してくれるところに予約を入れる。車内に何もないとは言え、窓ガラスがずっと空いてる(=鍵を開けて中に入れる)のは気分的によろしくないので。

修理に行く前に車の中を掃除しようと、近くのスーパーで小さなほうき&ちりとりセットを購入。と言っても、ほうきはブラシ型で大して小さくない。せいぜい$3-4だろうと高を括っていたら、レジで値段を見てびっくり。なんと$9もした。いくらアメリカじゃ需要がないとは言え、日本じゃ100均で十分買えそうなのに。。そうそう、窓ガラスってかなり粉々になっちゃうんですね。

幸い天気が良かったので、窓全開で気持ちよくドライブ。そういえば北西側(Mondawmin Mall の裏を走る Liberty Heights Ave.)は初めて走った気がする。時間より少し早く着いたけどすぐに始めてくれて、助手席窓だけだったので1時間で終了。メカニックもいい対応で、車の中を丹念に掃除してくれた。ガラス代が$130, 人件費が$60, 税込みでトータル$200弱。修理場だから当然なんだけど、みんな窓なしカーが続々やってきて、なんだか親近感を覚えた。あと、ラジオは壊れてるかと思ったけど、ただカバーが外れてただけでちゃんと動いた。ディーラーに持っていくと高いので助かった。

結局ガラスが$200, 新たに注文した iPod 用トランスミッターが$60, 被害総額約$260。もともと以前は Comprehensive の免責額を$500に設定していたので、もし仮に保険がおりても全額自費になったはず。そう考えるとまぁ結果オーライなんだけど、でもやっぱり精神的によくないので Comprehensive と Collision は削るべきじゃないんだろうなぁ。

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6月中旬に両親が10日間ほど遊びに来ることになった。ニュージャージーのいとこ宅にお邪魔してからボルチモアに来て、その後一緒にグランドキャニオンに行く計画を立てている。航空券が必要となるわけだけど、こんなに値段が二転三転するとは思わなかった。

両親が買ったチケットはユナイテッド航空のアメリカ周遊券で、ユナイテッドに限定される。そうなると、ボルチモアからラスベガス(→グランドキャニオン)に行く自分の航空券もユナイテッドの同便にする必要がある。最初に親が押さえたチケットはワシントン・ダレス国際空港→ラスベガス国際空港の直通便だったけど、ダレス国際空港はワシントン D.C. と言ってもバージニア州内で D.C. にはない(つまり新東京国際空港みたいな感じ)。ボルチモアからだと2時間くらい?そこで旅行代理店に、ボルチモア市内から一番近いボルチモア・ワシントン国際空港発を探してもらった。直通便はないけどシカゴ経由ならあるとのことで、両親のはそっちに変更してもらった。早速その便を格安チケットサイトで探してみたけど、まったく同じルートは見つからず。この乗り継ぎ便を指定すると正規料金で買うしかなさそう。その代わり、コロラド・デンバー経由の便なら往復$310ほどで買えることが判明した。そこですぐさま両親のルート変更を代理店に頼み、デンバー経由に変更してもらう。これで自分の分も買えると思って格安サイトを再び探してみると、なんとつい1~2日前まで多くのサイトに出回っていた$310チケットがどこにもない。ユナイテッドのオフィシャルサイトに行って検索すると、こちらの正規料金も数日前の2倍弱にまで急上昇している。つまり、両親が予約を入れたことでその便の残り座席数が少なくなり、自分が買う分の値段が一気に上がったということになる。まったく当たり前の話だけど、まさに市場は需要と供給の関係で成り立ってることを実感。

結局ボルチモア→ラスベガスは正規料金で買うしかなく、片道で$300払って購入。そして復路はわざわざユナイテッドにする必要はないので、片道チケットを格安サイトで買うことにした。ラスベガスとボルチモアは US エアウェイズ(もしくはアメリカウエスト航空)が直通便を飛ばしている。値段は$230でどの乗り継ぎ便よりも安い。先日買い忘れたので昨日チェックしてみたら、今度はなんと$160まで下がっていた。「さすが市場は需要と供給の関係!」、なんてわかった風な態度で、もう少し待てばもっと安くなるかも?と一日置いてみた。そして今日調べたら、希望の便だけ$230に戻っていた。。。仕方なく一本早い時間の$160の便を即購入。航空券の購入はくれぐれも慎重にどうぞ。

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アメリカに来てからすっかり朝シャワーの生活になってしまった。今日もいつも通り起きてすぐシャワーを浴びようとお湯の蛇口をひねると、・・・何も出てこない。水は出てくる。洗面所や台所も試してみたけど、水は通常どおりだけどお湯はまったく出てこない。ふと、玄関ドアの下から紙が1枚差し込まれてることに気付いた。1階の住人ジョナサンからで、どうやら建物全体でお湯が出てないらしい。今朝早く、ボイラーのある地下室から大きな騒音が聞こえたので見に行くと、地下室が水浸しになっていたそうだ。地下室に置いてある共有の洗濯機・乾燥機も使えなさそう。こういうとき彼は色々と率先してやってくれる、とても親切なナイスガイ。土曜の昼に掃除機を掛けてたらうるさいと文句を言ってきた2階のジョンとは大違い。ジョナサンは今回もわざわざ全員(6棟)にプリントを作って配ったようで、すぐに復旧してもらうためにみんなで管理会社に抗議しよう!、と管理会社の緊急連絡先もプリントに書いてあった。(お湯の代金は家賃に含まれてるので)火曜になっても復旧しなかったら家賃の返金を迫ろう!と書いてあった要求はいかにもアメリカっぽいけど。

お湯が出ないと困るのはとりあえずシャワーだけ。通常なら大学のジムに行ってシャワーを浴びればいいんだけど、都合の悪いことに、今度の木曜の卒業式に備えてジムは10日間ほどの休みに入ってしまった。仕方がないから鍋でお湯を沸かし、それに水を足して体を洗うしかない。2年も住んでこういうのはもう驚かなくなったけど、そろそろ『ハッスルフリー』な平穏な生活を送りたいなぁとも思う。ちなみに建物の入り口の窓に、「月曜日までは直せません。ごめんね!」みたいな軽い感じのメッセージが貼ってあった。

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先日、世界で初めて自律ロボットによる心臓手術が行われたそうだ(英文記事)。これまでに何回か紹介したダ・ビンチという遠隔手術支援ロボットは医師が操作するけど、今回のは人間が操作せずにロボット自ら自動的に手術を行う。イタリアはミラノにあるサン・ラファエロ大学の Carlo Pappone 氏が中心となっているようだけど、彼は医師であってエンジニアではなさそう。どんなロボットなのかの詳しい情報はよくわからない。

今回の手術は、ミラノの病院にいる34歳の心房細動(不整脈の一種)の患者に対して行われ、50分ほどで終わったとのこと。心臓手術とは言えそれほど難易度の高いものではなさそう。この手術の様子がボストンで開かれていた不整脈・心臓外科に関する学会で中継され、多くの心臓外科医が見たそうだ。ロボットは1万例にのぼる症例をもとに自律制御されており、きっと画像認識がかなり高精度だと思われる。心臓外科の自律ロボットの方がすごいと思うんだけど、なんで遠隔地で見られるのが非常に大きな利点として強調されてるのかがよくわからない。ちなみにこのロボット、今月末から販売開始されるそうだけ、前述どおり詳細不明。

夏休みの間、同じ研究室の学生が3ヶ月ほどイタリアの大学に交換留学に行くことからもわかるように、イタリアも医療ロボットの研究は結構進んでいる。日本のロボット技術がトップレベルなのは間違いないけど、残念ながらこの分野ではかなり出遅れている。昨日、友人宅の BBQ でいつも通り話に出たけど、日本のロボットはエンターテイメント分野に向かっていて、アメリカは実用分野主体で進んでいる、というのは robo さんの留学動機を読むととてもわかりやすい。逆に言えば、日本はまだ競争の余地があるので、医療ロボットの需要は今後確実に伸びると思うけど。

医療ロボットに関してもう少し書いた記事が、近々メールマガジンの連載が始まる『未来型カガクシャ・ネット』に掲載される予定です。続きはそちらを見て頂くか、もしくは発行後こちらにコピーしたいと思います。

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ドイツW杯開幕まであと僅か。ひそかに応募していたチケットはすべて落選だったので、おとなしくテレビ観戦するしかない。ここで気になるのが、果たしてアメリカで日本戦が見られるのか?ってことだけど、なんとサッカーの発展途上国・アメリカで全64試合すべてが HDTV(High Definition television, ハイビジョン)でライブ中継されるとのこと!ハイビジョンといっても高画質で縦横比が変わるくらいなので、ABC, ESPN, ESPN2 が見られる環境ならわざわざ HDTV の契約をしなくても大丈夫(一応念のため、ケーブルテレビ会社の Comcast にも確認済み)。日本だと、スカパー等に加入しないと、おそらく日本代表の試合と決勝ラウンドくらいしか見られないので、なんだか今回はアメリカにいてちょっと得した気分。なお、アメリカ東海岸時間で日本戦は下記の通り。
-------------------------------------------------------------------------
6/12 8:55 am Australia vs. Japan (ESPN2/ESPN2 HD)
6/18 9:00 am Japan vs. Croatia (ABC/ABC HD)
6/22 2:55 pm Japan vs. Brazil (ESPN/ESPN HD)
-------------------------------------------------------------------------
時差の関係で、朝9時からというのがちょっと微妙なところだけど。。

もし ABC や ESPN, ESPN2 が見られない場合、TV JAPANsoccerTV.com なんかがあるみたいだけど、TV JAPAN は試合終了24時間後と言っているので、丸一日情報をシャットアウトしない限りほとんど見る価値がない気がする。

ちなみに、今日はアメリカ代表とモロッコ代表がテネシー州ナッシュビルで親善試合をしていた。終了間際にモロッコが1点取ってアメリカの負け。後半の半分くらいしか見てないけど、この前、日本とアメリカがサンフランシスコ・ジャイアンツ球場(=野球場)で試合したときの動きとは全然違った(そのときは3-2でアメリカが勝ったけど、点差以上に日本はボロボロだった)。そんなモロッコは出られない。今回のアフリカはいつも以上に不気味。そうそう、なんで Morocco なのに MAR と略記されるんだろう?

● 参考
ESPN, ESPN2 AND ABC SPORTS 2006 FIFA WORLD CUP SCHEDULE

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5月最終月曜はメモリアル・デーと呼ばれる戦没者追悼記念日だったので、こちらは5/27~29は3連休だった。去年はそんなことは全然知らず、今年も数日前に友人に「連休何するの?」と訊かれるまですっかり忘れていた。来年こそは事前に旅行計画か何か立てておかなければ。。

そんなわけで特に大きな予定もなく、友人と食事に行ったり、映画(ミッション・インポッシブル3)を見たり、パーティーに顔を出したり、昨日は昼間からビールを飲みながら OS の再インストールしたり。パソコンの復旧をしながらゆっくり本も読めたし、宿題がないって素晴らしい。

ところで、受講する予定だったけど途中でドロップアウトした授業の本が何冊かある。学校のブックセンターがどんな本でも買い取ってくれるそうで、特に期末試験期間が終了する前までだと結構いい値段で買うと言っている。でも実際に調べてみると、そんなに高い値段じゃ買ってくれなさそう。そこで Amazon.com で個人出品してみることにした。結構メジャーな本ばかり持っていたようで、新品・中古で出品されてる数が結構多い。となると、やっぱり売れるようにするためには価格次第ってことで、どれも最低価格に近い値段を設定して5/18に6冊出品。なんと今日までに4冊も売れてしまった!こんなに簡単に売れるとは思わなかったのでかなりびっくり。

ただひとつ面倒なことがあって、買い手が購入してから2営業日以内に発送しなくてはいけない。以前はキャンパス内に郵便局があったけど、いまはその建物が工事中で郵便局がなくなってしまった。キャンパス内のが使えないと、最寄りでも約2km弱離れるので結構不便。自分は車があるからまだいいけど、車がないと切手を買いに行くのもかなり面倒。建物の改修が終わってもキャンパスに郵便局は戻ってこないそうだけど、これはぜひともなんとかして欲しい。

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昨日の昼過ぎ、学科のメーリングリストで、場所・時間限定の映画タダ券が大量にあるから興味ある人はぜひ、とのメールが回ってきた。車で20~30分の White Marsh というモールにある映画館で19時半開演の An Inconvenient Truth(邦題:不都合な真実)という、クリントン政権で副大統領を務めた(&2000年大統領選でブッシュに曰く付きで負けた)アル・ゴアが地球温暖化について訴えるドキュメンタリー映画。個人的にはとっても興味があるので友人を誘って行ってきた。


アメリカ全体で考えると、『環境問題後進国』というのはちょっと生活してみればすぐに感じる(でも特定地域は他国顔負けのエコ推進地域もあるそうだ)。この前ラボ友人宅で BBQ があったとき、自分の指導教官が「ウチのだんなは地球温暖化を信じてない」と言っていたのを聞いてびっくりした。その旦那さんはウチの学科で流体力学専門のアシスタント・プロフェッサーで、彼の考えるモデルでは地球の温暖化が証明できないから、というのが理由だそうだけど、日本の理系大学教授で地球温暖化に異を唱える人なんてほとんどいなさそう(去年の卒業式、アル・ゴアの話に関心がなかったのもそのためかも?)。そして他のアメリカ人学生もほとんど興味がなさそうだった。でも、昨年 PhD を取って卒業したアメリカ人のラボ仲間がいまスイスの大学でポスドクをしているけど、彼はスイスで1年弱生活して地球温暖化を信じるようになった、と夫婦揃って言っていた。もちろんこれが典型的なアメリカ人の反応とは言い切れないけど、でも日本がクールビズと言ってネクタイ外してクーラーの設定温度で盛り上がってる一方で、アメリカは大抵どこの建物も(人がいなくても)風邪引くくらい冷房掛け過ぎの現状を考えると、やっぱり『環境問題後進国』と考えざるを得ない。

さて肝心の映画の内容だけど、基本的にゴアが今まで地球温暖化に関して1,000回にも及ぶ講演を行ってきたものをメインに映像化したもの、という構成。近年の地球全体の平均気温の上昇、年間最高気温がこの十数年にほとんど記録されていること、キリマンジャロなどの氷河がどんどん溶けていたり、二酸化炭素の割合がどう変わっているかといった科学的なデータをもとに、効果的な映像を駆使して聴衆を引き込むトークで1時間半語り進められる。他にも溺れている北極グマが近年目撃されるようになったことや、近年の査読された928編の科学論文で温暖化の原因が人類であることを否定しているのはゼロなのに対し、(アメリカだけか世界でかはわからないけど)一般大衆誌では53%も地球温暖化は未解明、としている点なども語られている。ところどころ、データとしては正しいんだろうけど、その示し方・他との関連付け方として本当に正しいかどうか少し疑問に思うところもあったけど、地球温暖化は徐々に進行していると警鐘を鳴らすためにはくどくてもいいのかもしれない(そんなわけで映画は1時間半強だったけど、ちょっと途中で『胃もたれ』気味になって2時間超に感じた)。

また、ゴアの人生を紹介するエピソードもいくつか組み込まれているので、温暖化のことを全面に押し出しつつも、どこか政治的な匂いも感じてしまう。そのため、華氏911では本人の意思に関係なく主演:ジョージ・ブッシュとなったけど、この『不都合な真実』はむしろ自ら主演:アル・ゴアを売りにしているように見える。実際、この映画の話題の一つに、ゴアが2008年の大統領選に立候補するか、というのがあるようだし。ちなみにブッシュ政権は温暖化を否定しているのではなく、温暖化の原因が人類なのか自然現象なのかわかっていないから放置、というスタンスらしい。この映画を見るか?と訊かれたブッシュ大統領、しばらく苦笑いした後に一言、"Doubt it."(多分見ないよ)と答えていた。

このようなアメリカの温暖化に対する現状を考えると、ホワイトバンドの趣旨が思い出される。ホワイトバンドは、貧困をなくすためには個人レベルの募金では焼け石に水なので国家レベルで動かないと解決できない、そのために一人一人がホワイトバンドを身に付けてアピールしよう、という感じだった。これをアメリカでの地球温暖化問題に置き換えると、個人個人で温暖化に対する意識を高め、国家レベルで(つまり環境問題をしっかり考える大統領を選出するよう)進めよう、という考え方ができる。また結局のところ、こういうのを見る人はもともと環境問題に興味がある人であって、そもそも温暖化について考えてない人が観る可能性はかなり低い。そんなわけで、温暖化のみに焦点を置くより、主演:アル・ゴアみたいな映画でもありかな、と思った。


【アメリカ在住の方へお知らせ】
この映画を見た者の使命(?)として、この映画を広める責務があるようです。場所も時間も非常に限られて上映されるけど、ぜひ都合がよければ映画館に足を運んでみて下さい。詳しい日程等はこちらでどうぞ。ボルチモアでは、6/9(金)に Charles Theater で上映。日本で公開されるかはいまのところ不明。。


● 関連ブログ
- 深夜のNews:An Inconvenient Truth
- パンダとそらまめ:An Inconvenient Truth with アル・ゴア
- 温暖化いろいろ:アル・ゴアのフライング?キャンペーン
- オフィシャルサイトのブログ(英語)

● 関連ビデオクリップ(英語)
- Break the Addiction: An Inconvenient Truth (MTV.com)
(右側の "Watch An Inconvenient Truth PSA's" で30分のビデオが見られる。)
- 5/31 CBS Early Show
- CEI: We Call It Life
(温暖化に真っ向から反対していて、ゴアこそ二酸化炭素をたくさん排出していると皮肉っている。)

● もう少し突っ込んだ解説など
- ウィキペディア:地球温暖化
- 温暖化問題:基礎知識FAQ ←科学的観点から
- 田中宇の国際ニュース解説:地球温暖化問題の歪曲 ←政治的観点から

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ちょうど1週間前、指導教官のアリソンがアシスタント・プロフェッサーからアソシエイト・プロフェッサーに昇進し、テニュア(終身雇用権)も取得した。日本だと一部の大学を除いて終身雇用が保障されているけど、アメリカの大学の場合、アシスタント・プロフェッサーからアソシエイト・プロフェッサーへ上がるとき、ようやく終身雇用が保障されることが多い。だから博士号を取ってめでたく教授職を得たとしても、(大学・専攻によって期間は異なるけど)最初の5~7年間で十分な成果をあげられない場合クビになってしまう。そうするとその先生についてる学生は指導教官を失うのでかなり大変。行きたい大学院を選ぶとき、その教官がテニュアを持ってるかも少し重要な要素になってくる。

アリソンがテニュアを取った直後は、「まぁ当然嬉しいけど、そんな大きなパーティーを開くようなことでもないから」とそんな感じだった。お隣のコンピュータサイエンスだと専攻でパーティーを開くそうだけど、ウチの機械工学科はそういうイベントはないらしい。そんなわけで、大学教授としては重要なマイルストーンだし、やっぱりだた「おめでとう!」と言うだけよりちゃんとお祝いしようという話が出て、サプライズパーティーを企画した。今年の夏休み中毎週木曜は研究室みんなでお昼を食べることになっている。12時になるとアリソンがラボに学生を誘いに来る。毎週木曜11~12時まではちょうど自分の個別ミーティングの時間なので、みんなには11時45分頃からラボでパーティーの準備を進めてもらい、自分が12時ぎりぎりまでミーティングを引っ張って、その後みんなをランチに誘うふうを装ってアリソンをラボに連れて行くことにした。

事前に何人かの教授に招待状メールを送った際、ある先生から部分的に情報が漏れてしまったらしい。だからアリソンは「今週のいつ頃かに何かイベントがある」というのを感づいてたそうで、本当のサプライズパーティーではなくなってしまったけど、とっても喜んでくれたのでこちらとしても嬉しかった。ちなみにみんなでプレゼントしたのは、ちっちゃなアカデミックツリー。デコレーションはコンピュータサイエンスのトイレから拝借したトイレットペーパー。。

● 関連
Professors in the US ← 日米の大学教授の違いに関して
Life On The Tenure Track: Lessons From The First Year

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6/9 のサッカーワールドカップ開始とともに両親がアメリカに遊びに来たため、昨日までニューヨーク&ニュージャージー → ゲティスバーグ → ボルチモア → グランドキャニオンと、短いながらもアメリカ旅行してました。今日は朝からサッカーに釘付け。これからの研究が思いやられる。。旅行記&写真はまた後ほど。

今日、久しぶりにいつもと違うスーパーに買い物に行くと、一晩わずか$1で DVD を借りられる redbox なるものを発見。1年ほど前からこのサービスは始まっていたみたい。自動販売機みたいなのがあって、そこで好きな DVD を選択してお金を入れるだけ。翌日返却するとき、同じ場所じゃなくてもいいそうだ。州を越えても構わないとか。毎週火曜に最新作を更新するとのことで、これは結構使えそう。基本的にスーパーやマクドナルドに設置してるけど、順次拡大中とのこと。ちなみに今日見つけたのは 33rd 沿いの Giant の中。

● 参考
California Sky - アメリカのビジネスと株を考える - :マクドナルドとDVD
The next evolutionary step in DVD rentals: Redbox (英語)

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■ 2006年6月9日(金)

待ちに待った FIFA ワールドカップ開幕日!そして両親がアメリカを訪ねてくる日。最初、両親をニューヨークの JFK 国際空港まで向かいに行き、その後ニュージャージーのいとこ夫妻宅まで行く。Google Maps によれば、ここボルチモアから JFK まではちょうど200マイル、所要時間約4時間。到着が夕方4時の予定で、渋滞を考慮して5時間強を引き、午前11時前に出る計画を立てる。残った仕事の処理と部屋の掃除がなかなか終わらず、結局いつもどおり大幅に遅れて午後1時に出発。ドイツ対コスタリカ戦前半を見てから出発したのではなく、掃除がなかなか終わらなかったので結果的に前半を見られただけ、だと思う。







