先日、アウシュビッツ強制収容所のある、ポーランド国立オシフィエンチム博物館が、遺品の保護・修繕を続けていく必要があるが、厳しい財政問題を抱えているというニュースを TBS News i で見掛けた。該当動画は既に消されてしまったけど、AFP 通信による同様のニュースがあるので、こちらをご覧下さい。


アウシュビッツ博物館60周年、新たな難敵が出現

今年で60周年を迎えるアウシュビッツ博物館。アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所を保存しているこの博物館の来館者数は、この3年間で 100万人を超える。展示物の多くが修復を必要としているほか、この「人気」のおかげで博物館は難題に直面している。(c)AFP 2007年06月28日

ちょうど3年前に訪問したとき、博物館唯一の公式日本人ガイドの中谷さんが、「ここは、被害者の親族にとってはお墓参りで来るところなので、入場料金は取らないのです」と仰っていた。近年増え続ける訪問者が、逆に遺品を保護し続けるという点では、マイナスに作用してしまっているのは皮肉だろう。人類の過ちを後世に語り継ぐためにも、ぜひ寄付にご協力を。

PayPal のアカウントがある方は、こちらから簡単に寄付が可能です。PayPal アカウントがない場合、銀行口座を通しての振り込みとなるようです(中谷さんから下記情報を頂きました)。

銀行口座を通してご寄付していただく場合は、下記の銀行口座までお願いします。
http://en.auschwitz.org.pl/m/index.php?option=com_content&task=view&id=640&Itemid=59

財団の所在地は、ul.Wiezniow Oswiecimia 20 32-603 Oswiecim Poland
tel 48-338448100

● 関連
2007年8月15日: アウシュヴィッツ訪問記

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アルク社より発刊された「科学技術英語徹底トレーニング」の「資源・材料・エネルギー工学(人見憲司・著/渡辺正・監修)」編と「環境工学(人見憲司・著/柳沢幸雄・監修)」編の見本を、元アルク社、現 h+m lab(エイチエムラボ)の岡田真紀様より頂戴致しました。大変遅くなりましたが、どうもありがとうございました。


科学技術英語徹底トレーニング―資源・材料・エネルギー工学 (理系たまごシリーズ)
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タイトルからだとややわかりづらいのが残念なのですが、本書は、大学3〜4年生や大学院修士課程などに在籍中の理工系専攻の学生が主なターゲットになり、初めて学術誌へ論文を投稿するときや学会などでポスター発表をする前に読むと非常に役立つでしょう。どちらもほぼ同じ内容・構成のため、読者の専攻に応じて選択して下さい。また、本書の「ロボット工学」編が2010年8月に発売予定だそうです。


本書の構成は、

Part 1:英語で論文を書く
Part 2:論文を投稿する
Part 3:ポスター発表をする

となっており、サンプル教材として、それぞれの分野で実際に出版されている論文・ポスターを使って、非常に丁寧に詳しく、論文の書き方やポスターのまとめ方が解説されています。演習問題や解説が充実しており、さらに CD も付いているため、イベント直前に読むよりも、常日頃からあらかじめ本書で英語力を鍛え上げておき、執筆・発表に臨むと、本書の効力が最大限に発揮されるのではと思います。そういう意味で、タイトルの「トレーニング」という言葉はぴったり合っていると思いますが、そうは言っても、論文執筆・ポスター発表に焦点が当てられていることは、購入前に読者が知りたいことでは、と思います。

本書の構成を一つ変えるとすれば、「Part 2:論文を投稿する」を「(学会で)口頭発表をする」でしょうか。ポスター発表用の発表の仕方は、Part 3 で詳しく説明されていますが、少人数を相手にしたポスター発表と、多くの聴衆がいる場合の口頭発表では、言葉遣いや発表方法がやや異なってくると思います。そのため、本書の内容を、学生が大学・大学院で経験するイベントと考えると、論文執筆・口頭発表・ポスター発表とするのが、バランスが取れているのではないか、と私は思います。ただし、学会等での口頭発表は、分野によってはあまり一般的ではないかもしれません。そのため、本書の対象となっている、資源・材料・エネルギー工学専攻や、環境工学では、あまり必要ではないのかもしれませんが、私の専攻と分野が異なるのでわかりません。