そこからは珍しく非常に快調なドライブ。I-95 から JFK に進む I-278 の直前まで3時間弱しか掛からなかった。そのままうまくいけば、両親の入国審査が終わって出てくる頃にちょうど間に合うかと思ったけど、ここからが事件の始まり。Staten Island と Brooklyn を結ぶ I-278 の Verrazano-Narrows Bridge を渡った後に Belt Pkwy E. へ行くはずだったけど、Belt Pkwy への出口を Belt Pkwy からの出口と誤り、そのまま I-278 でブルックリン中心街へ。途中で異変に気付き引き返し、道を尋ねて Belt Pkwy へ戻る。その後は一本なので迷うことなく JFK へ。金曜夕方ということもあってか、Belt Pkwy は結構混んでた。空港に入って気付いたこと、そういえばどのターミナルに到着するのか確認してなかった。走りながらどの航空会社がどのターミナルかを標識で確認できるけど、なぜかお目当てのユナイテッドが見つからず。帰りにもちらっと確認したけど、Terminal 7 に United Airlines の文字が見つからず。会社の大きさから考えて表示なしなんてことはないと思うし単なる自分の見過ごしだと思うんだけど。。

結局無事会えたのは両親が待ちくたびれた午後5時45分。次なる目的地のいとこ宅は JFK から37マイル、1時間強。もと来た Belt Pkwy, I-278 を戻り、ニュージャージーの Elizabeth というところに差し掛かる。ここから第二弾の始まり。大雑把な地図だと大きなサークルを1/4回って一直線な道路を走れば着くように見えたけど、Goole Maps の指示を読むと道の名前がめまぐるしく変わっている。そしてナビは初めて英語の地図を読む父親。いまじゃ自分はすっかり Google Maps に慣れてしまったけど、確かに初めて見たら何がなんだかわからないだろう。そんなわけで、サークルを回るはずが大きくそれて明後日の方向へと進んでいく。途中ガソリンスタンドで従業員に訊くと、全然周辺の地理がわかってないスペイン系人。でも運良く警官を発見。地図を見せてもよくわかってないけど、その代わり口頭でかなり詳しく伝えてくれた。いま思えば、いとこ宅近くの大通りじゃなくて元の経路に戻る通りを訊けばよかった。そのあとは少し走っては道を尋ね、の繰り返し。いとこ宅の近くは近くだけど、一体どこにいるのかさっぱり検討がつかない。たまらずいとこ夫妻に迎えに来てのヘルプコール。そんなこんなで、みんな疲れきってようやく到着。いとこがテレビで見て作ったという、ようやくありつけた冷やし中華そば(本当に蕎麦を使って通常の冷やし中華よりさっぱり)の夕食がとてもおいしかった。

今回知ったこと。高速道路の出口番号は連番(例えば Exit 17 の次は 18, 19, 20, ... と続く)と思っていたけど、少なくともブルックリンには片側にしか Exit 19 がない場所があってびっくりした。つまり、南行きには Exit 19 があるけど、北行きだと Exit 18 の次が Exit 20 だったりとか。19番出口で降りたいとびっくりする(結局道違いだったけど)。そして今回学んだこと。同じ道でも道路の名前が変わるのは知っていたけど、迷った周辺にはそんなところが多々あったり、名前は同じ道路なのに全然違う道だったり(つまり、近くの地域に同じ名前の道路がいくつかあったり)ってことが想像以上に多かったこと。こういうとき、GPS 付き携帯で Google Maps とか見られたら便利なんだろうけど。それならカーナビだろって思うけど、アメリカでカーナビ付けてる人を今まで一人も見たことがない。みんな周りが学生だから?


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■ 2006年6月10日(土)

View of Manhattan from a ferry

View from Top of The Rock

Security Council Room

King Kalbi at Woo Chon
週末なのでいとこ夫妻がニューヨーク市内を案内してくれることになった。両親はすでに一度来ていて、自分も何回か来ている。そんな今回の観光地はトップ・オブ・ザ・ロックと国連本部。でもその前に日本食品店ミツワで恒例のお買い物。あの『日本のスーパー』みたいな雰囲気はミツワならでは。ちなみに去年行ったときは、ミツワ内のらーめん山頭火で食べた。

フェリーに乗ってハドソン川を渡り、ニュージャージーからニューヨークへ。そこから無料シャトルでマンハッタンまで行ける。フェリー代にシャトルバスの代金も含まれてるからとのことで、帰りもマンハッタンからフェリー乗り場まで無料で戻ってこられる。

トップ・オブ・ザ・ロック(Top of The Rock)は1933年に展望台がオープンしたけど、2005年秋に20年ぶりに一般公開が復活したそうだ。70階(260m)から見渡すニューヨークの街並みは凄いの一言。風が強かったおかげでもやがかってなく、非常に見晴らしがよかった。エンパイアステート・ビルの説明に、King Kong is Here (映画『キング・コング』で)と書かれていた。年中無休で営業時間は朝8時から深夜12時(最終エレベータは午後11時)まで。オンラインで入場時間指定のチケットを買えるとのこと。ニューヨークの夜景が見たい方はオンラインで購入しておくときっと便利だと思う。

その後、サンドイッチ屋に入り昼食をとる。飲み物にレモネードっぽいものを注文し、それを一口飲んだ両親が「ちょっと味が変だね」と二人揃って言った。自分にとってはまったくもって普通の味。この後も二人から繰り出される「ちょっと変な味」発言に、どうやらこの2年間で自分の味覚もアメリカ色に染まってきたことを痛感する。でも美味しい日本食は美味しいままなので、アメリカ生活で味覚の許容範囲が広くなった、と自分に言い聞かせている。日本に一時帰国した友人が彼の友達にハグしようとして冷たい視線を浴びたってのよりは全然マシかな。

さて、少し遅い昼食を取り終えた後は国連本部へ。この日は加盟国の国旗が揚がっていない。ツアー時に訊いた話によれば、国旗が掲げられるのは平日で天気のいい日だけとのこと。英語のツアーは団体でなければ特に予約が必要ないそうだけど、その他の言語のツアーは当日の朝にならないとわからないとのこと(→ FAQ 2番目参照)。朝、いとこが電話確認してくれたら、ちょうどこの日は日本語ツアーがあってよかった。約1時間のツアーで、安全保障理事会会議室や総会ホールなどを回る。恥ずかしながら、国連公用語にアラビア語が入ってるなんて初めて知った(その他は、英語・フランス語・スペイン語・ロシア語・中国語)。

夜はいとこの旦那さんマイクお気に入りの韓国料理屋 Woo Chon. 2年前のニューヨーク観光時も連れてきてもらったけど、ここの焼肉は絶品!日本人が多かったから、旅行ガイドにも載ってるのかもしれない。


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■ 2006年6月11日(日)

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SESAME MARINATED DUCK
この日はニュージャージーからボルチモアへの移動日。せっかくなのでどこかに寄っていく計画を立てていた。でも1日目の迷走ぶりから、ゲティスバーグに行くかもう少し道がわかりやすそうなランカスターのアーミッシュ村にするか迷う。本当はフィラデルフィアがいいんだけど、自分は2年前に行ったし、ほとんど見て回る時間がなさそうなので却下。結局、当初の予定通りゲティスバーグに行くことに決定。経路によるのかもしれないけど、Google Maps だとちょっと細かすぎて逆にわかりづらい。Map Quest だと余計な情報は省かれてたので、念のため両方のプリントアウトを持参。

ニュージャージーのいとこ宅からゲティスバーグまでは190マイル、4時間ドライブ。US-22 W & I-78 W を120マイルくらい走るんだけど、I-95 に比べるとみんな結構安全運転な雰囲気。自分より速い車がいればいいんだけど、自分が最高速車だと捕まる確率が高いので周りに合わせた。でも I-95 に比べてほとんどパトカーがいなかった。途中気になったのが、都市名に ***burg/burgh がとっても多かったこと。ウィキペディアによれば、

ドイツ語で Burg は都市・城を意味し、また、-burg は、ドイツ語・オランダ語・アフリカーンス語で町を意味する接尾辞である。英語の -burgh も同様。

とのこと。行けなかったランカスターのアーミッシュ村ではペンシルバニア・ダッチと呼ばれるドイツ語の一種が話されているそうだ。なんでダッチなのにドイツ語?って父親に訊かれてわからなかったけど、これまたウィキペディアによれば、Dutch (オランダ語)とはまったく無関係で、Dutch は古くはドイツ語・ドイツ人を指したそうだ。ということで、なんでペンシルバニアはこんなにドイツと深い関係なんだろう?

結局道に迷うことなく順調に進み、3時間半でゲティスバーグに到着。ゲティスバーグを見て回るには最低3時間必要、とオフィシャルサイトには書かれていて、夕方の出発まで3時間強ほど時間があったのでちょうどよかった。ビジターセンターに行ってマイカーで回るセルフガイドツアーの地図をもらい、自分の車で回り始める。でもこれがまずかった。周りを見渡すとほとんどがアメリカ人。アジア系もスペイン系も全然いない。そう、ゲティスバーグはアメリカ史にとって重要な地だけど、アメリカ史を知らないとまったく楽しめないところ。ここでアメリカの歴史を垣間見ようと思ってたけど、そんな考えは甘かった。結局北海道みたいな広大な原っぱを見て回って終了。英語ツアーでも頼んだほうがまだましだったと思う。ランカスターに行ってればあまり基礎知識なくても見て楽しめたので、アーミッシュ村の方がよかったかもしれない。

一番気掛かりだったのは、ゲティスバーグからボルチモアまでの道のり。地図を見ると大きなフリーウェイがないので Google Maps の道順案内を見たら帰れる自信がなかった。でも Map Quest だと比較的単純。実際、一箇所間違ってすぐ気付いた程度で、そんなに込み入ってなかった。というわけで、長距離ドライブの際は色々な地図を見比べてみるといいと思う。

ゲティスバーグ-ボルチモア間は60マイル、1時間半。予定より早く着いたので、大学キャンパス北側の高級住宅街を回る。ほんの1ブロックで雰囲気(治安)が変わる、というのを両親が目の当たりにしてびっくりしていた。自分も日本でそう聞いたけど、実際自分の目で見るまで全然わからなかった。その後キャンパスを少し散策。日曜で人がいないからか、かなりの数のウサギを目撃。その後、ボルチモアではお勧めの東欧レストラン Ze Mean Bean Cafe で夕食を食べる。最後のデザートでなんとか面目を保ったけど、サラダとかメインはあまり両親の口に合わなかった様子。確かに前回来たときほど当たりとは思わなかったけど、それでもうーん。。。


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■ 2006年6月12日(月)







Obrycki's
前日ボルチモアに帰ってきたけど、泊まったところはボルチモアの空港近くのホテル。いま住んでるのは1BR (リビングとベッドルームの2部屋ある)で広いから、ホテルなんて取らないで簡易ベッドを借りてくれば大丈夫だよ、と両親に言ったけど、下の住人が異常なほど音に神経質だったりねずみハウスだったりで結局ホテルに宿泊。この日は朝9時からの日本対オーストラリア戦に備えて早めにホテルを出発、我が家にて日本戦観戦!・・・そして朝から一気にモチベーション低下。その後、大学のラボに行って簡単なハプティック・デバイスやダ・ビンチのデモ実演。せっかくなので先生に紹介しようと思ったけど、年次会ミーティングで忙しくて会えず。後日、母親が持ってきた麻でできた浴用タオルをプレゼントしたら、「綺麗なスカーフね!」と日本語が読めないから思いっきり勘違いしてた。でも昔習ったカタカナはまだ少し覚えてるそうで、ヘルシータオルってのは読めた。外来語は大抵カタカナなので、ヘルシー → healthy、タオル → towel と音から連想できてちょっとだけわかりやすいそうだ。へー、なるほど。

昼食は McCormick & Schmick's にて。うーん、両親の反応はいまいち。。まぁ確かにちょっと味が濃かったけど。その後、当初はマクヘンリー要塞(Fort McHenry)に行く予定だったけど、前日のゲティスバーグでアメリカ史の知識がまったくなくて懲りたので行き先変更。ちなみにマクヘンリー要塞は、アメリカ独立戦争の重要な拠点であり、星条旗とアメリカ国歌が生まれた地。ボルチモアのダウンタウンから結構近い(まだ一度も行ってないけど)。向かったところは歯科博物館(The National Museum of Dentistry)。名前だけだとマイナーっぽそうだけど、一応スミソニアン博物館の系列だそうだ。ただし普通のスミソニアン博物館と違って入場料は少し掛かる。ところが行ってみると、営業時間が10時~16時(日曜は13~16時)と非常に短く、さらに毎週月・火曜は休館日だった。ちょっと下調べが足りなかった。どうりで周りの路上駐車スペースが16時までしか止められないわけだ。

急遽、ベーブ・ルース生家に行き先を変更。ボルチモア・オリオールズの本拠地、カムデンヤードの Sports Legends という博物館とそこから数ブロック離れた生家の両方とも入場料が掛かる。しかも両方ともあまり安くない。生家だけ入ることにして、大して広くないので1時間ちょっとで見て回れる。もちろんバッターとしては714本のホームランが有名だけど、今回初めて知ったのが、レッドソックスにいたときまで、彼はピッチャーとしても大活躍してたそうだ。館内で昔の映像も流れてたけど、小太りな彼(失礼)がそんな偉大な選手だったってのがあまり信じられない。他に知ったことは、もともとルース家はペンシルバニア・ダッチ(← 3日目参照)だったとか、彼は二度結婚していたとか、最高を意味する形容詞 ruthian なんてあったりとか(もちろん造語)。

ベーブ・ルース生家の後はボルチモア観光の基本、インナーハーバーをぶらぶらし、夕食までの時間潰し&お土産購入タイム。そして夜はメリーランド州名物のブルークラブ。ブルークラブはその名の通り青いけど、茹でると赤くなってしまうから結局わからない。今回行ったのはボルチモア一と言われる Obrycki's という店。ちょっと店が変な場所(=周りの治安がよくなさそう)にあるけど、評判通りよかった。しかも通常は1ダースからなのに、半ダースだけ注文したら金額が半額になった。2年前、ブルークラブを食べて蕁麻疹が発症したことがあって、実は蒸し蟹を食べるのはそれ以来だったのでちょっとドキドキしたけど、今回は何事もなかった。あのときは Old Bay Seasoning という蟹にまぶす調味料が原因だと思ったけど、少し古かったのかもしれない。ちなみにこれは steamed hard-shell crab と呼ばれる蒸し蟹で、脱皮したばかりの蟹 soft shell crab は殻ごとそのまま食べられる。別の種類かと思ってたけど、(少なくともここら辺では)両方ともブルークラブだそうだ。


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今回の両親のアメリカ旅行は、ニュージャージーのいとこ夫妻宅とボルチモアの自分のところに来るのが主目的だった。でもせっかくだからどこか他にも行こう、という話になりグランドキャニオンを選んだ。東海岸に来るから、その他の東海岸主要都市とかナイアガラの滝も候補に挙がったけど、 2年前に既に自分が回ってしまったので、じゃあグランドキャニオンということになった。

まず最初にどちらに行くかという選択がある。つまり、西のグランドキャニオンを見てから東海岸に来るか、最初に東まで来てから西のグランドキャニオンに寄って日本に帰るか。アメリカ国内の時差を考慮すると、最初に東に来て西に寄って日本に帰るのがよさそう。例えば今回の経路、ボルチモア(BWI)からラスベガス(LAS)で考えてみる。時差が3時間あって、直行便だとフライトは約5時間。(中学の地理でやったような内容だけど)BWI → LAS と行けば時計上では2時間しか掛からないけど、LAS → BWI の場合は8時間も掛かってしまうことになる。どちらが得かは一目瞭然。アメリカに来るとき多少フライト時間が長くても、アメリカ国内の移動を東から西にした方が時間を有効に使える。・・と、ネットサーフィンしてたらどこかに書いてあった。

そんなわけで大まかな旅程を決め、その後は具体的にどこに行くかの計画を立て始めた。最初はグランドキャニオンしか考えていなかったけど、今回は残念ながらハイキングができなかったので、それならできるだけ多くのところを回ろうってことになり、ラスベガス → ザイオン国立公園(通過のみ) → ブライスキャニオン国立公園 → アンテロープキャニオン → モニュメントバレー → グランドキャニオン国立公園サウスリム → ラスベガス、と4日間でかなり盛りだくさんなスケジュールにした。ちなみにこのルートだと約1,000マイル(1,600km)。

通常、グランドキャニオンとかだと3ヶ月ほど前に旅行計画を立てるらしい。公園内の宿泊施設の数が限られていて、特に6月から10月のハイシーズンはかなり早く埋まるからだそうだ。大自然のど真ん中なので、敷地外の最寄り宿泊施設は数十キロ離れている、なんてこともあるので、朝日・夕日を見たかったら宿の確保はかなり重要。急遽この旅行が決まってから出発まで1ヶ月であまり時間がなかったけど、結構粘ったのと6月上旬でまだ早かったこと、あと全部平日だったため運良く3泊とも敷地内の宿が取れた。

今回旅行計画を立てるときに一番役立ったのはウィキ。簡単に言えば、誰もが容易に書き込み・編集できるウェブサイトみたいなもの。Livedoor Wiki なんかだったら必要最低限な機能は揃っていて誰でも簡単に書き込めるので、同行者が離れていて一緒に相談できないとき、ウィキにやることリストや情報を書き込んでおけば、お互いの情報共有ができてとっても便利。もちろんメールやスカイプも使ったけど、旅行前にウィキに書き込んだ内容をプリントアウトすれば、自分たちのガイドブックが簡単にできあがる。あとつい最近始まったサービスだけど、お金の計算や詳しい旅程表には Google Spreadsheets なんかを活用すると、オンラインでエクセルファイルを共有できるので、何回もファイルに書き込んで交換してということがなくて便利だと思う。

以下、順不同に今回の旅行計画の主な情報源です。グランドサークルの最初のリンクは回り方が違うだけで目的地はほぼ同じで、2番目の JTB ツアーは目的地も回り方もほとんど一緒だった、てことに帰ってから気が付いた。。。

● グランドサークル
- Grand Circle Drive 旅行記
- Shrewd SilkRoader シルクロードの小細工
- The Grand Circle
- Grand Circle
- アメリカの国立公園

● ブライスキャニオン
- Bryce Canyon National Park(英語)
- Bryce Canyon Lodge(英語)
- ブライスキャニオン旅行 クチコミ情報 徹底ガイド

● アンテロープキャニオン
- アンテロープキャニオン - USA Tourist
- Antelope Canyon Tribal Park / アンテロープキャニオン 部族公園

● モニュメントバレー
- モニュメントバレー旅行 クチコミ情報 徹底ガイド
- Goulding's Lodge
- Navajo Nation Parks and Recreation Department

● グランドキャニオン
- グランドキャニオンツアー情報
- グランドキャニオン旅行記 ~ 世界遺産グランドキャニオン国立公園
- Grand Canyon National Park(英語)
- グランドキャニオン(mixi メンバーのみ)

● その他
- ラスベガス大全 観光スポット
- グランドキャニオン、ラスベガスと各地の気温・天候
- 日本から訪れる方々のためのアリゾナガイド
- アメリカの国立公園(mixi メンバーのみ)
- アメリカ国立公園ガイド(mixi メンバーのみ)


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■ 2006年6月13日(火)

Las Vegas McCarran International Airport

Our car, Toyota 4Runner SR5

On the way from Las Vegas to Zion National Park

Passing thourgh Zion

Red Canyon

Scenic Byway 12

View from Bryce Point

Sunset from Bryce Point
ホテルには簡単な朝食が付くところがあって、シリアルやベーグル、飲み物などがホテルのロビー付近で取れるようになっている。両親が気に入ってたのはワッフルマシーン。あらかじめ用意されている紙コップに入ったタネをワッフルマシーンに満遍なく流し込み、あとは蓋をしてひっくり返してタイマーが止まるのを待つ。あっという間に焼きたてワッフルの出来上がり。2年前一時滞在してた寮の食堂にもあったけど結局使わなかったので、実は自分も使うのが初めて。確かにとっても簡単。でもうまくタネを均等に広げられなくて、ポタポタ垂れちゃう。ワッフルマシーンにも技が必要なのかも。

今回、空港の駐車場の変わりに近くの駐車場に置いた。駐車場スペースはかなり広いし、シャトルも頻繁に走ってるし、なんと言っても値段が安い。数日間止めて置くなら Airport Fast Park みたいなところがおすすめ。

飛行機でボルチモアからデンバー経由でラスベガスへ。いつも飛行機は通路側を取るけど、今回席が空いてなくて窓側になった。でも、デンバーからラスベガスの経路は絶対に窓側がおすすめ!どこを飛んでるかはわからなかったけど、天気が良ければグランドキャニオンっぽい景色を上空から眺められる。いつも通り飛行機のトラブルはあったものの、一応予定通りお昼12時過ぎにラスベガスに到着。ゲートを降りたとこにもうスロットマシーンがあった。さすがラスベガス。

ここからレンタカーを借りてブライスキャニオンへと向かう。レンタカー情報を収集してたとき、空港でレンタカーの手続きをするのに結構並んだり時間が掛かる、という感想を見掛けたけど、あまり便が集中してなかったためか人気がない会社だからかスムーズに終わった。そしてレンタカー会社の営業所へ移動。日本人の旅行記を読むと Hertz で車を借りてる人が多いみたい(そして非常に高い評価)だけど、Hertz で見積もったら結構高かった。AlamoEnterprise で見積もってみたらかなり安い。Alamo は使ったことがなかったけど、Enterprise は車を買う前に数回利用していて、まぁ可もなく不可もなくって感じだったこと、そして Alamo よりわずかに高め程度だったので Enterprise にした。

モニュメントバレーでオフロードに入りたかったので Full-size の車を予約した。ところが営業所に着いてみると車がまだ戻ってないという。もともと12時に予約して営業所到着は13時過ぎ。車がないなんて空港で手続きしてる時点でわかってるんだから、あらかじめ言うべきでしょ。コンパクトサイズの車ならある、と言われたけどそれじゃモニュメントバレーは厳しいから却下。そうすると車が戻るまで待ってもらうしかないんだけど・・・なんて言ってきたけど、本当に他にないのか探してもらった。そしてようやく渋々(?)出てきたのが Toyota 4Runner SR5 というでっかい SUV. まだナンバープレートもなく(当時申請中)、総走行距離204マイルという本当に新車同様。Full-size と同じ値段でいいというので、まぁ結果的にいい車をレンタルできたことになるんだけど、でもやっぱりそれ以前のサービスはちょっと疑問あり。ラスベガスから帰るとき、空港そばの Hertz のガレージを見たらかなり巨大だった。Enterprise は周辺に支店が多いみたいだけど、一営業所あたりの車が少ないので、確実に車を確保したいなら大きなレンタカー会社を選んだ方が無難かもしれない。まぁ今回のはたまたまかもしれないけど。

途中、セブンイレブンによって昼飯用に軽食を購入。他に大量のミネラルウォーターと発泡スチロールのクーラーボックスも購入。もし氷を買って入れておけば、簡単な冷蔵庫のできあがり。会計のとき、$25以上はクレジットカードが使えないと言われた。通常、何ドル以上じゃないとカード不可という表示はよくあるけど、逆は初めて見た。ラスベガスだから犯罪を警戒してかもしれない。ちなみにセブンイレブン内にもスロットマシーンがあった。

準備を整え、ラスベガスからザイオンまで165マイル、3時間のドライブ。ザイオンは時間がないので通過しただけだけど、公園内に入るので一車両につき$20払わないといけない。余分なお金を払いたくない場合は迂回した方がいいかも。でも他の国立公園にも行くなら$50の年間フリーパスを買うとお得。ザイオン$20、ブライスキャニオン$20、グランドキャニオン$25だったので年間パスを購入。ザイオン通過中、一人の男性が手を挙げていた。それがヒッチハイクの合図ってのはもちろん知ってたけど、なんとなく車を停めてしまう。彼はザイオン付近の住人で、レンタカーを返したばかりで帰る足がないんだとか。まったく予定外だったけど、ブライスキャニオンに行く途中らしいので連れて行くことに。その人からブライスキャニオンのレストラン情報を聞いて、一路ブライスキャニオンへ。ブライスキャニオン近くのレッドキャニオンやシーニックハイウェイは、思わず写真に撮りたくなる風景が満載だった。

ザイオンからブライスキャニオンまでは90マイル、1時間半くらい。夕日の時間に間に合うか心配だったけど、ブライスキャニオン到着が午後8時前、日の入りが午後8時50分くらいだったのでなんとか間に合った。20時に閉まるビジターセンターに駆け込み夕日スポットを訊ねると、そのスタッフはブライスポイントが朝日も夕日もお勧めだと言う(多分人によって違う)。早速ブライスポイントへ。結構風が強くて寒かったけど、綺麗な夕日と赤茶の尖塔・フードゥー(Hoodoo)がとても印象的だった。

その後、ヒッチハイカーお勧めの Ruby's Inn のレストランへ。両親が頼んだバッフェは値段もそこそこでよさげだったけど、自分の頼んだステーキはちょっといまいちだった。この晩、ブライスキャニオン国立公園内唯一の宿泊施設ブライスキャニオンロッジに泊まったけど、この Ruby's Inn はわずか公園から2マイルちょっとしか離れてないし、ガソリンスタンドや土産物屋も揃っているので、ブライスキャニオンはわざわざ公園内ロッジにこだわる必要はなかったかもしれない。夕食後、ロッジにチェックインする際空を見上げると一面の星でびっくりした。父親の実家が伊豆山中なので星いっぱいの夜空は何回も見たことがあるけど、ここで見た星空は伊豆で見たそれとは比較にならないくらいとっても綺麗だった。


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■ 2006年6月14日(水)

Sunrise from Bryce Point

Sunrise from Bryce Point

Sunset Point

Mossy Cave

Windows at Mossy Cave

Upper Antelope Canyon

Upper Antelope Canyon

Horseshoe Bend

On the way from Navajo NM to Monument Valley

Navajo Frybread
前日、日の入り後に夕食を食べたので結構遅くなった。23時頃ロッジに着いてすぐ就寝。そして日の出のために朝5時過ぎに起き、前日と同じブライスポイントへ。今回まわった公園で一番ブライスキャニオンの標高が高く気温が低い予報だったけど、風があまり強くなかったからかそこまで寒くなかった。朝日の光に照らし出されるフードゥーはとても美しかった。ブライスポイントは夕日より朝日の方が綺麗だったかな。

その後、ロッジ本館内のレストランで朝食を取る。時間があればブライスキャニオンで馬とロバの間の子のミュールライドをしてみたかったけど、その後の予定が詰まってたので断念し、いくつかのポイントを回ることにする。ロッジに近かった Sunset Point, Sunrise Point, そしてオフィシャルサイト曰く穴場の Mossy Cave. サンセットとサンライズはそれぞれ違った景色が広がっているので、両方見て損はない。砂地もあるのに硬いフードゥーも同じ場所にあるのが面白い。なんでだろう?

唯一少しだけハイキングしたのが Mossy Cave. ここは公園内にはなくて、ブライスキャニオンへ伸びる道の交差点を西に4マイルくらい走ったところにある。ブライスキャニオンはフードゥーなどが多くて水っけがまったくないけど、Mossy Cave にはちょっとした川が流れている。ここはオアシス的存在なのかもしれない。10時15分過ぎにブライスキャニオンを後にし、今度はペイジへ向かう。ちなみにブライスキャニオンからペイジへ抜ける道は、ザイオン方面へ戻ってカナブ経由で US-89 を走る経路と、未舗装道路を突っ切ってショートカットする道があるようだ。ショートカットでどれくらい時間短縮になるかわからないけど、前者の普通のルートでも2時間半(150マイル)だったので、わざわざ危険を冒してレンタカーの保険が利かないような道を行く必要はないと思う。ただし、警察がところどころ潜んでるので、スピードの出しすぎには要注意。自分より速い車についていけばちょっと安心。

ブライスキャニオンのあるユタ州とペイジのあるアリゾナ州は夏だと1時間時差があるので、ペイジには12時前に着いた。時差に関してはこのサイトがとっても参考になる。ペイジに12時頃着きたかったのはアンテロープキャニオンツアーのため。アンテロープキャニオンは鉄砲水によって作り出されたスロットキャニオンと呼ばれる狭い峡谷で、上の小さな隙間から太陽光が差し込む時間が限定される。その光が差し込む瞬間はとても神秘的な姿になるため、多くの写真家が訪れるそうだ。アッパーとロワーの二つあり、有名なアッパーは個人では入れない。アンテロープキャニオンはナバホ族と呼ばれるネイティブアメリカンが管轄しているため、ペイジから出ているツアー会社を利用することになる(もしかしたらアッパー入り口のところからもツアーが出てるかもしれないけど、よくわからなかった)。このツアーはインターネットでも予約できたけど、何時に着くかわからなかったのでペイジに到着してから探すことに。ところがいくつか回ると11時半に出てしまったばかりのところが多く、次は早くても1時過ぎになるという。1時や2時だとわざわざ来た意味がないので他のツアー会社をあたることに。少し脇道に入ったところにあった Overland Canyon Tours という店を訪ねると12時15分からあるとのこと。これがちょうどだったので、入場料と税金込みで3人分$85を払って申し込んだ。なんとウチの家族3人で貸切だった。

ツアーガイドの兄ちゃん(きっと彼はナバホ族じゃなくて普通のアメリカ人)は写真の撮り方を丁寧に教えてくれたりとても親切だった。彼曰く、
(1) 中は幅が狭くて縦に長いので、写真は基本的に縦に撮る、
(2) 直接光(光の差込口や地面まで差し込んだ光)は撮らず、光の筋や間接光を撮る、
(3) 地面が写るときは縦に真っ直ぐに、地面が写らないときはどんな角度でも大丈夫、
などを守れば素人でも綺麗な写真が撮れるとのこと。実際その通りだった。今までマニュアルでいじったことがなかったけど、ホワイトバランス等を変えるとまた違った雰囲気の写真が撮れる。アンテロープの情報集めをしていたとき、ここは実物を見るより写真で見た方が感動するという感想があったり、ツアーの料金が結構高いなーと思っていたけど、実際中に入ってみたらやっぱり行ってよかった。もちろん感想は人それぞれだけど、ここはぜひとも行くべきところだと思う。彼に聞いてみたところ、12時15分より10時15分発のツアーが一番良いとのこと。昼を過ぎちゃうとほとんど光が入り込まないので、あまり勧めないとも言っていた。ちなみにロワー側はツアーじゃなくて個人でも入っていけるとのこと。

アンテロープに行くならぜひともホースシューベンドにも寄るべき、との書き込みを mixi で見掛けたので行くことにした。沿道からすぐ見えるわけではなく、3/4マイルほど砂漠道みたいなところを歩く必要がある。この日のこの時間帯が一番暑かったけど、ここは絶対に歩く価値があると思う。遠くから見えたのはなんだかいまいちだと思っていたけど、その全体が見えた途端圧倒された。今回の旅で一番度肝を抜かれた場所と言ってもいいくらい凄かった。夕日の時間に行くとこんな凄い光景が見られるみたい。

この後モニュメントバレーに向かう途中にある、ナバホ族居留地(Navajo National Monument)に寄ることを先のツアー会社で勧められた。ペイジから伸びる AZ-98 のあとに US-160 をカイエンタ(Kayenta)に向かって進むと、AZ-564 が左手に伸びている。そこを9マイルほど進むとナバホ族居留地に着く。ここではナバホ族の昔の居住地が見られるそうだけど、保存状態を保つため無料のツアー申し込みが必要だそうだ。そのハイキングもそれなりに大変っぽい。午前発のみだけど、人数制限もあってそれなりに人気があるらしい(寄ったときにはそんな雰囲気は微塵も感じられなかったけど)。写真を見る限り面白そうなので、もし寄りたいならしっかりと計画をした方がいいと思う。ウチはただふらっと寄っただけだったので、何の感動もなく時間を無駄にして終わってしまった。

モニュメントバレーに向かうにつれて、なんだか空がどんより曇ってきた。そして残念ながらこの日は夕日を見ることができなかった。この日泊まったのは、モニュメントバレーならここしかないと言われる Goulding's Lodge. かなり粘ってようやく予約できた。このロッジが取れないと、モニュメントバレーから20~25マイル離れた街まで行かざるを得ない。夕食はグールディングス内のレストランにて。ナバホフライブレッドなるものを注文したらめちゃめちゃでかい。通常のは二人分くらいありそうなので、ミニサイズで十分だと思う。ここの店員(ナバホ族)は覇気がなくてあまりいい印象は受けなかった。そこは昔から彼らの居住区であって、勝手に踏み入って文明化してるのは我々だけど、それでもあの態度はちょっと気分を害する。到着が遅かったため夕食も遅くなり、宿泊者は無料で見られる Earth Spirit Show の上映時間を過ぎてしまって見られなかった。

グールディングス・ロッジは Motel Room と Lodge Room があって、前列のモーテル(そして2階)の方がおすすめ。ここが埋まってる場合、レストランの隣に2棟あるキャビンを訊ねてみるといいと思う。それでも空きがないなら、半マイルほど離れたキャンプグラウンドにさらにキャビンが6棟あるそうだ。いずれにしろ20数マイルも離れたところよりいいと思う(しかもキャビンはかなり安いはず)。空き情報はオフィシャルサイトで随時更新されるので、最後まで粘ってると部屋が見つかるかもしれない。


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■ 2006年6月15日(木)

Sunrise from Goulding's Lodge

View from Visitor Center

Huge rock and me

Artist's Point

Huge pizza for lunch

Desert View Watchtower

Grandview Point

Grandview Point

Mather Point
グールディングス・ロッジ最大の利点は部屋のバルコニーから素晴らしい日の出を見られること、と聞いていた。朝起きてバルコニーに出てみると薄く雲がかっていたけど、その分雲が赤く染まって綺麗な朝焼けが見られた。今回の旅行で残念だった点を挙げると、ちょうど満月直後の時期だったため、朝が比較的明るかったこと。それでもここの日の出はプライスレス。モニュメントバレーに行くならぜひともグールディングスをおすすめします。

日の出を見た後はすぐ近くにあるスーパーに行って朝食の買い出し。ここのスーパーはキャンプ客を想定してか、かなり品揃えがよい普通のお店だった。朝食を取り終え、土産物屋で買い物をし、モニュメントバレーへ出発。そういえば博物館があったようだけど行き忘れた。プールもあったけど、必要性がよくわからない。

モニュメントバレーは国立公園ではなくナバホ族の管轄なので年間パスは使えない。確か一車両当たりではなく、人数分の入場料を払った気がする。入るとすぐビジターセンターが見える。このビジターセンターから見える眺めがすごい。3つのビュートが綺麗に撮れる(下に降りてしまうと、普通のカメラで3つ一緒に収めるのは辛い)。ビジターセンターにも土産物屋が併設されているけど、ここはとっても高かった。グールディングスのより品揃えは豊富で、伝統的な織物みたいのも数多くあったけど、中にはグールディングスより倍近い値段の物もあった。

モニュメントバレーはナバホ族に有料のツアーを頼んで彼らの車で入っていく方法と、自分の車で入っていくセルフガイドツアーがある。ナバホ族ツアーだとセルフガイドツアーだと入っていけないところにも連れて行ってくれるそうだけど、ジープとか荷台付き車みたいので走るので、砂埃がすごいとのこと。雨が降るとさらに大変そうだけど、時間に余裕があればゴーグル持参で行くといいみたい。

限られていると言っても、セルフガイドツアーでもかなり見所満載。公園内に入るときにもらう地図に道順と各ポイントが描かれている(でも少し見づらかった)ので、それに従えば2~3時間のツアーを楽しめる。未舗装道路だけどそこまでボコボコとは感じなかったけど、帰りに坂を上って行く際は 4WD だとラクかなとも思った。運転がうまければ 2WD でも問題ないと思う。

ちょうどツアーに入っていった頃から曇り始め、途中小雨も降り出した。かなり怪しげな空模様だったので、ここで大雨に降られたらかなわないと思って少し早めに回ったら、そのせいで有名なジョンフォード・ポイントを見逃してしまったみたい。1ドル払うと、馬にまたがったおじさんの西部劇みたいな写真を撮らせてくれるらしい。それにしてもすべてがでかい。Spherehead Mesa 近くに巨大な岩が転がっていたのでそこで写真を撮ろうと思ったけど、外は強い雨風が吹き荒れていた。でも対比になるものがないと大きさがわからないので、帽子をかぶってダッシュで岩の前に行って立ち、両親に車から写真を撮ってもらった。風が強くて立ち止まったことは何度かあるけど、車に戻る際、人生で初めて風に吹っ飛ばされた。結局大雨に降られることはなかったけど、終始曇っていたのがちょっと残念。

セルフガイドツアーの後はモニュメントバレーを後にし、グランドキャニオンのサウスリムへ向かう。カイエンタで US-163 と US-160 が交差する十字路にガソリンスタンドが4つあって、そこの一つでガソリンを入れ始めると、ふと向かい側のスタンドは1ガロン当たり20セントも安いことに気付いた。すぐさま給油をやめて安い方へ移動。向かい合ってるのにそんなに値段が違うなんてあり得ない。そしてすぐ近くにあったピザ屋で昼食を取ったけど、ピザのでかさにびっくり。ラージは5人分くらいありそう。3人ならミディアムで十分だった。

カイエンタを後にしたのが午後1時過ぎ、そしてグランドキャニオン東口に着いたのは午後3時頃、距離にして約そんなに遠くない。この日の移動距離は200マイルと一番短かった、と言ってもそれでも320kmだけど。南口から来るとかなりゲートが混んでるけど、東口は比較的空いていた。入るときに The Guide というとても役立つガイドをもらえる。ここでは訊き忘れたけど、ビレッジ内のビジターセンターには日本語ガイドも用意されている。英語版と見比べると日本語版はところどころ端折られてるけど、それでも必要なことは書かれている。

東口からビレッジまでは結構遠く、25マイル離れている。東口から入ると、デザートビューや各ポイントを回りながらビレッジにたどり着ける。グランドキャニオンに来るまでにいくつかの公園を見て回ってきたので、感動して涙が出るなんてことはなかったけど、やっぱりグランドキャニオンの壮大さは凄いの一言。最初にグランドキャニオンから回るルートだったらもっと大きな感動があったかもしれない。他の国立公園等に比べると(上から見る限りでは)それほど大きな変化があるわけではないけど、それでもポイントポイントで違った表情を楽しむことができる。ちなみにアメリカの国立公園は日本みたいな安全用の柵がほとんどない。でもグランドキャニオンは結構あった気がする。前日寄ったホースシューベンドは柵がなくて風が結構強かったので、実は写真を撮るときちょっと怖かった。

グランドキャニオンも公園内の宿泊施設を取るのは結構大変だそうだけど、運良くヤバパイロッジが取れた。ここは他のロッジよりもリムへのアクセスがよくないけど、でも車を持ってればまったく問題ない。ただし西側の Yavapai West だと空調設備がないのが難点かも。この日はそれほど気にならなかったけど。逆に便利なのは、すぐ近くにかなり大きなスーパーがあること。銀行や郵便局、コインランドリーなんかもある。

夕食はヤバパイロッジ本館内の食堂にて。ここは大衆食堂というか、スキー場にあるなんの特徴もない食堂みたいな感じ。その後、夕日を見にヤバパイポイントへ。結構風が強くて寒かったけど、綺麗な夕日を眺めることができた。眺めたというか、夕日のパラパラ写真を撮るため寒い中頑張ったけど、日が沈むところより峡谷の色が移り変わるのを撮った方がよかった気がする。

一般的に夕日が綺麗と言われるのは西側のホピポイントとかだそうだけど、3/1~11/30まで西側のハーミッツ・レスト・ルートは自家用車の乗り入れが禁止されてるので、あらかじめバスの時間を調べてシャトルバスに乗って行く必要がある。ちなみにグランドキャニオンビジターセンターは朝日・夕日ともどこのポイントがおすすめとは公言せず、それぞれのポイントが素晴らしいと言っている。

せっかく寒い中粘ったので、興味があれば夕日のパラパラ写真ぜひどうぞ。
# 写真の読み込みが終わるまでしばらく待ってから Play ボタンを押して下さい。


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■ 2006年6月16日(金)

Sunrise from Mather Point

Sunrise from Angel Bright Lodge

Mohave Point

Mohave Point

Rod's Steak House

Bally's

Bally's Casino

Bally's Casino

Bellagio Fountains
グランドキャニオン サウスリムの朝日のポイントはビレッジ周辺だそうで、この日はマーサポイントに行った。ヤキポイントも有名らしいけど、ここはシャトルでしか行けないので前もって時刻表を調べておく必要がある。マーサポイントに到着してびっくりしたのは、圧倒的な日本人の数。いろんなとこから日本語が聞こえてくる。日本からの弾丸ツアー(日本から3泊4日でグランドキャニオンに来るのとか)でも忙しいスケジュールの中に日の出が組み込まれてるみたい。今回の旅行で夕日は万国共通人気があるように感じたけど、朝日はアジア人が多かった気がする。そう考えると、なんで日本人は初日の出を見たがるんだろう、という疑問が湧いてくる。

マーサポイントにはちょっとした突き出た展望台があるけど、到着したら既に結構な数の人がいた。そこから少し右側に行ったところでも日の出を見られるので、そっちに待機して前日の夕日同様写真を撮り続ける。あとから気付いたけど、結局日が出るのを見るより、太陽に照らし出された峡谷の表情の移り変わりが綺麗なので、やっぱり展望台の方がよかった気がする。さすがツアーガイドは的確だ。

日の出の後は少し離れたブライト・エンジェルロッジの方へ。まだレストランは空いてなかったので少し散歩して、お隣のエル・トバーホテル(El Tovar Hotel)を覗いてみる。グランドキャニオン内にはロッジが5つとホテルが1つあり、ここが唯一のホテル。1905年にオープンした由緒正しいところで、セオドア・ルーズベルト大統領やアインシュタインなんかも泊まったそうだ。外見は普通だけど中に入ってみると高級感が漂っていて、なんだか場違いな雰囲気を感じた。

朝食を食べチェックアウトし、夏季はシャトルでしか回れないハーミッツ・レストルートへ。午前9時からパウエルポイント、モハビポイント、ピマポイントなどを回る。個人的にはモハビポイント(Mohave Point)が一番良かった。午前11時、グランドキャニオンを後にしてラスベガスに向かって走り始める。

途中、ウィリアムズ(Williams)のステーキハウスにてランチ休憩。最初に出てきたパンが美味しかったので期待したけど、その他は並レベル。でもランチスペシャルなので、サラダもスープも付いて安かった。