以上まとめると、将来的に論文執筆やポスター発表を控えている大学・大学院生で、特に資源・材料・エネルギー工学/環境工学の分野を専攻している方には非常におすすめです。巻末には、執筆や発表で重宝する英語の言い回しや、基礎・専門用語の一覧が掲載されているため、簡単な索引・辞書としても便利です。本書を使って毎日1〜3ヶ月程度トレーニングするだけでも、実用的な英語力の飛躍が見込めると思います。ただし、口頭発表を予定している学生には、もう1冊必要になってくると思われるので、その点だけ注意が必要です。

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このたび、海外理系大学院留学を応援するカガクシャ・ネットは、語学教育・留学支援等で定評のあるアルク社より、『理系大学院留学 ― アメリカで実現する研究者への道』を上梓致しました。

理系大学院留学表紙.JPG

本書は、Part I 情報編、Part II 実践編、Part III インタビュー編の3つに大きく分けられます。




--- 目次 ---

はじめに
大学院入学までのスケジュール
Introduction: 知らないと損をする―アメリカ理系大学院のQ&A
留学用語の基礎知識

Part I 情報編
Chapter 1 世界で活躍する研究者を目指す
 Section 1 世界で活躍する研究者を目指す!
 Section 2 なぜアメリカの大学院を選んだのか
  体験談:Case 1 / Case 2 / Case 3 / Case 4 / Case 5
Chapter 2 注目される研究分野・研究者と求められる人材
 Section 1 生命科学(Life Science)
 Section 2 材料科学・工学(Materials Science and Engineering)
 Section 3 環境科学・工学(Environmental Science and Engineering)
 Section 4 情報科学(Computer Science)
Chapter 3 アメリカの大学院教育―日本との比較
 Section 1 大学院のシステム
 Section 2 大学院のカリキュラム
 Section 3 大学院入試
 Section 4 大学院生のバックグラウンド
 Section 5 大学院生に対する見方・学生の意識
 Section 6 経済的支援
 Section 7 大学院修了後の進路
  体験談:Case 1 / Case 2 / Case 3

Part II 実践編
Chapter 1 目標を明確にする4つのチェックポイント
 Check 1 なぜ留学するのか
 Check 2 留学のメリット・デメリット
 Check 3 修士・Ph.D. 課程の選択
 Check 4 興味のある研究分野を絞る
Chapter 2 情報収集をする ― 信頼のおける情報入手のノウハウ
 Section 1 インターネットを使った情報収集
 Section 2 コネクションを使った情報収集
Chapter 3 入学後を見据えて出願校を選ぶ
 Section 1 大学・プログラム選びのポイント
 Section 2 研究室・指導教官選びのポイント
  体験談:Case 1 / Case 2 / Case 3
Chapter 4 出願準備
 Section 1 入学審査の基本要件
 Section 2 出願書類作成のポイント
  成績証明書/推薦状/エッセー/CV・レジュメ
  体験談:Case 1 / Case 2 / Case 3
 Section 3 出願関連テストのポイント
  TOEFL/GRE
  体験談:Case 1 / Case 2 / Case 3
 Section 4 外部奨学金の獲得
  体験談:Case 1 / Case 2 / Case 3
 Section 5 出願後から合否通知をもらうまでにすべきこと
 Section 6 合否決定のプロセス
  体験談:Case 1 / Case 2 / Case 3
Chapter 5 合格通知取得後
 Section 1 入学校の選定
 Section 2 入学辞退を伝える
 Section 3 渡航準備
 Section 4 プログラム開始前の準備
  体験談:Case 1 / Case 2 / Case 3

Part III 世界で活躍する研究者からのメッセージ
Interview 1 小柴昌俊
Interview 2 安田涼平
Interview 3 鳥居啓子
Interview 4 黒川 清・岩瀬公一
Interview 5 石井 裕
Interview 6 篠原眞理
Interview 7 浅田春比古
Interview 8 北澤宏一・東原和成

参考情報
書籍・出願書類(推薦状サンプル / エッセーサンプル / レジュメサンプル)
著者紹介




情報編では、まずはじめに、世界で活躍するために研究者に求められる素養を探り、留学経験者への「なぜアメリカの大学院を選んだか」のアンケート結果分析、アメリカが世界をリードする研究分野の紹介、アメリカの大学院システムなどを紹介します。また、章末付録として、一般的にはあまり知られていない、留学・大学院に関連する各種統計データを掲載しています。

実践編では、アメリカの大学院へ合格するために知っておくべき基本情報のほか、カガクシャ・ネットメンバーの体験談を豊富に紹介しています。多彩なバックグラウンドから成る留学経験者が書いているため、今後の留学志望者のために、多くのノウハウ情報を提供できるのではと思います。

最後のインタビュー編では、大学院留学経験者、もしくは現在アメリカの大学で教鞭を執られている各分野第一人者の方々へのインタビューを紹介します。大学院留学に興味がなくとも、非常に楽しめる内容に仕上がっております。

本書作成にあたり、メインとなる本文執筆者は10名、体験談やインタビュー企画も含めると総勢36名が、何らかの形で携わっています。多くの方々の知恵と経験が凝縮された一冊に仕上がっておりますので、ぜひ書店などで手に取ってご覧頂ければと思います。

本書のご注文は、下記ウェブサイトから可能です。
アルクオンラインショップ
アマゾン
楽天ブックス

なお、本書の特設ウェブサイトを開設しました。適宜更新予定ですので、ぜひご覧下さい。
http://kagakusha.net/alc/

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遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。日本へは早めに一時帰国したため、昨年に引き続いてアメリカでの年越しとなりましたが、ニュージャージーに住む従姉妹家族のお宅にお邪魔になり、のんびりとしたお正月を過ごすことができました。こういうとき、親族が近くに住んでいるというのは嬉しいものですね。

さて、大学院6年目の今年度も折り返し地点を迎え、目標にしている今夏卒業に向けて、より慌ただしくなってきました。夏に予定している結婚式の準備は、妻の頑張りのおかげで、半年以上前とは思えないくらい進んでいますが、肝心の博士研究・博士論文を仕上げるのはもちろんのこと、就職活動も同時並行して進めていく必要があり、また、今年3月末にアルク社から発刊を予定している、カガクシャ・ネットメンバーと執筆中の「アメリカ理系大学院留学を実現するノウハウ集(仮)」も、大詰めを迎えてきました。

こちらでの生活を伝えることは、今後の留学希望者のためにも参考になるでしょうし、日々感じたことを発信することは、自分自身の考えをまとめる点において非常に役立ってきました。しかし、いま現在自分がすべき優先順位を考えた結果、このウェブサイトは、しばらくの間一時休止しようという結論に達しました(そうは言っても、最近はほとんど一時休止状態でしたが。。)。

もちろん、これでウェブサイトを閉鎖するわけではありません。少なくとも、このドメインが失効する2010年9月末までは同じようにアクセスできますし、時々、お知らせや宣伝を掲載することもあるでしょう。質問があれば、これまでと同様、メールを頂ければお答えできる範囲内で回答します(他には、カガクシャ・ネットMLもご活用下さい)。そして、これからがクライマックスであろう Ph.D. 課程の最終章と就職活動の様子も、一段落したときにみなさんにご報告できればと思っています。

そのようなわけですので、しばらく経ってから、また当ウェブサイトをチェックして頂ければ幸いです。残りの大学院生活を充実させ、近いうちに良いご報告ができるよう、日々頑張っていきます。みなさんにとって2010年が実り多き年になりますように。


【補足】(1/27)ときどき Twitter でつぶやいてるかもしれません。

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日本滞在からの雑感

少し早い冬休みを取って、12/3〜12/15まで日本へ一時帰国した。日数的には結構あったけど、来夏の結婚式の準備、婚姻届提出、親戚・恩師・友人への挨拶回り、ボストンCFから継続している就活、そして12/13にカガクシャ・ネット主催で行った理系大学院留学セミナー&公開インタビューと、非常に盛りだくさんで、今まででも一番忙しくかつ充実した滞在だった。今回のメインイベントは婚姻届。入籍したとは言え、少なくとも結婚式までは、まだ遠距離結婚生活が続く。でもそれを励みとして、今まで以上に気合いを入れて頑張らなければ。。

今回の日本滞在で体験したこと・感じたことを、忘れないうちにいくつか。


● お食事会
_CSC5716.JPG伝統的な結納という形式では執り行わなかったものの、本人同士とそれぞれの両親が揃ってのお食事会を開催。既にそれぞれの両親への挨拶は前回帰国時の5・6月に済ませているし、お互いの両親同士も会っているけど、6名全員が会うのは今回が初めて。一休.com の「結納・お顔合わせ」からお店を選ぶ。この日に、結婚式招待状に使う写真の撮影を予定していたため、なんとか晴れて欲しいと祈っていたら、前日は大雨だったのに当日は快晴で素晴らしい撮影日和。わざわざ素晴らしい庭園付きのホテルニューオータニにした甲斐があった。身分不相応な会場提供にご賛同頂いた双方の両親に心から感謝です。