ここら辺は Route 66 がところどころ顔を出す。ウィリアムズからキングマン(Kingman)に向かう I-40 にも、ルート66の分岐点が表示されていた。でもラスベガスに戻るには I-40 を突き進んだ方が早い。今回の旅行計画を立ててたとき、多くの人がルート66の写真を撮っていたのを見たけど、どうしてそんなにメジャーなのかさっぱりわからなかった。でもこの理由は、ボルチモアに帰って1週間も経たないうちに判明することになる。

キングマンを経由し、今度は US-93 を北上。快調に進んでいたけど、フーバーダム手前で急に大渋滞になる。事故でも起きたのかと思ったけど、みんなフーバーダムをわき見運転しながら通過する&ダム周辺は速度制限があるため、かなりのノロノロ運転になっていた。現在、その渋滞を解消するための高速道路を建設中だったけど、これはかなりいい迷惑。もしダムには興味がなく他に迂回路があるならそっちを通った方がいい。あと、ダムは思ったより小さかった。

そしてようやく午後5時半ラスベガスに到着。ホテルに向かうためストリップを通ったけど、これがまた大きな間違い。MGM グランドからバリーズまで進むのに30分弱も掛かった。一番右車線が途中でなくなるので、余計に渋滞になるっぽい。

ようやくバリーズにたどり着き駐車場へ。係りの人に任せてチップを払うバレットパーキングは利用せず、みみっちくセルフパーキング。すると、なんだか隣のパリスの方に入っていく。さらに駐車場を出てホテルに向かおうとしたら、いきなりカジノが目の前に広がってびっくり。フロントデスクがどこにあるのかまったくわからず。そこを大きな荷物を抱えて歩くのはなんだか場違いな雰囲気。道を間違えたのかと思ったけど、カジノを突っ切っていたところにフロント発見。一応確認してみたところ、バリーズの駐車場はパリスと一緒なんだそうだ。結構いいホテルのはずなのに。でもバレットパーキングを利用すればそんなことは問題ないのか。あと、フロントがわかりづらいとはなんて不親切な作りなんだと思ったけど、そうやってカジノに迷い込ませてお金を使わせるのがきっと作戦なんだろう。

部屋に荷物を置き、ストリップ沿いを歩き始める。アメリカの大きさにはある程度慣れてきたと思ったけど、ラスベガスのホテル等は何もかもでかい。ラスベガスの1ブロックは普通の1ブロックよりかなり大きい気がする。時間があまりなかったけど、一通り大きなホテルや中を見てまわり、基本のベラッジオの噴水ショーとトレジャーアイランドノ Sirens of TI の無料アトラクションを見る。Sirens of TI はギリギリだったため、踊ってるのがほとんど見えなかった。ぜひとも早めに陣取っておくべき。

夕食はバリーズ内の The Big Kitchen Buffet にて。ここでちょっと戸惑ったのが、バッフェにはチップが必要か?ってこと。ラスベガスではバッフェに入店する際に前払いする方式が多いそうだ。その会計時にチップを書く欄があるけど、その時点ではまだ何のサービスも受けていない。何名以上の団体だと15%のチップが課されるとは書いてあったけど、それ以外でもやっぱり一般的に払うんだろうか?よくわからないので思い切ってチップ$0と書いたら、店員もなんだか微妙な反応だった。でも、その後自分たちのテーブルに飲み物を出してくれるサーバーの方にはチップを置いていったけど。最初に払うのはチップの定義に反してる気がするんだけど、それでもやっぱり払うんだろうか?こういうのはとっても面倒。ちなみにここのバッフェはまぁまぁ良かった。カニは少ししょっぱかったけど。

翌日、朝早い便で両親が帰国するので、この日も早めの就寝。結局ラスベガスに行ったけど、カジノでは遊ばずに帰ってきてしまった。。


おまけ:パラパラ写真第二弾、マーサポイントからの日の出。IE で見るとなぜかノイズがのってしまうけど、Firefox だと問題なし。


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■ 2006年6月17日(土)

Venetian gondola ride

sCIMG4253

Atlantis

Caesar's Palace

Bellagio Fountains

Paris fountain

あっという間の9日間が過ぎ、朝7時半の便で帰る両親を送るためラスベガス空港へ。結局この日も早起きだったので、4日連続朝日を見たことになる。空港の短期用パーキングに止めたときびっくりしたのが、フロアの名前がホテル名だったこと。駐車場が大きいと自分の車をどこに止めたのかわからなくなるので、例えば 2B みたいに、2階のBエリアみたいな表示がある(エレベータにカードが置いてあるところもあるので、これを持っていれば万が一忘れても大丈夫)。それが空港の駐車場はホテルの名前だったので、なんで駐車場からホテルに繋がってるの??と一瞬混乱してしまった。

両親見送った後、再びホテルに戻る。二度寝しようかと思ったけど、夕方4時の便で帰るまでの貴重な時間なので、それまでにどこを回るか計画を立てる。・・つもりだったけど、テレビでアルゼンチン対セルビア・モンテネグロ戦を見始めたら止まらなくなり、結局チェックアウトぎりぎりまでいることに。

そして11時前、ホテルをチェックアウトしてレンタカーを返却しに空港隣の Enterprise へ。朝すべて身支度して空港に出掛け、両親を送った後にさっさと返せばよかった。夕方の便まで再びストリップに戻って散策をしたかったので、ホテルのロビーで荷物のことを訊いてみたら無料で預かってくれるとのこと。他のホテルでも普通なのかもしれないけど、チェックイン前・チェックアウト後の荷物をしっかりと預かってくれるサービスはとてもいい。もちろん無料とは言っても、チップは渡したけど。

車返却後、エンタープライズの従業員に再びストリップまで送ってもらい、各ホテル&無料アトラクション巡りを始める。それにしてもラスベガスは暑くて乾燥してるので水がないと辛い。ハイキングをしなかったから偉そうなことは言えないけど、ラスベガスはどこの国立公園よりも水が必需品な気がした(でも普通はバスやトラムに乗って、ストリップをずっと歩き続けないらしい)。ところどころ路上で冷えたミネラルウォーターを売ってるけど、ある人は無料で大量のミネラルウォーターを配ってた。カジノで儲けたのかな。

昼間やってる無料アトラクションは大抵1時間ごとなので、2つ見ようと思うとまた1時間待つ必要がある。だから結局1つしか見られなかった。結局、サーカスサーカスの方まで歩いたりショッピングモールをぶらぶらして終了。

昼はインペリアル・パレス内のエンペラーズ・バッフェ。あとで調べたら結構ネガティブな意見とまぁそんなに悪くないよって意見があったけど、自分は後者側の意見。普通では。種類はそんなに多くなかったけど、味はまぁまぁだったと思う(アメリカ味覚になっちゃったから?)。オムレツを目の前で作ってくれるのも嬉しい。でも値段が税込みで$14でオムレツでチップを渡すのを考えたら、やっぱり値段的にはちょっと高いかも。照明も少し暗めだったし。ということで、少しネガティブな評価になってしまった。

その後、ニューヨークニューヨークや MGM グランドのライオンを見に行こうかと思ったけど、意外に時間が押してたので、バリーズに戻って荷物を受け取りラスベガス空港へ。地図で見ると空港までかなり近いと思ったけど、バリーズからタクシーで$10ちょっと掛かった。

帰りは直通便でボルチモアへ。午後4時過ぎに離陸予定だったけど出発は1時間遅れた。自分のこれまでの経験だと50%以上の確率でアメリカ国内線は遅れてるので、アムトラックくらいに考えた方がいいのかもしれない。ちなみにボルチモア到着は当初の予定よりたった10分遅れ。なんで?

5時間(この日は4時間強)フライトだったけど、時差が3時間あるのでボルチモアには深夜12時過ぎに到着。この時間でもパーキングサービス会社のシャトルが結構頻繁に回ってきたのはびっくりした。インターネットのクーポンをプリントアウトすれば駐車料金が安くなるけど、旅行前にプリントアウトをし忘れてしまった。仕方ないので、旅行に持って回ったノートパソコンにクーポン券のハードコピーを保存しておき、清算する際にノートパソコンごと見せた。留学前、アメリカで暮らすとお金にシビアになると聞いていたけど、2年経ったらこんな感じになってしまった。日本じゃまずできないか。。。


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<注> 若干、映画のネタばれ含んでます。

グランドサークル旅行から帰ってきて1週間もたたないうち、友人と映画を観に行くことになった。何か面白い映画を物色するために予告編を見ていたら、グランドキャニオンっぽい映像が流れた。でもアニメかと思っていたら、ピクサーの作った Cars (邦題:カーズ)という映画であることが判明。ピクサー作品はアニメと言っても質が高く、笑いあり感動あり何らかのメッセージありと、いつも予想を上回る映画を作ってくる。

カーズの登場人物(?)はその名の通りすべて車。主人公のライトニング・マックィーンはピストン・カップという伝統あるレースで期待されるルーキー。実力も人気もあるけれど、あまり周囲には気を配らず、少し天狗になっているところがある。三つ巴に終わったレースの勝敗を決するため、カリフォルニアで行われるレースに搬送される途中、アクシデントである寂れた田舎町に迷い込む。そこはラジエーター・スプリングスと呼ばれるルート66号線沿いの町。

このルート66がとても引っ掛かった。先日の旅行記でも触れたとおり、旅行の準備をしていたとき、なぜルート66が人気なのかまったくわからなかった。そこでちょっと調べてみた。一言で表せば、ルート66とは古き良き時代のアメリカの象徴だそうだ。1926年に開通し、シカゴからロサンゼルスまでの2,448マイル(3,939 km)の高速道路だったけど、Interstate Highway と呼ばれる州間を突き抜ける高速道路の普及と共にその存在価値が薄れ、1985年には正式な地図からはすべて消えてしまったそうだ。ところが1990年頃から復興の動きが出始め、今日ではそのルートの一部が Historic Route 66 として人々に愛され続けているとのこと。

さて映画の話に戻って、このラジエーター・スプリングス、なぜこんなに寂れてしまったのかの回想シーンがある。この仮想上の田舎町が存在するとされるのは、ラスベガスからグランドキャニオン サウスリムへ行く途中(Kingman と Seligman の間あたり)にある。ただしルート66を通ればの話。今では I-40 という車線数が多くてルート66を通るよりも距離が短い高速道路ができてしまったので、時間短縮のためには I-40 を通った方が早い。特別な目的がない限りみんな I-40 を通る。かつて活気に満ちていた町は、I-40 の普及と共に客足が途絶え、そして忘れられた町となった。そんな回想シーンが(確か)ナレーションなしで流れる。グランドキャニオンからラスベガスに帰る際、自分はまったく同じ判断をした(ルート66は遠回りなので I-40 を通った)ので、なんだか大きなショックを受けてちょっと胸が痛くなった。

その続きは映画を観て頂くとして、同じような経験のある方や、むしろルート66を通った方にはより一層楽しめる映画だと思う。もちろんこれまでの作品を上回る CG のクオリティや映画に込められたメッセージなど、ここら辺に行ったことがなくても十分楽しめるおすすめの映画。アメリカは6/9スタートなのでもう終わってしまうけど、日本は7/1封切なのでまだまだこれから。時間があればぜひどうぞ。


● 関連
- カーズ日本語公式ウェブサイト
- Wikipedia: U.S. Route 66
- The Mother Road: Historic Route 66
- Route 66 News » A Route 66 guide to the "Cars" movie ← いわゆる『ロケ地』特集



【2006年夏アメリカ旅行記】
1日目:ボルチモア → JFK 国際空港 → いとこ夫妻宅
2日目:NYC 散策
3日目:NJ → ゲティスバーグ → ボルチモア
4日目:ボルチモア散策

グランドサークル旅行計画
5日目:BWI → LAS → ザイオン → ブライスキャニオン
6日目:ブライス → アンテロープ → モニュメントバレー
7日目:モニュメントバレー → グランドキャニオン
8日目:グランドキャニオン → ラスベガス
9日目:ラスベガス → ボルチモア
後日談:映画『カーズ』
これからグランドサークルに行かれる方へ

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3泊4日と非常に短かい期間だったけど、毎日が新鮮で驚きと感動の連続だった。ただ車に乗って見て回っただけなので、本来の大自然の楽しみ方とは違うだろうけど、短時間で多くを見て回る日本人的な観光にはぴったりなルートだったと思う(後で知ったけど、JTB が3泊4日でほぼ同じルートのツアーを出していた)。でも次回行くなら、自分の足で歩き回ってもっと多くの自然に触れたいけど。

旅行中いくつか気が付いたことで、これから旅行する方にきっと役立つと思われる情報を挙げておきます。また、撮った写真をほぼ時系列で並べているのでぜひご覧ください(284枚もあるので、スライドショーは2~3秒くらいが適当)。では、安全に気をつけて楽しいご旅行を。

- グランドサークル旅行の写真(サムネイルスライドショー


宿は最後まで粘るべし
何の予約でもそうだろうけど、直前になるとかなりの確率でキャンセル待ちが出る。最初にチェックしたときに空きがなかったからといって諦めないで、粘り強く(オフィシャルサイトで!)空きがないかチェックするべし。

出発前にできる限りの情報収集を
出発前にある程度の情報収集をしていたので困ることはなかったけど、それでももう少し念入りに調べておけばよかったと思った。詳細は旅行中にインターネットで調べようと思っていたけど、今回泊まったブライスキャニオンの Bryce Canyon Lodge, モニュメントバレーの Goulding's Lodge, グランドキャニオンの Yavapai Lodge, あとラスベガスの Bally'sの中で無料でインターネットが使えたのは Goulding's Lodge (しかも、フィットネスセンターでしか電波が入らない)だけ。まぁそんなの大自然の中だから、そもそも期待するのが間違ってるんだろうけど。逆に公園外のモーテル等に泊まった場合、インターネットサービスなどは充実してるかもしれない。

大きくて詳しい地図があると便利
そんなに込み入った道路ではないはずなので、今回カーナビは付けなかった。実際に迷うことはなかったけど、それでもある程度詳しく描かれた地図があったらより安心だった。何しろ Enterprise でもらった地図だけだったので。。アリゾナ州からの地図が非常に役立つと友人から聞いていたのでそれを持っていく予定だったけど、結局送られてこなかった。その友人曰く、アリゾナ州のみならずグランドサークルが網羅されているそうなので、手に入れば重宝すること間違いなし、とのこと。もちろん地図はそこら辺に売ってるけど、州毎の地図が多いのに州の境界ら辺が重要なので、役立つかどうかはちょっとわからない。むしろいい地図があれば、ぜひ教えてください。

日中でもライトを点けるべし
最近、昼間でもタクシーやバスはライトを点けている。アメリカだと一般車でも結構多くの人が点けている。ライト点灯が事故防止に絶大な効果があるとはあまり思っていないけど、今回の旅行はこの有用性を実感した。お互い一車線ずつの対向車線で前の車を追い抜くとき、対向車がどれくらい遠くにいるのか気になるところ。その対向車がライトを点けている場合、非常に距離感が掴みやすい。対向車もかなりのスピードを出しているので、ライトで距離を目算できるのは非常に助かるし、何より事故防止になる。

ナバホ族居留地のアルコール販売
ナバホ族は居留地内でのアルコール飲料販売を禁止しているそうだ(だからといって、彼らが飲まないわけではない)。グールディングス・ロッジのレストランで販売しているビールやワインはノンアルコールなのでご注意を。

スピードの出しすぎにはご注意を
とにかく何もないところなので、公園間を移動する時間を短縮したくてスピードを出しすぎる。でもところどころ警察が潜んでいるのでご用心。小さな町を通過する場合は制限が厳しく(時速30マイルとか)、パトカーもところどころで見掛けた。あと レイクパウエル付近のダムに警察がよくいるそうで、実際に何台か見掛けた。もちろん基本は安全運転だけど。ちなみに今回借りた Toyota 4Runner SR5, たまたま運転したのがそうだったのかわからないけど、この大きさなのにちょっとした横風や時速80マイルくらいの走行でかなり不安定だった。世界のトヨタなのにちょっと信じられない。



【2006年夏アメリカ旅行記】
1日目:ボルチモア → JFK 国際空港 → いとこ夫妻宅
2日目:NYC 散策
3日目:NJ → ゲティスバーグ → ボルチモア
4日目:ボルチモア散策

グランドサークル旅行計画
5日目:BWI → LAS → ザイオン → ブライスキャニオン
6日目:ブライス → アンテロープ → モニュメントバレー
7日目:モニュメントバレー → グランドキャニオン
8日目:グランドキャニオン → ラスベガス
9日目:ラスベガス → ボルチモア
後日談:映画『カーズ』
これからグランドサークルに行かれる方へ

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mixi でグランドサークルの情報収集をしていたとき、地球探検隊なる会社を知った。旅行会社ではあるけれど、よくあるパックツアーを販売してるような旅行代理店ではなく、社長を『隊長』、お客を『隊員』と呼びあってみんなで旅行を創り上げていく、心の冒険を楽しむ旅を販売している会社だそうだ。多国籍冒険ツアーと呼ばれる、名前の通り色々な国から参加者が集う現地集合・現地解散のツアー、大人の修学旅行と呼ばれる日本人版の冒険ツアーなどがあるとのこと。なんか聞いただけでもとっても面白そう。

今年4月に起業10周年を記念して、隊長こと中村伸一氏が本を出版した。両親がアメリカに来るついでに買ってきてもらった。その名も、『感動を売る!「人とお金」が集まる仕事術』と、なんとも刺激的なタイトル。

ビジネス書というよりは半自叙伝的に、ほぼ時系列に沿って語り進められていく。非常に読みやすい文体で、読者を最初から最後まで引き込む。大手旅行代理店と差別化を図るためのアイデア、オンリーワンであり続けるための経営手法、隊員たちとのコミュニケーション法、米国同時多発テロ危機の克服、そしてご自身が楽しんで感動を見つけながら働いてきた様子が熱く語られている。読み終わると、清々しさとともに非常にやる気が湧いてくる。この本からだけでも感動が伝わってくる。

色々と共感することや勉強になることが多かったけど、特に印象に残っているのがチャレンジ精神を持ち続ける大切さ。偶然の話だけど、今年秋から高校水泳部の後輩がワシントン DC にある大学院に通う。彼は2つ下なので、ちょうど2年前にやってきた自分にだぶって見える。さらに偶然、同じく2つ下の水泳部後輩が現在アメリカを訪れている。彼女は先の見えない事務職をすっぱり諦め、自分探しの旅の真っ最中。自分がアメリカに来てちょうど2年目の6月30日、三人で DC で一緒に食事した。そのとき二人を見て、最近自分にはチャレンジ精神が欠けてる気がした。

2年前、初めてのアメリカはすべてが新鮮だった。言葉・文化の違いを理解しようと、「もうこの瞬間は二度とおとずれない!」と常に言い聞かせ、一瞬一瞬を大事にできる限り多くのことにトライした。その甲斐あって色々なことに慣れた。自信も少しついた。でも、今まで非日常だった世界が日常の世界に変わって、以前のようなチャレンジ精神はなくなった。外界からの刺激が少なくなってそこで落ち着いてしまった。

数日前、日米の友人からメールをもらった。かつて同じ教室で学んだ仲間がいまも頑張り続けている姿を知った。身近な人が頑張っていると、自分も負けずに頑張ろうというやる気がいつも以上に湧いてくる。そしてこの本を読んで、改めて人生チャレンジし続ける重要性を学んだ。相田みつを流に言えば、『一生勉強 一生青春』なのかな。夏休み残り2ヶ月、ちょっと欲張って色々とやってみよ。

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最近進めているプロジェクトはかなり前に書いた Kinematic Error に関する研究で、ちょっと神経科学や心理学の要素も含まれる。幸いホプキンスの優秀な日本人の友人はそっち方面が多いので、以前少し話を聞かせてもらったりメールで訊ねたりお世話になった。このプロジェクト以外にもいまウチの研究室で行われてる研究で脳神経学に関するものがあるので、指導教官は前からあった共同研究の話に本腰を入れ、他専攻の二人の教授と本格的に lab exchange を始めることにした。この lab exchange とは、簡単に言えばお互いの研究室の学生が週に1回程度行き来すること。もちろん研究室全員じゃなくて、研究で関連がある学生のみだけど。まだ始ったばかりでどちらもまだお互いの研究室訪問しかしてないけど、これから本格的に始るので、どちらにも携わる自分としては結構楽しみ。

このお互いの研究室訪問で面白かったのが、自分の研究分野ではやるのがなかなか難しいと思ってたことでも、違う分野の専門家から見たら「そんなの簡単だよ」という意見が出てくること。できないという前提で話を進めていたのが、そのアドバイスで一気に道が開ける。こういうのが異分野交流の醍醐味だと思う。病院・医学部が有名なジョンズ・ホプキンスで医療ロボットの研究に携わるのはもちろん大きいけど、神経科学や心理学でもかなり有名なので、そういう分野の人たちと気軽に共同研究できるのも非常に大きなメリットだと思う。

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アメリカは理不尽なことがたくさん起きるけど、人の優しさに触れることもかなり多い。今日テレビを見ていたら、そんな心温まるシーンの CM があった。こういうのはぜひとも日本人(特に東京近郊に住んでる人)が見習って欲しいこと。ニューヨーカーとかボストニアンは結構冷たい、とアメリカ人の友達は言ってたけど。