● 婚姻届提出
週末に提出したため、事前に提出する区役所へ婚姻届を持参し、内容を確認してもらう。そうしないと、後日訂正事項があっても、自分がアメリカに戻っているため、訂正が不可能なため。ただし、訂正事項がある場合でも、婚姻届受理の日は一番最初に提出した日だそうだ。せっかくの記念だからと、閉まっている区役所前で、持参したデジタル一眼レフカメラを三脚に載せ、二人で何度も婚姻届を持った写真を撮影。通行人にはとっても奇妙に映ったに違いない。

それにしても、いま夫婦別姓が検討されているけど、日本国外に居住する人が、日本へ婚姻届を提出して姓を変えて再び国外に出るのは、なかなか難しいのではと感じた。今回、自分方の姓を選択したので、自分自身への影響はなかったけど、仮に立場が逆だったとしたら、婚姻届を提出した後、パスポート・米国へのビザ・運転免許証などなど、すべて変更手続きを申請する必要がある。これらを短期間で終わらせるのは、現実的に非常に難しい気がする。


● カールじいさんの空飛ぶ家
ピクサー映画で、英語名は Up。実はアメリカで上映されたときに映画館で観たけど、とっても感動したので、ぜひ一緒に妻と観たいと思っていた。今回の日本公開を待ち、二人で一緒に観に行った。2回目なのに、前回よりも感動してしまった。歴代のピクサー映画を凌ぐ出来で、心温まるストーリーと随所での笑いのツボを抑えた、素晴らしい映画。子供から大人まで楽しめるけど、特に結婚前後のカップルにはおすすめ。ちなみに、ピクサー映画に携わる主要スタッフの多くは、の通っている California Institute of the Arts(通称 CalArts)の卒業生。

米国版と日本版の予告編を見比べて、米国版は壮大なアドベンチャー風の映画に見立てているのに対して、日本版は感動系の映画として宣伝しているのが、両国の違いが出ていて面白い。アメリカでは、映画は学校・仕事帰りでもふらっと立ち寄るような、日常的な娯楽として考えられているので、みんなで一緒に笑って楽しむことが多いと思う。一方日本では、「映画=ちょっとしたイベント」と捉えられている気がする。そして、日本のドラマ・映画では、例外なく感動を追求する傾向があるように思う。


● アメリカ理系大学院留学セミナー&公開インタビュー
P1050215.JPGこのウェブサイトでも告知した、カガクシャ・ネット主催(後援:東京農工大学国際センター、(株)アルク、科学技術社会論学会)による、アメリカ理系大学院留学セミナー&世界で活躍する理系人公開インタビューを、12/13に開催した。告知が遅れてしまい、日曜午後で場所が山手線から外れてしまったこともあり、当初見込んだほどは来場者が集まらなかったが、それでも意識の高い参加者に多く参加して頂き、また公開インタビューが非常に楽しめた。今回のイベント運営に携わって頂いた方々や、招待講演を快く引き受けて頂いた北澤先生・東原先生に心からお礼申し上げます。なお写真は、イベント後の懇親会からの一コマ。


● 小柴先生へのインタビュー
IMG_1280.JPG上の企画に関連して、カガクシャ・ネットのメンバーが執筆し、来春アルク社から出版予定の本に、「世界で活躍する理系人インタビュー」という項目がある。その一環で、2002年にノーベル賞物理学賞を受賞された小柴昌俊先生へのインタビューに同行させて頂いた。いま現在は、平成基礎科学財団という、基礎科学・純粋科学の普及活動を主とする財団を興され、理事長をなさっている。30分間という短い時間だったけれど、非常に聞き応えのあるインタビューだった。インタビュー内容に関しては、来春発刊の書籍を手に取って頂きたい(もしくは、カガクシャ・ネットのウェブサイトにて動画の一部が公開されるかもしれない)。


● 我慢を強いる社会
アメリカ生活も6年目を迎え、日本のことを良くも悪くも客観的に見られるようになってきている。今までの一時帰国でも感じていたけど、日本は我慢を強いる社会なのではと、今回改めて思い出した。日本の社会では、「空気を読む」ことがある程度大事だとされるけど、空気を読み過ぎて、「相手のため」と思って考えすぎた結果、自分の思っていること・やりたいことを各々が抑制し過ぎているように思う。その結果、誰も何も言わないのに、周囲は我慢を強いられ、息苦しい世の中を生み出しているのではないだろうか。もちろん回りを思いやる心は大切だけど、「相手のため」と思ってやったこと・控えたことが、いつも必ずしも相手のためになっているわけではないと思う。相互理解を深めるためのコミュニケーションが上手く取れず、自分自身を納得させるために、「相手のため」と、無意識的に決めつけていることが多いのではないだろうか。

また、特に師走の東京だからか、社会全体に余裕が感じられないように見えた。例えば、スーツケースに少しぶつかっただけで露骨に嫌な顔をする人、自動改札機において前の人のスイカが残高不足のためにゲートが閉じただけで舌打ちする人、などなど。もちろん全員がそうだと言っているわけではなく、ごく一部の人だけかもしれない。どんなに忙しくても、心の中に少しでも余裕は持っておきたい、と思わされた。


P.S. 今回の滞在中に特別嫌な体験をした、というわけでは全くありません。色々な人と話をした中で、そういえば・・・、と思い出したので、書き留めたというわけです。一部の方に誤解を与えていないか心配ですが、今回お会いした方々とは、とても楽しい時間を過ごすことができ、大変感謝しています。

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直前のご連絡になってしまいますが、下記の通り、カガクシャ・ネット主催による、留学セミナー&公開インタビューを開催します(より詳しい内容に関しては、事前登録ウェブサイトをご覧下さい)。大学院留学に興味がない方でも、第二部の公開インタビューは興味深く楽しめるのではと思いますので、お誘い合わせの上、ぜひご来場下さい。

なお、この告知の宣伝・転載は自由(下記1番目のリンクから、コピー&ペースとしてください)ですので、一人でも多くのお知り合いの方にご連絡頂けるよう、ご協力よろしくお願い致します。
イベント告知のテキストへのリンク:http://kagakusha.net/seminar09.txt
ポスターへのリンク:http://www.scribd.com/doc/23228761/
事前登録サイトへのリンク:http://kagakusha.net/event.htm




昨年5月に開催し好評でした、留学セミナーの第二回目を、12月13日(日)に、東京農工大学小金井キャンパスにて開催いたします。今回は二部構成で、前半はカガクシャ・ネットのメンバーによる留学セミナー、後半は留学経験のある理系著名人を招いた公開インタビューを行います。参加費は無料です(無料だけでなく、アルク社から景品が進呈されます)。

第二回アメリカ理系大学院留学セミナー&世界で活躍する理系人公開インタビュー


なお、準備の関係上、ウェブから事前登録をお願いしています。その際に、セミナーおよび公開インタビューの際に質問したいことをあらかじめ、送っていただくことも可能です。当日時間に限りがありますので、あらかじめ質問を送っていただけると効率的に進行ができますので、質問のある方はぜひご利用ください。多くの皆さんの参加をお待ちしております。

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Boston Career Forum 2009

ボストンの風物詩とも言えるであろう、ボストン・キャリアフォーラム(世界最大規模の日英バイリンガルのための就活フェア)に参加してきた。例年は10月下旬に開催されるようだけど、今年は1ヶ月ほど遅く、11/20(金)〜11/22(日)までの開催。寒がりな自分にとって、ボストンの凍てつくような寒さは最大の懸念事項だったけど、滞在期間中は信じられない程暖かくて、日中はコートすらいらなかった。

前回ボストンを訪れたのは、ちょうど渡米した直後の2004年8月。夏期語学学校が終わって、秋セメスターが始まる前に、東海岸をアムトラックで旅行したときだ。というわけで、5年と3ヶ月ぶりのボストン訪問。せっかくなので、できるだけ有意義な滞在にしようと、就活がメインなのはもちろんだけど、ボストンにある企業や研究室を訪問したり、カガクシャ・ネット関連のイベントにも参加してきた。あと、偶然学会でボストンを訪れていた、2年前にホプキンスを卒業されたYさんご夫妻ともお会いすることができ、とても楽しい時間を過ごすことができた。

カガクシャ・ネットのメンバーは、主に全米や日本に散らばっているため、よく連絡を取る人であっても、一度も会ったことのない方も多い。ボストンには比較的多くの主要メンバーがいるため、今回お会いできる機会があったのは本当に良かった。ただ、就活の影響もあって、会えた人もほんのわずかの時間で、残念ながらお会いできなかった方がいたのは悔やまれる。今回の訪問の主目的を考えると、仕方がないのかもしれないけれど。