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今朝 CNN のニュースを見ていたら、イスラエルの攻撃直前・直後の様子(だったと思う)が紹介されていた。その紹介された動画、14歳の少年が撮って、YouTube といういま話題の動画サイトにアップロードしたそうだ。イラク戦争が始ったとき、現地の情勢をマスコミよりも早くありのまま伝える手段としてブログが一躍脚光を浴びたけど、それから数年、今度は普通の人でも動画が簡単にアップロードできる時代になった。これからのマスコミの存在意義を考えると結構面白い。

さて、スティーブ・ジョブズが昨年6月にスタンフォード大の卒業式でスピーチを行い、それが非常に話題になってることを以前書いたけど、iTunes でその音声ファイル・動画ファイルをダウンロードできることを研究留学ネットのエントリーで知った。早速ダウンロードしてみたけど、この動画ファイル結構重い。そこで YouTube で探してみたらやっぱりあった。

前回も思ったけど、この場の聴衆からはそれほど感銘を受けた様子は伺えない。アメリカではほとんど見ることがない、原稿をひたすら読むスピーチだから?そんなわけで、個人的にはやっぱり音声ファイルの方が好きかな。

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こうなると、とりあえずなんでも動画検索したくなってくる。びいさんが紹介している、アメリカスポーツ界最高と言われるジム・バルバーノのスピーチ、やっぱり YouTube にあった。

うーん、やっぱり聴衆に語りかけるこういう話し方のほうが、思わずスタンディング・オベーションしたくなる。とてもじゃないけど、2ヶ月弱後に亡くなる方のスピーチとは思えない。ちなみに先ほどのびいさんのところで貴重な日本語訳が用意されています。


● 関連
- Jim Valvano (Wikipedia)
- V Foundation for Cancer Research

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すっかり書くのを忘れていたけど、一昨年から始まった IEEE-RAS と IFRR 共催のサマースクールが今年も開催されます。2004年、イタリア・ヴォルテッラのテーマは Human Robot Interaction, 昨年は東京にて Robot Design, そして今年はフランス・パリで Haptic Interaction と、いきなり対象範囲を狭めた気がしないでもない。開催時期が 9/25-29 と、アメリカだと秋セメスターが始まっちゃうけど、もう授業のプレッシャーがそれほど大きくない&タダでパリに行けるので応募することにした。対象は PhD 課程の学生かポスドクで、定員は30名。つい最近正式発表したばかりなのに、募集締め切りは今月末31日。正式スケジュールはまだ発表されてないけど、実は隠しページがある。興味のある方はぜひパリでお会いしましょう(自分が通ればだけど)。

● 参考
Robot.Mとの優雅な平日 (←9/19-23 の日記に昨年の様子が書かれています)

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ニューヨークやサンフランシスコなどの大都市で、有名どころがスペシャルメニューを特別価格で提供するレストランウィークと呼ばれるイベントがあるそうだ。ボルチモアでは今年初めて、今週の24(月)から28(金)まで、一部は来週まで行うとのこと。ディナーだと一律$30(飲み物、税、チップは別)、ランチは一部のみで$20。普段は高くて近寄りがたいレストランに行く絶好のチャンス!
Baltimore Restaurant Week

Restaurant Week Specials ← 開催地一覧

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今度引っ越す(というかもう昨日引っ越した)家のオーナーは、同期入学の同じ専攻のアメリカ人S。もちろんローンを組んで買ったみたいだけど、大学院生が家を買うなんて日本じゃ考えられない。さて、彼女は時々教会に行くそうで、教会は地域のちょっとした出会いの場になってるそうだ。というのは、いくつかのグループごとにわかれて、そのグループのメンバーを夕食に招くイベントがあるとのこと。今週水曜日がSの誕生日だったため、彼女はインナーハーバー近くの一等地にある家に誕生日ディナーに招かれた。その招待者の息子が日本に6年ほど住んでいるとのことで、Sはそれなら日本人を連れて行く、と自分を誘ってくれた。その家は rowhouse で一戸建てではないのだけど、至るところに高価な絵画や貴金属が飾られていて、映画に出てきそうな感じのとても豪華な家だった。

日本に6年住んでいる息子はイアンといって、ドキュメンタリー映画の監督をしているとのこと。最初3年間は栃木にいて、いまは東京港区の白金高輪に住んでいる。ボルチモアに来る前に自分が住んでたのは港区芝浦で、白金高輪までは自転車で10分程度。世間は狭い。いま、彼は3年ぶりにアメリカに帰ってきているそうだ。かなり日本が気に入ったようで、この日は日本食のオンパレード。てっきりアメリカの伝統的な夕食かと思っていたのでびっくりした。

まず最初に出てきたのはキリン一番搾り、つまみは枝豆・柿ピー・わさび豆。その後、何種類かの寿司(こっちでは巻き物も寿司と呼ぶ)が振舞われ、その後に本格的なディナーのスタート。冷やし中華、冷やしトマトサラダ、ゴボウの漬物、揚げだし豆腐、油揚げにしょうが&大根おろしをのせたもの、風呂吹き大根、そしてみそ汁。最後のデザートには芋ようかんとキットカット宇治抹茶味、そして玄米緑茶。メインディナーはすべて彼の手作りで、漬物以外は3時間弱で7人分作ったとのこと。もう一組招かれたカップルがベジタリアンだったため、それを考慮してこのメニューになったんだそうだ(寿司だけベジタリアン用、つまり魚なしの巻き物、を用意していた)。イアンはベジタリアンじゃないのにこんなメニューが簡単に作れてしまう、もう凄いの一言しか出てこない。こういうのを目の当たりにすると、25年も日本に住んでて揚げ出し豆腐も風呂吹き大根も作ったことがない自分がかなり恥ずかしくなってくる。。

以下、順不同に彼が言っていた日本・日本人に対する面白かった発言:


  • このディナー中、イアンは大したものじゃないけど召し上がってくださいと言って料理を提供し、みんながこの料理はすごい!と褒めると、決まって No, No と答えた。日本人は褒められても謙遜しなければならないからとのこと。
  • 栃木の居酒屋では「ねーちゃん、生!」で通じたのに、東京で同じセリフを言ったら怪訝な顔をされた。東京では「すみません、生ビールください」と丁寧に頼まなければいけない。 ← もちろん店によると思うけど。
  • 日本では酒の席でのことは大抵許される。上司に文句を言っても大丈夫(?)。友人宅に招かれて酔っても、ソファに寝ていいよと、とても親切に介抱してくれる(アメリカじゃ招かれて酔っ払うのはあり得ない)。
  • ○○は体にいいよ、健康にいいから食べてごらん、とよく勧められたらしい。体に良い食品をみんなよく知ってるけど、どこにどういう風にいいのか訊いてみると実はみんなあまり知らない。
  • 特に若い女の子は、医者や専門家が言うことより雑誌の占いとかの方を信じる。



  • ちなみに、イアンの作った(確か)イギリス南西部にある街に住むドラッグ中毒の女性とその息子を描いたドキュメンタリー映画 the ballad of vicki and jakeVisions du Réel, Festival International de Cinéma というコンテストで賞を取ったそうだ。映画を買ってくれる会社を探すのも重要だけど、次回作の出資者を探す方がもっと重要らしい。

    ● 関連
    イアンのブログ: documenting ian

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    先週木曜、3年目にして3回目の引っ越しを決行。一度目はこっちに来た直後に滞在してた寮から正式契約したアパートへ。引っ越しと言っても、荷物も渡米したときのものくらいしかなかったけど。二度目は昨年のこの時期。キャンパスまで徒歩5分のいいアパートだったけど、ベッドとソファが部屋の半分くらいを占めていたので、もう少し大きな部屋に移りたかった。結局 1BR(1ベッドルーム)の大きな部屋が見つかったけど、肝心のベッドとソファが大きすぎて入居先の3階まで持ち込めなかった。かなり本末転倒。。ここも学校まで歩いて10分弱、広さの割りに家賃も安かったけど、住んでみて色々な問題が浮上。そんなわけで、今年も引っ越し。お隣の建物のラボにいる N さんは4年で4回引っ越したけど、それは何としても避けたい。

    住んでれば大抵の不都合は慣れてくるけど、車の保険料ばかりはどうしようもない。これは地域(郵便番号)によってかなり変わってくるので、住所を変えるほかなかった。次に近隣住民。下に住んでいた住人が悪すぎた。とにかく騒音(というか生活音)に神経質。土曜日の昼に掃除機をかけていたら文句を言ってきたり、友人らと野球をテレビ観戦してたら怒ってきたり。こちらが悪かったのも一度か二度はあるけど、それ以外は異常としか言えない。ちなみに引っ越しのことを事前に知らせていても、当日に What's going on? (お前は一体何をやってるんだ?)と文句を言うあたり、やっぱり変なヤツだった。あともう一つはねずみ。以前の日記にも書いたけど、これは全然笑い事なんかじゃなくて、実はかなり深刻な問題だった。途中で数えるのをやめたけど、昨年10月以来の捕獲数は20匹弱くらい。掃除をすると、あり得ないところにねずみの糞を発見するたびにかなり凹んだ。

    そんないろんな要素が絡み合って、引っ越しを決意。当初はこれまでどおり一人暮らしで考えていたけど、なかなかいい物件が見つからなかったのと、シェアしてみるのもいいかなと思って、ちょうど友人が募集していたハウスメイトになることに。前回も書いたけど、家のオーナーSは同期入学で同じロボティクスを専攻している。当初は女1人男2人になる予定と聞いていて、もう一人の候補が An Inconvenient Truth のタダ券をくれた人。彼は環境問題にも興味がある人だったから、それならいいかなと思ったけど、結局彼は入ってこなかった。その代わり8月中旬に入居してくるのは、今度の秋からホプキンスの Public Health(公衆衛生)に通う、いまはドミニカに住んでいる女の子だそうだ。craigslist という地域掲示板みたいなところで募集して、メールのやり取りだけで決めたのでどんな人なのかよくわからないらしい。ただ、その人はボランティアをしてるそうで、それが決め手になったとのこと。確かにボランティアをする人に悪人はいなさそう。ちなみにその子はいまドミニカにいるけど、国籍は訊いてないので不明。さて、これから一体どんな生活になるのやら。

    <注> 最初の画像は近所で有名なお隣ですので、あしからず。。

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    またまた日記じゃなくて回想記になるけど、ちょうど1週間前に引っ越しをした日の夜、Baltimore Restaurant Week だったので、友人を誘ってレストランに行ってきた。ディナーは一律$30なので、こういうときこそ普段は近寄れない高級店に行かなければ、という貧乏学生の発想。。

    先日小泉総理が訪米した際、ワシントン DC の The Prime Rib という店から首相が出てくるのを目撃した、と DC に住む友人が言っていた。先月 DC で彼と会ったとき、その店に行こうかという話が出たけど、あまりにも高かったので即却下。実はこの店、DC とボルチモアとフィラデルフィアに店舗を構えてる。そこで、このレストラン・ウィークを利用して行ってみた。

    店のウェブサイトを見たらドレスコードがある。今までそんな店には入ったことがないので、ちょっと怯んだ。が、同行者 M さんの社会経験のための一言で腹を固める。学生とは言え既に27歳、男性はジャケット着用くらい普通か。ちなみに DC 店だと男性はジャケット+ネクタイが必須とのこと。

    アメリカでは安くて美味しい料理を期待しちゃいけないけど、やっぱりそれなりに払えばそれ相応の美味しい料理を食べられる。The Prime Rib は評判どおりとても良かった。スープもサラダもメインディッシュのステーキもとっても美味しかったけど、一番感動したのが Creamed Spinach というほうれん草。あまりにも気に入って、一人で食べまくってた。検索して見るとレシピはたくさん出てくるから結構メジャーなのかもしれない。最後のデザートはちょっと甘すぎたかな。

    あと、ステーキの付け合せにゴボウみたいな歯応えの辛いものが出てきた。これは horseradish(セイヨウワサビ、ワサビダイコン)と呼ばれるものだそうだ。そういえば、この前ブライス・キャニオンのレストランでステーキを頼んだとき、すりおろししょうがみたいのが出てきたけど、これがまさにすりおろしたホース・ラディッシュだった。

    ドレスコードが示すとおり店内は高級感溢れていて、カメラを持参したもののちょっと恥ずかしくて結局1枚も撮らなかった。レストラン・ウィークで混んでたからか、人が多くてなかなか他の人の声が聞こえなかったけど、たまにはこういうところでの食事もいい。そんなわけで、なかなかよい社会勉強でした。

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    最近かなり暑い。日本も相当暑いみたいだけど、ここボルチモアも数日連続で100F(約38度)越えだった。明日くらいから少し気温が下がるみたいだけど、アル・ゴアが言っていた年々気温が上がってるデータは今年も更新されそう。



    さて、引っ越してきた地域は Hampden(ハンプデン、でも実際には p は発音しない)と呼ばれ、ボルチモアの地元住民が多い。ホームウッドキャンパスの周りは結構住み分けされていて、東側の Charles Village は学生が多く、北側はちょっと高級感が漂ってポスドクとか客員研究員が多い(もちろん学生も結構いるけど)。ハンプデンと呼ばれる西側には地元民・ボルチモリアンが住んでいて、そして南側はちょっと治安が悪い。前回住んでいたところは一応チャールズ・ビレッジに入ると思うけど、キャンパスから見ると東南側なので、見た目的に結構境界ラインな気がする。前回はお隣さんの豪華な写真を載せたけど、今回引っ越してきた周辺、見た目的には前回のアパート周辺より少し悪い気がする。でも、たった1週間住んだだけど、体感的にはそこまで危なそうには感じない。

    そしてこの家、確かに隣と比べると見劣りしちゃうけど、そんなに悪くない(2棟くっついてるので、写真1枚目の右側のみ)。表からはそうは見えないけど、中に入ってみると奥行きがかなりあって広いし、先月改装したばかりのキッチンは結構圧巻。まだ3人目のハウスメイトが入ってきてないけど、3人ならかなり十分の広さ。まだ自分の部屋の壁のペンキ塗りが終わってなかったり、併設されてるバスルームのバスタブから水漏れがある等の細々とした問題はあるけど、いまのところ快適に暮らしてる。

    一つ問題があったとすれば、懸念してたとおり焼き魚。これは引っ越す前にちょっと気にしてたけど、自分の入居する部屋にキッチンもあるとのことで、それなら2階で料理すれば問題ないかなと思った。でも、2階のオーブンは結構不安定みたいで、1階のキッチンが豪華にリニューアルされたので、やっぱり1階キッチンに行ってしまう。この前、S が外食に出たときに試しに塩鮭を焼いてみたけど、S が帰ってきたときの反応がちょっと微妙だったので、多分もう1階のオーブンじゃ焼けなさそう。まぁ、無煙・無臭の fish roaster(魚焼き機)を買えば問題解決しそうなんだけど。

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    この前も書いたけど、引っ越してきた家は同じ専攻・同期入学の大学院生 S がオーナー。彼女は指導教官からではなく外部から奨学金をもらってるので、一般の大学院生がもらう給料よりは多い。自分と同じ研究室でも2人の大学院生が家を購入していて、その2人も外部から結構いい奨学金をもらってる。ニューヨークとかボストンみたいな大都会じゃ無理だろうし、親のサポートも必要だろうけど、それでも大学院生が家を買うなんて日本じゃ考えられない。

    もう一つ、学生でも家が買えるための前提条件は、アメリカのインフレがこのまま続くこと。じゃないと、家を売るときに購入時より高い価値で売れなくなってしまうから。日本だと年々家の価値は下がっていくけど、(少なくともいまの)アメリカは年々価値が上がっていってるそうだ。だから、卒業時に家を売るとき、購入時よりも高く売れる。平たく言えば、銀行にお金を預けていたようなもの。でもそれ以上に、家を購入するとその価値を上げようと自分たちで改修工事する。以前 S のお兄さんが家を買ったとき、良い家だったけど細々と小さい部屋に区切られてるのが好きじゃなかったそうだ。そこで彼は壁を取っ払い、1年掛けて新たに壁から仕切り直したそうだ。こういうのを聞くと、そもそも家に対する考え方が日本人とは違う気がする。

    さて、自分が引っ越してくる前に部屋のペンキ塗りは終わってる、という話だったけど、S が忙しくてまだ1層しか終わっていなかった(というか、その1層目も手伝ったけど)。最初の1層目がベース、残り2層は同じ色で2回重ねる。昨日・今日でようやくペンキを塗り終えた。ちなみに壁の色は、前入居者の意志を引き継ぎ、periwinkle という薄紫っぽい色。

    この他、バスタブ管からの水漏れも、サンドペーパーで錆を取り除きシリコン接着剤で補修完了。1階のトイレの流れが悪かったのも、S がバルブを交換したり色々と試行錯誤して終わったみたい。彼女曰く、アメリカの生活を体験させてあげてるのよ、とのこと。もちろん冗談だけど、まぁまさにその通りだ。もし将来アメリカに残って家を買ったときの予行練習みたいな感じ。


    ● 関連
    ニテヒナルびいたま:アメリカで家を買う

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    昨晩の CNN で面白いニュースが紹介されていた。四肢麻痺の人の頭に小さなチップを埋め込み、そのチップから脳波を計測してコンピュータに送り、そのコンピュータと繋がれているパソコンやロボットなどを考えるだけで動かせるという。以前日米に通っていたとき(確か2003年冬)、面白い新聞の記事を発表してディスカッションする授業があって、そのときにサルで同様の実験があったことを聞いた。サルを使ってコンピューターモニタに映し出されたカーソルを動かす実験はもっと前からあったようだけど、当時は全然知らなかった&発表者の彼が記事を持ってなかったのもあって、実はちょっと半信半疑だった。それがもう人間で成功してることにびっくりした。これに関するブラウン大学研究チームの成果が Nature の Volume 442 Number 7099 に載っていて、そのほかにもスタンフォード大の研究グループが、対象はサルだけど、従来よりも正確に4倍も速く制御するアルゴリズムを発見した記事が載っている。といっても、自分は神経科学系の論文を読んでもわからないけど。。

    さて、最初の人間を被験者とした研究グループ、ロボットアームを動かすことにも成功している。昨日の CNN で流れた映像では非常にシンプルな動きでまだまだ実用化には程遠いけど、そのうち、脊髄損傷したり腕を失くした人が元通りに腕(もしくは代替えのロボットアーム)を動かせる日が来るだろう。実はこれに関して DARPA(アメリカ国防総省の防衛高等研究計画局)が出資している義肢を作ろうという大掛かりなプロジェクトがある。以前概要だけ聞いたので詳しくは覚えていないけど、相当数の研究者が携わっていて、ウチの研究室もちょっとだけ参加している。関わっている分野はハプティックス(触覚・力覚)の部分。以前、インテリジェント義足の動画を見てびっくりしたけど、コンピュータ制御された義足の研究は非常に進んでいる(興味ある方は robo さんのブログへどうぞ)。それに比べると、義手や義腕(?)はあまり聞かない、と思う。足との大きな違いは、手の場合は感覚がより重視されること。つまり、腕を失った人がロボットアームを取り付け、それを自由に動かすことができるようになったとき、物を握ったときの感触や手触り感をきちんと再現できるかが問題になってくる。まぁかなり長期的なプロジェクトだけど、いつかそんな日が来ればいいなと思う。アメリカ国防総省がらみなのがちょっと気に食わないけど。

    ● 関連
    Nature Japan: 脳-機械インターフェース
    Wikipedia: Matt Nagle ← 今回の被験者
    WHDH-TV - Boston - 7 Healthcast - Brain breakthrough ← ここにも動画(WMV)がある。
    Brain-computer link lets paralyzed patients convert thoughts into actions

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    以前、アルクの企画に挙がっていたアメリカ在住者おすすめのお土産に関して書いたけど、逆にアメリカにお土産として持ってくるものでお勧めを一つ。今年の正月に伯母さんからお勧めされたもので、『レンジでゆで野菜』というもの。最初はそんなのいらないよと思ったけど、使ってみたらもう便利で手放せない。

    ザル付き2重構造の容器になっていて、文字通りレンジで簡単に茹で野菜ができる。茹でたお湯に栄養分が溶け出すことがないので損失も少ないそうだ。蓋を完全に閉め、野菜の自重による圧力効果で簡単に加熱できる。ほうれん草のおひたしとかポテトサラダを作るのにわざわざ茹でる必要がなくなったのが一番便利。もちろん大抵なんでもできる(でも冷凍枝豆は微妙だった)。日本じゃ結構前から流行ってたみたいだけど、多分アメリカにこんなものは売ってない気がする。お正月に持ち帰ってきた丸型は主にご飯用に使ってたけど、この前両親が遊びに来たとき、伯母さんからのプレゼントでとうもろこしがそのまま入る細長いタイプを持ってきた。アメリカ人ハウスメイトの S はもうこれが病みつきになって、ほとんど毎回使ってる。とてもいいものを頂いて感謝です。

    フタに野菜ごとの調理時間の目安が書かれているけど、当然日本語なので、それを訳した表を添付してあげれば喜ばれるはず。もちろん自分用でも重宝するけど、(ちょっとかさばるけど)軽くて安いのでお土産にとってもおすすめです。

    ● 参考
    いくらとすじこ!(。・_・)ん・・・? 私、企業の回し者、ちゃいまっせ~(^^ゞアセアセ ← パスタ用もあるらしい
    Life is beautiful: ゆで野菜のオリーブオイル炒め ← お手軽で健康的な簡単料理

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    2年前の同じ頃ボルチモアにやってきた友人が、一昨日修士号を無事に取得した。一息つく暇もなく、彼女は新たな活躍の場を求めて今朝日本へと飛び立った。同じ時期にやってきて、同じ期間苦楽を共にした友人が帰っていくのは、言葉ではうまく言い表せない感情を生む。もう帰ってしまう寂しさと、新たなスタートに向けての応援の気持ち、そして、人一倍多くのトラブルに見舞われた彼女に、本当にお疲れさまでした、と。

    出発前夜にまでみんなを招いてボルチモア一の料理を振る舞ってくれた F さん、本当にどうもありがとう。日本での更なる飛躍を祈ってます!