日本経済の動向を反映してか、一昨年は204社、昨年でも172社登録していたのに、今年はなんと102社。2年前のわずか半数しか来ていない。しかも、不況の影響直撃なのか、自分が希望しているような、いわゆるメーカーが圧倒的に少なかった。一般的には、結構多くの企業に事前応募して、当日も一日当たり4〜5社は回るのだろうけど、とりあえず興味のあるポジションを募集している企業を探した結果、たったの2社しか見つからず。。それぞれを1日目、2日目に分けて応募したけど、逆にそれぞれから、現時点ではそれなりの評価を頂いて、両方ともからディナー(という名の面接?)にお誘い頂けたので、まぁ結果論だけど、かなり上出来だったと思う。

以下は、来年以降、ボストンをはじめとしたキャリアフォーラムに参加する方への、一つの体験談のご紹介です。

● ディナーのお誘いは突然に!
事前情報として、会場での面接で評価してもらえた場合、その日のディナーにお誘い頂けるかもしれない、と聞いていたけど、最終的にお誘い頂いた一方の企業からは、面接修了時には、まったくそのような素振りがなかった。その日は他に見て回る企業もなかったし、前日夜遅くまで起きていたこともあって、あまり会場に長居する気にはならず、今回お世話になった知人宅へ戻って仮眠をとった。すると、仮眠中に電話が掛かってきて、こちらは寝惚け後の頭が働いていない状態で、ディナーのお誘いを受けた。・・というわけで、面接後に何も言われなかったからと言って、夜にお誘い頂けないとは限らないようです。あくまで自分の予想だけど、全員の面接が終わってから、誘う応募者をピックアップしている企業もあるのでは、と思う。そのため、面接する人数が多い企業ほど、ディナー直前になって掛かってくる可能性があるかもしれない。もし会場を離れていても、すぐ駆けつけられるところにいれば良いけど、ホテル代を浮かせる為等で、会場から遠く離れているときにお誘いを受けると、非常に厳しいと思う。

● 連絡先には、常に連絡を取れる番号を!
面接時に提出した履歴書には、自分のアメリカで使っている携帯電話番号を明記したけど、ディスコ社のウェブサイトから事前応募したものには、ディスコ社に登録したときの情報が使われていて、研究室の電話番号が書かれていた。ディナーのお誘いを頂いたとき、その企業の担当の方は、事前応募の連絡先を参照されたようで、研究室に電話を掛けられたそうだ。幸いなことに、まだその時間(=金曜日の夕方6時頃)でも研究室に残っていた学生がいて、その旨を折り返し自分宛に連絡してくれたから良かったけど、通常、金曜のその時間はみんな帰っているので、誰もいなかったかもと想像すると、ちょっとぞっとする。というわけで、事前応募内容はもちろんのこと、ディスコ社の登録内容にしても、常に連絡を取れる連絡先を書く必要がある。まぁ、当たり前の話なんだろうけど。。

● 面接場所を良く確認しよう!
初日に面接を受けた企業からは、事前応募の選考結果の時点で、何月何日何時に「インタビュールーム」に来てくれ、との連絡を頂いた。連絡頂いた通りに当日その場所へ行くと、その企業の担当者の方が時間と面接時間をチェックしてくれ、予定通りに面接をこなすことができた。

2日目の企業も同様にして、事前応募の選考結果でのメールで、何月何日何時に面接を予約しました、とのメールが来た。予定より5分程早めにインタビュールームへ行く。案内をする方は見当たらないので、とりあえず待機。すると、自分の面接が始まる頃に、一人の応募者とその企業の面接官が、あるインタビュールームに入っていく。他の同社のインタビュールームには誰もいない。最初は面接時間を間違えたのかと思ったけど、何度チェックしても合っている。そして、他のブースには面接官はいない。一体どうなっているんだろうと思いながら、その応募者の面接が終わるのを待つこと30分間、そこにいた面接官の方に、30分前に予約があった旨を伝える。しかしスケジュールを確認して頂いても、間違いはない模様。もしかしたら書類作成時に間違いがあったかもしれないとのこと。そこで企業ブースへ連れていって頂き、面接の時間を確認して頂く。

そこで判明したこと。その企業での面接は、まず「企業ブース」での面接をして、それを通った場合に「インタビュールーム」へと進むんだそうだ。前日に面談を受けた企業が例外だったのかもしれない。その後、一日中、その企業の面接予約が埋まっていたにも関わらず、伺った直後に無理矢理ねじ込んで頂いた(ご迷惑をお掛けした他の応募者の方、申し訳ありません)。非常に寛大にご対応頂いたため、あとから笑い話にはなったものの、こちらのチェックミスで、相手側にもご迷惑を掛けて、さらには自分の面接機会すらなくすところだった。。。

● 参考
Boston Career Forum の歩き方

P.S. 今回のボストン滞在では、今までブログを通じて交流を深めた robo さん宅にお世話になった。実は会ったのは今年5月の ICRA の一度だけ、しかも奥様もいらっしゃって、大変忙しかった状況にも関わらず、ちゃっかり転がり込んだような自分を暖かく迎えて頂いた。本当に心から感謝です。

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検索サイトからこのウェブサイトにたどり着くキーワードに、「ボルチモア 治安」というのがかなり多い。おそらく、こんな記事とかを書いているので、ボルチモアに留学しようか迷っている人の数を、必要以上に減らしているかもしれない。今回のなんて、明らかにタイトルからして信じられない。でも、それが実際に起きた。

本日早朝1時過ぎ、JHU のホームウッドキャンパス付近に4人で住む学部生の住居へ、ある男が忍び込んだ。何かを察知した住人の一人が、自分の部屋に飾ってあった日本刀(英語では、samurai sword と呼ぶようだ)を持ち、下の階へ降りたところ、不法侵入者を発見。ちなみに、その強盗男は、すでにノートパソコン2台とプレイステーションを盗み終えていたとのこと。その男が住人に向かって突進してきたため、住人は手に持っていた日本刀で「正当防衛」をしたところ、致命傷を負わせて、結果的にその強盗は死亡。これが本当に正当防衛になるかどうかは、まだわかっておらず、警察署で引き続き調査を受けているとのこと。ニュースはこちら。

Hopkins student kills intruder with samurai sword, police say

まずびっくりしたのは、当然だけど、同じ大学の学生が、形はどうであれ、人を殺害したこと。次に、凶器が日本刀だったこと(ちなみに、ボルチモアでは、刀の所有は合法だそうだ)。そして、実にこれまでに29もの前科のある男が周辺をうろついていて、しかも先週土曜日に釈放されたばかりだったこと。最後に気付いてびっくりしたのが、去年お隣の学科に入学してきた後輩の家が、その事件が起きたところからわずか50歩程度だったこと。それにしても、すべてがあり得ない。

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婚約指輪が届きました

Engagement Ring

日頃より、当ウェブサイトをご愛読頂いているみなさまにお知らせです。2年半付き合ってきた彼女と婚約し、5〜6月の日本一時帰国中に、双方の両親への挨拶も済ませました。自分の卒業を見込んだ上で、来夏の挙式・披露宴を予定しています。

彼女とはボルチモアで出会ったのですが、同じ場所で一緒に過ごした時間はわずか半年。その後は、自分がミュンヘンへ研究留学したり、彼女が日本へ戻ったあとにLAの大学院へ進学したりと、色々な土地の組み合わせの遠距離恋愛となりましたが、スカイプやブログなどのおかげで、なかなか会えないながらも、なんとか楽しくやって来ることができました。8月中旬には彼女とLAで会い、二人が出会ってからの1000日記念日を祝い、LAダウンタウンのジュエリー・ディストリクトにて婚約指輪を購入。そして今日、無事に届きました。

結婚式まではまだ少し時間がありますが、それまでに卒業して就職も決められるよう、大学院生活最後の1年を充実させたいと思います。

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角膜屈折矯正手術・レーシック

だいぶ一般的に認知されてきたとは言え、まだ聞いたことがない人もいると思う。レーシック(LASIK: Laser in Situ Keratomileusis)という、角膜屈折矯正手術の一種が盛んになってきた。簡単に言えば、レーザーで目の角膜の曲率を変えることで、視力矯正をする手術のこと。