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    最近暗くなるのが結構早くなってきた。といっても、サマータイム中だからまだ夜8時頃までは明るいけど。あと2週間すると3度目の秋セメスターが始まる。ホプキンスはかなり遅い方だから、もう始まってる学校もあると思う。1年目の方、最初のセメスター頑張って乗り切ってください。

    去年の夏は GRO という大学院生のための学生委員会みたいなところが主催するサッカーをやったけど、今年はウチの専攻からも去年やった ERC からもサッカーのチームは出なかった。今年はのんびりしようかと思ったけど、卒業して主力が何人か抜けたので、機械工学科のソフトボールチームが人手不足になった。せっかくなので予選リーグ途中から参加したら、ウチはかなり強いチームだった。ソフトボールだからってこともあるけど、20点とか30点とか取って予選は全勝通過。前回までのチーム打率が6割7分4厘というありえない数字(ただしエラーもフィルダースチョイスもヒットに数えてるけど)。ところが今日のベスト4の相手は強すぎて、なんと屈辱のコールド負け。決勝の金曜日に備えてみんな予定を空けてたのに、不完全燃焼のまま夏は終わってしまった。

    先日応募したサマースクール、7月末日が締め切りだったのに、あるロボット系メーリングリストでは8/1に募集メールが回ってたり根本的な連絡不足などで、結局8/15まで締め切りが延びてた。昨日、めでたく審査を通過した報告をもらえたので、来月末にフランスはパリに行くことになった。親の光は七光ならぬアドバイザーの七光な気もするけど、まぁ無事通ってよかった。応募書類の一つに参加志望動機を1ページにまとめるのがあって、「パリに行きたいから」の一言以外になかなか思いつかなかったけど。

    昨日3人目のハウスメイト C と初めてご対面。C に会うことなく決めてしまったオーナーの S もすごいけど、家を一度も見ることなく、craigslist の広告と S とのメールのやり取りだけで決めてしまった C もすごい。C はこの前までドミニカに1年半、その前はアフリカに2年いたそうだ。びっくりしたのが、アフリカに行く前に住んでたサンフランシスコの貸し倉庫に、当時持ってた家具を保管してたとのこと。売って新しく買い揃えるより、3年半も保管するほど価値のある家具って一体どんなすごいものだろう。。

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    今までの週末の過ごし方は、友達と遊んだりのんびりゆったりな時間を送ってた(セメスター中だと宿題か研究。。)けど、引っ越してきてからは日曜大工な週末だった。先日の部屋の壁塗りに始まり、Home Depot で長い baseboard(うまく説明できないので写真を参照)を買ってきて、それを電動のこぎりで切って壁に取り付けたり、長いカーテンを買ってきてそれを窓のサイズに合うように裁縫したり、キッチンに取り付け忘れた取っ手(写真を見ればわかる通りノブがどこにもない)を、元大工の友達に手伝ってもらって深夜3時まで取り付けたり。でも、どうやら今年の夏分はもうほとんど終了っぽい。さすがにセメスター中はやりたくないので、ようやく目処が立ってよかった。というか S はワークショップと友人の結婚式のため、この前の土曜日から2週間ちょっと外出中。入れ替わりに、昨日3人目のハウスメイトが入ってきた。荷物の量がとんでもなかった。。

    昨日は、昨年末以来となる、ボルチモア在住の日本人大学院生を対象にした食事会。今回はホプキンスからだと少し離れてるけど、ロッテの隣にある韓国料理屋・新村で焼き肉を食べた。隣の研究室の韓国人が「焼き肉なら新村!」と言っていた通りとっても美味しかった。でもここからの距離を考えると、近くにある韓国料理屋の焼き肉でもいいかも。今回も何人か初めてお会いできた方もいて楽しかった。もう少し集まるかなと思ったけど、ちょっと日程が悪かったみたいで残念。次回はぜひ!

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    忘備録の一環として。以前、主にアメリカ発日本行きの格安航空券ウェブサイトを書いたけど、今回パリまでのチケットを買うのに使ったのは Kayak.com というウェブサイト。これはグランドサークル旅行のとき見つけたけど、つい先日、TIME 誌の選ぶ 50 Coolest Websites にも選ばれていて思い出した。Kayak で条件を入力するだけで、大手格安航空券ウェブサイトをまとめて検索してくれるのでとっても便利。

    ちなみに、今回はアイスランド航空のボルチモア発レイキャビク経由パリ行きを購入。ただの乗り継ぎだけど、自分の人生でアイスランドに行くことがあるなんて考えもしなかった(でも日本からの直行便だと12時間なので、成田-ニューヨーク間くらいみたい)。聞いた話によると、ケフラヴィーク国際空港にて乗り継ぎ便待ちで4~5時間もあるような場合、空港近くへの観光ツアーが利用できるらしい。便によっては無料になるとか。S からの情報で裏付けはないけど。

    アイスランド経由のかなり安い航空券が手に入ったので満足してたんだけど、友人から学割&教員割(?)のあるサイトを教えてもらった。Kayak.com だと大して安くなくて諦めたノースウェスト、この Student Universe だとかなり安い。NW のマイレージプログラムを持ってるので、ちょっと損した気分。。

    P.S. おすすめのホテル検索サイトあったら教えてください。

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    アメリカは9月第1週は Labor Day でお休み。授業が始まってないから休みも何もないけど、貴重な休日なので遠慮なく休ませてもらって、キャンパス周辺の方々とミニお食事会。先週もやったし、来週末は研究室 BBQ, 再来週はこの家で大規模なホームパーティーとなんだかパーティー三昧な気もするけど、引っ越してきてからメリハリのついた生活ができてるので、それなりに充実してる。ただ肝心の実験準備が遅れていて、10月中旬の某学会締め切りに間に合うか微妙になってきたけど。。。

    今日は、面識はあったけどきちんとお会いして話すのは初めての方がいたり、いつも以上に色んな専攻の方がいたりと、気が付いたらあっという間に7時間も経ってた。引き出しの多い方が集まると話していて本当に楽しいし、いろいろと勉強になる。でも今日一番の衝撃的な事実は、経済学部大学院生の給料の額。去年 PhD Comics の作者が描いていた状況に経済学部も含まれる気がする。専攻によって給料の額が変わるのは聞いていたけど、こっちがとっても恐縮してしまうくらいだった。

    ちなみに写真は、昨年秋にホプキンスに短期研究留学していた N さんから頂いた日本酒。とても飲みやすくて美味しかった。

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    ホームウッドキャンパスは今日から秋セメスター開始。あっという間に3年目に突入。でも周りの方の話を聞くと、これからの3年間(+α)が長そう。。

    ウチの専攻では、修士課程の修了要件に10科目の授業履修が定められている(もしくは8科目+修士論文)。PhD 取得に授業数の決まりはない。これまで2年間で9科目取ったから、とりあえず通過点の修士を取るためにはあと1科目でいいんだけど、来年春に受ける GBO (Graduate Board Oral Exam) と呼ばれる口頭試問のために今セメスターも2科目取ることにした。というのは、GBO では専攻内から2人、専攻外から3人の教官を選ぶ必要があって、このままだと専攻外の教官が不足してしまうので。もちろんこれまでに誰を GBO の審査官に選ぶかも考えて授業を取ってきたけど、これまで2科目取って一番優先順位の高かった先生が、昨年度いっぱいで退官された。近々退官するという噂は聞いていたけど、まさか自分の口頭試問を目前に辞めてしまったのはちょっと誤算だった。

    今セメスター取る授業は、自分の指導教官が開講する Haptic Systems for Teleoperation and Virtual Reality という授業と、2年前に2週間でやめてしまった Computer Vision. 前者は半ば強制的に取る必要があって、後者が GBO のため。今セメスターは自分にとっては興味を引かれる授業が少なく、コンピュータ・ビジョンも消去法で残った感じだけど、同じく消去法で残ったデジタル信号処理と迷った。どちらかと言えばデジタル信号処理が良かったけど、指導教官がそれぞれの担当教官を見比べて前者(同じ研究グループの先生)を勧めてきた。なんだか大人の事情が反映されてる気がしないでもない。

    とは言っても、ロボット工学の基礎知識としてコンピュータ・ビジョンは必要だろうし、授業自体は結構面白い。ただ一番痛かったのは、2年前に履修する気満々で買った教科書2冊、引っ越しを控えた今年5月に「もう二度と使うことはないだろう」と思って両方ともアマゾンで売ってしまった。今日の授業でその2冊がテキストとして推奨された。。

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    アメリカはとにかく自転車の盗難が多くて、キャンパス内でもしょっちゅう持っていかれるそうだ。去年の話だけど、robo さんは一日に2台も盗まれたそうだし。。。

    今年から研究室に入ってきた院生の一人はユタ州出身で、マウンテンバイクが好きだそうだ。少しキャンパスから離れたところに住んでいて、彼は雨の日でも自転車で通っている。今日、みんなで自転車の話で盛り上がってたら、彼が面白い(?)ビデオクリップを見せてくれた。何度も自転車の盗難被害に遭った人が、平日通勤ラッシュのニューヨークシティーのど真ん中で、自転車を盗むのはこんなに簡単なんだと実演してる(一応念のため、自転車も含めて全部彼らの物)。逆に、みんなが急いでる朝、しかも他人に無関心な大都会だからってのもあると思うけど。


    ちなみに唯一最後に話しかけた人、こっちのやり方のほうがもっと簡単だよとアドバイスを与えている、通りがかりの自転車泥棒です。

    ● 関連
    NEISTAT BROTHERS (このビデオを作った人たち) ← 左メニューの MOVIES から他のビデオが見られます

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    昨日はウチでかなり大規模なパーティーを開いた(家主でもないのに『ウチ』というのは気が引けるけど、住んでるんだから my house って言ってもいいらしい)。機械工学専攻の院生・ポスドク全員に招待状を送って、事前にパーティーに行くよと返事をくれたのが50人強なので、実際には80~100人くらい。さすがにこの家も人で溢れかえった。今までは招かれる側だったから途中で帰れたけど、今回は一応ホストなので最初から最後までずっと顔を出す必要がある。大変かなぁと思ってたけど、夜の9時スタートで結局パーティーが終わった朝5時頃まで結構あっという間だった。

    このパーティー、オーナーの S が去年からはじめて、年2回それぞれ秋・春のセメスターはじめにやっている。ハウスメイト募集にもパーティーの用件が入ってたくらい、S はこういう社交的なのが好きっぽい。前回の残り分が結構残っているので、この家にはいろんなアルコールが常備されている。60リットル弱の樽ビールと他に買い足したアルコールなどをホスト3人で割り勘して、あとはみんなが持ってきてくれたビールやワイン(2枚目)。食べ物はチップスくらいなので、出費も一人$50と大して掛からなかった。でもまぁ年1回くらいでいいと思うんだけど。。

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    アメリカでの大学院生活も3年目に入って、少しは色々なことが見えるようになってきた。以前にもどこかで書いたかもしれないけど、日本の学生は作文・プレゼンテーション能力を鍛えるべきだと思う。でも、残念ながら上手く教えられる教員がいないからか、日本の大学ではそういう授業がないんだと思う。自分の研究を他人に理解してもらうためには、丁寧にわかりやすく説明することが重要で、その点において日本の学生とアメリカの学生には大きな隔たりを感じる。こっちの学生を見ていると、授業のレポート書きの延長線上で論文を書ける気がするけど、少なくとも自分の学部時代の体験では、レポートと論文はまったく別物だった。

    とここまで書いておいて、ここから逆の主張をすることになるけど、作文・プレゼン力があまりにも優れていて、一しかないことを十にも膨らませて説明できるのもちょっと困ってしまう気がする。アメリカの研究大学で大学教授として生き残っていくためには、グラント(=研究資金)を勝ち取る能力が必須で、研究資金を得るために大学教授は相当な労力を費やす。研究資金がないと、大学院生・ポスドクが雇えない、(研究資金を自分の給料にも充てている場合は)給料も入ってこない、研究に必要なモノが買えない、そして余計に研究が進まなくなって全然成果が出ない、となってしまうため。当然大学・分野によって変わってくると思うけど、多くの理系分野(特にサイエンス)ではこれが当てはまると思う。

    研究資金を勝ち取るためには、明確に自分の研究プランを説明することが求められる。奨学金を狙う学生や大学院に出願する学生も、レベルはかなり違うけど、明確にプランを示すという点では一緒だと思う。だから、作文・プレゼン力がある人は、学生の頃からより多くの賞与をもらって、論文もどんどん出版し、将来的にも多くのグラントを獲って生き残ることができる。もちろんはじめに言ってるように、この能力自体は非常に重要なことだと思う。自分の研究を誰にでもわかりやすく伝えることは、研究者としての義務みたいなことだとも思う。でも時々ふと思うのは、説明が下手な人がいるんだから、説明が上手い人もいる。そして中にはちょっと上手すぎる人もいるはず。それってどうなんだろう、と。採択率が40~60%と言われるロボット系最大の国際学会締め切りが先週金曜で、アメリカからの採択率ってどれくらいなんだろうと思いながら、なんとなくそんなことを考えていた。

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    フランスはパリで開かれるサマースクールに1週間参加するため、行く前の週は宿題と実験を前倒しでとにかく進め、パリに行ってからも毎日朝から晩まで予定盛りだくさんだった。ハプティックスの分野で著名な先生方の講義を受けたり、他国の学生たちとも研究の話で盛り上がったり、楽しく貴重な経験ができた。観光に割ける時間があまりなくてちょっと残念だったけど、華の都・パリはとても綺麗で、できるならそのままずっといたかった。でも宿題もたまって、2週間後に World Haptics の締め切りが迫っているので、また現実に戻って研究を進めなければ。。。

    サマースクールの詳細、パリの写真等はまた後日、もう少し落ち着いてから紹介します。

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    パリに行く前は2つだった宿題が帰ってきたら4つに増えてて、受講してる授業のファイナルプロジェクトのプロポーザルを書いたり昨日締め切りの論文があったりで、1年目の終わりを髣髴させるような忙しさでした。論文は無事執筆が終わったけど、今度はそのために延期してもらった宿題が貯まってるので、授業を取りながら1週間空けるのは結構大変なことを身をもって体感。。まぁこれも今学期で最後(のはず)。

    さて、嬉しいことに今日は秋休みだったので、パリで撮った写真を少し整理。サマースクールの話、パリの感想などはさらに後回しして、とりあえず写真をご堪能ください。

    Musée du Louvre

    Rue de Rivoli

    Jardin du Palais Royal

    Sunset over the Seine

    Cathédrale Noore-Damede Paris

    Sundown from the Seine

    Louvre the Seine from open-air terrace in d'Orsay

    Jardin des  Tuileries

    Jardin du Luxembourg

    Jardin du Luxembourg

    Jardin du Luxembourg

    Tour Eiffel


    もっと見たい方はこちらからどうぞ(サムネイルスライドショー)。いつも通り枚数が多いです(182枚)。おまけでエッフェル塔のネオン映像。そして一緒に参加したポスドク K が撮った写真はこちら。とても同じ場所に行ったとは思えない。きっと博士号を取ると撮影技術も向上するに違いない。

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    もう1ヶ月も前の話だけど Better late than never (遅れてもしないよりはまし)ということで、パリの思い出話を少し。

    looooooong line to buy train tickets

    me sleeping in a tiny bed

    Jardin du Palais Royal

    Jardin du Luxembourg
    パリに行くときは大抵シャルル・ド・ゴール空港を利用すると思うけど、空港からパリの中心街に出るためには、(1) エールフランスなどのリムジンバス、(2) RER(高速郊外鉄道)、(3) タクシー等があるとのこと(以上、地球の歩き方情報)。今回 RER を使ったけど、ここはお勧めしません。切符の券売機は、確か Smart Card とかいう特別なカードが必要で、現金・クレジットカードは不可。仕方がなく窓口に並ぶことになったけど、空港から人がたくさん来るのに窓口対応が1~2人のみ。結局切符を買うのに1時間以上も掛かった。違う便でパリに着いたアドバイザーはエールフランスのバスを使ったそうで、荷物の持ち運びもなくてよかったとのこと(市街地から空港に戻る際は長蛇の列になることはないと思うけど)。

    今回びっくりしたのがホテルの狭さ。国土を考えれば当然だけど、一般的にヨーロッパのホテルはアメリカより狭いとのこと。ベッドはアメリカのサイズの半分くらい?高校生のときに家族旅行でヨーロッパをちょっとだけ回ったけど、当時は全然気にならなかった。アメリカンサイズに慣れちゃったからかもしれない。でもさすがパリ、内装はとってもおしゃれだった(デザインに懲りすぎて機能的にはいまいちのもあったけど)。

    サマースクールが開かれたのは、ラテンクォーターにあるパリ第6大学 (Université Pierre-et-Marie-Curie, Paris 6) というところで、結構ノートルダム寺院に近かった。ここは科学と医学が主体とのこと。キャンパスの景観はいかにも理系って感じの無機質な建物ばかり。でもアメリカと違ってみんな学生はおしゃれだったけど。至って当然の話でばかみたいな感想だけど、アジア系もアフリカ系もみんなフランス語を喋ってるのになんか違和感を感じた。お昼は毎日学校の周りで食べたけど、値段もそこそこで美味しくて、ボルチモアに帰ってくるのが辛かった。

    お金の話。結構多くのところでクレジットカードが使えた。でもアメリカほどじゃないので、それなりに現金は必要。今回とっても便利だったのが ATM. 同行者のポスドク K が両替所より ATM の方がレートがいいと言ったので素直に従った(そして実際にそうらしい)。クレジットカードじゃなくて、自分の銀行口座から落とせるのでとっても便利。これは常識なのかな。ちなみに Bank of America と BNP Paribas という銀行が提携していて、その ATM がパリ第6大学前にあったので、毎回手数料無しで引き落とせた。他の銀行の場合、1回につき$5 + 1%の手数料が掛かっていた。

    今回見て回った中で特に気に入ったのはパレ・ロワイヤルとリュクサンブール公園。パレ・ロワイヤルは面白いオブジェと整った公園があって、リュクサンブール公園は色とりどりの花が咲いていてとっても綺麗だった。あとオルセー美術館は2時間くらいの予定が3時間半くらい見て回った。残念ながらオランジュリーとルーブルは行けず。

    パリの地下鉄は東京みたいに結構整備されているし頻繁に走ってる。地下鉄は距離に無関係に一回券が€1.40, カルネ (Carnet) と呼ばれる10回券が€10.70 (2006年9月現在)。RER は距離に比例するっぽい。滞在してたホテルから大学まで毎日地下鉄を使うことになっていたので当初はカルネを買う予定だったけど、駅の窓口で毎週月曜スタート日曜終了のウィークリーパスみたいなのを勧められた(地球の歩き方には載ってない)。これがたったの€16で、ちょうど都合のよい期間(日曜から次の日曜にパリ滞在)だったので、かなり役立った。RER は別料金だけど、地下鉄は1週間乗り放題なので非常にお勧めです。

    長くなったので、サマースクールに関してはまた今度。。。

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    boat tour

    hands-on project

    Haptic Summer School
    9月末のサマースクールに出席するために1週間学校を休んだ。帰ってきたら宿題が2倍に増えてて論文締め切りも迫ってて、論文のために締め切り延長してもらった宿題を消化してるあいだに中間テストがやってきてと、結局1週間の不在穴埋めに1ヶ月も掛かった。これがセメスター(2期)制じゃなくてクォーター(4期)制だったらどうなってたことやら。。

    さて、せっかく参加したからパリの感想だけじゃなくてサマースクールの感想も。去年参加された baby touch さんの日記(9/19-23)を見てもわかるとおり、朝から晩までスケジュールがぎっしりっぽい。今回は、
    ----------------------------
    08:30-10:20 講義1
    10:40-12:30 講義2
    12:30-14:00 昼食
    14:00-15:50 講義3
    16:10-18:00 講義4
    ----------------------------
    というのが大まかな流れで、これが月曜から金曜まで。夜も(参加は任意だったけど)色々なイベントが組まれていて、大体帰るのは毎日11時半くらいだった。時差ぼけと講義を聴き続けるのとで、自分も含めて授業中にウトウトする人もちらほら。。でもどの講師も入念に準備してくれたおかげで、とっても刺激的で知的好奇心を満たすような講義が受けられた。個人的に一番楽しめたのは、Dr. Colgate の受動性(passivity)の講義。かなり基本的な概念から丁寧でわかりやすい解説で、後半はサンプル値制御の安定性の話など。自分はこういう分野に興味を持っていたけど、最近はちょっと違う方向に進んでるので、なんだかちょっと複雑な気分。ちなみに今回のすべての講義スライドが CD-ROM に収められて参加者に配られることになってるけど、これには難色を示した講師もいたそうだ。彼らの最新研究成果の多くを出しているから、確かにわからなくもない。でも生徒にとっては講義資料が手に入るのは嬉しい限り。1ヶ月経ってもまだ全然音沙汰なしだけど。

    開催地がパリだったのとその後に IROS が控えてたからか、自分を含めて日本人学生は2人(講師は1名)とちょっと寂しかった。でもそのもう一人の日本人参加者 N さん、積極的に講師や学生に話しかけたり、授業中もポンポン質問を投げかけたり、彼のそのバイタリティには圧倒された。自分も3年目なんだから、こういう積極性をもっと出さないといけないのはわかってるんだけど。あとウチの研究室からアドバイザーも含めて4人も参加したので、気楽に参加できた反面、他の学生との交流が少し疎かになってしまったのはかなりの反省点。。

    座学のほかに、CEA というフランス政府が出資する原子力機関の研究所を訪れたり、実際にハプティック・インターフェースを使って/作って簡単なデモを見せたり、セーヌ川下りや超一流レストランでの晩餐会があったりと、帰ってきてからの大変な生活を差し引いても有り余る経験ができたと思う。サマースクール参加者による写真もあるので、雰囲気だけでもどうぞ(Mitch の解説がおすすめ)。最後に、まだ暫定でオフレコなのかもしれないけど、来年はバンクーバーで医療ロボットが候補に挙がってるそうなので、興味がある方はぜひ考慮してみて下さい。


    P.S. フランス版キーボードはアメリカ版や日本版とローマ字の配置が少し違って、プログラミングのとき結構みんな苦戦していた、というかかなり苛立った。あと、大学がアクセス制限を掛けてるのかわからないけど、Google.com や .jp は繋がらなくて、勝手に .fr に接続された。中国みたいに政府が制限してるとか??

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    と仰々しいタイトルをつけてみたものの、これは別に自分のことではなくて、この時期はアメリカのアカデミックポストへの就職活動が活発らしい。自分の研究室でも今度の冬に卒業する学生と、来年夏に卒業する学生が大学教員を志望していて、来年からアシスタント・プロフェッサーとして働くことが決まっているポスドク K に色々とアドバイスを求めている。あと、ちょくちょくのぞいてる日本人留学生のウェブサイトでも、就職活動に関して書いてある記事がちらほらとある。勝手にリンクはっていいかわからないけど、勝手にはらせてもらいます。将来、アカデミアへの道に興味がある方にはきっと参考になると思います。

    ECONO斬り!!
    2006/09/16~。凄い数の学生がアカデミア希望だったり、なんだか別次元の話が飛び交ってる。。

    ファンキー政治学者テキサスをゆく
    2006/10/21~。教員側から見た選考の舞台裏(?)。

    日本とか韓国はよく学歴社会と言われるけど、アメリカの大学・大学院に留学したことがある人なら、アメリカも負けず劣らず学歴社会ってのはすぐわかると思う。アメリカには良い大学がたくさんあって良い教授も散らばってるので、いわゆる超トップ校だけが選択肢じゃない、というのはとっても納得できる。でも、もし博士号取得後に一流大学で働きたい場合、これは当てはまらないと思う。つまり、トップ20の大学の卒業生がトップ5の大学にストレートで就職できるのはかなり稀なケースだと思う。以前ある教授は、甲乙付けがたい二人の応募者がいたら、最後の決め手になるのは大学名だと仰っていた。


    ところで、来年秋入学を目指してる方はきっとこれから正念場だと思います。有名みたいなので紹介するなんておこがましいけど、大学教員からの視点で書かれてるのでかなり役立つと思います。読んでて思わず頷く内容満載。出願者の方、頑張ってください。

    理系留学のススメ

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    昨日遅まきながら友人から聞いたんだけど、10月からボルチモアの美術館・博物館などが無料開放されているらしい。キャンペーン期間(?)は10~11月がメインなのでもう終わりに近付いているけど、ホプキンス・ホームウッドキャンパスの隣にある Baltimore Museum of Art やダウンタウンにある Walters Art Museum は、なんと1年間誰でも入場料が無料らしい。これでどうやって経営が成り立つのか心配しちゃうけど、それだけ十分な市からの援助や団体・個人からの寄付金があるんだろう。ま、お隣ワシントンDCのスミソニアンはいつでも無料だけど。

    Free Fall Baltimore

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    アメリカに来るまではずっと実家暮らしだったこともあって、家に帰ればいつもご飯が用意されていた。厳格な家とは程遠い(?)けど、でも小さい頃からの食習慣のためか、(大学の途中までは)朝食を抜くことなんて考えられなかったし、夜ご飯にハンバーガーってのは今でも結構抵抗がある。だからアメリカに来てからも極力自分で料理してる。時間がないから外食や冷凍食品で済ますって人もいるけど、自分の場合、ある程度時間が掛かっても自分で料理して食べた方が好循環を生み出すと思うので。まぁ、大戸屋とかホカ弁、もしくはコンビニ弁当が買えるなら話は変わってくるかもしれないけど。。

    さて、食生活の中でも日本人にとって一番重要なのはきっとお米。当初はどれがいいのかわからなかったから色々と試したけど、田牧ゴールドを食べたらもう他の米に戻れなくなった。中でも、1年目のクリスマスプレゼントにいとこ夫婦からもらって試してみた、田牧ゴールドと田牧胚芽米の1:1ブレンドは絶品だった。田牧ゴールドは近くのハナルンという韓国系食品店で買えたけど、胚芽米はニュージャージーのミツワまで行かないと買えなかったので、その後は田牧ゴールドの日々が続いていた。ところがある日、いつも通りハナルンに田牧ゴールドを買いに行くと、なんと田牧ゴールドが忽然と消えていた。店員に訊いてもよくわかってない状態。その後も何度か行ってみたけど、田牧ゴールドが戻ることはなかった。近くで買えるとこを探してみたり、もしくはオンラインで買おうかとさえ思ったけど、近場には見つからずオンラインは送料を考えると無理っぽい。

    途方に暮れ始めた頃、突然、今までハナルンでは一度も見たことがなかった胚芽米が一袋だけポツンとあるのを発見。以前、日本人パーティーで米談義になったとき、ny さんに田牧ゴールドを勧めたことがあった。その日偶然、ハナルンで ny さんに遭遇。きっと田牧米を試したかっただろうし、後輩としては譲るのが当然なんだろうけど、今まで追い求めていた胚芽米だったので遠慮なく早い者勝ちさせて頂いた。でもなんで一袋だけあったのかはよくわからない。いつも通り店員も全然わかってない。

    そんなわけでようやく手に入れた田牧胚芽米。胚芽米のみでもとっても美味しいけど、特にカレーやチャーハンには田牧ゴールドとブレンドした方がもっとすっきりして美味しい。そして先日、ついに待ち望んでいた田牧ゴールドがハナルンに帰ってきた!他の米に比べてちょっと高いけど、田牧ゴールドはとってもおすすめです。あまり売れなかったから消えたかはわからないけど、売り場からまた消えてしまわないように、ボルチモアのみなさんのご協力お願いします&田牧胚芽米情報お待ちしています。


    P.S. ちなみにここら辺だと、普通の米は20lb (9.1kg) で大体$10~13くらい。それに対して田牧米は15lb (6.8kg) で$18~20くらい。確かに田牧米はちょっと高いけど、それでもきっと日本で米を買うよりかなり安いはず。

    P.S. の P.S. 大体決まってアメリカ人は「これ、何?」と炊飯器を指して訊いてくる。細かい機能を教えるととっても驚かれる。日本の炊飯器はもっと凄いんだろうけど。

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    結構以前に何回か書いたけど、毎週木曜日に機械工学専攻のセミナーがある。毎週講演者を呼んできて、その人の研究に関しての講演が1時間行われる。ウチの専攻は小規模なのに3つの分野にわかれていて、他分野のスピーカーが来るとはっきり言ってほとんどわからない。だから興味が湧きそうな話は3回に1回程度しか聞けないけど、院生は出席必須なので仕方がない。昨日はその3回に1回の中でもとりわけ面白い話が聞けた。

    今回のスピーカーは、カーネギーメロン大学ロボティクス学科の Ralph Hollis. 色々なプロジェクトをやってるみたいだけど、昨日のトピックは Ballbot という、車輪や脚の代わりにボール1個だけ使った移動型ロボット。そもそもの動機は、四輪車などの statically stable なロボット(電源がオフのときに非常に安定するシステム)より dynamically stable なロボット(電源が入ってるときに安定しているシステム)の方がきっと優れてるに違いない、という発想転換からだそうだ。また、ヒューマノイドロボットを含めて数多くある移動型ロボットより、もっと速く動いて単純で、なおかつ安価に生産できるものというコンセプトから、ボール1個でというアイデアが出てきたとのこと。大きさは人間との共存を考えて、人間くらいの大きさになるように設計し、重心はかなり高いけど、これはこれでかなり安定化できてるらしい。アクチュエータ2つだけでボールを制御し、全方位へ移動可。

    - point-to-point motion


    - response to a disturbance
    最新版だと、結構力強くポンポン叩いても↓みたくバランスを取るために動くことなく、ほとんど静止状態みたいに安定していた。


    今後の目標はもっと速く動かすこと、腕などをつけて回転や安定化に役立たせることなどを挙げていた。質問タイムで、ボールをホップさせて高さの自由度を加えたらどうか、という提案が挙がった。それは今のところ考えてないそうだけど、近い将来、こんなロボットが階段をホップして上ってるのかもしれない。でも、途中でバッテリーが切れたらどうするんだろ。。

    ちなみに最初の関連研究紹介で、Vuton なるみんなの笑いを買った動画が紹介された。実用的なロボットを作ることで有名な東工大・広瀬先生が、こんなロボットを作ってたのはかなり意外だった。あと、同じようなタイプとして挙げられていたのがセグウェイ。そういえば9月上旬頃はキャンパス内でセグウェイに乗って巡回している警備員の姿をよく見掛けたけど、最近はまったく見なくなった気がする。まだリコールから戻ってきてないとか?


    ● 参考
    Dynamically-Stable Mobile Robots in Human Environments

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    ちょっと前から robotics-worldwide というロボット関連では多分世界最大級のメーリングリストに登録していて、そこでは各学会のお知らせ、アカデミックポストの募集、時々学生募集なんて内容も流れる。学生を募る場合、今まではかなり特定研究に絞ったヨーロッパからの募集が多かったけど、たまたまジョージア工科大の募集要項が出ていたので、もし興味がある方はぜひ出願してみてください。といっても、出願締め切りが12/15だけど。。ちなみにジョージアテックでは、2007年秋から新しくロボティクス専攻の PhD 課程を立ち上げるらしい。

    The Colleges of Computing and Engineering at Georgia Tech are establishing a PhD Program in Robotics. Pending Board of Regents' approval, the program will begin in Fall 2007.

    We invite interested students with a strong academic record
    in robotics-related disciplines to apply. The program is
    structured to accept students with backgrounds in CS, ME,
    ECE, AE, and other scientific and engineering disciplines.
    We expect an inaugural class of approximately 20 students.
    Upon acceptance and enrollment, all students will complete
    a rigorous foundation of graduate coursework including:

    Robotics Research
    Mechanics
    Control
    Artificial Intelligence
    Perception, and
    Autonomy

    Students are expected to be deeply involved in robotics
    research from the start of the program. Requirements for
    the degree include: coursework, directed research, successful
    completion of a qualifying exam, a thesis proposal, and a
    dissertation summarizing significant original research in
    robotics.

    Admission procedures:
    All applications for graduate work at Georgia Tech are accepted
    through our website: http://www.gradadmiss.gatech.edu/
    Note that the Robotics PhD Program is not yet listed as an option
    on this site. Students should apply to one of the following
    degree programs: Computer Science, Electrical and Computer
    Engineering, Mechanical Engineering, or Aerospace Engineering.
    Indicate in your application that you would like to be considered
    for the Robotics PhD Program. On page 4 of the application, choose
    "Robotics" as your first choice of technical interest.

    Please visit the website: http://robotics.gatech.edu to learn more
    about robotics at Georgia Tech.

    Please send email to harvey.lipkin@me.gatech.edu if you any
    questions or difficulty with the applications process.

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    アメリカの11月第4木曜日は感謝祭(サンクスギビング・デー)。一昨年はアドバイザー宅、昨年はいとこ夫妻宅とお邪魔して、今年は再びアドバイザー宅に招かれた。一昨年と比べて今回はこじんまりしてたけど、アドバイザーの旦那さんの作った料理は美味しくて、その後みんなでゲームをしたり楽しかった。こっちで時々ボードゲームみたいなのをやるけど、語彙がわからなかったりアメリカの常識がないゆえに解けないのとか、いつもちょっと悔しい。日本の人生ゲームみたいにもっと単純なのがあればいいんだけど。・・て、そうじゃなくてもっと色々勉強しろってことか。

    感謝祭といえば七面鳥。そして必ず余る七面鳥。今回もお土産に結構な量の七面鳥をもらった。余った七面鳥を『コールドターキー』と称してサンドイッチに入れたりするけど、七面鳥のサンドイッチは定番中の定番なので、もうとっくに飽きた。これをどうやって食べ切ろうか困ってたら、以前買ってそのままだった棒々鶏(バンバンジー)のタレを発見。飽きた七面鳥でもごまダレを掛ければ大変身!タレが売ってないと実際に作るのはちょっと大変かもしれないけど、これはおすすめです。というか、鶏ささみの代わりに七面鳥で合わないはずがない。

    あと今日試してみたのは、クリームソースのパスタ。まぁまぁ。シチューに入れても大丈夫そう。こうなってくると、美味しく食べるというより、鶏肉の代わりに見立ててどうやって処分するかになってるけど。。

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    先週金曜日は異常なくらい暖かくて、日中の最高気温が22度くらいはあった。でも今日は一気に冷え込んで、お昼頃はちらほらと雪が舞っていた。今年は気温の変化がかなり激しい。





    サンクスギビングが終わると、アメリカは一気にクリスマスモード(厳密に言うと、クリスチャン以外の人のために holiday season モードだろうけど)。学科の事務室もスーパーの飾り付けもお隣さんも、みんなクリスマス仕様。そして、ここら辺で有名なクリスマス・ストリートも、サンクスギビングの2日後に早速照明を点けた。写真に撮ってみるとあまり変わってない気がするけど、去年・一昨年より今年の方がほんのちょっと明るさが増したような気がする。

    さて先日、少し離れたコロンビアにある『すし園』というレストランを探していたら、道路沿いに綺麗なライトアップを見つけた。なんだこれは?と思って探してみたら、Symphony of Lights と呼ばれるドライブスルーのクリスマス・イルミネーション。車一台につき$15とちょっと高いけど(ただし収益はすべて病院にいくらしい)、これはかなり凄かった。写真とか動画にその雰囲気を収めようかと思ったけど、これは直接見て楽しむものだと思う。きっと上空から撮らない限り、あの凄さは伝わらない。今年で13周年だそうだけど、友人に聞いたら知ってる人が少なかった。入場料が若干掛かるけど、ここはかなりおすすめです。一つ注意点。行く前に、車の窓の掃除をお忘れなく。

    ● 関連
    2年前に撮ったクリスマス・ストリートの写真
    Symphony of Lights from AOL City Guide

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    1ヶ月ほど前からエントリーをアップする際やコメントをつけようとするとエラーが出るようになって、11月末頃には一切更新不能状態に。最近大量に発生したスパムコメント・スパムトラックバックで、データベースがとんでもないことになっていた。ちょうど期末テストやファイナル・プロジェクトの提出が重なって直す余裕がなかったけど、ようやく更新はできるように。細かいところは月曜締め切りのファイナル・レポートが終わってからということで、とりあえずちゃんと生きていますという報告でした。

    簡単な近況報告としては、年末年始(12/28~1/10)は日本で過ごすのと、3月末に学会で筑波に行くことになりました。遊んでやってもいい&おごってやってもいいって方はぜひ連絡ください。

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    昨日の夕方4時半締め切りの Haptic Systems 最終レポートを4時31分に提出。・・ちょっと大目に見てもらった。これで今セメスターがようやく終了!これでもう5期目だけど、今まで以上に長く感じたセメスターだった。10月が特に大変で、11月に入ったら少し余裕が出るかなと思ったけど、そこまで劇的には変わらなかった。

    宿題とか予習のリーディングに結構時間を費やさざるを得なかったから忙しかったのは確かだけど、モチベーションがかなり低下したのが大きな原因だと思う。サマースクールに参加する前後くらいから(でも厳密に言うと夏休み前から)アドバイザーとの考え方の違いから、どう研究を進めていくべきか困った。そして授業の方もセメスター前に感じたとおり、そこまで自分の研究と関わりがあるとは思えないクラスを、よくわからない理由で取らされ続けた。もう一つのクラスも、なんで自分が履修する必要があるのか、その理由がわからなくなった。

    自分の専攻だと、8科目+修論、もしくは10科目修了で修士号が出ることになっている。以前は博士号取得にも授業履修数の要項も盛り込まれていたけど、いまはなくなった。だから、10科目取ればあとは授業は取らなくてもいい。もちろん取ってもいいけど。これまでに9科目取った自分としては、残りあと1科目で十分だった。はじめは、来学期中(もしくは後)に受ける口頭試問のためにと2科目申請したけど、途中で必要性を感じなくなってどちらか落とそうとした。でも結局アドバイザーに説得され、どちらも落とせず履修。確かに両方最後までやってみて面白かったけど、でも途中からどんどんモチベーションは低下。そんなわけで、長い長いセメスターに感じた。

    でもずっとこんな調子だったわけではなく、やっぱりちょっと他の人に相談してみると気分的に変わる。こういうとき、一人で解決しようと悶々と考え込むと、負のスパイラルに落ち込むと思う。話しても何も変わらないかもしれないけど、何かきっかけを掴めるかもしれない。これはその昔、院試に落ちたときにも経験済み。ただ、ネガティブ思考の強い人と話すのは解決策には繋がりづらいと思うけど。人生ポジティブ思考が重要です。

    そんなわけで、ようやく通過点の修士号をもらえるはず。これから博士号取得までまだまだ長いと思うけど、とりあえずもっとポジティブにいってみようと思う。些細なことも含めていろいろ書きたかったことが溜まってるので、日本に帰る前にできるだけ書く努力をします。

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    途中で何度も落とそうかと思ったコンピューター・ビジョン、担当教授の説明がとっても曖昧で、授業からはほとんど何も得られず、パワーポイントも具体性に欠ける、さらに宿題は誤植が多くてかなり参った。でも、扱ってる題材そのものはとっても面白かった。その中から、セメスター最後にやったファイナル・プロジェクトと最新の研究事例をちょっとご紹介。


    ファイナル・プロジェクトは2人のチームになって、約1ヶ月で仕上げた。いくつか選択肢があったけど、独自のプロジェクトをやるのもOK。自分のチームが選んだのは Photo-Mosaicing. 最初、写真&モザイクというキーワードから思わずあやしげな想像をしちゃったけど、英語で mosaic とは『寄せ集めの』という意味。つまり、いくつかの画像を貼りあわせて1つの大きな画像を作るプロジェクト。

    これを進める上で欠かせないのが、SIFT (Scale-Invariant Feature Transform) というアルゴリズム。この正式な論文が発表されたのは2004年なのに、Google Scholar によれば既に800回弱の引用があるとのこと。それだけインパクトの強い手法なんだと思う。この SIFT というのは、ある画像内の特徴を抽出する手法。これを2つの画像で比べて共通する特徴を抽出し、その2つを組み合わせる。画像の輝度とかが若干違うので、画像をうまく混ぜ合わせる、というのが基本的な一通りの流れ。実際にこの手法を提案した筆者は、80枚の写真を組み合わせて凄い綺麗なパノラマ画像を作っている。さすがにそこまではできないので、自分たちは3枚を組み合わせるプログラムを作った。つまり、3枚の写真にそれぞれ30%くらい共通する部分があれば、プログラムが自動的に計算して、3枚の画像を組み合わせるもの。珍しく締め切りの12時間前以上にすべて終了して、出来もまぁまぁ。欲を言えば、もっとこんなパノラマ画像を作りたかったけど。

    この話に関連して、最後の授業に紹介されたいま注目を集めている研究に、Photo Tourism というものがある。ワシントン大学とマイクロソフトが共同研究しているもので、データベースにある画像の特徴を抽出・比較することで、どの写真がどの場所から撮られたかを3次元上で再現してしまうというもの。このデモ映像を見ると、どんなものかなんとなくわかると思う。もしくは、実際にオンライン・デモも試せる。

    ちなみに、画像処理の分野ではマイクロソフトが相当ずば抜けているそうだ。この授業を教えていた教授(画像処理では結構な第一人者)の教え子も何人かマイクロソフトで働いていて、たった数年で自分の一生涯の給料を越えるくらい稼いでしまう、とちょっと嘆いていた。


    ● Photo-Mosaicing 関連の参考文献
    - Heung-Yeung Shum and Richard Szeliski. Panoramic image mosaics. Technical report, Microsoft Research, 1997.
    - David G. Lowe, "Distinctive image features from scale-invariant keypoints," International Journal of Computer Vision, 60, 2 (2004), pp. 91-110.
    - Matthew Brown and David G. Lowe, "Recognising panoramas," International Conference on Computer Vision (ICCV 2003), Nice, France (October 2003), pp. 1218-25.
    - D. G. Lowe. Demo software: Sift keypoint detector. Technical report, July 2005.
    - P. J. Burt and E. H. Adelson. A amultiresolution spline with application to image mosaics. ACM Transactions on Graphics, 2(4):217-236, 1983.
    - P. J. Burt and E. H. Adelson. The laplacian pyramid as a compact image code. IEEE Transactions on Communications, COM-31(4):532-540, 1983.