まず最初に、なぜモノが見えにくくなるのかだけど、ボシュロムのウェブサイトに、正視・近視・遠視をわかりやすく説明した図が載っている。

kinen_ani.gif
(ボシュロム|「近視・遠視・乱視・老眼」屈折異常のしくみ


もっと詳しくは、見えにくい理由 近視・遠視・乱視・老眼からどうぞ。

さて、上の図でもわかるように、要するにピントが合っていないからモノがはっきりとは見えない(一眼レフカメラの焦点合わせを手動でするとわかりやすいと思う)。メガネやコンタクトレンズは、その歪みをレンズを装着することで矯正するけど、レーシックは、人間の角膜の厚みを変える(=削る)ことで矯正する、ということ。理屈ではなるほどと納得できるけど、初めて体験した人はどんな思いだったんだろう。。。

前置きが長くなったけど、先日5月の帰国時に、前からやりたいと思っていたレーシック手術を受けてきた。理由はいくつかあるけど、まずは費用面。メガネを中学のときから、コンタクトレンズは高校のときから装着開始。これまでの出費も結構な額だけど、このまま一生使い続けると、やはりかなりの金額になる。一方、レーシックがかなり普及してきて、手術費用が格安になった。そして、ただ単純に、裸眼ですべてが見える生活を再び楽しみたい、という想いが強かった。これは、目が悪い人なら共有できる気持ちだと思う。

手術を受けるためには、まず事前診断をして、十分な角膜の厚みがあることが条件(そうではないと、削れないので)。また、自分が診療したところでは、1週間後検診は必ず来て下さい、とのことだったので、事前検診を含めても最短8日間で大丈夫。でもやはり少し長めに見積もると、通常の10日間程度の一時帰国だと、なかなか難しかった。それがこの前の帰国だと、十分な日数があった。海外在住であっても、一時帰国時に手術を受ける人は、少なくないようだ。

アメリカで手術をするという選択肢もあったけど、費用が格段に違う。こちらでレーシックを受けた友人が数人いるけど、日本円に換算して50〜60万円程度掛かったと、みんな言っていた。レーシックは保険の対象外のため、アメリカで保険なしの手術だから、まぁこの値段になるのは当然かもしれない(日本でも保険は利かないけれど、そもそもの医療費が全然違う)。

自分が通ったのは、最大手の品川近視クリニック。高校後輩の紹介で会員優待制度を使い、さらに平日曜日割と交通費補助制度(海外在住でも出る)を使って、すべて込みで16万3千円しか掛かっていない。もちろん、目に直接レーザーを当てるわけだから、安全性が最優先なのは当然だけど、口コミを調べたところ、安全性に関して問題はなさそうだったので、最終的にここに決めた。立地条件も良かったし。唯一の不満点としては、特に手術日に思ったことだけど、ベルトコンベア式に流されるのは、あまり気分のいいものではない。かなりの患者数を考慮したら、仕方のないことかもしれないけど。

詳しい手術内容や体験談は、探すとたくさん出てくると思う。手術自体は10〜15分程度で終了する。目にレーザーを当てるなんて聞くと、血が流れてきて大変!、なんて想像するかもしれないけど、まったくそんなことはない。ただ一般的に言われてることで、自分には当てはまらなかったのは、手術中はほとんど痛みを感じなかった、という説。他に手術を受けた友人たちはみんな口を揃えてこう言うけど、はっきり言って自分はかなり痛かった。麻酔が掛かってないんじゃないかと思うくらい痛かった。翌日医師に聞いたら、「まぁ、痛みは人それぞれですから」と片付けられてしまった。でも、周りの体験した友人に聞くと、痛いと言ってる人はいない。

肝心の効果に関してだけど、

●事前検診
左:0.03
右:0.03

●翌日検診
左:1.2
右:1.5

●1週間後検診
左:2.0
右:2.0

一般的に、視力が落ち着くまでは、術後3ヶ月程度掛かるそうだ。実際に3ヶ月経ってみて、正確な検査はできないけど、個人的な実感としては、両目ともに1.5程度だと思う。手術直後の2.0の世界は、おそらく小学校低学年以来なので、かなり驚異の世界に思えたけど、日常生活を送る上でなら、1.5もあれば十分だ。

昨年、Surgery for Engineers というクラスを受けたとき、ある医師が言っていた。遠隔医療操作型ロボットの代名詞であるダ・ビンチを含め、いま市場に出回っている医療ロボットは、腕の良い医師ができることを、ただ単に肩代わりしているだけに過ぎない。本当の意味での医療ロボットは、レーシックのように、医師の腕だけではできないものでないと、と。

P.S. もし、品川近視クリニックの紹介制度に興味のある方、遠慮なくご連絡下さい。紹介状を送ってそれを持参すれば、最大5万円の割引になるそうです。

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