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    大変遅ればせながら、あけましておめでとうございます。長い間ごぶさたしていたけど、年末年始はついに西海岸デビューを果たし、昨年同様日本にてお正月を過ごしました。ボルチモアに戻ってくる直前には、これまた初めての九州旅行にも行ったりと、忙しくも充実した楽しい2週間を過ごせました。おかげで、先のセメスターで溜まっていた鬱憤が十分晴れ、これから始まる研究中心の生活のためのエネルギーが蓄えられた気がする。とは言っても、ここアメリカはいきなり3連休(1月第3月曜日はマーチン・ルーサー・キング牧師の日)なので、残念ながら本格始動は1/16からだけど =p

    去年は1月もクラスを取らされたりその後に Qualifying Exam を控えていたこともあって、なんだか慌しいお正月だったけど、今年は2週間ちょっとの休みが取れた。日本に帰ったその日から友人らと食べ歩き・飲み歩きな毎日だった気もするけど、ちょっとだけ言い訳をすると、大晦日から正月三が日、アメリカに戻る直前の九州旅行は家族と過ごすための時間に当初から割り当てていた。ただその日程が変わったことで、その後に予定を入れてしまったのは自分が悪いのだけど。アメリカに来て以来、家族の重要性は日本にいたときとは比較にならないほど実感しているつもりなので、ちょっと反省。でもその代わり、多くの友人に会えて色々な話をきけたことはよかったし、収穫にもなった(ただの飲み話で終わったのも多いけど)。

    その中から得て、今年はぜひ実行に移そうと思ったのが、常に手帳を持ち歩くこと。その日のスケジュールを書き込むのではなく、その日に終わらせるべきことを書く。昔から父親には短期・中期・長期的な目標を持つように言われているけど、たいてい頭の中で考えるだけで、実際に書き出して実行することはあまりなかった。この話題を提供してくれた友人も話していたけど、今までにそういう手帳術みたいな本を読んだこともあったけど、結局やろうとは思わなかった。「ふーん、まぁ今度試してみよ」で結局やらずに終わってしまう。でも、頭の中で思うだけと実際に目に見える形にするのとでは、かなり目標達成率が違ってくるはず。なんとなくやろうと思うのと、絶対やらなくちゃと思うのが非常に違うのは、週2回は泳ごうと思ってあまり泳がなかった昨年の経験が大いに物語ってる。

    自分が一番発奮するのは、友達から言われたとき・友達がやったとき。中学3年の後期、それまで生徒会に一切関わったことがないのに突然副会長に立候補した友人に刺激され、これまたまったく経験がないのにいきなり自分が生徒会長に立候補したことを、今回の帰国でその彼に会って思い出した。手帳のことを話してくれた友人は、単なる関心事だったのを実行に移そうという気持ちに変えてくれた。そんな素敵な友人たちに巡り合えて感謝してるし、自分からも何らかの刺激を与えられればと思う。

    そんなわけで、とりあえずは旅行中に撮った写真の整理&時差ぼけの解消から。今年もどうぞよろしくお願いします。

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    以前よりトップでお知らせしていたメールマガジンが創刊しました。大学院留学に興味ある方、これからの科学の動向に興味ある方はぜひご登録をお勧めします!


    科学技術のブレークスルーが未来の社会を変える!?新メールマガジンが発行されます!

    自分たちの生活や仕事に、とても身近なことなのに、多くの人にとっては、それがどう成り立っているのか、どう発展していってるか分からない・・・それがサイエンスとテクノロジーではないでしょうか?

    しかしこれからは、世界を相手に商売するビジネスマンも経営者も、ますます幅広い理系の知識を持って生きて行かなければならない世の中になってきています。

    研究者・科学者であっても、自分の専門分野という限られた枠だけでなく、その外で起こっていることを多く知っていれば、新たな発見への道が開かれるかもしれません。

    そこで、アメリカをはじめとする海外の大学院で学んだ我々27人のサイエンティストの卵が、さまざまな研究分野での最先端の情報を分かりやすく紹介して、2週間に一度お届けします。

    http://www.mag2.com/m/0000220966.html

    一部の情報を抜粋すると、、、

    ・メタボリック・シンドロームって具体的にどんな病気?
    ・心をコントロールするホルモンってあるの?
    ・コエンザイムQ10とポリフェノールって本当に効くの?
    ・効率よい太陽電池ってできるのか?
    ・私たちが踏んでいる「土」の偉大な秘密
    ・生命の現象をコンピュータで再現できる?
    ・ダイオキシンなどの汚染物質にさらされた土壌をきれいにする「法則」
    ・私たちの体は「時計遺伝子」によって支配されている?
    ・病気に負けない「最強のイネ』を作り出す秘訣
    ・ロボットに手術されたり介護される時代が来る?
    ・「微生物」って我々の味方、それとも敵?
    ・ガンに対するワクチンって何?
    ・私たちを構成する細胞を形づけているのは実は油の成分だった?
    ・働く人に優しい職場作りを研究するサイエンスとは?
    ・日本人が大活躍「ナノテクノロジー」の驚くべき可能性
    ・味を感じるセンサーや匂いを感じるセンサー付きの携帯電話ができる?
    ・家事の順序、渋滞フリーの道路作り、効率よい工場生産、すべてコンピュータで解決
    ・「一つの問題の解決は新たな問題の始まり」である数学の公式
    ・クリーンで安全な、新しい「核融合」でエネルギー問題を解決
    ・「航空宇宙工学」と「デザイン」との関係
    ・われわれの生活に密着している「環境ホルモン」とのつきあい方

    また、最新の研究紹介以外にも、理系分野でアメリカの大学院に行くことをなぜ選んだのかなど、海外の大学院教育の現状を紹介していきます。

    メールマガジンの登録はもちろん無料です。未来型の科学の姿を通じて、自分の知っている世界を広げていって下さい。

    http://www.mag2.com/m/0000220966.html

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    父親たちの星条旗

    硫黄島からの手紙
    年末年始日本に帰ったとき、『硫黄島からの手紙』と『武士の一分』を観ようと思っていた。でも、誘った友人は既に両方観ていたので断念、じゃあ後日行こうかと思ったけど、結局都合がつかずどちらも観ずに戻ってきてしまった。次回帰ったときに DVD かなと諦めてたけど、Letters From Iwo Jima (硫黄島からの手紙)がちょうどこちらでも封切りになった。というわけで、若干ネタバレを含むけど、映画を観た感想。

    この映画に関しては、きっと日本の方がたくさん宣伝されていると思うし、硫黄島に関する特番やインタビューも放映されていると思うので、敢えて大まかなストーリーに触れる必要はないと思う。それに、自分は恥ずかしながら硫黄島の戦いを今回初めて知ったので、正確に語るだけの知識も持ち合わせていない。でも、わずかだけど違う視点から観ることができたのでは、とは思う。

    まず一つに、今回、直前に日本で見てきたものの影響がある。もうアメリカに来てから2年半が経つけど、よく思うのは「自分は日本のことをほとんどわかってない」ということ。多分外国に出てある期間暮らしたことがあれば、そう感じる人は少なくないと思う。自国の文化も理解してなければ、歴史も大してわかってない。日本に関することを訊かれても、いつも満足の行く答えを言えず恥ずかしい思いをする。そこで、冬休みにとりあえず靖国神社に行ってみようと思った。理由は行ったことがなかったから。そして広島にも行ってみたいと思った。原爆ドームがどんなものか知りたかったから。靖国は近いから行けたけど、結局後者は目的地が広島から南九州に変更になってしまった。その代わり、鹿児島・知覧にある知覧特攻平和会館を訪れる機会に恵まれた。

    そもそも2本の邦画を観たいと思ったのは、ただなんとなく。せっかく日本に行くから邦画を観たいな、くらいの軽い気持ちだった。でも、靖国神社にある軍事博物館の遊就館、そして知覧特攻平和会館を訪れたあとに硫黄島からの手紙を観たので、なんだか余計に胸が締めつけられる思いだった。

    遊就館には硫黄島の戦いに関する資料も多くあったけど、映画の影響か人だかりがすごく、自分はまだ映画を観る前だったのでそれほど関心もなく、あまり見ないでとばしてしまった。その代わり、特攻隊員たちの時世の句が目に飛び込んできた。閉館時間が迫っていたため、第二次世界大戦ブースはゆっくり見られなかったけど、それでも心が重くなるには十分だった。その1週間後、南九州旅行で知覧特攻平和会館を訪れた。ここはその名前の通り、鹿児島・知覧から飛び立った特攻兵たちの遺品・関連資料が展示されている。知覧からの特攻隊の総攻撃が始まったのは硫黄島の戦いよりも後なので、ここで見た遺書等が直接映画と結び付いているわけではないけど、どちらも同じような状況下で戦争に駆り出された若者たちの姿であることに変わりはない。映画中に日本兵が手榴弾で自決する場面を見て、遊就館・特攻平和会館で見た文面が思い出され、居た堪れなかった。

    もう一つ、この映画をアメリカで観たのはある意味貴重な体験だったと思う。日本の映画館で多くの日本人とこの映画を観るのと、こっちでアメリカ人に囲まれて観るのとでは、きっと雰囲気が違うと思う。同じ場所で同じ映画を観ても、きっと周りの観客とはまったく異なる視点で観ていたので、言葉では上手く表現できないけど、とても不思議な感じだった。でも、別に何かが起きたわけではない。ただ、決死の覚悟で天皇陛下万歳!と繰り返す日本兵を彼らはどういう気持ちで観たのだろう?投降した日本兵が米兵に射殺される場面を観て、彼らはどのように感じたのだろう?、という問いが頭に浮かんだ。アメリカの映画館は、観客の喜怒哀楽がわかりやすい。終始水を打ったようにみんなが観ていたのが、この問いへの回答なのかもしれない(途中退席した人も何人かいたけど)。もう公開終了してしまったけど、第一部の『父親たちの星条旗』もアメリカの劇場で観たかった。

    最近、憲法改正のこと、特に憲法第9条のことが話題になっているけど、自分としてはこれは変えるべきではないと思うし、ましてや非核三原則は永遠に守るべきだと思う。兵器がある限り、戦争が起きる可能性は決してなくならない。単なる綺麗ごとにしか聞こえないだろうし、核ミサイルを打ち込まれたら終わりだろうけど、でも強くそう思う。軍事技術開発が世界の技術の発展に大きく寄与しているのは紛れもない事実だけど、技術者は殺戮兵器を作るために研究するべきじゃない。ノーベルは、人を殺すためにダイナマイトを作ったわけじゃない。


    【補足】
    自分が知らなかったからと言って一般化するのは明らかに間違っているけど、この映画以前に硫黄島のことを知っていた日本人はどれくらいいるのだろう?研究室と家にいるアメリカ人10人に訊ねたら、Iwo Jima のことはほとんどが知っていた。もちろん、中には沖縄すら知らなかったり、硫黄島の戦いが第一次大戦か第二次大戦かあやふやな人もいたけど。栗林中将まで詳しく知ってたのは、ヒストリー・チャンネルが大好きな人だけだった。一方、第一部の表紙にも使われている、擂鉢山にアメリカ国旗を掲げる写真(硫黄島の星条旗)はみんなが知っていた。1945年にピューリッツァー賞の写真部門を唯一受賞した、特にアメリカでは相当有名な写真だそうだ(多分それが第一部の話だと思うけど)。

    ● 参考
    - 硫黄島探訪
    硫黄島に関すること、硫黄島の訪問記、硫黄島の戦いのまとめなど。
    - 祖父の硫黄島戦闘体験記
    硫黄島から生還した方の回想記。かなり長いけど、まさにノンフィクション。
    - 硫黄島の戦い / Battle of Iwo Jima (ともに Wikipedia より)
    - 米軍の実際の記録映像から作られた短編ドキュメンタリー映画
    1945年に作られた To the Shores of Iwo Jima という映画。すさまじいの一言。撮影した人はものすごい。著作権上問題がありそうな気もするけど。。。

    <その1>

    <その2>

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    先セメスターで卒業するための授業単位数は揃ったので、もう授業を履修する必要はなくなった。面白い授業があれば聴講しようと思ったけど、特に興味を惹かれるクラスがなかったし、5月頃に受ける予定の GBO と呼ばれる口頭試験もあるので、結局何も取らないことにした。その代わり、ティーチング・アシスタント(TA)をすることになった。リサーチ・アシスタント(RA)は日本の大学じゃあまり馴染みがないけど、TA は少なくとも理系学部だったら聞いたことがあると思う。授業や実験、採点の手伝いをするのが主な仕事。博士号取得に TA 経験が必須というのは、日本の大学院ではほとんどないと思う(でも実際には少なからずやると思うけど)。ホプキンスの機械工学科では、卒業までに最低2回 TA をすることが義務付けられている。

    来る GBO に備えて、できれば昨年度受講した線形システム(Linear Systems)の TA をやりたかったけど、その担当教官の学生が優先的に採用される傾向があるので、申し込んだら既に締め切られていた。できれば大学院用クラスがよかったけど、結局学部生用のクラスになってしまった。院生用のクラスの方が内容は難しいけど、履修人数は少ないし、みんなある程度常識があるので、院生の方がいいと聞く。一方学部生だと、計算用紙や下書きのようなひどい答案があったり、良い成績を取ることに固執しているため大変な目に遭った話(100点中99点の答案を持ってきて1点のために30分間延々と抗議された、携帯番号を学生に教えてしまった哀れな TA, etc.)とか、カンニングを発見してその学生が退学処分になった話などをちょこちょこ聞いた。どれも起こらないのが理想だけど、今日締め切りだった宿題で既に1番目のチェックポイントは通過されたので、残り2番目と3番目が起きなければいいけど。。

    この授業は講義と実験とがあって、講義用の TA が自分を含めて2名、実験が1名。講義用と言っても実際に授業を受け持つわけではなく、宿題の採点とオフィス・アワーを受け持つ。オフィス・アワーとは、授業や宿題の質問を受け付ける時間。質問に来る人数が少なければ一人ずつ応対すればいいけど、学部生用のクラスは結構質問に来る学生が多いし、つまづくところは大体みんな一緒なので、担当教官からは宿題に似た問題演習をするように言われている。昨日初めてやったけど、やっぱりみんなの前に立ってテンポ良く進めていくのは難しい。TA が二人いるので隔週だから、2週間後は今回よりもうまくできればいいけど。

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    2週間前まではずっと暖冬モードだったけど、ある日を境に一気に真冬モード。そして今日は今シーズン一番の寒さだった。天気予報では最低-11度、最高-4度。体感気温は-20度とか。。ボルチモアでこの寒さだから、ニューヨークとかボストンは考えただけでも凍えちゃいそう。



    土曜日はハウスメイトが2人とも出掛けていたので、ホプキンスの日本人友達とちょっと遅めの新年会兼節分の会。本当は翌日にあるスーパーボウルのために集まろうかと思ったけど、checkie さんと M さんがそれぞれ日本から持ってきてくれた八海山とさくらんぼワインを楽しみたかったので、節分もあるしってことで土曜日に。さらに checkie さんは明治神宮から福豆も持参。ちゃんと豆まきするのなんてかなり久しぶり。鬼のお面も小道具もなかったから、その代わりに swiffer を鬼の金棒に見立ててやってみた。・・やっぱりちょっと無理があったかも。車で通り掛かった人は何事が起きてるのかと思ったに違いない。でも、久々にやってとっても楽しかった。

    多分、今回初めて恵方巻きのことを知った。認知率は84%らしいからちょっと恥ずかしい。。戦後に一旦は廃れたけど、起源は結構昔だそうだ。それともう一つ話題になったのが落花生。我が家で豆まきをしたとき、落花生を投げてた記憶がある。この記事によれば、北海道・東北・信越地方だと落花生を撒く家庭も多いとのこと。我が家は福島に住んでたこともあるから、そのとき落花生になったのかな?ちなみに撒いた豆で転ぶと危ないので、ちゃんとみんなで掃除しました。

    日曜日はアメフト全米一を決めるスーパーボウルの日。自分がアメフトを見るのはきっと年1回。アメフトが強い大学に通ってたら違うと思うんだけど。と言いつつ、ボルチモアには NFL のチーム、ボルチモア・レイブンズがちゃんとあるけど。。2年前同様、研究室の友人宅で50インチのテレビで観戦。そしてスーパーボウルにはお決まりのおもしろコマーシャル。やっぱり専攻がら、これが気になったかな。でもこのロボットの描き方は、アメリカというより日本っぽいと思う。

    同じ自動車メーカーだと、ホンダ CM の最後のキャッチフレーズ、
    The Most Fuel-Efficient Auto Company in America
    ってのが気になった。・・深読みしすぎかな。

    その他にここで3本面白いのが紹介されてる。コカ・コーラのも面白かった(でもスーパーボウルのオフィシャルドリンクを提供したのはペプシでは?)。あと、Nationwide のフライドポテトの場面で何人か笑ってたけど、よく意味がわからなかった。と思ったら、こんな意味があったらしい。なるほどなるほど。

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    いろいろと書きたいことがあったけど、ちょっと風邪でダウン。日本から持ってきた風邪薬を今回初めて開けたから、ボルチモアにて初風邪?加湿器つけてたのに喉がやられた。。。だいぶ良くなったので今日は何を書こうか迷ってたけど、週末前に見事なタイミングで待ち望んでいた荷物が届いた。MacBook を買ってしまいました!といっても指導教官が買ってくれた研究室の所有物なんだけど、実質的に自分専用。マックは触ったことがある程度なので、本当に右も左もわからない。

    とりあえず、マウスがないとかなり不便だ。そして、外付けハードディスクを接続したらいきなりフリーズした。やっぱ数十ドルけちらないでちゃんとしたメーカーの買うべきだった。。。

    P.S. マック初心者のための有用な情報、お待ちしてます!



    【追記】
    備忘録も兼ねて、今回役立ったウェブサイトなどなど。
    Apple Online Seminars
    ny さんに紹介して頂いたアップル社のオンラインセミナー。無料登録だけ必要。ほんとはこれくらい簡単にパソコン同士が繋げるはずだったんだけどなぁ。。

    ● Windows (XP) マシンと MacBook (OS X) を繋いでデータを共有する方法
    パソコン同士はクロスケーブルと思ってたけど、この組み合わせだとストレートケーブルでもいけるみたい。データ共有に予想以上に手こずった。
    http://www.macusersforum.com/index.php?showtopic=16420
    http://forums.macrumors.com/showthread.php?t=54704

    Mac OS X Tips
    情報量がすごい豊富で、とっても役立った。

    WindowsユーザーのためのMac OS講座
    今まで Windows 一筋だった人にはとっても役立つ。情報量も豊富。

    Mac OS X keyboard shortcuts
    ショートカットキー一覧。

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    以前書いたとおり、今セメは初めての TA をやっている。と言っても TA 自ら直接教えることもある他の専攻とは違って、たいてい工学系の授業だと、オフィス・アワー(もしくはプロブレム・セッション)と採点が主な仕事。もう一人 TA がいるので隔週で仕事が回ってくる。今のところ大きな負担もなく順調にこなせている、と思う。ちょっと困っていることがあるとすれば、明日の朝10時から第1回中間テストがあるけど、担当講師が出張先のフロリダから帰ってこられない可能性があるとのこと。先週から最高気温が10度になったりしてようやく春らしくなってきたと思ったのに、今日はかなり雪が降った、というか積もった。だからフライトがキャンセルされる可能性がある。まぁ万が一の場合、試験問題は先生の旦那さんが持ってきてくれるらしいけど。

    これまでに4回宿題が出ていて、1回目・3回目は自分が採点して、2・4回目はもう一人の TA が担当した。毎週半分ずつでもいいけど、30人弱なので一人でもできるし、二人の間で採点基準が変わってくるかもしれないので、交代制にした。宿題は毎回大問4題で40点。1回目の宿題を採点し終わった後、なんかちょっと嫌な予感がした。満点ゼロ。ちょっと平均点低そう。自分では結構甘めで採点したつもりだったんだけど。。みんなある問題の同じところでつまづいていたので、それまでは10点中5点しかあげていなかったけど、仕方なく10点中8点あげることにした。他にもちょっと甘めに採点基準を変更して、最終的に平均が29.1/40点。それでも7割強だから高いとは言えない。担当講師に答案と点数表を渡したら、「あなたは厳しめに付けるのね。まぁ、初めての TA は大抵そうだけど。」と言われてしまった。採点基準変更しなかったら大変だったかもしれない。。

    でも最初に学生たちがちょっと混乱するのも無理はないかもしれない。というのも、この Design and Analysis of Dynamic Systems(略して DADS)というクラスでは、運動方程式を立てたり、微分方程式を解いたりと言った基本的な内容を学ぶんだけど、通常はある物体に働く力を考慮した Free Body Diagram という図(高校物理で習う、重力とか反力とかの矢印を描くやり方)を使って考える。ところが、主に MIT などでは、エネルギーを考慮した Bond Graph というものを教えていた(いる?)そうだ。だから、その昔 MIT で Bond Graph を習った人たちがいま大学教授になり、いまでも好んで使ってる先生は Bond Graph の伝道師になっている。でも、かなり流れは止まってる気がする。言うなれば、VHS が Free Body Diagram でベータが Bond Graph みたいな。多分ほとんどの学生は、このクラスより一つ易しいクラスで Free Body Diagram を簡単に習ったので、今回からいきなり Bond Graph に変わるのは少しきつそう。そこで TA の出番となるわけなんだけど、TA も Bond Graph を習うのは初めてだし、それに関する文献はそんなに豊富じゃないので、ちょっと自分なりに勉強する必要がありそう。。。

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    多分サマータイムに関係のある人はこんなところを読む前に気付くと思うけど、念のためすっかり忘れちゃってる方のために。今年から夏時間が3週間早くなって1週間延びたので、合計4週間長くなる。始まるのがもう間もなくだから、今日寝る前に時計を1時間早めておいた方がいい。パソコンとか電波時計は自動的に変わるのかな??

    ● 参考
    CNN: Preparing for this year's early Daylight Saving Time
    JHU: Important information concerning changes in Daylight Saving Time

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